友達の彼女の話
いまから15年くらい前、携帯電話がまだ普及する数年前だった。
高校3年の時、俺の友達が女の子から告白された。
俺達は男子校だったので彼女いる奴は少なかった。
その友達もわりとかっこいいのだが女には縁がなかった。
告白してきた女の子がえらく可愛い子だったので、その友達もメチャクチャ喜んでいた。
その友達の名前はヒロキ。
同じ部活の仲間であり、家も近いので毎日一緒に登下校している。一番仲のいい友達だ。
ヒロキに告白してきた女の子の名前はサヤカちゃん。
サヤカちゃんは俺達の1つ年下だ。
ちなみに俺の名前はヒデキ。
ヒロキは彼女が出来てからほとんど俺と遊ばなくなった。
学校の帰りはサヤカちゃんと毎日会ってる。
日曜も部活が終わってからサヤカちゃんと二人で遊んでる。
ペアの指輪したり、部屋の中もサヤカちゃんの写真を飾ってる。
人前でも平気でキスするし、俺がサヤカちゃんに話しかけると怒るし、いつもノロケ話しばかり。
ヒロキは完全にサヤカちゃんにメロメロになってた。
テレビで深田恭子を見るとサヤカちゃんの事を思い出す。
どことなく似てる。
下手したらサヤカちゃんのほうが可愛いかったかもしれない。
ヒロキはいつもキスマーク付けてた。
サヤカちゃんの写真を色んな奴に見せ自慢してた。
嬉しいのは分かるが、その行動がアダになった。
ヤンキー達に目をつけられるようになった。
「あいつムカつかねえ?」
「女マワしてやっか?」
俺と同じクラスのヤンキー達がそんな会話をしてた。
俺はヒロキに忠告した。
「学校であまりサヤカちゃんの事を話すな、写真も見せるな」
しかしヒロキは聞く耳を持たない。
完全に色ボケになってる。
そして事件はヒロキとサヤカちゃんが付き合って3ヶ月が過ぎた頃に起きた。
夏休みに入るちょっと前だった。
夜、ヒロキから電話がかかってきた。
「今、サヤカに電話かけたんだけど家に帰ってないんだ…母親にサヤカが何処に行ったか知りませんかって言われて」
「…もう11時だぞ」
「さっきサヤカは女友達の家に泊まるって親に電話かけたらしいんだけど…それがウソだったみたいで…」
「…俺は何も分からないぞ」
「今日バス停でサヤカ見送ったんだけど…あの後、何処に行ったんだよ…」
「とにかくサヤカちゃんから電話かかってくるかもしれないから電話切ったら」
「あ、ああ…そうだな」
ヒロキはえらく動揺してた。
結局、その夜はサヤカちゃんから電話はかかって来なかったらしい。
次の日、学校で休み時間にヒロキに会った。
「サヤカちゃんの行方解らないのか?」
「ああ…サヤカ何処に行ったんだよ…」
ヒロキは休み時間の度に俺の所に来た。
「俺に聞いたって何も分からないぞ…俺はサヤカちゃんには数えるくらいしか会った事ないんだし…交遊関係も全然知らない」
「分かってる…不安なんだ…」
そりゃそうだ。
そして、その日の夜もサヤカちゃんは家に帰らなかった。
サヤカちゃんがいなくなって3日目。
ヒロキは休み時間にまた俺の所に来た。
何か疲れきってる、おそらくほとんど寝てないのだろう。
「あのさ…俺と同じクラスの奴、昨日も今日も学校来てない奴がいるんだ…ウチの部活の武田も2日休んでる…何か関係あんのかな…」
「…考え過ぎじゃないのか?」
そうは言ったが思い当たる事があった。
ウチのクラスの堤と土田も昨日も今日も学校来てない…
あいつらサヤカちゃんを『マワしてやろうか』って話してた奴らだ。
まさか本当に?…
今はヒロキに余計な事を言わないほうがいい。
不安を煽るだけだ。
俺は授業中ずっと考えてた。
マワすって…まさか本当にそんな事するか?
ウチの部活の武田まで?
そう言えば武田とウチのクラスの土田って同じ中学出身だったはず。
でもサヤカちゃんとの接点は…
いや、ヒロキは見境なくベラベラとサヤカちゃんの事をしゃべり、色んな奴に写真を見せていた。
ウチの学校でサヤカちゃんの情報を知ってる奴はいっぱいいる。
俺はとりあえず調べてみた。
武田と土田は同じ中学、ヒロキのクラスメートの学校来てない奴、伊藤って奴も同じ中学だと分かった。
俺と同じクラスの堤は違う中学だが土田といつもツルンでる。
皆、つながってる。
そして土田はアパート借りて一人暮らししてる。
まさかとは思ったが、もしサヤカちゃんがこいつらにマワされてるなら土田のアパートだろう。
俺は家に帰ってから土田に電話してみる事にした。
ただ、あいつら俺とヒロキが友達なの知ってるだろうし、正直にしゃべるとは思えない。
何も知らないふりして電話かけてみる事にした。
土田とは遊んだ事はないが、学校では俺とよくしゃべる奴なので電話は不自然ではない。
まずヒロキに電話をかけサヤカちゃんがまだ家に帰っていない事を確認して土田に電話をかけた。
「おお土田、お前何で学校休んでるんだ?」
「ヒデか?お前、今暇か?ウチこねえ?」
「暇だけど…何で?」
「いや、面白え事してんだよ」
「…何してんの?」
「いや、暇ならとりあえず来いって」
「ああ…分かった…じゃ行くよ」
「ああ、一人で来いよ」
それで電話を切った。
面白え事?一人で来い?…まさか本当にマワしてる?
