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あの人と暮らした思い出が薄れた街なみにさよなら

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昔の彼女さんから投稿頂いた「あの人と暮らした思い出が薄れた街なみにさよなら」。

5年前、まさか、あの街に戻って来るとは思いませんでした。
夫の転勤先を聞いて、びっくりしました。
短い間でしたが、あの人と暮らした街、懐かしい思い出がいっぱいでした。


短大を出た私は、そのままこの街に就職、あの人と出会って恋に落ち、あの人に抱かれて初めて逝くという経験をしました。
大きく足を広げて、恥ずかしい裂け目を広げられ、あの人に舐められる羞恥と快感、そしてあの人が入ってきた時の悦び、幸せでした。

就職して2年が過ぎようとした3月の金曜日、凄い揺れに見舞われました。
東日本大震災・・・サイレンが鳴り響き、急いで高台へ避難するように言われました。
やがて街なみは高波に呑まれていきました。
水に浸かってるのに火事が起きていました。
私の就職先も、流されて無くなってしまいました。
そして私が住んでた木造アパートも、流されはしませんでしたが、半壊で住めませんでした。

私は、あの人のマンションに身を寄せました。
あの人に抱かれ、その時だけは哀しみを忘れました。
アソコを突かれながら、乳首を舐められ、乳房を揉まれ、押し寄せる快感の波にのまれ、快楽に酔い痴れることで現実逃避していたのかもしれません。
毎晩色んな体位で逝かされて、暫くはあの日tの身の回りの世話をして暮らしました。
結婚したら、こんな生活が続くのかと思いました。
「このまま、一緒に暮らそう。」
あの人に言われ、私もそうしようと思いました。

その時携帯電話が鳴りました。
父からでした。
私は無事をメールで伝えていましたが、父が心配してやってきたのです。
慌ててアパートに行くと、どこに行ってたと叱られました。
住めないから友達のところへと言ったら、彼のマンションにやってきて、
「友達って、男じゃないか。お前・・・仕事も失って、男の元に転がり込んだのか・・・」
強制送還・・・あの人とのお別れの儀式、できませんでした。

実家に戻され、再就職して、夫と出会い、求愛されて付き合いました。
心の中にはまだあの人がいたけど、忘れなきゃと言い聞かせて、夫に抱かれました。
夫は夫でとても愛してくれて、私を気持ちよくさせようと努力してくれてるのがひしひしと伝わるセックスでした。
あの人の時のような、激しい恋ではなく、穏やかで安らぎの恋でした。
震災から3年、私は26歳で夫と結婚しました。

二人目の子供を産んだ翌年、夫の転勤であの街にやってきました。
懐かしさと切なさ、そして、奇麗になった街なみを見て、涙ぐみました。
私が住んでたアパートは取り壊され、軽量鉄骨造のアパートが建っていました。
あの人のマンションにも行ってみましたが、違う人が住んでいました。
あの人の思い出を辿り、4年間を過ごしました。
4年間住んでたら、懐かしさと切なさが交錯した街なみも日常となっていきました。
あの人の思い出に、夫と子供たちの思い出が上書きされていきました。
そして今年3月、あの街を離れました。

気が付けば、あの人との幸せな想い出が薄れていました。
あの時は、一生の想い出にすると思ったのに、あの街に戻ったことで、その思い出が上書きされてしまいました。
だから、もう二度と会うことは無いあの人の幸せ願いましょう。
どうか、お元気で、さよなら・・・

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