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学校一の女ヤンキー先輩とお付き合いするまで(長編)

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渡辺雄馬さんから投稿頂いた「学校一の女ヤンキー先輩とお付き合いするまで(長編)」。

身長が男子よりも高い180くらいで空手有段者の学校一怖い女ヤンキーがいます。
友達と廊下を歩いてて階段に差し掛かった時にうっかり僕がその人にぶつかってしまって、謝りまくりでした。
友達はいつの間にか逃げてていないし、めちゃくちゃ睨まれて怖いです。

僕は背も低いし体も細くて力もないので怖い人に近付かないようにしてたのに…何でよりによってこの人にぶつかっちゃったんだろうと自分の運命を呪いました。
「おい、お前一年か?」
「はい!そうです!」
「さっきの奴はダチか?」
「そうですけど…」
「ふーん、お前を置いて逃げるようじゃもうダチはやめた方がいいぞ」
「あの…いつもはこんな風に逃げる奴じゃないんです」
「現に今逃げたじゃねーか」
「それは…その、先輩だったからで…」
「あ?私が何だって?」
「いえ!すみません!」
「なんだお前?久しぶりに逃げない奴見つけたと思ったら気が弱いだけか?」
「はははい!僕は暴力が苦手で…」
「ガタガタ震えてんじゃねーよ、ちっと来い!」
「ぶつかった事は謝りますから殴らないでください〜!」
「誰がシメるって言ったよ!ガタガタぬかしてねーで来いコラ!」
「行きます行きます!」
先輩に腕を掴まれて体育倉庫裏に連れて行かれました。
もうボコボコにされる未来しか浮かびません。
「こここんな所でななな何をするんでしょうか?」
「お前情けないと思わねーのか?女一人にガタガタ震えてよ?」
「でででも僕は見ての通り体も小さいですし…」
「そんなもん気合いでなんとでもなるだろーが!」
「ひい!すみませんすみません!」
「まったく…マジで男か?金玉付いてんのか?」
「男ですよぉ…あと女性が金玉とか言わない方が…」
「ぶははは!今時そんなこと言う奴がいると思わなかったよ!ひっひひひ!」
「せ、先輩?どうしたんですか?」
「あー久しぶりに思い切り笑ったわ、お前面白いな!ビビりながらでも私にそんな事言う奴はいねーぞ?またあとでな!」
頭をポンポンとされてニカッと笑って先輩が去っていきます。
なんだかよくわからないけど助かったんだと思ったら膝から力が抜けてその場にヘタってしまいました。
漏らさなかった僕は偉いと思います。
教室に戻った僕はさっき逃げた友達に話しかけられました。
「さっきはごめんな!いやー、まさかあの先輩にぶつかるとは運が無かったよな!」
「一人で逃げるなんて酷いよ」
「ばっか!ぶつかったのお前だろ?巻き込もうとするなよな」
「でもどうしよう…さっき『また後で』って言われちゃったんだよね…」
「それシメられるやつじゃね?何人か集めて」
「あの先輩がリンチみたいな真似するとは思えないけど」
「あんな怖い人に舎弟がいないと思う?」
「だよね…はぁ…どうしよう…」
「骨は拾ってやるよ」
「それ死にフラグだよね?」
「だって完全に目をつけられてんじゃん」
「ん〜、でもそんなに悪い人には思えなかったんだよね…怖いけど」
「はぁ!?何言ってんのお前」
「だって何か知らないけど『お前面白いな』って頭ポンポンされて笑ったんだよ?」
「マジか?あの人って笑うの?」
「うん、普段怖いけど笑うと可愛かった」
「うげっ!どこが可愛いんだよあの人の!」
「見ればわかるよ」
「はぁ〜、信じらんねぇ…恐怖で頭おかしくなったか?」
「とりあえず休み時間に絡まれないように教室で大人しくしてれば大丈夫じゃないかな?」
「下手にウロつくとまた会いそうだしな」
そう、学校の中をウロウロとしなければもう会わないと思ってました。
この時は…。
昼休みになって友達と弁当を食べようとした時です。
ガラッと教室のドアが勢いよく開いて皆の視線がそこに集まります。
「おー!ここに居たか!ちょっと来いよ!」
「げっ!お前探して来たのか?」
「そうみたい…どうしよう…」
「大人しくシメられてこいよ、ここであの人が暴れたら皆に恨まれるぞ」
「だよね…やだなぁ…」
「おい!さっきのお前だよ!早く来い!」
「ほら、呼んでるぞ」
「せめてご飯食べたかった…」
「最後の晩餐も無しか…ご愁傷様」
「行ってくる…」
「お!来たな?ちょい付き合え!」
入り口まで行くと先輩に肩を組まれてと言うか首を拘束されて歩かされます。
気分はドナドナですよ。
「あの〜、言いにくいんですけどオッパイがその…」
「あん?お前意外とスケベだな!」
「ちょ!押し付けないでくださいよ」
「嬉しいんだろ?ほれほれ」
「なんだか先輩のイメージが全然違うんですけど」
「ああ?私だって誰彼構わず喧嘩ふっかけてるわけじゃねーぞ?」
「えっ?そうなんですか?」
「なんか知らねーけど調子くれた奴が絡んでくるからシメてたらこうなった」
「それって…」
「今ん所負けたことねーけどな!」
一度も負けた事ないなんて強すぎます。
噂だと負けた男子からも恨まれてるって聞くし。
「それで何処に行くんですか?」
「屋上だよ、人もまず来ねーし丁度良いだろ?」
何が丁度良いのか全然わかりませんが逆らうと怖いからついていきます。
屋上は本当に誰もいません。
さっき友達に変なこと言われたからてっきり先輩のお仲間がいると思ってたからそこは安心です。
「さあ!飯食おうぜ!」
「えっ?僕をシメる為に呼び出したんじゃ…」
「なんだ?シメられたかったのか?ドMか?」
「違います!さっき友達と話してて…」
「私が呼び出したからシメるつもりだったと?」
「はい…」
「あははは!やっぱりお前面白いな!気が弱いんだか強気なんだかわかんねー!ひっひひひ!」
「気が強くなんかないですよぉ…」
「いやー、私にそこまでズケズケ言えるんだから大したもんだ」
「そんなに変なこと言いました?」
「他の奴はビビって何も言わねーよ」
「そうなんですね…」
「ま、だからお前の事気に入ったんだけどな!」
「へっ?気に入った?気に障ったんじゃなくてですか?」
「ぶははは!気に入らねー奴を飯に誘うかよ!」
「はぁ…」
「それより早く座れよ、飯食う時間無くなるぞ?」
「あ…はい」
先輩の隣に一人分のスペース空けて座りました。
「おい、なんで離れて座るんだよ」
「いえ、先輩のご迷惑にならないかと…」
「何がだよ?もっと近くに来いよ」
「はい」
半分くらい距離を詰めて座ったけどまだ遠いと言われて更に距離を詰めます。
肩が触れるくらい先輩の近くに座りました。
「うんうん、このくらいじゃねーとな!」
なんだか先輩の機嫌が良いのでとりあえず安心です。
「ん?お前飯は?」
「教室にあります」
「持ってこなかったのかよ?しょうがねーな」
購買のパンを分けてくれました。
「でも先輩が食べる分が減っちゃいますよ?」
「良いんだよ!ちょいと買い過ぎたと思ってたから丁度良いんだよ」
「はぁ…いただきます」
並んでるのはジャムパン、クリームパン、メロンパンとサンドイッチ。
「先輩って甘い物好きなんですか?」
「言うなよ?こんな物食ってんのバレたらいい笑い者だからよ」
「そうですけ?怖いって噂の先輩が甘い物好きなんて可愛いと思いますけど」
「はぁ!?」
「どうしたんですか?」
「おま…可愛いなんて言われたの初めてだ…」
「誰も本当の先輩を知らないんですね!なんだか得した気分です!」
「お、おう…」
変な事言ったつもりはないけど先輩の様子がおかしいです。
パンを両手で持ってリスみたいに小さく齧って食べてます。
「先輩?どうしたんですか?」
「なんでもねーよ!こっち見んな!」
「すみません」
気のせいかもしれないけど耳まで真っ赤になってます。
「お前変な奴って言われねーか?」
「たまに言われますけど…」
「はん!やっぱりな!おい、口元にクリームついてんぞ」
「えっ?どっちですか?」
「ああもう!ここだよ!」
先輩の指が僕の口元を拭ってクリームのついた指を口に押し込まれました。
先輩の指はもっとゴツゴツしてると思ったけど意外と細くて柔らかかったです。
「あ…ありがとうございます…」
「お、おう…」
たぶん勢いでやっちゃったんだろうけど、僕が咥えた指を先輩がジッと眺めてます。
「あ、すみません今ハンカチを…」
「あ、ああ気にすんな!」
ハンカチを差し出したら先輩は手をギュッと握って拒否します。
