レイプされかかっている女の子を助けてあげた体験談。
3年程前、親友の妹が車の中でレイプされかけてるのを見た。
親友の家に向かって歩いてて、カーセックスしているように見えたからワザと目線を外して通り過ぎた。
(貯水池と公園の間の道でカーセックスの名所で厳密に言えば親友の妹かどうかわからなかった)
車を通り過ぎて5歩位かな、ガタンという大きな音と「助けて!」という悲鳴が聞こえた。
振り返ったら女の子が窓に頭をブツケられていた。
これは大変!と思い近付いたた親友の妹で鼻血を出していた。それを見た瞬間に俺はキレて、近くにあったコンクリのブロックでフロントグラスを叩き割った。
男は興奮状態で車から降りてきたから二発目をボンネットに叩きつけた。
もの凄い音に男は正気を取戻したらしく、その場にへたりこんだ。
親友の妹は助けたのが俺だとわかると泣きながら車から降りてきた。
男は半泣きで車を弁償しろって叫んでいた。
俺は親友の妹に上着を着せて「大丈夫?」と聞いた。
大丈夫な筈なかった。腕は掴まれて痣や爪痕があるし額は切れて鮮血が出てた。顔も殴られたのか、腫れ始めていた。
彼女に警察を呼ぼう、それとコイツ知ってる?って聞いた。
彼女は気丈に「高校の同級生で今日は同窓会の帰り」と答えた。
とりあえず無抵抗だったが腹が立ったので俺はそいつを蹴り倒した。
座り込んでいる所にまともに蹴りが入ったので悶絶していたが、俺は構わずにそいつの携帯を取出した。
そいつの携帯から自宅を探して電話した。
「お宅の息子さんレイプしましたよ、未遂ですけど」
「女の子を助け出す為に車を壊しましたよ、今から警察を呼びます」
向こうの親は慌てて警察は待って欲しいと言ったが、間髪入れずに110番した。
だいたいの場所を言って、レイプ犯は捕まえているからって言ったら
俺の名前と連絡先を聞かれた。
電話を切った後、警察から折返しその携帯に電話があったので救急車を頼んだ。
電話を切った後すぐに彼女に
「本当に大丈夫だった?」って聞いたら、少し非難するような眼で俺を睨んだ。
確かに車はフロントグラスがなくなり、ボンネットはベコって凹んでいて彼女の同級生は血を流しながら呻いていた。
しかしすぐに「○○君が通らないと、私…」涙ぐんだので
「良かった、俺がいなければ…殺されていたかも」みたいな事を言って恐怖感を煽った。
親友に電話しなきゃ…と思ったが、警察が来る前に兄貴が来たらそれこそ事件になると思い、警察が来てから電話する事にした。
警察が来る前に携帯が鳴った。出るとそいつの父親で、
「今向かってるから内密にしてくれ」
みたいな事を言うから
「無理、早く来い」と言って電話を切った。
警察が来るまでそいつの携帯を弄っていたらレイプしている写メとか見つけた。
彼女に写メに写っている男を知ってるか聞いたら、一人は同級生だと言ってた。
すぐに警察が来たので親友に電話をしてこっちに来させた。親友と両親が来た頃には応援のパトカーも来た。
俺は親友や家族を見ながら事情聴取に応じた。
その時に警官に携帯を渡して写メを見せた。警官は顔をしかめながら
「常習だな、レイプは親告罪だけどこれは酷い。追究します」みたいな事を言ったと思う。
向こうの親が来た頃はそいつは手錠をかけられてパトカーに乗せられていた。その時点で本人も認めたらしい。
向こうの母親はパトカーの窓越しに何か叫んでいたが覚えていない。
父親が彼女の両親に土下座をしていたのが印象的だった。
その後、俺はパトカーに乗って警察署に事情聴取を受けに行った。
彼女の母親は彼女に付添って病院に向かった。
俺は警察について事件を未然に防げた事について感謝されたので
「レイプはギリセーフでも暴行されたのは変わりませんよ、最悪の事態を免れただけですよ」と言い厳しく追究するように警官に言った。
警官に起きた事の全てを話した。少し嘘はついたけど…。
窓ガラスを割ったのはノックしたら車を出そうとしたから慌てて割ったってのと、相手が掴み掛かってきたから軽く蹴ったって箇所…それ位は食い違っても大丈夫だった。
カツ丼はなかったけど警官が自費でラーメンを奢ってくれたのは嬉しかった。
ラーメンを食べて一通り供述を終えたら別の警官が入ってきて、記者倶楽部がどうこうって言ってたが、担当の警官?刑事?が
「もっと大きなヤマになるから伏せてくれ」みたいな事を言った。
俺の事情聴取が終わったので出てきたら親友が待ってた。
親友が涙ぐんで俺に感謝するので、俺も正直に連絡を遅らせた事を伝えた。
その後は親友の車に乗って搬送先の病院に向かった。車の中で俺は簡単に事件の内容を話した。親友も話を聞いて安心したみたいだった。
妹はその日から二日間入院をして、後は通院になった。
彼女の退院の日に警察から電話でもう一度話が聞きたいと言われたので、時間を約束して警察に行った。
話は殴ってたのか頭を押し付けていたのか?って話だったのと、彼女が親友の妹だとわかったのはどの時点だったのかを聞かれた。
そこも正直に話したのだが、
「襲われてるのが親友の妹だとわからなくても助けたのか」って聞かれた時はムカッてきた。
その後は別のレイプの話になって、一人は被害届が出ている女性でそいつも自白したらしい。彼女の言ってた同級生も逮捕されたし、もう一人のレイプ犯はアメリカに留学しているから、親が帰国させたって言ってた。
家宅捜索したらデジカメでかなりの写真が出てきたから、全て検証するとの事だった。
結局そいつらは皆実刑で6年~7年になった。
それも、それぞれの親が補償したから少し軽くなったらしい。
新聞にも載りましたが判決が出た頃には転勤になって地元を離れたから見てません。
親友の妹はPTSDもなく、今は旅行代理店に勤めています。
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