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不良たちに犯された女風紀委員長

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野犬さんから投稿頂いた「不良たちに犯された女風紀委員長」。

これは俺の高校時代の昔話。
風紀委員長だったクラスメイトの女の子が俺の大失敗のせいで不良に犯された。
これは今でも思い出す度に胸がえぐられる思いのする後悔の記だ。
残酷な描写もあるから、あらかじめ断っておく。苦手な人は読まないでほしい。

二十数年前になる。時代もあってか、俺の通ってた高校は県下でも荒れてる方だった。
不良がいくつかのグループに分かれていて、そういう連中は「悪類は悪友を呼ぶ」と言おうか徒党を組む。
かくいう俺もドロップアウトしてはいたが、群れるのをよしとしなかった…というと格好がいいが、一人、反抗期みたいに尖ってたんだと思う。

先公が嫌いだったというより、大人自体もそうだし、高校自体も、いや、世の中全体が嫌いみたいな感じだった。
変なプライドもあったんだろう、ここは俺の来るべき場所じゃない…みたいな。
中学の前半までは絵に描いたような優等生で、親が行った進学校の高校に息子のお前も、って家族からも期待を受けたが、本来俺は勉強が性に合わなかったんだな。勉学が嫌いだった。

努力しなくても授業についていける時期は過ぎて、中3から成績は急速潜航。
なんとかかつかつ下位の公立には入れたが、高校でも授業はサボって部室棟で一人文庫本なんか読んでる生徒だったから、我ながら悪目立ちしてたと思う。

そういうお高くとまった感じ(?)が他の不良は気に食わなかったんだろうが、幼少から少し格闘技をやっていた俺は、自慢じゃないが腕っぷしは並み以上だったから余計に始末が悪い。
ケンカもよくやったが、タイマン勝負では大抵、俺が勝った。

誰とつるむでもなし、気位だけは高くて、生意気で何を考えてるのか分からない…先生も含めて周囲はそう思っていたのだろう。無理もない、俺自身、自分が何を考えて何をしたいのかさっぱり分からなかったのだから。
つまり自分で言うのもなんだが、当時の俺はまさに学校の腫物みたいな異端児のクソガキだったというわけだ。

わけても札付きのワルである不良のリーダー(族とつながってるって噂があって余計に俺は嫌いだった)から呼び出され、タイマン勝負を申し込まれた時があったが、条件として女を出せという。
女は勝負の景品だ。つまり勝った方が負けた方のスケを犯せるという趣向だった。
ケンカに負けたら彼女を寝取られちまう…というより相手グループによる輪姦確定だった。

くだらねえ、と思ったし問題があった。なまじ勝ったとして不良女の使い込んだくされマ○コになど興味はないし、それ以前に俺には交際相手などいなかった。
(実を言えば当時の俺は童貞だった。だから何ということもないが…。)
彼女がいない以上、無い袖は振れないとして最初は断ったが、「逃げるのか」「負けるのが怖いんだな」等の挑発に俺はカーッときた。

「彼女がいないなら川瀬でもいいぞ」
川瀬とは仮に「川瀬文子」としておくが、俺のクラスメイトでみんなから「ふみ」とか「ふみさん」と呼ばれている女の子だった。
女子なのに風紀委員長をやっていた。というより、やる人がいなくて押し付けられたというようなことを言っていた気がする。人知れず努力家で責任感に厚い面があったのだろう。

「校風向上週間」というのがあり、朝、風紀委員や先生が校門に立って、生徒の服装・髪型が校則に違反していないかチェック・注意する。
こういう時、お飾り気味に黙って佇んでいたのが川瀬だった。
大人しい、といえばあまりに大人しい、地味で真面目な印象のごく普通の女生徒。
細くて小さな体躯に眼鏡、ボーイッシュなショートカットで、顔は派手づくりではないが、小輪の野花を思わせる可憐で知的な子だった。

川瀬は女友達の少ない俺ともある程度の連絡があった。というのも川瀬文子は俺と同じ文芸部に属しており、こちらは幽霊部員、川瀬は部長という間柄であったからだ。
だから知らない仲ではなかったが、けっして俺が川瀬の操をどうこう処分できる間柄でもなかった。