「でも僕の口に入ったから嫌じゃないですか?」
「だだだ大丈夫だよ!」
やっぱり真っ赤な顔してます。
その手で他のパンを掴んでまた食べ始めました。
先輩にこんな可愛い一面があったなんて驚きです。
いつの間にか先輩との食事が楽しくなってました。
何気なく先輩の顔を見てたら口元にサンドイッチのマヨネーズが付いてます。
「あ、先輩ここにマヨネーズが…」
自然と手が出て指でマヨネーズを拭って自分の口に入れちゃいました。
「んな!?おま!おま!お前何やって!」
「あっ…すみません勝手な事して」
「いや…別に良いんだけどよ…」
なんだろう?先輩の様子がまたおかしくなりました。
チラチラ僕を見ては視線を外らします。
でも睨んでる感じじゃないから怖いと思いませんでした。
「ごちそうさまでした」
「もう良いのか?食わなきゃデカくなれないぞ?」
「親にも言われるんですけど無理に食べると胃もたれしちゃうんですよ」
「そうか…お前放課後は暇か?」
「特に部活には入ってないので」
「じゃあ暇だな?なら少し付き合え!」
「は、はい!」
「今日へいきなり呼び出して悪かったな!また後でな!」
「あの、ありがとうございました」
「気にすんな!」
いきなり先輩が立ち上がって足早に去っていきます。
僕も教室に戻ったら皆に注目されました。
友達が寄ってきて色々と聞かれます。
「おい!どうだった?顔は綺麗だけど腹とか殴られなかったのか?」
「シメられたわけじゃないよ」
「仲間を呼んであったとかは?」
「先輩一人だよ」
「何で呼び出されたんだ?」
「一緒に昼ご飯食べただけだよ」
「はぁ!?それだけ?その為にお前を呼びに来たの?」
「そうみたい、弁当教室に置いてきたって言ったらパン分けてくれてさ〜」
「嘘だろ!?あの先輩が!?」
「僕も怖い人ってイメージしかなかったけど優しくて可愛らしい人だったよ」
「待て!それは信じらんねーよ!だってうちで一番怖い人だぞ?お前騙されてねーか?」
「騙されてないよ!ちゃんと話せば良い人だってわかるよ!」
「洗脳されたわけじゃないよな?」
「なんでそこまで疑うんだよ」
「いやいや、あの人に限っては優しいとか可愛いなんてありえないから!」
「それは皆が先輩を怖がって話さないからじゃない?」
「お前普通に話できんの?」
「うん、最初はビクビクして上手く話せなかったけどさっきは普通に話せたよ」
「お前ってもしかして凄い奴?」
「違うよ、先輩が良い人なんだよ」
「ダメだ…どうしても信じらんねー」
「別に無理して信じてくれなくても良いよ、僕だけが本当の先輩を知ってるって結構嬉しいし」
「あのさ…もしかしてだよ?お前先輩の事好きなわけ?」
「えっ?そりゃ好きか嫌いかって言われたら好きだけど…」
「うわ!マジか!?もしかしてお前ってドM?」
「違うよ!先輩と同じこと言わないでよ!」
「あの人からドMって言われたのかよ?本当は殴られて喜んでたんじゃねーの?」
「だから殴られてないってば!先輩と楽しくご飯食べただけだよ!」
「どうしても楽しくってのが想像つかないんだよな…」
「もう良いよ!それより放課後一緒に帰れないから」
「何だよ急に」
「先輩と会う約束したから」
「はっ?今度は何したんだよ」
「何もしてないよ!先輩が暇なら放課後付き合えって言うから」
「今度こそシメられるんじゃね?」
「そんな事は無いと思うけど」
「まあ、いざとなったら逃げろよ?」
どうしても先輩の怖いってイメージが強くて誰も優しさと可愛らしさを信じてくれない。
なんだかモヤモヤした気持ちで残りの授業を受けて放課後になりました。
「おいーす!居るか?」
「あっ!先輩!また来てくれたんですか?ありがとうございます!」
「お、おう!お前私の教室知らねーだろ?それに私もフケてばっかだからよ」
「そうなんですね、でもいつも来てもらうの悪いので次は僕が会いに行きますよ」
「そ、そうか?そんじゃ行くか!」
「はい!どこに行くんですか?」
「にひっ!良いところだよ」
先輩に近付くとまた首に腕を回されて拘束されます。
「ちょ!先輩先輩!これだとその…」
「嬉しいんだろ?」
「えと…それはそうですけど恥ずかしいです」
「はっはっは!気にすんな!」
教室から出て行く時に後ろからザワザワと色々な声が聞こえてきた。
「マジか?」
「なんであんな普通に話せんだよ」
「もしかして仲良いんじゃねーの?」
「だとしたら下手な事出来ねーな」
「ってかあの人が笑ったところ初めて見た」
「笑うんだな、いつも機嫌悪そうだから笑わないと思ってたよ」
皆好き勝手に言ってるけど全部聞こえてる。
「あの…皆先輩の事知らないから言ってるだけで…」
「慣れてるから良いんだよ、お前良い奴だな」
「だって先輩こんなに優しいのに…さっきも全然信じてくれなかったんですよ」
「おい、何言ったんだ?」
「先輩は本当は優しくて可愛いって」
「ば!馬鹿野郎!」
「本当の事じゃないですか」
「お前はそーゆー事を…はぁ…もう黙っとけ」
「はぁ…」
心なしか先輩の腕に力が入ってより強く顔が胸に押しつけられます。
学校から出てもそのまま歩かれて、どう見ても僕が拉致されてるように見られてると思います。
「あの、逃げたりしないんでそろそろ離してもらえると…」
「ん?嫌なのか?」
「嫌じゃないですけどこれじゃ先輩が僕を無理矢理拉致してるように見られませんか?」
「そんなことねーだろ」
「さっきから遠目で見てる人達の目がですね…」
「周りの目なんか気にすんな」
「それじゃ先輩の悪い噂がまた増えちゃいますよ!」
「私の事なんて気にしてんのか?」
「だって好きな人の事を誤解されるの嫌じゃないですか」
「すっ…すす好き!?」
「あ…変な意味じゃなくてですね…」
「あ、ああ…だよな?こんなガサツで暴力的な女は嫌だよな?」
「そんな事ないですよ!僕は先輩から暴力振るわれてませんし、優しくしてもらってばかりですよ!」
「そ、そうか?」
「それに僕に笑ってくれたじゃないですか、口元に付いたクリームも取ってくれたし」
「わー!それは言うな!良いな?その事はもう言うなよ?」
「ふぁい…」
ギュッとヘッドロックを決められて変な返事になっちゃいます。
痛くないしオッパイがムニュッとしてニヤニヤしちゃいます。
「お前今役得とか思ってねーだろうな?」
「へっ?」
「明らかにニヤついたろ?そんなにオッパイが好きなのか?」
「べべべ別にオッパイが好きとかじゃなくて先輩のオッパイだからで!」
「あー!あー!わかった!わかったからそんなデカい声で言うな!」
「あ、すみません」
「はぁ…マジでお前と居ると調子が狂うって言うか飽きさせねーな」
「そうですか?」
「ここまで鈍感な野郎は初めてだよ、天然か?」
「何の事です?」
「もういいや…おっ着いたぞ」
「ここってゲームセンターですよね?」
「おう!こっちだ」
ズンズン奥に進んでいく先輩に引きずられるようにしてついて行きます。
「昨日からアレ狙ってんだけどなかなか取れなくてな、お前こーゆーの得意か?」
着いたのはUFOキャッチャーの前です。
中の景品はすみっこぐらしの可愛いぬいぐるみ。
「そこそこ得意だと思いますけどどれを狙ってるんですか?」
「あそこの青いのだよ、それでコンプリートなんだけど取れなくてな」
「ん〜、ちょっとやってみますね」
位置的に良くないから3回かけて手前側に移動させてから本番の4回目です。
狙い通りタグの輪にアームが入って釣り上がります。
「おほー!すげー!やるなお前!」
「ちょ!先輩!」
興奮した先輩に抱きつかれてオッパイに顔が埋まります。
取り出し口にぬいぐるみが落ちたら解放されて、先輩はそのぬいぐるみを大事そうに抱えてニコニコしてました。
「いやー!マジでサンキューな!やっとコンプ出来たぜ!あははは!」
「やっぱり先輩って可愛いですね」
「は?いきなり何言って…」
「だってぬいぐるみ抱いてニコニコしてる先輩はどこから見ても可愛いと思いますよ?」
「不意打ちはやめろ!」
抱いたぬいぐるみに顔を伏せてるけど耳が赤くなってます。
「先輩の欲しいものは取れましたよね?他にあります?」
「いや、お前が何か欲しいなら付き合うよ」
「じゃあ先輩とプリクラ撮ってみたいです」
「なんで私とプリクラなんか撮るんだよ?」
「可愛い先輩とのプリクラ欲しいんですよ、ダメですか?」
僕の方が背が小さいから見上げる格好になります。
「子犬みたいな目で見るんじゃねーよ…今日だけだぞ?」
「ありがとうございます!やっぱり先輩優しくて好きですよ!」
「だから好きとか言うな!」
