ブラコンの妹。俺も妹とやっちまった…!

ぴゅあらば

俺もとやっちゃったよ。 俺も妹も同じ高校に通っていて、妹は学校に友達がいなくて、 休み時間はいつも俺の教室にやってきました。で、お昼は屋上の入り口の階段の踊り場で、いっしょに弁当とか食べてました。

妹はいつも無口で、休み時間一緒に過ごすときも、あんまり口を聞きませんでした。 なのに、よく俺の教室までいちいちやってきて、「お兄ちゃん、、、いこ、、」とか言うの。 で、友達にはやっぱり冷やかされたりするんだよ。 妹も彼氏はおろか友達もいないわりには、めちゃくちゃ可愛くて、 俺のクラスの連中には人気があるんだよ。男子も女子もかわい〜〜とかいって頭なでてる。

で、ある日、いつものように屋上の階段の踊り場で一緒に飯くってたら 妹が、いつもはカギがかかっている屋上のドアが、開いているのを発見するんだよ。 「お兄ちゃん、、、あいてるよ!」って。俺達はその学校に入学して、初めて屋上に出てみたんだよ。 そしたら、その日はめちゃくちゃ晴れていて、しかも程よく風が心地よかったんだ。

俺たちは、出入り口の屋根に上ってみたんだよ。 すっごく、心地よくて、妹といっしょに横になったんだよ。 それでね、俺聞いてみたんだよ、「なんでお前、友達いないの?」って。 そしたら、「わかんない・・・」って答えたの。 で、「いっつも休み時間とか俺のところに来るからだろ」っていったら「だって・・・」って答えるの。 んで、「早く彼氏とかつくれよ」って言ったの。そしたら 「お兄ちゃんがいればいい・・・」って答えるわけよ。キャーー。書いていて恥ずかしくなってきたぜんで、その後は、いつのまにか二人で寄り添って昼寝してて、午後の授業を全部サボりました。 

その日から、急速に親密になるわけだ。ある夏休みさ、遠くに住んでいるっつー親の知人が亡くなったとの事で 両親がしばらく家を留守にすることになったんだよ。 俺も妹も部活があるからってことで留守番することになったんだけどね。で、その第一日目、妹が飯作ってくれたんだよ。 なんか、けっこう上手かったんだよ。 「おいしい?」って不安げな表情で見つめるから、どんな味かと思ったんだけどさ、 「おいしいよ。あやって結構料理うまいな。」って褒めたら 顔真っ赤にして「・・ありがとう。」って言うの。超可愛く見えた。

で、リビングで二人でテレビ見てた。 俺がぴったり横に座ると、いやがることもなく、妹からも寄り添ってくる感じの雰囲気だった。 しばらく普通に雑談してたんだけど、、、で、俺が風呂はいろうかなって言って、二階の自分の部屋へ着替えとか取りに行こうとすると 妹も後からぴったりとくっついて来るんだよ。 で、「お前も、部屋戻るの?」って聞いたら「・・・うん」って答えるの。 で妹は俺が部屋にはいるタイミングと一緒に自分の部屋戻っていったんだよ。 

俺が風呂から上がったら、なぜか妹はまたリビングに戻っていたの。で、あれ?とは思ったけど、妹は、着替えとかタオルとか持ってたから ああ、あやも風呂か。とか思ったわけ。 で、すれ違いに俺が2階へ、部屋へ戻ろうとしたら、妹が 「お兄ちゃん、、」とかいって、呼び止めるの。 まさか、、、一緒に?!そしたら妹は「一人じゃ怖いから・・リビングにいて・・・・」 って言うの。 ああ、そんなことか。とか思った。 確かにこの広い家で一人で風呂はきついかなと思った。だから俺は リビングで牛乳飲みながらテレビ見てた。で、妹が風呂あがってきて、俺の横にちょこんて座ってくるの。 

風呂上りの香りがすっごく、ヤバい感じ。 で、妹は俺を見ながら「お兄ちゃん、、、」って話しかけきた。 「何?」って聞くと「明日って、、何やってる?」って。 「明日?明日は友達と遊びに行く約束があるんだ」って言うと すっごくガッカリした表情で「そう・・・」って。

で、「そろそろ俺寝るよ」って言って、俺が部屋へ戻ろうとすると やっぱりすぐ後ろをついてくるんだよ。 で、部屋に入るときに「おやすみ」って声かけたら、消えそうな声で「おやすみなさい」 っていうの。今思うとあれは、寂しかったのかなぁ。で、朝、妹が起こしに来てくれたんだ。「朝ご飯、作ったから食べて、、、」って。 俺は目をこすりながら、ありがとって言って、妹といっしょにしたへ降りていった。 で、食べ終わって、いっしょに片付けしてたら妹が 「やっぱり、今日、出かけるの?」って聞いてくるの。 

「あやはどっか行かないの?」って聞き返したら「どこも行かない。」って。 俺はからかうつもりで「一人で家にいるのが怖いんだろ?」って言ったら「・・・うん」って。 それを聞いて俺はちょっとあわてて「大丈夫だよ、そんなに遅くならないから。」って言ったんだ。 そしたら、「ばんごはん、、、今日も私がつくるから、食べて」って言うの。 だから、晩御飯に間に合うように約束して、俺は出かけたんだよ。 で、俺は友達と遊んでいたんだけど、すっかり遅くなってしまって あわてて家に帰ったら、妹はなんかちょっと涙ぐんでて、 「遅い、、、」ってちょっと怒った顔して言うの。 俺は平謝りして許してもらって、そんで「ご飯、、食べよ、、」って言って、 俺の手をひっぱって、リビングのテーブルに連れてったんだよ。アッハーで、ご飯食べ終わって、またテレビ見ながら雑談してたら 「今日は何してたの?」って聞いてくるの。 

「普通に友達と、くだらないことで騒いでたよ?」って言ったら「いいなぁ・・」ってボソッて言うの。 だから俺は「あやも、友達とか作りなよ。せっかくかわいい顔してんだし。もっと明るくなれば友達とか彼氏とかすぐできるよ?」 って言ったら、「・・えへへ、うれしいな。」とか言って、顔真っ赤にさせてるの。 かわいいって言われただけで照れるなんて、なんか単純だなぁって思って 「ちょっと髪型変えてみ?」って妹の前髪をちょっと掻き分けてみた。 そしたら、つい目と目があって、ちょっとの間見つめあってた。 妹はますます顔赤くさせて、「なんか、、、恥ずかしい。」って照れてんの。 で、今日は風呂は妹に先にゆずってやったら、「、、リビングにいて。」ってやっぱり言うわけ。 で、冗談で、90%冗談で「そんなに怖いなら、一緒に入るか?」って笑いながら言ったら 「・・・・それでも、いいから。。。」ってうつむきながら言うの。

ウヒョーィ冗談で一緒に風呂はいろうと言ってしまった俺。いいよとうなずく妹。 ここまできたらもう、後戻りしたら俺かっこ悪い。かっこ悪い、俺。後戻りしたら。 で、覚悟を決めて「じゃぁ一緒にはいっか〜〜」って言ったら、 妹はなんか「じゃあ、私、先に入ってる・・・」って言うの。 で「俺着替え取ってくるわ」って言ったら「怖いから、、、早く、、来て、、、」って。 自分の部屋に戻る途中と、1階へまた降りるとき、俺心臓バクバク行ってた。 で、脱衣所についたら、妹はもう風呂には入ってた。 俺はもうやけくそで、全部脱いで、風呂場に入った。 妹は湯船につかって向こうを向いていた。 照れ隠しに「お前ちゃんと体洗ったか?」って言ったんだけど 「洗ったよ・・」って。タイルは泡いっぱい残ってたし、、、俺は「早いな〜」とか言った。 

で、俺も頭から洗い始めたんだ。そしたら妹が 「お兄ちゃん、昔のことなんだけど、、、」「何?」 「昔、一緒にお風呂、、入ったこと、覚えてる?」って。「かすかに、、覚えてる。あや、いっつも泣いてたな。バスクリンが怖いって。」 俺はシャンプーで目をつむったまましゃべりかけた。 「だって、、あの頃は怖かったんだよ。お湯が緑なのが、、気持ち悪いとか思って。」 「俺が無理やり肩まであやのこと沈めて、強引に30数えたっけ。あやすっごいでかい声で 泣き叫んで、俺耳がキーンてしてたんだぞ。あはは。」 「ふふふ、お兄ちゃん、ひどいんだもん。」 で、そんな昔話をしながら体洗ってた。 んでだんだん緊張もほぐれてきたんで、「せっかくだから背中洗ってよ」って頼んでみたんだよ。 そしたら「・・・うん。」って言いながら妹が湯船から出てきたんだ。 

で、妹がほっそい腕で、コシコシ俺の背中をスポンジで洗ってくれたんだ。 「こんな感じでいい?」って聞いてきたから「いい感じ」って言っておいた。 背中の向こうには、妹が・・・なんだなぁ、と思うと、俺のディック(通称ジャクソン)が、 硬く硬〜〜くなってきたんだよ。天までとどく豆の木なわけだよ。必死で隠してたけど。

で、お湯で流した後、妹はまた湯船に戻った。 で、「一緒に、入ろ、、」って言うから、なんとか開いたスペースにつかったんだ。 前は当然隠しながら。 で二人で肩並べて、またしゃべってた。 ふと妹の頭みると、全然濡れてないことに気づいたんだ。 「あや、頭洗ってなくない?」って聞いたら、「まだ・・」って。 だから「じゃ洗ったげるよ。」って言ったら、恥ずかしそうに「お願いします」って 何で敬語よ?で、妹が「恥ずかしいから、ちょっとだけ、、、向こう、向いてて・・・」って言うの。 だから俺は窓の外見てた。 外はきれいな満月だった。マンでしかも月。 この広い夜空の下、俺ってば今、妹と風呂はいってるよ!オイ!って なんども自分に突っ込んだ。 今頃北海道の知人のところにいるお父さん、お母さん。 先勃つ不幸をお許しください。 って、俺はなんとなく、浸っていた。

すこしだけ入ってくる夜風が心地よかったけど 妹が寒がるだろうから、すぐまた閉めた。 妹が湯船からでて、風呂椅子に座って、「もういいよ。」って言うから、 俺も湯船からでた。 シャンプーを取る手が震えていたのがヒシヒシ解る。妹の裸、背中だけだったけど、なんかすごく、、、ヨかった。 やらしい意味ではなく、すごくキレイだった。芸術品のような、それでいてガラスのように繊細で。 まあ勃起してたんですけどね。 俺はとりあえず妹の髪の毛を洗った。 指の腹で頭をキューっともみこむように。 勃起したジャクソンが背中に当たらないように、腰を引きながら、洗った。 はたからみたら、すごいアホなスタイルだったと思う。 緊張で震える指がちょうどいいバイブレーションになっていた。 「あ、お兄ちゃん、、、それ、気持ちいい。」って妹がいうから 俺は調子に乗って、気分はカリスマ美容師だった。 まあ勃起してたんですけどね。 美容室でやってもらうような、シャンプーあとのマッサージみたく 我流でいろいろ頭のマッサージみたいなことをやった。 ときどき、「ふふふ、ちょっと、くすぐったいです。」とか言われた。

「え?これくすぐったい?」って意地悪く俺がなんども同じツボを攻めると 「あははは、くくく、、、くすぐったいってば、あふふふ」って妹も妙なテンションでくすぐったがる。 ああ、かぁ〜わぁ〜いぃ〜いぃ〜 思わず後ろから抱きしめたい衝動に駆られたけど、勃起したジャクソンが 背中にツンツン当たった瞬間、すべてが終わってしまうような予感がしたので なんとか自分にブレーキをかけることが出来た。で、洗い終わって、「先に上がってるよ」って言ったら、 「リビングにいて、、絶対だよ」ってお願いするんだよ。 「わかったわかった。」って言って風呂場を後にしたんだ。 なんか、勿体無い気がしたんだけど、潔く風呂場のドアを閉め、着替えた。 パンツの上からは、ジャクソンが禍々しいまでのうなりをあげる。 風呂あがっても、まだ心臓がドキドキしてたわけだ。 

ガラス越しに映る妹の姿。ああ、俺、とうとう妹と風呂入っちゃったよ。 妙な達成感が胸にこみ上げてきた。 で、妹も上がってきて、ちょっとまたリビングで雑談して、 「じゃあそろそろ寝るか」って言って、2階へ上がってたんだ。 やっぱりすぐ後ろをくっついてくるんだけど、 俺が部屋へ入ろうとすると、妹が俺のスウェットのそで掴みながら 「もうちょっとだけ、、しゃべろ」って言うんだよ。 まぁ、夏休みだし?夜遅くなっても支障はないし、 とにかく、昨日はそっけなかったし、今日も一日かまってあげなかったから 話し相手をしてあげようと思った。 決してやらしい期待を抱いていたわけではない。 いやマジで。

で、しょうがないから、妹のために、部屋に入れたんだ。 よく考えたら、自分の部屋で、妹とじっくり話すのって初めてだったかもしれない。 妹は俺の部屋にゆっくりいるのも初めてらしく周りをきょろきょろしてた。 やれ、貼ってあるポスターとか、CDラックのアルバムいろいろ引っ張り出したり、、 あと一緒にぷよぷよとかやった。 超弱くて、わざと負けるのが難しかった。 妹を負かして「あ〜〜、お兄ちゃん、ずるい〜〜」とか言われると、無性に申し訳なくなるのはなんでだ。 そんなことよりも、俺のすぐ横にいる2つのぷよぷよをどうにかして欲しかった。 横から見たら、パジャマのボタンの隙間から、見えるんだよ!生プヨプヨがっ。チクSHOW!!! ということで、そのぷよぷよに意識を集中させることによって、妹を勝たせてあげることが出来たわけだ。

で、いくらか話題も尽きかけて、 「そろそろ寝よう」って言ったら、 「あの、、お兄ちゃん、、、」ってなんか言うの。 「ん?」って聞くと、「その、、、、やっぱり、なんでも、、ない。」って言うんだ。 ははーんと思って、「一緒に寝るか?」って言ったの。 だって、もう風呂まで一緒に入った仲だし、だいたいこういうパターンがお決まりだと思ったから。 ええかげんそうな俺でもしょーもない裏切りとかは嫌いねんだよ。 だから、勢いで、そう言ってしまったんだ。 案の定、顔真っ赤にさせて「・・・うん。」ってゆっくりうなづいたんだ。ちょっと喜んで。 で、一緒の布団に入ったんだ。 妹はちょっと恥ずかしがって俺と少し離れて寝てたんだけど、 「そんな端っこだと寝返りうったら落ちるよ」って言って、おいでおいでしたら 俺にぴったり寄ってきた。 

結構、風呂にいっしょに入ったことで、俺はもうどうにでもなれ的な感じだったけど このへんでブレーキかけておいた。今日のところは。 だって、妹の顔見ていたら、なんだか、、、ちょっと本心から「かわいい」って思ってしまったんだ。 まぁ勃起(以下略) これで寝るのもちょっと勿体無いから、妹の頭ちょっと持ち上げて、腕まくらをしてあげた。 妹はちょっとビックリした顔をしたけど、 俺の方に体を向けて、ちょっと寄り添ってきた。 何気なく、妹のまだすこし潤い気のある髪の毛をなでてあげた。 「ふふ、、、」って妹は目を細めて、顔を俺の首あたりに沈めて微笑んだ。 それで、もう寝た。 ノリで乳くらいは揉めたかもしれなかったけど、なんかこれで満足だったんだ。このときは。 結局両親が留守の間は、毎日妹と一緒に眠った。

風呂は、、、毎日ではなかったがそこそこ入った。 でも恥ずかしがって、乳首すら俺に見せてくれなかった。 まぁいいけど。 手を出さなかったのは奇跡的と言えるだろう。 基本的にビビリな俺にとって、そのハードルを乗り越えることは困難であった。 まぁ、無理にハードルを飛び越えようとしても、勃起したジャクソンが引っかかって ズッコケるのは目に見えているから、やめといた。 でもこの一週間で妹がかなりなついてくるようになった。 親がいるときは普通に振舞っているが、 俺と二人きりになると、急に体をくっつけてくる。はしたない。 だからお前のぷよぷよが当たってるって。 俺のぷよぷよをくっつけて、4つ繋いで消すぞコラ。夏休み真っ盛りのある日、俺は部活が休みで他に予定がなく、 部屋で音楽聴きながら朝からボーッとしていたとき、妹が部屋に入ってきた。 妹も何もやることがないようだ。 「どっかいこ」って妹は言う。でも、妹と二人で、どこに行こうというのだろ。 

「どこいくのよ?」と俺は聞く。「わかんない。どこでもいい。」だと。 「じゃー、家の中をぐるっと一周。」と俺は言う。「それでもいいよ。」だと。 おいおい、なんでも俺のいいなりかよ。 とりあえず、本当に妹と家の中を一周歩き回っておいた。 母親は、なにやってんだコイツラ的な表情で見てた。 俺の部屋に戻ってきて、「はい、終了。」って言ったら、「もっと、、、その、どこかへ、、」って。 だから俺は言ってやったよ。「じゃあ今度はあやの番。あやがどうするか決めるんだ。」 妹は、真剣な表情でなやんでいた。 俺はそれをずーっと眺めていた。奇妙な絵だけど、なんかいい感じだったよ。 30分くらい悩んで、やっと声を出した。 「プール」 「・・・・・プールねぇ」