ヒロキに言ったほうがいいのか?
それとも警察に通報したほうがいいのか?
いや…まだ何も分からない…違うかもしれない。
土田のアパートに行った事は無いが、土田から詳しく場所を聞いてメモしていた。
俺はスクーターで土田のアパートに向かった。
事件になるんじゃないか?
しかし、もし集団レイプしてるなら俺を呼んだりはしないはず。
あいつら、サヤカちゃんとは面識ないはずだし。
ヒロキと武田は結構、仲いいし。
たぶんみんなで麻雀でもしてるんだろう。
きっとそうだ…
そんな事するはず無い。
そして土田のアパートに着いた。
バイクやスクーターが何台も止まってる。
土田の部屋に人が何人も集まっているようだ。
俺はスクーターをとめて土田の部屋のインターホンを押した。
心臓がバクバクなってる。
中から土田が出て来た。
土田はパンツしか履いてない。
「おおヒデ、まあ入れって」
「何だその格好?」
「へっへ…中すげえ事になってんだよ…まあ入れって」
土田のアパートに入ると色んな匂いがした。
タバコの匂いや酒の匂い…精液みたいな匂いも…
中には男が大勢いた。
居間で武田達が麻雀してる…ここにはサヤカちゃんの姿は見えない。
知らない奴も何人もいる…
そして、奥の部屋を覗いて衝撃が走った。
それは一生忘れられない衝撃的な光景だった。
そこにサヤカちゃんはいた。
サヤカちゃんは全裸で、堤の上にまたがり、伊藤のチンポをしゃぶり、見知らぬ男のチンポを手でしごいてる。
「おおヒデ、お前も混ざれよ」
堤は仰向けのまま、サヤカちゃんの股間に腰を何度も突き刺しながら言った。
「お前ら…こんな事して洒落になんねえぞ…」
俺がそう言うと麻雀をしていた武田がこう言った。
「大丈夫だって、別に拉致した訳じゃねえし…レイプしてる訳でもねえから…合意の上だから」
「レイプじゃない…どういう事なんだ?」
「見りゃ分かるだろ、無理矢理に見えるか?」
サヤカちゃんを見ると自分から舌を出し、伊藤の玉を舐めてたかと思うと今度はチンポをジュッポジュッポ音を出してくわえてる。
「この子、ヒロキの彼女だろ?…どういう事なんだ?」
俺がそう聞くと伊藤が説明してきた
「あいつ、女の自慢ばっかでムカつくだろ、馬鹿みたいにノロケやがってよ…」
「拉致したんじゃないのか?」
「違えよ、普通にナンパしたら自分から付いて来たんだ…馬鹿なんだこの女」
確かにサヤカちゃんは天然っていうか、人を疑う事を知らないような子だ。
「酒ガンガン飲まして酔いつぶして、みんなでマワしたんだよ…2日間寝かせずにな…そしたら完全に淫乱になっちまってよ」
なんて事すんだこいつら…
どうしよう…これ止めた方がいいのか?
しかしサヤカちゃんは止められる事を望んでるようには見えない。
「おら、くわえてろって!チンポ動かしてやんねえぞ」
堤にそう言われてサヤカちゃんは伊藤のチンポをまたくわえる。
伊藤のチンポからはサヤカちゃんのよだれがボタボタ滴り落ちる。
俺はどうしたらいいんだ?
「こいつ、ヒロキって奴の友達なんじゃねえの?大丈夫なのか?」
サヤカちゃんにチンポをしごかれてる男がそう言った。
「大丈夫だって、ぜってー喋んねーから」
背後から土田の声が聞こえ振り返ると、
パシャ
写真を撮られてしまった。
「何すんだお前…」
「記念撮影だよ、俺達みんな兄弟だからな」
土田の言葉で男達は爆笑した。
俺の背後にサヤカちゃんが写ってる…非常にまずい…
カメラを奪い取ろうか…
しかしここには10人以上いる。
返り討ちにあって終わりだ。
「まあ心配すんなって、警察沙汰にはなんねえよ…暴力は奮ってねえし、脅してもいねえ…この女、自分から親にウソついてここに泊まったんだからな」
土田は俺の肩に手をのせながら言った
「…いつまで続ける気だ?」
「明日になったらちゃんと家に帰してやるよ、だからヒデも明日までここに居てくれ」
「何で俺を巻き込んだ?」
「お前が自分から電話かけてきたんだろ?探り入れてるって分かったから…仲間にしちまった方がいいかなと思ってよ」
大変な事になってしまった。
ヒロキに何て言えばいいんだ…
「分かってると思うけど、ヒロキには絶対言うなよ」
…まるで心の中を読まれてるようだ
「まあ、ゆっくりしてけよ」
そう言って土田は俺の肩をポンと叩いた。
俺はサヤカちゃんに目をやった。
さっきとは体位を変え、バックから堤に入れられ伊藤とディープキスしてる。
サヤカちゃん…何でそんな事が出来るんだ?