「早く撮りましょう!」
先輩の気が変わる前に撮りたくて先輩の手を引いてプリクラコーナーに行きました。
「どれにしましょうか?先輩は気になる機種あります?」
「こんなの撮ったことないから知らねーよ」
「じゃあ僕が適当に選んで良いですか?」
「おう、全部任せるから早くしてくれ」
「本当は僕と撮るの嫌なんですか?」
「嫌じゃねーよ!ただ…こんなの私に似合わねーだろ?だから恥ずかしいんだよ」
「そんな事ないですよ!先輩可愛いんだからプリクラも似合いますって!」
「声がデケーよ!どれでも良いから早く撮っちまおうぜ」
「じゃあ、アレにしましょう」
色々な可愛いスタンプとかフレームのある機種を選んで中に入ります。
何度か撮り直してたら先輩のぎこちない笑顔が自然な感じになってきました。
「もう1フレーム撮りましょう!」
「まだ撮るのか?」
「はい!先輩の可愛い所沢山欲しいんです!」
「わかったわかった…じゃあこれ持ってろ」
ぬいぐるみを渡されてカメラの方へ向かされます。
すると先輩が後ろから抱きついてきて後頭部にオッパイを押し付けられました。
フレームに収まる先輩は顔を赤くしてニッコリ笑ってくれてます。
僕も自然と笑顔になって良いのが撮れました。
「ダメだ!やっぱりハズい!」
「ありがとうございます!これ全部大事にします!」
「はー、喧嘩より緊張した」
「えへへへ、この先輩めちゃくちゃ可愛いですね!」
全部半分こにして先輩にも渡しました。
「私も持つのか?」
「そうですよ?初めて先輩と出掛けた記念です!」
「そ、そうか…なら貰っとく」
「他に行くところあるんですか?」
「いや、無いけど」
「じゃあそこのファミレスでお茶しませんか?」
「だったら少し遠いけど良いところがあるぞ」
「先輩のおすすめですか、そこに連れて行ってください!」
「おう!行くぞ」
15分くらい歩いた所にシックな雰囲気の喫茶店がありました。
「ここだ」
「落ち着いた雰囲気で素敵な店ですね」
「だろ?へへっお袋がやってる店なんだ」
「えっ?先輩の?」
「2回が住まいなんだよ」
「へー!先輩のお家ですか!」
「ずっと外にいてもしょうがねーから入るぞ」
先輩が先にお店に入って僕も続けて入ります。
「いらっ…あらお店の方から帰ってくるなんてめずらしいわね?」
「後輩連れて来たんだ」
「初めまして、一年の渡辺優馬って言います」
「いらっしゃい、この子が男の子連れてくるなんて初めてで嬉しいわ〜」
「余計なこと言うなよな!」
「照れちゃっても〜」
「ほら、客なんだからちゃんと接客しろよ!」
「ああ、そうだったわね」
「メニューはこれな、ぬいぐるみのお礼に奢るから好きな物頼めよ?」
「お礼ならもう貰いましたよ?」
「何もしてねーだろ」
「プリクラ」
「しーっ!」
「ねえねえ、プリクラってなぁに?」
「お袋は気にしなくて良いんだよ!」
「えー?気になるわよ〜」
「何でもねーからほら接客接客!」
「んもう、後で聞かせてもらうからね」
「先輩もお母さんには弱いんですね」
「おい、普段はあんなだけど怒ると私よりヤバいから気をつけろよ?元レディースの総長だからな?」
「えっ?あんなにおっとりした人がですか?」
「ああ、昔はかなりヤンチャしてたみたいだ」
「こ〜ら、何を吹き込んでるのかな?」
「何でもねーよ、なあ?」
「はい!優しそうなお母さんですねって話してました!」
「やだもう!優しそうなんて!」
「何年甲斐もなくクネクネしてんだよ」
「郁子ちゃん?今何て?」
「客の前で変な動きするなって言ったんだよ」
「歳って聞こえたけど?」
なんだかお母さんから冷気にも似た物が出てる気がします。
これは確かに怖いかも。
「あの、このブランドコーヒーってオリジナルなんですか?」
これ以上耐えられなくて話題を変えようと話しかけてみました。
「そうなのよ〜、旦那がブレンド考えたのよ〜」
「凄いですね!じゃあブランドコーヒーお願いします」
「甘い物は好き?」
「はい」
「サービスでパンケーキも出すから食べてね」
「ありがとうございます」
なんとか先輩とお母さんのバトルは回避できてホッと一安心です。
「ちょっと着替えてくるから待っててくれ」
先輩が奥に引っ込んでいきます。
コーヒーとパンケーキが提供されたタイミングで先輩が店内に戻りました。
白い開襟のブラウスに黒のタイトスカートで黒のエプロン。
お母さんと同じ格好してます。
「あら?珍しい!いつもは頼んでも手伝ってくれないのに!」
「たまには良いだろ」
「へぇ〜ふぅ〜んほぉ〜」
「何ニヤニヤしてんだよ」
「これはお父さんに報告しなきゃね〜」
「やめろ!変な事言う気だろ!」
「ありのままの事を言うだけよ?ふふふ…」
なんだろう…先輩が必死にお母さんを止めてるのにスルリと上手くお母さんが躱してるように見えます。
「先輩のそう言う姿も良いですね!凄く似合ってるし可愛いです!」
「良かったわね〜、可愛いですって!」
「お、おう…似合うか…そうか…」
「これからもこのお店に来ても良いですか?」
「あら〜、お店だけじゃなくお家の方にも来てもらったら?」
「お袋は余計なこと言うな!」
「優馬君だっけ?もっと色々お話ししたいから今度は自宅の方にも遊びに来てね?」
「ありがとうございます、でも先輩が嫌なら無理には…」
「嫌なわけねーだろ!あっ…今日はちょっと散らかってるから次な!」
「はい!」
「お母さんも楽しみだわ〜、そうそう!さっきのプリクラの話教えて!」
「だー!それはお袋には関係ないだろ!」
「良いじゃない、優馬君は教えてくれるわよね?」
お母さんはニコヤカなのに有無を言わせない迫力があります。
「はははい!」
「おい!見せたらしょうちしねーぞ?」
「何々?チュープリでも撮ったの?」
「まだそんな事してねーよ!」
「『まだ』?その内そーゆー事もしたいってわけね?うふふふ…」
「ば!ちげーよ!そんなんじゃなくて…その…」
やっぱりお母さんの方が一枚も二枚も上手みたいです。
「先輩…下手な事は言わない方が良さそうですね?」
「おう、これ以上余計な事は喋るなよ?」
「わかりました」
「二人で何をコソコソ話してるの?仲が良いわね〜」
「仲が良いと言われて気付いたけどかなり先輩と顔の距離が近くなってました。
意識しちゃうと恥ずかしくなって顔が赤くなります。
「二人して真っ赤になっちゃって可愛いわ〜」
「もうお袋は向こうに行っててくれ!調子が狂う!」
「二人きりになりたいからって酷くない?」
「だから!そうじゃねーよ!」
「こんなに照れてるの初めて見たわ〜、今日は旦那に報告する事がいっぱいね」
「もう勘弁してくれよ…」
「あの…先輩が困ってるんでお母さんその辺で…」
「まぁまぁ!『お義母さん』ですって!娘を宜しくね!」
「なんだかニュアンスが少し違った気がするんですが…」
「こうなったお袋は誰にも止められねーから」
「パンケーキいただきますね」
「おう!うちのパンケーキは人気だからな!私も好きなんだ!」
「先輩も半分食べます?」
「そいつはお礼なんだからお前が全部食えよ」
「でも先輩も好きなんですよね?一口どうですか?」
特に何も考えずに一口分を切り分けてフォークに刺して先輩に差し出しました。
「うぇ!?あ、あーん…」
フォークごと受け取ると思ったらまさかの『あーん』で食べたんです。
不意をつかれた僕は自分でもわかるくらい顔が熱くなります。
「あら〜、見せつけてくれるわね〜」
「お、お袋まだ居たのかよ」
「はいはい、お邪魔虫は奥に引っ込んでるわよ」
「覗くなよ?」
「お母さんが居ないからってお店で如何わしい事しちゃダメよ?」
「早く行けー!」
どこまでも先輩の精神に揺さぶりをかけるお母さんて凄いと思いました。
「先輩?大丈夫ですか?」
「ああ…あんなお袋でわりーな」
「いえ、また違う先輩が見れたから僕は嬉しいですよ」
「隣座っても良いか?」
「先輩のお家なんですから気にしなくても…」
「おう…じゃ、じゃあ座らせてもらうわ」
大きな先輩が体を小さくして僕の隣に座りました。
「さっきのお返ししてやるよ」
僕からナイフとフォークを奪うとパンケーキを切り分けて僕にフォークを差し向けて来ました。
「えっと…あーん」
「くっ!ヤバいなこれは…」
「なんだか恋人同士みたいで恥ずかしいですね」
「こ、こい!?恋人!?」
「食べさせ合いっこって定番じゃないですか」
「そ、そうだな!こ、恋人の定番だな!うん!」
「先輩ももう一口どうですか?」
「も、もらおうかな」
ナイフとフォークを押し付けて来たって事は食べさせろって事ですよね?
