元彼さんから投稿頂いた「元カノを17年ぶりに抱いて失ったもの」。
大学時代の元カノに、17年ぶりに再会した。
お互い39歳だったけど、一目でわかった。
ゼミの先生が勇退するって知って、お別れ会に出席したけど、もしかしたらッて思ったら、やっぱり彼女も来ていて、再会を果たした。
卒業するとき、もう、二度と会うことはないと思って別れたから、感動的な再会だった。
大学の4年間を共に過ごした街なみを二人で歩き、半分同棲状態で暮らしたアパートを眺め、友達からご夫妻って呼ばれてたっけなあなんて言いながら、宿泊先へ向かった。
お互い、左手の薬指にリングしてたけど、向かった行くは草木が同じで…
17年前の連絡先、スマホに移行してあって、メールに部屋番号を書いて送った。
メール、あて先不明で戻ってこなかったから、届いたんだろう…と思ったら、すぐに連絡来て、ホテルのレストランで待ち合わせ、二人でグラスを傾けた。
二人が離れてからの時間を話した。
そして、まだ、好きな気持ちが残ってることを確認した。
俺の部屋で抱き合い、唇を重ね、舌を絡ませた。
シャワーを浴びて、ベッドに寝転び、
「年取ったなあ…」
と同時に口にして、笑った。
クンニとフェラをして、時の流れを感じた。
17年前より黒ずんだ乳首、17年前より伸びて色づいたビラ肉、17年前より赤黒くなった肉棒、お互い、連れ合いと仲睦まじい性生活があることを垣間見た。
だけど、今の瞬間は17年前に戻って抱き合った。
入れ心地、腰遣い、17年前のパワフルで乱暴なセックスじゃなく、まったりとした大人のセックス、夫婦生活が円満なことをお互いが感じた。
愛しかったけど、セックスの息は合ってなくて、夫婦のセックスがいかに慣れ親しんでいるかを思い知った。
元カノとは恋しいセックス、嫁とは愛しいセックス、それを確認した再会だった。
元カノのお腹に射精して、17年ぶりのセックスを終えた。
「お互い、夫婦仲がいいことを確認したみたいだな…」
「ええ、そうね…17年前とは、変わったわね…」
「再会して、もう一度切ない別れをすることになるとはな…」
「…だから私、もう戻るね。そして、明日は顔を合わせないで、それぞれが一人でこのホテルを出て行きましょう。説にさよならは、申したくないから…」
「ああ…そうしよう…」
彼女が身支度を整え、部屋を出て行くとき、最後のキスを交わした。
「これで本当に最後、幸せにな。さよなら…」
「元気でね…さよなら…」
元カノが部屋を出て行った。
そして、送る会になんか、来るべきじゃなかったと思った。
再会できることを予感してきたけれど、こんな気持ちになるとは思わなかった。
俺たちはもう、昔の俺たちじゃなかった。
青春の思い出が、粉々に崩れていった。
翌日、朝食を食べに行って顔を合わせないように、朝食を取らずにチェックアウトした。
東京駅で軽く食事をとり、土産を買った。
まだ昼前だったけど、さっさと帰ることにした。
新幹線改札口、ここで、17年前、元カノと別れたのを思い出していた。
あの頃と違う色の新幹線に乗り、故郷を目指した。
ふとスマホを開き、元カノとやり取りしたメールを見つめ、元カノに、
「昨夜のメールのやり取りを含めて、連絡先を全部削除しようや。俺たちはもう、会うことも連絡することもしないほうがいい。」
暫くして、メールが来た。
「ええ、そうしましょう。あなたと私は、17年前の思い出だけあれば、十分。すべて消すね。さよなら、私の元彼さん。」
「さよなら、俺の元カノさん。」
そう送信して、元カノの連絡先と、やり取りしたメールをすべて消した。
もう、元カノに連絡する術は、無くなったけど、連絡する用事も無いもんああと、元カノとの繋がりは、17年前に無くなっていることに改めて気づいた。
「俺たちは、再会すべきじゃなかったなあ…」
新幹線がトンネルに入った。
窓に、39歳の俺の顔が映った。
もう、あの頃の俺じゃないし、あの頃の元カノじゃないのに、なんで抱いたんだろう…バカなこと祖したと、抱かずに笑顔で「じゃあね」と別れてたら、連絡先まで消さずに済んだと思った。
再び関係してしまったことで、時の流れを感じたし、連れ合いに対する贖罪迄生じた。
元カノという存在が、ある意味危険分子となり、絶縁する羽目になった。
故郷に到着し、新幹線を降りたとき、でも、これでいいんだと自分に言い聞かせた。
元カノもそう思っているかな?と思っても、もう、確認する手段を失っていた。
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コメント一覧 (1件)
若い頃の元カノとは絶対再会してはいけない。