ヒロキはあんなにサヤカちゃんの事を思っているのに…
その後、男が次々入れ替わり、サヤカちゃんは様々な体位で男達に凌辱されていた。
サヤカちゃんの体はスタイルがいいというより、すごいエロイ体している。
バストは88くらいだろうか…乳輪は小さめ。
うっすら腹筋がついてる。
確かテニスやってると言っていた。
毛の濃さは普通だろうか…しかし綺麗な毛の生えかたしてる。
顔も可愛い。
俺は時間が過ぎるのを忘れ、サヤカちゃんに完全に見入っていた。
「本当たまんねえよな、この子」
武田が俺に横にきて話しかけてきた。
俺はついうなずいてしまった。
部屋を見るとサヤカちゃんをマワしてる奴、それを見てる奴、麻雀してる奴、隣の部屋で寝てる奴。
全部で13人もいる。
サヤカちゃんはこいつらに2日間ぶっ通しでマワされてたのか?
「写真とるべ」
そう言い土田はサヤカちゃんの写真を撮り始めた。
背面騎乗位やマングリ、プロレスの技みたいなアクロバットな体位など、サヤカちゃんにこれでもかとエロい格好をさせ写真を撮っていた。
それを見て俺は完全に勃起してしまっていた。
特にマングリでチンポを入れられてるサヤカちゃんの姿はまるで芸術品のように美しかった。
それはそうとサヤカちゃんは俺に気付いてないんだろうか?。
様子も変だ。
目は虚ろで、よだれを垂らし、まるで目の前の男のチンポしか見えてないようだ。
何日間も寝かされずにマワされるとこうなるんだろうか?
それとも薬か?
「最初はちょっと嫌がってたし、ちょっと泣いてたんだけどな…ちょっと恥ずかしがってたし…」
武田はやたら、ちょっとを強調して言った。
本当にちょっとなのか?…
「サヤカちゃんの目すごい腫れてるぞ」
「2日間寝ずにSEXしてるからな…でも飯は食わしてるから」
しかしえげつない事する。
ヒロキに恨みでもあるのか?
よく見ると床にベトベトになったバイブやローターが落ちてる。
「やらねえんなら、それ使ってみろよ」
「い…いや俺はいい」
本当に心を見透かされてる。
本当はすごくやりたい。
ヒロキは友達だ…参加する訳にはいかない。
ゴミ箱をみるとテッシュやコンドームが山になってる。
コンドームがなくなったのか、みんな生でやってる。
サヤカちゃんの表情がまた性欲をそそる。
まるで常に絶頂達してるようだ。
サヤカちゃんは男達の精液を全身に浴びながら壮絶な快楽を味わい続けている。
今、サヤカちゃんは最高に幸せなのかもしれない。
もう夜も明けて来た。
でもSEXは終わらない。
皆、汗まみれになりサヤカちゃんのおっぱいを揉んだり乳首を吸ったりディープキスしたり、フェラせたりマンコにキスしたりチンポを入れたり。
この光景をヒロキが見たら発狂するんじゃないか?
