雀蜂のマロンさんから投稿頂いた「【サ〇エさん】甚八がサザエさんを強姦…」。
(前話はこちら) 「ただいまぁ〜」
「おかえりなさい、あなた。今日はトンカツよ」
「おっ、いいね。運動したからお腹がペコペコだよ」
社内のゴルフコンペから帰ってきたマツオをサナエが出迎えた。
「成績はどうだったの?」
「うん、十位の飛び賞でね。賞品もらってきたよ」
「あら、よかったじゃない。いま、カツ揚げているから台所へ戻るわね」
いつもの、ありきたりの微笑ましい家族の風景だった。
「あ〜、いいお湯だった」
濡れた髪にタオルを巻いたサナエがパジャマ姿で寝室のフスマを開ける。
「あら、ナラちゃんは寝ちゃったのね」
「うん。なんだか疲れていたみたいだね。よく寝てるよ」
「あなた、なに持ってるの?」
「これかい? 今日の賞品でもらった電動マッサージ機だよ」
「東芝製?」
「違うみたいだねぇ。一社提供は終わったし、こっちの世界じゃ気にすることないと思うよ」
「なんの話?」
「いや、それは置いといて・・・普段、一生懸命家事をしてくれているサナエの肩をほぐしてあげようと思って・・・ここに座って」
「そんな・・・でも気持ちだけでもうれしいわ」
「いいから、おいで」
なぜかマツオの言葉には逆らえないものを感じたサナエは言うとおりに布団に座った。
「ほら、気持ちいいだろう」
音を立てて振動するマッサージ機がサナエの肩にあてられる。
「ええ、ちょっとくすぐったいけどいい気持ちよ」
「サナエ・・・」
「えっ?」
「いつも、ありがとう」
「そんな・・・どうしたの? あらたまって・・・はぁんっ」
マツオの唇がサナエの首筋を這っていた。
今日は抱かれる日なんだとサナエは思った。
そういえば、ここのところ夫婦生活がなかったのでうれしかった。
うしろから抱きしめられただけで股間が熱くなる。
「ああ・・・あなた・・・」
隣にはナラちゃんが寝ているし、木造家屋なので声が漏れないようにサナエは押し殺した声で喘ぐのが習い性になっていた。
パジャマの裾から手を入れられバストを揉まれながら首筋にキスをされると力が抜けてしまう。もう片方の手がボタンを外している。サナエはマツオの愛撫に身を任せた。
気がつけば、パジャマのボタンはすべて外されていた。マツオは露わになった乳首を吸いながらサナエを横たえる。
もう溢れてきているのを感じてサナエは自分からパンティを脱いで全裸になった。
期待するだけで身体が熱くなる。
それなのにマツオは身体を離してしまう。
「あなた・・・」
見るとマツオはマッサージ機を手にしていた。
「きゃっ・・・なに・・・」
乳首を襲う突然の刺激にサナエはあわてて口を押さえる。
マッサージ機の先端が乳首に押しあてられた。
「だめ・・・あなた・・・なにするの・・・」
小さな声で抵抗するがマツオはやめようとしない。
「だめよ・・・だめ・・・だめぇ・・・」
それは、いままで経験したことのない刺激だった。
乳首が痺れて熱くなる。その熱が股間に伝わっていくようだ。
「だめ・・・どうしちゃったの・・・ああっ・・・あなた・・・」
マツオはなにも言わずにマッサージ機で乳首のまわりを撫でていく。
「は・・・はぁん・・・あぁ・・・」
想像もしていなかったマツオの行為に驚きながら、快感が勝ってしまい、恥ずかしさも忘れてサナエはそれを受け入れてしまっていた。
たまらないほど気持ちいいのだ。
サナエは目を閉じて押し寄せてくる感覚に溺れた。
サナエが嫌がらないことを確認したマツオはマッサージ機の先端を股間に移動させる。
「んんんっ! うぐぅっ!」
全身に電気が走ったように感じ、サナエは声が漏れないように両手で口をふさぐのがやっとだった。
下半身がとろけてしまうような快感で抵抗することなどできない。
