谷口甲子園守さんから投稿頂いた「観光望遠鏡の向こう側」。
ぼくが小学校の時の話。
まだまだ好景気の時代なんて思われていた頃だから、相当前の出来事になります。
ぼくは夏に、両親に旅行で横浜だったか東京だったかに連れて行ってもらった。
その日は夏なのに涼しくて、天気も良いので、海辺近くの展望に立ち寄った。
展望台は広く、都会の街並みや、海が広く見渡せるようになっており、幾つもの観光望遠鏡が並んでいた。
軽食やコーヒーが注文できる店があり、観光客用に多くの野外での日蔭用のパラソルと、椅子が設置されていた。
両親が、注文したコーヒーを飲みながら、次に行くところをどこにするのか決めるために、休憩している間、ぼくは、両親から、「待ってる間は、せっかくだから望遠鏡でも覗いてきたらどうか?」と、言われた。
ぼくは小銭を数枚受け取って、他の観光客に混ざって、設置されている観光望遠鏡から、海に出ている、たくさんのヨットやクルーザー、飛び回っている海鳥や、遠くを運航している大型タンカーを見て遊んでいた。
望遠鏡は、性能が最新のものなのか、手入れがしっかりされているのか、とにかくハッキリと細かく見えたし、目も全然疲れなかった。
その日は天気もいいし、景色もいいし、海からの風も心地いのか、段々と込み合ってざわざしてきたので、ぼくは、人がいない、今まで見ていた反対側に行ってみた。
同じように設置された望遠鏡が並んでいたけど、先に景色を見渡してみると、こちらの方からヨットやクルーザーほとんど出ておらず、海鳥もいない。
本当に海しか見えないって感じだった。
こっちは望遠鏡で見ても仕方ないかって思って、元の場所に戻って、今度は望遠鏡で都会の街並みを見ようとしていたら、一台の大きな白いクルーザーが見えた。
わりと近い位置で、望遠鏡ならハッキリと見えそうな気がしたので、せっかく見つけたんだし、どんな船なんだろうって、観光望遠鏡を覗いてみた。
船は、望遠鏡から、よく見える位置にあった。
甲板には、凄くきれいな女の人と、その前には一人の男がいた。
女の人は、背が高くて、日焼けしたみたいな茶色い肌で、真っ赤で艶がある唇。
妖艶な顔つきと体つき。黒髪は後ろで団子にしていた。
軍隊や警官みたいな帽子を深くかぶって、サングラスをかけていた。
服装は黒のジャケットに、下着のブラジャーみたいな肌にぴったりとした衣装と、Tバック。
長い脚の太ももを覆うハイヒールになってるブーツ。
てかてか、つやつやと黒光りするエナメルの衣装だった。
男の方は、裸で、手拭いで目隠しされて、背後から、後ろ手にされた状態で、縄で身体を縛られているところだった。
きついのか縄がしっかりと肌に食い込んでいた。
縛り終えたのが、凄い勢いで縄を引っ張られて、ぐいんと、縄が張って、男はそのまま床に倒されたのが見えた…ところで終わってしまった。
女の人はSMの女王様で男は奴隷だった。
…勿論、子供だからSMなんて分らない。
だけど、子供心に、何かすごいHなことしてるって思った。
しばらくは、どうしていいのか分らなかった。
子供が見てはいけない者をみてしまったせいなのか、汗でびっしょりになったのだけど、もっと見たいって気持ちが出てきた。
でも、悪い事しているみたいで、後ろめたく思えて、思わず辺りをきょろきょろとしてしまった。
特に、こちらの側まで人は来ていないし、どうやら両親もまだ、休憩したままだった。
だから、もう少しさっきの続きを見ることにしてみた。
ぼくは、ちょっとだけだし、見てもいいよね?って自分に言い聞かせた。
同じ所で覗いていると、何だか、怪しまれそうな気がしたから、隣の望遠鏡で見ることにした。
隣の望遠鏡でも、ハッキリと見ることが出来た。
今度は、女王様の後ろ姿が見えた。
今日は涼しいとはいえ、夏だし、それなりに暑いせいか、茶色の肌が汗ばんで光った、黒いTバックの衣装が食い込んだ大きなお尻が丸見えだった。
少し足を開いて、両手を腰に当てて、縛られて目隠しされた裸の男の奴隷を見下ろしていた。
そして持っていた黒の長い鞭を、凄い勢いで振り下ろし始めた。
それこそ殺気立ってるって感じで怖かった。
でも凄いって思ったし、鞭を持った大人の女の人って、かっこいいって思った。
鞭を振り下ろすために、膝を使って腰を落とすたびに、踏ん張っている、色っぽいブーツを履いた長い脚の太ももがキュッと引き締まるし、黒のTバックが食い込んだお尻が突き出されてプリンと揺れた。
ぼくは、しばらくは、ほとんど丸見えのむちむちしたお尻が揺れるのと、食い込んでいる部分に夢中になって眺めていた。
途中から、黒光りしている、女王様が履いている、長い脚の太ももにぴったりと張り付いているブーツの長さと、ヒールの形とか、エナメルの光り方に、凄く興奮した。
もう、釘付けになった。
そして、女王様は、男の周りを、ゆっくりとまわりながら、楽しそうに白い歯を見せながら笑って、力いっぱい鞭を振って叩きつけていた。
正面から見えた姿は、素肌に来た黒ジャケットの下の、黒光りしているブラジャーみたいな衣装の、大きな胸の谷間、そして鞭を振り下ろすたびに胸がゆさゆさと揺れるのが見えた。
男は鞭で打たれるたびに、凄く痛がって大声悲鳴上げているのが見えた…ところで終わってしまった。
ぼくは、すっかり夢中になって、更に続きを見ることにした。
