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12年ぶりに訪ねた彼のアトリエの前にて

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子有りバツイチさんから投稿頂いた「12年ぶりに訪ねた彼のアトリエの前にて」。

彼と別れたのは12年前、子有りバツイチだった私の方が年上だったし、彼には子育てが無理だと分かったから、幼い息子が彼を「パパ」と呼び出す前に彼のアトリエを出て行った。
彼、芸術家で、私が支えて行こうと同棲しだしたけど、彼は息子を甘やかすだけだった。


彼と息子は仲が良かったけど、お友達と父親は違う。
彼はあまり女性と付き合ったことがなさそうで、私の身体を珍しそうに見てた。
特にアソコは興味津々で、広げて覗いたり、弄りまわしたり、ちょっと恥ずかしかったけど、でも、彼のことが可愛くて好きにさせてた。

セックス自体は上手とは言えなかったけど、でも、若いからエネルギッシュだったし、おチンチンも元気いっぱいだった。
一緒に住んで欲しいと言われて嬉しかったし、あのアトリエも狭かったけど好きだった。
パートで働きながら、彼の世話をするのが楽しかった。
エッチも不器用だったけど、一生懸命な姿が好きだった。
必死で射精を我慢して、腰振る彼の姿が健気で、時には感じてる振りしたり演技もしたけど、彼に抱かれるのが楽しみだった。
彼の精液を浴びるのが幸せだった。

一緒に住んだのは1年ちょっと、息子が小学2年を終わる頃、このままだと息子がダメになると思い、彼のアトリエを出る決心をした。
理由は、田舎の母の具合がw類から帰らなければならないと言ったけど、息子を甘やかしてた彼は、本当の理由を薄々感じてたみたいだった。


引き止めることはなかったけど、出て行く息子を見て、涙ぐんでた。
田舎に帰って、母に頭を下げて実家に入れてもらった。
元夫と駆け落ちするように田舎を出て、結局うまくいかなくて離婚して、彼と出会って一緒に暮らしてみたものの、子育てには不向きで、結局実家に舞い戻った。

父はとっくに亡くなってるけど、母は独りで実家に住んでた。
兄がいるけど、父が生前感動を言い渡してから会ってない。
実家で母と暮らし、12年が過ぎ、昨年息子が高校を出て就職、今年成人した。
私は44歳、勤め先から出張を頼まれ、先日、12年ぶりに上京した。


金曜日だったこともあって、せっかくだから宿を取り、翌土曜日、彼のアトリエを訪ねてみた。
別れたとき28歳だった彼も40歳、結婚して幸せにしてるだろうか。
彼はあのアトリエが好きだったから、引っ越してないと思う。

池袋から西武線に乗り、もうすぐ埼玉県という駅に12年ぶりに降りた。
しばらく歩くと今も畑がちらほら、私がパートしてたスーパーがあって、その先に彼のアトリエがあった。
懐かしさに軋む胸、じっとアトリエを眺めた。


少し近づいて見ると、南に向いた窓が開き、女性が洗濯物を干し始めた。
その庭先を通りながら横目でアトリエを眺めると、奥に彼の姿と、子供の笑い声が聞こえた。
表札は12年前と変わらず、アトリエにいるのが彼だと確信できた。

あのアトリエには、もう、私の居場所はないことを知った。
寂しかったけど、嬉しくもあった。
ずっと心配してた彼が、ちゃんと結婚して幸せに暮らしていることを知って、安心した。
途中、振り返って、彼にさよならと言った。


帰りは、12年前と同じように、JRに乗って大宮駅に向かい、新幹線に乗って帰ってきた。
あの時は8歳の息子と一緒だったけど、今度は一人、息子の前で泣きたい気持ちをぐっとこらえて帰ってきたのを思い出した。
彼が、元気で幸せなのを確認した記念に、カキコ。

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