自転車を二人乗りして、プールへ向かった。マジでプールかよ。 と、思いながら、ブレーキいっぱい握り締めて、ゆっくりゆっくり下っていった。 目的地へ近づけば近づくほど妹のテンションは高くなり、 やたら俺の背中にしがみついてくるので、俺のジャクソンのテンションも高くなっていった。 ついたのは市川市民プール。市民プールて。 お金払って、更衣室で着替えて、シャワーと腰洗い層を通過して、待っていた。 もちろん、冷水シャワーを浴びるときは、手を合わせて修行僧の真似をするのは忘れてはいけない。 10分くらいして、妹もでてきた。妹のキャラからして、スクール水着を想像したが 普通の水着だった。布率のそれなりの。つまんねぇ。 「およご!およご!」と、はしゃぎまわる妹。 俺は、なんだか、兄というよりは保護者って気分だった。 

市民プールだけあって、施設はショボイ。狭くはないが、遊園地系のプールにはかなわない。 2時間くらいでひととおりのプールを堪能してしまった。 俺も何気にちょっと楽しかった。 お昼になり、持ってきたビニールシートをヤシの木の下に引いて、二人でねっころがった。 でかめのタオルケットをいっしょにかけて、日なたぼっこした。 日差しとタオルケットが濡れた体にここちよい体温を与えてくれる。 妹はこっちを向いて、「あったかいねぇ」ってゴロゴロしてきた。ゴロゴロ。 おいおい、こんな公共の場所でくっつくなよ。俺のウォータースライダーがタオルケットを持ち上げて ある意味テーマパークができてしまうぞ。俺はちょっと体をよじって、ごまかした。いやな出来事は突然くるもので、偶然俺のクラスメート(♀)に出会った。 

向こうは彼氏と。俺は妹と。しかもいっしょにタオルに包まった状態で。 「あ、みずしも来てたんだ。こんにちわ。(←妹に向かって)」と、明らかに俺のことを違った物体で見る目で話しかけてきた。 だって、タオルに包まれているんだもの。二人して。高校生の兄妹が。おかしいもの。そんなの。 ありえないもの。 「お、おう」と訳のわからない返事をしてた俺。 そんな俺を気遣ってくれたのか、その女はすぐに引き上げてくれた。「じゃ、また学校で。」 ああ、学校行きたくねぇーーーー。クラス中に広まる。 俺が妹とプールでタオルに包まれてたって。 俺も油断してたよ。けっこう近所なんだし、そこんところ警戒すべきだった。 あいつもあいつで、デートに市民プールなんてくるなよクソ。妹は言う。「誰?あの人。友達?」と。おいおい、さんざん俺のクラスでかわいがられてたじゃないか。 休み時間いっつもくるくせに。「いや、あやも知ってるだろ。俺のクラスの・・・」 「ふーーん、、、ねぇ、お兄ちゃん、、今の人に、私のこと、お兄ちゃんの彼女って、、、 誤解されてないかなぁ、、、、」妹は、うれしそうに言う。 俺は思った。こっ、こいつ、バカだ。しかもかなり危険めな。かわいい。かわいいのかよ! そんなこんなで、日焼け跡がやけにしみた、ある夏の日。

夏休み中は、俺が暇なときは結構な頻度で妹と遊んだ。 プールの他は映画とかも行ったけど、高校生だから(しかも二人ともバイトとかはしてなかったから) お金がなくて、そうそうブルジョワな事はできなかった。 地元の花火大会に連れてけとねだられたが、友達と行く約束があったので断ったら、 「それでもいいから一緒に連れて行って」だと。んなカッコ悪いことできるわけねーじゃないの。 だから「マジで勘弁してくれ」と、土下座して許しを請うた。「だめ!絶対いく!」と、妹。 だんだんコイツ調子に乗ってきやがったな・・・最初の頃は大人しくて従順だったのに、 いっぺんここらでチンコビンタをくらわせて立場わからせてやろうかしら。 と、カーペットに頭こすりつけながら考えてた俺。かこわる。 「じゃあこうしよう、花火セット買ってきて、二人で公園で花火やろう。ね。花火大会よりも一足先に。ね。」 と譲歩案を提出したところ、さんざん悩んで、「じゃあ、いいよ。」と、なんとか妥協してくれた。

やれやれ。 まぁあんまり調子に乗るようだったら、俺の股間のロケット花火を思いっきり打ち込んでやろうと思ってたんですけどね。 チンポネタばっかだな。花火大会の前日の夜、夕食を済ませた俺と妹は、近所のドンキーホーテへ花火を買いに行った。 BGMの「ジャングルだぁ〜」のところはかならずハモらせるよう、 妹にドンキーホーテにおける最低限のマナーを躾けた。 あと、夜はジャージ姿の上級者カップルが多いので、通路を優先させることも教えた。 予算は二人合わせて3千円。とりあえずそれなりの花火セットと着火マンを一個買って、 忙しそうにしてた持ち持ちマンに袋を持たせて、店を出た。営業妨害ってやつだ。 さらにその足でコンビニへ、ジュースとお菓子をいくつか買って、 自転車でちょっとだけ遠くの、船橋港の近くの海沿いの公園へ向かった。 近所の公園だとロケット花火ができないから。そんなに遠くないと思っていたけど、妹を乗せているとやけに遠くに感じた。 

やっとついたときは、もはや俺的には、最後まで残った線香花火をいっぺんにつけてマターリしてる時間だった。 自転車を降りて、買ってきた十六茶を一気に飲み干して、準備をした。 「なにからやる?なにからやる?」と妹。なんで二回言うんだ? まずはロケット花火3連発、海に向かって発射した。 二人っきりの花火大会の開始の幕開けだ。開始の幕開けって、かぶってるな。 妹は、子供が遊ぶような手持ち花火をつけてた。 「何て書いたかわかる?」とかいいながら、空中でくるくる何かを描いてた。 それを無視して、俺は打ち上げ花火のセッティングに熱中してた。 「ねぇ、聞いている!?」と妹は、火のついたままの花火を振り回しながら俺のところによってきた。 「あ、ごめん、全然見てなかった」というと「じゃあもう一回やるよ!」ってぐるぐる花火を回す。 

その花火がいつの間にか、俺が立てた打ち上げ花火の導火線に引火してたみたいで、 俺の耳元で「ドン!」っていきなり火の玉が空に向かって打ち上げられていった。 「のぁああっ」って俺と妹はアホみたいな驚き声を出してのけぞった。 「バカ。あぶねーだろ。」と俺が軽く怒ると「だって、お兄ちゃん見てくれないんだもん」と妹。 ——-WARNING!ここから下は心臓の弱い方は飛ばしてください!読んでいて恥ずかしくなります!—— 「ごめんなさいが聞こえねーな」と、俺は袋の中からねずみ花火を取り出して、火をつけた。 「おしおきだべー」と、タイムボカンのドクロベェーの真似をして妹に向かってダッシュした。 妹は「やめてー!あははは!」とかいいながら逃げる。 はたから見たら「まてー!」「うふふふ!」と、海岸を追いかけっこする絶滅危惧種保護指定モンのカップルの絵。 タイムオーバーで、ねずみ花火は俺の手からシュルシュルシュル!と火花を上げて回った。 

やっぱり「のぁああっ」ってアホみたいな驚き声をあげる俺。 「えへへ。」と照れ笑いする俺。妹は俺のところへよってきて「大丈夫?」と指をさする。 そこへねずみ花火が、パンッ!と音を立てて破裂し、二人でビクッ!ってなってた。 で、二人顔を見合わせて「あはははは」と一緒に笑った。 「お兄ちゃん、驚いた顔、かわいい。」「こいつーー、ツン(←おでこをつつく音)」 アハハハははははははははは・・・・・・・・・・・ ——-もういいよ——————————————という妄想をくりひろげていたので、妹の回してた花火の字なんてわかんなかった。 「じゃあ第二問。」って妹はまた手持ち花火に火をつけた。 「つーか、一本ずつやらんで、2本くらいまとめてやろうよ。いっぱいあるんだし。」 と、俺が筒状の10連発打ち上げ花火を両手にもって、火をつけたみせた。 スポーーン!スポーーン!と火の玉が飛んでいく。 それを見て妹も「面白そう、一個貸して。」というので、そっと手渡ししてあげた。 

妹は顔をそらしながら、筒花火を空に向けた。スポーン、スポーン、、、7発くらいでたところで、終わった。 そこでなんと、妹は、終わった筒花火を握り締めながら、衝撃の発言をした。 「うわ〜、いっぱい出たね〜〜」と。 こいつ、ワザと言ってねーか?と疑うほど、妹は恍惚の表情でいった。 小指を立てて筒花火を握っていたらパーフェクトだったんだけどね。天然っておそろしいね。 「もう一回やる〜」といいながら妹は、10連発の筒花火を探したが、もうなかったので 5連発の小さい筒花火を取り出した。 「さっきより小さいけど、これでもいっか〜」だと。 「そりゃ10発も出したら小さくなるわな」って俺がボケてあげたけど、 妹は「え?」って無反応だった。前フリ逃げかよ! 「これ出来る?」と、俺はさらにもう一本出して、火をつけた。 

海に向かって、やや水平に火の玉を発射した。火の玉は、海面で3回ほどホップしていった。 「すご〜い」と、妹もみようみまねで、海面へ向けたけど、1回でシュポンって情けない音と共に消えた。 「できないよ〜」と、妹が泣き言をいう。俺は最高5回ホップさせることができた。 妹のが先に終わってしまい、俺のがまだ残っていると、 「お兄ちゃんの、まだ出てる〜」だと。天然っておそろしいね。 ひととおり終わって、ベンチに座ってコンビニで買ってきた菓子を食べながら雑談してた。 「夏休みの宿題終わった?」「あ、俺9月にならないとやらないタイプだから。」 「私はもう終わったよ。」「じゃあ、俺のもやっといてよ。」 「2年生のなんてわかんないよ!」「いいんだって。適当なんだよあんなの。余裕だから。」 「お兄ちゃん、何が得意なの?」「英語、、かな。」 「すごい!じゃあ、なんか英語でしゃべって!」「・・・・フジヤーマ」 「・・・それ、英語じゃないじゃん。」「じゃあ、あやもなんか英語しゃべってみろよ。」 「え、えっ、えーっと、・・・、ま、まいねーむ、いず、アヤーカ、ミズシーマ」 「・・・・なんで自分の名前の所まで英語なまりなんだよ。」 「あっ・・・。」「・・・だめじゃん俺ら。」 「気にしたら負けだよ。あはは。」「・・・・。」

やっぱり残ったのは、何本の手持ち花火と線香花火がいっぱい。 恒例の、線香花火サバイバルをやった。最後まで残ったもの勝ち。 「あっ、あっ、落ちる落ちる」とかいったりして、線香花火同士をぶつけ合って火の玉を落とそうとしたりして、 バトルロワイヤルをたっぷり楽しんだ。 それにしても最後の一本がポトンと落ちる瞬間の、あの虚無感はどうにかならんか。 俺も妹も、一気にテンションが落ちてた。あたりはシーンと静まり返る。 「じゃあ、帰ろうか。」「うん。」と、また俺はうしろに妹を乗せて長い道のりを帰っていった。 なんでこんな遠いところまで来たんだろう。激しく後悔。 「ねぇ、明日の花火大会、、誰と行くの?」と妹が話しかけてくる。 「ん、友達何人かと。」「いいなぁ〜」 「あやも友達さそって行けよ」「だから、友達、いないもん。」 「・・・・。」「・・・なんかお土産、買ってきてよね。」 「いや、花火大会だし、、旅行じゃないんだから、お土産て・・・。」「なんでもいいから。」 なんだか、妹がかわいそうになってきた。でも、しかたがないじゃん。野郎軍団で遊ぶのに 自分だけ妹連れなんて、、、カギっ子小学生じゃないんだから。かこわるい。 

つーか、野郎同士で花火大会ってのも悲しいけどね。 なるべく遅くならないようにしよう、と心の中で軽く誓った俺だった。 帰ってきたら、風呂も入る気力もなく、そのまま寝た。「お風呂はいんなきゃダメだよ」 って妹に体を起こされたが、「朝入るから寝させて」って俺はかたくなにベットから離れなかった。 どーせ、親がいるから一緒に入れないんだし。今日はもういいや。夏休み明けの登校日。俺はちょっとだけ気が重かった。 だってクラスで一番うっさい奴(♀)にプールでの妹とのツーショットを見られたから。 まぁ、いつも休み時間とか一緒にいるのはみんなしってるから、別にほっときゃいいんだけど。 でも休みの日まで一緒に出かけてて、しかも一緒にタオルに包まれてるなんて・・・ アリかナシかで言えば、限りなくナシだろ。 いつもは妹と一緒に登校しているんだけど、今日ばかりは黙って先に出た。とりあえずかったるい始業式が終わるまでは普通に過ごせた。 

でも、体育館から帰ってきたあと、俺が男友達と教室でしゃべっていると、 奴が来た。数人の取り巻き連れて。 「みずしぃ〜、こないだはど〜もぉ〜」 うっ、なんて、まぶしい笑顔だ。俺は激しく目がくらんだ。 「みずしってさぁ〜、ほんっっっと〜〜〜に、あやちゃんと仲がいいねぇ〜」 俺の首絞めながら奴はいう。 「何?何?真鍋、どうしたの?」俺の友達が奴に聞く。 「聞いてよ〜、こないだみずしと、市民プールで会ったんだけどさぁ」 「アーーああーーああーーあーあーあーー」 俺は大声を上げて、奴の言葉を封じた。が、次の瞬間、奴の取り巻き達に羽交い絞めにされて 首を上に曲げられ気道を塞がれた。ダチョウ倶楽部の上島のギャグが頭をよぎった。 「なんか、あやちゃんと一緒だったんだよね〜」 「ふ〜ん、プールまで一緒に行ってる仲なんだ。このやろ。」 「でも、みずしっていつも弁当とか妹と一緒に食ってるんだから。別にそんくれーアリじゃねーの?」 「それが!なんかビニールシート引いて〜、タオルケットかけて〜、一緒に抱き合ってたんだよ〜!」 「何っ?マジか、みずし!」 「お前、、、とうとう犯罪者に、、、」 「あ〜あ、なんかがっかりッスヨ〜、水島サ〜ン、、、」 意識がうすれていくなか、友達らの言葉が俺の体をズブズブ突き刺していった。 死に至る前になんとか、取り巻きの腕を振り解いた。 

「真鍋っ、お前うっせーよ、いちいち報告すんなボケッ!」俺は顔を真っ赤にさせて奴に叫んだ。 「みずしぃ〜、もうあやちゃんとヤっちゃったの?」 「なっ、なっ、、、んなわけねーっ、だろっ! アイツ、友達いねーんだよ。だから、かわいそうだからプール連れてってやったんだよっ。 第一、抱き合ってなんかねーし。そんなん、タダの兄妹の、スキンシップだろ?普通だよな?な?」 俺は顔をますます真っ赤にさせて弁解した。 「みずし。みずし。お前、顔真っ赤だから無理。」 友達の指摘に、一同爆笑。ジャムおじさんに新しい顔を焼いてもらいたいくらいだ。 ああ、なんか、無理やりカップル成立させられた小学生みたい。 次あたりは黒板に相合傘とかかかれちゃうのかしら。キャハッ。はぁ〜昼前になって、下校の時間になった。 

相変わらずあやは、俺の教室へ迎えに来た。「帰るよ・・・」って。 今はマズいからぁ〜〜今日はこないで〜〜〜、という俺の心の叫びは、あっさりと打ち砕かれた。 俺はダッシュで妹の所へ駆け寄り、「今日はひとりで帰ってくれ」とこっそり言った。 背後で、クスクス言われてるのが痛いほどよくわかる。 「なんで〜、今日だって何も言わずに先に行ったくせに〜〜」 「いや、だから、マジで今日は帰れって。俺用事があるから。」 俺と妹がもめていると、奴が来た。ダースベーダのテーマとともに。 やっぱり俺の首しめて言う。「おやおや〜、痴話系っすか〜?」 「あっち行ってろっ」と俺は奴の腕を振り解いた。 「あやちゃん、こないだはども!」と奴は、妹にニッコリと話しかけた。 「・・・こんにちわ。・・・・?え〜〜っと、、、」 さすが我が妹、人の顔を覚えることができないようだ。スバラシイ。友達も出来ないわけだ。 「ほらぁ、こないだ市民プールで会ったじゃん。私。」 「あ〜、あなただったんですか。」 「ふふ、あやちゃんってお兄ちゃんと、本当仲良しだね。」 「えっ、あの、、はい。」 「お兄ちゃんのことが大好きなんだ?」 「えっ、、、、、その、、、、、」 「もうやめろって、あっち行け、バカが。」と、俺は奴の背中に膝蹴りして追い払らおうとした。 

が、そのやり取りを聞いていた、友達らが群がってきた。どんどん人が増えてくる。ああ〜。 「帰ってやれよ〜、おにいさまぁ〜」 「おい、みずし、とりあえずアゴを中心に5〜6発殴らせてくれ。」 「あ、俺も。」 俺は、わーーわーーわめき散らしてごまかした。ごまかせてないけど。 んで、妹を置いて、俺だけさっさと教室を後にした。 それにしてもあいつら、マジで小学生のノリだな。やっぱりウンコ〜とか連呼すると喜ぶのだろうか? 家に帰ってきて、そのままベットに倒れこんだ。僕はもう疲れたよ、パトラッシュ。 ああ、こんなんじゃ、絶対学校で彼女できない。 失敗だったなぁ〜〜、今思うと、妹と風呂まで一緒に入ったものなぁ〜、やばいよなぁ〜。 そりゃ、妹に対して、ヤりたいと思わないなんてことはないよ。 だって、風呂入ったジャクソンだって激しく反抗期になってたし。 一緒に寝てるときだって、かわいい、って素直に思った。でも、ああいう風に回りに冷やかされると なんだかなぁ〜〜、、、おぢさん、ちょっと妹をうっとおしく感じてきちゃったよ〜。 