意識しちゃって手が震えるけど『あーん』で食べさせてあげました。
「ふ、ふふふ…こーゆーのも良いもんだな」
「そうですね、先輩とこんな事出来るなんて思いませんでした」
「なあ、さっき撮ったプリクラはどこかに貼るのか?」
「鞄に貼ろうかと思ってます」
「どれを貼るんだ?」
「そうですね、この中から一枚だけは選べないので全種類一枚ずつ並べて貼ります」
「そ、そうか」
「先輩も同じように貼りませんか?」
「そそそうだな!せっかく撮ったんだしな!」
「お揃いですね!」
「おそ…お揃いか!悪くないな!うん!」
僕また変な事言っちゃいましたかね?
先輩がなんだかテンパってるようです。
「鞄持ってくるから私のも貼ってくれ!」
ダッシュで奥に消えた先輩がプリクラと鞄を持ってきました。
「どんな並びにしましょうか?」
「お前に任せる!」
「じゃあ…これがここで次がこれで…」
先輩の鞄と僕の鞄の同じ位置同じ並びで貼りました。
「これでどうですか?」
「いい良いな!うん!」
「最初のは少しぎこちないけどそれも可愛いですよね!」
「なあ、頼むから不意打ちはやめてくれ…」
「えっ?また僕変な事言っちゃいました?」
「はぁ…私の事を揶揄ってるわけじゃないんだよな?」
「先輩を揶揄ったりしませんよ!」
「なら良いや…ふぅ…落ち着いた」
「明日から楽しみですね!」
「何かあったか?」
「お揃いの鞄で学校行くんですよ?楽しいじゃないですか」
「ああ!そうだった…」
「やっぱり僕なんかとお揃いは嫌でした?」
「そうじゃない!こんな事初めてだから浮かれた私が悪いんだ」
「何も悪いことしてないですよね?」
「いや…最近は大人しくなったけどまた他の奴らが絡んでくるんじゃないかと思ってな」
「何かあったんですか?」
「あのな…私がプリクラなんて貼ってたら意外すぎて笑えるだろ?」
「全然そんな事ないですよ?」
「はぁ…お前はそう言う奴だったな」
「全然わからないんですけど…」
「男勝りで喧嘩っ早い女ってのが私の評判なんだよ、これは知ってるだろ?」
「はい」
「女らしさのかけらも無い、凶暴な女ってのも聞いた事あるよな?」
「はい、今はそんなの嘘だってわかりますけど」
「茶々を入れんじゃねーよ」
「そんなつもりなかったんですけど…すみません」
「まあ良い、そんな噂の女が男とツーショットのプリクラなんて貼ってたら格好の的だろ?」
「あー、そう言う事ですか…」
「やっとわかったか」
僕が何も考えずに先輩にお揃いを提案したから迷惑を掛ける事になるなんて思わなかったです。
「剥がします?」
「ダメだ!これはこれで良い!」
「でも先輩に迷惑が掛かっちゃうんですよね?」
「迷惑なんて思ってないから気にすんな!もし絡んでくる奴がいたら半殺しにすれば済む事だ!」
「えーっと…ほどほどにしてあげてくださいね?」
「何でだ?」
「たぶん先輩を揶揄ってくる人って先輩に気があると思うんですよ、だから僕とのプリクラ見て自分には出来なかった事をした奴がいるってヤキモチだと思います」
「そんな考え方もあるのか」
「たとえば先輩の好きな人が違う女性のプリクラ貼ってたらどう思います?」
「ムカつくな」
「ですよね?それでその好きな人は諦めますか?」
「殴ってプリクラ剥がさせるな」
「それですよ」
「ん?」
「他の人と仲良くするのがムカつくから突っかかって来るんですよ」
「ああ!なるほど!」
「だからほどほどに相手するかスルーすれば良いと思うんですよね」
「そっか、相手にしなきゃ良いんだな!面倒だから全員ぶちのめしてたわ」
「あまりしつこい相手はそれでも良いと思いますけどね」
「お前は大丈夫なのか?」
「僕ですか?たぶん先輩と仲が良いって噂が流れたら変な人は絡んで来ないと思いますよ」
「そうだな、もしそんな奴が居たら私が半殺しにしてやるからすぐに言えよ?」
「その前に逃げるから大丈夫ですよ」
「あはは!そういやお前は私にも最初はブルってたな!忘れてたよ!」
「だって怖い噂しか知りませんでしたから」
「そうだそうだ、そうだった…その割には私に物申したんだから変わった奴だと思ったんだ」
「でもあれで先輩と仲良くなれたから結果的に良かったと思ってます、ぶつかったのはすみませんでしたけど」
「そんなの気にすんな!ちょっとオッパイに当たっただけじゃねーか」
そうなんですよね、廊下の曲がり角を曲がって階段だったので、その角でぶつかったからオッパイに顔埋めちゃったんですよね。
思い出したらとんでもない事した気になってきました。
「僕って最初から先輩のオッパイに顔埋めてますね」
「おう!まあ身長差のせいだからな!気にすんな!」
「でも身長差があったからオッパイに当たりましたけど、同じくらいの身長だったらもっと大変でしたね」
「なんでだ?」
「そうしたら顔と顔でぶつかりますよ?額が切れるか鼻がぶつかるか…あ…」
「なんだよ?途中でやめるなよ」
「その…唇が切れてたかもしれませんし…」
「おま…何考えてんだよ!」
「だから言いたくなかったんですよ〜」
「ぶつかった拍子にキスなんて考える方がおかしいだろ!」
「可能性は無くもないでしょう?」
「もしそうなってたらお前はどうした?」
「えっ?」
「だから!もし私とぶつかった拍子にキスしてたらどんな風に思う?」
「今の先輩を知ってるからキス出来たら嬉しいと思いますけど、あの時はこんなに優しくて可愛い人だと知らなかったから土下座してたかもしれませんね」
「そうか、嬉しいか」
「先輩?どうしました?」
「ちょっと待て」
「はい?」
なんだか先輩が深呼吸を繰り返し始めました。
「よし!少しの間目を閉じとけ!」
「はい!」
訳わからないけど言われた通りに目を閉じました。
次の瞬間唇に柔らかい物が触れた感触があって何事かと薄目を開けました。
先輩の顔が間近にあって僕とキスしてたんです。
「も、もう目を開けて良いぞ」
「あの…先輩…今のは…」
「したかったんだろ?」
「は、はい!でも僕なんかとで本当に良かったんですか?」
「お前だからだよ」
「ありがとうございます!めちゃくちゃ嬉しいです!」
「おう、ちなみに私の初めてだからな…」
ボソボソっと告げられた言葉が辛うじて聞こえました。
「あの…僕もです…」
「そ、そうか!お前もか!良かった…」
「あの…ちょっと目を瞑ってもらえますか?」
「ん?こうか?」
いつも先輩からもらってばかりなので僕からもお返しにキスしました。
「もう目を開けて良いですよ」
目を開けてくれたけど先輩はボーッと何処かを見つめて動きません。
「先輩?」
「はっ!だだ大丈夫だ!うん!まさかお前からキキ、キスしてくれると思わなくてビックリしちまったよ!は、ははは!」
「いつも先輩からもらってばかりなのでたまには…」
少し変な雰囲気になったけど、そこにお母さんが再び登場してニマニマしてます。
「あらあら〜、お邪魔だったかしら〜?」
「お、お袋!見てたのか!?」
「ず〜っと見てたわよ?二人の世界作って全然気付かないんだもん」
「いつから!?」
「パンケーキ食べさせあってるところから」
「最初からじゃねーか!」
「見てるこっちが恥ずかしくなるくらい初々しかったわ〜、今日は良いものが見れたからお赤飯ね!」
僕も先輩も何も言えなくなりました。
「ところで…それが例のプリクラね?ちょっと見せてもらうわよ?」
ヒョイっと先輩の鞄を取り上げてマジマジと眺めてます。
「ちょ!返せよ!」
「ふふ…ふふふ…これは良いわ〜、こんな表情見たことないもの!優馬君ありがとね」
「おい!返せってば!」
「照れなくても良いじゃない」
「はぁはぁ…まったくお袋は…」
「で、どうだった?初めてのキスは」
「お袋ちは関係ないだろ!」
「あら?娘の初めてなんだもの気になるじゃない」
「くっ!このままここに居たら良いように揶揄われちまう!こっち来い!」
「ええっ!?そっちは先輩の…」
「良いから来い!」