川瀬は俺の所有物じゃねえぞ、と最初は答えたが、売り言葉に買い言葉というものがあり、頭に血が上っていた俺は
「ブサイクのクサマンには興味ねえ。俺が勝ったらグループ解散するっていう条件なら、川瀬を説得するだけ説得してみてもいいぞ」
と気づけば大見得を切っていた。ここから一生の後悔が始まった。

二人きりのガランとした部室で俺は川瀬におもむろに状況を切り出した。
お前の身体を不良のケンカの景品にさせてくれ…そんな馬鹿な話が他にあろうかと今になっても思うが、当時の俺は
「絶対にお前に指一本触れさせない」
「必ず勝つから心配はいらない」
「俺を信じてほしい」
と出来の悪いセールスマンの営業トークにも無いようなセリフをまくしたてた。

最初、事情が呑み込めず当惑していた川瀬の表情は、しだいに驚愕、そして嫌悪と侮蔑にその色を変えていった。
…今現在、あなたと自分とは恋愛関係になく交際は成立していない。
 その自分がまったく預かり知らぬケンカの交換条件にならなければならないのはおかしくないか?
 まるで賭け事の道具のように人間の貞操を扱うのはおかしくないか?
 公正な勝負や約束の履行などが望める信頼できる相手ではないではないか?
川瀬は俺の目を見据えて静かに淡々と正論を述べた。すべてその通りだった。

俺もここで引き下がればよかったのだ。説得は不首尾に終わった…たがらタイマンは張らない…それでよかったのだ。
だが、実際には俺は妙に高揚し熱に浮かされたようにしつこく川瀬に食い下がった。
…この勝負はチャンスだ。勝てばクズの群れを解消できる。
 これは学校全体のみんなのためにもなり、風紀委員長たるお前の役目ではないのか?
俺は、無理強いされたとはいえ一旦生徒会の役職を引き受けてしまった彼女の実直な正義感に訴える策に出た。今思えばそれが彼女の生真面目さを人質に取るようなどんなに卑劣な戦法であったかと思う。

…あなたの考えはどうしてもおかしい。
 自分が取引の材料にならねばならぬ道理がない。しかも、これはきっと罠だ。
話は堂々巡りになって日が斜めに差す部室で長時間の押し問答が続いた。
俺自身、なぜこんなに自分が勝負に執着し、必死になるのかが分からなかった。
俺は川瀬文子を拝み倒せるとでも思っていたのだろうか。

ふいに彼女は泣き出してしまった。そして赤く腫らした瞳ではっきり俺を射抜くように冷笑した。軽蔑の眼差しだった。
「どうしてあなたはいつもそうなの?一体何を考えているの?
そんなに私が犯されるところが見たい変態なんだ?」
彼女はついにプイと部室を出て行ってしまった。
俺は完全に説得に失敗したと思い、啖呵を切った格好がつかねえなあ、俺は何やってんだろう恥ずかしいな、などとやけっぱちのように考えた。

その翌日だった、朝一に川瀬が「…例の件、考えたけど引き受けるよ」と神妙に告げてきたのは。
俺は度肝を抜かれた。昨日は俺を変態扱いして話を一蹴したではなかったか。
それが一転して了承するとは、どういう風の吹き回しだ?

「約束だよ。絶対に守ってくれるって…」
川瀬は緊張のためが少し頬が引きつり、手は震えている様子だった。
その緊張感は俺にも伝播した。万が一だ、もし万が一勝負に負けたらどうなる?
俺は物静かで真面目で模範的な川瀬が不良共に寄ってたかって裸にひん剥かれるところを想像して戦慄すると同時に、正直に言わなきゃいけないが、密かに背徳的な興奮が下半身あたりにどす黒く湧き上がるのを感じた。
その時、初めてひたむきな川瀬を愛おしいと思ったかもしれない。
川瀬を女として無意識に意識し出したかもしれない。

暗たんたる重圧の中で、俺は絶対にか弱い川瀬を守らなくちゃ、命に代えても約束を果たさなくちゃ、などと大げさで単純に思考した。
俺は愚かだった。馬鹿だった。どのつく阿呆だった。