ちょっとしたら、妹も帰ってきた。 帰ってくるなり俺の部屋に来て、「お兄ちゃん、なんで先に帰っちゃうの。」とのこと。 俺はとっさに寝たフリをした。 「・・・・、寝たふりでしょ?」・・・なんでコイツ、余計なところは察しがいいんだ? それでも俺はかたくなに、寝たふりを続けた。なんか口利くのがすっごく疲れると思ったから。 「・・・本当に寝てるの・・・?」俺のところに来て、俺の顔をじっと見つめてくる。 薄目を開けたらバレるかな・・・。そう思いつつも、ちょっとだけ開けてみようとした。 その時、妹は俺と一緒に、横になりだした。で、俺にぴったりくっついて、、、、そのまま寝息を立ててしまった。 ハァ?よくわからん衝撃が体をよぎった。俊介が代表もれしたくらいわけわからん衝撃だった。 俺は薄目を開けてみた。妹の顔が間近にあった。うん、これは確かに妹の顔だ。 確認したあと、俺は動くに動けなくなって、結局そのまま30分くらいじっとしてた。 で、いつの間にか、眠っていた。

夢を見た。 俺が薄明かりの中、一人でたたずんでいる。ちょっと離れたところに、数人の人影。 顔ははっきりとわからなかったけど、俺の好きな人。 そしてその周りには、俺の大切な友人たち。楽しそうにおしゃべりしてる。 だけど、俺と彼らの間には大きなガラスの壁が。 好きな人と友人たちは、楽しそうに談笑しながら向こうへ行ってしまう。 俺も一緒に行きたい。でもガラスの壁がそれを阻む。向こうへ行けない・・・ 彼らの笑い声と共に、姿もだんだん小さくなっていく。 俺は何も出来ずにただただ、ぶ厚く冷たいガラスを叩くだけ。 「置いてかないでくれよ」って声に出したかったけど、声も出なかった。 俺のことをだれも気づいてくれなかった。 彼らの声は完全に消えた頃、ガラスを叩く音だけが、やけに響き渡っていた。 

悔しさと寂しさが入り混じって、、、目が覚めた。 目が覚めて少しだけ頭を起こすと、妹と添い寝したままだった。 「お兄ちゃん、起きた?」・・・びっくりした。妹はすでに起きていた。もう窓の外は真っ暗で、部屋も真っ暗。 外を流れる車のヘッドライトのおかげで、妹の顔がわかる。 俺はまだ夢の出来事に、半分ボーゼンとしていたまま。 「・・・お兄ちゃん」 「んん」 「なんで今日一緒に帰ってくれなかったの?」 「・・・え。」 「・・・なんで?」 「・・・・なんでって。」 「・・・私のこと、怒ってるの?」 「・・・何も怒ってないよ・・・」 「じゃあ、どうして・・・」 「・・・」 「・・・私のこと、嫌いになった?」 「・・・嫌いじゃ・・・ないよ・・・好きだよ・・」 あんな夢を見た後だったから、俺はつい言ってしまった。 『妹として』好きだよって意味だったのかもしれないけど、 だれでもいいからそばにいて欲しかったのかもしれない。 

5:5くらいの割合かもしれない。 「・・・本当?」 「うん、本当だよ・・・あやのこと好きだよ」 まだ俺の頭はボーっとしていた。 妹が強くしがみついて来る感触だけはわかった。 時間にしたら5分程度だったかもしれないけれど、ずいぶん長い間抱き合ってた気がする。 ちょっとだけ、夢から覚めてきた。 まだ寝起き状態だったけど、なんか変な展開になってきているのが、だんだん解ってきた。 でも、そのままなし崩し的に、妹のことを好きと思う気持ちを続けようと思った。 寝起きの頭で深く考えるのはめんどくさいから。 すごく体が熱くなってきた。 気がついたら、俺も妹も、制服のままだった。 「熱いから、、、上着脱ぐ。」 それだけ言って、Yシャツごとブレザーを脱ぎ捨てて、上半身裸でまた横になった。 「お前も制服、脱げば?」 というと、妹も素直に制服を脱いだ。しかもやっぱりYシャツごと。 妹も上は下着だけになって、また俺に抱きついてくる。 素肌に当たるシーツのひんやり感と、妹の素肌の暖かさが、 寝ぼけまなこに輪をかけて、心地よくなってきた。 「私も・・・お兄ちゃんのこと、好きだよ・・」 妹の言葉に、つい、俺は妹と目が合ってしまった。 

うす暗な部屋の中で、顔と顔が1cmくらいしか離れていなかった。 息づかいも聞こえてくる。どっちかが近づけたわけじゃないけど、自然と、妹の唇と俺の唇が重なっていた。 体が触れている部分はいっぱいあるけど、唇からが一番、体温が伝わってくる感じだ。 もう俺の体と妹の体は、空気の隙間もないくらいにぴったりくっついていた。 俺は唇を少しずつ動かしてみた。 妹の唇を左右にゆっくり揺らしてみたり、妹の下唇をはさんでみたりしてた。 「・・・ん・・・ふっ」 時折妹の口からもれる、呼吸だか、ため息だかの声が、異様に俺を興奮させた。 ゆっくりゆっくり、びっくりさせないように、 俺は慎重に舌を差し込んだ。その舌先は、すぐに妹の舌に当たった。 妹は少し体をピクッとさせたけど、さらに強い力で抱きついてきた。 舌の周りをくるくる回して、絡ませた。 そのうち妹の方からも、ゆっくりと舌を動かしてきた。 リズムはバラバラだったけど、お互いにくるくる回しあって、お互いに体温を感じあった。 くっついては離れ、離れてはくっつく舌同士にいとおしさを感じていた。 俺のつばと妹のつばが入り混じって、くちゅくちゅ音を立てるから 妹の耳を塞いで、頭の中でその音を反響させてあげた。 気がつけば、とうとう足までからませあってた。

頭がだんだんバカになってくる。 今激しくキスしあってる相手は妹なのに。 確かに一緒に風呂入ったり、一緒に添い寝したり、可愛いと思ったり、してたさ。 でも、それにしてはなんでこんなに興奮してるんだ。 もうどうにでもなれ。 俺は妹の胸に左の手のひらをあてがった。 そして、ゆっくりゆっくり、動かす。その動きにあわせて、小刻みに震える妹。 唇を離して、ぼんやりした目で俺の顔をじっと見つめてきた。 なんかすごく照れくさくなり、視線をそらすために、また唇に吸い付いた。 ちょっとずつ体勢を変えていって、妹を仰向けにしてやり、俺が斜め上から覆いかぶさる感じに。 胸をいろんな角度から揺らしながら、唇から首筋や耳の辺りにまで自分の唇を移動していった。 時折目があって、目が合うたびに唇を舐めあった。 妹の息遣いも荒くなってきて、息がもれるタイミングと呼吸のタイミングが会わずに 時折、切なげな声を出す。どう感じているのかはわからないけど、 自分の中で「それは気持ちいいからだ」と勝手に決め付けて、勝手に興奮を高めていった。 で、いよいよブラジャーをはずしにかかろうとしたとき、妹がすごい勢いでしがみついてきた。 「ちょ、ちょっ、ちょっと、・・・、まって・・・・」 え?ここでヤメロって?それは無理だろ。

 「え?どうした?」俺はボーッとした表情で言った。 しがみつく妹をゆっくり離して、両手でほっぺたを押さえて妹の目を見つめた。 「・・なんでも、ないけど・・・、ちょっと、まって・・」 「・・やだ?」 「・・や、じゃない、・・、けど・・」 顔が真っ赤になりながら妹は、なんとか言葉に出している感じでしゃべった。 「・・やじゃないけど・・・でも・・・」 もう一度それだけ言うと、妹からキスしてきた。でもギュッと抱きついたまま。 これでは、脱がせられない。 俺はもはや、止まれなくて、どうしよう強引にいってしまおうか、とまでも考えていた。 その時、玄関で物音がした。誰かが帰ってきた・・・?声からして、両親だった。 俺と妹はあわてて服を着て、で、ダッシュで部屋を出た。 あれ?今まで親は出かけていたのか? 時計を見たら、夜7時。 それならそれで、ラッキーだったのかもしれない。 さっきの場面、下の階に親がいると考えたら、、、、ガクガクブルブルだったな。

 「ただいまなんだけど、母さんたち、またこれからしばらく留守にしなきゃならないの。」 「なんでよ?」 「ちょっとまた、北海道のおじさんのところへ、でかけなきゃいけなくなったの。これからすぐ。」 「え?どうしたっての?」 「・・・ともかく、また1週間ほど、家あけるけど、お金置いていくから、留守番よろしくね。」 「・・・うん・・?」 「今日の夕食は用意しておいたからね、あっためて食べなさい。」「じゃ、たかひろ、あやか、留守番頼むな。」 「・・・うん。ねぇ、マジで何が起きたの?」 「なんでもない。心配するようなことじゃない。」 「・・・あそう・・・」 いったい、どうしたというのだろう。 こないだおじさんの葬式終わったばかりじゃないか。 そういって、両親は、またでかいトランクに荷物をいれて、帰ってきて1時間くらいでまた出かけてしまった。 再び俺と妹は、広い家の中でふたりっきりになった。今日の分の夕食は、カレーを作っておいてくれたようだ。 妹と一緒に、夕食をする。 ・・・・きまずい。きまずすぎる・・・ はっきり言って、俺は今、冷静さをとりもどしている。 

実の妹と、あんなことを・・・・あああーーーーーーーあああーあーあーあー・・・ 穴があったら埋まってしまいたい位の気持ち。 妹もさっきからずーっと黙ったまま。沈黙の晩餐。 はっきり言って、カニ食ってるときより静かだった。 俺はつい無表情で、ただひたすらカレーを食いまくった。妹の顔、とても見てられない。 ああ、乳もんでしまった・・・・ まったくの無言のまま、俺はカレーを食い終わった。 ごちそうさまも言わずに無言で食器を片付ける。 食券制の松屋ですら、食べ終わった後は「ごちそうさま」って言ってから店を出る律儀な俺なのに・・・ まだ食べている妹を残して、俺はさっさと2階の部屋へ戻ろうとした。 そしたら、妹があわてて俺を呼び止めた。 「ちょっ、まって、お願い、・・・・リビングとかに、いて。」 やっぱり一人で一階にいるのは、怖いのだろうか?なんかのトラウマ? バスクリンを怖がったりしてたし、よくわからん奴だ。 カレーこぼしたのをティッシュでふき取るのはやめろっての。 

しょうがないんで、しばらくリビングでテレビ見てた。 なんかのバラエティー番組で、芸人がはしゃぎまわっていた。 俺、こういうの大好きなのに、心の中はかな〜り、冷え切っていた。 10秒ごとに思い出す、妹とのキス。思い出すたびに、顔が真っ赤。 自然と「あ〜も〜なんでやっちゃったんだ〜」ってつぶやいてしまうほど。病気です。 そこへ、妹も食事を終えて、リビングにやってきた。 俺はもう、どう接していいかわからず、顔が硬直していた。 妹は俺のすぐ横に座ってくる。 テレビではドッカンドッカン笑いが入っていたので、俺もそのリズムに合わせて笑ってみた。 目は全然笑ってなかったけどね。だいぶ時間もたって、風呂へ入りに行こうとした。 両親のいない今、本当だったら一緒に入る気合が入っていただろうに、 今の気持ちでは、到底そんな気が起こらない。 「風呂はいってくる」 とそれだけ言って、着替えをとりに2階へあがろうとした。 「あ、、、」 妹は俺が立ち上がる瞬間、何かを言いそうになって、俺のシャツの袖を軽くつかんだけど、 無視してとっとと二階へあがった。 

でも、なぜかダッシュで1階へ戻った。ダッシュしたのはなんでだろ〜。 で、二人とも入れ替わりに風呂が終わって、またリビングでテレビ見出した。 「ねぇ・・お兄ちゃん・・」 「!・・んん、んぁ!?」なに動揺してんだ、俺。 「・・・怒ってるの?」 「べ、別に怒ってないよ?」 「怒ってない?」 「怒ってないってばよ。何で?」 いや、確かにずっと無表情&無言だったからそう思われるのも無理ないか。 「だって・・・私が・・」 「何?」 「途中で・・・その、・・・、いやがったから・・・」 「・・・」 俺はその一言で、もう死んだ。 ああ、妹はいやがってたのか・・・・ いやがってたんだ・・・もうだめだ、もうだめだ、 妹は嫌がってたんだって、もうだめだ、ああ、もうだめだ、 そうだ、樹海へ行こう。そして天使に生まれ変わるんだ。そんな感じだ。 「あ、あの、そんなことで怒るわけ、ねーじゃん、アハハ・・・」 俺、精一杯の笑顔で言った。俺、がんばった。この世の最後に男見せた。

ところが、妹が、急に涙目になって言った。 「・・・でも・・嫌いになった?」 「は?」 「・・・さっきから、ずっと・・・、口聞いてくれないし・・・」 「嫌いになんて・・・」 「・・お願い・・」 「え?」 「嫌いにならないで・・・」 「え?」 「もう、いやがったりしないから、嫌いにならないで・・」 で、そのまま抱きつかれた。 頭をなでてあげると、妹は静かに泣き出した。 「え?なんで泣くの?」俺は本気でなんでだかはわかんない。 「なんか、よくわかんないけど、ごめん。」ととりあえず謝っておいた。 そのまま妹が泣き止むまでまった。 その間はずっと抱きしめて、頭なでてたり背中をぽんぽん叩いてただけ。 ようやく泣き止んだら、今度はクスクス笑い出した。 いったいどうしたというんだろう。今日はもうわけわからん。 「なんで笑ってんの?」 「わかんない。」 「変なやつだ。」 「ちょっと落ち着いたから。」 「落ち着いたか。」 「・・ねぇ。」 「何?」 「明日からも、ひとりで学校いかなきゃダメ?」 「・・・・」 「お兄ちゃんと一緒にいきたい。」 このセリフをどっちの意味でとったんかは知らないけど、 俺はちょっとドキっとしてしまった。

「いいよ。わかった。一緒に行こう。」 「・・本当?」 「うん。」 「約束だよ。」 「わかったって。」 「お昼も一緒に食べるんだよ。」 「だからさぁ、あや、友達作れよ。」 「・・・」 「もしかして、いじめられてんのか?」 「・・・わかんない」 「しゃべる人とかは?」 「学校行っても、お兄ちゃんしか、話す人いない。」 「・・・」 妹が顔を上げると、泣き止んだばかりの真っ赤な目で見つめてくる。 妹のほうから顔を近づけてきたので、遠慮なくキスをさせてもらった。 その姿がいじらしく見えた。さっきまでの憂鬱な気持ちが吹き飛んだ。 ジャクソン復活。 そのまま1時間もの間、舌を絡ませあっていた。 途中何度も服を脱がせようとしたけど、 さっきの「いやがった」という言葉が頭に浮かんで、 どうしてもその薄い布の向こうへ乗り越えることが出来なかったけど、 あっけなく意外な展開へ向かった。 「もう、大丈夫だから。別に平気だから。」と妹。 ジャクソン殿、OKがでました。出撃準備は完了です。 

とはいっても、よくよく考えたら、ここはリビング。 なんとなく、いつも家族団らんの場所を過ごしていた場所でというのは 気が引けたから。 「とりあえず2階に戻ろうか。」 「うん。」そのまま、手をひいて2階の俺の部屋へ上がった。 電気をつけないまま、妹をベットに放り投げて 二人でベットにならんで座って精一杯の力で抱き付き合って、また唇に吸い付いた。 風呂上りの石鹸の香りはまだ残っていた。 パジャマの上から妹の胸をなでる。やっぱりピクンってなる。 妹も俺の真似をする。ぐにぐにぐにぐに、なであう。 俺は妹のいろんなところを、とにかくなでる。 で、30秒ごとくらいにキスをする。 妹の舌はほんのりあったかくて、やわらかくて、いい感じだ。 唇だけじゃなくて、耳とか、首筋とかにも唇を当てる。 耳にキスすると、妹は「フッ」って息を漏らす。なんかかわいい。 「くすぐったい。」と妹は訴えるけど、別に耳をそむけたりしない。 必死にくすぐったさに耐えているようにも見えるけど、やっぱかわいい。

「しかえしだー」っていいながら、妹も俺の耳を舐めてくれる。 いつも妹に耳掃除してもらってるからきれいなはずだ。 俺はくすぐったくないけどね。 体を90度ひねっているかっこうなので、つらいかなと思い、 妹を抱えて、正面へ向けて、後ろからだっこするような形にさせた。 妹は必死にこっちへ向こうとする。 「お兄ちゃんの顔が見えてないと、やだ。」って妹は体をひねろうとする。 だから俺も妹に顔を近づける。 妹が首をあまり動かさなくてもキスできるくらい。 で、キスしながら、後ろから妹の胸をやさしく掴む。そして上下にゆっくり動かす。 妹の顔はもう真っ赤っかで、目はとろんとしてる。 パジャマのすそから手を入れて、じかに胸を触る。 「な、なんか、恥ずかしいよ・・・」 妹は訴えるけど、キスして静かにさせる。 なんか、ちょっとでも力入れるとつぶれてしまいそうなくらい、 やわらかい体を、俺は優しく優しく扱った。 妹の体の、どこを触るときもゆっくり、ゆっくり、動かした。