マッサー機の先端がクリトリスをとらえた。
こんな感覚は初めてだった。
全身を駆け巡る快感にサナエは痙攣と硬直を繰り返しながら何度も絶頂を迎えてしまう。
いつの間にかサナエは四つん這いの格好にさせられていた。そして、敏感な部分にマッサージ機をあてられたまま、うしろから挿入された。
目の前が真っ白になってしまった。
マクラに顔を埋めて声が漏れないようにするのがやっとだった。
マツオの放出を身体の中に感じたときサナエは意識を失っていた。
「ひどい・・・ひどいわ・・・」
気がつくとマツオにティッシュで後始末をしてもらっているところだった。
その刺激で、また疼いてしまった身体を震わせながらサナエが言った。
「ごめんよ。でも、よかったみたいだね」
「だめよ・・・もうすこしで大きな声がでちゃうところだったのよ・・・」
「そうだね。でも、僕だってたまには思いきりサナエを抱いてみたいんだ。そしてサナエがよろこぶ姿が見たいんだよ」
「そんなこと言ったって・・・無理よ・・・みんなに聞こえちゃったら・・・」
「そうだね。わかった。もう、これは使わないようにするよ。おやすみ」
そう言ってマツオはスタンドの灯りを消した。
サナエは眠れなかった。
ついさっき味わった快感が忘れられない。
本音を言えば、もっとマッサージ機で責めて欲しかった。
だけど、この家にいる限りは無理なことだと思った。
自慰
翌朝、みんなを送り出したあと母親のウメがデパートへ買い物に行こうと言いだした。
いつもなら、よろこんでお供をするところだが体調が悪いと言って断ると、ウメはサナエの身体を気遣い、ナラちゃんを連れて行くからゆっくり休むようにと言ってくれた。
サナエの胸が妖しくときめいた。
大家族の中にいるのが当たり前で、ひとりきりの時間を持ったことなどほとんどない。それを苦痛だと思ったことはない。けど、今日は別だった。昨夜の快感を思い出すと自分が抑えることができなかった。マツオがもう使わないと言ったあのマッサージ機が気になってしょうがないのだ。
サナエにだって人並みの欲望はある。快活でおっちょこちょいなキャラクターであることは自分でもわかっているし、それを演じてきたところもある。だから、そういう性格と裏腹な欲望は表に出すことができなかった。それに、ナラちゃんを生んだくらいから感じやすい身体になってきてマツオとのセックスが楽しみになっていた。ふたりっきりで奔放に楽しめる環境にないのが残念だった。そして、昨夜・・・信じられないほど感じてしまい、その疼きが朝になっても残っていた。
ウメとナラを送り出した後、気がつくとサナエは寝室でマッサージ機を見つめていた。
スイッチを入れてみる。
羽音のような音とともに心地よい振動が指に伝わってきた。
(マツオさん・・・これを・・・ここに・・・)
昨夜のことを思い出しながらサナエはマッサージ機をバストの頂きにあてる。
「ああ・・・すごい・・・」
思わず声が出てしまう。
ブラジャー越しでもじゅうぶんに感じる。
乳首のまわりを撫でるように動かしていると、それだけでは我慢ができなくなるほど下半身が熱く疼いた。
昼過ぎまでは誰も帰ってこない。ナラちゃんはお子様ランチを食べるんだと張り切っていた。だから当分はひとりきりだ。そんな開放感からサナエはシャツを脱ぎブラジャーをとった。
小ぶりだが形のいいバストが露わになる。
新婚時代、マツオが「かわいいおっぱい」と呼んで愛撫してくれたときは恥ずかしいだけだったし、ちょっと痛みがあったが、ナラちゃんを授乳させるようになってから感度が上がったように思う。
そのころに比べれば色が濃くなり大きくなった乳首の先端に軽くマッサージ機をあててみる。
「ああんっ!」
自分でもビックリするくらい感じてしまう。
