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ボーダーレスな性への目覚め

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りんさんから投稿頂いた「ボーダーレスな性への目覚め」。

ずいぶん前の話になるが、大学に入ってまもなく、とある喫茶店でアルバイトを始めた。対応してくれたマスターは実年齢よりは若く見え、優しいジェントルマン風だった。
そんなある日、アルバイト帰りに、マスターの家での夕食に誘われた。梅雨時のちょっと蒸し暑い夜だった。マスターはマンション暮らしだった。結婚はしてるが、別居中だと聞いていた。

「夕食を用意する間、シャワーでも浴びるといいよ。」
着替えもないし遠慮していると、自分のを貸すという。
「下着とか新しいし、気にせず使えばいいから。」
そこまでいってもらえうと断るのも気が引けて、お言葉に甘えさせていただいた。シャワーから出ると、確かに新しい下着、シャツ、短パンなどが用意されていた。

下着はぴっちりとしたブリーフだったが、まあいいか、と履かせてもらった。お酒を飲みながらご馳走になり、大学のこと、お客のこと、下ネタも交え、いろいろな話をした。マスターは年よりはずいぶん若く見える話になり、ヨガや太極拳を教えてくれるということになった。お香を焚くなどしてわりと本格的な感じがした。しなやかな体のマスターに比べ、若いが体の硬めな僕はあまりうまくポーズが取れない。

「最初からは難しいよ、ストレッチやマッサージなんかでほぐすといいかもね。」マットの上に寝そべる僕をマスターはマッサージしてくれた。シャツを脱ぐようにいわれ、首筋から肩や背中をほぐしていった。上半身から下半身、太ももやお尻をもまれているうちに、マットと擦れたこともあるけど、僕のモノはすっかり硬くなっていた。酔いが回っていたからだろうか、そんな状態なのに、恥ずかしいという気持ちよりも、なんだかなすがままの心地よさと、言い知れない期待のようなものに身を任せてみたくなっていた。そして僕の体はうつ伏せから仰向けに・・・。

「硬いね、股関節が。」
ドキッとした。見られているはず、僕の状態を知ってるはずなのに。両膝を曲げ、股関節を開かれる姿勢で、マスターの両手は、僕の内腿から股間に移動し始めた。自分の呼吸が荒くなった気がしたし、もう目を閉じていた。
「ここも硬くなっちゃったね。ほぐしてあげるね。」
僕はただうなずいて、短パンと下着を脱がすマスターの手に合わせ、腰を浮かせていた。

男の人の目前に、裸で横たわる自分。それもこんなにモノを硬くして・・・。自分がこんな気持ちになるなんて思いもしなかった。それからのマスターは僕の全身をなで、股間に触れ、首筋や乳首に唇を這わせ、身悶える僕の反応を楽しんでいるようだった。何か自分の中で別な自分を発見した気がした。やばい、乳首こんなに感じる。マスターって、ホモなんだ。

やられちゃうのかな・・・、もっと気持ちよくなるならそれでもいい、マスターなら・・・。
酔ってたこともあるんだろうけど、快楽に身を任せる背徳感のようなものに飲み込まれる感覚だった。乳首を軽く噛まれ、声を漏らす自分にも酔っていたのかもしれない。こういう世界、の扉を開けてしまう期待のほうが勝ったのかもしれない。

いつの間にか裸になっていたマスターは体をあわせ、僕の乳首をいじり、股間をしごきながら、
「こういうこと初めて?」と耳元でささやく。
体をくねらせながら、うなずく僕。首筋から胸、下腹部へ、マスターの口は僕の肌をなぞっていった。マスターのフェラはとても気持ちよかった。促されるまま、僕も初めて、人のペニスを手にし、口に含んでいた。

ああ、69を男同士でやるなんて・・・
それでも、快楽に溺れていたいと思った。僕のほうが先にマスターの口の中で果てた。すごく出たと思う。マスター飲み干してくれた。今度は僕が・・・そして体位を変え、マスターは僕の頭を両手で押さえ、「うっ」と漏らし、僕の喉の奥に果てた。初めて精子を飲み干した。

僕のペニスは一度果てただけではまったく収まってくれそうもなかった。マスターに抱きつき、そそり立つものをマスターの体にこすり付けていた。
自分から、男の人に、こんな・・・。

その夜の、初めて、はまだ続いた。
自分が男のペニスを受け入れたいと思うなんて、今日まで夢にも思わなかったのに。

自分のボーダーレスな性癖を自覚するようになった、そんな初めての夜だった。

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