おにいLOVEさんから投稿頂いた「遺品整理」。
一人暮らしだった独身の兄が急死し、老いた両親の代わりに遺品の整理を頼まれた私です。一人暮らしといってもそこそこ生活品は多く、一人ではかたずけるのが大変だと思い、主人に手伝いに来てもらいました。
30代で亡くなるとはつゆにも思わず、仲が良かった私は特に兄の死をいまだ、受け入れられずにいます。主人には秘密にしていますが、実は兄を忘れるために当時プロポーズしてきた優しい主人と結婚したようなものです。当時、私の母が私と兄との関係を疑問視していた節があって、その対応策として今の主人と結婚することにしたのです。
でもそんな目的で結婚した私でしたが、今の主人と生活していくうちに主人の温かさに触れ、本当の愛へと変わっていったのは幸いでした。結婚後はあえて兄とふたりきりで会うことをだんだん避けるようになって私と兄は表面上、普通の関係に戻れたようになったのです。
「なぁ、この小さめの金庫って、お兄さんが大事にしまってるようだから、LOVE(私のこと)が中身を確認してよ、俺は向こうを片付けてくるからさ」と言って主人はいったん席を外しました。こういうとこが主人のいいとこなんですよね~。
兄から万が一の時に備え、鍵の暗証番号は聞いてました。中を開けると二冊の預金通帳と古ぼけた写真、幼さの残るショーツが一枚入っていました。どちらも私には見覚えがありました。写真は私が中学入学の時、兄とツーショットで映った写真で、ショーツは私と兄が初めて結ばれたときに身に着けていたものです。
兄に渡したことをこれを見るまでは本当に忘れていたのです。みた瞬間、恥ずかしさと同時に涙と温かな気持ちがこみ上げてきました。金庫にしまう=大事な思い出。私との禁断の初体験を兄も秘密裏に大事にしてくれてたように思われたのです。
兄を異性として意識したのは私が11の頃、共働きの両親のもと、兄と私は仲良くお互いに助け合って過ごしていました。お互いに思春期を迎えるころ、身近な異性として私達は自然と意識するようになり、兄から告白され両思いだということに気付いて、そして私が14の夏休み、私達は自宅で結ばれました。
痛みと出血のなかでも私は兄と結ばれたことに幸せを感じ、実のきょうだいでもこのまま、ずっと一緒でいたい、結婚したいと幼い希望ながらそう当時は思っていました。
初体験を終え、私達は両親の目を盗んではデートやセックスをしていました。それは社会人2年まで続いたのです。
金庫の中身の一部を自分のバッグに収めた私は夫に声をかけ、遺品整理のつづきに励むのでした。涙をこらえたままで。

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