美和さんから投稿頂いた「エッチな自伝①〜「はじめての夏」〜」。
あの夏は、なにもかもが眩しかった。
砂浜に反射する光も、潮風に混じる日焼け止めの匂いも、
それを纏う年上のお姉ちゃんたちの肌も。
小さい頃からよく一緒に遊んでくれていた近所のお姉ちゃんたち。
私より三つ年上の彼女たちは、あの夏、すっかり“大人の女の子”になっていた。
ビキニ姿で海に寝転がりながら、男の子たちの視線を楽しそうに受け流していた彼女たちは、
私をその輪の中に自然と混ぜてくれた。
「美和もだいぶ色っぽくなってきたじゃん」
「男の子、絶対放っておかないよ」
そんなことを言われながら、私は砂に足を埋め、よくわからないまま笑っていた。
その日、私たちはナンパされて――
お姉ちゃんたちと合わせて、男の子6人で一緒に駅近くのファミレスへ入り、持参していた服に着替え、軽い食事を済ませた。
お姉ちゃんたちはちゃんと着替え用の服を持ってきていて、
私も持参していたTシャツとデニムのミニスカートに着替えた。
そのまま流れるように、駅前のカラオケへ行くことになった。
お酒はダメだと言われていたけど、炭酸割りのグラスを渡されて、
雰囲気に飲まれるようにひと口、またひと口。
正確に言えば、“ナンパされるために”海に来ていたのだと、あとになって気づいた。
お姉ちゃんたちは朝から準備に余念がなかった。
鏡の前で何度もリップを塗り直し、ビキニの肩紐の長さを絶妙に調整しながら、
「今日こそ当たり来てほしいよねー」なんて言い合っていた。
私はその時、ただのおしゃれだと思っていた。
でも、彼女たちの視線は最初から、“誰に見られるか”を強く意識していたんだと、今ならわかる。
「美和もさ、ナンパされたらついてくタイプ?」
そんな冗談みたいな質問に、私は笑ってごまかしたけれど、あれは冗談じゃなかった。
浜辺で声をかけられたときも、お姉ちゃんたちはほんの一瞬だけ見合って、すぐに「いいよー」と軽く答えていた。
その間に私は、完全に空気の一部にされた。
きっと、全部計算のうちだったんだと思う。
あの人たちの中では、もう“今日の予定”は決まっていたんだ――私が思っているより、ずっと前から。
ナンパしてきたのは大学生風の3人組だった。
私たちも3人、ちょうどいい人数で、そのまま駅前のカラオケに流れた。
部屋に入ってから、最初のうちは普通だった。
でもドリンクを頼んで、照明が落ちたあたりから、空気が変わった。
いつの間にか、私の隣に座っていた男の人の手が、腰に触れていた。
酔ったふりをしながら、肩に寄りかかってくる。
「かわいいね。何歳?」
「……I4」
答えた声が震えていたのは、冷房のせいじゃない。
それが合図だったかのように、彼の手が私の太ももをすべるように這い上がってきた。
指先がインナーのすそを持ち上げ、布の奥へ――肌に触れるたび、思わず息が詰まる。
私が拒まなかったからか、彼はゆっくりと私をソファに押し倒した。
カラオケの低いビートが空間に満ち、誰も止めないまま、彼の体温が私に覆いかぶさってきた。
唇が首筋をなぞる。ゾクリと震えるほど熱くて、肌がそこだけ火照っていく。
胸元を押し広げられ、カップ越しに感じる指の圧に、呼吸が浅くなる。
下着の端がそっと引き下ろされる感覚に、私は身じろぎひとつせず、ただ天井のライトを見つめた。
指先が触れた瞬間、頭の奥が真っ白になった。
それまで感じたことのない熱が、身体の奥からこみ上げてくる。
彼が深く沈んできたとき、ソファの革がきしむ音と私の喉から漏れる声が重なった。
痛みと熱が交互に波打ち、意識がぼやける。
「……っ」
声にならない吐息が、彼の肩にかかった。
怖いはずなのに、逃げなかった。
お姉ちゃんたちは、何も言わなかった。
私のことを見ていたけれど、ただ静かに、見守っていた。
彼の身体が私の中からゆっくりと抜けたとき、
脚の奥に、じわりとぬるい感覚が残った。
肌に触れた冷房の風が妙に鋭くて、汗と熱のあとが急速に冷めていくのがわかった。
私は、何も言えなかった。
目の前にあるリモコンの赤いボタンだけを見つめながら、
自分が何をして、今どうなっているのかを、頭のどこかで整理しようとしていた。
彼はティッシュを取り、私の太ももに垂れたものを拭った。
そのときの、申し訳なさそうな優しさが、逆にこたえた。
「ごめん、急だったよね」
私は首を横に振った。
でも、それが何を意味しているのか、自分でもよくわからなかった。
ソファの向こう側で、お姉ちゃんがこっちをちらりと見た。
視線が一瞬だけ交わった。
何も言わなかったけれど、その目は“全部わかってる”と告げていた。
お姉ちゃんは、グラスに残ったドリンクをくるくると回して、
いつもより少し静かだった。
私はそれ以上、誰とも目を合わせなかった。
数曲の後、空気が緩んで、「そろそろ帰ろっか」と誰かが言った。
解散は早かった。
あんなに密着していたのに、別れ際の会話は妙に他人行儀だった。
帰り道、お姉ちゃんたちと私はタクシーに乗った。
「美和、なんか元気ないじゃん」
そう言われたけれど、何も言えなかった。
一人が後部座席の私の膝をぽんぽんと叩いて、
ただ「大丈夫だよ」とだけ呟いた。
その優しさが、胸にひりついた。
家に帰って、シャワーを浴びるとき、
脱いだ下着のクロッチに、乾きかけの白いあとが残っていた。
身体を洗いながら、指先で内腿に残った痕をなぞると、
鈍い痛みがじわりと湧いた。
膣の奥が、まだ熱を持っているようだった。
鏡に映った自分の姿を見て、思った。
「なんで泣いてないんだろう」
もっと傷つくと思っていた。
もっと後悔するかと思っていた。
でも、どこかで――
「これが私の選んだこと」
そんなふうに、淡々と納得している自分もいた。

感想などコメントをどうぞ!投稿していただいた方の励みになります!
コメント一覧 (1件)
人間が生きる意味は
気持ち良くなる為以外に無いということ…
ーーーー愛だね♦︎