キッチンの奥に無理矢理手を引かれて自宅に連れ込まれました。
「はぁ…見られてたなんて気付かなかったよ…」
「親に見られるって恥ずかしいですよね」
「あ〜、これで親父にも揶揄われるの間違いないな」
「大丈夫ですか?」
「ああ、それより適当に座っててくれ」
「あ、はい」
先輩の部屋はなんだかぬいぐるみが沢山あって可愛らしい部屋です。
「ほら、飲みもん持って来た」
「ありがとうございます、それにしても可愛らしい部屋ですね」
「悪かったな似合わなくて」
「そんな事ないですよ、それにさっき取ったぬいぐるみも飾ってくれてて嬉しいです」
「本当か?」
「ええ、女の子らしくて良いじゃないですか」
「へへ…そうか、お前はそーゆー奴だったな」
「今日は先輩の色んなところ見れて嬉しいですね」
「言いふらすんじゃねーぞ?」
「誰にも言いませんよ、僕だけが知ってる先輩なんて良いじゃないですか」
「またお前は…はぁ…」
「あれ?先輩どうしました?」
「何でもない、ちょっと隙間開けてくれ」
ベッドに寄り掛かるように座ってたので少し前に移動して隙間を開けました。
何故かその狭い隙間に先輩が入ってきて後ろから抱きしめられます。
「思った通りしっくりくるな」
「あの…これって」
「色々あって疲れたから少しこうさせてくれ」
「はあ…」
「身長差があるとこーゆー時便利だな」
「背中に先輩のオッパイが当たってる僕は落ち着かないんですけど…」
「このスケベ」
「しょうがないじゃないですか…」
この態勢は先輩からしてきたので、抗議しようと振り向いたらまたキスされました。
「ちょ…先輩?」
「へへ…キスって良いもんだな」
それから先輩にチュッチュッとキス攻撃されます。
「先輩ばかりズルイですよ…僕からもさせてくださいよ」
「やだよ恥ずかしい」
「ダメです」
手を上げて先輩の頭の後ろに回して引き寄せてキスします。
「ん…」
さっきまでよりも長く唇を重ねました。
「先輩、舌入れても良いですか?」
「おま…そーゆーこと聞くか?普通」
「嫌って言っても入れちゃいますけどね」
もう一度先輩の頭を引き寄せて唇を重ねたら舌を入れます。
先輩も受け入れるつもりで口を少し開けててくれたのでニュルンと簡単に入れられました。
舌先をチョロチョロと触れ合わせてみて、先輩が嫌がらないのでもっと奥まで舌を入れてネットリ絡ませてみました。
「んん…」
下から先輩を見上げながらキスしてるので先輩の唾液が僕の口に入ってきます。
汚いとか全然思いませんでした。
唇を離すと唾液が透明な糸を引きます。
「なんちゅうエロいキスすんだよ…」
「先輩が何度もキスするからですよ」
「こーゆー時だけ男らしくなるのな」
「女々しいより良いでしょ?」
「ふん…ならもっと男らしいところ見せてみろよ」
「良いんですか?そんな事言われたら僕我慢できなくなりますよ?」
「へっ!出来るものならやってみな」
先輩の腕の中で体を反転させて床に押し倒しました。
「先輩が挑発するからですよ?」
「や…えっ?マジ?」
「今更やっぱり無しは言わせませんよ」
覆い被さってもう一度キスして舌を入れます。
そしてそのままブラウスのボタンを外してオッパイを揉みます。
「んあ!ちょ!ちょっと待って!」
「ダメです」
「せめてシャワー浴びてからにして…」
「言ったでしょ?挑発する先輩が悪いんですよ」
首筋からオッパイにかけてキスしていきます。
「思った通り先輩ってオッパイ大きいですね」
「ふぅ…ふぅ…んんん!」
「乳首もこんなに硬くして…本当は先輩期待してたでしょう?」
「そんな…ことない…んん!」
「こんな時でも素直じゃないですね?郁子さん?」
「ひゃう!今…名前で…」
「嫌でした?」
「もう一回名前で呼んで」
「郁子さん好きですよ」
「はうっ!何で名前で呼ばれただけで…」
「呼ばれた事ないんですか?」
「だって…おい!とかお前!ばかり言われてたから…」
「皆酷いですね」
話しながらスカートに手を掛けました。
「あっ!そこは!」
「はーい、脱ぎ脱ぎしましょうね」
「嫌っ!ダメだってば!」
「何がダメなんです?」
「だって今日汗かいたから…」
「可愛いな〜郁子さんは」
脚の間に手を入れて下着越しにアソコに触れました。
「んん!はあん…」
「濡れてるのわかります?下着がビショビショですよ?触り始めたばかりなのにね?」
「そんな事言うな〜」
「これじゃ下着の意味無いから脱がしちゃいますね」
恥ずかしがりながらも少しだけ腰を持ち上げて脱がしやすくしてくれました。
「濡れすぎて糸引いてますよ?エロいですね〜」
「そんなに見るなよぉ…」
「ここも可愛い」
「バカ!どこ褒めてんだよ!」
「郁子さんのオマンコですよ」
「うう…変わりすぎだろお前…」
「郁子さんも僕の事名前で呼んでくださいよ」
「無理!無理無理!」
「一度呼べば慣れますから、ね?」
オマンコ見られた事より名前を呼ぶ方が恥ずかしいって面白いですね。
グッショリ濡れたオマンコに触れて優しく愛撫しました。
「ああ!何これ!ああん!」
「初めてだから痛かったら言ってくださいね?」
「気持ち良い…ゆ、優馬の指気持ち良いの!」
「やっと名前で呼んでくれましたね、郁子さんに名前で呼んでもらえて嬉しいです」
オマンコに指を入れて中をかき回しながら尿道口やクリトリスを舐めました。
「はうっ!汗かいたから汚いってば!舐めちゃ…ああん!」
「郁子さんのなら汚くなんてないですよ」
「バカ…」
抵抗を諦めたのか素直に感じ始めてくれました。
「あ…ああ!もう変になっちゃう!」
「イケそうですか?」
「自分でするより気持ち良いの!ああー!」
パシャっと軽く潮を吹いて腰を震わせてくれました。
「潮吹きも初めて見ましたよ、郁子さんのイク姿も可愛いですね」
「私ばっかり恥ずかしい思いしてズルいぞ!ゆ、優馬のも見せろ!」
僕はまだ服を着てたので郁子さんの目の前で脱ぎ始めました。
「細っこい体だな」
「コンプレックスなんですよね〜」
「もっと飯を食えるようになればデカくなれると思うけどな」
最後の一枚を脱いで郁子さんに見せます。
「え”っ?なな何だよそれ!」
「食べた物全部ここに栄養回してそうですよね?」
「それが普通なのか?そんなの入るのか?無理だろ!」
「落ち着いてください郁子さん、赤ちゃんが産まれてくるんくらいですから僕のサイズなんて余裕ですよ」
「いやいやいや!だってカラオケのマイクくらいあるぞ!」
「大丈夫、これだけ濡れてれば入りますよ」
「待て!一旦落ち着け!ひっひっふー、初めてでそのサイズは無理があるだろ!」
「でも他の男に郁子さんが抱かれるのは嫌ですよ」
「私だって他の男は嫌だけどさ!でもさ!実際見ちまうとそのサイズは怖いよ…」
「じゃあ舐めてください、そうすれば少しは慣れるかもしれませんよ?」
「そんなの口に入らねーよ」
「無理に咥えようとしなくても良いですから」
「本当だな?無理矢理口に突っ込むような事しないな?」
「郁子さんが嫌がる事はしませんよ」
「じゃ、じゃあ口でしてやるから絶対無理矢理突っ込むなよ?」
「そんな事しませんよ約束します」
先輩がここまでビビるなんて聞いたことないから少しばかりショックです。
このサイズも昔からコンプレックスなんですよね。
よく着替えの時とか揶揄われたので。
恐る恐るチンコに触れてマジマジと見た後でペロペロと舐めてくれました。
「へへ…ピクピクしてて可愛いな」
「郁子さんが舐めてくれて気持ち良いし嬉しいですよ」
「そ、そうか…優馬が喜んでくれるなら舐めた甲斐があるってもんだ」
「もっと全体的に舐めてくれませんか?チンコも濡れてた方が入れる時に痛くないと思うので」
「う…やっぱり私に入れるのは変わらないんだな?」
「当たり前ですよ、ここまでやってお預けなんてされたら泣きますよ?」
「そこまでのことか!?」
「そうです、そこまでのことなんです」
「そ、そうか…なら私も覚悟決めるよ」
「もう一度郁子さんのオマンコ舐めさせてください」
