真理さんから投稿頂いた「優しすぎてお人好しだった元彼の思い出」。
1年間付き合って、その後約2年間、同棲していた元彼がいました。
私が22歳から25歳までの青春を共に過ごした、元彼史上で一番大好きで愛しかった人です。
とても優しくて、思いやりがあって、いい人でした。
女性慣れしていない人で、とても照れ屋で、セックスも私主導でした。
私のアソコを見て顔を真っ赤にして、
「ピンクで綺麗だね。」
って言いながら、それでも舐めるのは上手でとても気持ち良かったです。
腰使いはぎこちないのですが、アレが長くて、それまでの元彼の誰も届かなかった場所を撫でられて、夢中になりました。
彼、優しすぎてお人好しで、住んでたアパートに家出した友達を泊めたら、そのまま居つかれて、私のアパートに転がり込んだんです。
乗っ取られたアパート代、彼が支払って、でも、友達が困ってるからって・・・そういう人でした。
2年間、大好きな彼と夫婦みたいな暮らししてて、楽しかったです。
時々小さなケンカはしましたが、そのたびセックスすると仲直りできました。
同棲して1年過ぎた頃、結婚を考え始めました。
きっと、元彼も結婚をどうするかは考えていたと思います。
その時、私の心に隙間風が吹きはじめたのです。
でも、それが何なのか、分からなかったのです。
でも、気付いてしまいました。
元彼が優しすぎるのは、元彼の弱さだということに、元彼がお人好しなのは、そこに付け込まれて利用されているということに、私が気付いて元彼に忠告したんです。
元彼は、
「分かってるけど、黙って見てられないんだ。困ってるんだもの・・・」
そう言うと、身の回りの物を片付け始めて、
「俺みたいなのといると、真理も付け込まれちゃうよね。ずっと、真理を巻き込んでるなーって思ってたんだ。でも、言い出せなくて、ずっと真理に甘えてた。ごめんよ、俺、出て行くから。2年間も居候させてくれてありがとう。」
荷物をリュックに詰めて、
「じゃあ、元気でね。さようなら。」
とてもさわやかな表情で、元彼が出て行きました。
私は、元彼をなぜか引き止めることができないばかりか、お別れの言葉さえ言えなくて、ただ黙って元彼が出て行くのを見ているだけでした。
25歳の6月下旬、梅雨の雨が降る夕方でした。
2年間、一緒に暮らした元彼が急にいなくなって、ポツンと独り、夜、強烈な孤独感と別れた悲しさに、部屋の電気も点けずに、膝を抱えてずっと泣いていました。
数日後、元彼に謝ろうと元彼のアパートに行きましたが、元彼の友人がいるだけでした。
元彼は、友人をアパートに住まわせたまま、どこへ行ったのか、お人好しにもほどがあると思いました。
そう思うのと同時に、あんないい人を・・・私がいないと元彼は・・・と思う自分もいて、葛藤で頭がおかしくなりそうでした。
元彼と別れたことで私は心を病んでしまい、仕事を辞めて、東京を離れて田舎へ帰りました。
田舎に帰ったら、両親や兄が優しく迎えてくれました。
そして、幼馴染だった後の夫が、東京で傷ついた私を、何も詮索することなく慰めてくれました。
「真理ッぺ、大変だったな。暫くゆっくりしろや。」
1年後、26歳の私は、もの凄い包容力で私を包み込んでくれた28歳の幼馴染と結婚しました。
夫は、東京で複数人の男性に抱かれて、とても人には言えない、死ぬまで秘密にしておきたい羞恥も経験してきた私を愛してくれています。
元彼と出会う前、少し仲良くなった男性に酔わされて、大股開きで縛られて、卑猥な道具で責められて、恥辱の飛沫を噴き上げたこともありました。
そんな東京帰りの私の何かを悟って、夫は、
「真理ッぺを東京に行かせた俺が悪いやな。早々と嫁にしておけば、真理ッぺも傷つくことなく田舎で暮れせてたのにな。遅くなってごめんよ。」
元彼とは違うベクトルの優しさを持つ夫をとても愛しています。
元彼と違う夫のセックス、私主導でなく夫主導、夫の腕の中で快感の波に呑まれる幸せ、セックスは夫の方が断然に良いし、客観的にも元彼より夫の方が魅力的な男性です。
私も二人の子供の母親となり、今年は40歳を迎えます。
元彼と別れたのは、もう15年も前のことです。
それでも、時々元彼の事を思い出します。
それは、元彼と暮らしていた頃、よく行った近所の風景をテレビで見るときです。
日暮里駅周辺、谷中銀座、あの界隈の風景を見ると懐かしくて胸が熱くなります。
昨日見た「夕やけだんだん」の風景は、特に懐かしくて涙が出てしまいます。
彼と二人で階段に座って、人懐っこいネコと戯れた日々・・・もっきり酒屋で生ビールを買って、飲みながら歩いた思い出が蘇ってきます。
元彼は43歳、どうしているでしょうか。
お人好しもいい加減にしろだなんて、元彼の立場も分からないのに自分勝手なこと言って、ごめんなさいと謝りたいです。
底なしに優しくしてくれて、ありがとうと言いたいです。
元彼には、心から幸せになっていてほしいと思います。
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コメント一覧 (4件)
そういうお人好しいるよね。
ダメンズなんだけど、放って置けないのわかるわ〜
愛の形は人それぞれ
自分にとって都合の良い愛じゃなくても
輝いている愛
きっといつか会えると思う
彼の幸せを願えるあなたは
自分の幸せも追求してね
忘れて前に進もう!
いなかっぺ大将とお幸せに…
もし元彼と結婚していたら…なんて考えるのはやめましょうね。