まりえさんから投稿頂いた「借りた本を返しに行っただけなのに」。
大学1年の時のことです。
中高6年間、女子校に通っていた私は、第一希望だった地元の国立大に進学しました。もちろん、彼氏がいたこともなく、家族・親戚や先生以外で男性と話すこともありませんでした。
教員をめざしていた私は塾講師のアルバイトをはじめ、そこで同じ同級生(Aくん)と出会い、よく話しをするようになりました。Aくんも教員志望で穏やかな好青年って感じで、私も好意を持つようになっていました。
ある日、Aくんが「この本、いいよ」と、ある歴史の小説を貸してくれました。もともと歴史好きだった私は「ありがとう」と嬉しくなり、本を読めばAくんに会えるような気持ちで、どんどん読みました。もちろん、小説なので愛し合う男女の感情や行為なども描写してあります。ドキドキしながら読み進めました。1巻読み終えるごとに、バイト先でAくんが続きを貸してくれます。
そうしているうちに夏休みになり、Aくんは夏だけ別のバイトも始めたので、あまり会えなくなりました。最後の巻を借りたままだったし、寂しくなった私は思いきって「本を返しに行ってもいい?」と聞いてみました。Aくんは「少し遠いけど、いいの?」と言いながら住所を教えてくれました。
返しに行く日になりました。
私は、ドキドキしながらAくんのアパートに行きました。
呼び鈴を押してノックするとAくんが出てきました。
「暑いね、中で冷たいもの飲もうよ」
と言われ、中に入りました。初めて見るひとり暮らしの男性の部屋でした。
今でも覚えているのは(箱ティッシュ多いなー)ということです。
狭い廊下とキッチンを抜けると6畳ほどのリビングがありました。
「エアコン調子悪いから、ごめんね」と扇風機をつけてくれます。
私は立ったまま無意識にジャケットを脱ぎました。上はブラトップ、下は膝丈のスカート。
「あ、これ、最後の…」と、本を返そうとすると…「え?!」
Aくんがいきなりハグしてきて、むりやりキスもされました。
「好きだよ」と言われた気もしますが、記憶はあいまいです。
「え?え?」を繰り返す私に、Aくんは「だいじょうぶ、だいじょうぶ」を繰り返します。
(何が大丈夫なの?)と思いながら、ひとまずこの流れに乗ってみることにしました。
Aくんは「動くマネキン」と化した私に、次々といろいろなことをしてきました。
そのままベッドに押し倒され、からだじゅうをキスされ、さわられ続けました。
気がつけばブラトップも、スカートもショーツも…私は何も身につけていません。
Aくんもいつのまにか、素肌100%になっています。
(あー、やっぱりそういうことになるよねー)と、少し覚悟を決めました。
そういえば、小説にこういう場面もあったな… ―ふたりは一糸まとわぬ姿となった―
混乱した頭でそんなことを考えていました。
Aくんが上から覆い被さるように抱きしめてきて、耳元で小さな声で、
「俺、初めてなんだけど、まりえちゃんは?」と聞いてきました。
今までお互いに彼氏彼女いないっていう話しはしていたので、やっぱり…と思いながら、
「わたしもだよ、もう、まかせるから」って答えて、私は目を閉じました。
「うん」とAくんが言った後、乳房や股間に温かく湿ったものを感じました。
とくに、股間は…長い時間、執拗になにかを啜る音とぬめった感触に覆われていました。
ふと、Aくんが少しかすれた声で「すきだよ、すきだよ…」と呪文のように唱えはじめ…
「そのままでいい?」と聞くので、よくわからずに「うん、いいよ」と答えると、
両脚を思い切り広げられ、急に股間に大きなものが無理やりねじ込まれる感じがしました。
(え?え?なに?なに?)と、思いましたが、あ…これが、セックス?という気がつきました。
わー…ついにされちゃったかー…これが、私の初体験の感覚でした。
なぜかジワジワと感覚が戻ってきて、少し痛みやひきつりも感じました。
それよりも、暑かった…Aくんの額や体からポタポタ垂れる汗は、今でも覚えています。
私に押し入ってきて何度か動くと「もういい?」と聞くので、よくわからず「うん」と答えると、
どく・どく・どく、、、という感じがして、Aくんが思い切り私の中の奥を突いてきました。
いま思えば、膣内射精のことを気にしなきゃ!って感じですが、その時はそんな余裕はありません。
あっという間のような、不思議な余韻を感じて、ふたりで抱き合っていました。
しばらくすると、Aくん「またしていい?」 私「うん、いいよ」…
これが3回くらい繰り返されました。
少しずつ時間も長くなり、ヒリヒリしてきたのと、股関節が疲れてきたのと、お腹が空いたので、
3回目が終わったあとに「ちょっと、いったん休憩…」といって、ベッドから降りました。
お昼前に来たはずが、もう夕方になっていました。まだ明るかったですけど…。
私は生理痛がひどく高校生の時からピルを飲んでいるので、妊娠はあまり心配していませんでした。
Aくんは、あちこちにゴムを置いていたそうです。
4回目からは、そのゴムを使うことにしました。次の日のお昼に帰るまでに、6個使いました。
ちゃんとした「彼女」になれる自信がなかったので、しばらくAくんとは「フレンド」として会っていましたが、1年を迎えたときに「彼女」になり、それから卒業まで続きました。
ふたりとも旅行が好きで、4年間、日本中のあちこちに行ってセックスしました。
残りはあと2か所、あえて残しておいた北海道と沖縄です。
こんな私たちですが、大学を卒業するときに1つ約束しました。
「初めての時から10年たっても付き合ってたら結婚しよう」
社会人になっても週2以上は会ってました。コロナもどうにか乗り越えました。
そして、今年の8月で10年になり、結婚しました。
これが掲載されたら、ピルを飲むのをやめようかな~(笑)
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