忘れられなかった元カノを10年ぶりに見た日

ドラレコさんから投稿頂いた「忘れられなかった元カノを10年ぶりに見た日」。

忘れられない元カノが一人いたんだ。
別れて今年で10年なんだけど、見ちゃったんだよね、10年物の元カノ。
俺は車の中で信号待ち、その目の前を横切って行ったんだけど、背格好や歩き方が、あれ？どこかでって思ったら元カノのような気がした。

横断歩道亘り終わったら、歩道をこちら側に歩いてきたけど、顔も面影があった。
まだ、この街にいたんだと思ったら、また会えるかなと期待して、通勤時に見かけたあたりで元カノを探すようになった。

元カノとは２年半のお付き合いだった。
元カノは、谷⚫︎美月に似た感じで、出会ったときはこの街にある短大出て１年目、俺はこの街にある大学出て２年目だった。

ある研修会に出て、隣の席が元カノで、ペアを組んで仲良くなった。
研修は５日間、最終日の金曜日、遠方へ帰る人もいるから午前中で研修が終わり解散、俺と元カノは飯を食いに二人でファミレスに行った。
そして、翌土曜日に会う約束をして、連絡先を交換して別れた。

土曜日、街で会って、デートして、夕方少し飲んでいいムード、俺、初デートで口説いたんだ。
俺にもたれかかった元カノの腰に手を回し、ラブホに入った。
シャワーを浴びて、ベッドで愛撫からのクンニ、麗しきオマンコが愛液を流した。

フェラを終えた元カノ、凄く興奮しながら跨ってきた。
生のまま俺のチンポに跨って腰をくねらせ、とびきり淫らに喘いだ。
揺れる乳房、髪をかき上げながら、21歳の女の子が性の快楽に酔い痴れた。
「アァ…いいところに当たる…」
21歳とは思えぬ反応だった。

元カノとは、隔週でお互いのアパートで週末を過ごすようになった。
土曜日、掃除洗濯を済ませて元カノのアパートへ行って、まずはセックス、それから遅めのらんつぃに出て、夕食の買い出しして、一緒に料理した。
俺、実家を出て大学の４年間自炊してたから、ある程度はやれた。

一緒のハイボール飲みながら飯食って、風呂入ってベッドで二回戦。
飛び散る愛液、淫臭が部屋中に満ちていった。
パンパンという肉のぶつかる音の中、元カノの喘ぎ声が響いた。
精液が元カノのお腹に吐き出され、おへその辺りに溜まった。

２年過ぎて、結婚すると思ってた。
でも、その頃からすれ違いが起こってた。
以前のように、期待する答えがお互いに出せなくて、どんどんすれ違った。
一緒にいると、険悪な空気が生まれるのを感じてて、少し距離を置くことにした。

そう決めて、一区切りのデートをして、初めて結ばれたラブホで、一区切りのセックスをした。
距離を置く、一区切り、そう言ってたけど、お互い、最後のセックスだと感じてた。
最後の精液を元カノに振り掛けて、それを拭いただけで、俺の精液をこびりつかせて、精液の匂いを放ちながら元カノはラブホを出た。

「それじゃあ、また、いつか。その日まで元気でね。」
「ああ、君もな。元気でいろよ。何かあったら、メールしろよ。」
10年前、ラインが出てたけど、俺たちはメールでやり取りしてた。
背中を向けて歩き出し、二度と振り返ることなくアパートに戻った。

すっきりしないまま、距離を置くという形で結局は終わったから、引きずって忘れられなくなった。
無理矢理絶縁したような別れ方だから、心残りがある。
例えば、言ってないさよなら。
さよなら言って、お別れしたなら、吹っ切れたような気がする。

もう会わない方がいいと分かってるから、会わないようにしたなら、ちゃんと別れるべきだった。
時間が過ぎると、奇麗な思い出だけが残っていく。
険悪になった気持ちは忘れて、好きだった気持ちだけが残った。

元カノが心に棲んでいるまま、嫁と付き合い始めた。
そして、嫁と結婚したのが7年前、俺29歳、嫁は25歳だった。
俺はアパートを出て、嫁と新しいアパートを借りた。
元カノが訪ねてきても、俺はもういないことになるけど、元カノだってもうあのアパートに居ないかもしれない、そう思った。

俺はずっと、元カノからもらった手紙や一緒に撮った写真を捨てられない。
俺は結婚して子供もいるが、元カノからもらった物も捨てられないでいる。
そんな元カノを10年ぶりに見かけたのは、元カノが以前住んでた辺りではないから、元カノも結婚を機にアパートを出たに相違ない。

俺は、ふと思い立って、ドライブレコーダーからメモリを外して、ＰＣで確認した。
気が付いたときには顔を確認できなかったけど、ドライブレコーダーには、元カノの顔がはっきり確認できて、年齢を重ねてはいたが、間違いなく元カノだった。。
そして、左手の薬指に、リングが光っていた。

その動画をＰＣに保存しようかと思ったが、止めた。
思い出は思い出のまま、お互い結婚してるし、同じ街に住んでたら、いつか自然に再会するかもしれないから、その時を待とうと思った。
再会出来なければ、それはそれで、絶った縁は戻らないということ。
俺と元カノに、同じ未来は無いのだから…