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ユキエ処女喪失編

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雀蜂のマロンさんから投稿頂いた「ユキエ処女喪失編」。

処女 (前話はこちら
 まだ夏休みが終わっていないある日。

 タツオは駅のそばにあるドラッグストアにいるお隣さんのユキエを見かけた。

 たぶん部活の帰りなのだろう。テニスラケットが入ったバッグを肩から提げている。

 声をかけようかとも思ったのだが、なぜだかソワソワしている。違和感を覚えたタツオは店内がよく見える電柱のかげから様子を見ることにした。

 ユキエのセーラー服姿は美しい。ただ見ているだけで胸が高鳴るのに、隠れて覗いているような気がして、タツオは伊豆の旅館でタエ子の情事を覗き見ていたことを思い出してドキドキしていた。

 そんなタツオに気づくこともなくユキエは化粧品のコーナーで商品を手に取り、そのままカバンの中へ入れてしまった。そして、店の外に出て足早にこちらへ向かってくる。

 目を見開いて立ちつくすタツオ。

 もう隠れていることなど忘れてしまい、電柱のかげから出てしまっていた。

 ユキエと目が合った。

「あっ・・・タツオ君・・・」

 こんどはユキエが驚く番だった。

「・・・ずっと・・・ここにいたの?」

「う・・・うん・・・」

 どう答えたらいいのかわからずにタツオはもじもじした。

「ユ・・・ユキエさん・・・お金ないの?」

 考えもなしに、自分でも驚くくらい気が回らないことが口から出てしまい、タツオは「しまった」と思った。が、もう取り消すことはできない。

 ユキエの顔色がみるみるうちに青くなっていくのがわかる。

 タツオはこのまま逃げ出したい気分になった。

「そう・・・見られちゃったのね・・・」

 いまにも涙がこぼれそうな目でユキエが言った。

「返しに行った方がいいと思うけど・・・」

「だめ・・・だめよ・・・もし警察とか呼ばれちゃったら・・・」

 タツオの言葉を遮るようにユキエは続ける。

「もし新聞とかに出ちゃったらお父さんに迷惑かけちゃう・・・タツオ君、来て」

 ユキエはタツオの腕をつかんで家の方へ向かった。

 逆らうこともできずにタツオはユキエについていく。

 どうせ帰るところだったし、隣なんだから方向も同じだ。それより、騒いでしまって近所の人に怪しまれてしまうのはまずいと思った。

 ほどなく諫早家の前に到着すると、ユキエはそのままタツオの腕を引いて家の中へ連れ込んでしまった。幸い、誰にも気づかれなかったようだ。そして二階にあるユキエの部屋へふたりで入る。

「諫早先生やおばさんは・・・」

「今日は一緒に講演旅行へ行って留守なのよ。兄貴も出かけてるの」

「ふうん・・・そうなんだ・・・」

「タツオ君、座って・・・」

 そう言われてベッドに腰をかけると、花のようないい匂いがするのに初めて気がついた。これがユキエの匂いなのかとドキドキした。誰もいない家の中にふたりっきり、ましてや憧れであるユキエのベッドに座っているのだ。

「おねがい。タツオ君。誰にも言わないで欲しいの」

「う・・・うん・・・それはいいけど・・・」

「あのね・・・私・・・病気なの」

「えっ?」

「タツオ君、生理って知ってる?」

「うん・・・ちょっとだけ・・・」

「私、生理が来ると・・・自分でもわからなくなっちゃって・・・今日みたいなことしちゃうの。やめたくても、もうひとりの自分がいるみたいで・・・気がつくと万引きしちゃってるの・・・」

 ユキエの目から涙がこぼれた。

 タツオは二の句が継げない。

 しばらく気まずい沈黙が流れる。

 ふと目をあげるとユキエが椅子に座って膝を抱えて泣いていた。

 持ち上がったスカートの脇から白い太ももが見え下着さえ覗けるほどだ。

 タツオの心の中で、肩を震わせながら泣いているユキエがかわいそうな存在からエロティックなものへと変わっていった。タツオは黙ったままユキエのスカートの中を見つめていた。

