エッチ体験談が11,000話を突破しました。

笑う目〈3.本題〉

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ko-さんから投稿頂いた「笑う目〈3.本題〉」。

朝の10時。
僕はかつてバイトしていたネットカフェを6年ぶりに訪れ、お客さんとして潜入?していた。
当時、そのあまりの厳しさに恐れられていた本部の女性社員、Oさんにまた会える可能性があるためだった。それは僕の願いでもあった。
結婚願望が強くなり、かつてちょっとだけ良い間柄になれた女性と、今度こそ恋愛関係になるチャンスが欲しかったのだ。

そして実際に、彼女はいた。
Oさんだ。
本当は期待なんかしていなかったのに、いざ叶うと完全に彼女に対する好意が以前よりも強く蘇って来ていた。
僕はひっそりと本棚に隠れ、フロントでバイトの子たちと話しているOさんを眺めていた。
遠目で見た感じだと、あれから6年も経っているのに全然変わっていない。

えっと、6年ということは。
……31歳か。
……有りだな。
「本当に店内の清掃は大丈夫でしょうか。あまり信用できませんが……」
バイトの子たちは怒られているようだった。
というか心なしかOさんが昔よりもさらにキツくなった気がする。いや、あるいは最近のバイトがダメな子ばかりなのかもしれない……。
「一応見て回りますので、チェックが終わり次第また判断いたします」
そんな言葉が聞こえたかと思うと、Oさんはフロントからこちら側に入り、ドリンクバー付近を確認し始めた。念入りにやっている。
そして僕にはわかっていた。今度はこっちに来る。

となったら、ここはすごくテンプレートなやり方が通用するのではないか?
僕は身構えた。いや、心構えと言った方が正しいだろう。
やるしかない。
やらずに後悔したくないんだ。
Oさんが本棚付近に来た。
『ぶつかる』は流石にわざとらしい。『ぶつかりそうになる』……。これでいこう。
漫画は4、5冊持ってみる。
僕はOさんが本棚の角を曲がって来るタイミングに合わせて、ゆっくりと一歩、通路側に踏み出した。

「あっ」
Oさんが驚いた感じで僕を避けたので、僕も驚いた“てい”で一冊漫画を落としてみた。
すると冷静な口調で「すみません。失礼いたしました」と言いながら漫画を拾ってくれたので、僕は恐る恐る「Oさん、ですよね……」と話しかけた。
Oさんは僕の顔を見るやいなや、次第に目を見開いて驚き始めた。
僕は続ける。
「覚えていますか……?」
「はい……。え、Kさんですよね……」
「そうです。お久しぶりです、Oさん」
僕は漫画を受け取りながら言った。
彼女は口元だけそのままで、目だけで笑っていた。しかしそれはかつての悪くてヤらしい目つきではなく、安堵を秘めたような柔らかな目つきだった。
あるいは、昔のあれはそれっぽく見せる演技だったのかもしれない。
僕は「今日、何時までですか?」と訊ねる。
その意味が通じないわけはなかった。
彼女は今度は口元も嬉しそうに笑って、そのまま「11時まで……」と答えた。
「なら、僕もそのくらいに出て、外で待ってます」
「本当ですか? じゃあ、後で……」
Oさんは軽やかな足取りで本棚周辺のチェックに戻り、僕はブースに戻った。

