元夫さんから投稿頂いた「元妻を想う気持ちが薄れていった日」。
駅を降りると、南北に走る県道を挟んで古いビルがあって、その南側の道を西に向かって100m行った左手にある木造の古いアパート、そこがバツイチになった俺の住まい。
つまりアパートは北玄関で、南側の庭先には堤防がある、西から東に向かって流れる川沿いのアパートだ。
26歳の時、23歳の元妻と結婚、2年後に娘が生まれ、幸せだった。
30歳の時、職場でレジの不足金が出た。
最初は数百円だったが、ついに千円を超え、問題視された。
俺が店舗の出番の日に限って起きていた共通点が指摘され、疑われた。
俺は、給与から不足金を天引きされ、それを不服として店長と揉めた。
その後も、俺が事務の日はレジに不足金が出ず、俺が店舗で晩の日に限って不足金が出た。
明らかに俺を陥れるための罠だと感じ始めた頃、解雇通告された。
無実の罪だと訴えたが、どうにもならず、親戚や義父母までが俺を疑い、元妻だけが味方だったが、失業したことを理由に、31歳の時に離婚させられた。
俺は、生まれ育った街に居られなくなり、逃げるようにこの街にやってきた。
その時、買ってまだ1年の携帯電話だけが、俺と元妻を結ぶ唯一の通信手段だった。
当時、まだ携帯電話にメール機能はなく、俺から元妻に連絡するには、元妻の実家にかけるしかなく、掛かってくるのを待つだけだったが、掛かってくることなく1年が過ぎた。
俺は、元妻を諦め、新しい仕事に就いた。
前と同業は避け、建設系の会社で事務をしていた。
そのうち、人手が足りないと言われて現場を手伝うようになり、資格なんてないけど、測量くらいはできるようになった。
ガンバと事務の掛け持ちで、忙しい日々を送ってたから、休日はぐったりと過ごし、金を使わなかったから貯金が増えた。
国債なんか買ったりして、株も買おうかななんて、生活にも余裕が出てきた。
その頃には、会社に出入りしている資材屋に自ら出向き、資材調達することもあって、その資材屋にいたバツイチの女と仲良くなり、アパートに連れ込んで一夜を共にした。
俺33歳、彼女は41歳と熟れごろ、バツイチになって5年で、飢えてたようで、ねっちっこい交わりだった。
宮崎美子に似たなかなかの美形で、経産婦にしてはスタイルはまあまあ、Dカップが心地よかった。
フェラをさせると、さすが元人妻、ツボを知ったチンポ扱いで、特に舌技はすごかった。
イチモツの根っこを持って、濡れた秘穴をこじ開け、ゆっくりと沈めた。
秘穴は、まったりと緩めだけど、絡まる味わいの、濃い茶褐色の秘唇は、小振りだがピストンのたびに羽ばたき、めくれる様子は卑猥だった。
「ああ、もうだめぇ…」
の喘ぎに、抜いて妊娠線の上あたりに射精した。
離婚して3年が過ぎた頃、元妻から携帯に電話があり、俺の歌愛が腫れたから戻って欲しいと言われた。
俺がクビになった後、暫くはレジ不足が無かったが、再び起きて、店長は隠しカメラを設置、犯人が分かったそうだ。
店長を始め、義父母たちは青ざめ、濡れ衣を着せた俺に謝罪したいと行方を捜していると言ったから、
「もう終わったことだ。覆水盆に返らずさ。俺をそう言う目で見た連中を俺は信用できないから、二度と戻らないよ。そう伝えてくれ。さよなら。元気でな。」
そう言って、一方的に電話を切った。
古いアパートだが、古いだけに、昭和の職人がしっかり造り上げてたから、材料もいいし、造りもしっかりしてた。
隙間風もなく、階段もギシギシ言わなかった。
外観も、松本零士の漫画に出てきそうな、味わい深いアパートだ。
彼女は、週末になるとやってきた。
俺が彼女の家に行くことはなく、というか、俺は彼女の家を知らなかった。
何か、訳アリのようだったから、しつこく聞かなかったし、後をつけることもしなかった。
知らない方がいいこともあると思ったからだ。
彼女は、五十路を迎えた頃が最も美しかった。
清楚さが際立ち、色気を漂わせる淑女の品格があり、五十路に見えない美貌は男好きのする薄幸顔だった。
若い頃は、男がほっとかなかったことが窺えた。
8歳年上のkの女とは、まさか10年以上のお付き合いになるとは思わなかったが、本気でイッちゃう彼女とは離れられない。