 そんなタツオの視線を気にするほどユキエには心の余裕がないらしい。

 どれくらいの時間が経ったのだろう。タツオはユキエの姿とタエ子の姿を重ね合わせていた。ユキエのパンティの中はタエ子とおんなじなのだろうか? そんなエッチな好奇心を抑えることができなくなった。

「わかったよ。秘密にすればいいんだね」

 タツオの言葉にユキエが顔を上げる。

「誰にも・・・言わないでいてくれる?」

 すがるような目でユキエはタツオのことを見つめる。

「うん。いいよ」

「ほんとう?」

「もちろんさ。秘密を守るには僕のお願いも聞いて欲しいんだ」

「タツオ君の・・・お願い?」

「うん。僕とユキエさんの秘密をもうひとつ作ればいいんだ」

「どういうこと・・・」

「ユキエさん、生理になるとおかしくなっちゃうんだよね?」

「ええ・・・」

「だったら、いま生理なんだよね?」

「そう・・・だけど・・・」

「僕は男だから生理のことってよくわからないんだ。だから生理ってどうなっているのか見たいんだ」

「ええっ・・・」

 ユキエは絶句してしまう。

「もし僕がこんなことをする男の子だってバレちゃったら大変なことになるでしょ?」

 ユキエは答えが見つからずに黙っている。

「だから、ユキエさんにも僕の秘密をあげるんだ。そうすればユキエさんだって安心でしょ。お願いだよ。そんなこと聞かされたら、生理ってどんなものなのか見たくなっちゃったんだよ。ユキエさん、一生のお願い」

「そんな・・・」

「たのむよ。誰にも言わないって約束するから」

 タツオは両手でユキエの手を握って瞳を見つめながら頼んだ。もう、こうなったら後には引けない。かなえられないのなら警察か諫早先生に告げ口をするという脅し文句まで考えていた。

「そんな・・・恥ずかしいから・・・」

「大丈夫だよ。秘密にするから。僕とユキエさんだけの秘密」

「だって・・・恥ずかしいわ・・・」

 これは脈があると思ったタツオは強引に迫ることにした。

 必死で頼めば道が開けるはずだと信じていた。

「お願いだよ」

 まっすぐにユキエを見つめる。

「・・・」

 ユキエは迷っていると思ったタツオは手を取ってベッドの方へ誘導する。

 考える余裕を与える前に次の行動に移ってしまった方がいいと思った。

「恥ずかしいんだったら、こうすればいいよ。ユキエさんベッドに座って」

「こう・・・」

 負い目があるユキエはタツオに言われたとおりにする。

「うん。そうしたら横になって。ほら、こうすれば僕が見えないから少しは恥ずかしくないでしょ」

 ベッドに横に寝た格好になったユキエの顔にタツオはタオルケットを掛けて目隠しをしてしまう。

「しわになっちゃうからスカート取るよ」

 そう言いながらタツオはもうスカートのホックを外していた。

 ここで引いてはダメだということが本能的にわかっていた。案の定、ユキエはされるがままになっている。

 見事としか言いようのないユキエの脚だった。太過ぎない健康的な太ももと白い生理用ショーツのコントラストにタツオは心臓が破裂しそうな興奮を覚えた。

「これも脱がすよ」

 ショーツに指をかけると

「恥ずかしい・・・」

 と言ってユキエはタオルケットの上から両手で顔を覆う。

 それでもショーツを引き下ろそうとするときにお尻を浮かせて協力したのだから、たぶん本気で嫌がっているのではないとタツオは確信した。

 ユキエの茂みはタエ子のものよりもずっと淡い感じでいかにも少女のものだったが、タツオにはそんなことがわかるはずもなく、ただただきれいだと思うだけだった。ユキエのことがますます好きになってしまったと感じる。

