元気な男さんから投稿頂いた「セックスフレンド」。
わたしは 75歳になったのを 機会に会社を息子に譲り
月一度の第三木曜日に 密かに会い 肌を重ねるのが 楽しみで
第三木曜日の今日 急いで帰ると
息子の嫁と 子供たちの母親が 集まり
5月の合宿のお菓子作り
そこにあった 菓子をつまんで口に入れると
「なんだ これ 塩っぽい」
すると 顔見しりの 郁子さんの嫁さんが
「おじさん ごめんね うちのおばあちゃんが 塩と砂糖を間違えたの」
見ると 郁子さんが苦笑い
女房の明恵が
「あなた 出かけないの」
曖昧な返事をすると
「これから 郁子さんと 食事に行くの 付いてくる」
わたしは 郁子の顔を
五月の休みの 息子たちクラブの合宿の日
明恵が 集まった母親たちに指示をしながら
こどもたちの 食事の準備
男は 体育館で子どもの練習を
コーチやこどもたちが 去ったあと
この体育館の人たちと 雑談をしていて
みんなに取り残され
そこへ
「会長さん 奥さまがお探しで お迎え来ました」と
ふっくらとした 髪の長い女性が
わたしは その車で
30人ほどが 広間に集まり 静かな雰囲気
司会の女性が 会長さんのご挨拶を
わたしは 立ち上がり 頭に手をやり
「エ~ 遅くなりまして 今回 会長になり ました 安田慎一です エー 会長の挨拶 と ご婦人のスカートは 短い方が
良いそうで」
会場の雰囲気が いっぺんに変わり みんなが大笑い
明恵の横に座ると
何を馬鹿な事言ってと みんなを見渡し 恥ずかしそうに笑い
司会が 副会長さんに 乾杯を
副会長が 手にコップ持ち 明日の対戦相手は等と 語り始め 会場がまた静まりかえりわたしは 片手にコップを持ったまま
「明日のことは 後で みなさんコップが重いでしょう 乾杯しましょう」と
誰となしに 乾杯との声に
父親たちは 初対面が多く 互いに自己紹介を
明恵の周りには 母親たちが集まり お酒や料理を食べながら カラオケが始まると 父親たちも仲間に入り 会場は盛り上がり
すると 泥酔した副会長が わたしの前で 絡んで来たのを
明恵が わたしの部屋の番号を渡し 部屋の外へ追い出す様に
わたしは まだ部屋に行く時間も早く
旅館の外へ 星のない薄曇りで ひとりで散歩を すると 後ろから駆け寄る様に
「会長さん」と
見ると 車で送ってくれた彼女
「先ほどは 助かりました」
「会長さん 大変ですね あんなに酔った副会長さんを」
「まあ いろんな人がいますから」
「奥さまは素敵な方で わたしたちの 面倒や 先ほどの 機転の利いたことなど」
「いや 見てたのですか 世話焼きで わたしには良い女房で」
「まあ のろけて わたし主人 こんな事言うかしら」
話ながら わたしは 明恵と違った女の魅力を感じ 欲情にかられ 誘って
近くのスナックへ
スナックのママが わたしたちを見て
奥まったボックスに 頼んだ ハイボールとカクテルを
彼女の頬がうっすらと赤らみ 肩に寄りかかり
「奥さん」と
彼女が
「わたし 郁子 佐竹郁子」
と言って わたしの膝に 自分の名前を
指でなぞり その指が わたしの股間に
真っ赤な顔になり その手の持って行く所がなく 口元や胸に わたしはその手を取り
彼女の胸に そうと手を胸の中へ
張りのある 柔らかい胸 心臓と鼓動が
片方の手は 彼女の裾を捲り 彼女の中へ
口では拒否しながらも 恥ずかしそうに 身体をくねらせ 残ったカクテルを 彼女に渡すと それを飲み もつれる足で わたしに寄り添い スナックを出ると
ママが外まで見送りに
ママの視線が
そこには うすらと裸電球の街灯の明かりの下に 温泉マークと旅館の名前が
ママの胸にそと その胸を手で叩き 微笑
旅館の前に付くと ふらつく姿で
「ダメです 主人が部屋で待っていますか ら」
その彼女を 抱き寄せ 耳元でささやくと
恥ずかしそうに ふらつきながら
部屋に入り 彼女を抱き寄せ キスを それを拒みながらも
旅館着を脱がせ 彼女は胸に手をあて 静かに寝かせると
顔に手を当て その張りある柔らかい胸に 顔をうずめ
汗ばんだ身体を 愛撫 わたしの動きに 身体をくねらせ
わたしにしがみつき 身体を開きわたしを求め それに合わせるように 彼女の中へ 微かな声が
彼女は わたしに合わせるように 動き
激しく抱きしめ あの時の彼女とは違い
わたしに 絡みつき交あい
身体を変え 髪が乱れ 激しい息遣いとなり
寝た彼女は わたしを求めて わたしも激しい息遣い 彼女の耳元へ ささやくと
身体を開き わたしの背中に爪を立て 声を出し 深く受け入れ わたしも彼女の中へ
彼女は わたしに背を向け 自分の股間に手をやり 何かを確かめる様なそぶりで 急いで浴場へ
髪を整え 黙って 先に帰って行った
部屋に帰ると 四人部屋の男が 目を覚まし
わたしを見た わたしは軽く会釈をして 布団の中へ
それから ひと月ほどたった 休みの朝
明恵と 数人の母親たちが 子どもたちの
昼の お弁当作り その中に 彼女が
明恵が
「あなた これ 食べてみて」
わたしはそれを取りに行こうと
すると 彼女が器に乗せ 持ってきたその手を握り
「もう一度 逢いたいね」と
彼女は 知らんふりして お弁当の用意に
明恵が これはわたしの車に このアイスボックスは 郁子さんの車にと 指示をして
「あなた 戸締りして来てね」
彼女の車の助手席に手を掛けると ロックが外れ中へ 静かな音楽が 微かな香水の匂いが ふたりは 黙ったまま わたしは 話すきっかけを
車は 明恵の隣に停まると 彼女が
「来週の木曜日でしたら」
車のアイスボックスを運ぶ 手を休め 自然な振りをして
時間と 場所を決め
それからは 第三木曜日に 何故その日に決めたのかは
聞くこともなく
ふたりの 孫たちは同じクラブで
わたしの肩を叩き
「あなた 行くわよ」
ぼんやりとしていた わたしは 急いでを後を追い 郁子さんが わたしの耳元で
「明恵さん わたしたちの事 感じているようよ」
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