誰かがコンビニで弁当を買ってきて一旦休憩になった。
サヤカちゃんは何もしゃべらず、放心状態で弁当を食べている。
サヤカちゃんは弁当を食べ終わるとシャワーを浴びに行った。
しかしすぐ堤が追いかけて行き、一緒にバスルームに入って行った。
二人が中々出て来ないので中を覗くと69をしていた。
混ぜてくれと言いながら男が3人がバスルームに入って行った。
バスルームからはずっとサヤカちゃんの喘ぎ声が聞こえていた。
しばらくして駅弁の格好で伊藤に入れられながらサヤカちゃんはバスルームから出てきた。
サヤカちゃんは自分から伊藤の口に一生懸命舌を入れてる。
部屋に戻ってもSEXは終わらない。
乱交は夕方まで続いた。
5時過ぎにサヤカちゃんは3日に及ぶ輪姦から解放された。
俺は最後まで参加しなかった。
サヤカちゃんは帰り際にみんなに電話番号を聞かれ教えていた。
俺はスクーターを押しながらサヤカちゃんをバス停まで送った。
会話はしなかった。
バスが来るとサヤカちゃんは一言だけしゃべった。
「この事、絶対ヒロ君に言わないで…」
そう言ってサヤカちゃんはバスに乗った。
そうだ…ヒロキに何て言えば…言える訳ない。
家に帰るとヒロキから電話がかかってきた
「さっきサヤカが帰って来たんだけど…お前一緒にいたんじゃないか?」
そう言われドキッとした。
昨日何処に行ってた?今日何で学校来なかった?としつこく追求された。
完全に疑ってる。
そりゃそうだ…一緒にいたんだ。
でも言える訳ない。
参加はしてない…でも止められなかった。
止めなかったばかりか、ずっと勃起して見てたんだ。
ヒロキには適当な事言って誤魔化した。
次の日ヒロキに会ってサヤカちゃんの様子を聞いた。
目が腫れてたけど普通に明るかったって。
サヤカちゃんて…
ヒロキは部活の武田やクラスメートの伊藤を疑ってる。
「サヤカ、あいつらと旅行でもしてたんじゃないか?」
そんな事言ってた。
旅行じゃない…乱交してたんだ。
まさか10人以上に3日間ぶっ通しでマワされて写真撮られてたなんて思いもよらないだろう。
サヤカちゃんの様子が普通ならヒロキは何も知らないほうがいい。
知ったら自殺するかもしれない。
数日後、ヒロキとサヤカちゃんが手を繋いで歩いてるのを見た。
ラブラブだった…何かヒロキがあわれになって涙が出た。
ヒロキはそれ以来、学校でサヤカちゃんの事を話さなくなった。
警戒してるのかもしれない。
でも、もう遅いんだよ…ベラベラ喋るなって言ったのに。
ヒロキからしばらく疑われてたが、だんだん聞いて来なくなった。
サヤカちゃんが上手く誤魔化したんだろう。
そして数ヶ月後、久しぶりにサヤカちゃんの姿を見た。
アオタンが出来ていた。
ヒロキに殴られたって。
「お前浮気してるだろ」って暴力振るうようになったらしい。
「もしかしてまだ土田達と続いてるの?」
「…うん」
驚いた…まだ続いてたなんて
「サヤカちゃんは好きでやってるの?」
「わかんない…」
「わかんないって…サヤカちゃんはヒロキの事が好きじゃないのか?」
「すごく好き…」
「じゃあ、やめなよ…いつかバレたらどうすんの?ヒロキの気持ちや立場も考えないとさ…」
偉そうな事言いながら俺はサヤカちゃんの姿を見た瞬間から勃起していた。
あの異常な光景がフラッシュバックする。
男達は皆、全裸で勃起しながら弁当食ってる。
みんなのチンポはサヤカちゃんのよだれや愛液でびしょびしょになってた。
サヤカちゃんが凌辱される姿…もう一度見たい。
そんな風に思ってしまった。
俺は正気にもどり話しを続けた。
「あんな事やめた方がいいって」
「……忘れられないの」
何が?と聞きかけてやめた。
あの時のサヤカちゃんの表情を思い出せば分かる。
サヤカちゃんはヒロキに会うまでSEXの経験はなかったという。
それがあの3日間、大勢の男達に凌辱され続け、常に体中に精液を浴びイキッぱなしの状態。
その様子を大勢に見られ写真まで撮られる。
それはサヤカちゃんにとって想像した事もないような行為。
麻薬以上の快楽だったのかもしれない。
「別れた方がいい…」
「えっ?」
「ヒロキがかわいそうだ…」
サヤカちゃんに止めろと言ってもたぶん無理だ。
サヤカちゃんは悪い子ではない。
すごく素直で大人しく、人の事を悪く考えない子だ。
しかし、あれがサヤカちゃんの絶対的な性癖になってしまったんだ。
ヒロキと付き合っていたんではお互いに不幸になる。
ヒロキに本当の事は言えない。
ヒロキが知ったら死者が出るかもしれない。
ならサヤカちゃんからやんわり別れを切り出してもらうしかない。
俺がそう言うとサヤカちゃんは「…うん、そうだね」と言い、小さくうなずいた。
そしてサヤカちゃんは去って行った
これで終わりだと思っていた。
しかし数日後、ヒロキから電話がかかってきた…
…また土田のアパートに行く事になるとは、この時は思いもよらなかった。
その日ヒロキに電話で相談された。