奇跡の五十路美熟女が見せる、下品極まりない淫乱痴態は、四十路チンポが脈打った。
古い木造アパートと五十路美熟女の組み合わせには、昭和の色香が漂った。
畳に敷かれた布団で、姦淫に溺れる美熟女の肉欲には、仄かに女の艶かしさが香り立った。
五十路独特の落ち着いた身のこなし、それはまるで媚薬のように男の淫を奮い立たせた。
情事に没頭し、夢中でまぐわい、温かい女肉の抱擁を堪能した。
恍惚の夢を恵み、ねっとりと湿り気を絶やさない。
美熟女の肉欲に囚われ、艶香に噎せ返った。
騎乗位になると、淫乱の舞を披露した。
肉の華を咲き散らし、悦楽の雫を滴らした。
淫気で惑わし男の肉体を貪りつくし、淫味に酔い痴れ、閉経蜜壷は滴る精液を吸い尽くした。
あれからもう、四半世紀以上が過ぎた。
この街を訪れたのは7年ぶり、7年前、還暦を迎えた彼女は、俺との関係を清算した。
彼女と過ごしたのは19年間、俺も52歳になっていた。
「それじゃあ、元気でね。今までありがとう。さよなら…」
潤んだ目でお別れを言って、彼女があのアパートを出て行った。
彼女の住まいを19年間知らずに、日曜の夕方に帰る彼女を見送り、金曜の夜、アパートに帰ると合鍵で入ってた彼女が夕飯の支度をして待っててくれた。
机の上に、彼女が置いていった合鍵があった。
長年使い込んだ根付けがそのままついていた。
この7年間、引っ越してなければ彼女はこの街に住んでいるはずだが、一度も再会したことはない。
そして俺も来年還暦を迎える。
この先の身の振り方はまだ考えてないが、俺は、28年ぶりに故郷を訪れた。
元妻と5年間暮らした軽量鉄骨造のアパート、かなり古くなってた。
今、俺が住んでる木造アパートよりも、みすぼらしい外観だった。
「あの部屋で、元妻と愛し合ったっけな…」
呟いたら、元妻との思い出がよみがえって、切なかったが、思い出の元妻は、のっぺらぼうだった。
俺は、元妻の顔を思い出せなくなっていた。
元妻の実家へ行ってみた。
元妻は56歳、再婚してここにはいないかな…と思いつつ、元妻の実家の前を通りながら、ふと、表札が元妻の姓じゃなくなってることに気付いた。
元妻は再婚先に嫁ぎ、残った元義父母がこの世を去り、実家は人手に渡ったのだろう。
通り過ぎようとしたとき、ガラガラと玄関が開き、どこかで見たような面影の女性が、3~4歳くらいの可愛らしい男の子の手を繋いで出てきた。
なぜか、初めて会ったような気がしなかった。
ハッと思った。
その女性の面影、それは元妻じゃないだろうか。
そして、初めて会った気がしないのは、俺の面影もあるからで、間違いなく娘だと確信した。
娘は31歳、怪訝そうに俺を見たから、視線を外して帰ってきた。
昔いた会社に出向いてみたが、あのビルにはいなくなってた。
同じフロアの会社の人に訊いたら、リーマンショックの煽りで倒産したそうだ。
俺は、クビになって良かったと思った。
あのまま勤務してたら、元妻を不幸にしてただろう。
早いうちに俺と別れて、元妻は正解だった。
駅を降りると、南北に走る県道を挟んで古いビルがあって、その南側の道を西に向かって100m、木造の古いアパート、この道を歩いて28年になる。
来年、還暦を迎える俺の定年年齢は63歳で、まだ4年あるが、そろそろ残りの人生を考えなくてはならない。
というのも、今、アパートには俺独りじゃないからだ。
7年前に彼女と別れた後、52歳の俺は、もう女は卒業と考えていた。
でも、その翌年、大学卒業30年の集会に参加したら、当時の彼女と再会した。
彼女もバツイチになってて、息子さんが結婚した4年前から、俺はその彼女と暮らしてる。
そして一昨年、再婚した。
二人で住むにはやや狭いが、いい年して毎晩イチャイチャしてる。
お互い、元の連れ合いと営んだくたびれた性器を舐め合い、そして繋がり、大学時代はできなかった中出しを楽しんでる。
これでもう、昔の家族を懐かしむことも無くなった。
青い空に向かい、
「俺も再婚したよ。もう、君の実家を訪ねたりしないから…」
と、今はどこにいるか分からない元妻に呟いた。
感想などコメントをどうぞ!投稿していただいた方の励みになります!
コメント一覧 (2件)
疑ったやつらに一矢報いて欲しかった
ほんそれ