利き手とは別の手を、妹のパジャマの内側から、ひざの間に進めようとした。 妹はぎゅっと目を閉じて、ぎゅっと手を握った。 「大丈夫?」 「平気。大丈夫だよ。」やっぱり、まだ、、ダメかな?と思ったけど。 「大丈夫だから。」って言って俺の肩に寄りかかって、俺のアゴに顔をすりつける。 妹のももの内側にさわる。ふわふわあったかい。 首筋にキスしながら、ゆっくり真ん中の方へ指を伸ばす。 妹は、なにか声になってるような、なってないような息遣いをしだす。 紙風船を手で包むような感じで、指を中へと絡ませる。 時にはくすぐってみたり、小指でツンツンってやってみたりした。 妹はとうとう、体をひねらせて、ギュッて抱きついてきた。 もう何回目かわからないけど、キスをする。 その間、妹のパジャマのボタンとブラをはずしにかかる。 んで、それだけで妹の胸の一部がはだけた。 ようやく妹のエリアBを見ることが出来た。 なぜか俺の方が顔が真っ赤になってた。

なんでだ? そこでもう一回だけ、妹の胸をなでた。胸のてっぺんに俺の指がぷにぷに触れる。 下を脱がすときはさすがにお互い照れた。俺も妹に服を脱がせてもらう。 お互い、裸になると、おっきめのシーツを頭からかぶって もう一度、なであいっこからはじめた。キスする部分もどんどん増やしていって 二の腕や胸にもキスをする。妹の息遣いが左耳に響く。キスするたびに妹の体は ぴくぴく弾む。だんだん、ゆっくり動かすのがつらくなってくる。 でも、妹に怖がられるのはいやだから、やさしくやさしく、に徹した。 でも、もう限界。俺は妹の足を広げようとした。 妹は俺の肩をつかんで、恥ずかしそうに「怖い」って言った。 もはや俺はそんな場合じゃなかったので、必死に妹を安心させようとする。 妹を抱きしめてやって、髪をなでながらキス。頭もなでなでしてやる。 でも妹は、足を広げたがらない。 ちょっと力をいれて、広げようとする。でも「怖い」って言う。 でももうだめ。俺、止まらず。ぐいっと力を・・・ふと、妹の顔を見た。また涙目になってた。 それを見て俺はちょっと落ち着きを取り戻すことが出来た。

 「やっぱり、やめる?」 「え。」 「なんか、やっぱりなぁ・・」 「あ、、、ううん、平気、だよ。」 「でも、あややっぱり震えてる。」 「平気だよ、お兄ちゃんのこと、好きだから。」 なんか、俺も、本気で妹のこと・・・ 「大丈夫だから。」妹の言葉に、 俺はおでことおでこをつけてほっぽたをすりすりしたげた。 妹は「んふふふふ」って笑ってくれた。 妹の足の間にゆっくり自分の体を入れる。 その間ずっと妹を抱きしめたまま。 妹の体に自分の体を沈めた。 ゆっくりゆっくり。 妹の肌と俺の肌がぴったり重なっていく。暖かい。 とうとう、妹と、一緒に。「んっ!」妹は体をぴくん曲げて、小さく叫んだ。 俺は極力、ゆっくり奥へと進ませる。 妹の目から涙がでてきた。さっきまでやわらかかった妹の体は急に硬くなった。 「痛いの、ガマンできる?無理なら無理っていっていいよ。」 「だい、じょう、ぶ、だよ。お、兄ちゃん」 妹は俺の首に腕を回して、俺の肩に顔をうずめて、必死にしゃべる。

 「なるべく楽にして。無理しなくていいよ。」そう言って、頭をなでて、おでこにキス。 妹の奥まで到達した。「んんっ・・・」妹は言葉にならないような声で小さく、呻く。 「しばらくこのままでいるから。動かさないでおくから。 あや、目を開けて。力を抜いて。」 俺は、妹のほっぺを両手で包み、鼻と鼻をこすりつける。 妹はちょっとだけ、薄目で微笑んでくれた。涙をかるくぬぐってあげる。 妹とつながったまま、5分くらい、キスする。 妹の体は、だいぶ柔らかさを取り戻した。 耳とか肩とかも、唇でやわらかくほぐしてあげる。 「ちょっとだけ動かすよ。いい?」 「うん、いいよ、・・・、お兄ちゃん・・・」 妹は再び、俺の肩に顔をしずめる。 「ガマンするときは、俺の肩噛んで、くいしばってもいいよ。」 「うん。」 俺は、妹を壊さないように、ゆっくり動かす。 「んんっ・・・ふうううう、んん、」 妹は必死に耐えてる。 すごく痛そうでなんかかわいそう。

妹の中で、俺は、ゆっくり動いた。 そのたびに、妹の体はいろんな方向にまがる。 妹は、言われたとおり、俺の肩を噛んで耐えた。別にこっちは痛くはなかったけどね。 むしろ、そんな妹の姿が、存在が、俺の心の中でどんどん膨らんできた。 俺は限界に近づく。 そういえば、ゴム、つけてないや。まぁいいか。 俺は妹が好きだし、この際、どうでもいい。 妹の体の中に、俺の体がじかに触ることができたんだし。 そっちのほうが大切だよと。自分自身に説得してた。 で、終戦。ジャクソン隊長は戦死してしまいました。 妹にのしかかり、終わった。妹が重たがらないように、すぐに体を浮かせる。 そして妹の体から、抜け出る。 妹はまだ目をつむって食いしばっていた。 「あや、終わったよ。」 妹と目を合わせて、言った。

 「お、わった・・?」 妹を抱きしめて、何十回目かのキスをして、頭をなでる。 妹は安心しきった顔で、「こわかった・・・」と。 よくがんばったね。 でもちょっと肩の歯型が、ヒリヒリする。 その後は、裸のまま毛布にくるまって、抱き合ってた。 妹は、笑ってる。「なんか、いい感じ。」だって。 ただ、俺は、さすがに避妊しなかったのはやばかったかな、って ちょっぴり後悔していた。もう、どうにでもなれって感じだったけど、 冷静になると、やっぱりこういう気持ちなんだよなぁ。 妹は妹で、自分がしてる最中、ほとんど頭が真っ白で、 しゃべる言葉も頭の中をつき抜け出ただけ、って感じだったらしい。 「ふふふ、そんなこといってた?私」 「今思うと、ちょっと恥ずかしいな。はは。」 「お兄ちゃん。」 「ん?」 「・・・なんでもない。」 妹はまた微笑みながら、俺にキスした。 時計を見たらもう夜中の3時。いつのまに・・・ そして抱き合って、寝た。次の日の朝、目が覚めると、妹の顔が間近にあった。 

妹はもう起きていて、「おはよう」って言いながら、 目覚めのキスをしてくれた。 まだ二人とも裸だったから、毛布のしたで、 肌と肌の温度がすごく心地よかった。  そのまま、20分くらい、毛布から出ないで、 足をからませながらキスしてた。 で、気がつくと学校遅刻しそうになってた。 二人ともあわてて着替えて、 朝ごはんも牛乳一杯で済ませて、二人でダッシュで学校へ向かった。 なんとか間に合って席に座ると、友達の山田(晃)が話しかけてきた。 ちなみに同じクラスの女子に山田笑美(えみ)という子がいるが、 山田(晃)と区別するために山田(美)と表記されてた。 山田(笑)でいいじゃないか(笑)。(美)もどうかと思うぞ。 まぁ関係ないか。ともかく、山田(晃)が言うには、 「みずし、目の下、すっごいクマできてるぞ。」 朝あわただしくてろくに鏡も見なかったから無理もない。

 「え、マジで?」 そっこう、真鍋からつっこみが入った。 「昨日はあやちゃんとずいぶん激しかったんだ〜?」 ドキッとした。かなり。 「は、はぁ?」 すかさず周りの連中からも 「あーそれでか。何億もの尊い命は大切にしろよ。」 「妹なんだからちゃんとつけるもんつけないとダメだぞ。」 とのアドバイスをいただいた。 そこで「んなわけねーだろ」と否定をする気力がなかった。 だって実際ヤっちゃったんだから。 でもその沈黙がやばかった。 だんだん回りから「え?マジなの?」的空気が流れ始めた。 ちょうどそこでチャイムがなり、現国の教師が入ってきたので 蜘蛛の子散らすようにみんな解散した。 あそこでちゃんと否定しておけば、あんなことにはならずにすんだのに・・・・ お昼の時間、妹がコンビニ袋もって教室にやってきた。 うるさく言われる前に、とっとと俺は妹といっしょに教室を出た。 やっぱり後ろからチクチクささやかれてた。痛い。 「ごめん、朝慌しかったからお弁当作れなかった・・・」 「わざわざコンビニで買ってきたの?」 「うん。」 「コンビニまで行かなくても購買でパンとか買ってくればよかったじゃん。」 「でも、お兄ちゃん、から揚げとか好きでしょ?」 「見つかったら怒られてたぞ・・・」 「・・大丈夫だよ、多分」 「お金は?」 「お母さんが置いていったお金を持ってきといた。」 「ふーん。」 ありがとうって言葉が言えなかったのが歯痒い。俺のバカ。

そんなこんなでいつもの屋上の所の踊り場で、 妹の買ってきたコンビニ袋を、いろいろ漁った。 俺の分はから揚げ弁当といちごオレ、妹はサンドイッチ2つといちごオレだった。 で、一緒に食べた。 から揚げ弁当にいちごオレという絶妙な取り合わせは 俺のツボをなかなか心得ていた。 (ちなみに妹はサンドイッチといちごオレ。 サンドイッチなんかと、よくいちごオレなんて飲めるなと不思議でたまらない。) いちごオレを飲みつつ、「わかってるじゃないか。」と頭をなでてあげたら、 「・・・あの、お兄ちゃん、その・・・」 と、顔を真っ赤に火照らせて俺にもたれかかる。 もちろん、そんなシチュエーションだったらここは逝っとくべきだと 隊長からの指令通り、キスをした。 ちょっとソフト目に舌をすりあう程度のを30秒くらい。 唇を離した後、 「・・いちごオレの味がする。」と小さく笑いながら言う。 「口移ししてやろうか?」 と冗談で言ったけど、妹は冗談に聞いてくれなかったらしい。 引くのはかっこ悪いので、本当にやった。 お互い恥ずかしすぎてプルプル笑ってて、うまく口に伝わらず 制服にこぼしてしまったけどね。

チャイムが鳴るまでずっと抱き合ってた。 窓からは9月のキレイな青空が広がっていた。 屋上には出られなかったけど、日差しは充分に入ってきて暖かかった。 というか暑かったので、日陰に入ったり出たりしていた。 床のひんやり感がここちいいんだ。これが。 これ、ここでヤれるんじゃねーか?という悪魔(ジャック)の囁きもあったけど、 キスだけで我慢しておいたまずかったのは、その後。 お互い目を閉じてとろーんとしているときに いつの間にか人の気配を感じた。 時すでに遅しというか、 キスをしている場面を、たまたま踊り場へ上がってきた見知らぬカプールに バッチリ見られてしまった。 やられた。 廊下がカーペット敷きだったから、カプールが無言で上がってきたから、 妹の感触があまりにもアレでとろーんとしすげてたから、 ジャックがヤっちゃえヤっちゃえと頭の中でうるさかったから、 いろいろ敗因はあるんだけど、 まぁ違うクラスの知らない人だったし、妹の顔は見られてないから別にいっかと のんきに思ってた。

その時は。 それにしても何故無言で階段を登ってきたのだろう・・・ これからここでヤろうとしてたのか?かわいい奴らめ。 女の子の方も男の方も外見は極めて普通っぽかったから プラトニックラヴから一歩大人への階段を登ろうとしてたのか? そんな予想をしてるくらいのんきだった。 そんな能天気さはすぐに打ち砕かれた。 その女の子の方が、真鍋のアホと友達だった。 昼休みから戻ってきたら、奴が寄ってきて 「みずし、昼休みあやちゃんとチューしてたでしょ?」 とかでかい声で言ってきた。 俺の全身に細いツララが通り抜けるくらいのすきとおるような衝撃が走った。 「朝の話はマジだったんだ・・・?」 俺はもう言葉がうまくでなくて、とにかくとぼけたが 「きみちゃんが見たんだから、バッチリと!」 と、もはや決め付けているご様子。 いや、正解です。 だけど周りはちょっと引いてるって。空気読めよクサレマンコが。 

数学教師が入ってきたので、そこで5限の授業となったが それが終わると、友達が聞いてきた。 「なぁみずし、さっきの真鍋の話マジか?」 俺は 「んなわけねーだろ?あいつ頭も顔をオカシイんだよ。」 ととにかく否定した。朝の分まで否定した。奴の存在すらも否定した。 ところが真鍋がよそのクラスから、きみちゃんとやらをわざわざ連れてきて 昼休みのことをみんなの前で証言させた。 きみちゃん、ちょっと嫌がってるじゃないか。 でもそんなきみちゃんも、自分の証言がクラスを沸かせると、だんだんと エンターテイナーとしての血が生まれてきたのか、嬉々としてしゃべりだした。 オマエだってもあのさえない野郎と、踊り場であふんあふんしようとしてたこと バラすぞと思ったけど、この状況じゃ勝てっこないや。と諦めた。そしてこの証言が決定的になった。 「兄貴」「お兄ちゃん」「シスコン」「ロリ」「鬼畜」「外道」 「鬼畜」「鬼畜」「外道」「鬼畜」「鬼畜」「鬼畜」 いろいろなあだ名が提案され、 俺と妹は公認の仲になってしまったようだ。 もう俺はやっぱり顔真っ赤で、開き直って 「あ〜ヤりましたよ。ヤりましたとも、気持ちよかったなぁ〜!」と 叫んでやろうかと思ったけど、笑ってすまされるこの状態で止めておこうと思った。 そんな事いったら俺の居場所がなくなると思ったから。 でもコレを機会に俺としゃべる人ががくんと減った。

放課後、やっぱり妹が迎えに着たけど うるさいのが来る前に即効で連れ去って教室を後にした。 で、人気のないところまで連れてって説得した。 「俺今日からまた部活あるから、部活ある日は一人で帰れな?な?」 「終わるまで教室で待ってる」 「すごく遅くなるよ?」 「別にいいよ。」 「暇だろ?」 「いいってば・・」 もう何いってもダメだろうから、わかったとだけ言って部活へ行った。バレーボール部に入っていた俺は、いつものように そこそこやる気を出してそこそこサボリ気味で、ニッポンチャチャチャだった。 今こそワールドカップで盛り上がっている日本だが、 声援の中に「日本」を全面に押し出しているのは、バレーボールだけなんだからな。 部活が終わり、いつもなら部活の友達としばらくしゃべってダラダラしてるのに その日はとにかく真っ先に妹のクラスへ向かった。 教室ではぽつんと妹だけいた。 夕日が差し込む中、妹は机にうつ伏して寝ていた。

 「帰るよ」って揺らして起こしたら 妹は寝ぼけて抱きついてきた。 それはダメだろ〜と思いつつ、軽くデコピンを3〜4発食らわして目を覚まさせた。 抱きついたままクルクル回ってスカートヒラヒラ〜ってのをやってみたかったけど まだ出撃は早いです。もうすこしブッシュに隠れていてください。 「あ・・、ごめん・・・」 と妹は支度をした。で教室を後にした。ここで俺は気がつかなかった。自然と手を繋いで帰ろうとしてたことを。 校門を出たあとでやっと気がついた。 途中すれ違う部活の友達が不可解な顔をしていたのは、そのせいか。 結構な知っている顔の奴らとすれ違った。 妹と同じクラスの奴もいたかもしれない。 これでめでたく校内公認カップルとなったわけだ、アッハッハ〜、ア〜、死ぬしかね〜な。

その日の夜、待たせておいた妹が気の毒だったので 俺が夕食を作ってあげた。といってもミートソーススパゲッティーだけど。 塩いれたお湯にパスタ棒ぶちこんで、缶詰のミートソースをかけただけのやつが そんなに嬉しかったのか、 妹は、おいしいという言葉をこれでもかと大げさに言いまくった。 そのままミスター味っ子で使えるくらい。 バックではビックウェーブがうねりをあげているに違いない。 学校ではなんだかんだで冷やかされて、ちょっと妹と疎遠になりたかったりおしたけど 家でこうして二人っきりになると、やっぱり結構、妹のことがいとおしいわけで・・・ と北の国から風にひたっていた。 食事が終わってから、一緒に食器やなべを洗っている間 妹はまた寄りかかってきた。これが「キスして」のサインなのだろうか。 

ちなみに、俺のリアル友達いわく、自分の彼女がHしたい時のサインは 股間に顔をうずめてくることらしい。 それってもはやサインじゃねーよ。死ねよ。 思わず顔を近づけあったけど、 「ご飯食べたすぐ後だし・・歯を磨いてからな。」と言ってストップをかけた。 やっぱりこっちがガツガツするのはカッコ悪いので、そうやって時折じらすのがステキ。 おかげでジャックはすっかり反抗期。親の心子知らず。で、歯を磨いて、リビングでゆっくりとくつろぎながら、 長々とキスをしてた。時折漏らす声がたまらなくかわいかった。 さらにその後は、今度はちゃんと一緒に風呂入った。 明るいところではやっぱり恥ずかしいのか、ちゃんと隠すべきところは隠してて 今回もやっぱり背中と頭しか洗わせてもらえなかった。 でも一緒に出た後でかいバスタオルで体を拭きっこしたときはちゃんと 2箇所のZONE-Bを拝見させていただきました。 どさぐさにまぎれて、一つのバスタオルで一緒に包まって抱き合ったりもしました。 