望遠鏡を覗く前に、誰かに見られていないか、後ろをきょろきょろして、景色を見ているふりをして、少し時間を置いて、周囲に誰も来ていないことを確認して、今度は最初に覗いた反対隣りの望遠鏡で覗いた。
女王様は男の顔の近くでしゃがんで真っ赤なろうそくを、男の胸の辺りに垂らしていた。
ぼくの位置からは、しゃがんでる女王様の脚がM字になっているから、衣装が食い込んだ股間が見えた。
クスクス、ニタニタと笑いながら、見下ろしてろうそくを男の頬に近づけたり遠ざけたりしていた。
男がろうそくを垂らされて、叫びながら悶えているのが見えた。
目隠しされているし、身体をきつく縛られているから逃げられない。
苦しんでいる様子を見ながら、ニタニタと悪い表情で笑いながら女王様が立ち上がったのが見えた…ところで終わってしまった。
ぼく自身がきれいで怖い女王様を見て興奮して、心音がバクバクなっていた。
女王様に痛い目に遭わされている惨めな男をみて興奮した。何故か見ていて凄く気持ちがいいし、男が羨ましいって思った。
ぼくは、全身が汗だくで、膝が震えていた。
凄い勢いで勃起してた。
動揺していたせいなのか、急に誰かに後ろから見られているんじゃないかって思えて、怖くなって、きょろきょろと辺りを見回した。
近くには、誰もいなかったけどこれ以上、覗いていたらいたら、さすがに誰かに気づかれるんじゃないかなって思った。
もうこの辺りで十分じゃないのかなって、子供心に不安になった。
見ようか止めようかと何度も自問した。
子供が見るようなものじゃないし、もうこれ以上は、見てはいけないって思った。
…それでも続きが、見たくて仕方がなかった。
ぼくは、いつの間にか最初に覗いた望遠鏡の前にいた。
…緊張しながら、震える手で小銭を入れて、覗いてみることにした。
男は腰を上に突き出した状態で、這いつくばされていた。
女王様は、片膝をついた姿勢で、男の後ろから、肩と腰の辺りを掴むようにして、凄い勢いで、力いっぱい腰を振っていた。
ぼくは、それを見ながら、ハアハアしながら、ブルブルと膝が震えながら、ギンギンに勃起して、食い入るように覗いていた。
男は、途中で、髪の毛を掴まれて引っ張られたりしながら、後ろから突かれて、明らかに悲鳴を上げているようだった。
女王様は男がぐったりとしても、男の腰と肩ををしっかり掴んだままで、まだ奥まで押し込むみたいに、腰をズンズンと激しく突き上げていた。
そして立ち上がって、足で踏みつける様に男を仰向けにさせた。
目隠しされて男は、真っ赤になってはあはあ苦しそうにしていた。足を開いていたので、凄い勢いで反り立つように勃起しているのが見えた。
女王様は置いてあった長い鞭を手に持つと、また、男に向かって凄い速さで鞭を振り下ろして叩きつけたのが見えた…ところで終わってしまった。
ぼくは絶句してしまっていた。
もう小銭は持っていない。
もちろん子供だから、詳しい意味なんか分からない。だけど本能的にわいせつな行為と意味を感じ取ってしまっていた。
望遠鏡を覗ける時間が終わっても、何も見えなくなった状態で覗いたまま、しばらくハアハアと興奮して、ドキドキしてた。
凄い勢いで勃起したまま、ぼくはいつの間にか射精していた。
パンツの中の前の部分がベットリと冷たくなっていた。
受け取った小銭を使ってしまったので、休憩している両親の下へ戻ることにした。
ぼくが戻ると、
「そろそろ次の目的地に出発するか?」と聞かれた。
でも、なかなか勃起が収まらない。
なので勃起を誤魔化すために、
「ぼ、ぼくも咽喉が渇いたから何か飲みたい」
と言って、ジュースを買ってもらって飲むことにした。
ゆっくり目に飲んで、見たものを何とか考えないようにした。そうやって、勃起が静まるまで時間を稼いだ。
両親には、「望遠鏡で何か見えたか?」と聞かれたので、
「たくさんの船や鳥、あとは反対側でずっと海を見ていた。…いいものが凄くハッキリと見えて良かった」
と言った。
あの後は、あの二人は、どんなことが続けられたのかはわからない。
時間にしては、大した時間じゃないと思うけど、何時間も覗き見たように長く感じた。
ぼくはあの時、偶然にも誰かのSM行為を覗き見してしまった。
もっと見ていたいって思っだけど…でも両親からもらった、小銭を使いきったおかげで、理性も戻った。
残念だけど、それはそれで、子供としては、悪影響にならないから、いいことなのかもしれない。
この影響があってか、ぼくは、長い鞭を持ってる女の人とか、女王様が着るような黒光りしている、黒のエナメル素材で出来たボンデージが似合う妖艶な雰囲気の女の人が好きになった。
特に、お尻や股間に食い込んたTバックとか、太ももを覆う長くてヒールの高いブーツが好きで、あの艶めかしさに凄く惹かれて興奮する。
もっと言えば、女の人が一番似合う衣装だと思っている。
今のファッション染みた様な衣装よりもよりも、あの頃の方が雰囲気がずっと生々しいというか、妖艶で淫靡な色気がある気がする。
そして、ぼくはSMはしていないけど、女王様や、SMしている人たちを、凄く勇気があって羨ましい人たちだなって思う。
今でも、海を走行している大きなクルーザーを見ると、たまにあの頃の記憶が蘇って来ます。もっと近くで、もっとよく見てみたかったなと思ってしまいますし、もしかしたらクルーザーの持ち主はSMの女王様なのでは?と期待してしまいます。
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