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再会した元妻は出世していたけど…

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元夫さんから投稿頂いた「再会した元妻は出世していたけど…」。

先週末、別れて21年になる元妻と再会した。
別れたとき、俺29歳、元妻27歳、結婚3年だった。
離婚理由は、俺は子供が欲しかったけど、元妻はまだ要らないと意見が食い違ったこと。
元妻は、あのタイミングで妊娠出産すれば、あの時携わってた仕事の成果を全部盗まれると言って、絶対に譲らなかった。


「そんなに子供が欲しけりゃ、別れてあげるから他の女とこさえなさい!」
売り言葉に買い言葉、本当に離婚しちまった。

お互いの荷造りを終えて、がらーんとした部屋に佇んだ時が、哀しみのピークだった。
本当に別れんのか?、それでいいのか?、引き返すなら今だぞと自問自答したけど、お互い意地になってて、翌日荷物をトラックに乗せた後、離婚届を出しに行った。
離婚届を提出して、後戻りできなくなってから、市役所のエントランスで、
「短い間だったけど、世話になったな。別れてまで専念するんだ、仕事、頑張れよ。」
「ありがとう。あなたも、早くいいお嫁さん貰って、子作りしてね。さよなら。元気でね。」
「お前も元気でな。さよなら。」
この時が元妻を見た最後だった。

俺が離婚したら、それを知った後輩OLが猛アタックかけてきたんだ。
しかも、K仲涼子に似た可愛い女で、5歳年下の24歳、あれだけ好きでしたって言われたら、心が揺れた。
本当はまだ元妻が心にいたけど、元妻を好きだったけど、あの美貌には負けた。
デートに誘われ、そのまま色仕掛けでベッドインしたよ。
可愛い顔してるけど、可愛いだけに男あしらいは心得てた。
男が喜ぶ仕草やタッチを繰り出されて、骨抜きにされた。
ピンクの奇麗なマンコも入れ心地抜群だったし、可愛い喘ぎも萌えた。

夏には白いセーラー服なんか着ちゃって、無理があったけど似合ってて、萌え~だった。
美貌の女に惚れられて、離婚後僅か1年で再婚しちゃった。
元妻には、報告はしなかった。
あんなことを言ってたけど、俺が早々と再婚したら、きっと落ち込むと思った。
連絡先は残してたけど、まだ愛してたからこそ、言えなかった。
再婚して、半年間は新婚ラブラビを楽しんで、子作りに入った。
翌年の晩秋、妻は女児を出産した。

再婚して、今年で20年になった。
相変わらず可愛い妻とは、今も飽きずにセックスがある。
俺は、夫婦関係とセックスは、大きく関係してると思ている。
絶え間なく濃厚なセックスを続けている夫婦だと、何か夫婦に問題が起きても、別れることは無いような気がしている。
元妻とは、子を作る作らない以前に、元妻が多忙で、週末に1回の営みがあるかないかだった。
元妻とは週1回、かろうじて夫婦らしいことをしていたが、完全にレスの夫婦は、家族ではあるが、夫婦ではないと思う。

元妻とは、ずっと再会してなかった。
元妻の勤務先には不用意に近づかなかったし、元妻のことは忘れる努力をしてきた。
でも、先週末、ショッピングモールの立駐で、元妻とすれ違った。
元妻は買ったものが入った紙袋の中をのぞきながら歩いてて、俺は車のキーをバッグにしまいながら歩いてて、ぶつかりかけて、
「あっ!ごめんなさい。」
と言って顔を上げたら、どこかで見たことがあるような…21年の歳月を経ていたが、共に暮らした間柄、すぐに記憶が蘇った。

21年の歳月は、お互いの外見を残酷に変えたが、身体つきや仕草は一緒に居たときに見慣れたもので、年を重ねてもそうそう変わるものではなかった。
「あなた…ご無沙汰してます。」
「元気だったか?久しぶりだな。」
俺の左薬指を見て、
「再婚なさったのね。お子さんは?」
「ああ、大学1年と高校1年の女の子がいるよ。」
「良かった…私、あなたの人生、3年間無駄にしちゃって、気に病んでたんだ。」

元妻の左薬指には、リングはなかったから、余計な詮索はしなかったが、
「私は結局、再婚はしなかった。私には、結婚は向いてないみたい。」
「ってことは、仕事バリバリやって、出世したんだろう?」
「まあ、今は部長相当職になってるわ。」
「部長相当職…へ~…俺なんか、この年でまだ課長代理だよ。大した出世だな。頑張れよ。陰ながら、応援させてもらうよ。別れた元妻は、親友みたいなもんだからな。」
「ありがと。それじゃあ、元気でね、親友さん。」
「ああ、年なんだから、身体に気を付けて頑張れよ。さよなら。」

元妻は立駐に向かうと、赤い86に乗って颯爽と走り去った。
「あいつ、イカしてやがるな…」
と見送ってみたものの、再婚して2人の娘と幸せな暮らしをしてる俺を見た元妻の表情が、憂いに満ちていたのを感じた。
俺が再婚して子供を持ったことを知って、満面の笑みで喜んではくれたが、帰宅して、風呂に入りながら元妻を想ったら切なくなった。
48歳の元妻は出世したが、家に帰れば独り、ただいまと言ってもお帰りという人はなく、独りで飯食って、独りで寝てると思うと、たまらなく切なくなった。

21年前、思いとどまっていたら…俺と暮らしていたら…元妻は独りではなかったけれど、俺は子供を持てなかったかもしれない。
だから、これで良かったんだと、21年前の別れを正当化した。
ふと、スマホを開き、今はラインが主流になって滅多に開けないアドレス帳を開けてみると、ガラケーから引き継いだ元妻の連絡先が残ってた。
「お前はまだ独りじゃないさ。俺という親友と、ほら、繋がってらあ…」
そう呟いたけど、連絡することはなかった。
俺は、そっと元妻の幸せを祈った。

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