後で分かったことだが、川瀬は例の不良グループから強迫に近いことをされていたらしい。
特に彼女に目を付けたのはグループのスケたちだった。
女だてらに風紀委員長をしていたのが優等生を気取っているようで、同じ女として癪に障ったようだ。
処女がどうのと散々からかい、「今度うちの不良共にアンタを回してもらう」とちょっかいを出していた。
川瀬を性的な獲物としてグループの男どもをけしかけ、レイプのターゲットに仕向けていた節があり、彼女はいつしか不良グループから隠然と強姦宣告を受けていたとのことだ。

隙あらば今日にも明日にも犯されるかもしれない…
貞操の危機が十代の少女の精神にとってどれほど陰鬱で巨大な影を落としていたのか。
そんな中でも風紀委員を辞めるでもなく、学校に来なくなるでもなく、何気ない顔で登校し続けていたのだから、彼女は大した肝っ玉だ。
線の細いごく普通の文学少女に見えて、誰にもない芯の強さがあり、内に秘めた勇気のようなものを彼女は持っていたのだろう。
今もって俺はそんな彼女の真摯な生き様にまぶしさと尊敬の念を覚える。

そういうことだから、あるいは川瀬は俺からの提案を、不良共と決着をつける良い機会だと思ってわざわざケンカの景品という立場に身を落としたものかもしれない。
体を張らねばどうしようも解決できないと覚悟を決めた、ということだろうか。
最初から不良グループの狙いが実は川瀬にあるとはつゆ知らず、一人俺は連中の掌の上で下手な踊りを踊っていたというわけだ。

決闘の舞台はヤンキーどもだか族だかが「アジト」と呼んで出入りしている廃倉庫だった。
立ち入り禁止の警告と危険縄を通り抜け、まず俺が低くないフェンスをよじ登って入り、川瀬の制服のスカートが鉄条網のトゲトゲで裂けないよう、俺はフェンスのゲートを思い切り引っ張って隙間から彼女を入れた。
鉄の錆が汗ばんだ手について嫌だった。

連中は揃っていた。金髪、茶髪、ピンクに緑…染髪の色見本市のような連中がたむろしていて、黒髪は川瀬と俺だけだった。
不良のリーダー格はド金髪だ。眉はほとんど剃り上げて線のように細かった。

ルールは簡単。不良のリーダーと俺の一対一のサシの素手ゴロ。
加勢は無用。時間制限や禁じ手はなし。
連中の場所で連中が取り巻く中での完全にアウェイの試合だった。
もしタイマンが破られて多勢が参戦してきたり、ナイフとかの得物を出してきたら迷わず走れ、お前は逃げて助けを呼べ、先生でも警察でも誰でもいいから、と川瀬には言い渡しておいた。

審判役の不良がおどけた調子でファイト!と叫ぶやいなや、俺は突進して右フック、左フック、上段回し蹴りと連続して放った。
そのうち回し蹴りが相手の顔面にクリーンヒットして相手は鼻血を流すに及んだ。
初手の優勢が決定的に俺を油断させた。俺はボディを狙ったがぺこんとした感触があった。雑誌か何かを腹に仕込んでいたらしくあまり効いた風がない。

その時、相手がこちらに叩きつけるようにした握り拳を開き、パッと何かの塊が俺の顔面に命中した。
炸裂したのは相手がポケットの中に仕込んでいた大量のコショウだった。
瞳に激痛、目が開かない。次に激しくまぶたを瞬いたが、ごろごろとした顆粒が目の粘膜に広がるばかりで角膜が傷つき涙があふれて何も見えなくなった。

何かあるとは思っていたのに、油断したでは済まされないまさに痛恨のミスだ。視界を奪われ一巻の終わりだった。
相手の飛び蹴りを下半身に食らい、それが金的みたいになって重く鈍いジンとした痛みが股間に広がり、情けなく俺はその場に崩れ落ちた。今でも思い出す度にふがいなさに震え、自分に腹が立つ。
川瀬が、何でもするから止めて!と叫ぶまでサンドバックが続いた。
セコンドならぬ川瀬によってタオルが投げ込まれたのだ。あっけない試合終了だった。

「川瀬さんのコーマン、そこで見物してろや」
ボコボコになった俺は椅子にロープと粘着テープでぐるぐる巻きにされた。
悪趣味な連中の一人がわざわざ水をかけて俺の目を洗ってくれた。
激痛は続いていたが、涙に歪んだ視界は取り戻した。
これから起こる見たくもない地獄を見せつけるためだった。