 セーラー服の下が裸なんて恐ろしいほど刺激的な眺めだ。

 かわいらしいおへそと腰のくびれが蠱惑的だ。

「おねがい・・・血がついているのは見ないで・・・」

 ユキエは消え入りそうな声でタツオに頼む。

 見れば、ナプキンについた染みはあそこの形そのものだった。

「わかった。それは見ないから安心して」

 本当はしっかり見てしまったし、もっと見たい気持ちもあったが、それより先にやることがある。こんなことで嫌がられて本命を逃してしまったら大変だ。

「ユキエさん、脚開くからね。見せてね」

 タツオはユキエの膝を押すように持ち上げて脚を開かせる。そしてベッドの上に足をつかせるようにしてM字にしてしまう。あのときのタエ子と同じ格好だ。

 淡い茂みの下は産毛程度でしかなく、ふっくらとした大淫唇と秘裂がよく見える。

「ここから血が出るんだね」

 タツオは両手の親指を使って閉じた秘貝を開く。

「ああ・・・恥ずかしい・・・タツオ君、もういいでしょ」

「まだだよ。これから確かめるところ。もうちょっとだから」

「もうちょっと・・・もうちょっとだけよ・・・なんだか変な気持ちなの」

「うん、大丈夫。ユキエさんのここって、すごくきれい」

「いや・・・そんなこと言わないで・・・おねがい・・・」

 タツオにしてみれば、ごく正直に感想を述べただけだったのだが、その言葉がユキエの気持ちを動かして身体も反応させてしまったようだ。

 熱い何かが下半身で疼くようだった。

「ここだね」

 ピンクの柔肉を掻き分けて指先が蜜壺の入り口に到達する。

「い・・・いやぁ・・・変な気持ち・・・変な気持ちなの・・・」

 すでに蜜が溢れてきた秘貝はテラテラと光っている。

 タツオはこちらが何をしているのかユキエからは見えないことを利用して顔を近づけ、あの一番感じる硬く尖った肉を舐めた。

「ああんっ・・・」

 ビクンとユキエの腰が跳ね上がる。

「だめ・・・タツオ君・・・な、なにしてるの・・・ああっ・・・いやぁ」

 もはやユキエの口から出るのは言葉というよりは喘ぎだった。

「ユキエさん、痛いの?」

「ううん・・・そうじゃないけど・・・あん・・・」

「じゃあこれは?」

 タツオはクリトリスのまわりをやさしく撫でた。

「あっ・・・いや・・・タツオ君・・・こわい・・・変になっちゃう・・・」

「嫌な感じ?」

「ああっ・・・なにこれ・・・ああ・・・ああんっ」

 身体を震わせながら悶えるユキエ。

 秘肉と蜜がおりなすクチュクチュという音が部屋に響く。

「ユキエさん・・・すごくすてきだよ。もっとしてもいい?」

「あんっ・・・も、もう・・・ゆるして・・・あうっ!」

 そのときにはタツオの指が蜜壺に挿入されていた。

「ああっ・・・ああんっ・・・だめ・・・だめなの・・・」

 ユキエは喘ぎながら身体を震わしている。

 同時に舌でクリトリスを舐めているのだから処女のユキエには残酷すぎる愛撫だったのかもしれない。

 続けていると、もうユキエの声は言葉ではなくなっていた。その喘ぎを聞きながらタツオは我慢の限界に来ていた。

「ユキエさん、気持ちいいんだよね?」

「いや・・・そんなこと言わないで・・・いや・・・いやぁ・・・」

 タツオは空いた手で半ズボンとパンツを一緒に下ろし、その幼い屹立をユキエの蜜壺へ一気に挿入した。

