元彼さんから投稿頂いた「同棲の失敗を教訓にしてた元カノとの再会」。
結婚するつもりで元カノと同棲していた。
週末しか会えないのが切なくて、いつも一緒にいたいと思った。
二人で暮らすために、少し広めのアパートを内見してたけど、少し古いけど平屋の一戸建てを見つけて、ここなら子供生まれても大丈夫だなんて言って決めた頃が一番幸せだった。
戸建てに引っ越して、独立した寝室があって、隣の部屋を気にせず思い切りエッチなことができた。
元カノも大股おっぴろげてオマンコ全開、アンアンヒイヒイ大声で喘いでも、tなりの部屋の住人に壁を叩かれることも無くなった。
週末しかできなかったエッチが毎晩になった。
寝る前にエッチしてから寝るのが普通になった。
休日は朝目が覚めると抱き合ってエッチして、それから二度寝、10時過ぎまで寝てて、洗濯してる間に掃除して、二人でお昼ご飯作って食べて、片付けが終わったらエッチして、お買い物に出かけた。
夕方帰って来て、夕飯作って食べて、少しお酒なんか飲んだりして、エッチして寝てた。
少しずつエッチがマンネリ化していった。
エッチh毎日じゃなくてもいいかな、なんて思うようになった。
二人でお金を出し合って生活してるのに、家計を維持するという概念に欠け、共通の財産を蓄えることもせず、まるでその日暮らしのような家計の運用だった。
結婚資金を貯めるでもなく、怠惰な暮らしが過ぎていった。
二人のエッチもカビが生えそうな湿ったエッチになってて、愛が足りなかった。
別れを口にしたのは元カノの方、
「このまま二人で暮らしたら、私たちダメになる。いや、もう、ダメになってるかも…」
俺たちは、一度離れて距離を置くことにしたけど、お互いの引っ越し先をきくこともなく、教えることもなく、距離を置くだけだからと「さよなら」も言わず、「じゃあね」とあの家を出て行った。
やっと引っ越して、気が付けばお金が残り少なくなってた。
二人で住めば経済的なはずなのに、戸建てを選んだことで家賃負担は逆に増加、俺たちは結婚の予行演習なのに、家計の計画をまるで考えずに同棲していた。
新しいアパートで荷ほどきをしてる頃になって、涙が出てきた。
前の引っ越しは、二人で荷ほどきしたっけなと、思い出に耽った。
俺は寂しがり屋ではないけれど、喪失感が辛かった。
あんなに一緒にいたのが、まるで嘘みたいだった。
元カノと別れて、元カノの居場所はわからなかったけど、スマホに連絡先は残ってた。
でも、居場所も教えないで別れた相手に何を連絡するのだろう、何か困ったことがあって頼りたいならまだしも、淋しさを紛らすだけなら、二度と連絡すべきじゃないと思った。
その思いが、二人の共通の友達との関係も疎遠となっていき、やがて風の便りさえ届かなくなった。
俺は、新しい彼女ができて、その彼女と家庭を持つに当たり、ずっと近寄らなかった、元カノと暮らした戸建ての貸家を見に行ってきた。
ほんの数年前のことなのに、凄く懐かしかった。
今はどんな家族が住んでるのかな、なんて思いながら、家を眺めた。
そして、無計画な同棲が招いた別れの教訓を今度の結婚に活かすんだと、元カノとの別れを無駄にしてはいけないと、心に誓って懐かしい貸家を後にしようと背を向けた。
すると、そこに、貸家を見つめてた俺を見つめる元カノがいた。
「やあ…元気だったかい…」
「どうしてここに?」
暫くの沈黙が流れた。
元カノの左薬指に光るリンゴを見つけた。
「結婚…したんだね、おめでとう…」
「ええ…私たち、そこに住んでるの。違う棟だけど、この平屋の貸家に戻ってきたの。あなたとの別れを教訓にして、戒めにして、結婚生活をしようと決意したから…」
「そうか…俺ね、今度結婚するんだ。それで、君との別れを教訓にするために、ずっと来るのを避けてたここへ戻ってみたんだ。二度と過ちを犯さないために…」
俺たちは、二人暮らした失敗を無駄にしないで生きていたことが嬉しくて、握手して別れた。
「お互い、失敗を生かして幸せになろうな。元気でな。さよなら。」
「あなたも元気でね。さよなら。」
数年前は言えなかったさよならを言って、手を振って別れた。
しばらく歩いて、角を曲がるときちらっと振り返ったら、まだ元カノが見送ってくれていたから、大きく手を振って角を曲がった。
今なら、元カノとやり直せただろうなと思ったけど、お互い、もう、戻れないところまで来てしまっていたから、お互いの幸せをいなることしかできなかった。
それでも、再会して、元カノのことを今でも愛している自分に気付いた。
さよなら、元カノ…
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エエ話やなあ…