「もう好きにしろ」
チンコ舐めてもらいながらオマンコを舐めました。
「ふぅ!ふぅ!ダメだ!オマンコ舐められると気持ち良過ぎてチンコに集中出来ない!」
「もう充分舐めてもらったんで大丈夫ですよ、ありがとうございます」
態勢を変えて先輩の脚を開きます。
「も、もう入れるのか?」
「先延ばしにしても変わりませんよ?」
「そ、そうなんだけど…」
「僕も緊張してますけど、なるべく力抜いてくださいね?」
「そんなの無理だ」
「多少は痛みが違うみたいですよ?」
オマンコにチンコを擦り付けて緊張を解します。
「目を閉じて…僕を信じてください」
「わかった…優馬を信じる」
オマンコの入り口にチンコの先を押し当ててゆっくり腰を押し出します。
「ん!んんー!」
「もう少しで先っぽが入りますから深呼吸して!」
「ふうー!ふうー!すーはー」
メリメリって感じで先っぽが埋まりました。
「一番太いところが入りましたよ」
「そ、そうか…これが初めての痛みってやつなんだな…」
「少しこのままでいますから、もうちょっと落ち着いたら奥まで入れますね」
「また後で痛みが来るなら今一気に入れちゃってくれ」
「大丈夫ですか?なるべくゆっくり奥まで入れますから我慢できなかったら言ってください」
痛みを歯を食いしばって先輩が耐えてくれてます。
女性は初めての時って大変なんだと実感しました。
こんな思いをしてまで受け入れてくれた先輩の姿を忘れないように見つめます。
「全部入りましたよ郁子さん」
「へ…へへ…中で優馬を感じるよ」
「こんなに涙流して耐えてくれてありがとうございます」
「な、泣いてねーよ!ちょっと目から汗が出ただけだよ!」
「郁子さん好きです、大好きです」
「今そんな事言うのはズルいぞ!」
「だって…かなり辛そうだったのに受け入れてくれたのが嬉しくて愛おしくて堪らないんです」
「バカ…惚れた男の為ならなんて事ねーよ」
「大好きですよ」
どうしようもないくらい愛おしく感じてキスしました。
唇が重なった瞬間に先輩から舌を入れてきてくれました。
舌を絡ませてたら自然と腰が動いちゃいます。
「ん!んぶ!んふ!ん!ん!んん!」
重ねた唇の間から先輩のくぐもった声が漏れます。
まだ痛みが引いてないでしょうけど、動くのを止められません。
「はぁ…このまま郁子さんの中に出して良いですか?」
「今日は大丈夫な日だから中で良いぞ」
「気持ち良過ぎて実はもう出そうなんですよね」
「お前最初から中に出す気だったろ?」
「郁子さんの全部僕の物にしたかったんてすもん」
「危ない日だったらどうすんだ?責任取ってもらうぞ?」
「当たり前ですよ、ちゃんと責任取りますよ」
「本当に優馬は…全部中に出してくれ」
「はい!郁子さんを僕の女にします!」
「ああ、浮気したら許さないからな」
「しませんよ、郁子さんより素敵な女性いませんもん」
「なら良し」
「先にイッちゃってすみません」
「気にすんなよ、私はさっき指と口でイカされてるし」
「そう言ってもらえると…ああ…本当にもう出ます」
「来て!優馬の中にちょうだい!」
「郁子さん!」
腰を密着させて中に出しました。
郁子さんの初めてを全部貰えて嬉しくて体が震えます。
「何震えてんだよ?」
「郁子さんの初めてを全部貰えたのが嬉しくて…」
「優馬だって私に初めてをくれたんだからチャラだろ?」
「そんな事ないですよ!郁子さんの方が大変な思いしたんですから」
「優しいな、優馬は」
「郁子さんが優しいからですよ」
射精が終わってもしばらく挿入したまま抱き合い続けました。
「温かいなぁ…」
「ずっとこうしてたいですね」
「まったくだ」
オマンコの圧力でチンコが押し出されます。
「抜けちゃったな」
「ですね…でも郁子さんと離れたくありません」
「私だって同じだよ」
でも床に転がったままだと体が痛くなりそうだからベッドに上がってイチャイチャします。
「ベッドから郁子さんの良い匂いがします」
「嗅ぐなよ、変態っぽいぞ」
「僕郁子さんの匂い好きなんですよ」
「どんなな匂いなんだ?」
「甘くて吸い寄せられる匂いです」
「そうか、私の匂いで雄馬は吸い寄せられたのか」
「それに郁子さんの優しさと可愛い笑顔ですね」
「このやろ!キュンとさせんじゃねーよ」
抱きしめられてオッパイに顔を挟まれました。
「おい、また硬くなってんぞ?」
「えへへ…郁子さんのオッパイで顔挟まれたら元気になっちゃいました」
「このオッパイ好きめ!」
「オッパイに挟んでもらって良いですか?」
「マニアックだな」
「男の夢ですよ」
「しゃーねーな、挟んでやるよ」
仰向けに寝転がった先輩を跨いでオッパイの谷間にチンコを挟んでもらいます。
「郁子さんのオッパイ柔らかくて気持ち良いです」
「これエロすぎねーか?恥ずかしいんだけど…」
「舌出して舐めてくれません?」
「注文の多い奴だな」
とか言いながらもオッパイからはみ出したチンコを舐めてくれます。
「ああ〜気持ち良い!このまま出します!」
「おい!ちょっとま…ひゃっ!」
ドプッと飛び出した精液が先輩の顔に掛かります。
口開けてチンコ舐めてくれてたので口の中にも結構入ったみたいです。
「おま…いきなり出すなよ…飲んじゃったぞ?顔もドロドロだぁ…」
「今の郁子さんもの凄いエロいです」
「も〜!もっと早く言ってくれよな!ビックリしただろ!」
「すみません、あまりにもエロかったから我慢出来なくて…」
「こんな顔でシャワー浴びに行けないぞ?」
「今すぐティッシュ用意しますから!」
部屋の中を見回してティッシュを見つけ、何枚か取り出して先輩の顔を拭きました。
「凄い匂いだな、まだ顔に付いてるような気がする」
「一応全部拭き取りましたけど…」
「家の中だったから何とかなったけど、他じゃぶっ掛けんの禁止な?」
「他って…まさか学校や野外で!?」
自分の失言に気付いて先輩の顔がみるみる真っ赤になっていきます。
「この野郎!」
照れ隠しか知らないけど先輩に押し倒されて馬乗りになられました。
「私の中も外も匂い付けやがって!まだ元気余ってるみたいだから搾り取ってやる!」
チンコにオマンコ擦り付けられたら元気にもなります。
先輩が自分でチンコを持って腰を下ろしてオマンコに入れちゃいました。
「ん…まだ少し痛いけどさっきよりマシになったな」
「無理しないでくださいよ?」
「うるさい、優馬は大人しく私にやられれば良いんだよ」
ゆっくりめに腰を上下させ始め、だんだんスピードが速くなります。
「ほれほれ、これはどうだ?」
「郁子さん激し過ぎですよ!これじゃすぐに出ちゃいますよ!」
「出せ出せ!私の中に全部出しちまえ!」
やられっぱなしも悔しいので下からオッパイを揉みます。
「あん!何勝手にオッパイ揉んでんだよ!んん!」
「郁子さん乳首弱いですよね?ちょっと摘んだだけでオマンコがキュッと締まりますよ?」
「んあ!私が優馬をイカせるんだから!」
「僕だって郁子さんをイカせたいんですよ!」
どっちが先に相手をイカせるかの勝負みたいになってきました。
お互いオマンコもチンコも気持ち良いのは同じですが、乳首を攻められて自分の意思とは関係無くオマンコが締まってしまう先輩が先にイキました。
ほんの僅かに遅れて僕もイキます。
「まだこんなに出るのか…凄いんだな男って」
「いつも自分でする時はこんなに出ませんよ、一回で終わりです」
「でももう3回出してるぞ?」
「それは郁子さんとしてるからですよ」
「私とだからか!へっ!へへへ!」
前に倒れ込んできた先輩を抱き止めて舌を絡め合います。
「このまま明日にならねーかな?」
「このまま明日になったら朝からするんですか?」
「嫌か?」
「とんでもない!喜んで朝から腰振りますよ!」
そんな事を話してたら先輩のお母さんが部屋に来ました。
「郁子〜優馬く〜ん、あら、まだお楽しみの最中だったのね!ごめんなさい!」
「待て待て!お袋待て!『まだ』ってなんだよ!
