元旦那さんから投稿頂いた「恥辱性癖を理解されずに独り静かに暮らした俺」。
元嫁はイイ女だった。
気品溢れる端麗で清楚な容姿からは想像もつかない淫乱な身体だった。
恥辱快楽に身を委ねて見せた、あの恍惚の表情が忘れられない。
M字開脚で股間をビール瓶責めされて、秘部から甘い淫蜜を垂らした。
凌辱される羞恥が快感に変換され、秘唇が淫蜜に潤んだ。
息子を懐妊して、出産した後は暫く子育てに追われ、恥辱快楽から一時的に離れたが、息子が小学生になり、子供部屋で寝るようになると復活した。
三十路になって熟した秘唇をバイブと電マとローターで責められて、大量の潮を噴いていた。
一度逝った身体は敏感になり、イチモツの快感に泣き悶えながら何度も逝き果てた。
再び目覚めたマゾの快楽に悶え泣いた元嫁は、身体中に緊縛痕がついた。
それが、義父母にDVを疑われた。
元嫁は、正直に夫婦でSMを楽しんでいると白状したら、さらに事態は悪化の一途をたどり、ある日出張から帰ると元嫁と息子が言えていた。
そこには、俺が記入すれば完成する離婚届が置いてあった。
俺は、離婚届に記入して、義実家へ郵送した。
当時39歳だった俺は、結婚以来12年住んだあの家の賃貸借契約を解約し、元嫁と息子の思い出が満載のあの街を出た。
仕事も辞め、山を越えて海辺の小さな町に暮らした。
そこは、大学時代に測量のバイトをしたとき、二週間泊まり込んだ民宿がある町で、当時測量をした辺りには高速道路が完成して、供用開始していた。
バイトしてた頃、昼飯食った食堂や、民宿や飲み歩いた居酒屋たちはまだ健在で、独りぼっちになった俺を温かく迎えてくれた。
俺は、この町で依然と同業の職に就いて働いている。
規模は小さいが、一人で暮らすには十分すぎる収入だった。
元嫁と息子は着のみ着のまま出ていったから、貯えもまだあって、気ままな独身貴族を楽しんだ。
時々、職場の未亡人熟女や行きつけの飲み屋の女を抱いたり、一緒に旅行に行ったり、それなりに楽しめたが、再婚はしなかった。
それは、元嫁を超える女には出会えなかったからだ。
だからと言って、元嫁を忘れらないわけじゃない。
元嫁と息子と暮らした幸せな時間を忘れられないだけだ。
元嫁と息子と暮らした俺の人生を、それ以下の思い出で上書きしたくはない。
元嫁とだから幸せな時間だったわけで、その思い出は宝物なのだ。
元嫁と添い遂げたかったが、そう思いながら、波の音を枕に独身貴族でのんびり暮らすのも、まんざらでもなかった。
あの別れから、時間が過ぎていくほど、そう思うようになった。
離婚してこの町に来て、今年で20年になる。
俺もアラ還と言われる年齢になり、老後を見据えて暮らしている。
寝室の棚に置いてある元嫁と息子と撮った家族写真を見つめながら、俺もすっかり変わったなぁ…と、しみじみ思った。
元嫁は元気かな、三十路を迎える息子は結婚したかな、なんて思いながら、遠い昔の幸せな暮らしに思いを馳せる。
まもなく還暦を迎える俺は仕事を辞め、あと1年でこの町を出ていく。
そして故郷へ帰り、亡き親父たちがやってたファームに参加する。
ファームは会社組織の営農団体で、親父が出資した権利を引き継ぐ形だ。
幼馴染から戻ってきてくれと言われたから、親父の出資を無駄にしないように戻ることにする。
そして、元嫁との思い出だけで生きてみせる。
感想などコメントをどうぞ!投稿していただいた方の励みになります!
コメント一覧 (1件)
哀しいね
田舎へ引っ込む前に一度会いに行けばいいじゃない