それに今日は声を出しても大丈夫なのだ。
そんな安心感からサナエは左手でバストを持ち上げるように揉みながらマッサージ機で乳首を刺激する。
「ああっ・・・こんなに・・・気持ちいい・・・なんて・・・ああんっ!」
大きな声を出せば出すほど感じてしまう。
サナエは昨夜のことを思い出して、マツオに愛撫されているところを想像していた。
「あ・・・あなた・・・ああっ・・・」
もう我慢ができなかった。
押し入れを開けて敷き布団だけを出して、その上でサナエはスカートとパンティを脱ぎ全裸になってしまう。
パンティのあそこの部分が濡れているのを見たとき、恥ずかしさとともに興奮が高まってしまっていた。
そしてマッサージ機を股間に押しあてる。
「いやっ! いやぁ〜っ!」
自然に腰が動いてしまう。
熱くて、むずがゆくて、それでいてたまらなく感じてしまう。
まるで下半身が溶けてしまったようだ。
「ああっ! いやっ! へんになっちゃうっ!」
そう叫びながら、サナエは両手でマッサージ機を持って秘肉をかきわけるように撫でる。
「こ・・・こんなのって・・・ああっ! ああ〜んっ!!」
サナエはブリッジのように腰を浮かせて、マッサージ機をクリトリスに押しあてながら絶頂を迎えた。
それだけじゃサナエの欲望は収まらなかった。
昨夜のようにマツオに満たして欲しかった。
「あなた・・・あなたぁ・・・」
そう言いながらサナエは中指を蜜壺に入れる。
ちょっと動かすだけで濡れた秘肉がクチュクチュと卑猥な音をたてる。
ほんとうは昨夜のようにマッサージ機を押しあてながら指でしたかったのだが、重いので片手で支えるのは難しかった。
太くて熱いものが欲しくてたまらなかった。
「あなた・・・ああっ・・・あなたぁ・・・!」
マツオを呼びながらサナエは蜜壺をかきまわしていた。
キューンとくる感覚があってサナエはふたたび絶頂を迎えた。
身体が勝手に痙攣してしまう。
「ああ〜ん!」
解放感からサナエは思う存分甘い声をあげた。
無理矢理
ガラッ!
そのときだった。
寝室のフスマがすごい勢いで開いた。
なにが起こったのか理解できずサナエは指を入れたままパニックに陥り固まってしまう。
黒い影が飛び出してきて、サナエに向かってくる。
恐怖を感じる隙もなく黒い影はサナエに覆い被さった。
「サ、サナエさん! サナエさん!」
その声で黒い影の主が甚八だとわかった。
「じ、甚八さん・・・ど、どうして・・・だめ・・・いやぁ!」
叫んだときには甚八に乳首を吸われていた。
「だめ・・・だめよ・・・ああっ・・・だめぇ・・・」
同時に甚八の指が秘肉をまさぐっていた。
感じてはいけない。そう思っても熱く濡れた身体が甚八の愛撫を受け入れてしまう。
「いやっ・・・やめて・・・じんぱちさ・・・ああんっ!」
甚八の舌が乳首を這い、その指は蜜壺の中にある。
「いやっ! いやぁぁんっ!!」
言葉で拒んでも身体では抵抗できなかった。
押し寄せてくる快感にサナエはシーツを握りしめながら耐える。
「だめっ・・・だめっ・・・あうっ!!」
ズボンとブリーフをずり落とした甚八が熱く猛ったものを蜜壺に押しあてているのがわかった。
「お、おねがい・・・甚八さん・・・それだけは・・・ゆ・・・ゆるして・・・」
そう言ったときには先端が侵入していた。
「ああっ! だめぇ! あぁぁんっ!!」
満たされた独特の感覚にサナエは甘い声を出して喘いでいた。
サナエが入浴しているところをマツオに見とがめられた甚八だが、それでも海野家を覗くクセはやめられなかった。
きっかけは、よくあることだった。