川瀬、逃げろ!という度にぶちのめされた。その暴行を制止し続ける川瀬は俺を残して逃げることが出来なかったのだろう。俺は今や人質だった。
川瀬は取り付こうとした男どもに
「自分で脱ぎますから、手を出さないでください」
と鋭く言った。

それは手荒くされて制服を破かれぬように、つまりこれからのおぞましい蛮行を忍耐して生き延びることができたら、何事もなかったかのように帰路に就く体裁をせめて失わぬようにという配慮に思えた。
飢えた狼どもの餌食となって体を穢されようと、両親にも周囲にも気取られず、今日のことを己の身の内だけに隠しとどめて事を終わらせようという彼女の決意表明のようだった。

川瀬は脱いだ。それを見ながら男たちも脱いで裸になった。
彼女はきちんと畳んだ制服の上にブラジャー、パンツ、靴下をタンスにしまう時のように丁寧に置いた。
所作に育ちの良さが表れていた。それらを再び身に着ける時のための、衣服の整頓は希望であり保険に思えた。
だが、果たしてそんな時は来るのか?その時、彼女はどういう状態なのだろう?ボロボロに打ちひしがれているだろうか?
俺の心臓はドクドクと早鐘のようになって、頭ん中で無念と後悔と絶望とがぐるぐる煮詰まっていた。
それでいて下半身は暗い興奮と緊張に震えていた。俺の心と体はバラバラに分解しそうだった。

色白で、背は小さいが均整の取れた細い肢体があらわになった。
きめ細かな美しい素肌だった。乳房は控えめだが制服の上から見たより大きめに感じた。
スケ共の一人がいみじくも「可愛らしい体してんじゃん…」と漏らしたように、彼女はか細く痩せて、これから起こるであろう性暴力の嵐を耐えしのげるだろうかと疑うほど華奢で、あまりにも頼りない体躯をしていた。


体毛はきちんと処理されていた。ひょっとして今日のために?誰のために処理したというのだ?
今日、もしかして連中をぶっ倒して、俺だけがどこかでゆっくり彼女の裸に相対するパターンもあったのか?
などと俺の脳裏にくだらぬ考えが次々沸いて出てきた。

コラ、処女膜見せろや、処女膜、と不良女たちがはやしたてた。
不良のリーダーも興味があったらしく確認すると目を伏せた川瀬はうつむき加減にうなずいていた。
彼女はやはり純潔だった。

リーダーは当然のようにフェラチオを要求した。川瀬が震える手で陰茎を握ってちょこんと口に含むと、奴は彼女の頭をつかんで一物を喉奥までぐっと突っ込んだので川瀬はむせかえり、苦痛に顔を歪ませた。
ギャラリーの嘲笑、俺の抗議の叫び、連中が俺を殴る鈍い音、川瀬の制止…こんなことが繰り返された。

陰茎にテカテカとしたゴムがついた。処女喪失の舞台はところどころ綿が飛び出したような汚い古びたマットレスだった。
それはおそらくこの溜まり場で非行少年少女たちの性欲処理の舞台だったのだろう。
いま、川瀬を毒牙にかけようとしているクソ野郎どもの汗と精液と愛液のしみ込んだ汚らわしい聖地だった。
あるいは連中に回された被害者の無念の涙さえ幾回このマットレスは吸い取っているのか知れなかった。

「濡らしとけ。乾いてると痛い思いすんの自分だぞ」
といってリーダーは川瀬の乳房をむんずと鷲掴みにして揉みしだき、いとも無造作にその清らかな唇を奪った。
…彼女にとってのファーストキスではなかったか。
乳首をつねり上げ、彼女の小さめな尻肉を両手で乱暴に弄んだ。
愛撫のつもりなのだろうが、男本位の粗野でズレた感覚で体をいじくり回されることが何の性的喚起ももたらさないことは、川瀬の迷惑そうな表情を見れば明らかだった。
彼女の身体を突き飛ばすようにマットレスに倒すと、リーダーは若々しく上向いて天を衝くような男根にワセリンを塗りたくった。

