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彼女との最後のセックスが哀しくて

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元彼氏さんから投稿頂いた「彼女との最後のセックスが哀しくて」。

お金さえあれば…とは思わないけれど、リーマンショックの時は失業してしまい、経済的にボロボロになって、彼女との同棲を解消して、東北の故郷に都落ちしたんだ。
とてもじゃないが、東京で結婚して生活していけなかった。
結婚を見据えて一緒に暮らしはじめたけど、二人で人生を歩んでいく結婚は、恋愛感情だけじゃなく、経済的な基盤がなくては運営できない。
彼女も残念に思ってくれたけど、帰郷は止む無しの見解を示して、俺に別れを告げた。
引っ越し荷物を軽量化するため、彼女が使えそうなものはアパートに全部置いて部屋を出た。

最後のセックスは物悲しかった。
いつものクンニだったけど、これで彼女のオマンコも舐め収めなんだと思うと、切なかった。
いつものフェラをしてくれたけど、これが最後のフェラなんだと思ったら、哀しかった。
いつものように生で交わったけど、果ててしまえばこの恋が終わると思うと、動けなかった。
彼女のオッパイ、オマンコ、喘ぎ声…全て脳裏に刻み込んだ。
オッパイの揺れ、オマンコの匂い、愛液の音、五感を研ぎ澄ませたセックスだった。
彼女のお腹に精液をぶち撒けたとき、ああ、終わっちゃった…と抜け殻のように蹲った。

翌朝、最後の食事して、後片付けして、一緒に部屋を出たら、彼女に部屋の鍵を返した。
彼女は仕事に、俺は帰郷するために東京駅に向かった。
「いってらっしゃい。さよなら・・・」
「いってきます。さよなら・・・」
最寄り駅で背中を向けて、それぞれ反対側へ進む電車に乗った。
今夜から、彼女が帰ってもあの部屋に俺は戻らない…「ただいま。」に「お帰り。」を言う者はいない。
寂しく佇む彼女を思うと、胸が痛かった…

俺は故郷で、奇跡的に彼女に再会するような機会があった時、彼女に恥ずかしくない男になっていようと決意して、新幹線を降りて故郷の駅へ立った。
そのときの思いをずっと心の底にとどめて、それをバネにして、結婚資金と思っていた貯金で資格を取り、頑張ってきた。
帰郷して1年後くらいに、東日本大震災に見舞われて、彼女から来た俺を気遣うメールに涙しながら、「無事だよ」と送った。
「良かった。安心した。」と返ってきたのが、彼女との最後のメールになった。

それ以降は、震災復興に携わって忙しい毎日を送った。
そして、ある程度経済的にも軌道に乗れたと思えるところまできて、新しい恋もし始めた頃には、俺は三十路になっていた。
俺は32歳の時、28歳の妻と結婚して、二児を儲けた。
故郷で穏やかな幸せの中くらしてきたが、今度はコロナ禍がやってきた。
俺はコロナ禍にそれほど影響を受けない仕事だったが、コロナで経済基盤が脆弱になって大切な人と別れて、この地を去って行った人々を見て、昔の自分と重ねた。
そして、彼女は今、どうしているだろうかと…

彼女と別々の人生を歩むことになって、最後のメール以降は連絡も取っていなかった。
ガラケーからスマホに移行した時、ガラケーのアドレスもそっくり移したから、スマホには彼女の連絡先が残っていた。
彼女への想いはあれど、もう、二度と戻ることはできないのだけれど、彼女が近くにいなくても、彼女への思いは完全に消えることなく残り続けている。
今更どうにかなりたいわけではないが、お互い、幸せになっていることを確かめ合いたいと願う、アラフォーの俺だった。

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