元恋人が懐かしい友人に想える時が来た時は・・・

元彼さんから投稿頂いた「元恋人が懐かしい友人に想える時が来た時は・・・」。

先週の土曜日、妻と買い物に出かけるとき、車で信号待ちをしていたら、昔の彼女と思われる女性が横断していきました。

え？彼女、まだこの街に住んでるの？違う人かな、と思いましたが、別れて十数年の歳月がその姿をそれなりに変えてたけど、歩く姿、仕草は彼女に間違いないと思いました。
車に乗ってて良かったと思いました。

もし、歩いてバッタリだと、声をかけずにってわけにもいかなかったでしょう。
彼女にも　私にも、今ではかけがえの無い伴侶がいるのです。

家に帰ってから、ＰＣでドラレコを再生してみました。
バッチリ、別れて十数年経つ彼女が映っていました。
面影ありまくりの横顔、左の薬指に光るリング、幸せそうで良かったです。

彼女と過ごした時間は３年余り、素敵な出会いでした。
電車が事故で止まって帰れなくて、駅で困ったなあと思ってたら、週に何度か顔を合わせてた気になる女性と目が合い、
「困りましたねえ。」
なんて話したのが初めての会話でした。

復旧するまで歩こうかなんて、二人で線路沿いを歩きました。
４駅歩いて、彼女のアパートの近くで、彼女が、
「喉乾きませんか？レモンジュース有りますから飲んでいってください。」
って言われて、ジュースをゴチになったのが始まりでした。

凄く美味しくて、お代わりして、それじゃあごちそうさまって、私はその２駅を歩き切りました。
電車で顔を合わせると、挨拶して、s￥駅を降りると暫く同じ方向に歩いて会話するようになり、仕事帰りに顔を合わせて、金曜だったから飲みに誘って、そして、初めての夜・・・奇麗なオマンコでした。

彼女、処女でした。
私にとって、生れて初めての処女、感激でした。
この人と結婚しよう、初めてそう思いました。
生で入れさせてもらって感動して、最初、きついなと体重をかけたら、ギリッという感触、「痛いっ！」と言った彼女、
「そのまま、私の身体で最後までイッてほしい。」
と言われたのを覚えています。

激しく愛し合い、彼女も少しずつ中で感じるようになり、やがて、仰け反ってシーツを握りしめるようになって、私の腕の中で喘ぐ彼女を見るのが好きでした。

３年近く付き合った頃、そろそろ結婚をと考えた途端、私に出向の話が来ました。
かなり遠方で、でも、出向すれば帰ってきた時にそれなりのポストが用意されるので、彼女に急いでプロポーズ、
「ごめん・・・私、今の仕事辞めるわけにはいかない。」
と言われ、３年の愛が終わりました。

独り、この街を去りました。
荷造りを終えた部屋を出て、彼女の部屋で最後の夜を過ごしました。
お別れの晩餐は、すき焼き、私が高級な肉を買ってきて、食べました。

「凄く美味しい。こんなの、二度と食べられないだろうね。なたとの最後の思い出は美味しいすき焼きだね。」
と笑って食事して、夜、最後のセックス、射精したら終わるから、必死で我慢してましたが、
「もういいよ・・・イッて・・・」
と言われ、彼女に最後の精液を振り掛けました。

翌朝、彼女は仕事に、私はアパートに戻るために、玄関を出て別れました。
「それじゃあ、仕事、頑張ってね。いつか、戻ってきても連絡は要らない。お互い、違う道を歩きましょう。」
「ああ・・・お互いの道の先に、幸せが待ってるといいな。それじゃあ、さよなら。」
「さよなら・・・元気でね・・・」

途中で振り返ると、彼女の姿が涙で滲んで、見えませんでした。
涙と鼻水を垂らしながら、アパートに着きました。
荷物の前で、嗚咽しました。

引っ越し荷物を出向先に送り、私の長距離を車で移動しました。
片道500km途中高速を使っても７時間かかりました。
出向先には５年いて、そこで妻と結婚、戻ってきたときには、妻子ある三十路でした。
彼女が住んでたアパートに行ってみましたが、もう、住んでいませんでした。

「いるわけねえよな。それに、連絡しない約束だったしな。」
と言って、彼女のことは忘れようとしました。

戻ってきてもうすぐ10年と言う先日、彼女を見かけたのです。
この街にはもういないと思っていた彼女、元気そうでした。

彼女を見て、胸がときめき、もしも、昔愛した彼女だとか、昔の彼氏だとか、そういう枠組みに彼女が該当しなくなった時、もう一度出会うような奇跡があったなら、今度は声を掛けてみようと思います。

その時、彼女かどうか判別ができるかはわかりませんが、恋愛感情が無くなっていれば、声をかけてみたいと思います。
元恋人じゃなく、懐かしい、昔の友人の一人として、思い出話をしたいと思います。