家の前で、転んで泣いているナラちゃんを見て助け起こしたときのことだ。あわてて飛び出してきたサナエは甚八に礼を言うと、しゃがんでナラちゃんの涙を拭きはじめた。あわてていたせいか、隣人への安心感からかサナエの姿は無防備だった。スカートの奥は丸見えで、たるんだTシャツの襟からもブラジャーが見えた。いつの間にか、その衝撃は思慕に変わっていた。
サナエの白い肌が忘れられなくなってしまった甚八だった。
以来、庭に忍び込んではサナエの姿を覗くようになってしまったのだ。だから、自然と海野家の動向にも詳しくなってしまった。
今日もそうだ。
タラちゃんを連れて出かけていくウメを見てサナエがひとりだということを知って覗いていたのだ。
そして、想像もしなかった光景を目撃してしまう。
生まれたままの姿で自分を慰めるサナエ。おまけに道具まで使っていた。
聞き慣れた声とはまるで違う喘ぎが窓越しからも聞こえた。
反りかえって絶頂を迎えたサナエを見て甚八の理性は音を立てて崩れた。
勝手口の鍵はかかっていなかった。
磯野家の間取りはよく知っている。
甚八は寝室の襖を開けた。
「ああっ! ど、どうして・・・ああっ! ああんっ!」
気がつくとサナエは甚八の腰に手をまわして引き寄せていた。
「だめ・・・だめ・・・なのに・・・ああっ!」
明らかに悦びの声を上げるサナエに気をよくした甚八は挿送のペースを速めた。
「ああっ! ああんっ!」
その動きに反応してサナエは高く喘ぐ。
もう下半身がドロドロに溶けてしまったように感じていた。
(どうして・・・どうしてなの・・・)
マツオ以外に身体を許すのは初めてなのに罪の意識はない。
それどころか大きな声を出すことでいつも以上に感じてしまっていた。
突然の出来事で理性が飛んでしまったのかもしれない。
硬くて熱いものが身体の中で暴れまわっているのが気持ちよかった。
「うっ! うううっ!」
甚八が呻く。
蜜壺の中にあるものが倍くらいに膨れあがった気がした。
次の瞬間、溶岩のように熱いものが放たれた。
「ああ〜んっ!!」
満たされた悦びの声をサナエは高らかに上げていた。
「ご、ごめんなさい・・・」
まだヒクヒクと痙攣しているサナエを前に甚八が土下座をしていた。
ずり下がったズボンが間抜けに見える。萎えたものも丸見えだ。
「じ・・・甚八さん・・・どうして・・・」
「ほんとうに・・・ごめんなさい・・・ぼ、僕・・・サナエさんのことが好きで・・・いつも覗いてたんです・・・そしたら・・・今日・・・あんなことをしているのを見て・・・気がついたら・・・こうなっていました・・・」
自分で慰めているところを見られたのだと知りサナエは猛烈に恥ずかしくなった。しかし、どういうわけか甚八には嫌悪を感じない。
「い、言い訳になりますけど・・・僕、受験でモヤモヤしてて・・・そんなときサナエさんを見ていると安心できたんです・・・それなのに・・・こんなことになって・・・ほんとうに悪かったです・・・」
「いいのよ・・・」
「えっ・・・」
無意識のうちに甚八を許す言葉を口にしていた。
「もういいの・・・そのかわり・・・」
「は・・・はい・・・」
「もう、こんなことはしないでね・・・おねがい・・・わたしも・・・だれにも言わないから・・・」
「もちろんです・・・だれにも言いません・・・それに悪いのは僕なんです・・・でも・・・」
「でも?」
「僕・・・初めてだったんです・・・こんなかたちですが・・・大好きなサナエさんとできて・・・ありがとうございました・・・一生忘れません」
甚八がまた土下座をした。
サナエはキュンとしてしまった。
「甚八さん・・・こんなおばさんが好きだなんて・・・おかしいわよ・・・」
「とんでもない。サナエさんはすばらしい女性です。感謝しています」
甚八はまだ頭を下げたままだ。
「だって・・・わたしは年上だし・・・子供もいるのよ・・・」
