おっぱい大好きおじさんさんから投稿頂いた「乳房のないサロメ」。
前回、 放置子が来る家 9 を投稿した者です
50年前に、同級生のお母さんのおっぱいに魅せられてから3度の飯よりおっぱいが好きです(笑)
これはそんな私の備忘録でもあります。
……
本邦の 三大奇書 に数えられる
塔 晶夫先生の代表作『虚無への供物』 は
私の座右の書であり、6回通読しています
その作中冒頭の舞台となる
下谷・竜泉寺のバア “ アラビク ” を
忠実に模した店が存在します
所在地こそ異なりますが
都内某所でレモン・イエローの
ネオン看板を
作中同様に暗がりに輝かせ
夜毎妖艶な宴が繰り広げられる
そのワンダーランドへ
一度は足を踏み入れてみたかったのですが
なかなか決心がつきませんでした
虚無への〜 をお読みになった方なら
当然ご存知かと思いますが
そう
BAR・ARABIQ は
男色酒場 ( ゲイバア ) なのです
……
出版社勤務していた頃の同僚から
LINEがきたのは昨年の師走でした
『 “ オスカーの夜 ” と銘打った宴が
アラビクで催されますゆえ
ぜひご参集ください』
オスカーといえばサロメ
サロメといえば
虚無への〜 の冒頭シーンです
『 “ おキミちゃん ” をはじめ
“ 八田晧吉さん ”
“ 藤木田誠さん ”
もお待ちしております』
同僚の続報に挙げられた3名は
作中の登場人物なのです
馴染み深い名前に
私はひどく心をくすぐられました
まぁ
覗いてみるだけ
行ってみるか
ついに意を決して
私がアラビクの扉を押したのは
やはり
作中と同じ12月10日でした
……
「あらぁ〜お身限りッ」
一見の私を
常連のように出迎えてくれたのは
これも登場人物に扮した
三味線弾きの “ お花婆 ” なのでしょう
ケーシー高◎さん似の
いかにもって感じの方です
虚無への〜 での本家アラビクは
1952年開店となりますが
こちらだって負けてはいません
40年を数える時の流れが
マホガニー製のバーカウンターや
漆喰壁や梁に刻まれています
奥まった4人掛けのボックス席へ
通されると先客がおりました
「コウちゃんマコちゃん
こちらお相席お願いねッ」
小太りで猪首の
金子信◎さん似の男性と
綺麗な銀髪で渋いツイードを着込んだ
柳生◎さん似の男性が
ブランデーグラスを傾けていました
「どうぞよろしゅう。八田と申します」
「ミイが藤木田です」
それぞれが作中人物然として
口調まで模した2人は
私の席を空けてくれました
……
店内の一角を黒ビロードのカーテンで仕切った急拵えの舞台に
円光の照明が
踊り子を浮かびあがらせると
静寂に包まれていた場内に
拍手と歓声が湧きおこりました
私もその踊り子を見て息をのみます
そこにいるのは
石原さ◎みさんそっくりな
どう見ても女性だったからです
“ お花婆 ” がひと膝乗り出して
ツェッペリンまがいに弾き出すと
女性はグロスに濡れた唇で咥えた薔薇を
艶やかな身ぶりで抜きとって
私たちの席へと投げて寄越しました
「アンさんに放ったんやで。
今夜のご指名やな」
八田さんが作中同様に
インチキくさい関西弁で
私の耳元にささやきました
「羨ましいでホンマ」
限られたスペースで
見事なピルエットを見せる彼女
身体に巻いた紗の衣装が
少しずつ肩から落ちて
上半身が露わになりました
私はまた息をのみます
そこには
女性のシンボルである
あの柔らかな膨らみが見当たりません
そうです
今宵のサロメには
乳房がないのです…
……
アラベスクのあと
青のライトに照らされ
ヨカナーンの首を手にひざまづく
エンディングに
場内は割れんばかりの
拍手と大歓声です
喝采を浴びる彼女に
私はまだ目を疑います
おっぱいが…ない?
どう見ても
石原さ◎みさんとしか見えない
“ 彼女 ” を視線で追い続けました
「安心せえ。“ おキミ ” はじきここに来よるでな」
藤木田さんはゆったりとグラスを揺らし私の膝をポンとたたきました
……
「こんばんは!あたしのサロメは如何でして?」
クリーム色のセーターに着替えたおキミちゃんが
ワインボトルを手に空いている私の隣に座ります
「こちらお初ね」
至近距離で見ても
石原さ◎みさんそっくりなので
私はドギマギしてしまいました
この人は男性なのにです
「おいくつですか…?」
私の不躾な質問に
いやぁねぇと手を振りながら
「オンナに歳を訊くなんて野暮よッ」
と肩を軽くぶつけて来ました
セーターの胸が盛り上がりに
私の視線が向いているのに気づいたのか
「パットが入っているの。胸とアソコは
まだ工事(形成術)してないの(笑)」
と妖しげな笑みを浮かべています
どう見ても石原さ◎さんです
「あっ?この声?これは地声よ(笑)」
生まれつき声帯が短く細いと
変声期を過ぎても地声が高いままだそうです
「どやおキミ?
