昔の旦那さんから投稿頂いた「再会した元妻が別れ際に潤ませていた目の意味するところ」。
この日は直帰で外回りの仕事をしていましたが、意外と早く片付いた最後の仕事が日暮里だったので、久しぶりに谷中銀座へ足を延ばしてみた。
だんだん坂を下りて、猫にちょっかい出して、ぶらついた。
たこ焼きを喰いながら、もっきり酒屋で生ビールを買って、瓶ビールのケースをひっくり返した椅子に座って飲んでいた。
その時、隣の女性客と肘が当たってしまい、
「あっ!すみませんでした・・・」
と顔を見て軽く会釈した後、え?あれ?恐る恐る、もう一度隣りの女性の顔を見たら・・・14年前に別れた元妻でした。
「お前・・・」
「あなた・・・」
罵り合って離婚したのに、14年の歳月が全てを流してくれたようで、懐かしさが溢れた。
恋人時代、夫婦時代、谷中銀座には年に数回やってきて、もっきり酒屋で一杯ひっかけていたのを思い出しながら、遠い昔の若いカップル時代に思いを馳せていた。
暫し、もっきり酒屋の前で呑んでいたが、
「再会を祝して、どこか居酒屋へ入るか?」
「そうね。」
となって、日暮里駅へ戻って駅前の居酒屋へ入った。
そこで、お互い再婚して子供がいる事や、今思えば、つまらない意地を張って別れたことを悔やんで、あの時には一言もなかった詫びをお互いに口にした。
「お別れも言わず、憎しみ合って別れたよなあ。」
「そうね・・・もう、顔も見たくないみたいにね・・・」
夫婦時代、飽きるくらい抱き合って、快感を貪り合いながら愛し合った者同士だから、居酒屋を出たら、何となく自然に寄り添って歩いていた。
「お別れの・・・夫婦最後の営み・・・してなかったよな・・・」
「そうね・・・ちゃんとさよならしてなかったね・・・」
と話す目の前はラブホ街、見つめ合ったら、どちらから誘うともなく入ってしまった。
酒のせいもあろうが、部屋に入るなりキス、そしてペッティング、もう爆発寸前だった。
「シャ、シャワー・・・使わせて・・・」
元妻と二人でシャワーを浴びた。
「お互い、中年になったわね。」
「そりゃあ、俺もお前も40代だもんな。」
ベッドで元妻の足を拡げて、すっかりドドメ色に変色してしまった元妻の秘裂を見て、もう、俺の物じゃなくなって久しいんだと思ったら、妙な興奮が湧いた。
俺以外の男の物になってからの方が、圧倒的に長い年月が過ぎた秘豆をクンニするや、元妻は激しく反応して痙攣した。
舐めたり、吸ったり、転がしたり、元妻がアヘアヘ喘ぐのを堪能した。
元妻のフェラは、俺と夫婦でいた頃と変わっていて、えづくくらい深く咥えてゆっくり吸いながらカリまで舐めて、また戻す独特のフェラだった。
今の旦那の仕込みを感じた。
元風雨fの信頼感駅で、生挿入、あまりの気持ちよさに、抱き合いながら動きを止めた。
お互いの体温の温かさを充分感じた後、自然に腰が動き出し、息ピッタリに腰をくねらせ始めた。
ヒイヒイとヨガる元妻、14年前より崩れかけた身体は俺の腰使いに波打っていた。
唇を重ねて舌を絡ませ、そして、登り詰めていく俺達は、
「最後のセックス・・・お別れの精液をお前に振りかけるよ・・・」
「うん・・・いっぱいかけて・・・」
ギリギリで引き抜いて、元妻のお腹から胸にかけて射精した。
かつては自分の女体だったが、人手に渡って久しい女体を味わっていると思ったら、脳天をつんざくような快感だった。
元妻の身体に滴る精液をティッシュで拭いながら言った。
「これで、思い残すことなくお別れできそうだな。」
「ええ・・・ちゃんと、夫婦に戻ってあなたに抱かれたから・・・」
余韻に浸る元妻を抱き寄せた。
元妻の温かさ・・・まして、一時は心から大好きだった女の最後の体温・・・
もう、二度と味わえない温かみ、女体の香り、そして元妻の秘穴の中の感触・・・14年遡って蘇った夫婦最後の素晴らしい夜だった。
路地から大通りに出る手前で別れた。
「これで、お別れだな。」
「そうね。憎しみなくあなたとお別れできる日が来るなんて・・・」
「たぶん、お前とはもう会うこともないだろう。幸せになるんだぞ・・・」
「あなたもね。お元気で・・・さようなら・・・」
「さようなら・・・」
元妻の目が潤んで光っていた。
その潤みが雫になる前に、元妻が歩きはじめた。
大通りを逆方向に歩く俺と元妻、赤信号で止まった時に振り返ると、元妻も振り返っていた。
手を振って最後のお別れをしていると、元妻の姿と街の灯り、車のライトが滲んでいった。
俺は、元妻と不倫しているのに、なぜ涙を流しているんだろうと、自分が滑稽に思えた。
「あいつだけでなく、俺まで・・・俺も、涙もろくなったもんだ・・・」
と呟きながら家路を急いだ。
元妻とは言え、他人の妻としての時間の方が長いのだ。
元妻との和解とお別れができた素敵な思い出は、墓場まで持って行かなければならない。
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コメント一覧 (2件)
切ないお話ですね。
オレだったら、また会えるかと期待して、谷中銀座に通っちゃうかも!