次郎さんから投稿頂いた「クリーニング店の女性」。
休日の夕方、近所のクリーニング店に初めて行った
女性の店員さんに初めてですと言うと、新規会員になると、特典で半額になりますよとか、いろいろ細かく丁寧に説明してくれた
それなら入会でお願いしますと言って、氏名と住所を記入して料金を払い、会員カードを貰って帰宅した
その日は老人会の温泉旅行で親父とお袋がお出掛けなので、ひとりでお酒を飲みながら簡単な夕食を食べていたら、雷が鳴って雨が降ってきた
晩秋の雨は冷たくて寒いなあと思っていると、玄関のチャイムが鳴った
こんな時間に誰だろうとドアスコープを覗くと、知らない女性だったが、ドアを開けると女性は雨に濡れて全身びしょ濡れだった
どちら様ですか、それにずぶ濡れじゃないですかと言うと「これ、忘れ物を届けに来ました」と言ってビニール袋に入った財布を差し出した
ああ、それ俺の財布です、どこかで拾ったんですかと聞くと「さっきクリーニング店に来た時に、お忘れになっていきましたので、住所を見て届けに来ました」と話した
そう言われれば女性の顔に何となく見覚えがあったので、わざわざ届けてくれてすみません、ありがとうとお礼を言ってから、びしょ濡れですが大丈夫ですかと聞くと、女性は「仕事が終わってから、帰る途中にお財布を届けようと自転車に乗ったら、パンクしてしまっていたので、歩いていたら雨に濡れてしまいました」と言い
「夜分にお邪魔してすみませんでした」と言って帰ろうとするので、いやいやちょっと待ってください、この雨のなかをどこまで帰るのかと尋ねると、家まで5キロ歩いて帰ると言う
この寒さの中でそんなことをしたら、風邪では済みませんよ、とにかく一旦中へお入りなさいと言ったが、いえいえご迷惑なので帰りますと言うので、
だめです、入って濡れたものを乾かさないとだめです、いえ、ご迷惑なのでと押し問答になったが、女性も相当寒かったようで、最後は中へ入ってくれた
取り合えず濡れた服を乾かさないといけませんから脱いでお風呂に浸かって温まってください、その間にファンヒーターで乾かしてあげますからと言うと、
そんな事までしてもらうのは申し訳ないですと断られたが、このままあなたが病気になってしまったら、財布を届けてもらった俺の方が申し訳ないので、遠慮せずにお風呂に入ってください、いいえ、決して覗いたりはしませんから、どうぞ安心してくださいと頼み込んだ
「そうですか、それではお言葉に甘えて…」とやっと言ってくれたので、お風呂場に案内してドアを閉め、シャワーの音が聞こえてから脱衣カゴを静かに持ち出し、洗濯機ですすぎと脱水してから、ファンヒーターの前に吊るした
脱衣カゴは俺のトレーナーとジャージを入れてお風呂場にそっと戻しておいた
コタツでテレビを見ながらお酒を飲んでいると、女性が戻ってきて「お風呂、ありがとうございました、あと着る物もありがとうございます」と言った
温まれたらしく、頬をピンクに染めて、ブカブカのトレーナーとジャージを着てくれていた
肌着は無くてごめんなさいと謝ると「とんでもないです、用意していただいた服がとても暖かいです」と恐縮していた
コタツに入って待っててくださいねと言っておいて、温かいご飯と味噌汁と焼き魚を用意した
俺の夕食の残りですが良かったらどうぞと出すと「ありがとうございます」と言って食べ始めて「こんなに優しくして頂いた事はないです、美味しいです」と言って平らげてくれた
女性が食べて落ち着いてきたようなので、ご家族に迎えに来てもらったらと言うと「お恥ずかしい話ですが、離婚して一人暮らしなんです」とポツリと言うので、それ以上は聞かずに、離婚してるのは俺も一緒ですよと笑って言うと、女性も「そうなんですね」と笑ってくれた
今夜は俺は飲んでしまっているので、明日の朝に車に自転車を載せて家まで送ってあげますよと言うと「ありがとうございます」と深々と頭を下げた
そしてあなたもお酒を飲みませんか、温まりますよと誘うと「はい、では少しだけ」と答えた
スルメと柿の種を器に入れ、燗したお酒を女性に注いであげると「いただきます」と言って口に運んだ
飲みながら重い空気になりたくなかったので、女性の素性などは尋ねずに、テレビを点けて面白そうな番組を選んだ
女性は「日本酒って、私好きなんです」と言って、俺のお酌を受けていたので、案外飲める人なのだと感じた
差しつ差されつ飲んでいると、何か夫婦のような気もして、心穏やかだった
