関数電卓さんから投稿頂いた「可愛い年上バツイチ彼女とその息子と過ごした若い頃」。
職場のロッカーに、入社してから数年間使ってたカシオの関数電卓が出てきた。
手帳型のやつで、電池も切れて作動しないけど、開いたら懐かしい写真が出てきた。
俺と小さな男の子が笑ってる写真…
27年前に出会って、その後しばらくしてから1年半くらい付き合ってた、年上のバツイチ彼女の息子と遊んでる写真だ。
俺が20代半ばで、彼女はアラサー、その息子は幼稚園児だった。
出会った頃、彼女は離婚したばかりでとても辛かった時期で、放っておけなくてなんか一緒に居たら、ある日、男女の関係になった。
俺、元カノは同い年と年下だったから、年上の女性初めてで、そしたら彼女にリードされた。
年上だったけど、三田寛子さんみたいな可愛い人で、心惹かれた。
元人妻だった彼女のフェラは極上で、射精させない気持ち良さを与えてくれた。
オマンコは紫色のビラビラで、セックスが日常だった夫婦生活を感じさせ、ちょっと不気味だったけど、逆に卑猥に感じて興奮した。
それに、三田寛子さんみたいな清純そうな可愛い顔と、不気味な紫オマンコのギャップも興奮材料だった。
もちろんコンドームしてセックスしたけど、年上だけど清純そうな彼女が、腰をカクカクさせてヒンヒン喘ぐ姿は、ちょっとショックでもあった。
恥じらいはなく、ひたすら快感を貪る姿は、元人妻の貫禄だった。
俺は可愛い顔と熟した女体に夢中になった。
子供も可愛くて、俺に懐いて楽しかった。
結婚の話もして、俺の両親にも会ってもらった。
それで週末彼女の部屋にお泊りするようになったら、子供と遊ぶことはできたけど、子育てという観点では全くダメだった。
遊んだりするのはただ甘やかすだけで、躾ができなかった。
他所の子供を叱るのが、あんなに難しいことだとは知らなかった。
彼女の息子に嫌われたくない心が、父親失格の原因だった。
それで、年下だという事と、子育ての経験も素質も無い俺とは結婚は無理と言われた。
彼女とは、お別れのセックスをして、ちゃんとお別れの言葉を言って別れた。
でも、彼女の息子とはお別れするのがお互いに辛くて、彼女は息子を連れて、子育ての環境の良い田舎の実家へ帰っていった。
「おじちゃん。ぼく、おじいちゃんの家に行くことになったから、お別れなんだ。さよなら…」
別れの理由を引っ越しにして、彼女の息子とお別れした。
27年前だから、携帯電話はまだお手軽ではなかったし、ましてメールなんてなかった時代、数年間年賀状のやり取りをしてたけど、彼女から喪中はがきが来たのを最後に縁が切れた。
あの頃、まるで家族旅行に行ったみたいな写真…彼女の息子と俺が大笑いしてる写真…彼はもう三十路、彼女はおばあちゃんになってるかな。
まだかな。
久し振りに見たら、泣けてきた。
その写真、作動しない関数電卓にもう一度入れて、ロッカーに戻した。
「俺も大学生の娘がいる五十路だもんな…」
と呟いたら、彼女と過ごした日々が遠い昔なんだと思い知った。
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コメント一覧 (5件)
なんだか、目がウルッと来てしまいました。
少し切ないこんな話いいな
いいお話でした。
エエ話やな
エッセイとしても良文。