「処女だから痛いら?力抜けよ。オラ、脚開け、女にしてやっから。可愛がってやっからな」
そして不良のリーダーは俺に向き直ると「あれ○○くん、いたのぉ?!」とわざとらしくおどけて見せ、
…こいつ粋がってた割にはいざという時、女一人守れねえよな
 まあお前もつくづくついてねえな、恨むならこんな弱っちい男を頼んだ自分自身を恨めよ
 約束したのはおまえなんだから、これは強姦じゃなくて和姦だよな?
 好きでセックスするんですよねボクたち?
というようなことを川瀬に語りかけた。

マットにあおむけに沈む川瀬はただ天井を見て無言で頷いただけだ。俺の方に一瞥さえない。
俺は川瀬に無視されたような気分だった。彼女は一人ですべて諦めて覚悟してしまったようだ。
本当は俺に助けを求めてほしかった。救いを乞うように俺の名を叫んでほしいシーンだった。

だが、現実にそうされても何もできないことは俺自身が分かり切っていたはずだ。
どつき回され顔が腫れ上がったボロボロの姿で椅子にロープとガムテープで固定され、文字通り手も足も出やしない。座っている椅子から立ち上がることさえできないのが今の俺だった。
それがどう川瀬を救難できようか?彼女はそれらをちゃんと了解していた。
彼女に罪はなく、すべては俺が招いてしまった災厄だ。こうなる危険だってあらかじめ分かっていたはずだ。
俺は無能で無力な自分を呪うほかなかった。

悪戯は収まらず、あれあれえ?文子ちゃんの穴はここかなあ?どこかなあ?などと亀頭を川瀬の尻の方へ押し当てたりしてギャラリーに盛んにふざけて見せたが、「みいつけた」といって手を添えた陰茎を彼女の秘花にあてがったために川瀬の身体がビクッと硬直したのが遠目にもわかった。
膣口と亀頭がキスしていた。いよいよ終わりなのか…。

その時、取り巻きのスケの一人が声を発した。
「ねえ、もう止めねえ?」
リーダーの恋人格の女だった。
…なんか萎えたわ。もう気が済んだ。
 かわいそうだよ、本当にやっちゃうのは。
 そんくらいにしといてやれば?
予想外の方面からの制止の言葉だった。これにリーダーは最初「は?」と反発していたが、しぶしぶ説得されていくような様子もある。
俺と川瀬は思わず目を見合わせて固唾を飲んで事の推移を見守った。

リーダーはついに川瀬の両脚に入れていた腰を引いて立ち上がり、「わかったよ、おめえがそういうなら仕方ねえな。川瀬、わるかったな。お前の度胸はたいしたもんだよ、お前はよく頑張った、すげえやつだよ」となぜかねぎらい(?)の言葉まで彼女にかけた。
取り巻きから素っ裸の川瀬にぱらぱらと謎の拍手が起こった。

だがこれらは延々と続く悪夢の一幕にしか過ぎなかったのだ。
信じられぬ展開に放心状態の川瀬がよろよろと立ち上がったその時…
「なーんちゃってぇ!!」
立ち去りかけていたはずのリーダーが猛然と川瀬に襲い掛かった。
「いやあぁぁぁ!」
川瀬の悲鳴、ドッと沸くギャラリー。悪趣味極まりないことに、すべては連中の筋書き通り、あらかじめ仕組まれた芝居だったのだ。
ほんの一瞬希望の光を見せておいて絶望の淵から再び地獄へ突き落とす悪魔の所業だった。
本物の強姦が始まったのだ。

抑え込むリーダーと死に物狂いで抵抗する川瀬。裸の男女の必死のせめぎ合いはほんの一瞬で、悲しいかな女の非力な細腕をねじり上げられた彼女は足払いを受けて再びマットレスに倒れこむ。
いやいやを叫んで男の胸板に手をついて押しのけようとする川瀬と覆いかぶさるリーダー。
男女の悲鳴と怒号にまみれる現場。俺もしゃにむに声を枯らすほど叫んでいた。