こちらさんに男の味教ぇたりい(笑)」
おキミちゃんは恥ずかしそうに
上目遣いで私を見ました
「オマエかて気になったさかい
薔薇放ってよこしたンやろ?(笑)」
八田さんが冗談でもなさそうに言います
「そうじゃそうじゃ。
ユーも一度おキミと手合わせしたら
女なんぞ要らなくなるでの」
私は激しく首を振って固辞しました
産まれてこのかた
男性に性的興味なんか持ったこともありません
しかし
隣に座る
おキミちゃんをチラッと横目でみると
その華奢で石原さ◎みさんそっくりな
容姿のせいか心が揺らぎます
「2階の座敷空いとるンやろ?」
アラビクの2階…
このワードが
さらに私の心を揺さぶりました
そうです
この由緒あるアラビクには
数多の著名人たちが足を踏み入れた
伝説の奥座敷があるのです
私も出版社勤務時代に
聞き及んでいましたが
アラビクへの入店が叶っても
2階の座敷へ上がれるのは
ほんのひと握りの客しかいないのだと
実しやかに語られていました
「空いてますけど…いかがかしら…フフ」
おキミちゃんは
私の耳元に息を吹きかけるように
ささやきます
私は自分を律するように自問します
いかんいかん
何を勘違いしているのだ
この人は男だぞ
私は
おっぱいのある女性が好…
思考の途中に
おキミちゃんの手が
私の頬に触れて
クイッと向き合せにさせられました
「どうする…?」
おでこをくっつけて
私の目を覗き込むおキミちゃんが
もう私には石原さ◎みさんにしか見えません
「い…く…」
ガタガタと震えながら
私は頷きました
……
炬燵が隅に寄せられた和室は
別段変わった趣きはなく
ごく普通の居室です
かつて
大物俳優や歌手
作家や知識人
数多の著名人たちが
人目を忍び
この部屋で
倫ならぬ恋の逢瀬を楽しんだのです
いまや幻となった写真集
『昼下がりの重役室』
『褌兄弟肉棒の契り』
そして
『薔薇族』のグラビアも
この座敷で撮影されたと云われています
その奥座敷で
私は布団に身を横たえました
「初めての方はゴムを付けるけど…
ナマが良いかしら?」
まだ辛うじて残っていた正常な思考が
ゴムの装着を希望しました
いきなり男性の生尺は
ハードルが高過ぎます
「じゃあ…大人しくしていてね」
おキミちゃんは
私のズボンとパンツを一緒に脱がせ
まだ勃っていない性器を露わにしました
私はまるで処女のような面持ちで
急に怖くなりました
おキミちゃんの細い女性のような指が
私のサオをピアノを弾くように
軽く叩きます
「あら?震えてる…ウフフ」
そして
玉袋を優しく包むように握り
小指の腹で肛門の周りをなぞりました
「はぁぅッ…」
私は初めての感覚に
ギュッと目を閉じながら
括約筋を締めました
おキミちゃんは私の下腹部を撫でながら
陰毛を指で梳きます
その微妙な快感に
豈図らんや勃起してしまいました
そして
おキミちゃんの唇の柔らかな感触が
私の亀頭を包み
温かな口中に吸いこまれたのです
「あっ…あぁ…」
思わず腰を浮かしてしまい
同時に恐々と目を開けると
おキミちゃんの口元が
ゆっくりとサオを飲み込んでいきます
そして
また亀頭へと戻すと
ゴムが装着されていました
「あっあっあっ…」
舌先でチロチロと尿道口を刺激して
サオに沿って舐め下げ
“ 蟻の戸渡 ” をくすぐるように
舌を遣います
「あぁぁぁ〜…」
私はもう声を抑えきれず
おキミちゃんの舌技に悶絶します
もしも生尺だったら
とっくに射精していたでしょう
おキミちゃんが
ゆっくりと頭を上げ下げして
サオを含みながら
耳にかかる髪をかきあげる仕草は
石原さ◎みさんに
フェラをされているとしか見えません
私の脳内変換は混乱し
おキミちゃんの胸に手を伸ばしました
「おっ…おっおっおぉぉ〜ッ!」
あるはずのないサロメの乳房を
手のひらに感じたとき
私は射精していました
……
「女の子のクリを舐めるのと同じよ
ゆっくり優しく…気持ち良かったでしょ?」
私の亀頭をティッシュで
拭いてくれながら
おキミちゃんは笑みを浮かべ
コンドームに溜まってた精液を見せます
「いっぱい出たね」
私はただ呆然と
倒錯の快感の余韻に浸っていました
男性に
逝かされてしまった…
悔恨とも悲哀ともつかない
複雑な思いが渦巻き
それでも
おキミちゃんに対する
嫌悪の念は湧きません
それどころか
むしろ
抱きしめたくなるような
恋慕のような気持ちに突き動かされ
その丸い肩に手を掛けようとすると
スッと立ち上がって
襖を開けました
「あっ…」
私が思わず声を上げたのは
そこで繰り広げられていた光景が
目に飛び込んできたからです
そこには
全裸で互いの性器を口に含んだ
八田さんと藤木田さんがいました
シックスナインの態勢で
老齢の弛んだ皮膚が
うっすらと汗ばんでいます
「さあ次はこっちね」
おキミちゃんは
性器を舐めあうふたりを見下ろしました
「先に逝かせた方と今夜は寝てあげる」
ふたりはその言葉で
相手の性器を激しく音を立てて吸い
攻め合います
「ウフフ…さあどっちかな?」
いつのまにか
おキミちゃんは両手に
アナルバイブを持っていました
ヴィィィ〜ン
細い先端が
ウニョウニョと回転し
塗られたローションでテカっています
おキミちゃんは
ふたりの肛門に
バイブを挿入しました
「ぐぉぉ〜…」
「うぬゥゥ…」
ふたりは同時に
くぐもった呻き声をあげます
“ ニンフ ” との一夜を争う牧羊神たちは
どちらが果てるともなく
肉の饗宴を繰り広げていました
……
長々とお読みいただきありがとうございます。
また投稿させて頂きます。


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