「あうっ!・・・い、痛い・・・いや・・・いやぁ〜っ!」

 ユキエが悲鳴を上げた。

「ユキエさん・・・すごい・・・すっごく・・・大好きなんだ・・・」

 タツオは腰を律動させる。

「ああっ・・・ひどい・・・こんな・・・やめて・・・ああんっ」

 タオルケットをどけたユキエは、あまりの出来事にパニックに陥っていた。

 痛いと言ったものの、甘い感覚が徐々に強まり逃げ出すことができない。

「いや・・・いや・・・ゆるしてぇ・・・」

「ユキエさん、僕、すごく気持ちいいよ」

「ひどい・・・ひどいわ・・・ああっ・・・」

「ユキエさんは気持ちよくないの?」

「い・・・痛いわ・・・もう、ゆるして・・・」

 ユキエは身体をくねらせて逃れようとしている。

「ごめんね・・・でも・・・僕、もう・・・とまらないよ・・・」

 タツオはユキエの腰をつかんで離さない。

「や・・ああん・・こんなのって・・・」

 タツオの律動が早まり、疼きがはっきりと快感に変わっていくのをユキエは感じていた。

「ユキエさん・・・ユキエさん・・・」

 タツオが覆い被さってきて抱きしめられる。

 強引に奪われてしまったのに、なぜかユキエはタツオのことが憎めなかった。それどころか、抱きしめられたことによって愛おしいと思う気持ちが湧き上がってくる。

「ごめんね・・・ユキエさん・・・でも・・・ユキエさんのことが大好きなんだ」

 タツオはそう言いながら、さらに強くユキエを抱きしめる。

 その勢いでセーラー服がまくれ上がりブラジャーが露わになった。

「すごい! きれいだ。きれいだよ。ユキエさん」

 タツオは小さな谷間に顔を埋める。

 無意識にユキエはタツオを抱きしめ返していた。

「ウ、ユキエさん・・・ごめんね・・・」

「いいの・・・もう・・・こうなっちゃったんだし・・・それに・・・」

「それに?」

「わたしもタツオ君のこと好きだもん・・・でも・・・もうちょっとやさしくして・・・ああ・・・そうしたら・・・気持ちよくなれるかも・・・」

 半分は嘘だった。もうユキエはじゅうぶんに感じていたのだ。

 しかし、そのひとことでタツオの態度が変わった。

「ごめんね。僕、自分が気持ちよくなることしか考えていなかった。どうしたらいいの?」

「あんまり激しくされると・・・ちょっと痛いの・・・でも、いまは・・・ああん・・・なんか変な感じ・・・」

「これくらいだったら大丈夫?」

 タツオは挿送の速度を緩める。

 これが立場を逆転させるきっかけとなった。

 痛みに慣れてきたユキエにとってタツオのやさしい動きは官能を揺さぶる結果となり、興奮がある程度覚めたタツオは余裕が生まれてユキエを感じさせたいと思うようになったのだ。

「ユキエさん、女の人はここが気持ちいいんだよね?」

 タツオは挿入したまま、右手の親指をクリトリスにあてがいやさしく撫でる。

「あんっ・・・そ、そんなこと・・・どこで・・・でも・・・いい気持ち・・・」

「こうしてるときのユキエさんの顔、すごくきれいだよ。だから・・・もっと、もっと気持ちよくなって欲しいんだ」

「ああっ・・・なんだか・・・熱くて・・・ああんっ・・・」

 やさしくされればされるほどタツオへのいとおしさが募り、下半身が熱く疼いていく。まだタツオの屹立が未成長でそれほど大きくなかったのも事態がいい方向へ転ぶ要因だったのかもしれない。

