元夫さんから投稿頂いた「遠い昔に別れた元妻を思い出せなくなる日」。
あんなに愛し合ったのに、子供を作って幼稚園に上がるまで育てたのに、元妻は、7年の結婚生活にピリオドを打って、家を出て行った。
妻が心から愛した元彼、引き裂かれた愛、そして元彼の結婚…元妻は、それで元彼を諦めて、俺の元へ嫁いできた。
しかし、元妻に飛び込んできた元彼離婚の情報、元妻はどうやら元彼に会いにゆき、抱かれてしまったようだった。
その日以来、元妻は俺に抱かれることが無くなり、ある日、離婚届を置いて出て行ったまま、帰らなかった。
俺34歳、元妻30歳、娘5歳だった。
土下座する義父母、実家の土地建物を売却し、慰謝料と養育費の毎払いをした義父母、その後、どこで暮らしているのかは分からなかった。
とりあえずアパートを出て、実家に身を寄せた俺。
俺は、結婚は二度としないと心に決めて、バイトの女子大生を誑かしたり、パートのおばちゃんを誘ったりして、ピチピチ女体と、だらしない女体という極端な味わいを楽しんだ。
若い女に淫乱を仕込むのも楽しいが、色んな男に使い回されたあと、旦那に使い古された女体を愉しむのもまた、オツなものだった。
ピンクのフレッシュなマンコにイクことを教え込み、淫乱の烙印を刻み込んで社会に出す。
男子大学生ではしそうになさそうな、ラブホの椅子にМ字開脚で縛り上げ、バイブや電マで潮を噴くまで責めれば、淫乱女の出来上がりだ。
やがて将来の旦那様と出会い、俺に刻み込まれた淫乱を必死で隠しながら、耐え切れずヨガりだして、旦那を悦ばせる淫婦になっていくのだ。
被虐を仕込むのもまたいい。
恥辱が快楽に変わっていけば、晒す痴態も蜜の味になる。
娘が中学に入った時、3年生の父兄に中学の同級生の女がいた。
彼女も42歳とは思えぬ可愛い顔をしてたが、娘にあの頃の彼女の面影が残ってて、キュンとした。
憧れの君を遠くから眺めていたが、向こうが俺に気付いてやってきた。
「久しぶりだね。懐かしい学校で、懐かしい人と再会してる。」
色々話すと、お互いバツイチになっていて、色々協力したり、情報を交換して、助け合うようになったが、お互い結婚はコリゴリ派だったから、男女の関係には発展しなかった。
ところが、彼女の娘が大学進学で地元を離れると、一人になった彼女が淋しくなったのだろう、頻繁に誘うようになった。
金曜の夜、二人で飲みに出るのが定番となると、46歳同士の俺たちは、酔いに任せて一線を越えて、ラブホの入り口をくぐった。
彼女は、10年ぶりだというチンポを潤んだ目で見つめ、口に含んで勃起を促した。
10年間使われていなかった彼女のマンコは、それでも11年の夫婦生活がマンビラを紫に変え、巻くように伸びていた。
そんな時、俺と元妻の仲人をしてくれた恩義のある方の訃報に触れ、告別式に行ってきた。
そこで、元妻に再会した。
前の女が記帳し終え、振り返った時に目が合い、「あっ」と同時に口にした。
俺は元妻の隣に記帳することになったが、元妻、旧姓のままだった。
「お前、再婚しなかったのか?」
「ええ、10年間、あの人と暮らしたけど、再婚はしなかった。4年前、あの人を看取って、戻ってきたの。両親からは勘当されてたし、実家は私のせいでなくなってたから、一人で暮らしてる。」
「俺も独身だが、彼女はいるさ。娘は高校2年生。元気に育ったよ。」
「そう…私はあの子を捨てた母親。会えるとは思ってないから、今日のことは伝えないでね。それじゃあ、私は、あの人と暮らした10年間の思い出だけで生きていくから。さよなら…」
去っていく元妻の背中が、酷く淋しそうだった。
誰も頼る人がなく、独り生きていく元妻にかける言葉はなかったし、してあげられることもなかったから、せめて、元妻の淋しそうな背中が人ごみに紛れるまで、見送った。
そんな元妻を見汚売ってから、更に10年が過ぎている。
今は、彼女と再婚して、俺の娘と3人で暮らして8年になる。
彼女の娘は、大学のある街にそのまま就職して、一昨年嫁ぎ、今年孫が生まれた。
娘にも彼氏がいて、間もなく嫁ぐ。
俺と彼女は夫婦になって8年、56歳のくたびれた身体を週に3回程重ねている。
24年前に別れ、10年前に再会した元妻とは、その後再会したことはない。
そして今、元妻と再会したら、元妻と気づける自信がない。
人の記憶は、興味がない事とか、日常生活に必要とされないことは消去される仕組みだ。
つまり、元妻を現在俺は必要としていないし、興味も失せたし、日常生活にも存在していない。
どうしているだろうとも思わなくなった。
だから、一度は心から愛した元妻の顔さえ、思い出せなくなってきた。
あれだけ毎日見てきたのに、身体の隅々まで知り尽くしてたのに、忘却の彼方だ。
娘には、元妻の面影があるのだろうが、どこが元妻の面影なのかが分からなくなった。
ただ、不思議と声だけは覚えてて、それは昔から娘の声が似てて、どっちが話してるのかわからないときもあったほど、娘はまだ子供だったというのにだ。
10年前、独りで生きていく元妻を憂いた情があったが、今は、もう逢いたくない。
せっかく忘れかけているのだから、情もそのまま消えて欲しい。
治りかけたかさぶたは、いつの間にか?がれる方が良くて、無理に剥がすと治りが悪くなる。
僅かに残る傷跡に気付いたとき、遠い昔の思い出に浸ることもあるだろう。
遠くを見るような目で、確かにあったもう一つの愛の暮らしに思いを馳せる。
そして、もう一度元妻にお別れを言うだろう…

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コメント一覧 (11件)
元奥さんって、一時は家族として暮らしたんだからね。
でも、元彼さんと暮らした時間の方が長いし、亡くなった人の思い出は永遠だから、元奥さんは元彼さんの思い出の方が大きいんだろうね。
お互い、必要としなくなった元家族って、切ないなあ。
切ないけど、いいお話でした。
顔が思い出せない・・・
うっすらと残るイメージだけになるってありますよね。
俺も元妻の顔がのっぺらぼうだな。
元妻って、うっすらイメージだけ残ってる。
元妻の思い出って、遠い目になるよね。
元妻とは、もう、連絡もつかねえや。
深い話をありがとう
秀逸な話です。
俺は元妻の写真を持ち続けてるよ。
免許証の裏にね。
元妻さんとは、年に一度会ってる。
そん時はセックスもする。
でも復縁はない。
お互い再婚してるから。