工房2年頃の話なのだが、当時俺には同級生のK子という彼女がいた。
コイツは実は小学校の頃からの幼馴染で、それまでも仲は良くてふざけてチュッとかしてたけど、はっきり男と女という形で付き合い始めたのは工1の頃だった。
真面目に告るのもテレくさかったのが、ある日腹を決めて切り出した。
俺「・・・・なんだかさ、最近お前が女に見えるんだよな。」
バシッ(いててて)
K子「てめーヌッコロスぞ。わたしゃ昔から女だよ。」
俺「ああ、確かに一緒に風呂入った時は何もついてなかったな。」
K子「氏ね」
飯食って金払わせたあと、先生を速攻で追い返して、さてどうしようということになった。
いつもの流れだとゲーセンなのだけれど、K子も来てることだし俺は仲間に詫びを言ってまっすぐ帰宅した。
おかん、弟、K子、そしていつもよりちょっと帰りの早い親父が居間でテレビ見てくつろいでいた。
おかん「おかえりー、ご飯食べてきたんだよね?Kちゃん来てるよ。」
俺「ああ、先に汗流してくる」
シャワー浴びて居間に戻った。おいおいK子、おめーはうちの家族かよ。すっかり溶け込んでるじゃないか。まあ、昔からありきたりの風景ではあったのだがw
俺「で?おまえ結局今夜どうすんの?」
おかん「あっ、泊まっていってもらうことにしたから。年頃のお嬢さんが一人で家で留守番っていうのもないでしょ?」と口をはさむ。
俺「お嬢さん?」
びゅっ。
K子のほうからミカンが思いっきり飛んでくる。弟がクスクス笑っている。
こうやってると3人兄弟みたいだよな。みんなの前で交際してること暴露してしまおうか。いやいや・・・もうしばらく内緒にしておこう。
弟「ねえ、上行って遊ぼうよ」
俺「ああ、そうしようか」
とういうわけで、2階の俺と弟の部屋へ移動。なんとかっていう人生ゲームをやることにした。
まあ、俺はこんなゲームなんぞは勝っても負けてもいいのだけれど、K子は昔から負けず嫌いですぐに熱くなる。おまえ、そういうところぜんぜん変わってないな。
・・・ってオイコラ、パンツ見えてるぞ。少しは気使えよ、お嬢さん。
弟の方をチラッと見ると目線が明らかに謎の白い物体を追っているしw
K子がボロ負けして癇癪を起こしかけていた頃、おかんがK子を風呂に入れと呼びに来てK子は部屋を出て行った。
俺「お前は風呂はいったの?」
弟「うん。帰ってきてからすぐ。Kちゃん相変わらずゲーム弱いね。」
俺「ああ。そんなことより、お前・・・アレ気づいてたか?」
弟「うん。純白♪」
さすが俺の弟だ。まだあどけない天使のような顔してるけど結構いやらしい香具師だなw
あれ?そういえば、今夜K子はどこに寝るんだ?まさか俺達とこの部屋で・・・
昔はそういうこともあったが、今さら親達がそんなこと許すわけもなく、さりげなくK子が2階でいつも両親が使っているもうひとつの部屋を使って、親は1階の部屋に避難ということになった。へっへっへっ・・甘いよ。甘いっ。甘すぎるよおまいら。
しかし結局この夜、俺は夜這いすることもなく、いつもより長かった部活の疲れのためか不覚にもすぐに寝てしまった。
明朝、全員がいつもよりなぜかちょっとだけ早起きして和気あいあいと朝飯を食った。
おかんに至っては、「お嫁さんが来たみたいね」などとうれしそうにはしゃぐ。
親父もまんざらではない顔。コイツもきっとエロいんだろうなw
俺とK子は、制服に着替えるためにK子の家に寄ってから一緒に登校した。
夜這いは逃したけど・・ああ、こういうのってなんだか幸せいっぱいだな。
並んで歩きながらそう思った。
それから10日程たったある日のこと。夜、ガラにもなく宿題なんぞしていると、弟がとんでもないことを口にした。
弟「どうしたらいいのかな・・・」
俺「ん?どうした?」
弟「KちゃんとHした」
神キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━ !!!!! ・・・・・・・・・じゃないよなやっぱり。
がびーん・・・・・
俺「ほほほぉぉ?気持ちよかったか?」
弟「真面目に聞いてよ。避妊しなかった。どうしよう。」
俺「・・・・で?いつごろのことよ?」親身に相談に乗る俺は世界一マヌケな男。
弟「この前、Kちゃんが泊まりに来たとき」
俺「詳細キボン」
なぜかキンタマのあたりがじーんとする。泣かないぞ。
弟がぽつりぽつりと語ったその時の状況をまとめると次のようなものだった。
あの夜、弟は例の白い物体が脳裏に焼きついてなかなか眠れなかったそうだ。俺はというと高いびきかいてぐっすり寝ていた。たぶん弟はサルになって自家発電でもしてたのだろうな(言ってなかったけど)。
そんで、1階のトイレに行って小便した帰りにK子が寝ている部屋のドアの前を通った時、なんとなくK子の顔が見たくなってドアを開けてしまったそうだ。
K子は布団に入って眠っていた。中に入ってK子の傍らに座って顔みているうちに、衝動的に唇にキスしてしまった。眠ってるからバレないと思った。
不意にK子が目を開けた。「声出すよ」って言われて、逃げようと思ったけど、えっちなことすれば、ばらされないと思って抱きついた。しばらく抵抗されて押し問答しているうちに、いやいやながらも胸だけじかに触らせてくれることになった。
それで引き上げるかわりにこのことは忘れるという約束だった。
だけど触っているうちに、思い切って口つけて吸ってみたら、抵抗されなかったのでしばらくそのまま甘えていた。
K子の息使いがなんだか荒くなってきたので、パンツに手入れて触ってみたら濡れていた。
結局そのままいくところまで行ってしまった。生だともしかして妊娠するかもしれないことは当然知っていたのでなんとか外に出そうとしたけど間に合わなかった。
以上が弟から聞き出した話(多少脚色あり?)。
多少ハァハァしているふりをして
「K子はHな声を出していたか?」と聞いたら、「・・・・・・うん少し。」だってよ。
まあ、このあと兄貴らしく励ましたりアドバイスしたりしたわけだが・・・
ネタかもしれないと一途の望みをかけて後日K子に問いただした。
すべて真実だった。結局妊娠はしなかったようだ。だけど俺とK子が付き合っていて、ガキはガキなりに幸せな未来とか語りあっていたことなど、弟も親もいまだに知らない。
終わりです。ここまで読んでくれてありがとう。
感想などコメントをどうぞ!投稿していただいた方の励みになります!