「それでもサナエさんは僕にとって太陽なんです。受験で落ち込んだ気分を明るくしてくれたのはサナエさんなんです」
もっと褒めて欲しかった。
もっと好きだと言って欲しい。
褒められれば褒められるほどキュンキュンしてしまう。
甚八の言葉がサナエの乙女を引き出していた。
それに甚八が本気であることがヒシヒシと伝わってくる。
「もういいわ・・・ゆるしてあげるから顔を上げて・・・」
サナエは自分が裸でいることを忘れていた。
甚八の視線に気がついたときは遅かった。
「だ・・・だめ・・・見ちゃ・・・」
腕を組むようにして胸を隠し、膝を立てて座ってあそこが見えないようにしても裸であることに変わりはない。
「だって・・・」
「だめ・・・」
「サナエさん・・・すごくきれいで・・・」
「そんなこと言っちゃだめ・・・」
「ほんとうです・・・感動です・・・ずっと・・・このまま見ていたい・・・」
「だめよ・・・そんな・・・」
身体の奥に疼きを感じてサナエの心が妖しく騒いだ。
「サ、サナエさんっ!」
甚八が土下座をした。
「な、なに・・・」
「一生のお願いです。僕にもう一度サナエさんの姿を見せてください。心に焼き付けて宝物にしたいんです」
青臭いセリフだったが、甚八の真剣な眼差しと一緒だと妙に説得力があった。
「そんな・・・だめよ・・・恥ずかしいから・・・」
「お願いします、お願いします!」
何度も甚八は畳におでこをこすりつける。
「なんで・・・わたしなんか見ても・・・」
「そんなこと言わないでください。僕にとってサナエさんは憧れで・・・それで・・・」
上目遣いの甚八の視線が突き刺さるようだった。
「そんな・・・そんなに見たい・・・の・・・?」
「はい! 初めての・・・ 大切な女性(ひと)の姿を・・・思い出に残しておきたいんです・・・」
大切な女性(ひと)という言葉に心が揺れた。見せてあげたいと思った。
「でも・・・甚八さんはわたしにひどいことをしたのよ。もう乱暴はしないって約束してくれる?」
「も、もちろんです。ほんとうにごめんなさい」
「ほんとう・・・?」
「はい!」
「じゃあ・・・ちょっとだけ・・・なら・・・見せてあげる・・・」
そう言ってサナエは前に組んだ腕をほどいた。
甚八の熱い視線を感じた。羞恥とともに妖しい感覚が湧き上がってくる。
「す、すごい・・・きれいだ・・・」
「ああ・・・言わないで・・・恥ずかしい・・・」
賛美の言葉に疼きが増していく。
「そんなに・・・見つめないで・・・」
「も・・・もっと・・・」
「え?」
「もっと見たい・・・下の方も・・・」
「だめ・・・汚れているから・・・」
「よ・・・汚れてなんて・・・そうか・・・汚してしまったのは僕なんですね・・・大切な初めての女性(ひと)を汚してしまうなんて・・・僕は・・・犯罪者になってしまったんだ・・・」
一変して甚八は泣きそうな声になった。
「そんなふうに考えないで・・・」
「いや・・・僕は犯罪者になってしまったんです・・・たとえサナエさんが黙っていてくれても罪は消えません・・・ぼ、僕は・・・サナエさんが好きだったのに・・・なんてことをしちゃったんだろう・・・ほんと・・・最低の男だ・・・」
「悪いと思ってる?」
「はい・・・」
「後悔してる?」
「はい・・・大好きなのに・・・サナエさんを傷つけてしまったのは・・・ほんとうに悪かったと思っています・・・でも・・・でも・・・それでもサナエさんとこんなかたちとはいえ結ばれたことをうれしく思っている僕がいるんです・・・最低ですね・・・だから、僕はこの罪を一生背負わなきゃならないんです・・・ごめんなさい・・・ほんとうにごめんなさい・・・」
甚八の目に涙が光っていた。
なんとかしなければならないとサナエは思った。
このままでは甚八に一生残る心の汚点を残してしまいそうだ。