「いいのよ・・・わたしもタツオ君が気持ちいいならうれしいわ・・・好きに動いてもいいわよ・・・」

 それは母性が言わせた言葉だったのかもしれない。

「ああっ・・・そこ・・・気持ちいい・・・ジンジンするの・・・ああん」

 タツオは動きを抑制してクリトリスを撫でている親指に神経を集中させていた。

「ユキエさん・・・すごくきれいだ・・・」

「うれしいわ・・・あんっ・・・そこ弱いの・・・」

「もっと・・・」

「なあに?」

「もっとユキエさんを見たい・・・」

「どうしたいの?」

「おっぱいも・・・ユキエさんの全部が見たいんだ・・・」

「いいわよ・・・見せてあげる・・・」

 タツオの願いを叶えてあげたいと思った。

 ユキエは背中に手を回してジッパーを下ろす。

「ちょっといい?」

「うん」

 これからどうなるかを察したタツオは上半身を離す。

 するりとセーラー服を脱いだユキエは、そのままブラジャーのホックを外す。

 憧れのユキエが裸になって目の前にいるなんて夢のようだ。

「すごいや・・・」

 タツオは目を見張った。

 大きなふくらみではないがユキエのバストは美しかった。それに乳首は可憐といった表現がピッタリくるほど色が薄く小さかった。

「ユキエさん・・・すごくきれいだ・・・」

「そんなに言われると恥ずかしくなっちゃう・・・」

「ほんと・・・僕・・・感激で・・・こんなにきれいだったなんて・・・」

 タツオの感動がそのまま伝わってきてユキエの疼きはいっそう増した。

「触ってもいい?」

 どれくらい見つめていたのだろう。我に返ったタツオはユキエの身体を手のひらでも確かめたかった。

「いいわよ・・・タツオ君のしたいようにして・・・」

 タツオの願いを聞き入れてあげたいとユキエは思う。

 いや、タツオがすることの何もかも愛おしくなっていた。

「ありがとう」

 タツオはユキエのバストを手のひらで包むようにして揉んだ。

 その弾力と柔らかさは想像を絶するものだった。

「ああんっ・・・」

「痛いの?」

「ううん・・・大丈夫よ・・・やさしくして・・・気持ちいいわ」

「これは?」

 タツオは背中を丸めて乳首に舌を這わせる。

「あんっ!」

 ユキエがビクッと身体を震わせる。

 本能的にタツオは強く吸ったりしたらいけないのだと悟っていた。だから腫れ物を扱うように用心深く、そして心を込めて小さな突起を舐める。

「ああっ・・・そこ・・・そこよ・・・ああんっ!」

 もうユキエは痛みなど忘れていた。

 押し寄せる官能に身を任せる。

 タツオは自分の舌がユキエをよろこばせているのに感動していた。もっともっと感じさせたいと強く思う。

「ユキエさん」

「なあに」

「舐めると気持ちいい?」

「タツオ君がやさしくしてくれるから・・・気持ちいいわ・・・」

「だったら・・・もっと気持ちよくなって欲しいんだ・・・だから、いっぱい舐めたいし・・・キスもしてみたい・・・考えたらキスもしてなかった」

 もう経験済みのタツオだったがキスはしたことはないのだ。

 ユキエがその初体験の相手になってくれるなら、いや、そうなって欲しかった。

「わたしだって・・・はじめてなのよ・・・」

「僕だって・・・」

 多少の後ろめたさはあったが嘘ではない。

「ユキエさん!」

 タツオはそう叫ぶと屹立が抜けるのもかまわず飛びつくようにユキエを抱きしめる。そして、唇を合わせた。

 ユキエの唇はなんて柔らかいんだろう、その感触にタツオは陶然となる。

 ユキエにしても同じだった。ファーストキスという言葉が頭に浮かび胸が高鳴り、下半身の疼きが増していく。また、あそこをタツオにいじられたい、そして、タツオとひとつになりたいと思った。