「明日、俺の誕生日なんだけどサヤカに用事あるから明日会えないっていわれてさ…あいつ他に男出来たんじゃないかな…」
「お前ら、まだ別れてなかったのか?」
「どういう意味だ?…お前何か知ってんのか?」
「い…いや何も知らないけど」
「昨日サヤカから言われたんだ…別れた方がいいかもって…」
「それでお前は何て言ったんだ?」
「…嫌だって言った…だって別れたい理由言わねえんだもん…納得出来ねえよ」
そりゃそうだ…理由なんて言えない。
サヤカちゃんもヒロキもお互いの事が好きなんだ。
そう簡単には別れられない。
あいつらをサヤカちゃんに近づけなければいい。
しかし問題は簡単ではない。
あいつらは脅迫してる訳じゃない。
サヤカちゃんが自身がそれを望んでいるという事。
せめてあの時、あいつらが暴力でも使っててくれたらサヤカちゃんはそれを拒絶するようになっただろう。
警察に付き出す事も出来た。
しかしサヤカちゃんが受けたのは最高の快楽のみ。
あいつらにとっても彼氏がいながら輪姦を受け入れる女の子。
簡単に手放す分けがない。
…解決する方法が思い浮かばない。
俺は一晩中考えた。
やはりサヤカちゃんを説得する以外ない。
あいつらはサヤカちゃんをオモチャとしか思ってない。
ヒロキは本気でサヤカちゃんを愛している。
それを何とか分からせるしか…
次の日、ヒロキから電話がかかってきた。
「サヤカんちに電話したら出かけたって言われたからさ…お前、一緒にカラオケでも行ってくれねえか?…誕生日に一人でいるのも寂しくてさ…」
「悪い…俺、今日行くとこあんだ」
「…そうか…分かった」
ヒロキはひどく落ちこんでる。
…サヤカちゃんの行き先は分かってる。
サヤカちゃんは必ず俺が連れ戻してやる…どんな手を使ってでも。
そう決意を固め、俺は家を出た。
俺はスクーターを走らせた。
行き先は土田のアパートだ。
俺は何で人の彼女の為にこんなに必死になってんだ?
俺自身に彼女がいないっていうのに…
決まってる…親友のヒロキのためだ。
そして土田のアパートに着きインターホンを押した。
中から土田が出来てた。
「何だヒデ…どうした?」
「サヤカちゃんはいるか?」
「ああ…まあ入れよ…声は出すなよ」
声は出すな?…どういう意味だ?
中に入るとサヤカちゃんの声が聞こえてきた。
電話をしてるようだ。
サヤカちゃんはSEXしながら電話をかけさせられていた。
背面騎乗位で武田に入れられ伊藤のチンポを手でしごいてる。
受話器は堤が持ってる、勝手に切らせない為だろう。
「…うん…帰ったらまた電話かけるから…明日は絶対一緒にいるから…誕生日のお祝い…1日遅れちゃうけど…」
ヒロキに電話かけさせてるのか?
なんて事すんだこいつら…
サヤカちゃんは俺に気付いて驚いたが、平静を装い電話を続けている。
今、声を出せばヒロキに気付かれてしまう。
この状況では電話が終わるまで黙って見ているしかない。
「うん…夜には帰れると思う…」
サヤカちゃんはこの状況で普通に話してる。
ヒロキに気付かれないよう必死なのだろう。
武田は声を出させようと腰の動きを速める。
それでもサヤカちゃんが平静を装い続けると武田は着けていたコンドームを外し、なお激しく突いた。
サヤカちゃんは焦りだした。
「友達に呼ばれたからちょっと待ってて!」
そう言い受話器を手で押さえようとするが武田は下からサヤカちゃんの両手を掴み激しく付く。
堤は受話器をサヤカちゃんの口元から動かさない。
「ぁ…」
サヤカちゃんは声を出しそうになり、自ら堤のチンポをくわえた。
声を出せばヒロキを傷つけてしまう…そう思ったのだろう。
俺は目的を忘れ、ギンギンに勃起し、その光景を見ていた。
武田は声を出させようと激しくチンポを動かし続け、サヤカちゃんは堤のチンポをくわえる事で声を殺す。
必死の攻防が繰り広げられていた。
電話の向こうにいるヒロキは何も知らない。
サヤカちゃんは我慢が限界に達していた。
よだれが堤のチンポを通じてボタボタ落ちる。
チンポをくわえたままサヤカちゃんは逝ってしまった。
その様子を見た堤はチンポを抜き、絶頂してるサヤカちゃんの胸にドクドク出してしまった。
武田もチンポを抜きサヤカちゃんのお腹に射精した。
サヤカちゃんはその状態で受話器に向かって話した。
「…ごめんね、ちょっと…夜に電話かけるから…うん…好きだよ…大好き…」
精液まみれになった体のまま、そう言って電話を切った。
一度果てた後、伊藤がサヤカちゃんの後ろに周り、俺の方に向けて両足を広げさせサヤカちゃんはマンコ丸出しになった。
チンポが入ってない状態のサヤカちゃんのマンコを見るのは初めてだ。
伊藤はその状態のサヤカちゃんの顔にチンポを近づけた。
しばらくその状態でサヤカちゃんは伊藤の玉をしゃぶっていた。
「…もういいでしょ」
サヤカちゃんは玉をしゃぶりながら何度かそう言った。
その度に伊藤は「駄目だ」と言う。
嫌なのか?サヤカちゃん…本当はやめたいのか?