「そりゃあれだけ音をパンパン鳴らして喘がれたらねぇ…」
「えっ…聞こえてたの?」
「もうバッチリ」
「ぐあぁぁ!早く教えてくれよ!」
「丁度お客さんも居なくなった後だから良いかと思って」
「お袋に聞かれるとか恥ずかしすぎんだろ!」
「初めて男の子連れて帰ったその日にキスだけじゃなく初めてまであげちゃうなんて本当に好きなのね!こんな子だけど優馬君宜しくね?」
「は、はい!郁子さんの事は大事にします!」
咄嗟に先輩が布団を僕ごと被ってくれたからお母さんに裸は見られずに済んだけど、全部聞かれてたのは本気で恥ずかしすぎます。
「それでいつまでそうしてるの?そろそろお父さんが帰って来るわよ?」
「お袋が居るから出られねーんだろ!」
「ああ、裸だったのね?ごめんなさい」
随分と大っぴらな家庭なんだなぁと思いました。
お母さんが部屋から出てすぐに先輩と僕は服を着ます。
部屋を出てまずはお母さんに謝りました。
「あの…うるさくしてすみませんでした」
「良いのよ〜、この子も幸せそうだし私は応援するわよ」
「あ、ありがとうございますで良いんですかね?」
「旦那には上手く執り成してあげるから心配しないで」
「すみません」
「まあ大丈夫だろ、親父もお袋と似た所あるから」
「娘を傷物にしやがって!とかなりません?」
「ないない、逆に男っ気無さ過ぎて心配してたくらいだから喜ぶんじゃないか?」
「そうね〜、その可能性の方が高いわね」
そんな話をしてたらお父さんが帰って来たみたいです。
「おーう、ただいま〜」
「あら、今日は少し早いわね?」
「なんだ?初めて見る顔だな?もしかして郁子のコレか?」
僕を見るなり拳を握って親指を立ててニヤニヤしてます。
「初めまして、渡辺優馬と言います。郁子さんとお付き合いさせてもらってます」
「ほう!こう言っちゃなんだがコイツは男勝りで乱暴者なんだがどこが気に入ったんだ?」
「親父!」
「えと、初めて会った時に優しくしてくれて、その時笑った顔が可愛いと思いました」
「ほほー!だがかなり有名なんだろ?コイツ」
「そうですね、出会いは怖かったですけどすぐに噂なんて当てにならないってわかりました」
「気に入った!ちょいと体は小せーがちゃんと中身で判断するのは大したもんだ!」
「そうなのよ〜、郁子ってばもうメロメロなのよ〜」
「お袋は余計なこと言うなっての!」
「なんだ?まさか初めて男連れて来て家でもうやっちまったのか?」
「うっ…」
「そうなのよ〜!お客さんが居なかったから良かったけどもう凄かったわよ!」
「はっはっは!初めて来た彼女の家でやっちまうとは見かけによらず度胸があるな!」
「すみません」
「ま!そのくらいじゃなきゃ俺の娘が惚れたりせんだろ!」
「それと後で良い物見せてあげるわ」
「なんだ?気になるじゃないか」
「おい!お袋!」
「お父さんにも見せてあげなさいよ」
「なんだか知らねーが面白そうだな?後の楽しみにしとこう」
「優馬君も一緒に夕飯食べていきなさいな」
「そうだな!もう娘とやった仲なら家族も同然だ!飯食ってけ!」
「すみません、いただきます」
「優馬と飯か…新婚夫婦みたいだな」
「おい、コイツ誰だ?俺の娘ってこんなんだったっけ?」
「だからメロメロなのよ〜」
「男が出来るとこんな風になるのか…こりゃスゲーわ」
「あの、あまり郁子さんを揶揄わないでください…恥ずかしがり屋なんで」
「ふっ…ちゃんと自分の女を庇えるなら安心だ」
「ね〜、気が弱そうに見えて郁子の為なら男の子らしくなるの可愛いわよね」
「な?大丈夫だったろ?」
「良いお父さんとお母さんですね」
「『お義父さんとお義母さん』ですって!聞いた?お父さん!」
「そうかそうか!『お義父さん』と呼んでくれるか!はっはっはっ!」
「郁子さん、二人とも何か違うニュアンスで捉えてません?」
「良いじゃねーか、細かい事は気にすんなよ」
「郁子さんが良いなら僕も気にしませんけど」
その後は楽しい夕飯になりました。
先輩はご両親からの追及に観念して鞄のプリクラを見せて顔を真っ赤にしてました。
「おいおい!こんな表情見た事ねーぞ!」
「ね〜、恋をすると変わるものね〜」
「うっさいうっさい!もう良いだろ!」
「じゃー次はお店での二人の様子を…」
「わー!お袋!何言い出すつもりだよ!」
「何を慌ててんのよ?パンケーキを食べさせあったりした事じゃない」
「な、なんだ…その事か…」
「やあね〜、初体験の事でも言うと思ったの?」
「そっちも気になるがその食べさせ合いってなんだ?」
悪ノリしたお母さんが事細かに説明して、それを聞いたお父さんもニヤニヤし始めました。
「青春してんじゃねーか!わははは!」
「でもまさかその後部屋で始めるとは思わなかったわ〜」
「おう!それそれ!ちゃんと優しくしてもらったか?」
「う…優しくはしてくれたけどちょっと豹変するんだよ」
「なに?どんな風になるんだ?」
「かなり攻めっ気が強くなるって言うか…男らしいって言うか…」
「ほほー!そいつは意外だな!てっきり郁子が押し倒してやったのかと思ったよ!」
「私だって押し倒されると思わなかったけどそれもありかな?って」
「うんうん、ますます気に入った!で?デカかったか?」
「もう!お父さんたら何を聞いてんのよ!」
「デカいぞ!カラオケのマイクくらいあったからな!」
「はっ!?」
「ええっ!?」
「ちょ!郁子さん!」
「優馬君だっけ?君見た目に反して凶暴な物を持ってるんだな?」
「あの…でも昔から揶揄われててコンプレックスなんです」
「それは周りの男の僻みだよ!気にせず堂々と見せつけてやれば良い!」
「お父さんたらもう!でもそれは凄いわね〜」
「えと…これからは自信にします」
「初めてでそれは郁子もビックリしたんじゃないの?」
「おう!マジでビビった!でも入っちまえばあとは慣れるもんだな!」
「気持ち良さそうな声出してだものね〜」
「お袋!」
こんなに開けっ広げな会話なんて初めてだから時々ついていけなくなります。
でも皆仲良くて楽しそうだからこんなのも良いなって思いました。
遅くまでお邪魔させてもらってお父さんが僕を送ってくれました。
翌日は学校の正門前で先輩が待っててくれて驚きました。
「どうせ冷やかされるなら堂々と見せつけてやろうと思ってな!」
「僕もそう思ってました!」
「てて手繋ぐか?」
「えへへ…郁子さんの手って柔らかくて好きです」
「またお前は…」
「なんで顔真っ赤なんですか?」
「優馬が不意打ちするからだろ!」
また何か変な事を言ったのかな?