もう頭の中は真っ白。そのまま、一つのバスタオルで包まりながら二人羽織の要領で二階へ。 今度は妹の部屋に入って、そのまま電気をつけないまま ベットに座り込んで、夕べと同じことを繰り返した。 ただし前よりはずっとお互い顔を見詰め合っている時間が長かった気がする。 めちゃくちゃ照れてその度に笑ってキスしてごまかした。 今回はさすがに避妊をした。 ヴァカな俺は、以前友達にもらったゴムを後生大事にサイフにしまっていたので それをつかった。 穴あいてねーだろーなと思いつつも、俺が装着にてこずっていると 妹が手伝おうとした。 俺はあわてて「いいよ、一人でできるから」といったけど 妹は終始、手を添えたままだった。 まだオマエには早すぎます! できれば口でつけてもらいたいが、あとスライム100匹くらい殺さないと そんな必殺技覚えさせられないな。

2学期が始まってからはずっと昼ごはんは妹と一緒に食べていた。 なにしろ毎日弁当を作ってくるから。 両親が帰ってきてからも、弁当を俺の分まできっちり作る。 そして昼休みは教室に越させずに、屋上の踊り場で待ち合わせするようにした。 そんなこんなで、学校でも妹と過ごす時間が多くなってせいで 俺はクラスの友達としゃべる機会が減り、自然と友達と疎遠になっていった。 それどころか、な〜んかチクチクするような視線や小声が聞こえるような。 被害妄想ならばいいけど。 部活の友達にも俺が妹とデキていることが発覚された。 なぜかこっちの方からあまりしゃべらなくなった。なんでかは知らん。 そうやってだんだん俺の友達が減ってきて、 11月も半ばになると、俺は学校で完全に孤立してた。 体育教師が休みで、自由にバスケできる時間でも、俺はポツンとしていた。 そんな自分がなんだかすごくかっこ悪くなって見えた。 

そうすると再び妹がウザくなってくるわけだ。 一緒に昼ごはんを食べているときも無表情になってきて、 なんかつまんなそうに空見上げるだけになってきて、 キスすらしなくなっていった。ある雨の日、ただでさえ湿っぽくてイライラ指数が上昇中なのに また昼休みがやってきた。 なんかこの時間がだんだん苦痛でたまらなくなってくる。 俺はいつもの待ち合わせの踊り場に行かずに、ずっと机にうつ伏してた。 腹が減ったから購買でパンでも買ってくるかなぁと思ってたら、 妹が教室にやってきた。 「お兄ちゃん、どうしたの?早く食べよう。」とか言ってくる。 俺の席は廊下から離れていて、廊下からかける妹の声は、 結構な人数の間を通過した。 うっとおしメーターがぐぐーんとあがって、俺はつい 「今日はちょっと一人で食ってろ」ってキツイ言い方をしてしまった。 それを聞いて妹は、教室に入ってきて、俺の席まできやがった。 「どうしたの?お腹とか痛いの?」 肩をちょっとゆすられた。 

うっとおしメーターがMAXになって 「いいから一人で食ってろ」 と乱暴にあしらった。 大声出したわけじゃないけど、おもいっきり睨みつけたから 妹はビビって「あ、じゃあ・・・先行ってるね・・・」って 顔をひきつらせて言って出て行った。 俺はすぐに、言いすぎたと反省した。 でも、そしたら真鍋が久しぶりに話しかけてきた。 「どうしたの?喧嘩でもした?」 なんか笑顔だった。 その笑顔を見たとき、なぜか、安心感?が伝わってきた。 「別に」 と、一言だけいうと、 「みずし、もう倦怠期か?」 と、今度は山田(晃)が話しかけてきた。やっぱり笑顔だった。 また、何かホッとした。 「あいつ最近ウザい」と俺もちょっと笑顔で言った。 他にも何人かの友達が話しかけてきた。 それだけで、いままで教室で一人ぼっちだった俺が貰えた、 久しぶりの笑顔がわけもわからず嬉しかった。 

放課後、妹が教室にやってきたけど、超冷たく 「一人で帰ってくれ。俺部活終わったら勝手に帰るから、待たなくていいから。」 と言った。妹は泣きそうな顔になりつつも、「うん」とだけ言って帰っていった。 俺と妹とのケンカ(周りにはそう見えるんだろう)を見て、 友達はそれをネタに俺をいじってくる。 部活の友達とも久しぶりに雑談した。 帰り道、一気に最近の憂鬱が吹き飛んでいた。 妹には後でちゃんと謝ろうと思った。だけど、家につくなり玄関へ駆け寄ってきた妹を見て、 つい謝るのが照れくさくなり+タイミングを逃して そのまま無表情で部屋に戻ってしまった。ああ、謝りたい。 部屋の中で何度も「謝れ、謝れ」と、自分に言い聞かせた。 責任者出て来いモンですよ、これは。 でも妹が部屋に入ってくる気配を感じたとき、 とっさにヘッドホンをして音楽に熱中ふりをしてしまった。 

妹はなにか口をパクパクさせてたけど、何言ってるか分からない。 なぜかどうしても俺は謝れない。 なんかこう、冷たくしただけで謝るのも、何で謝るの?みたいな ギモンもあったり、何より恥ずかしかったり。 タイムマシンでその頃の自分の元へ行けたら、 自分自身をJAWOCのチケットセンターのドアに突き飛ばしてガラス割ってやりますよ。 妹も友達がいなかったわけだから、あの頃の自分はまさに妹の立場だったわけで そこをわかってあげられなかったのはとても痛すぎる。

それ以来、友達と普通にしゃべるように復活した。 その代わり、俺は妹と一緒に登下校しなくなりお昼も一緒に食べなくなった。 そして12月に。

めっきり妹と接する機会が減った。 朝は妹の顔を見ないうちに、朝ごはんもそこそこに食べずにさっさと出かけて 昼は踊り場へ行かずに教室で食べて 帰りも妹を無視して、帰る。 夕食が済めばとっとと部屋に戻って、妹が入ってきてもずっと無表情。 休みの前の日はどこかしらへ俺を誘いたがるけど、 「お兄ちゃん、明日の土曜日さぁ、一緒に買い物に行・・・」 「あ、明日俺用事あるから・・・」 みたいな。 そっけない態度。そっけないあいづち。 妹に対して笑顔を見せることは、なくなった。 昔は、休みの日はいつも妹と遊んでいたのにね。それでも俺は、あるすばらしい自己弁護を思いついた。 妹にそっけない態度を取る理由・・・ 「妹にはちゃんと学校に友達を作って欲しいから」これですよ。 俺にそっけない態度を取られて悲しそうな顔をする妹に対して 心の中では、谷底へ我が子を落とす何とかの気分。泣いておるよ。 最初は、早く元のように仲のいい兄妹に戻りたかったけど もはやだんだん、それが自然な感じになってきた。 どーでもよくなってきた。考えるのはめんどくさくなった。 それなりに学校が楽しいからかな。

母が言う。 「最近あんた、あやかとケンカでもしてるの?」 「なんで?」 「こないだまでなんてあやか、あんたの分のお弁当も早起きして作ってたくせに、 最近は一個しか作らないから・・・」 「別に、ケンカしてないよ。」 「よく休みの日は一緒に遊びにいってたじゃない。」 「俺だって友達と遊びにいくっちゅーねん。」 「・・・まぁ、仲よくしなさいよ。最近あやか元気ないんだから。」 「あ、うん。」 ちなみに、この時明らかに母の方が元気がない顔をしていた。 顔は前よりやせこけてきたし。 まぁこれはこれで、後で人生最大の大変な事件になるんだけどね。ある日、昼休みに購買へパンを買いにいった帰り、妹の後姿を見かけた。 妹は例の屋上の踊り場へ向かっていた。 俺はちょっと気になったけど、そのまま教室へ戻りお昼を食べた。 お昼休みの終わりかけごろ、トイレへ向かったとき、 ふと妹のことが気になった。 なぜか気になった。あいつは未だに踊り場でご飯を食べているのだろうか。 俺は踊り場へむかって、こっそりとのぞいてみた。 案の定、妹は一人で弁当を食べていた。 しかも驚くくらい無表情で。まぁ表情豊かな方がおかしいけど。 それにしても後10分くらいで昼休み終わるというのに、まだ食い終わってないのか。 そして未だにクラスに友達が出来ないのだろうか? 出て行ってあげたかったけど、そのまま静かに教室へ逃げ帰った。そのまま月日は流れて、12月22日。 俺は真鍋と付き合いだした。 きっかけは、妹と教室でモメたあの日から、 よくしゃべるようになって、休みの日とかに二人で遊びに行くことも多くなってた。 クリスマスはどう過ごす?的な話題になり、 二人とも彼氏彼女がいないだのという流れになり、 (夏休みにプールで一緒に来てた奴とは別れたらしい?) 勢いで俺から「どうせなら」という枕詞と共に告白した。 こういう振られても「あはは、冗談だよ」みたいな 保険付きな告白しか出来ない俺。かこわる。 でもOKもらった後の俺のリアクションのでかさ、輪をかけてかっこわる。 心のどこかで、妹をまだ好きだという感情は残ってたはず。 「妹離れしなきゃ」ってことで勢いでの告白だったからね。

クリスマスイブ、真鍋と放課後一緒にスケートに出かけた。 終業式だけだったからお昼にはもう終わっていた。 その頃(5年前か)はまだいたるところに スケート場ってのがあったけど最近はめっきり見かけなくなったなぁ と思うのは俺だけ?後楽園のスケートリンクってまだあったっけ?てな感じ。 電車で30分くらいのスケート場へ。 俺は生まれたての子馬状態。真鍋は手すりにつかまってリハビリ中の患者状態。 二人してどうしようもない感じ。 スケートやろうと言い出したのは真鍋の方なのにどういうことだと。 あまりに無様で30分後には半笑いでスケート靴の紐をほどく二人の姿があったそうな。 その後二人で思いっきり笑ったけどね。何しに来たんだろうって。 真鍋はそれほど遊びなれしてないんだろうなって新鮮に思ったりもした。 でマックでスケート靴吐いた後の余韻を楽しみ、 ゲーセンとかアクセサリーだの靴だの売っている店でブラブラして セットで3000円くらいの祭りの出店で売っているような指輪買って コンビニで使い捨てカメラ買って 夕方の公園でジャケット撮影してみたりしてた。 この間、あまりにも楽しすぎて妹のことなんてまったく頭になかった ってのはウソで 本当は妹のことばかり考えてた。 ちょっと時間をさかのぼって、 ・・・・・・・放課後になって、久しぶりに妹が教室にやってきた。 席のところまで来られてはたまんないので、俺は即効妹のそばへ駆け寄った。 「あのさ、お兄ちゃん・・」 「何?」 「今日さ、部活ないでしょ?その、一緒に帰らない?」 「今日ちょっと用事あるから無理だよ。」 「・・・どうしてもだめ?」 「あ、うん。」 いつもと違ってちょっと気が強い系だった妹。 返事についどもってしまった。 すぐそこへ真鍋が来て、 「みずし、行くよ。」と俺の手を引っ張った。 妹の顔をちょっとみて 「あ、あやちゃん久しぶり。元気?」 と話しかけたけど、妹は悲しそうな顔でもごもご返事をしただけだった。 「じゃあね、あやちゃん。」 と、俺を引っ張って行く真鍋。俺はちょっと妹の方を振り返って そのまま真鍋に引きづられる格好で昇降口へ向かった。 あの時の妹の表情。 スケートしてるときも、マックでポテトをモグモグやってるときも あの表情が頭から離れなかった。 それにしても何か大切なこと忘れているような。 夜もだんだん遅くになってきて、 「明日から冬休みだから帰らなくてもいいよね?」って聞いた。 「オッケ〜で〜す」との返事。 本当は家には帰りたくないから聞いただけ。 なんとなく家には帰りづらい。妹がいるから。 「今夜は帰さないぜ」なんてセリフだって言えてしまいそうなくらい。 真鍋がPHSでなにやら家に電話をかけ終わった後、またデートを再開した。 でも、やっぱり俺はずっと妹の表情が浮かんだまま。 「なんか楽しくなさそう。」 「そんなことないよ?」 「心配事?」 「別に。」 「あやちゃんのこととか?」 「ち、違うよ。」 「そういえば今日の帰り際、何話してたの?」 「別になんでもないよ。」 「ふーん、・・・、そういえばみずしってあやちゃんと付き合ってたんだよね?」 「付き合ってたって、・・、アレは元はといえばオマエが広めたんじゃないか。」 「でも学校でチューしてたことは本当だもんね。」 「・・・まぁ、そうだけど。」 「・・・やっぱり、今日は帰ろうか?」 「え、何でだよ?もっといようよ。」 「帰る。」 「・・・・。」俺はそれ以上何も言えなくなって、結局そのまま帰った。 帰り際、何もしないんじゃカッコ悪いと思って、帰り道の別れ際に 人気ないところを見計らってチューしたけど、普通にそのまま 「じゃあね」って言って帰られた。 おいおい、もっとなんかこう、ギューっとこう、なんか、ないの? 高校2年生なのに、チューだけで終わらせていいのかよ? お兄さんガッカリよ。やれやれ。 とはいうものの、実際は顔すごく真っ赤で どうせそれ以上はできなかったであろう俺。かわいい。 時計を見たら9時半。 まだ妹は起きてるだろうなと思って、コンビニで立ち読みして、 ぶらぶら歩いて、時間を潰した。 まだ11時。 まだまだ帰れない。公園に行った。カップルがベンチで盛り上がっていた。 無償に悲しくなり、家に帰る決心がつく。 そーっと家のドアを開けて、そーっと階段を登り そーっと部屋のドアを開けて、そーっと閉める。 そしてジャージに着替えた後、とっとと布団をかぶって寝ようとした。

やっぱり妹は起きていて、そして帰ってきたことに気づかれた。 妹の部屋のドアが開いた音を聞いたとき、もはや俺は諦めた。 布団に入りかけのところで妹が部屋に入ってきた。 ちなみに我が家では部屋に入るときのノックの習慣はなかったので オナニーするにも一苦労だった。 実際父親に半ケツ見られたし。 そのときの親父のセリフ、「すまんすまん」だってよ。 同じ男だったからまだよかったけど、母親や妹に見られていたらもっと悲惨だったな。 話を戻してと、妹がなんか紙袋もっていた。 「お兄ちゃん、コレ。」 「何これ?」 「クリスマスプレゼント。」 そこで思い出した。 クリスマスにはプレゼント交換しようねって約束したことがあったんだって。 まだ俺と妹が踊り場で弁当を食べていた頃。 口移しでいちごオレ飲ますのがだんだん上手くなってきた頃。 なんでコイツ覚えているんだ。 しかも絶対決行の約束ではなかったはずなのに・・・「あ、ありがとう・・・・」 かなり痛い顔で受け取る俺。 「ごめん、俺、プレゼント、買うの忘れた・・・」 申し訳なさそうに、でも無表情で、俺が言うと 「別にいいよ。私が覚えてただけだから。」 つとめて明るく振舞う妹。 すっげー、妹がかわいそうになってくるのと同時に 自己険悪の猛吹雪が俺の中を吹き荒らしていた。 「俺もなんか買って来てあげるから。」 「・・・、じゃあ、明日、・・・一緒に買いに行かない?」「え、明日?」 「・・・ダメかな?」 「・・・いいよ、別に。」 「本当?!」 「あ、うん。」 「絶対だよ!絶対だからね!」 「わ、わかった。」 「ふふふ、やった・・・」 久しぶりに妹の笑顔を見た。 ちょっと俺、どうしていいかわからなかった。 どうして今まで妹を避けていたんだろうか。 でも、その後はまたそっけなく、妹を追い出した。 もう寝るからとかいって。 だっていままで散々冷たくしておいて急にやさしくなるのも変だから。 妹が仕方なしに部屋から出て行った。 出て行く間際「絶対だからね!約束だよ!」って念を押した。 「わかったわかった」といいながら俺はドアを閉めた。

後で気づいた。もらったプレゼントあけていなかった。 中身はTシャツだった。 まぁバイトをしていない高校一年生のこずかいで買える物らしかった。 まさか明日はこれを着て出かけるのか俺? 次の日、朝早く妹が起こしに来た。 「お兄ちゃん!朝だよ、起きて!」 目覚まし時計は9時。良い子はまだ寝ている時間。 超目覚めが悪かった俺は仕方なしにベットからなだれ落ちた。 「ご飯作ったよ!朝ごはん!」 「あやが?」 「お父さんとお母さん、また出かけちゃったから。 でも夕食までには帰ってくるって。」 「ふ〜ん」 最近、両親は家を空けることが多い。 この時はまだ深く考えていなかった。顔洗って、もらったTシャツに着替えて、 ちょっと恥ずかしそうに俺は 「あ、これ、ありがとね。」と言うと妹、 「ふふ」とか笑っちゃいながら 「すごく似合ってるよ。」って満面の笑みで、俺のシャツのすそをひらひらさせた。 リビングには朝ごはんが用意されていた。 目玉焼きと塩焼き玉子が、どう考えてもカブッていたけど 和食という点では評価できた。 なにより、ちゃんといちごオレが用意されていたのにはかなりヤラれた。 コンビニ行って買ってきたんだろうか、かわいい奴。調子が狂うね。 「今日はどこへ行く?」 「・・・あまり考えてない。」 「別にプレゼントのこととか、気にしなくても、いいよ。」 「いや、あのな、プレゼント買いに行くんじゃないか。」 「そうだけど・・」 「何が欲しい?」 「何でもいいよ!」 「何でもいいならチロルチョコでもいいんだな?」 「それでもいいよ!」 「・・・」 冗談で言ったことをストレートに受け止められるとすごくつらい。 あとは無言でご飯を食べていた。 妹はずっとニコニコしていた。ご飯をだいたい食べ終わった頃、家の電話が鳴った。 妹が出る。 「お兄ちゃん、まなべさんてひとから電話・・」 「みずしぃーーー?おはよーーーー!」 受話器を受け取る前から、やけにテンションの高い声が響いた。 外からかけているらしい。 「あ、おはよう。何?」 「今日ヒマ?」 「あ、今日は、これからちょっと・・・」 そばには妹が心配そうにこっちを見ている。 「何?どっか出かけるの?」 「あ、うん。」 「もしかして・・・あやちゃんと?」 「あ、いや、うん。」 「・・・、ちょっとだけ話したいことあるんだけどな。」 「何?」 「ちょっとだけだから、今からみずしんち行ってもいい?」 「え、今から?」 「つーか実は結構近くまで来てるよ」 「え?マジで?」 「ちょっとだけ話するだけだから。ね?」 「う、うん。」 「じゃ、あと10分くらいで〜。ばいばい〜」

