昔の彼女さんから投稿頂いた「週末をずっと一緒に過ごしてた彼の思い出」。
毎週末、彼のアパートで過ごしてた。
金曜日、残業や飲み会がない日は、彼のアパートに帰ってた。
抱き合ってキスして、一緒にお風呂入って、ご飯作って、ビール飲みながら食べて、イチャイチャして、そして彼に愛撫されて…
彼が入ってくると、全身が痺れた。
彼の赤ちゃんを産みたい、心からそう思った。
中に欲しい、いっぱい出して、そう願った。
いつか、そんな日が来ると思ってた。
彼のアパートには、私の下着や部屋着、着替えや化粧道具などが揃ってた。
週末の暮らしは、彼のアパートで同棲生活だった。
金曜の夜、私が食材を買って帰り、お料理した。
彼は、お風呂を沸かして待ってた。
週末、お天気が悪いと一日中セックスしてた。
彼とするセックスは、何回しても飽きなかった。
生理が来たときは、私が彼のを弄って、彼が「出る」と言った時にティッシュで先っぽくるんで精液を手で受けた。
月曜の朝、金曜日着てた服着て、彼のアパートを一緒に出た。
駅から電車に乗って、先に私が下りて、
「じゃあ、また金曜の夜ね。バイバイ。」
と言って彼を見送った。
その時が一番哀しかった。
金曜日まで会えない…彼を乗せた電車が見えなくなったら、改札を出て、気持ちを切り替えた。
彼とは、結婚すると思ってたけど、付き合って3年くらいの頃から、二人の波長がズレてきた。
好きなのに、彼も私を愛してくれてるのに、?み合わなかった。
ある月曜の朝、先に電車を降りて、
「じゃあ、また金曜の夜ね。バイバイ。」
と言って彼を見送った後、哀しさじゃなく、ホッとしている私がいた。
それは、噛み合わない雰囲気の週末が終わったという安堵だった。
その後、彼と話してて、わかった。
私達はもう、終わりなんだということが…
彼と話してて、楽しいんだけど、思いさえも噛み合わなくなってて、上滑りな会話になった。
切なかった…
もう、二度と戻れないんだってわかった。
そんな週末を迎えた日曜の夕方、彼が、私の下着や着替えをまとめてくれた。
そして、結婚式などの非着物を入れる大きな手提げ袋を用意してくれて、それに入れた。
私は、それを抱えて玄関に立った。
しばらく見つめ合った。
「今までありがとう。大好きだったよ。3年間、私といてくれてありがとう。さよなら。」
「元気でな。困ったことがあったら、連絡くれよな。別れても、友達なんだから。さよなら…」
玄関を出る前に、最後のキスをした。
玄関を閉めて、自分のアパートに向かった。
いつも彼のアパートで見てた、笑点を自分のアパートで見たけど、ちっとも笑えなかった。
彼のおかげで、色んな経験ができた。
お別れはしたくなかったけど、あれ以上付き合ってたら、心が持たなかった。
だから、彼に、ありがとうと、さようならを告げた。
あの後、彼に頼りたいことが何度かあったけど、連絡することはなかった。
熱が出たりして、買ってきて欲しいものとかあったけど、頑張って自分で買ってきた。
連絡すれば、彼は友達として助けてくれただろうけど、友達としての彼とは会いたくなかった。
でも、恋人としての彼は、もっと無理になってた。
だから、赤の他人になった方が、楽だった。
仕事してるときは良いんだけど、週末、アパートに独りでいると、kれを思い出して切なかった。
何してるんだろうとか、元気にしてるだろうとか、困ってないだろうとか、考えた。
考えると切なくなるから、なるべく外出してた。
そしたら、今の旦那と巡り合った。
彼と別れて1年半、旦那に初めて抱かれた。
1年半ぶりのセックスは、気持ち良かったけど、ああ、やっちゃったって思った。
当時私は25歳、もう、20代前半のような激しい恋は出来ないんだろうなと感じた。
旦那は3歳年上で、20代のうちに結婚したいと言ってた。
それって、回りくどいプロポーズなんあけど、嫌じゃなかった。
激しい恋心は無いんだけど、初めて旦那のアパートにお邪魔したとき、緊張することはなく、なぜか落ち着けた。
その日は、旦那のアパートに泊って抱かれたんだけど、セックスの後、旦那が、
「君は不思議な女だなあ。興奮しながらセックスしたはずなのに、終わって、こうして抱いてると、なんかくつろげるんだよ…」
って言った。
この人と、結婚するのかもしれないな、と思った。
そして、彼とは激しい恋心を燃やして、恋する彼に抱かれてセックスでも燃えたけど、越智津k無かったんだと思った。
そして彼も私と居ると楽しいけど、くつろげなかったんだろう。
結局旦那と結婚した。
子供も生まれて、平凡だけど幸せな生活をしている。
でも、時々彼を思い出す。
別れてから、一度も再会もしてないし、連絡もしてないけど、ラインの友達にはまだいる。
今年、旦那と結婚して7年が過ぎた。
そして、彼のアパートを後にしてからもう10年、そんな節目の年に、彼が夢に現れた。
私のアパートがあった街で彼の後ろ姿を見つけ、追いかけて話しかけた。
「ねえ、久しぶり。元気だった?」
後ろ姿は間違いなく彼なのに、振り向いたら旦那だった。
それまでドキドキしてたのに、急にホッとして、そのまま旦那と街を歩いた。
目が覚めて、ああ夢かと思った。
横を見ると、旦那がスースーと寝てて、嬉しかった。
ああ、もう大丈夫だ 彼の事はいい思い出に出来そうだと思った。
心の片隅にずっと居るから、どこで何しているのかとか、元気でいるのかとか、気にはなるけれど、10年前の感情とは違うし、もう、会うこともないから。
ただ、彼には幸せになってて欲しいと願ってる。
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コメント一覧 (1件)
いいお話をありがとうございました。