こうして話をしていると甚八の一途さがよくわかる。
どうしても甚八を憎めないのだ。
隣人であるからという以上の気持ちがあることにサナエは気がついた。
「甚八さん、わたしが初めてだったのよね・・・?」
甚八は黙ってうなずく。
サナエは、これから自分が言おうとしていることの内容にドキドキした。
「初めての経験が無理矢理だなんていけないわ」
「だ・・・だって・・・ほんとに、すみませんでした・・・」
「きれいにしましょ」
「え・・・?」
「きれいなかたちでやりなおしましょ」
「えっ・・・それって・・・どういう・・・」
「わたしもいや・・・甚八さんに犯された思い出なんか欲しくないの・・・だから・・・きれいにやりなおしましょ・・・わたしが・・・これから甚八さんの初めての相手になってあげるから・・・」
「ほ・・・ほんとですか・・・?」
甚八の思い出をきれいにしてあげられるのは自分しかいないと思うサナエだった。でも、それは賛美され疼いて目の前の肉体を欲するようになった自分への言い訳なのかもしれない。それでもいい。ちゃんとしたかたちで結ばれたかった。
「わたしじゃいや?」
「と、とんでもない・・・サナエさんじゃなきゃ・・・サナエさん!」
甚八がサナエの肩をつかむ。
「あ、あわてないで・・・」
呼吸を荒くして迫ってくる甚八を制する。
「甚八さんも服を脱いで・・・」
「は、はい!」
甚八は急いで立ち上がると、あわてて服を脱いだ。
黒い茂みからそそり立っている肉棒を見て、これからそれが自分の中へ入ってくることを想像して蜜壺の奥が熱くなるサナエだった。
「ほ・・・ほんとうにいいんですね・・・?」
甚八の声が裏返っている。
「ええ・・・いいわよ・・・」
「さ、触っても・・・いいですか?」
「わたしが・・・甚八さんの願いをかなえてあげる・・・でも・・・やさしくしてくれなきゃ・・・いやよ・・・」
「も、もちろんです!」
甚八はサナエの前に座るとバストへ手を伸ばした。
「はぁん・・・」
指先が軽く乳首に触れただけでため息が漏れてしまう。
「き、気持ちいいですか? いやじゃないですか?」
「女にそんなことを聞いちゃだめよ・・・いいのよ・・・甚八さんのしたいことをして・・・」
「す、すみません・・・ありがとう・・・やっぱりサナエさんはすばらしい女性(ひと)だ・・・」
そう言うと甚八は乳首に唇を押しあてながら、やさしく肩を押してサナエを横にする。
「あっ・・・ああんっ・・・」
バストを揉まれながら乳首を舌で転がされると、サナエはたまらない気持ちになってしまう。
その喘ぎ声に気をよくした甚八は左右の乳首を交互にしゃぶりながらバストの感触を楽しんだ。
無理矢理ではなく、許されてあらためて触る肉の柔らかさに甚八は感動していた。
「すごい・・・夢みたいです・・・サナエさんはすごくすてきです・・・心も身体も・・・ぜんぶ・・・」
「ああ・・・甚八さん・・・やさしくしてくれるから・・・すごく感じるわ・・・ああんっ・・・」
この言葉に勇気を得た甚八は、もう遠慮するのをやめて舌先を徐々に下の方へ移動させていった。同時に手のひらで内股から柔肉の合わせ目までを撫で上げる。しっとりと吸い付くような肌の感触がすばらしいと思った。
「ああ〜んっ!」
指先が柔肉に触れるとサナエは腰を浮かすようにして喘いだ。
グニュリという感触のその先は熱く濡れた蜜壺だった。
「あうぅぅぅっ!!」
指が挿入されただけで恐ろしく感じてしまう。
「ああっ! ああ〜んっ!」
感触を確かめ楽しむような甚八の指の動きに反応してサナエはオルガスムスを迎えていた。
気がつくとサナエは脚を拡げられていた。
甚八の視線は股間に集中している。
「ああ・・・いや・・・はずかしい・・・」
