独りで生きていく元カノの幸せを祈って

元彼さんから投稿頂いた「独りで生きていく元カノの幸せを祈って」。

先日、市役所で手続き待ちしてた時、見たことある顔だけど誰だっけ…と思えた男性と目が合って、「その節は、どうも…」と声をかけられて思い出した。
もう、14年前になるけど、バツイチ子持ちの俺がつき合ってた元カノの父親だった。

幼い娘も元カノに懐いてて、新しいママになるものと確信してたけど、結婚をご両親に猛反対されて、俺が身を引いて別れた。
もし、娘が同じ状況になったら、俺も反対するだろうと思ったから、意を汲んだ。
俺は、その3年後、今の妻とバツイチ子持ち同士で再婚して、11年が過ぎた。

離婚したのは、俺が29歳、元妻が26歳、娘は1歳だった。
元妻は育児ノイローゼになって、実家へ逃げてしまい、元妻を気遣ってた幼馴染とデキてしまった。
泣く泣く別れて、娘を預けた託児所の職員が元カノだった。
だから、娘は元カノを母親のように慕ってて、その後、俺と元カノが男女の仲になった。
娘を寝かせた後、見つめ合い、唇を重ねた。

当時俺30歳、元カノは24歳だった。
処女ではなかったが、まだウブっ子で、バツイチの俺にいやらしい指使いにずぶ濡れになりながらも、必死で喘ぎを我慢した姿が可愛かった。

下半身だけ脱いで、生で交わった。
汗ばんできて、最後は全裸で汗だくで交わり、元カノはもう我慢するレベルを超えた快感に、ヨガらざるを得なくなっていた。
３年間の結婚生活でセックス慣れしてる俺と、元彼１人と１年間の付き合いしかない元カノでは、セックスのスキルが違っていた。

元カノは、俺とのセックスに次第に夢中になっていった。
「この子のママになったら、毎晩こんなに素敵な快感に浸れるんだね。」なんて言ってた。

俺も、元カノのオマンコがお気に入りだった。
まだウブなオマンコを俺の好みに仕上げて言ってた。
ピンクで、まだ伸びてもなく、着色もない奇麗なオマンコを、俺好みに仕上げ、いつかはドドメ色の卑猥なオマンコにしたかった。

クンニでクリを吸い上げて、いつかはズル剥けにしたかった。
プロポーズして、受け入れてもらい、ご両親い挨拶に行ったら怒鳴られた。
当時４歳の娘は怯え、元カノとの仲は引き裂かれた。

俺は、反対されることをある程度覚悟してたから、まあ、そうだろうと受け入れたが、下唇を噛んで俯き加減で元カノを見てた娘が不憫だった。
俺は娘を抱きしめ、「ごめんな。またママが居なくなっちゃったね。」と言ったら、元カノが発狂したように娘を抱きしめようとして父親に羽交い絞めで止められてた。

俺は、娘の手を握り、一礼して元カノの実家を離れた。
その後、メールや電話がひっきりなしに来たけど、全部スルーした。
この先、元カノと関わることは絶対にしないと心に決めてた。

その時の父親が市役所で顔をあ合わせた男性で、70歳近くになってた。
彼は、俺の左薬指に光るリングを見て、
「再婚なされたようですね。」
「ええ、11年前に、バツイチ子持ち同士で…今度は初婚の女性は避けました。」
「そうですか…今は、あの時反対すべきじゃなかったと反省しとるんですわ…娘は、あなたと娘さんと三人で撮った写真を部屋に飾って、あなたや娘さんの誕生日を祝ったりして過ごしてましてね…」
と言って俯いた。

しばし沈黙が続き、
「娘は、あなたや娘さんを思い、今も独身で四十路を迎えましたわ…一人娘ですから、私らのはもう、孫は望めんのです…好きな人と結婚させてやれば良かったと、今は思っております…」
俺は、元カノの気持ちが分かった。

独身を貫くことで、人生をかけて両親に復讐しているんだと思った。
元カノは、娘の母親になりたがってたし、俺の妻になりたがってた。
本気の恋を無理やり引き離せば、新しい恋をする気持ちはわかなくなるのも分かった。
俺や娘を上回る人物に巡り合わなかったのもあるだろう。

窓口で俺の待ち番号が呼ばれた。
「あの時4歳だった娘は、今、大学受験生になってます。娘さんに、よろしくお伝えください。それじゃあ、これで…」
一礼して窓口で書類を貰い、会計をして振り返ると、肩を落として去っていく元カノの父親の後姿があった。

「アンタの気持ちも理解できなくはないよ…俺も娘の父親だからね…」
後姿にかけた言葉はそれだけだった。
そして、これから先、独りで生きていく元カノの幸せを祈った。