 それぞれの想いが交錯しながら、ふたりのぎこちないキスが続く。

 ユキエの唇をむさぼるように味わいながら、タツオは自分だけ服を着ていることがおかしいんじゃないかと思いはじめた。

 結ばれるときはお互いに裸である方が自然だと思ったのだ。

「ユキエさん」

 唇を離してタツオはユキエの耳元で囁く。

「はぁん・・・」

 ユキエが震える。

 意識してしたわけではない。ユキエは感じやすい体質なのか耳もまた性感帯だった。

「どうしたの?」

 ユキエの反応に驚いたタツオが尋ねる。

「わからないけど・・・タツオ君に耳のそばで話されると・・・なんだか震えちゃうくらい・・・いい気持ちなの・・・」

「こうすると気持ちいいの?」

 タツオは耳たぶに唇が触れるくらいの位置まで寄って小声で言う。

「ああんっ・・・そ・・・そうなの・・・わたし・・・へんになっちゃったみたい・・・もっとしゃべってみて・・・」

「あのね・・・」

「あうっ・・・」

 全身に快感が走る。まるで耳と下半身が直接つながっているようだった。

「ユキエさん聞いて・・・」

「あんっ・・・な、なあに・・・」

「僕も裸になりたいんだ・・・裸になってユキエさんを抱きしめたい」

「ああっ・・・いいわよ・・・で、でも・・・」

「でも?」

「そのまえに・・・わたしのお願いも聞いて・・・ああっ」

「もちろんだよ。ユキエさんのためなら何でもするよ」

「あ・・・あのね・・・わたし・・・そこが・・・耳が・・・とっても感じるの・・・だから・・・もっとして欲しいの・・・」

「こんなふうに?」

 勘のいいタツオは耳たぶに舌を這わせてみた。

「ああっ・・・すごい・・・ジンジンするぅ・・・」

 背中を反らせてユキエが反応する。

 タツオは舌先を耳たぶから耳の穴の方へ移動させる。

「ああっ! そこっ! 気持ちいい・・・」

 ユキエが豹変した。

「そ、そこも・・・ああんっ! いやぁ〜っ!」

 どうやら耳たぶと後ろ側、そしてそこへつながる首筋がもっとも感じるようだった。タツオは丁寧にその場所を舐める。

「ああっ! だめっ! へんになっちゃう・・・お、おねがい・・・おっぱいも・・・おっぱいも触ってみて・・・ああ・・・」

 せつなくなるくらい胸が疼いたユキエは恥ずかしさを忘れてそう頼んでいた。

 タツオにとっては願ってもみない頼みだった。すぐに右手でバストを揉んで感触を楽しむ。

「ああっ・・・タツオ君・・・すごい・・ああっ! ああんっ!」

 最後の叫びでユキエは全身を硬直させた。

 ひとつの山を越えたのだと察したタツオは身体を離して服を脱ぎはじめる。

 まだユキエはときおり痙攣している状態だ。

 そして、ユキエがまだソックスをはいたままであることに気がついた。

 全裸になったタツオはユキエのソックスを脱がせる。

 そのときだった。

「ああ・・・こんなのって・・・タツオ君・・・こんなわたし・・・軽蔑しちゃうよね・・・」

 泣くような声でユキエが言った。

 官能に目覚めた自分の姿をさらけ出してしまった恥ずかしさから出た言葉だった。

「そんなことないよ。ユキエさんはきれいで素敵だった。僕、ますますユキエさんのことが好きになっちゃったくらいだよ」

「恥ずかしい・・・」

「ユキエさん・・・」

「なに・・・」

「僕も裸なんだよ」

「・・・」

「もっとユキエさんを感じたいんだ。いいよね?」

 ユキエに同情して慰めるのは逆効果だと思った。

 それより身体を合わせてしまう方がこれからのためだと思った。

 それに、まだタツオは放出していない。勃起したものが痛いほどだった。

 タツオはユキエの答えを待たずに抱きしめる。

 そして、また唇を合わせる。

 舌の侵入を最初は拒むようなそぶりを見せたユキエだったが、タツオの手がバストへ伸びたときには受け入れ、ユキエの方から舌を絡ませてくるようになった。

「ん・・・んんん・・・」

 口がふさがれているのでユキエの喘ぎは言葉にならない。

 まだ冷め切っていない身体にふたたび火がついたようだった。

 腰のあたりに押しつけられているタツオの屹立が驚くほど熱く、それを欲している自分に気がついて恥ずかしさと官能が渦巻く。

 気がつくとタツオの背中に手を回して抱きしめていた。

 密着した肌が気持ちいいのだ。

「ユキエさん・・・僕・・・すごくうれしいよ・・・それに・・・ユキエさんの身体って、とっても気持ちいい・・・」

 タツオは背中に回された手に気がついて、そのままの気持ちを伝えた。

 もちろん耳元で息を吹き込むようにだ。

「ああんっ・・・わたしも・・・気持ちいいの・・・」

 タツオはその言葉に勢いを得て、また耳のまわりに舌を這わせはじめる。

「す・・・すごく・・・ああっ! 感じちゃう・・・やっ・・・やあんっ!」

 ユキエの身体がビクンビクンと痙攣する。

「もっと・・いろんなところを舐めてもいい?」

 ユキエの身体中を味わってみたいという欲望、そして舐められるのが気持ちいいなら、もっと他にも感じるところがあるんじゃないのかという好奇心、いや男の子独特の探求心なのかもしれないがタツオはユキエを舐め尽くしてみたいと思った。

「い、いいわ・・・ああっ・・・して・・・タツオ君がしたいこと・・・して欲しいの・・・」

「僕は・・・ユキエさんに・・・もっと気持ちよくなって欲しいんだ・・・」

「うれしい・・・ああっ!」

 答える間もなくタツオの舌先が首筋へと移動していた。

 そして手のひらで下から包まれるようにして揉まれているバストの頂点に達する。乳首を口にふくまれ舌で転がすように舐められると、それだけでユキエは頭の中が真っ白になるような気がした。