そう言いながらサナエは見られている悦びを感じていた。
甚八に教えてあげたい、自分が最初の女になるのだと思うといっそううれしかった。
柔肉の周りにあるヘアーは蜜と甚八が出したもので濡れて土手にへばりついていた。
その中心にあるピンクの肉を味わいたいと甚八は思った。
自分が出したものを舐めることなどまったく気にならなかった。
柔肉をかき分けるように舌を這わせる。
「ああっ! そんな・・・こと・・・ああんっ!」
全身が痺れてしまった感じでサナエは甚八の行為に身を任せた。
「ああっ! いいっ! いいのっ!」
ピチャピチャと濡れた肉を舐める音を聞きながらサナエはそう叫んでいた。
「あああっ!」
また達して身体が硬直したとき甚八は舌での愛撫をやめて匍匐前進(ほふくぜんしん)をするようにサナエの身体に覆い被さる。
「サナエさん・・・」
「いいのよ・・・きて・・・これが・・・甚八さんの初めての経験・・・」
甚八の目に万感の思いを見たサナエはそう答えた。
「ありがとう・・・サナエさん・・・」
屹立に手を添えた甚八は方向を定め徐々に腰を沈めていく。
「ああっ・・・いっぱいに・・・いっぱいになってるぅ・・・」
満たされていく悦びを感じながらサナエは腰を浮かせて甚八の屹立を迎え入れた。
「ああ・・・なんてすてきなんだ! サナエさん! サナエさん!」
甚八はそう叫びながらサナエの身体を強く抱きしめ腰を律動させる。
「じ、じん・・・ぱち・・・さん・・・ああ〜っ!!!」
密着した肌と熱く溶けてしまうような下半身の感覚にサナエはもうなにも考えられなくなった。まるで身体が宙に浮いているようだった。
「き、きて・・・わたし・・・もうすぐ・・・」
甚八のものがさらに熱く硬くなってきているのを感じた。
「ぼ、僕も・・・いきそうです・・・」
甚八の律動が早まる。
「もっと・・・もっと強く抱いて! ああっ! ああっ!」
「は、はい・・・」
「す、すごいっ! いくっ! いっちゃうっ!!」
「サナエさんっ! サナエさんっ!!」
甚八はサナエの名を叫びながら放出した。
「いやぁ〜っ!!!」
熱い奔流を受け止めたサナエは、そう叫んで身体を硬直させ、何度も痙攣を繰り返した。
半ば萎えたものを抜くのが惜しくて甚八はそのままサナエを抱きしめていた。
「ありがとう・・・ほんとうにありがとうサナエさん・・・すばらしかったです。感動しました」
耳元でささやくように甚八は言った。
「甚八さんもすてきだったわ。これできれいな思い出になったわね」
「サナエさんのおかげです・・・で・・・もうひとつお願いが・・・」
「なに・・・?」
「キ・・・キスしても・・・いいですか?」
「いいわよ。うふふ・・・順番が逆ね」
そう言って微笑むサナエの顔が甚八には眩しく見えた。
「お前、もう具合はいいのかい?」
家へ戻ったウメは鼻歌を歌いながら夕食の準備をしているサナエを見て驚いたように言った。
「ええ。少し休んだら気分爽快よ。いつもより調子いいくらい」
そう答えるサナエの顔はいつもより華やかに見えた。
「そうかい。じゃあよかった」
ウメはサナエと並んで夕食の準備をはじめる。
海野家にいつもの光景が戻った。
サナエと甚八の関係は一回きりで終わらなかった。
迫ってきたのは甚八だったが、楽しんでいたのはサナエの方だったのかもしれない。
受験のモヤモヤを解消してあげるためという理由で何度も甚八に抱かれるようになった。
甚八のクルマに乗ってホテルへ行くのが楽しみだった。誰をも気にすることなく大きな声をあげるセックスは、喘げば喘ぐほど気分が高まって最高に感じてしまうのだ。
【サ〇エさん】終わり
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