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元カレと再会

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専業主婦さんから投稿頂いた「元カレと再会」。

私は40代の主婦です。毎日小学生になる息子と主人(再婚)の世話に追われる毎日です。

結婚当初は主人(前)の実家で同居していたのですが折り合いが合わず息子が小学校に上がるタイミングと父親が亡くなり家屋を相続した事が重なり離婚をして生まれ育った街に帰ってきました。

その後すぐ今の主人と出会い再婚しました。

そんなある日買い物に行こうと玄関を出て車に乗ろうとした時に声をかけられた。

「〇〇?」
男性は自転車を止めて私を見ていました。
「やっぱそうじゃん」
私を旧姓で呼ぶ懐かしい声。
中学1年の秋頃から付き合い始め、高校、大学と8年ほど付き合っていたSでした。

「久しぶり笑」
私がフラれて別れたのですが笑顔で返しました。

しばらく立ち話をしましたがお互いに用事がありLINE交換をして別れました。

その後LINEのやりとりの中でお互いの今の状況の話をしました。

私は主人との仲が悪い訳でもなく嫌いでもありません。特に何か不満がある訳ではないのですが、正直子育ての為の打算が結婚の理由にありました。

Sも私も昼間に時間を空ける事は可能でした。
LINEのやりとりから、少し会ってお茶したりするようになりました。

ある日いつものようにLINEが来ました。

S「来週の月曜日会える?」
私「いつもの時間だよね?大丈夫だよ」
S「もう少し時間空けられないかな?」

私は「なぜ?」とは聞きませんでした。意味はわかります。

私「調整してみるけど…あまり期待はしないでね」
S「ありがとう」

前日の日曜日に主人と子供を連れてイオンに買い物に行った時、主人の記憶に残るように新しい服が欲しいとアピールをしました。主人は「買いなよ」と言ってくれましたが「もう少し考えてみるね」写メを撮りそう言って買いませんでした。
昼食を済ませてトイレに行った時にSにLINEをしました。
私「今イオンなんだけど、〇〇でこれと同じの買って来てくれないかな?」
アリバイ作りです。
帰宅して夕飯の片付けをしながら主人に「やっぱりあの服欲しいから買っていいかな?」と聞きました。答えはもちろん「いいよ」です。
「ありがとう。じゃあ明日買ってくるね」そう言いながら洗い物をして主人と子供がお風呂入っている時にSに連絡しました。
「明日午前中から大丈夫。イオンの南側の入り口に10時ね。そこに車つけてよ」

翌日主人と子供はそれぞれ会社と学校へ出かけて行きました。
私も時間に間に合うように家事を急ぎ家を出ました。
待ち合わせ場所に着いてすぐ目の前に車が止まりました。窓が開いて「おまたせ」とSが声をかけてきました。私は「今来たばかりだよ笑」と言って助手席に乗りました。
助手席の足元に頼んでおいた服がありました。私はお礼を言ってお金を渡そうとしました。「もうすぐ誕生日じゃん?プレゼントだよ笑」そう言ってお金を受け取ってくれませんでした。
それからしばらくドライブでした。

S「今日は何時までいいの?」
私「子供帰って来るから15時までには家に居たいかな?」
S「了解…」

Sはあまり話さなくなりました。
天気の話や目に入ってくるお店の話をしてきました。私は「うん」「そうなんだ」Sの話に合わせて一言返すだけでした。

きっかけを探しているんだと理解していました。

環状線を20分くらい走ったところでSが話かけてきました。

S「あのホテルまだあるんだ」

そのホテルは名前が変わってはいましたが建物は昔のままでした。
私達が初めて行ったラブホテルでした。

私「懐かしいね笑」
S「部屋も同じかな?」
私「さすがに改装してるんじゃない?笑」

少し間がありました。

S「確認してみる?」
状態っぽく私に言いました。

私「ごめん。Uターンできる?」

Sは「やっぱダメだよね」と言いながら信号でUターンしました。

私「そこ入ってよ」
私はコンビニの駐車場に入るように言いました。

私は車を降りてコンビニに入って行きました。Sも私の後から入ってきました。

S「何買うの?」
後ろから話しかけてきました。
私「いろいろだよ」
そう言いながらお茶やお菓子をカゴに入れました。
S「子供のおやつ?」
私の後ろをついてきました。
私「何か飲み物とか買ったら?」
そう私が言うと飲料の棚からお茶を選んでいました。