リーダーは片手で川瀬の喉輪を絞め、もう片手を陰茎に添えて川瀬の脚の間に腰を入れ挿入態勢に入った。
「このアマ、手間取らせんなって」
膣口に当てがった怒張に唾を垂らすリーダー。断末魔の悲鳴を上げる川瀬。
「嫌…………あっ!ああー!」
リーダーが腰を押し出し、川瀬の身体がぎくりと引きつった瞬間、男根が処女膜を貫通した。
涙をためた目で天井を睨みつけるように赤い顔を歪めた川瀬はそれきりくたっと抵抗をやめた。
最悪のロスト・ヴァージンだった。

ピストン運動が開始され、そこには肩で息をしつつセックスする男女がいた。
ギャラリーが接近していつしか合体した二人を取り巻いた。一種の淫靡な祭りだった。
「イエーイ!どっきり大成功!!」
「処女喪失おめでとー」
「お前、中古だよ。もう中古マ○コ!」
口々に猥雑なことを口走ってスケ共は川瀬をはやし立て、男根を受け入れたまま宙を睨む彼女の頭をはたき、小突いた。
一人などは手をマイクのようにして「それでは現場からお伝えします。風紀委員長の川瀬文子さん、ロストバージンされたご気分はいかがですかぁ?」とインタビューごっこを開始する始末。

男の後輩不良たちは羨望を交えておどけながらリーダーに話しかけた。
「どすか?具合いいっすか?」
「うお、きっつ」
「委員長きつマンすか?」
「すごいわ、こいつのマ○コの締まり。俺もう出そうかも」
「まじすか!」
「まじ気持ちいいわ」

実際、リーダーのピストンは早くも切羽詰まったようにだんだん加速していた。
最初重く叩きつけるような深いストロークは、しだいにペースアップして浅い腰使いに変わった。
破瓜の血が脂と混ざって赤黒く光って結合部を汚していた。

川瀬は処女膜を裂傷しどれほどの痛みに襲われているかしれなかったが、唇を引き結んで泣き腫らした瞳を閉じて、ただひたすら我慢している様子だった。
それが彼女のプライドなのかもしれなかった。無言で忍耐する川瀬は本当にすげえやつだと思った。
「どうですかぁ?委員長さん、気持ちいいですかぁ?…気持ちいいかって聞いてんだよ」
無視にムカついたインタビュアーのスケが川瀬にビンタしたが、彼女は相手にせず無言を貫いた。
ざまあない。
だが、川瀬の沈黙の反抗は不良共のフラストレーションを焚き付けつつあった。

不良女の一人が俺に近づいてきた。あの不良のリーダーの恋人だった。
股間をまさぐられたので何をする気なのかすぐに分かった。
「よせ、触るんじゃねえ!」
…あれあれ、こいつ勃起してるよー、もしかして友達が犯されるの見て興奮したの?
 ドMの変態なの?所詮あんたもあの女とやりたいんだよね?
 しょうがないなあ、オナニー手伝ってやるからありがたく思いなよ
不良女は半立ちの俺の一物をチャックから取り出すとヤニで黄色くなった指でぞんざいにしごき出した。
俺はそんなカスによる手コキでも膨張し、硬くなる己の生理反応が憎かった。

先ほどから「あー気持ちい!」を連呼しながら腰を振っていたリーダーは一切の反応を殺して耐える川瀬に業を煮やしたようだった。
「気持ちいいか?オラ、何とか言えよ川瀬。仕方ねえなあ、泣かしてやるよー。
孕ませターイム!川瀬文子ちゃんと子作りするよー」
などと口走ると「お前ら、押さえてろ」と取り巻きに川瀬を拘束させ、一物を引き抜き、やおらペニスに被せてあった避妊具を取り去ったのだ。

生で出す気だ…俺は目を剥き、連中のなすがままだった川瀬もさすがに異常な事態に気が付いた。
「聞いてない、話が違う!」
自分を守る最後の薄皮が取り除かれて、危機を悟った彼女は俄然気色ばんだ。
「やめてください!やめて!」
渾身の力を振り絞って手足をばたつかせ脱出を試みたが、既にたくさんの手によってマットレスに体を縛り付けられている。無反応からうって変わっての必死さは、返って不良たちを盛り上がらせただけだった。

川瀬の脚の間にしゃがみこんだリーダーが逆らって閉じようとする彼女の両腿を無理やり割って腰を密着させる。股間が開け放たれ、先ほど処女を散らされ血で染まった川瀬の陰唇が丸見えになっていた。
もう怒張の侵入を防ぐ手段はない。