女性がふと思い出したように「そう言えば私の脱いだ服はどこに」と尋ねるので、洗濯機ですすいでから脱水して乾かしていますと答えると「あら、恥ずかしいわ、下着も見られてしまったのですね」と照れたので、大丈夫ですよ、目を閉じて触りましたからと言うと、目を閉じてするなんて、すごいですねと笑って言った
下着を扱ってしまった俺のほうが何となく恥ずかしくなり、布団を敷いてきますねと言って立ち上がった
「何から何まですみません」と女性が頭を下げた
日本間に布団を敷きながら、お袋が新品の肌着を溜め込んでいるのを思い出した
探したらすぐに見つかったので、それを持って居間に戻り、お袋の新品の上下の肌着で年寄りくさいけれども、もし良かったら使いませんか、そのまま寝ると寒いと思うのでと勧めてみた
断られるかと思ったが「ありがとうございます、使わせていただきます」と抵抗なく受け取ってくれた
それから小一時間ほど飲み、二人とも顔が赤くなってきたので、そろそろ寝ましょうということになり、女性は渡した肌着を持って「今日はいろいろありがとうございました、おやすみなさい」とお辞儀して日本間に入っていった
俺も自分の部屋に入った
常夜灯だけにして布団に潜り込み目を閉じると、先程の女性との事が思い出された
今日初めて会ったばかりの、名前も年齢も知らない女性と、同じ屋根の下で飲み食いして寝ている
人生とは不思議な事が起きるなあとか、明日の朝は早めに起きて朝食を作ってあげようなどと考えているうちに眠りに落ちていた
部屋のドアがノックされた音が聞こえた気がして目が覚めた
いったい誰だろうと、寝ぼけていたせいで両親の不在も女性を泊めていることも頭に浮かばなかった
気のせいかと思ったが、一応確かめようと起き上がってドアを開けると、目の前に人が立っていて驚いた
そしてすぐに、ああ俺は女性を泊めていたのだと思い出した
女性が「夜中にすみません」と言うので、どうしました眠れませんか、布団が寒いですか、などと尋ねると「なんだか心細くてぜんぜん眠れなくて…もし良かったら添い寝していただけませんか」と言うので、知らない家ですから、眠れないのも当然ですね、良いですよ、一緒に寝てあげますよと言ってあげた
「すみません、ありがとうございます」と頭を下げる女性を部屋の中に招き入れて、狭い布団ですがどうぞと言うと「すみません、お邪魔いたします」と言って布団に横になった
俺も女性と背中を合わせるように寝て布団をかけた
寒くないですかと聞くと「はい、とても暖かくて眠れそうです、おやすみなさい」と言った
それなら良かった、ではおやすみなさいと言って目を閉じて、女性も早く眠れると良いなあと思っていると、背中の後ろで女性がゴソゴソ体を動かし始めた
どうかされましたか、眠れませんかと言う…と、突然女性が俺の背中に抱きついてきた
驚いて体をよじって見ると、いつの間に服を脱いだのか、女性は裸だった
俺が言葉を失っていると、女性が「今夜優しくして頂いたお礼です…抱いてください…」と俯いて言った
お礼なんてとんでもない、お財布を届けてもらった俺のほうが感謝してますから、こんなことはやめましょうと喉元まで出かけたが、ここで断ったら、お礼をしたくて裸にまでなっている女性の気持ちを踏みにじってしまうかもしれない
俺がわかりましたと答えると女性が顔をあげたので唇を重ね合わせた
俺も裸になり女性の体を抱き寄せ、ふたりで「温かいですね」と言いながら抱き合った
そのあと女性は俺の男棒を滴り始めた花園で受け入れ、俺の動きに合わせて腰をくねらせた
そして女性は堪えきれない淫声を漏らしながら何度もアクメに達し、最後は花園を収縮させながら俺の白濁液を吸い込んだ
俺の腕に抱かれながら「私…何年ぶりにこんなことしました…」と言うので、俺も同じですよ、何年前にしたかも覚えてないですと答えた
女性は「うふふ」と笑うと、そのまますぅっと眠りに落ちていった
翌朝自転車を車に載せて女性のアパートまで送った
では帰りますねと言うと「珈琲淹れますから寄っていってください」と言うので、ああ、では少しだけお邪魔しますと部屋にあげてもらった
湯気が立っている珈琲をそのままに、どちらかともなく抱き合い交わった
ついつい女性の名前を聞き忘れていて、まだ知らないのだが、関係は今でも続いている
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