元カノさんから投稿頂いた「優しい元彼の哀しい嘘を知った日」。
大学生になって、電車で通学するようになりました。
どうしても、降りる駅の改札近くのドア付近に陣取るから、周囲が同じ顔ぶれになりました。
毎朝、顔を合わせる男性で、何となく気になる存在になった時、従兄の結婚式で、他の結婚式会場に来てたその男性を見かけて、ああ、あの人だと思いましたが、こちらが勝手に見かけてるだけだから声をかけることはしませんでした。
すると、彼がやってきて、
「毎朝見かけるよね。」
って声をかけてきて、そんなことあり?って、連絡先交換して、後日会いました。
私は大学2年生、彼は社会人一年生、恋は燃え上がり、そして初めての夜、私は初体験でした。
男性に胸を揉まれ、乳首を舐められ、そしてアソコを舐められて身体が宙に浮き、そして、処女膜を引きちぎられる痛みに耐えました。
毎朝電車でデート、そして週末は彼のアパートで抱かれました。
幸せな毎日、女としては恥ずかしい恰好で恥ずかしい場所を舐められても、彼にはもっとアソコを見て、舐めて、って思えたし、全てが快感でした。
中でも感じるようになると、セックスが生きがいになりました。
やがて私が社会に出るころ、彼が転勤になってしまいました。
「ついてきて欲しいっては言えないよな。君も就職先が決まってるし。さよならだね…」
彼の哀しそうな顔、忘れられません。
最後の夜、彼の部屋は引っ越し荷物、私は、街を見下ろすホテルの一室で彼に抱かれました。
家族には、友だちと卒業旅行に行くと言っていました。
彼に抱かれた後、初めて一緒のベッドで寝て、喉が渇いて起きると午前4時、彼も目覚めて、水を飲んだ後、カーテンを開けると、朝方、街の灯りが一つひとつ消えていく様子を眺めました。
まるで、私たちの愛が一つひとつ、消えていくような、そんな気がしました。
翌朝、ホテルを出て、午前中少し街を歩き、駅ビルで最後のランチ、美味しかった。
改札で最後のキス、彼を見送りました。
「元気でな。幸せになれよ。さよなら。」
「さよなら。元気でね。」
彼に手を振りました。
忘れられないけど、諦める心ができました。
その後、私を好きだと言ってくれる人が現れ、彼の時のように燃え上がる恋ではなかったけど、穏やかな恋の中、一緒に居ると癒される夫と結婚しました。
安らぎ、落ち着き、癒し、彼の時には無かった空間を夫が作ってくれました。
そんなある日、彼の元同僚と再会、
「ああ、君は彼の…残念だったね。やっぱりダメだったね。」
と言われ、何のことかと思ったら、彼、ホスピスで亡くなっていました。
転勤は、私を悲しませないための嘘で、彼は、残りの人生を一人で生きていました。
彼との思い出の場所に一人佇みました。
そして、その後、辛いこと、哀しいことがあると、その場所に佇み、彼を思い出して、彼に恥ずかしくないように生きようと自分に言い聞かせ、辛いこと、哀しいことを乗り越えてきました。
彼と別れて30年、私も五十路のおばさんです。
今でも彼は、私の心の支えです。
そして、こんなおばさんいなっても、私を求めて抱いてくれる夫に感謝しています。
今は閉経してるので、夫に注がれる熱い精液を感じながら、幸せな快感に身を任せています。
彼の分まで幸せになる、それが私の生きる力で、そして、実際にそうなっていると感じられるのは、夫に愛されているからだと、感謝して生きています。

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コメント一覧 (1件)
うわあ
知らない方がいい話ですね