佐治木裕二さんから投稿頂いた「不甲斐ない俺が24歳の童貞を捧げた弥生のこと」。
メンタルが弱すぎて緊張しすぎて、大学受験に全部失敗、高校を卒業して予備校も数カ月で挫折、大学は諦めて専門学校に行って就職。
大卒エリートにこき使われて、成果は横取り、失敗は押し付け、心が持たずに2年で辞めた。
何をやってもダメな自分に嫌気がさしつつ、ガススタでバイト。
ところがそこで、今でも忘れられない恋をした。
当時俺24歳、弥生26歳だった。
弥生は不良少女からのレディースかぶれの過去があったけど、面倒見のいいお姉さんで、ちょっと吉高由里子っぽい顔してた。
さすがに26歳でバカはやってなかったし、真面目に働く心優しい女性で、俺が24歳で童貞だと知ると、付き合ってくれて、童貞を卒業させてくれた。
「気にしないで。どうせ、何十人もの男とパコったマンコだから。」
初体験が14歳で、高校1年で族のレディース見習いになって、週末は色んな男に股を開いてた。
でも、俺が恋した弥生は綺麗なお姉さんで、優しく女を教えてくれた。
初めて見たオマンコは、紫色のマンビラがエロくて、クンニを指導され、フェラされた後スキン被せられて騎乗位で童貞を卒業した。
揺れる乳を見上げながら、吉高由里子に似た顔を歪ませた弥生に搾り取られた。
その後も頻繁に関係して、俺は弥生と結婚したいと思うようになった。
弥生も俺の事を可愛がってくれて、このまま一生一緒だと思ってた。
でも、付き合って1年くらいの時、俺は、いい加減バイト生活から卒業しろと言われて、兄貴が見つけてきた隣県の県庁所在市の勤め先に就職させられた。
泣きながら弥生にそのことを告げると、
「良かったじゃない。ちゃんと就職した方がいいよ。頑張んなさいよ。」
って言われて、一緒に来てと言えなかった。
旅立ちの日、弥生が見送りに来てくれた。
「俺、頑張るよ。頑張ってみせるよ。」
「元気でね。さよなら…」
「今までありがとう…さよなら…」
弥生の目が潤んでいたのを見て、弥生も俺のこと好きだったんだと確信した。
俺は必死に涙を堪えて、弥生に手を振って背を向けて歩き出した。
隣県にアパート借りて、就職して、そばに家族も弥生もいないから自分で何でもしなければならない、俺にとっては背水の陣が、俺を成長させた。
がむしゃらに働いた。
盆と正月しか帰らず、それも必要最小限の帰省時間にして、とにかく働いた。
就職して2年くらいの時、仕事で知り合った女性に、仕事の後に食事に誘われて、二人でディナーを愉しんでた時、その女性が可愛いことに気づいた。
俺は、がむしゃら過ぎて、恋を忘れて生きていたことに気づいた。
そしたら、急に恥ずかしくなって、彼女をまともに見られなくなった。
その瞬間、彼女が、
「あの…良かったら、私とお付き合いしてもらえませんか?」
と言ってきた。
俺は、顔を上げて彼女を見つめ、その可愛さに見惚れながら、
「は、はい、もちろん。」
俺27歳、彼女23歳だった。
人生で2人目の女性、彼女は弥生のオマンコと違って、マンビラが肌色で、小さかった。
処女ではなかったけど、フェラもおぼつかなくて、弥生がいかに経験豊富だったかを知った。
処女ではないのに、少し痛がって、僅かだったが出血した。
「初めてではないんだよね?」
「ええ…そうだけど、私…」
彼女は、初体験がレイプだったことを打ち明けた。
高校3年の秋、廃工場に連れ込まれ、17歳の純潔を散らした。
引き裂かれた処女膜とセーラー服、内股を伝う破瓜の血、よろよろ歩く彼女を警ら中の警官が保護、犯人はその日のうちに検挙された。
彼女もまた、大学受験を断念せざるを得なかった。
というより、それどころではなく、暫く引き籠っていたそうだ。
でも、このままじゃだめだと就職して、がむしゃらに働く俺に出会った。
俺も、不甲斐ない自分の過去を打ち明けた。
俺と彼女は寄り添い、惹かれ合い、愛し合った。
ここ尾から愛する者同士のセックスは、常に生だった。
デキたら結婚するつもりで、真剣に交合した。
そして、愛し合う者同士のセックスは、心身ともに満たされる素晴らしいものだと知った。
俺は今29歳、もうすぐ結婚する。
愛する彼女と結婚するけど、忘れることはない弥生との恋を思い出す。
結婚してから住む新居へ移るために、アパートの片付けしてたら、数週間、弥生とやり取りした交換日記みたいなのが出てきた。
懐かしさで、読み直した。
それほど昔じゃない、数年前の事なのに、遠い昔に感じた。
俺は翌日、ちょっと実家に帰ると彼女に連絡して、高速に乗った。
1時間で古sとに到着し、数年前までバイトしてたガススタに向かった。
弥生は、まだ働いているのだろうか…そんなことを思いながら車を走らせた。
ガススタがあった場所は、コンビニになっていた。
コンビニに車を停め、交換日記を眺めた。
すると、コンビニから女性店員が出てきて、店内で回収したごみ袋を抱えて、裏のヤードに歩いて行った。
その店員は、弥生だった。
小走りで戻ってきた弥生の左薬指には、シルバーのリングが光っていた。
31歳の弥生は、結婚していた…
弥生…
元気にやってるんだね。
幸せになってるんだね。
あのね、俺も今度、結婚することになったよ…
さよなら…
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コメント一覧 (2件)
いい話です。
話の締め方が、粋だね。
寂しさの中に、希望が見える。