受話器を置いて横をみると、妹はやっぱり不安げな顔してる。 「どうした、あや?」 「何でもない・・・」 なんか俺のTシャツのすそを掴んで離さない。 そのまま、食べ終わった食器を流しへ運んで 一緒に洗い物をしていた。 「これ片付いたら、でかけようね。」 妹が言う。 だけど、真鍋も来る、らしい。 俺はなんて言って良いかわからなかった。 そうこうしているうちに、玄関のチャイムが鳴った。 俺は玄関のドアスコープをのぞいた。来た。 ドアを開けると、まぶしいくらいの笑顔で真鍋が立っていた。 「お〜っす!」 「ああ。おはよう。」 妹が玄関までやってきた。 「あやちゃん、おはよう!」真鍋が声をかける。 やっぱり妹は、人見知り丸出しで挨拶を返す。 「ちょっとお兄ちゃん借りるね。ちょっとみずし、ちょっと。」 「何?話ってここじゃダメなん?」 「まー、いいからいいからー。」 真鍋は強引に俺を外へ連れ出した。 で、そのまま俺をひきづったままテクテク歩いていく。 「どこまで行くんだ?そして話ってなんだ?」 「あー、えーっとねー、あれだ、あれ。」 「何さ?」 「どっか遊びに行かない?ってこと。」 「え?これから?」 「そう。」 「いや、だってちょっとだけの話じゃなかったの?」 「冗談っすよ、冗談。」 「俺これから、出かける用事があったんだけど・・・」 「あやちゃんと?」 「・・・そうだよ。」 「何しに?デート?」 「いや、そのクリスマスプレゼント、俺だけもらってあげてないから、 それを買いに行くんだよ。一緒に。」 「一緒に行く必要ないじゃん。」 「まぁそりゃそうだけど・・・」「で、あやちゃんには何もらったの?」 「これ。」 今着ているTシャツを引っ張った。 「これかー、あやちゃんけっこういいセンスしてんだね。」 「うん。」 「お兄さん思いだね。あやちゃん。」 「・・・うん。」 「っていうか付き合ってたんだものね。」 「・・・・」 「今でも付きあってたりして。」 「そんなわけないだろ。」 「あーあー、あたし二股かけられちゃってんのかー・・・あーあ。」 「付き合ってないって。」「うそうそ、ごめんね。デートなのに邪魔しちゃって。」 「デートじゃ・・」 「じゃあ、帰るわ。またね。」 そういって真鍋は帰ろうとした。 俺はずっと黙っていた。 「兄妹にはかなわないしね。」 ついとっさに、真鍋の腕を掴んだ。 「待てよ。やっぱ予定変更。」 「え?」 「遊びに行こう。これから。」 「あやちゃんは?」 「ちょっとここで待ってて。」

俺はダッシュで家に戻った。 (よくよく考えたら、プレゼント買いに行くのに一緒に行く必要なんてないんだ。) (よくよく考えたら、俺は今は、真鍋と付き合っているんだ。) (よくよく考えたら、血が繋がっていないとはいえあやは妹なんだ。) (よくよく考えたら、妹と付き合うってのはおかしいんだ。) (よくよく考えたら、お風呂一緒に入ったり、) (よくよく考えたら、キスしたり) (よくよく考えたら、いちごオレ口移しで飲ませたり) (よくよく考えたら、エッチしたり) (よくよく考えたら、ゴムつける時手伝わせたり) そんなことばっか必死に考えてた。 家に帰ってくると、妹は玄関で待っていた。 「遅かったね。はやく行こう!」 目をキラキラ輝かせていた。 「ごめん・・!」 ・・・・・ この間省略 ・・・・・ 俺はダッシュでまた、真鍋の元へ戻っていった。そのまま真鍋と出かけた。 昨日一緒に遊んだばかりなのに、またいろいろな所へ行った。 「はっきりいって、俺もうお金ないよ?」 「いいよ、あたしがおごったげる。」 「お前金もってるの?」 「あ、え〜と、ガストでバイトしてるもん。みずしもバイトしたら?」 「部活やってるとなぁ、なかなか時間もないし。」 「どうせ補欠でしょ?あはは。」 「ほっといてください。これでも俺、楽しんでるんだから。」 「部活とかしてたらそんなに遊べないじゃん。」 「ん、まあね。」 「バイトしてピッチ買いなよ。結構みんな持ってるんだから。」 「電話なんて持ってても別につかわないよ。」 「あたしが毎日電話かけたげるからさぁ。」 「ははは、それウザい。」 「んだと?」 ・・・・・ ・・・・・ 昨日とまったく同じだ。妹の顔が頭から離れない。 しかも今日のは、泣き顔だからなぁ・・・ でも俺は決心した。もういい。 普通の高校生活を送らなきゃ。これからだって。ショッピングモールをぶらぶら歩いている途中で ちょっとトイレへ行ってくるとウソをついて、 さっきちらっとアクセサリー屋の、ちょっと自己中的なアートをした 皮のちっちゃい腕輪を買った。 これが俺の精一杯。 妹へのプレゼント用にキープしておいたなけなしのお金。 それをポケットにしまって、また真鍋の元へもどった。 さらに夕方前、昨日撮った使い捨てカメラを預けたカメラ屋へ行った。 現像代は真鍋に出してもらって写真を受け取る。 滑り台の登るところにぶら下がってたり、 ブランコ立ち漕ぎしてる所を妙なアングルのポーズでキメてたり 近くのオバサンに取ってもらった二人で肩組んでいる写真とか しばらくベンチに座って一緒に眺めていた。 そしてしばらくしゃべってた。 背伸びしながら言ってみた。。 「こうしてしゃべってるだけなら金使わずに済むな。」

でも実際、こういう風に何もせずにまったりと過ごしてると どうしても妹のことを考えてしまう。 考えるな考えるなと、今朝の決心で壁の落書きを塗りつぶしても、 またすぐ上から新しい落書きが書かれる。 上書き上書きで、俺の心はもういっぱいいっぱい。 こんぺいのカバンほどの若干の余裕が欲しかった。 不意に真鍋が言う。 「じゃあ、ウチくる?」 「お前んち?」 「今日ウチ誰もいないんだよね。」 かなりドキドキした。 つーか、ビビった。 ここでセリフをかんだらすっごくカッコ悪いんだろうな。 それでもあたふた感をカモフラージュするために 「何?それはヤらせてくれるってこと?」 とかわざと言ってみた。 からかわれているのかとも思ったし。 「バカ。」 と、ちょっとまんざらでもない反応をしたから、 ちょっと面白かった。 「よし、行くか?行こう。」 「いっとくけど、やるとかやらないとか、無しだからね。」真鍋が住んでいるマンションに着いた。 本当にだれもいなかった。 部屋に通されて、俺はちょっと落ち着かなかった。 初めてくるところで、こういうちょっと狭い空間は苦手だった。 部屋の中まで息が白くて真鍋がファンヒーターのスイッチを入れる。 暑苦しい日にこの部分を書いていても、いまいち当時のアレが 回想しにくいけど、その日はかなり寒かった。 この辺で一応確認しておくけど、この場面、5年前の12月25日ね。 なぜか真鍋はぷよぷよを持っていた(ゲームのね) 俺が持ってるのと同じやつ。 二人して並んでやってると、やっぱりあの頃を思い出す。 妹と初めて一緒に眠った夜。 でも真鍋は妹と違って、弱くなかった。強くは無いけど弱くは無い。 真鍋を負かしても「あ〜〜、みずし、ずるい〜〜」とは言ってくれない。 無性に申し訳なくならない。 そんなことよりも、俺のすぐ横にいる2つのぷよぷよをどうにかして欲しかった。 なんて思わなかった。 横から見たら、上着と胸元の間にできた空間から見えるんだよ。生プヨプヨが。 別にどうってことはなかった。「のどかわかない?なんか飲み物とってくる。」 と言って、真鍋は台所へ・・・ そんなチャンスに俺はタンスの中のパンツをあさる気力も無く、ちょっとぐったりしていた。 今ごろ妹は、一人家で何をしているんだろう。と考えて、その1秒後には 妹のことなんて考えんなボケが。と自分自身に説教かます。 独り言ブツブツ言ってるみたいで、はたからみたらそうとうキモい姿だったかもしれない。 真鍋が持ってきたのは、カフェオレだった。グリコの。 いちごオレではない。 「いちごオレないの?」ってつい聞いてしまった。超失礼な奴。 「え?ないよ?これでガマンしな。」 で一緒にテレビ見ながらだらだらしていた。 俺がうかない顔をしていると 「さっきからあやちゃんのことばっか考えるでしょ?」って聞かれた。 全身ジーンってくる感じのショックを感じて 「んなことないよ。」ってカミカミで答えた。 「知ってるんだよ。」 「何が?」

真鍋はニッコリしながら続けた。 「ポケットの中かな?」 「え?」 「プレゼント、何買ったの?」 「あ、いや・・」 「なにもさぁ、トイレ行く振りして隠れて買うことないのに。」 「・・・」 「どうして隠すの?」 「・・・なんとなく。」 「・・・・」 次の瞬間いきなり抱きつかれた。 でそのままキスをかわした。 なにを考えてたのかは忘れたけど、この時思いっきり頭の中で 真鍋と妹を重ね合わせてしまった。 でも、うまくマッチしてくれない。どうしてだろう。 そして何でマッチしてくれないからってイライラしてくるんだろう。 なんでだろう。 勢いに任せて俺は真鍋の胸をまさぐった。 ちょっと唇を離して見つめ合ってた。 どうしても妹の顔にぴったりとしっくりこない。 ジャックも首を傾げ気味。あなたそれ、左曲がりなだけです。「うちの親、8時ごろになったら帰ってきちゃうよ。」 時計を見ると7時。 「たっぷり時間はあるじゃん。」 「うん。」 そのままお互い体をまさぐりあって 唇だけじゃなく舌の先っぽにもキスを。 首筋にもキスを。 服の上から胸元にもキスを。 ばんざいさせて服を脱がした後もキスを。 ヒーターがいらなくなる位に体を密着させて、鼻の頭をこすりつけあった。 「ファンヒーター、消そうか?」 「うん。暖かくなってきたし。」 「みずし、ちょっとおでこ汗ばんできてるよ。」 「お前もな。」 そして真鍋の体を起こしてベットの上に上がり 服の脱がせあいになった。 さすがにちょっと寒かったので布団をかぶる。 シチュエーションは妹の時とちょっと似てる。 もっと再現させるために電気を消してみた。 窓の外の明かりでうっすらとわかる真鍋の表情を必死になって 妹とすり替えようとしていた。 ダメだった。 じっと見つめていたので 「そんなに見るな。恥ずかしいでしょ。」 とキスされつつ怒られた。 いいかげん妹にリプレースするのはやめれって何度も諦めようとしたけど・・・胸に唇をはわせて、そのままへそまでゆっくり降りて行って 右手を伸ばして髪の毛をなでつつ、足の付け根の所まで俺の唇がたどり着く。 真鍋は特に恥ずかしがってくれなかった。 物足りない感に激しく襲われる。 そのままもう一生懸命やみくもに舌をいれる。 それはもう、いかにもホットドックプレス熟読して来ましたって感じの一生懸命さ。 「んーーーー、ちょ、ちょっとそれ、んーーーー、んん・・・」 って普段とは違った、困った感じの声を出す真鍋。 気持ちいいのか、気持ちよくないのか、どうでも良かった。 お互いの荒い息遣いだけが響く部屋の中で 汗が混じって一つになってた。 真鍋が体を起こしてきて、 「みずしばっかずるいよ・・」とか言いながら 真鍋も俺の乳首に舌を当ててきた。 なんか慣れてる感じ。 くすぐったいだけで特に感動はなかった。 さすがにすごく照れ笑いしながら 俺のあそこまでに唇をはわす真鍋。 単純に気持ちよかったけど、やっぱり特に感動はなかった。 だんだん冷静になってきて、ゴムを持っていないことに気づいた。 それを告げると 「平気だよ、今日あたし大丈夫な日だから。多分・・」 だと。 「多分じゃ困るだろ。」 「でも、ここまできて、やめる?」 「・・・・無理。」

深く長く舌を絡ませながら、 お互い足を広げた体育すわりの状態でひとつになった。 真鍋は呼吸困難になってるような、苦しげな声を出してた。 俺は自分のことだけ考えて、動かしまくった。 そしてジャックの6度目の挑戦は、約20分後、静かに幕を閉じた。 白い血を大量に流して倒れるジャック。 しばらく無言で抱き合ってたけど、玄関で真鍋の親が帰ってきた音がして あわてて服を着た。 消防士もビックリのスピードでそりゃもう即効で。 真鍋はパンツとTシャツとスウェットの下だけをさっさと身に着けると 玄関へ向かった。 どうやらいっぱい買い物をしてきたようで、荷物いっぱいで玄関から上がるのに てこずっている様子。おかげで助かった。 帰り際、真鍋の親父にすっげぇ睨まれた。もう本当に申し訳ございません。 そして家へ向かった。 昨日とは違って、何故か今日は早く家に帰りたい気持ちだった。 何故か今、むしょうに妹の顔が見たかった。 今朝の決心はどこへやら。 この気持ち、なんでだろう。 家に帰ると、ウチの両親はまだ帰っていなかった。 なのに家中の電気がついている。 リビングのテレビもつけっぱなし。トイレもお風呂場も。 家全体が明るかった。 2階に上がると妹の部屋から、いつもより大きめのテレビの音。 「あや〜?」 と部屋のドアを開けると、妹は行儀よく座ってテレビを見ていた。 「何?」 「あ、あのさ、今日はゴメンね。」 「・・・別にいいよ。」 よく見ると、妹の目、まだ真っ赤。 「・・・あ、なんで家中、電気つけてんの?」 「怖いから。」 「あ、あ、そうか。そうか。」 「・・・・」 「あ、そうだ、これ。ほら。クリスマスプレゼント。」 俺はポケットから包みを取り出して妹に見せた。 妹はまた悲しそうな顔をして 「・・・・いらない。」 といって、またテレビの方に顔を向けた。 ・・・・・。「え?なんでだよ。」 「いらないったらいらない。別にいいよ。」 「せっかく買ってきたのに。」 「いらな・・・い・・・」 突然妹は、顔をくずして涙をぽろぽろこぼし始めた。 グズッって音を鳴らして、必死にテレビを見るために目を開けていようとする妹。 「・・・あや、だからゴメンって。」 「・・い・・らない。」 「・・じゃあ、これ、ここに置いておくよ。」 腕輪の包みをテーブルの上において、部屋を出ようとした。 「いらない」 妹はそればっか言ってる。涙が止まらない。 もう見ていられなくて、そのまま自分の部屋に戻った。 冬休み中は、部活いったり真鍋と遊んだりとで 妹の顔はほとんど見なかった。 大晦日も真鍋と過ごして、お正月は昼まで寝ていた。 けっこう楽しいイベントを過ごしていたのに、心にあいた、ぽっかりホール。 これでよかった。よかったと思い込もう。1月4日の夜。母に呼ばれて、俺だけリビングに行った。 父と母が俺の前にならんで腰掛けて、なんか面接を受けているようなポジション。 何故か、他愛の無い雑談からスタートした。 最近どう?なんて聞かれても、つい3日前に新年の挨拶したばかりじゃねーか。 あと、あやかが最近元気がないことを心配された。 心当たりありまくりの俺は、必死にとぼけておいた。 父が口を開く。 「とりあえず、まずはお前にだけ伝えておこうと思うんだけど・・・」 「何?」 「父さんの事務所な、最近景気が悪くて、・・・、その、潰れてしまうんだ。」 「えっ。」 父さんと倒産をかけたダジャレかな?と、必死に現実逃避を図った。

母が言う。 「私達ね、なんとかお金を作ろうと頑張ったんだけど、やっぱりダメだったの。」 最近二人とも家を空けることが多かったのは、金策にでも走っていたのだろうか? 詳しい事はそれ以上聞いていない。っていうか聞きたくなかった。 「それで、・・・、これは母さんともじっくり話し合った結果なんだけど・・・」 「・・・」 「父さんたち、・・・・、離婚、することに・・」 言葉が出なかった。 「何で?何で?」 「話し合った結果なんだ。」 「え?父さんの事務所がつぶれて、借金が出来て、・・・・、なんでそれで離婚? 意味わかんないんだけど?何で?」 母は涙目になりつつ、ぐっと堪えて、静かに言った。 「借金のせいだけじゃないのよ・・・」 すると父は声を荒げて、 「英子、それ以上はたかひろに言う事じゃないだろ!」 部屋の中が、一気に凍りついた。 「あ、あのさ、・・・、俺お年玉返すよ・・・だから・・・」 ショックのあまり俺は本気でバカなことを言った。 自分でも何言ってるかわかってない。 父はあきれて、 「それはとっとけ、お前のこずかいだから。」 と静かに言った。またしばらく無言が続いた。 俺は聞いてみた。 「じゃあ、この家はどうなるの?」 父が答える。 「この家は売りにだす。もっと安いアパートとか借りるだろうな。」 「俺やあやかはどうなるの?」 父は、静かに答える。 「お前は俺と暮らす。あやかは・・・、英子が引き取る。」 ・・・・・ 1999年の初め。ソファーに体を預けたまま、俺はボーゼンとしていた。冬休み明け。 センター試験までもう何日も無いって時、俺はそれどころではなかった。 両親からあんな告白を受けたあとだから。 父は 「お金のことは心配しなくていいから、お前は大学受験だけに専念しろ。」 なんて言っていたけど、そんなことは問題じゃないんだって。 もう受験のことよりも、妹と離ればなれになるという事で 頭がいっぱいいっぱい。 予定では、2月の頭にごろに引越しをするらしい。 俺と父は父の知人が経営している近くのアパートへ移るだけなので 俺は高校を転校しなくてすむが、妹達は母の実家近くへ帰るとのこと。 簡単に会える距離ではない。 妹は、クリスマス以来一言も口を利いてくれないし、ろくに顔もあわせてくれない。 はっきり言って以前よりも数段と元気がない様子だから 両親も離婚することを言えないままだった。 俺もしばらくは妹には言わないほうがいいと言っておいたし。