「待ってください。妊娠するわけにはいかないんです!
私たちは高校生です。子供が出来てもお互いに新しい命に責任が取れません。
あなた方不良にはあなた方なりの筋があるのでしょ?ゴムを使うと約束したのに筋が通りません。
今日のことは誰にも言いませんから、どうか避妊してください。
お願い、もう一回コンドームをつけてください…」
川瀬は生ハメは約束破りでありレイプは不良の道義にもとる行為であることなどを相手のプライドに訴え、リーダーの目を見据えて真剣に切々と説いた。
彼女の真っ直ぐな言葉に場のみだらなムードが一時停止した。

川瀬は本当にすげえ奴だった。大勢相手に全裸に剥かれ抑え込まれてもめげない…川瀬がこれほどの根性を持っていることに俺は驚いた。
今にもペニスが突入しようかという絶体絶命の状況下でここまで相手と渡り合えるとは。
これは川瀬の素手ゴロであり、彼女のタイマン勝負だと思った。

彼女の捨て身の懇願に、興を醒まされた不良共はあざけるような野次で対した。
だが、この時、悪魔にささやかれるようにリーダーはさらに残忍なゲームを着想したらしかった。
…こいつよく見るとマブい女だよな。風紀委員長にしとくにはもったいねえよ。いい度胸だよ川瀬文子。
 しょうがねえなあ、川瀬ちゃんも往生際が悪いよな、じゃあ特別サービスでもう一回勝負してやるよ。
 あそこに○○が座ってるら?あいつとどっちが長持ちすっか勝負。
 手コキされてるあいつが我慢できず先にイッたら、川瀬ちゃんに中出しな?
 我慢出来たら外に出してやっからな?顔にでもかけてやるか?

歓声を上げ、手拍子と共にリーダーの名をコールする不良共。
「やめろ、卑怯だぞてめえ!」
冗談じゃないぞ?と俺はゾッとした。というのも先ほどからの不良女の手淫により俺の快感は射精に向けて確実に高まっており、五合目あたりを超え、うっすらこみ上げる絶頂の気配を意識したところであったからだ。

「はい、位置についてぇ!」
川瀬の秘所に亀頭を添え、再び挿入体制に入るリーダー。嫌々を叫ぶ川瀬。
俺もふざけるな!を連呼したが、彼女の身体は再び侵奪者の生殖器を迎え入れることになった。
「いきまーす!スタートぉ!!」
「違う…やっ!やっ!…嫌あああぁ!」

ゆっくりとした侵入だった。当てがった陰茎をゴリゴリと無理やり体重でねじ込んだように見えた。
両者の腰がピタリと密着し、彼女の陰唇にリーダーの陰茎が完全に埋没した。
今度は避妊具なしの生挿入だ。暴行された川瀬の屈辱と無念の心中には余りある。だが今回は全く別次元の危惧…妊娠の二文字が川瀬に現実味を帯びて迫っていた。
犯されて未成年で子を身籠る哀れな彼女の明日に俺は慄然とした。

…我慢だ…死んでも射精しちゃダメだ…絶対イクんじゃない…
そんな俺の思いとは裏腹に、スケに手コキされた俺の官能はオーガズムに向け勝手に亢進していた。
一度乗ったら降りられないジェットコースターが頂点に向け坂を上り詰めていくようだ。
俺の心を見透かすように、不良女はあざけりの表情でペニスをしごく速度を上げていく。

「やっぱ超いい!こいつのマ○コ。名器だ名器。あーたまんねエ。気合入れねえと精子漏れそうだわ。はっはっは」
全身に玉の汗を噴いて腰を振る不良リーダーの下になって滴ってくる汗を受ける川瀬は、哀しげな食い入るような視線を俺に投げた。

「オラ、いい加減あんたもイクんだよ!」
不良女が痛いほどの力で俺のペニスを握ってしごき上げ、亀頭を擦って刺激した。
痛覚さえ絶頂手前の今の俺にとっては射精のトリガーでしかなかった。
駄目だ、あふれる!…俺は思い切り尿道を絞め精液を押しとどめようとしたが、そこまでいけば自動的に射精の反応が起きた。
絶頂がこみ上げ、気づいた時には俺は亀頭の先から空中へと虚しく精液の塊を断続的に噴き上げていた。
俺のまき散らした精子は俺の前の地面にぽとぽと落ちて端から汚くホコリにまみれた。
ドッと沸く不良たち。俺を見つめる川瀬の瞳が絶望の色に染まるのを見た。