11時少し前になり、僕が退店すると、外では既にOさんが待っていた。
「あ、お待たせしました。本部に一度戻るんですよね」
僕がそう聞くと、
「はい、すぐ終わらせます。一緒に行きましょう」
と言って僕の顔をまっすぐ見つめた。
ヒヤリとする整った顔。
薄化粧だが色白の綺麗な肌。
紅いアイラインに、“お狐様”っぽい雰囲気。
さっきよりも明るい場所で間近で見たが、本当に全然変わっていなかった。歳なんて本当はとっていない気さえする。……人間じゃないのだろうか。
「K君は変わりましたね。がたいが良くなったんじゃないですか?」
製造業のお陰で、普段筋トレなんかしなくても筋力がついていた。
近況を語り合いながら歩いているとすぐに事務所に着き、僕は昔のようにビルの前でOさんを待って、しばらくして出てきた彼女とともに歩き始めた。
前に入ったイタリアンを探そうとすると、Oさんが言った。
「あ……。あそこ、無くなっちゃいました」
「え!」
まじか。と思っていると、彼女は良いお店がある、と言って近くのカジュアルなお店に僕を連れて行ってくれた。しかし。
「12時から……」
「ですね」
時計を見るとまだ11時10分ぐらいだった。
彼女は困ったように言った。
「えー、普通11時とかには開いてません……?」
「仕方無いですよ。なんかここ夜になるとバーになるみたいですし。適当に時間を潰せば……」
そう言って見回す僕の目に、ちょっと歩いた距離のところに“あるもの”が見えた。
僕はOさんに、
「偵察とか、どうっスか?」
と言ってそっち方面に彼女を連れていく。
そこは、ライバルとまではいかないが、他社の経営するネットカフェだった。
「入ってみましょうよ」
僕が言うと、Oさんは興味はありそうな感じで「私、実はお客さんで入ったことほとんど無くって……」とその店構えを見つめた。
僕は彼女を引き連れて入った。
「二人で、1時間」
簡単な登録を済ませて入店する。ブースは二人用の場所だ。
店の奥へと向かうと割と空いており、人の気配はそう多くは見られなかった。
入ったブースは靴を脱いで入るマットタイプのブースで、結構広かった。というかそういう場所を選んだ。
元バイト先にも同じようなのがあり、当時から思っていたのだが、二人用のこのタイプは何となく“ほにゃらら”な雰囲気を感じる。
というか、“ほにゃらら”カップルが実際に多くて困ることがよくあった。
それはOさんも普段から思うところがあったはずだが、今回僕がここを選んでも嫌な素振りはなかった。
つまり、僕は店員さんを困らせるチャンスが来ることを期待していたのだ。
「なんか、ドキドキしてきました」
さらにOさんのその囁きを聞いて、僕のその期待は彼女にも伝わっていると確信した。
普通はドキドキしないからである。相手か自分のどちらかにやましい気持ちがあるとわかっていない限りは……。
……僕は、心を決めた。
ブースに入り、小声で些細な会話をしていると、気分はすぐさま乗ってきた。
僕はさして勇気も出さず、静かにOさんに語りかけた。
「そういえばOさんって、今ひとりですか?」
「ひとりじゃなかったら誘われても来ません」
すぐに答えが返ってきた。
僕は何となく謝りたい気持ちが沸いてきて、彼女に告げた。
「すみませんでした。急にいなくなって」
「……」
「遅かったですか……?」
僕が頭を掻きながらそう聞くと、彼女は優しい声で、
「でも来てくれました。嬉しかったので大丈夫です」
と言ってくれた。
僕は意を決して続けた。
「じゃあ今更好きって言っても許してくれますか?」
彼女は少し黙った。
「……なーんか」
「なんですか?」
「女の人に馴れた感じ~。なんかイヤです。前は可愛かったのに」
そう目を反らす彼女の顔を、僕は覗き込んだ。
「やだって思ってくれるんですね」
「ほらそういうのですよ」
彼女は怒ったような顔で僕に目を合わせた。僕はその目を見つめながら、顔をぐいっと近づけて再び聞いた。
「……で、許してくれるんですか?」
「許しません。……好きって言うだけじゃ許しません」
次の瞬間には、彼女にキスをしていた。理性の箍は自分から緩めた。
Oさんも待ちわびていたかのように舌を絡めてきたので、僕もそれに応える。