会計を終わらせて車に戻りました。

Sはエンジンをかけましたが車を出しませんでした。

S「この後どうする?」

私「ん?時間長くして欲しいって言ったのはSだよ?ブランないの?」
Sは頭を掻きながら「ん〜」としか言いませんでした。

S「どっか行きたいとこある?」
私「まかせるよー」

Sは少し考えていました。

私「時間なくなるよー」

私がそう言うと車を出しました。

先程走っていた道です。

S「何でコンビニに寄ったの?」
私「…喉乾くじゃん」

Sは理解したようでした。

信号の手前で急に車線変更をしました。
私「危ないなー気をつけてよねー」
S「ごめん」
そう言って交差点を曲がりました。
そして脇道に入って行きました。

あのラブホテルに行く道です。

私はいざとなると緊張して前を見ていられず、助手席の窓の外の景色を見ていました。

ラブホテルの入り口に差し掛かり車のスピードが落ちウインカーの音が聞こえ、駐車場に入って行きました。Sは無言で車を止めてエンジンを切りました。

S「ダメかな?」

私「ダメって言ったら?」

S「ダメなら他行くしかないかな」

私「何処へ?」

Sは黙っていました。

私「…まあいいよ。多分そうじゃないかな?って思ってたしさ。それにコンビニで買った物みたらだいたいわかるよね?」

S「Uターンしろって言われた時はダメって意思表示だと思ったけど…コンビニで買い物見てたら…期待しちゃった」
頭を掻きながら恥ずかしそうにしていまいた。

私「あのさ…」
S「何?」
私「あの事覚えてる?」
S「…妊娠の事?」
私「…うん」

私達は高校卒業後一度避妊に失敗していました。
多分なんですけど、ラブホテルに置いてあるコンドーム が途中で破れた事が何回かありました。

S「大丈夫だよ」
私「何が大丈夫なの?また破れても年齢的に妊娠しにくいって言いたいの?」少し声を荒げて言いました。

Sは私の頭をポンポンと撫でながら「落ち着きなよ…ちゃんと新品あるからさ」と言いバックの中のコンドーム の箱を見せてきました。

私は安心感と早とちりした恥ずかしさでうつむきました。

運転席のドアが開きSが降りて行きました。私もコンビニの袋とバッグを持ち車を降りてSについて行きました。

部屋を選ぶパネルを見てみると内装はだいぶ様変わりしていました。

「どこでも好きなの選んでよ」と言われボタンを押し、エレベーターに乗り部屋に向かいました。
エレベーターの中では無言で回数表示のパネルを2人で見上げていました。
ドアが開き通路を歩いていくとルームナンバーが点滅していました。

ここまで来てしまった…

「時間長くして欲しい」と伝えられてから期待もありました。実際そうなんだろうと覚悟して今日を迎えてはいるのですが主人への罪悪感と自分への嫌悪感を感じていました。

ドアを開けて部屋に入って荷物を置きました。

私は部屋の設備をいろいろ見て廻りました。トイレ、お風呂、冷蔵庫、アメニティ、食事メニュー…初めてラブホテルに来た時のように少しはしゃいでいました…緊張やまだ少し残っていた迷いを誤魔化そうとしていたんだと思います。

Sはテレビをつけてベッドに座っていました。

「納得した?」

この質問に「うん」と答えたら行為が始まるのはわかりました。

「うん」

そう答えた私にSは近づいてきました。

「ホントに大丈夫?」
そう言いながら私の腰に手をかけ引き寄せました。

私はとっさに両手でSの胸を押し下を向いてしまいました。

私「ごめん…正直…少し迷ってる…」

S「君は結婚してるし子供もいるからね
…でも、せっかくここまで来たんだしさ…」
私「…そうなんだけど…」

少し沈黙がありました

S「どうする?帰る?」

私「決められない…」

S「君が決められないなら俺が決めていいかな?」

そう言いながらSが近づいてきました。

私はその問いの答えを持っていませんでした…

S「やめてほしかったらいつでも言ってね」

そう言われた私は…頷きました。

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