元彼さんから投稿頂いた「10年ぶりに元カノと歩いた通りにて」。
昨日、用事があって遠い昔に元カノとよくデートした通りに行ってきた。
この道、レンガ風のインターロッキングブロック、懐かしかった。
ここを自転車で走ると、カタカタカタカタって音がしたっけなと、懐かしく歩いてきた。
途中、交番があって、その隣の喫茶店が「スタコラ」って言う名前で、元カノ、看板みると「スタコラサッサー」って言ってたのを思い出しながら、元カノ、どうしてるかなと、スマホのラインに残る元カノのアイコンを眺めた。
「スタコラ」を撮影して元カノに送信したら、きっと、「スタコラサッサー」って帰って来るだろうなと思ったけど、元カノにラインはしないでスマホをしまった。
元カノと別れて、もうすぐ10年になる。
この街で出会い、この街で愛を育み、この街で一つになり、そしてこの街で別れた。
元カノとは、身体の相性が良かった。
身体の相性って大切で、妻は性格がいいし、愛してくれるし、幸を感じるけど、セックスは元カノが最高だった。
元カノとのセックスは、息が合うというか、盛り上がるタイミングが一緒で、どちらかが先に喘ぎまくるということがなかったし、セックスにパッションがあった。
いろんな体位で最高のセックスしてくれて、アメリカのポルノのような絡み合う感じのセックスを楽しんだから、もし、今再会しtら、お互い求めあって浮気しそうな気がする。
妻には申し訳ないけど、セックスだけは元彼が忘れられない。
セックス以外はすべて、妻の勝ちなんだけどね。
なんて言うか、抱き合ったときのしっくり感が元カノにはあったんだ。
そして、元カノとのセックスは、俺は幸せだな~って思えたセックスだった。
元カノとのセックスが俺の生きがいだった。
あの通りを歩いたら、あの街で元カノと過ごした一瞬一瞬が蘇ってきた。
元カノ、俯いて、
「ごめん…お別れ…私、故郷に帰らなきゃいけなくなった。事情は訊かないで。あなただけには言いたくない…」
深く立ち入る気はなかったが、どうも、元カノをご所望のお坊ちゃんがいるみたいだった。
最後のデート、喫茶「スタコラ」の前で最後の「スタコラサッサー」を聞いて、俺のアパートで最後の夜を過ごした。
翌朝、元カノは荷物を実家に送りにアパートへ向かい、俺は仕事に向かった。
「それじゃあ、元気でね。さよなら。」
「お前も元気でな。さよなら。」
帰宅するとき、空室になった元カノの部屋を見上げたら、涙が溢れてきた。
結婚したらどこに住むとか、どんな部屋がいいとか、子供生まれたときのことを考えてとか、物件見に行ったこともあった。
この街には、近づかないようにしていたけど、用事があって止むを得ずやってきたけど、10年過ぎてもやっぱり思い出は鮮やかに蘇ってきた。
元カノがいたアパートの前を通り、懐かしさに浸った。
「あいつ、今頃何してるかな。幸せになれたかな。俺が幸せにしたかったな…」
と呟いて、帰路に就いた。
帰宅すると、妻と娘が待っていた。
「パパお帰り~」
と駆け寄る娘、可愛かった。
妻と玄関でキス、娘を抱っこしてリビングに向かった。
この生活が元カノとの物だったら…いや、妻とだから築けた幸せな家庭なんだろうなと、きっと元カノも同じように感じて生きてると信じて、初めて元カノを遠い思い出にできたような気がした。
思い出の地は避けないで、行ってみるもんだと思った。
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コメント一覧 (2件)
泣けるエエ話や…
かつての最愛の人との思い出の場所、20年行ってないや。