「ねえ…お願い」
「いいぞ…ヒデキの目を見ながらしろ」
伊藤がそう言うとサヤカちゃんは俺の目を見ながらチンポをジュボジュボしゃぶり出した。
違ったようだ。
俺はしばらくマンコ丸出しになったサヤカちゃんと見つめあっていた。
サヤカちゃんは伊藤のチンポをよだれを垂らしながらジュッポジュッポしゃぶり続ける。
伊藤のチンポは玉までよだれでベチョベチョになってる。
サヤカちゃんは言い付け通り俺から目を一切そらさない。
完全に調教されてる。
今のサヤカちゃんはもうチンポの事しか頭にないようだ。
「…サヤカちゃん」
サヤカちゃんは何ヶ月もずっとこんな事されてたのか。
俺はサヤカちゃんから目をそらし、マンコを見つめていた。
アナルまで丸見えだ
…そういや俺ここに何しに来たんだっけ?
よく思い出せない…
部屋にいるのは俺とサヤカちゃんを含めて6人。
服を着てるのは俺だけ。
自分だけ服を着てる事がかえって恥ずかしい。
「お前もまざれって」
武田が俺の横に座りそう言った。
「武田…もうやめとけって…ヒロキに何か恨みでもあるのか?」
俺がそう言うと、武田はうっとおしそうにした
「別にいいだろが」
「よくねえよ、同じ部活の仲間だろう…」
「うるせえなあ…あんなカスどうだっていいんだよ」
サヤカちゃんに目をやると伊藤と69をしてる。
今のサヤカちゃんに何を言っても無駄だ。
俺は武田と話しを続けた。
「女なんて他にいくらでもいるだろ?」
「マワし専用に出来る女なんて、そうはいねえよ…しかも上玉だしな」
「ヒロキが可哀想すぎるだろ」
サヤカちゃんに目をやると正常位で伊藤に生のチンポ入れられてる。
「サヤカちゃんにだって人生あるんだ…こんな事続けてたら」
「何偉そうに説教してんだよ…お前だってどうせ勃起してんだろ?」
…確かに勃起してる
「してねえよ!一緒にすんな!お前ら人間じゃねえ!」
サヤカちゃんに目をやると伊藤と抱きしめ合い舌を絡め合いながらSEXしてる。
「人間じゃねえってなんだよ?」
「お前らのやってる事は人間のする事じゃねえだろ?」
「もっと…もっと激しく付いて!」
「くせえ事ばっか言いやがって…お前馬鹿じゃあねえの?」
「ああ!いい!それ…それ気持ちいい!」
「ああ!馬鹿はお前らだろうが!ヤル事しか考えてねえ猿が!」
「何だとコラ!補欠の分際で舐めた事いいやがって!」
「ああ!駄目駄目駄目!…イクイクイクイク…ああ!駄目!イッちゃう!イッちゃう!」
俺と武田が口論してる横でサヤカちゃんは逝ってしまった。
土田と堤はこちらをまったく気にせず隣の部屋でストIIをやってた。
「とにかくよ…今日はヒロキの誕生日なんだ…せめて今日は帰してやってくれ」
「波動おお拳!波動おお拳!」
「何言ってんの?今日は俺らが呼んだんじゃねえ、あの女が自分から勝手に来たんだぜ」
「ああ!また…ああ!気持ちいい!」
「サヤカちゃんが勝手に来た?」
「アイゴー!アイゴー!アイゴーアッパーカー!」
「ああ、そうだ…だから文句言われる筋合いはねえ」
「ああ!駄目!また…また逝っちゃうああああ!」
「しょおおりゅう拳!」
「武田…ちょっと外出よう…ここでは話しが出来ない」
俺と武田は外に出た。
俺と武田は近く公園に行き話しをした。
「まず…サヤカちゃんが勝手に来たって言ってたな?」
「ああ…ウソじゃねえよ」
…じゃあサヤカちゃんは今日がヒロキの誕生日だって分かっててワザと?
