中学に入って間もなく、俺の学級に帰国子女が転入してきた。健一という男で、4歳ぐらいの頃からアメリカに渡り、親の仕事の都合で日本に帰ってきたのだとか。
アメリカ暮らしということで、日本語の使い方が少しぎこちなかったため、彼と席が近くだった俺が、日本語解説役として、いろいろ彼のわからない日本語を詳しく解説していた。
そういうことがあって、彼とは仲がよくなった。初めて健一の家に行ったのは1学期末の定期テストの時。
前回のテストの時同様、英語と国語を交換条件に勉強を教えてもらうことになった。テスト期間中ということで部活は休みで、夕方ぐらいまで家にお邪魔して勉強をすることになった。「なんだ、ウチから遠くないじゃん」意外と近所だったことに驚いた。
家の中に入ると、キャラクターものの靴があった。サイズからすると小学生ぐらいだろうかと思いつつ、健一の部屋に上がった。テキストとノートを広げて、互いに勉強をすることになった。
その後20分ぐらいしてから、トントンとノックの音がした。健一が「はーい」と言うとドアが開く。次の瞬間、俺の視界に全裸の少女の姿が飛び込んできた。小学校中〜高学年だろうか。健一との話の内容からすると由美という妹らしい。でも何故に裸なのか。
そればかり考えていた。それでも彼女は俺の視線を気にせず、兄と話をしていた。胸やあそこを隠すこともない。数分して2人の話が終わり、由美は部屋を出る。キョトンとする俺に健一は「アメリカではいつもああだったから」と言った。
つまり、健一一家はヌーディストだった(今ではナチュリストとか言うらしいが)。健一たちはアメリカの西海岸に住んでて、ビーチが近くにあったらしい。それで、一度行ったのをきっかけに、外出を除いては全裸で生活するようになっていたのだとか。その経緯のようなものをアルバムを開いて解説してくれた。そこにはビーチで全裸になってはしゃぐ一家の写真があった。
「これは誰?」と俺が指を指すと「姉ちゃん」と答えてくれた。そのアルバム、俺にとってはエロ本と大して代わらなかった。いや、モザイク抜きと言うことを考えると、エロ本よりも強烈だった。
親父さんと健一はともかく、お袋さん、お姉さん、由美の3者3様の裸は、見ててハァハァしてしまった。特にお姉さんのほうは年は女子高生ぐらいだろうか。胸も豊満で、スタイル抜群という言葉がぴったりだった。
結局その日はほとんどアルバム鑑賞で、勉強できなかった。俺は健一の目を盗んでこっそりとお姉さんと由美のツーショット写真を抜き取っていた。健一の部屋を出て帰ろうとすると、遠目にスラっとした女性が見えた。
もちろん服は一切着ていない。後姿だからお尻しか見れなかったが、それだけでドキドキしてしまった。エロビデオよりも数倍興奮するとかどうしようもないことを考えながら、その日は健一の家を出た。この日、健一が家に遊びに来られることを拒んでた理由がなんとなくわかった。でも、俺はまた健一の家に遊びに行きたいと思っていた。
かなりおいしい思いもしたし。その日、くすねてきた写真は、しばらくの間、夜のお供として活用させてもらってた。
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