「ああっ! いいっ! 気持ちいいの・・・ああんっ!」

 ユキエの声に甘さが増す。

 タツオは左右の乳首を時間をかけて丁寧にやさしく舐める。

「だ、だめ・・・おかしくなる・・・おかしくなるぅ・・・」

 腰を押しつけるように反り返ったユキエはまた波にさらわれたようだ。

「こんどはこっち」

 タツオはユキエの身体を転がして腹ばいにさせた。そして、また首筋を後ろの方から舐めはじめる。両手をバストに回して揉みながら、さっき一番感じているようだった耳の後ろあたりまでをゆっくりと舐め上げる。

「ああっ・・・どうして・・・ああんっ・・・いいっ・・・いいのよ・・・」

 後ろから抱きしめられると、また違った快感があった。

 背中にタツオの体温を感じたユキエはヒップを突き出して蠢かせる。

 その丸い弾力のある肉の感触に、こんどはここが舐めてみたいと思ったタツオは背中からウエストへとゆっくり舌先を移動させる。

 もう、どこを舐められてもユキエは感じてしまうようだった。とくに脇腹あたりは感じるようで、舌先がそこを通過するときには喘ぎ声が甘く高くなり身体を震わせた。

 やがてタツオの舌はヒップの合わせ目に到達する。バストのときと同じように左右の丘を両手で包んでその感触を確かめながら割れ目に舌を這わせる。

 ヒップの感触はバストの柔らかさとは違う趣があってタツオを興奮させた。

 ユキエの肌はどこも滑らかで気持ちがよかった。とくにウエストのくびれからヒップにかけての曲線は美しくて肌触りがよかった。

 タツオは夢中になってその感触を楽しみ、そして舐めた。

 しかし、どうしても腹ばいにさせたままでは奥の方までは舐められない。

 そこでタツオはユキエの腰を持ち上げ膝をつかせてヒップを突き出すようにした。すると、かわいらしいアヌスから秘肉までのラインが見えるようになった。溢れ出た蜜がアヌスまでを濡らしていた。その小さなつぼみのような佇まいを見たタツオは吸い寄せられるように顔を双丘の間に埋めて舌先を這わせる。

「あんっ! だ、だめっ・・・タツオ君・・・そこは・・・汚いところだから・・・だめ・・・やめて・・・ああっ!」

 ユキエの声は悲鳴に近かった。

「いやっ・・・恥ずかしい・・・やめて・・・やめてぇ・・・」

 言葉では抗っているもののユキエが逃げ出す気配はない。

 本気で嫌ならそのまま逃げればいいのにヒップを突き出した姿勢を崩そうとはしていない。アヌスを舐めたのは深い理由はなかった。ただ引き寄せられるように自然にそうなったに過ぎない。ここも感じるのだとタツオは思った。同時に、それならもっと感じさせてみたい、ユキエが狂ったように悶える姿が見たいと思った。

「ユキエさんに汚いところなんてないよ。ここだって、すごくきれいだ。僕はユキエさんの全部が知りたいんだ。だから、ここもこうしてあげる」

 タツオはそう言うと舌先をアヌスに差し込むようにして舐めた。

「だめ・・・だめぇ・・・ああっ・・・ああんっ」

 ユキエの声は甘さを含んだもので感じていることは明らかだった。

 感じているのなら、もっと感じる場所を同時に責めればいいのだとタツオは思い、秘肉をまさぐり硬くなったクリトリスを探り当てる。

「いやぁ〜っ!」

 叫びとともにユキエが身体を硬直させる。ほんの少しだがアヌスに侵入していた舌先がはじき返されるように収縮する。

 それでもタツオは愛撫をやめなかった。

「ああっ! だめっ! こんなの・・・いや・・・だめよ・・・ああ〜っ!」

 ユキエの息が荒くなり、クリトリスをとらえたタツオの指の動きにシンクロして喘いでいる。

「ああ〜んっ!!」

 やはり、こちらの方が感じるのだと思ったタツオが舌先を蜜壺へとシフトさせようとしたときのこと、ユキエが絶叫に近い喘ぎ声を上げた。

 蟻の門渡りと呼ばれるアヌスと蜜壺の間にある硬い肉が感じるようだった。

 もちろんタツオは蟻の門渡りなどという言葉も知らないし、女体に関する知識などほとんどない。だからこそ自由な感性でユキエの性感帯を探し当てることができたのかもしれない。