「…あと最初にサヤカちゃんをマワす計画を立てたのは誰だ?」
「誰って事はねえな…あの女が自分から電話かけてきたんだ」
「…誰に?」
「俺とか伊藤とか…色んな奴に」
「…何で?」
「知らねえよ…俺らも訳分かんねえんだ」
「ナンパしたって言ってなかったか?」
「ああ伊藤がな…ナンパって言うか、最初はみんなでカラオケ行ったんだ…で、土田の家で飲まねえかってなって」
…何かよく分からない
「そういや最初に来た時、見た事ない奴がいっぱいいたな…あれ、お前らの友達か」
「いや…ヒロキの中学の同級生とか…ヒロキの幼なじみとか…」
「…何で?」
「だから、あの女がヒロキの周りの人間の電話番号勝手に調べて片っ端からかけまくってたんだよ」
「サヤカちゃんは何の用でかけたんだ?」
「…ヒロキ君と付き合ってるんですけど、ヒロキ君の事教えて下さいとか、ヒロキ君、あたしの事何て言ってましたとか、今度遊びませんかとか」
「…それで?」
「…で女と待ち合わせして会ったらよ、知らねえ奴がいっぱいいて、伊藤までいるし…何だこりゃって」
聞けば聞くほど意味が分からない。
サヤカちゃんの目的って…
「あの連中はサヤカちゃんが集めたのか?…しかも全部ヒロキの知り合い」
「ああ…訳分かんねえだろ」
「土田や堤みの所にもサヤカちゃんが電話かけてきたのか?」
「あの二人は違う、この女酔いつぶしてマワそうってかって事になったんだけど、知り合いで一人暮らししてるの土田だけだから…部屋借りたんだ…堤はその時、たまたま土田の家で遊んでたみたいでよ…」
話しをまとめると、あの時いた連中はヒロキの幼なじみやヒロキの中学の同級生、ヒロキのクラスメートの伊藤や部活の仲間の武田…
繋がりのないヒロキの知り合いをサヤカちゃんが勝手に集めた。
土田と堤は武田の中学からの友達で俺のクラスメートでもあり、輪姦に加わったのは偶然。
サヤカちゃんは何がしたかったんだ?
「飲もうぜって言ったら簡単に着いて来てよ…泊まってけよって言ったら、うんイイよって自分から親に電話かけてウソついたんだよ…マワして下さいって言ってるようなもんだろ?」
サヤカちゃんは、頭がおかしいのか?…それとも
「まだ話し続けるか?」
「いや…いい」
俺と武田は土田のアパートに戻った。
アパートに戻ると男が2人増えていた。
前に来た時に見た顔だ。
4人で麻雀してる。
その横でサヤカちゃんはまだ伊藤とSEXしていた。
まるで周りを気にせずに、二人だけの世界に入ってる。
しばらく伊藤とSEXしていたと思うと土田と交代した。
土田ともお互い抱きしめ合って恋人のようなSEXをしている。
土田とSEXが終わるとまた別の男とSEX。
そんな感じで次々と相手が変わっていた。
みんなが麻雀をしたりストIIをしたりしてる中、サヤカちゃんだけはずっとSEXを続けてる。
そんな状態が夜まで続いていた。
それはそうと、俺にはサヤカちゃんから電話がかかってきた事はない。
ヒロキと一番仲がいいのは俺だ。
サヤカちゃんはヒロキの友達やヒロキの周りにいる男に電話をかけまくったそうだが何故、俺には電話をかけて来なかったんだろう?
もう夜9時を過ぎてる。
俺はSEXしてるサヤカちゃんに話しかけた
「家に帰らなくて大丈夫なのか?ヒロキに電話かけるんだろ」
サヤカちゃんはハァハァ言いながら部屋の時計を見る。
「もうこんな時間…ヒロ君に電話かけないと…」
サヤカちゃんはフラフラと立ち上がった。
目の前に電話があるのに、サヤカちゃんはわざわざ奥の部屋にあったコードレスホーンを手にした。
…家に帰って電話かけるんじゃないのか?
「…ごめん、ヒロ君に電話かけるから音は出さないでね」
サヤカちゃんはそう言ってヒロキに電話をかけた。
「もしもしヒロ君、家に帰ったから…うん…今日はごめんね…」
サヤカちゃんは奥の部屋に座って素っ裸で電話している。
部屋にいる男達は静かにその様子を見ていた。
「うん…そうなの…でね…」
サヤカちゃんは会話を続ける。
そこでチンポを勃起させた伊藤が奥の部屋へ行こうとした。
「おい、やめとけって…」
俺は小さい声で言い伊藤の腕を着かんで止めようとした。
しかし、伊藤は俺を振り切り奥の部屋に行ってしまった。
土田も堤も武田も他の男2人も皆、奥の部屋に行ってしまった。
ちなみに後で聞いたのだが、この見知らぬ2人の男はどちらもヒロキの中学の同級生で、家田と尾形と言う名前らしい。
男達が部屋に入って行くとサヤカちゃんは慌てた。
俺が連れ戻そうとすると部屋から押し出され、武田にフスマを閉められてしまった。
「ん?何でもない…ちょっと眠いの…」
閉ざされた奥の部屋からはサヤカちゃんの話し声だけが聞こえる。
一人残された俺はタバコに火を付けた。
「…うん…大丈夫…うん…そうなの…」
サヤカちゃんの声は全然普通だ。
奥の部屋で何をしてるのか、かえって気になる…
覗いてみようかとフスマに近づいたが思いとどまった。
その時、電話機が俺の視界に入った。
ヒロキはどんな事を言ってんだろ?全然気付いてないんだろうか?
