綺麗に別れたけど思い出してしまう元カノとの恋

元カレさんから投稿頂いた「綺麗に別れたけど思い出してしまう元カノとの恋」。

結婚して十数年過ぎて、四十路のオヤジになって、「懐かしい」という回顧の感情と戯れることを覚えた。
懐かしい曲を耳にしたりして、ふとその頃の人生を振り返ると、その頃には気づけなかった色んなことが分かってくる。
俺の初デートは高校1年の秋祭り、中学の1年後輩で、思い出に一度だけデートして欲しいと言われ、出店の中を歩き、例大祭を見てデートした。

「ありがとうございました。これで、思い残すことなく受験勉強に打ち込めます。」
そう言って手を振って帰って行った。

その中学の後輩にはあれから一度も再会してないけど、あの娘が高校になったなら付き合う約束をすればよかったと、後に後悔した。
好きだったかどうかはわからなかったけど、高校時代、恋に恋してた。
高校時代には、市内にある私立大学の学際で知り合った大学3年生の女子大生と、高校2年の時に脱童貞した。
とてもセクシーなお姉さんで、ちょっとＳっ気があり、
「今日は生理が来ちゃったから、手でしてあげる。」
なんて言われて、下半身丸晒しでお姉さんのアパートのバスルームで手コキされてアヘアヘ、男としてはかなり恥ずかしいシコシコビュービューを鑑賞された。

大学時代の恋は、ヤリたい盛りの身体目当て。
セックスできるなら、生理的に無理でなければヤラせてもらうスタイル。
だから相手は女子高生や女子大生ばかりじゃなく、バイト先のＯＬのお姉さんやパートのおばちゃんもヤル対象だった。
女子高生のピンクのマンコにブチ込んで、処女膜破ったことも合ったし、太目の女子大生にガン突きして波打つ腹を楽しんだりしながら、セフレもいた。

彼氏持ちＯＬと、彼氏とはできない道具を使った変態プレイとか、自分の母親世代のおばちゃんのドドメ色のオマンコのネバつく感触を楽しんだりした。
セフレとのセックスは快楽目的だから、他のカップルと乱交やスワップもした。
興奮したけど、部屋に帰って独りになると、虚しかった。
彼女を裏切った気持ちに苛まれたりもしたし、それが彼女に伝搬して破局もした。
だから恋人は何人か変わった。

社会に出たら、周りに既婚者がいっぱいいて、結婚を意識しだした。
すると、恋愛の相性と結婚の相性は、一緒とは限らないことに気付いた。
結婚とは生活だから、好きなだけではダメだし、セックスが良いだけでもダメで、一緒に生活していけるかが大事だった。
だから、結婚してからも、嫁さんに対する愛情とは全く関係なく、結婚に向かなかった激しい恋愛をした元カノをいつまでも思い出すのだろう。

社会に出てすぐに付き合った女の子とは、燃え上がるような恋愛だった。
セックスも激しく、濃密に交わった。
可愛い娘だったけど、金銭感覚というか、経済的価値観が違ってて、このまま結婚したら、きっと家庭生活が成り立たないような気がした。
話し合ったら、向こうも同じこと考えてて、別れを選んだ。
最後、豪華な旅館に泊まるお別れ旅行して、仲居さんに「お似合いですね」なんて言われて、
「今度結婚するんです。」
なんて言っちゃって、仲居さんが帰った後、二人で泣いたの覚えてる。

最後のセックスして、翌朝朝食バイキング食って、チェックアウトした後、駅に荷物預けて温泉街を観光して、昼飯食って、お土産買って夕方戻ってきた。
最後、二人の思い出の居酒屋で?んだ。
店を出て、別れた。
「元気でな。お前と価値観の合う男を見つけるんだぞ。さよなら…」
「うん。そうする。今までありがとう。元気でね。さよなら…」
お互い、新しい、次のステージに立つための前向きな別れは円満で、綺麗に別れられたけど、まだ好きだったから切なかった。

その後、1年くらいは元カノを引きずってたんだけど、ある日、さすが可愛いだけあって元カノが新しい男と歩いているのを見かけたんだ。
凄く素敵な笑顔で、楽しそうで…
それ見て、少し胸がキュッとしたけど、ああ、元カノが幸せそうで良かったなって心から思えて、あれ以来行ってなかった思い出の居酒屋で、独りカウンターでしみじみ?んだよ。
その直後に背あったのが嫁で、元カノほど可愛くはないけど、清楚なお嬢さんだった。
当時俺は26歳、もう、20代前半のような激しい恋愛は出来かったし、恋に対する情熱も無かったが、嫁には何か癒しを感じ、嫁は俺にシンパシーを感じてた。

結婚相手を探すべき年頃に、結婚に相性がよさそうな相手と出会った感じがした。
それまでの恋愛と違って、穏やかな恋愛をして、快感よりも一つに結ばれる歓びに浸る、愛のあるセックスをした。
俺28歳、嫁25歳で結婚して、子供が生まれて、子育てに忙しくも楽しい日々を過ごし、子供たちに手がかからなくなった四十路夫婦になり、ふと、20代前半の恋を思い出すんだ。
嫁とはレスになることもなく、上手くいっているし、今更元カノとどうなりいわけでもないのに、ただ、あの頃流行った曲なんか耳にすると、あの別れの切なさが蘇ってくるんだ。
そして、俺も、歳を取ったなと、そう思う…