でも先輩が嬉しそうだから気にせず手を繋いで歩きました。
かなり周りから注目されたけど、先輩が睨んだら皆サーっと目を逸らして逃げていきます。
先輩は僕の教室まで一緒に来てくれたけどなかなか手を離してくれません。
「郁子さん、ちょっと屈んでもらえます?」
「こうか?」
チュッと軽く頬にキスしたらデレッとして手を離してくれました。
「また放課後」
「ああ!また後でな!昼も忘れんなよ!」
「はい!」
スキップしそうな勢いで先輩が去って行くと、友達が僕の所に来ました。
「おいおい!何だよいまの!あの先輩だろ!?なんで一緒に登校してキキキスまでしてんだよ!」
「昨日から付き合い始めたんだ」
「はあ!?マジか?でもあの先輩の様子だと嘘じゃないみたいだし…」
「ほら!これ見てよ!昨日撮ったプリクラ!」
「うおお!マジか!あの先輩が笑ってんぞ!こんな顔見た事ねーよ!」
「可愛いよね!」
「どうやったらあの人とこんな風になれたんだよ!」
「普通に話しただけだよ、昨日も言ったよね?」
「あれマジだったのかよ…」
「そうだよ、郁子さんは優しくて可愛いんだよ」
「つーか当たり前のように名前呼びしてんのな?」
「うん!郁子さんの家にも行ってご両親とも会ったよ」
「は!?どこまで進んでんだよ!いきなり親に紹介されたの!?」
「たまたまだけどね」
「やっぱ親も怖いの?」
「お母さんは昔ヤンチャしてたって郁子さんが言ってたけどお父さんはどうなんだろう?普通の人だったよ?」
「て事は先輩は母親譲りなのか」
「たぶんね、お母さんも綺麗でおっとりした優しい人だったし」
クラスの皆から信じられない物を見たって顔されました。
昼休みは先輩がまた迎えに来てくれて、屋上で二人きりのお昼ご飯です。
「今日はちゃんと弁当持ってきましたよ!」
「良いなぁ、うちはお袋が仕込みとかで朝忙しいから弁当作ってもらった事無いんだよ」
「母さんに頼んでみましょうか?」
「いいよいいよ、悪いじゃん」
「うちにも一度来てくださいよ、そうすれば母さんも郁子さんの事気に入って弁当作ってくれますよ!」
「弁当はともかく挨拶くらいは行きたいな…」
「今日どうです?」
「いきなりだな!」
「僕だって昨日いきなりでしたよ?」
「そ、それはそうだけど…」
「ね!今日うちに来てくださいよ!父さんと母さんに郁子さんを紹介したいんですよ!」
「そ、そこまで言うなら」
「やった!僕の彼女って紹介したら父さんも母さんも喜びますよ!」
「かか彼女…うん!そうだよな!優馬のかか彼女だもんな私は!」
「はい!こんなに可愛くて優しい彼女なら絶対喜んでくれます!」
「そそそうかな?」
「そうに決まってます!あ、この卵焼き食べます?」
「あ、あーん」
「どうですか?」
「うん!美味いな!お母さん料理上手なんだな」
「郁子さんのお母さんも喫茶店やってるだけあって凄く料理美味しかったじゃないですか」
「ま、まあな」
彼女が出来るとこんなに楽しいと思いませんでした。
「な、なあ…まだ時間あるよな?」
「そうですね、まだまだ時間ありますね」
「ひ、膝枕なんてどどどうだ?」
「うわ〜!彼女に膝枕してもらうの夢だったんです!」
「そそそうか、ほら」
ポンポンと先輩が自分の膝を叩いてアピールしてくれたので甘えさせてもらいました。
「郁子さんの甘い匂いがして気持ち良いです…」
ウトウトとし始めたら唇に柔らかい感触を感じました。
「起こしてやるから寝て良いぞ?いい今のはお休みのチューだからな?」
「えへへ…郁子さん大好きです…」
そのまま本当に寝ちゃって先輩が起こしてくれました。
「優馬、そろそろ時間だぞ?起きろ」
「んん…気持ち良くてグッスリ寝ちゃいました、んん〜!郁子さんおはよ」
伸びをして眠気を飛ばしたら先輩におはようのキスをします。
「あれ?郁子さん?」
なんだか先輩が固まってしまいました。
「はっ!?嬉し過ぎて意識が飛んでた!」
「可愛すぎですよ郁子さん」
「いきなりキキキスするからだろ〜!」
「郁子さんだっておやすみのチューしてくれたじゃないですか」
「そりゃそうだけど…」
「だからお相子ですよ」
「優馬…」
「なんです?」
「私も優馬の事すす好きだぞ!」
「知ってますよ、ありがとうございます」
屋上から教室に戻ると、友達がまだ僕の所に来ました。
「おい!なんだよあれ!」
「何のこと?」
「さっきの屋上での事だよ!」
「もしかして覗き見してたの?」
「優しいってのがどうしても納得出来なくてコッソリ見に行ったんだ」
「どうだった?」
「優しいってか先輩デレデレじゃねーか!」
「うん、可愛いよね〜」
「周りを威嚇してる所しか見た事ねーから別人かと思ったよ!」
「それは周りの人が毎回喧嘩ふっかけるか遠巻きにしか見てないからだよ」
「いやいや、ここまで悪い意味で有名なんだぞ?普通に話しかけられる方が変なんだよ!」
「僕も最初に連れて行かれた時は怖かったけどね」
「だろ?だからあんな風にデレデレになるなんて信じらんねーんだよ!」
「あの時ぶつかって連れて行かれて良かったよ」
「はぁ〜、お前が先に彼女作るとはな〜」
「なんだよそれ」
「だってお前気が弱いし背も低いから絶対俺の方が先に彼女出来ると思ってたもん」
「羨ましいの?」
「いや!あの先輩と付き合うとか俺には考えられん!だから羨ましくない!」
「強がっても手が震えてるよ?」
「くそ!先に彼女が出来たからって余裕こいてんのも今のうちだぞ!すぐに俺にも彼女出来て先に童貞捨ててやる!」
「あ、ごめん。それも昨日郁子さんと経験済み」
「なぁ!?そんな…何もかも先をこされてるだと…?」
「大丈夫だよ、頑張れば郁子さんみたいな素敵な彼女が出来るよ」
「くそー!悔しくなんかねーぞ!」
泣きながら何処かに走ってっちゃった。
もうすぐチャイム鳴るのに。
友達は帰って来なくて午後の授業を全部欠席になった。
放課後に先輩が教室に来てくれて、そのまま僕の家に連れて行った。
両親はいきなり彼女を連れて帰ったから驚いてたけど、ガチガチに緊張して挨拶を噛みまくった先輩を好意的に感じたみたい。
僕の部屋にも招待してエッチしちゃいました。
昨日も今日も中出ししちゃったけど先輩が喜んでるから良いのかな?夕飯の時に先輩も一緒に食べてもらって弁当の話をしたら母さんが一つ作るのも二つ作るのも同じだと言って明日から作ってくれることになった。
先輩はもの凄く喜んでました。
何故か父さんが息子をよろしくと先輩に言ってたのも面白かったです。
お互いの両親公認だから気兼ねなく行き来してます。

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みんなのエッチ体験OGP

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