俺はつい受話器を取ってしまった。
「今日、ずっと一人で家にいたからさ…寂しかったよ」
「…あたしも会いたかったんだけど…今日ヒロ君の誕生日だったのに…本当にごめんね」
「いいよ…サヤカの声聞けただけでもよかった」
ヒロキは全然気付いてない。
「頼むから浮気しないでくれよ」
「…絶対そんな事しないから…安心して…」
「本当かなあ…何か心配だなあ…何か行動が怪しいからさあ…」
「…そんな事ないから」
「こないだごめんな…俺…つい疑って殴っちゃって」
「…いいよ…もう」
「本当にごめんね…早くサヤカに会いたい」
「うん…明日会えるから…」
「早くサヤカに会いたいよお…サヤカ大好きだよサヤカ…」
危うく吹き出しそうなった。
ヒロキは甘えん坊なんだ…
何も知らずに…
でも電話の会話は不自然さはない。
俺がヒロキでも気付かないだろう。
奥の部屋で何をしてるかすごく気になる。
ヒロキが可哀想すぎる。
この場にいるだけで俺はヒロキに対して許されない罪を犯しているんじゃ…
俺は帰った方がいいのか?
しかし湧き出る好奇心も抑えられない。
その時、俺の頭の中に選択肢が浮かんできた
1:この部屋で一人でタバコを吸ってる
2:奥の部屋を覗く
3:家に帰る
俺は迷わず2を選んだ。
もしかしたら武田達はただいるだけで何もしてないかもしれない。
俺はあんだけ言ったんだ。
あいつらにだって多少の良心はあると思う。
サヤカちゃんの話し声だって普通だし。
「何もしてない…そうに決まってる」
そして俺は音を立てないようソ~ッとフスマを開けた。
フスマを開けると、そこには不様な格好をしたサヤカちゃんの姿があった。
男達が部屋に入って行った時、サヤカちゃんは驚いて抵抗してたが無駄だった。
マングリの格好で両足を家田と堤に限界まで広げられ、両方の乳首を土田と尾形に吸われながら電話している。
武田はその不様な格好のサヤカちゃんの丸見えになったマンコに生のまま容赦なくチンポを奥までズボズボ入れてる。
そんな状態でもサヤカちゃんは平静を装いヒロキと電話している。
しかし、サヤカちゃんの表情を見ると目は虚ろでよだれをダラダラと垂らしている。
信じられないほど気持ち良い。
そんな表情だった。
「…うん…ヒロ君大好き」
マングリ状態で恋人と愛を語り合うサヤカちゃんに武田は遠慮なくチンポをぶちこむ。
「…うん…そう」
ジュボジュボジュボ…
「うん…聞いてるよ…」
サヤカちゃんはヒロキがしゃべってる隙に伊藤のチンポをしゃぶったりディープキスしたりしてる。
「うん…眠いだけ…」
ジュボジュボジュボ…
「…サヤカちゃん」
俺はその様子を勃起しながら呆然と見ていた。
サヤカちゃんにとってヒロキはどんな存在なんだ?
ヒロキが大切じゃないのか?
いや…サヤカちゃんのヒロキを思う気持ちは嘘ではない。
じゃあどうしてそんな事が出来る…
恋人の誕生日に恋人と愛を語り合いながらの輪姦。
しかもすべて関係を持ってはいけない相手。
究極とも言える罪悪感や背徳感。
サヤカちゃんにとってヒロキは何よりも大切な存在。
本気でヒロキを好きだと思うからこそ得られる最高の快楽。
「…ううん…ちょっと寝てただけ…」
また逝かされてる。
何度逝かされても男達はサヤカちゃんを凌辱をし続ける。
それでもサヤカちゃんは電話を続ける。
ヒロキは気付かない。
違和感を感じても、まさか最愛の恋人にそんな酷い事されてるとは夢にも思ってないのだろう。
サヤカちゃんへの恋心がヒロキを完全に盲目にしている。
そんなヒロキを余所にサヤカちゃんは今、快楽の極地にいる。
それから1年後…
あの後 ヒロキは高校を卒業してすぐサヤカちゃんと別れていた。
ヒロキの振るう暴力にサヤカちゃんが耐えられなくなった事が原因でヒロキはフラレた。
ヒロキはサヤカちゃんに暴力を振るった事を死ぬほど後悔していた。
あの事に気付いた訳ではない。
実際何が起こってるのか分からなくても、ヒロキはいつも強烈な不安を感じていた。
ヒロキは何も知らない。
だからサヤカちゃんに未練がたっぷり残ってる。
新しい恋人を探す気はまったくないようだ。
そして今日はヒロキの誕生日。
俺はヒロキの部屋にいた。
ずっと好きだったヒロキをサヤカに寝取られたという流れでスレタイ通りになる。
「じゃあ俺そろそろ行くわ」
「…何処に行くんだよ?」
ヒロキは寂しそうだ。
「ちょっとな…まあ元気出せよ兄弟」
「…なあ、みんな俺の事兄弟って呼ぶけどなんなんだ?」
「みんな運命共同体だからな」
「…どういう意味だよ?」
「ふっ…みんなお前の事好きなんだよ…」
ヒロキはいまだに気付いていない。
信じられない事に、あれから15年過ぎた今でもサヤカを思い続け…
…独身を貫いている。
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