元カノさんから投稿頂いた「元彼を思い出すペン立ての付いたメモ紙」。
実家に帰ると、20年前に別れた元彼を思い出します。
実家には、兄一家と両親がいますが、サザエさん的な昭和チックな家で、玄関近くに黒電話があって、その電話の脇には、ペン立ての付いたメモ紙があります。
ペン立てに刺さってるペンもセットです。
それらには、配った会社名が書いてあるのですが、それ、元彼が勤務してた会社なんです。
それって、付き合ってる頃に、元彼からもらったものなんです。
何気に電話のわきに置いて、それなりに活躍してずっとそこにあり続けました。
元彼とは、結婚したかったですが、転勤族の元彼は遠方へ転勤、
「ついてくるかい?」
の言葉い、首を縦に触れなかった私・・・生まれたところを遠く離れるのが怖かったんです。
その様子を見て、全てを察した元彼は、
「そうか・・・お別れか・・・」
淋しそうに肩を落とした元彼のしょんぼりした後姿、思い出します。
お別れのセックス、元彼、クンニを30分以上してくれて、それだけで何度も逝かされました。
だから私も、元彼をいっぱいフェラして、おちんちんがふやけるほど舐めました。
あれほど心と体を繋げ合ったセックスは、初めてでした。
元彼が腰を振るたび、さよなら、さよならって言ってるみたいで、快感の中、涙が流れました。
最後の精液を浴びたとき、ああ、終わっちゃった・・・と思いました。
最後の精液を元彼がティッシュで拭きながら、
「お前を他の男に抱かせたくねえなあ・・・」
と呟いたのを、覚えています。
その後、私を車で送ってくれた元彼は、
「じゃあな。会いたくなるから、お互い連絡は控えようや。俺たちは今日で終わり。見送りとか要らないから。今日で終わり。元気でな。さよなら。」
「さよなら・・・あなたも元気でね・・・」
去ってゆく元彼の車を見送りました。
ペン立ての付いたメモ紙を貰った頃は、まだ家電が活躍してましたが、試合に携帯電話が普及、家電を架けてメモを取ることもなくなり、メモが消費されずずっと電話の脇に鎮座しています。
だからと言って、邪魔にされるわけでなく、実家の風景に溶け込むようにそこに馴染んでいます。
年に何度か実家に行くたび、家電を見ては、ペン立ての付いたメモ紙を見て、元彼を懐かしく、そして切なく思い出します。
切ない心が、それほど悪いこととは思えなくて、楽しかった思い出に浸るというより、自分が愛し、愛された男性の存在を忘れないためのアイテムのようになっています。
再会したいとかはありません。
ペン立ての付いたメモ紙を見るたび、今はどこにいるんだろう、どんな暮らししてるのかな・・・と元彼に思いを馳せるのです。
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コメント一覧 (3件)
ペン立ての付いたメモ紙、オレの実家にもあるわ。
確かに家電脇にずっとあるけど、長年使われてないねえ。
挿さってるボールペンは書けるのだろうか…
俺の実家には、元カノにもらったパタパタ時計がある。
現役で動いてるんだが、見るたび切なくなるんだ。
もらったのは35年前、初めての彼女だった。
今、この世にいないんだ…
元嫁が拾ってきた猫、置いて出て行ったのが6年前。
娘は成人して、猫は年齢不詳だけど、仲良く暮らしてるよ。
猫見てると、可愛がってた元嫁を思い出しちゃうんだよね。