思い切って真鍋に言ってみた。 両親が離婚すること。 それによって家族がバラバラになること。 単なる、「そういえばウチさぁ・・・」で始まる「雑談」のような感じで言ってみたんだけど 俺にとっては「相談」のような気持ちでこのことを話してみた。 妹と離れ離れになることを嫌がっている気持ちは抑えて話したのに、 「何?あやちゃんと離ればなれになるのがいやなんだ?」 なんて俺の心をズバっと言い当ててくる。 「いや、別にそういうわけじゃないけどさ。」 「無理しなくてもいいよ。」 「無理してないよ。ただそういう家族のトラブルでちょっとまいってるだけだよ。」 「兄妹として、離ればなれになるのがいやだっていうならあたしは別にかまわない。」 「え?」 「でもさ、もし、それとは、また別なアレで、みずしがブルーになってるのなら・・・」 「別なアレって・・」 「・・・あ、なんでもない、忘れて。」 「別にアレも何も無いよ。」 「・・・で、みずしは・・どこかへ引っ越すの?」 「ああ、家を引っ越すことは引っ越すけど、学校は転校しないよ。結構近所だし。」 「よかった。」 「よくないよ。」 「あたしはよかったって思ったけど?」 「・・・うん。」 「大変だけど、これから受験とかあるんだし、がんばってこーよ! 家庭の事情とかにあたしが何か言えるわけじゃないけどさ。」 「うん。受験とかどうでもいいんだけどね。」 「ウチラのレベルじゃあ、たいした所いけそーもないよね。あはは。」 真鍋に話してちょっと気が楽になったのか、 俺は調子に乗ってクラスの友達らにもしゃべった。 (父の事務所が潰れたことまでは、 しょーもない同情とかさせたくなかったので友達にも真鍋にも言わなかったけど。) 「じゃあ、愛しい妹ともお別れなのか。かなしーな、お兄さん。」 「あれからあやちゃんとお昼一緒に食べないね。」 「そういえば、妹さんとは別れたんだっけ?」 「最後くらい仲直りしときなよう。」 ・・・なぜか妹ネタの流れになってしまった。当然といえば当然か。 そんな会話の途中、真鍋が俺のところにやってきて 「みずし、明後日の土曜日さぁ、用事ある?」 とか言ってきた。 「え?なんもないけど?」 「いい店みっけたんだよね。つーか図書館なんだけど。勉強やるよ。」 「店て・・おいおい。」 「そろそろちゃんと勉強しないと一緒の大学は入れないでしょ?」 それを聞いて、周りは 「え?真鍋とみずしって付き合ってんの?」 とかざわめく。気づいてなかったのか? といっても付き合いだしたのクリスマス前からだから、まだ知らんかったか。 真鍋は 「あ、ごめん、うちら超ラブラブだから。」と高々と宣言する始末。 「こんなところで何言ってんだよ、こっ恥ずかしい・・・」と真鍋を軽く睨む俺。 すると流れは一気に妹vs真鍋な感じになった。 「妹と二股かけてんのか?」 「バトルってますね〜」 「ガチンコだったら『一体どうなってしまうのか〜』ってナレーション入るな。絶対。」 「おい、みずし、とりあえずアゴを中心に5〜6発殴らせてくれ。」 「あ、俺も。」 さっきまで妹と別れたって言ってたじゃねーか。 また俺アゴのあたりを殴られるのかよ。 真鍋のバカも何も公表することないのに、はぁ。その日の夜。 やっぱり学校帰りから部屋から一歩も出てこない妹。 友達に言われた「最後くらい仲直りしときなよう。」の一言を思い出す。 別にケンカしてるわけじゃないけど、 今の妹は、明らかに向こうから俺を避けている感じ。 もうすぐ会えなくなるってこともあって、俺は相当あせりみたいなものを感じていた。 家族みんなで食事することも、最近はない。 俺と妹は別々に降りてきて、母に夕食を作ってと言って、簡単なものを食べる。 そんな感じ。家族全体でのコミュニケーションはほとんどない。 自分の部屋に戻って、テレビつけるのも面倒で、 そのままベットに倒れこんで天井を眺めていた。 俺にとって、妹とは・・・・ 土曜日、真鍋と一緒に下校。 「ここ、ここ。図書館。」 「・・・」 真鍋んちだった。 「はー、いい店だな、オイ。」 「でしょ。ふふふ。」 「つーか、勉強に身がはいらないかもな。」 「いっとくけど、今日はお母さんがちゃんといるからね。」 「なんだ、つまんねー。」 「勉強しに来たんでしょ?」そのまま冬の昼下がり、真鍋の部屋で一緒に黙々と勉強を・・・ と思ったけど、真鍋の母親がいちいちお茶やお菓子や なんやかんやと俺を見に来て、ちょとうっとおしかった。そういうもんなのかね。 しばらくは大人しく勉強していた。 時々休憩して、雑談して、いいムード?になりそうなところで 真鍋の母親が入ってくる。いいタイミングじゃねぇか。 夕方ころ。冬だからもう外は真っ暗。 真鍋の母親が 「ちょっとお母さんでかけてくるから。2時間く〜ら〜い〜。うふふ。」 なんてわざわざ報告しに来てくれるのには、まいった。 まるで男女ふたりの宿泊客の男の方に、そっとコンドーム渡す仲居さんのようだ。 うーん、この母ちゃんとは仲良くやっていけそうな気がする。 その間、何気にイチャイチャしだしてきて勉強どころではなくなった。 「なんだかんだ言ってもさ、みずしが転校しなくていいからよかったよ。」 「うん。こんな時期に手続きとか面倒だしね。」 「・・手続きとかじゃなくてさ。」 「あ・・うん。」 そのままのムードでいつのまにか、 やわらかい胸の感触とやわらかい舌の感触を同時に感じていた。 でも一言、余計な一言。 本当に何気なく言ったつもりの、間違った方向の一言が・・・ 「あやかは転校しちゃうんだけどね。あいつはまだ高2だから・・」

その次の瞬間、真鍋はすぐに体を離してうつむいてしまった。 俺は、しまったって思った。余計な事を・・・って。 「・・・。・・・あやちゃんも大変だね。」 「あ、うん。」 「みずし、心配?」 「あやかの事?」 「うん、心配?」 「そりゃ、心配だよ。」 「・・・」 「あ、いや、兄としてね。」 「本当に?」 「うん。」 「・・・一応さ、まだ気にしてんだよね。」 「何が?」 「みずしとあやちゃんのこと。」 「何を気にすることあんの?」 「・・その、まだ、みずしはあやちゃんのことが・・・」 「えっ?」 「好きなんじゃないかなー?とか」 「・・・」 「そんなこと、ないよね?」 「・・・」部屋の中が急に涼しくなった。気がする。 動揺を隠し切れない俺。 ここで、「うん」って一言言えたら、それで済んでいたのに。 真鍋の、これまでとは違った真剣な表情に、つい即答が出来なかった。 だってまだ自分でも分かっていないもの。 優柔不断で、臆病で、そういう好きとか嫌いとかの気持ちに はっきり答えを出したくなかっただけだからかもしれないけど、 それすらも分かっていないもの。 「なんで黙ってんの?」 「・・あ、うん。うん。」 「何、いまの間は?」 「そんなことないって!なわけないって!勘弁してよ!」 「・・・。」 「だって、あいつは妹なわけだし。」 「妹だから?」 「え?」 「みずしにとって、あやちゃんは妹だから、そういうことはないんだよね?」 「妹だから・・・」 「そういうんじゃないんだよね?」 「・・・えーっと」 「・・・」 「わかんない。どうなんだろう・・」 「何それ。」 「・・・あ、あ〜、うん。ごめん。俺は、・・・・。」 「・・・」 「ん〜っと・・・」 「あ〜、じゃあ分かった。みずし難しく考えすぎ。こうしよう。」 「え、何。」 「みずしは・・」 「・・・」 「誰が好きなの?」窓の外の夜空には月。 静まり返った部屋。 真鍋はじっと下を向いたまま。 「あ、あのさ・・・」 俺が声をかけようとしたら、真鍋は顔を上げてすぐこっちを見つめてきた。 「つーか、そっちから告っといて、ずるくない?そういうの」 「えっ」 「なんか覚めちゃった。あ〜あ・・・」 「・・・ごめん。」 「もういいよ。みずしの好きなようにすれば?」 「・・・あ・・う・・」 「あー、あたしよく考えたらすごい恥ずかしいこと言ってた?」 「・・・」 「うああぁぁぁなんか、すっごく恥ずかしくなってきたんだけど・・あはは。」 「・・・いや、恥ずかしくは・・ないよ。」 「ははは・・・」 「恥ずかしい事は言ってなかったよ。っていうか、その・・ありがとう。」 「え?」 「マジでありがとう。ていうか、・・・。その、本当にゴメン。」 「え、何で謝るの?」 「何でっていうか、とにかくゴメンね。本当にゴメン。」 「意味わかんないんだけど。」 「俺、帰る。うん、また学校で。ごめん。」 部屋を出ようとした。 「・・・うん、じゃあね。」 真鍋はあっさりした表情でうしろから声をかけた。 玄関までは見送ってくれなかった。 で、俺は、ゆっくり歩いて家へ帰った家へ帰ってきて、 俺は妹の部屋のドアを、初めてノックした。 向こうから声は掛からなかったけど 「入るよ?」 って言ってからドアを開けた。 クリスマス以来、久しぶりに面と向かって妹と話した。 「明日、ヒマ?」

「明日ヒマ?」 それを聞いて妹はちょっとびっくりした表情。 こういうシチュエーションは想定していなかっただろう、 「う、うん、ヒマ・・・だけど・・」 なんてすごくあたふたして答えた。 「クリスマスの時は・・ごめんね。それでさ、 その埋め合わせっていうか・・・」 俺も結構どもってたけど、なんとか言葉に出して言った。 「ともかく、明日、・・・、そうだ、映画見に行こう。エーガ。」 妹はちょっと間を空けてから 「う、うん。いいよ。」 とかわいくうなずいた。 「じゃあ、明日。な。」 と言い残して、部屋を後にした。 出るときにちらっとテーブルに目をやった。 クリスマスの夜、俺が置いていったプレゼントの袋・・・、そこにはなかった。 捨ててしまったのだろうか? ちょっと不安になった。その夜はこんな夢をみた。 朝、二人で出かけようとするところへ妹に電話が。 楽しそうにしゃべる妹。受話器から聞こえるのは男の声。 そして妹は満面の笑みで俺に向かって、 「ごめーん、遊ぶ約束しちゃったから、お留守番よろしくねー」 といって、突然姿を消してしまう。 目が覚めたときは、しばらくボー然としていた。 時計を見たら9時、よいこはまだ寝ている時間。 そうか、クリスマスの日、あの時の妹はこんな感じだったのか・・・ そういえばこの夢、初めて妹とチューした時みたのと寂しさ具合が非常にそっくり。 こんなときは、早く誰かの顔がみたい。 自分ひとりでは生きていけない。 廊下に出ると、洗面所で妹が歯を磨いていた。 こっちを向いて目が合う。 そこに妹がいることに何故か心の底から安心感がわいてきた。 「おはよう」って一言、その安心感をぶつけるようにかけた。 妹は歯磨きの途中だと言うのに、口をもごもごさせながら なんとか必死におはようを言おうとしていた。下へ降りると、両親はまだ寝ていた。 夕べもかなり遅かったようだし、いろいろあって疲れているんだろう。 なにがあったのか詳しく聞けるほど、勇気は持ち合わせていない。 どんなに重いものを背負っているのか、想像もしたくない。 ちょっとして後から妹もパジャマのまま降りてきた。 「お父さんとお母さん、まだ寝てるんだね。あ、朝ごはん、作るね。」 「いや、コーンフレークあるから俺これでいいや。あやは?」 「私もそれでいい。」 ということで すこし肌寒い1月の日曜日の朝、二人食卓に並んでコーンフレークに牛乳かけていた。 俺から話しかけてみた。 「何見たい?」 「えっ、何が?」 「えーが。」 「あっ、えっとね、あの、『恋愛小説家』・・・」 「恋愛小説家?ふーん、あれってけっこうエロい話らしいよ? それにまだやってんのかな?上映してたの去年の夏くらいじゃなかったっけ?」 「あ、でも、なんでもいいよ。その、お兄ちゃんは何見たいの?」 「・・・考えてないや。行った先にあった面白そうなやつでいいかな。」 こんな感じで淡々と会話していた。 やっぱり、最近はそっけなかったからまだちょっとギクシャクしてたな。 それでも俺は少しだけ、浮かれていたかもしれない。あ、ちょっとだけ。うん。 コーンフレーク食べ終わって、俺は歯みがきと顔を洗いに行き、妹は着替えに行って なんだかんだで出かける頃には10時を回っていた。 出かける間際、母に5000円渡されてこれで夕食も済ませて来いといわれた。 やっぱり今日も二人して遅くなるのか。 5000円も要らないって言ったのに 「いいから、あやかのことよろしくね。」 だって。

駅に行くまではちょっと離れて歩いていたけど、 電車に乗って降りるときから、手を繋ぎだした。 人がたくさん歩いている中で、まわりのにぎやかな雰囲気のよさに 二人ともだんだんテンションを高くしていった。 「そういえばお兄ちゃんと二人で出かけるのって久しぶりだよね。」 妹はいつの間にか笑顔になっていて、そんなことを言い出す。 「うん。・・なんか、いい感じ。」 俺もはにかんで答える。 センター試験は来週。経済事情から私立には入りづらい俺にとって とっても大事な追い込み時期だけど、そんなことはどうでもよかった。 いや、どうでもいいことはないけど。 ららぽーとの映画館では、まだタイタニックがやってた。恋愛小説家は上映してなかった。 結局、どれも面白そうなのが無くて、「オースティンパワーズデラックス」を見た。 その時感じた映画の面白さはほとんど覚えていないけど、 妹と一緒に映画を見ている時間ははっきり覚えている。 映画館を出たあとはやっぱり映画の話で盛り上がるんだけど、 妹の方がペラペラ勢いよくしゃべりまくる。 前作見ていない人にとってはちょっとつらかったと思うが・・・「でさ、これからどうする?」 「もっといろんなところ行きたいな。久しぶりなんだし。」 「どこがいい?」 「お兄ちゃんはどこがいい?」 「お前はどこに行きたいんだよ?」 「えー、お兄ちゃんが行きたいところでいいよ・・・」 「じゃあこの時計台の周りをぐるっと一周。」 「それでもいいよ。」 「・・・・。」 で、もちろんちゃんと二人で手つないで直径10mくらいの時計台をぐるっと一周きめた。 元の位置に戻ってきて、「はい、終了。」って言ったら、「もっと、、、その、どこかへ、、」って。 だから俺は言ってやったよ。「じゃあ今度はあやの番。あやがどうするか決めるんだ。」 妹は、真剣な表情でなやんでいた。 俺はそれを映画館の近くの広場にある時計台のベンチで、 ずーっと眺めていた。奇妙な絵だけど、なんかいい感じだったよ。 いい感じっていうか・・デジャブ? 30分くらい悩んで、やっと声を出した。 「・・・ディズニーランド。」 「ディズニーランドねぇ・・」 とりあえず舞浜駅までは遠くなかったから行ってみた。 すごい人、人、人、お昼どきなのに駅はすごく混んでいた。 この大切なシーズンなのに、お前ら家に帰って勉強しろよと言ってやりたかった。 「なんか混んでそうだね。どうするあや?」 「だね。もう午後だから、あまり乗り物乗れなさそうだね。」 「あ、もうちょっと行けば水族館あるぞ?葛西臨海公園。」 「水族館か・・うん、それで行こ!」で、結局電車乗りなおして、水族館に。 いい年こいた高校生が水族館ってのも、なかなかオシャレでいいんじゃないか? と気軽に思っていたが、残酷なまでにつまらなかった。 でも妹は終始楽しそうだった。 深海魚コーナでは係員に大声出さないでくださいと注意される始末・・・ 近くにいたファミリーづれの小さい子供にまで、 「おねぇいちゃん、おおきなこえだしちゃだめだよ」 と怒られていた。 そんな絵を遠目から見ていてかなりほのぼのだった。そしてちょっと幸せな気分だった。 その時は、一緒にいるのが恥ずかしかったから遠目から見ていたんだけど。 その後はあたりを一緒に散歩して、 また電車で移動して戻ってきて、あとは思いつかなかったから 普段のように適当に駅前のにぎやかなところで過ごした。