「はい、ダメえー!中出し確定え!」
リーダーはピストンのピッチを上げ、かつんかつん音が出るかと思うほど恥骨同士を叩き合わせるような狂った腰使いでラストスパートに入った。
「あははは、処女受胎。身籠れ、身籠れ!」「元気な赤ちゃん産んでねー」とはやし立てる周囲。
絶叫する川瀬と俺。

「ちっとは気持ちいいだろ、オラ?感じてみろや川瀬、最後だべ?お前も気持ち出して感じて最後はイケよ?」
「ああっ!あああっ!」
「ほらイクぞ、本当にイクぞ。中出すぞ…」
「だめ!膣内はだめ!妊娠なんてするわけにいかないの!絶対外に出して…」
「きたきた、上がってきた!金玉パンッパン!精子上がってきた!川瀬マジでいくぞ、いっく!!」
「嫌!いやだあああ!」
リーダーが深く腰を突きこんで両者は硬直した。
リーダーが全身をぎんぎんにいきませ雄叫びを上げながら川瀬の膣内に射精したのが分かった。

周囲から妙などよめきが起こった。肩で息をしつつリーダーは余韻に浸るようにしばらくそのまま川瀬に覆いかぶさって精子を出し切った。
俺は頭が真っ白になり、いっそ連中にこのまま殴り殺されたいような心持ちがした。

その後、不良グループの男どもは一人残らず川瀬を凌辱し、彼女は下級生のクソガキどもの相手までせねばならなかった。
そいつらが遠慮なく川瀬の膣に中出しする度、俺はほぞを噛む思いがした。
ただ、男どもが川瀬にしたことは単なるレイプの域を出なかったが、不良の女どもが彼女に抱いていた感情はもっと鋭いもので(それは男たちを取られたというお門違いの嫉妬に類するものであったかもしれないが)スケたちは男どもよりある意味、残虐で陰湿だった。
タバコを吸っていたスケたちは、射精後もなお勃起が収まらぬ俺のペニスの亀頭と、それだけならまだしもこともあろうに川瀬のクリトリスと両乳首とにあることをしていった。
俺はともかくとして、女の川瀬の身体にも一生癒えぬ傷跡を残したのだった。

全てが終わり連中が引き上げた後、抜け殻ような川瀬と縛られた俺だけがそこに残されていた。
呆然としていた川瀬は修羅場をやり過ごしたことを確かめたかのように、ふいに股間を抑えると犬のように丸まって震えながら嗚咽した。
それは彼女の身に降りかかった理不尽への怒り、処女を強姦されて失った無念、破壊的暴力に曝された恐怖と悲しみ…この日彼女が体験した万感がほとばしった慟哭だったのだろう。

やがて力なく立ち上がった川瀬はたどたどしい手つきで俺の拘束を解いた。
俺は何と言葉をかけたらよいのか分からなかった。
ただ考えもなしに「もし妊娠したらどうするのか」というようなことを聞いた気がする。
川瀬は静かに「堕ろすしかないよ」と言った。

大馬鹿の俺の脳みそは彼女につぐないをするにはどうすればよいか?という問題について、浅慮にも程がある答えを捻り出し、実際に口にも出した。
「責任は取るから、俺と結婚してくれないか?」
彼女は悲愴さを帯びた目を伏せて「お断りします」とだけ言った。
そしてあとは「帰りましょう」というセリフ以外は帰路、口を利かなかった。
俺たちは頼りなく小さなポケットティッシュを分け合ってそれぞれの血の滲む火傷部位に当て、川瀬は膣にも詰め込んで服を着た。

若気の至りという言葉があるが、若い時代の衝動というものはなぜこれほど人を残酷にするのだろう。
青春の嵐の疾風は時にどうしてこれほどまで不条理に人を痛めつけるのだろう。
俺の青春はこの日、死んだ。最後まで読んでくれた者がいたら感謝する。

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