元カノさんから投稿頂いた「元彼との最後の旅路は帰郷の旅」。
元彼は旅好きで、たくさん旅行に連れていってくれた。
行く先々で、美味しいものを食べさせてくれて、夜は愛のあるセックスをしてくれた。
浴衣のひもでM字開脚に縛られて、温泉コケシ入れられたり、変態的なプレイもした。
すごく大好きで、結婚出来ると思ってた。
でも、別れは突然やってきた。
東日本大震災…私の勤務先、流されて無くなっちゃった。
大津波警報で避難したから、人的被害はなかったけど、失業した。
福島原発が爆発して、新潟の実家から帰還命令が出た。
元彼とのお別れの旅、新潟に向かう旅だった。
実家に荷物送って、元彼の車に乗って、海辺の街を出発した。
会津若松のそばの温泉で一泊、熱燗を差しつ差されつしながら、向かい合って頬杖ついて、もう最後なんだと感傷に浸った。
その夜、最後のセックスをした。
元彼に股開いて、最後のクンニ、クリトリスを吸われて皮から剥きだされ、舌先で転がす独特のクンニ、ツーンという刺激が脳天まで走り、気が遠のいていった。
元彼のおちんちんが入ってきた。
ゆっくり出し入れされ、中がジワ~ッと感じてきた。
身体がフワって浮く感じ、中に、中に欲しい、いつもそう思うけど中にもらったことはなかった。
だんだん律動が早くなり、意識が飛んでいく。
最後の精液が私のお腹にかけられ、二人の性生活に幕が降ろされた。
元彼が精液を拭きながら、
「終わっちゃったなあ…」
と淋しそうに呟いた。
翌朝、朝食を食べて新潟へ向かった。
元彼との最後の旅路、もうすぐ実家、お別れの時間が近づいた。
もっと一緒に居たかったけど、実家の手前で、
「ここでいい…送ってくれてありがとう。おかげで少しでも長く一緒に居られたよ。」
「元気でな。さよなら。」
「あなたも元気でね。帰り道、気を付けてね。さよなら。」
元彼の車を見送った。
あの頃20代半ばだった私もアラフォー、地元で結婚して二児のママになってる。
元彼には、一度だけメールしたことがあった。
2019年10月、台風19号、元彼がいると思われる辺りを直撃した。
「台風、大丈夫?」
「大丈夫、俺も妻子も無事だよ。」
とさりげなく結婚して子供がいることを知らせてきた。
「良かった。安心した。」
とだけ返して、スマホを置いた。
元彼、何してるだろう。
元気かな。
スマホに残り続ける元彼のアドレス、じっと見つめて思った。
夫と子供がいるのに、いつまでも忘れられない元彼。
どうか、元彼が幸せでいてくれますように…
遠く新潟から、元彼の幸せを祈ります。
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コメント一覧 (2件)
失くした恋って、忘れないよね。
還暦を迎える俺も、40年前の元カノを忘れない。
切ないね