 とにかくタツオは集中してその部分を舐め、そしてクリトリスを撫で続ける。

 ユキエに感じて欲しい一心だった。

 ユキエのよろこびがタツオのよろこびでもあった。

「ああっ! ああっ! ああっ!」

 ユキエのリズミカルな喘ぎ、徐々にそのテンポが速まっていく。

 タツオはその声に合わせて指と舌を動かす。

「ああっ! ああっ! だめっ! もう、だめっ! いやぁ〜っ!」

 しばらく続けているとユキエがひときわ高く喘いだ。

「あうっ・・・ああ・・・ああんっ・・・」

 全身が痙攣している。

 きっと射精したときのような快感をユキエも感じているんだとタツオは思った。

 こんどは自分の番だった。

 タツオはユキエの身体を仰向けにして覆い被さる。そして屹立に手を添えて蜜壺にあてがうとユキエが痛がらないようにゆっくりと腰に力を入れた。

 じゅうぶんに濡れてほぐれたユキエの蜜壺はタツオのものを包み込むように受け入れた。

「あうっ・・・ああ・・・カ、タツオ君が中にいるのね・・・ああんっ」

「ユキエさん・・・痛くない・・・」

「ああ・・・だいじょうぶ・・・熱いわ・・・いい・・・いい気持ちよ・・・」

「ユキエさん・・・僕とユキエさんはひとつになってるんだ・・・」

 そう言いながらタツオは律動をはじめた。

「ああっ! すごい・・・タツオ君・・・ああっ・・・ああっ・・・」

 喘ぐユキエの身体を抱きしめながらタツオはほおずりをして肌の感触を楽しむ。

「ユキエさん・・・ありがとう・・・ユキエさんはきれいで・・・すてきで・・・気持ちよくて・・・ずっと・・・ずっと前から大好きだったんだ・・・」

 ユキエは喘ぎながら、背中に回した手の指先に力を入れることで応えた。

 あわただしいタエ子との初体験とは違い、タツオはユキエの身体を味わい、よろこびを引き出し、そして大切な処女を奪う相手になれた。だからこそ、感激も強くユキエへの想いも強い。

 そんなタツオの本音がユキエにも伝わったらしい。

 ユキエは官能に身を委ねてタツオのすべてを受け入れたいと思っていた。

「ああ・・・ユキエさん・・・僕・・・もう・・・」

 タツオの律動が早くなる。

 もちろんセックスをすれば妊娠の可能性があること、男性の射精のことくらいユキエだって知っている。でも、タツオを受け入れたい気持ちがユキエを支配していた。それに、たまらないほど下半身が熱く溶けるようで、ずっとこのままでいたいと感じていた。

 だから、下から思い切りタツオを抱きしめる。肌が合わさりひとつになってしまうような感覚にユキエはさっきのものとは違う種類の絶頂を迎えていた。それは精神的なものだったのかもしれない。

「ああっ・・・ユ・・・ユキエさん!」

 タツオが身体を硬直させた。

 ユキエはその奔流を感じ取っていた。

 心地よい熱のかたまりが下半身を満たしてくれたみたいでユキエも身体を震わせた。

 さて終わったあとが大変なことになっていた。

 溢れた蜜は血が混ざったものでシーツは赤く染まっているし、気がつけば日は傾き甚八が帰ってくる時刻が近づいていた。

 ユキエはあわてて染み抜きをしたシーツを洗濯機に放り込み、タツオもサナエたちに見つからないように諫早家を後にした。

 ふたりとも余韻を味わう余裕なんてなかった。

 でも、ふたりの間には絆が生まれていた。

 その後、タツオがユキエのことを求めると、ユキエは家族が留守になるタイミングを教えてくれたし、ちゃんと避妊もするようになった。

 後日談だが、この事件以降、ユキエの盗癖は姿を消した。その代わり、生理が来ると身体が火照るようになり、月に一度はユキエの方からタツオを求めるようになった。

【サ〇エさん】タエ子輪姦編へ続く

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