日も暮れて、もう空ではオリオン座がはっきりと見えるようになった頃 二人してぐったりして、ゲートボール大会終了後の老人のようにベンチにもたれかかっていた。 「そろそろ帰ろうか?」って言ったら 「まだ、もう少し・・遊んでいこうよ。」 って、腕にしがみついてそういった。 「でも疲れただろ?」 「うん、少し。」 「そういえば、夕飯、母さんがお金くれたんだ。何食べようか?」 「お兄ちゃんは何が食べたい?」 「お前は何が食べたいんだよ?」 「えー、お兄ちゃんが食べたいのでいいよ・・・」 「じゃあカップラーメン。」 「それでもいいよ。」 「・・・さっきもこんなやり取りあったな・・・。」 というかこの文、さっきのコピペです。 さっきの文も前スレからのコピペです。 「えへへ・・だって、・・・え〜っと・・ ・・そうだ!お家でなべやろうよ。」 「なべ?」 「うん。なべ。」 「それ、いいかもね。」 「じゃあ、材料買いに行こう!」 「今度は、何なべがいい?とかで悩みそうだな・・」 「あはは・・」 ベンチから立ち上がる妹、本当に純粋な笑顔・・・ 透きとおっているような感じ・・・ 手を差し伸べて、俺をベンチから立ちあがらせようとさせる。 なんとなく、今なら言えるって思った。「あのさ、あや・・・」 「ん?」 「その、最近さ、なんか俺・・、冷たくしてたみたいで・・・ クリスマスの時も、その・・・ごめん。」 「え・・」 「なんかあれ?謝るのも変かな?あ〜、でも、なんか、ごめんね。」 「・・ふふふ、なんかそういわれると、照れる・・」 「照れる?」 「うん。」 「ごめんね。」 「・・許さないって言ったら?」 「えっ?」 「うっそ〜。」 「ウソかよ!」 「これからも、こうして、一緒に遊びに連れてってくれるなら、許してあげるよ。」 「・・・・・うん。約束する。」 「絶対だからね。今度約束破ったら、もう絶好だからね。」 「うん。」 心の中で、ごめんってもう一回あやまった。 たぶんその約束は、守れないから・・・そして、家に帰ってきて、買って来た野菜だの肉だの魚だのお菓子だのジュースだので 適当にナベを作って、二人で食べた。 いろんなものがごったがえしているナベ。 二人で食べるのはちょっと寂しいくらいだったけど、 終始、おいしいねとかいいながらにぎやかに食べた。 食べ終わって、食器を洗って、 テレビ見ながらくつろいで 今日の反省会もどきなのをやって・・・ 「ごめんちょっと旅行帰りのオカンみたいなこと言っていい?」 「え?いいけど・・」 「あ〜、やっぱ家でくつろぐのが一番だ〜・・つかれた・・」 「あははは、お兄ちゃん・・」 「ん?」 「なんだかんだで、今日は久しぶりに楽しかったよ。」 「こうしてあやと長い時間いっしょにいるのって、本当に久しぶりだもんね。」 「うん。最近お兄ちゃん冷たかったから・・ふふふ」 「だからゴメンて。」 「もういいよ。」 そうして、俺の左腕に抱きついてもたれかかってきた。

「どうして今日は突然・・・、誘ってくれたの?」 「いや、別に、特に理由はないけど」 「そう。」 「たださ、」 「何?」 「今まで、自分の中でさ、・・・・、その気づいてはいたんだけどさ・・」 「うん?」 「やっぱり俺・・・あやのことが好きなんだなぁって、思って。」 「え・・」 「あ、その、変な意味じゃなくて・・・、いや、その、変な意味なんだけどね。 あははは・・何言ってんだ俺。」 「・・・私は・・・ずっと前から・・・」 「・・・」 「お兄ちゃんのことが好きだったよ。」 「・・・」 「ずっと前から・・・」 「・・・どのくらい前から?」 「・・覚えてない。そのくらい前から。」 「それは・・兄妹として?」 「・・・そういう好きじゃなくて、その・・・違う好きの方。」 「あ、そう。」 「お兄ちゃんは?」 「えっ、俺・・・?」 「・・・」 「・・・俺は・・『愛してる』の意味で、あやのことが好きだよ。」 「・・・本当に?」 「本当。」 「・・・・」 「・・・・」いつの間にか、抱き合ってた。 そしていつの間にか、キスしていた。 俺はつい興奮して、つよく唇を吸いすぎた。 それで唇を離すときに、糸が引いた。 それ見て、二人で笑ってた。 全身の力が抜けて、俺の肩からあやの腕がずれ落ちたとき そでがまくれてあやの細い肌が見えた。 俺のクリスマスプレゼントの腕輪が、そこにあった。捨てられていなかったんだ・・・ 「これ、しててくれてたんだ。」 「あ、うん。えへへ、ありがとうね。お兄ちゃん。」 「すごく高かったよ?これ。プレミアもんだよ?」 「え、そうなの・・?」 「2000円な。」 「・・・私があげたTシャツだって、すごく高かったんだよ。」 「え?いくら?」 「1500円・・・」 「・・・ダメダメだな、俺ら。」 「ふふふ。・・でもすごくうれしいよ。ありがとう。」 「こちらこそ。」 そして再び唇が重なりあう。 離れたあとは、おでことおでこをくっつけたまま、一緒にソファーにもたれかかった。 結構長い時間。 ずっとこうしていたかった。 散々歩き回って疲れた足も、肩も、腕も、 一気にきれいな水が全身を流れていく感じで、癒された。 二人ともうつろに目を開けて見つめあってる。「ねぇ、お兄ちゃん・・・・・よく考えたら、チューするのも久しぶりだね。」 「うん。久しぶりっていうか、やっと初めてキスできた気がする。」 「え?どうして?」 「なんとなく・・・」 「じゃあ、もう一回。」 「ん・・」 「・・」 「・・・あや」 「何?」 「久しぶりついでに、一緒にお風呂はいろか?」 「え、・・・うん。いいよ。」 「一人じゃ怖くて入れないだろ?」 「うん、怖くて入れない。」 で、一緒にお風呂に入った。 一緒に服を脱いで、向かい合いながらお互いの体をスポンジでこすりあって その間はずっと唇もこすりあってて、よだれがたれても風呂場だから気にしなくて 背中を洗うときなんかは、体をぴったりと抱きつけあって背中を洗いあった。 でも、何故かその体勢のままから離れられなかった。 肩や首や耳とか二の腕とか、キスできるところは全部した。 こっちがしたところに、後を追うように妹も真似してキスをしてくる。 ジャックはすでに臨戦態勢。デフコン2ってやつです大統領。 「お兄ちゃん・・」 「あや、顔真っ赤だ。」 「お兄ちゃんだって・・」 「これは、ちょっとのぼせてるだけだよ。」 「湯船に入っていないのに?んふふ・・」 「あやの体がすごく熱いから」 「お兄ちゃんだってすごく熱いよ。」 「あやの体、やわらかくてすごく好きだ。」 「なんか照れちゃうな。」 湯船につかるときも抱き合ったまま。 お湯の温度と、妹の体から伝わってくる体温と、唇から伝わってくる体温がまざって 本当にのぼせそうになった。 目はもともとうつろな状態だったから、 意識がもうろうとしてくるまで気づかなかったのはやばかった。

お風呂からあがった後、俺の部屋で窓を開けて、夜風に一緒にあたっていた。 いい湯冷ましになるんだ。これが。 でもちょっと寒くなってきたから、窓を閉めて、抱きしめあった。 さっきまであたたかかった妹の体はもう、冷たくなりかけてた。 「湯冷めしちゃうかもね。」 「お兄ちゃんがあたためてよ。」 「うん。」 ・・・・・ 布がこすれあう音、妙に興奮した。 妹は必死に俺にしがみついて、俺の口の中で舌をくるくる回している。 そんな姿が健気に見えて、俺もぎゅっと抱きしめる。 背中と後ろ髪を何度もさすって、妹を好きだという気持ちを確かめる。 「お兄ちゃんに、こうやってなでてもらうの大好き・・・」 ちょっと涙目で言う妹、唇と唇が1mmくらいしか離れていないから ぶつかり合って、上手くしゃべれていないのがすごくかわいい。 アゴの先から、そのまま首筋を通って、みぞおちのところまで 俺は鼻の頭をなぞらせた。ポイントを通過するたびにピクンと体を振るわせた。「んふふ・・くすぐっ・・・たい・・よ・・」 「あったかくなってきた?」 「・・うん。・・すごく、なんか・・・ドキドキしてる・・・」 「俺も。あやのことが大好きでたまらない。」 「私もお兄ちゃんのこと、大好き・・・」 あやの息遣いが俺の首筋をくすぐる。 パジャマを着たままだけど、肌の感じがすごく伝わってくる。 だから別にパジャマは邪魔にならなかった。むしろパジャマごと、妹を愛した。 妹を横すわりにさせたまま、全身をなでている。 「・・・ん、・・」 やっぱり胸とか、足の間とかを触ると、多少反応があった。 やわらかい胸をもっとやわらかくさせる感じでぐにぐに、回す。 「お兄・・ちゃん・・・なんか、・・へんな感じに、なってきたよ・・・」 「俺ちょっと、なんか恥ずかしくなってきちゃったな。」 「私も・・でも、もっとお兄ちゃんに触ってもらいたい・・・」 「じゃああやも、俺のこと触れよ。」 「・・・うん・・」俺の両方のほっぺたを両手で包み込んで、妹はやっぱり必死にキスをする。 でそのまま妹も俺と同じルートで唇を移動させていった。 なんども俺の頭や耳元をなでてくれる妹。 さすがにそんな妹にじかに触りたくなってきて、 舌と舌をを絡めながら、パジャマのボタンをゆっくりはずす。 妹は腕をバタバタさせながらパジャマを脱ごうとしていた。 あわてなくてもゆっくり脱げばいいのに。なかなか脱げない様子が妙にかわいかった。 その間、パジャマの下を脱がす。 恥ずかしかったから一気にスパッと。パンツと一緒に。 Aタイプか・・・パンツ職人の大技、「二枚いっぺん」ですな。 妹はよりいっそうあわてて、手で隠した。 「ま、まってよ・・私だけ恥ずかしいよ。お兄ちゃんも一緒に脱いで・・」 「じゃあやも手伝って。」 ということで妹にボタンをはずしてもらう。 ボーッとした表情と脱ぎかけのパジャマの間から見える妹の胸と素肌。 一生懸命ボタンをはずしてくれるその姿。上目づかい。 ありとあらゆる要素が集約されてジャック大佐のストライクゾーンに。 デフコン1が発令されました。

そこからは加速度的に、妹を抱きしめた。いろんな場所にキスをした。 「ん・・・ふうっ・・く・・・」 「んん・・んくっ、・・」 「お兄・・ちゃん・・・はぁ・・」 息も絶え絶えに、妹は何を言ってるのか分からないけど、頑張って何かを言っていた。 胸のてっぺん辺りと足の付け根から中心にむかって、利き腕とは逆の腕の薬指で やさしくすべらせると、妹の言葉はさらに混乱してきた。 俺の胸で荒い呼吸をする妹。 「俺の顔、見てて。」 というと、妹は顔を上げて俺の目を見つめてくれる。 口のまわりがべとべとになるくらい、吸い付きあって 「好きだよ」 って言ってあげると「私も好き。」って返事をする。 その言葉をいうタイミングと呼吸のタイミングが合わずに、途切れ途切れになる。 それがまた妹の健気さを強調していてたまらない。 だから俺はわざと、へんなタイミングで声をかけた。 でもだんだん、返事をするのがつらくなってきたのか、 妹はただうなずくだけでぎゅっと抱きついてくるのがやっとになった。 かろうじて「お兄ちゃん」という言葉が聞こえてくる。交代にさわりあいをして、 同時にさわりあいもして、 二人とも汗びっしょりになって 妹のすべての場所に俺のキスのスタンプを押し終わって 俺のすべての場所に妹のキスのスタンプが押されて 愛のスタンプラリーってか、何言ってんだオメー。 真鍋の時と同じように、体育すわりの状態で、妹と一つになった。 寝かせた状態だと、なんかあらたまった感じで恥ずかしいからね。 あと、ちゃんとゴムもつけた。 さっきからの「代わりばんこ」のノリで妹につけさせた。 できれば口でつけてもらいたいが、あとスライム10匹くらい殺さないと そんな必殺技覚えさせられないな。 妹とするのは、これで6回目。さすがに妹も痛がらない。 と思ったけど、久しぶりだからかな?ちょっと最初は痛そうだった。 でもすぐに慣れてきたのか、緊張していた体はもとのやわらかい体に戻った。 表情は痛そうなままだったけど。 あと何言ってるのか、完全に理解不能になった。 かろうじて「お兄」という言葉は分かる。ちゃんがうまく言えていないな。 ただ単に呼吸のリズムが合わないだけなんだろうけど、 なんどもなんども同じ単語を繰り返し言っていた。体を揺らしあっている最中 俺はふと考えていた ひょっとしたら俺は残酷なことしたかな だってもうすぐ離ればなれになるというのに あのまま、きまずい仲のままでいればよかったのに また妹とこうなって そしてまた心もろとも離ればなれになって 悲しませる そのまま倒れていればいいのに なんども起き上がって、また打ちのめされて倒されて 苦痛ばかり受ける 「お兄ちゃん・・・ずっと一緒に・・いてくれるよね?」 終わったあと、抱き合ったまま、妹がつぶやく。 うん。 とだけ答えておいた。 両親は夜中には帰ってくるだろうけど、かまわずこのまま 裸で抱き合ったまま眠りについた。

それから1週間後、センター試験があった。 ほとんど勉強はしなかったけど、前日は一応学校が休みで、一日中かけて 妹と一緒に勉強に没頭していたし、「お守り」的なキスをもらった。 そのおかげで、そこそこしのぐことが出来た。 まぁこの辺は対したイベントではない。 問題なのは、ここからさらに1週間後。 両親と俺は、リビングのソファーに座っていた。 そろそろ転校手続きとかもあって、妹には、話しておかなければならないから。 事務所の倒産。両親の離婚。そしてこの家はなくなり、俺と父、妹と母。 別々に暮らしていくこと。 最近の明るい妹を見て、両親は話す覚悟ができたという。 「ちょっと、あやかを呼んで来てくれ。」 父に言われて、妹の部屋へ。 妹を連れ出して、リビングのソファーに座らせた。 「たかひろ、お前も一緒にいなさい。」 冗談じゃない。とても俺はそんな空気に耐えられない。 「あ、ちょっと、俺、コンビニ行ってくる!」 妹をソファーに沈めたあと、すかさず俺は玄関へ逃げ出した。 「待て、たかひろ!たかひろ!」 父の言葉を無視して、ダッシュで。 本当にコンビニに向かっていた。 適当に立ち読みして、いちごオレを買って、 そのまま近くの公園のベンチで夜空を眺めていた。 つめたいいちごオレなんて買うんじゃなかった。寒い。・・・・・・ 結局、引越したのは2月の中ごろ。 業者のトラックは荷物を載せて先に出て行った。 俺は父といっしょに、駅のホームで見送り。 妹は母といっしょに、電車に乗り、そのまま行ってしまった。 あの両親の告白の夜。 妹がどんな気持ちだったかはわからない。 俺はただ、いちごオレを飲んでいただけだから。 結局あの夜は、夜中に帰ってきた。 妹は、泣きながら大反対したらしい。 高校生にもなって、大粒の涙で泣きわめいたらしい。 そしてそのまま、俺を探しに家を出て行ってしまったらしい。 母があわてて後を追ったから、事なきを得たらしい。 コンビニに俺がいなかったから、妹は探してまわると言い張って聞かなかったらしい。 俺は父にこっぴどく怒られたらしい。 そして、もう寝てしまっただろうと思っていたら やっぱり妹は起きていて、 大泣きされた。 何度も「うそつき」とか「もう絶好だ」とか言われた。 俺はただ抱きしめることしか出来なかった。 気持ちを落ち着かせるのに大変だった。妹も俺も。 引越すまでの間はできるだけ妹と一緒にすごした。 もちろん、登下校、毎休み時間、お昼は屋上の踊り場、夜は一緒に眠った。 駅のホームで、最後の会話をした。 「新しい学校では、ちゃんと友達作って、楽しく暮らせるよね?」 「うん・・・」 「約束だよ。」 「うん・・・」 「今度会うときは、新しく出来た友達を紹介してな。」 「うん・・・」 両親が見てる前で抱きしめあってキスをした。 両親は、クリスマス前から俺たちのことは気づいていたらしい。 だからこそ、俺と妹、いっしょに打ち明けられなかったんだろう。電車が行ってしまった後、父と一緒に家へ帰った。 「お前には本当に迷惑かけたな。 父親らしいことしてやれないばかりか、好きな女との恋路まで邪魔してな。 自分で本当になさけないと思ってる。 勘弁してくれ。」 帰る途中、そんな父の言葉を聞いた。 あんたはよくやったと思う。そんな言葉はむしろ聞きたくなかった。 昔の明るい父に早く戻って欲しかった。 妙に広くなった家、ガランとした妹の部屋を見て、一気に涙がこみ上げてきた。

そして今。 俺はあれから無事、バカ大学だけど国立大学に合格し、 家庭の事情から授業料も免除してもらって大学に入学している。 バイトをしながら、親戚が大家をやってるアパートで一人暮らし。 妹とは、あれから連絡を取っていない。 新しい住所を教えていないし、あの頃は携帯も持っていなかったからね。 妹もどこに住んでいるのかなんて、分からない。でも、逢いたいけど、お互い新しい生活が始まって、 それはそれで、また、今のままでも、いいんじゃないかな。 昔の写真1枚さえあれば、 いつだって、あの頃に帰れるんだし。結局何を得たのかって言えば・・・・・・・・・ いい思い出。とでも言っておきます。

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ぴゅあらば

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