二人の声が漏れる。
しばらくして口を離すと、Oさんは思ったより冷静な目をしていた。
少し、沈黙が流れる。
先に口を開いたのは僕だった。
「あの……、前にOさんが男性トイレに入ってきた時のこと。あれって、何だったんですか?」
「何でしたっけ、それ」
冷たい表情のまま首をかしげる。しらばっくれているのだ。
「ほら、僕が用を足してる時に普通に入ってきて……」
「普通に入ってきて……どうしました?」
今度は、また昔のような、あの目元だけのイヤ~な笑顔になった。
「僕のすぐ横に来て……」
「……横に来て、それで?」
「覗き込んできたじゃないですか」
「なにを……?」
「……」
僕はOさんの目つきを見て黙ってしまった。
こっちが本性だったのか……。と、そう考えてしまったのだ。
今度はOさんが口を開いた。
「うそです。覚えてますよ。でもどうして今?」
「……知りたかったんです、ずっと。あれが何のつもりだったのか」
「知ったらどうするんですか?」
考える。どう答えればいい?
いや待て。なんでこっちが返答に困らなければならないんだ。質問してるのは僕の方なのに。
完全に彼女のペースに持っていかれている。
「答えなさい。知ったらどうなんですか? ……また見てほしいとか考えてます?」
Oさんがにや~っとした目のまま僕の下半身に目を移した。
「いや、その」
実はさっきのキスで完全に勃起していた僕は、ジーパンの盛り上がった部分をさっと手で隠す。当然だがその動きは不自然だったと思う。
「もしかして……、あのせいで見られると気持ち良くなるようになっちゃいましたぁ?」
僕は視線を反らした。Oさんは構わず続ける。
「……お願いしたいなら、はっきり言いなさい」
ドキリとした。
「え、えっと……」
「ちゃんと言いなさい。 『Oさんにまたおちんちん見てほしいです』って」
そう滑らかに言葉を紡ぐ口の動きに、僕は魅入っていた。
「言えませんかぁ?」
「その……」
僕は迷っていた。彼女の推測する僕の願望は、まさにその通りだった。いや、先述の通りそれ以上も求めていた。
もしかしたらそれも見越しているのか、相変わらず嫌な目で僕をまっすぐ見つめてくる。
「Oさん……」
「なんですか?」
このままペースに乗せられてはいけない気がして、僕は賭けに出た。
「……見たいんなら、Oさんがそう言ってください」
「……え?」
その瞬間、僕はOさんの表情の僅かな変化を見逃さなかった。
微かな手掛かりを頼りに「イケる!」という確信を見出だした僕は、心に力を込めた。
どちらにしても、もう押し通すしかない。
「本当はOさんが見たいんじゃないんですか? ……前の時もそうですよ。見たかったんですよね」
「え? 私がですか?」
まだ余裕ありそうな表情をしているが、焦っているのは視線の移動でバレバレだった。
「なんで目を反らすんですか。いつもなら凄い見つめてくるのに」
Oさんはビクリと反応した後すぐまたこちらを見つめた。その一瞬の隙も僕は見逃さない。
「言ってくださいよ。見たいって、正直に」
「別に私は……」
「僕はどっちでも構いません。Oさんがそれで良いなら今日はこれで帰ります」
僕がそう言いながら腰を浮かせて立ち上がろうとした瞬間、Oさんは咄嗟に僕の腕をつかんで「待って」と言った。
慌てたのか、ずっと小声で話していたのに、そこだけ少し大きな声だった。
そして、呼び止めてしまったということは、僕の投げ掛けを肯定したことになるのだとすぐ自分で気づいた様子だった。もう、誤魔化せないことも……。
僕はゆっくりとまた腰を下ろす。
もうとっくに彼女の表情から余裕は消えていた。そういう演技ではない。勘だがわかった。
「で、どうします?」
「私は……その、別に……」
暗い店内でもわかるくらい頬と耳が紅くなっている。
「じゃ」
また立ち上がろうとした僕の腕を、さっきよりも素早くつかんで引き留めると同時に、Oさんはハッキリ言った。
「見ます……!」
興奮しているのか、はぁはぁ言っていた。
「見たいです……」
「……」
僕はゆっくり膝立ちになり、マットに座り込むOさんを見下ろした。彼女を真似て、にやりと目を笑わせながら……。
そのまま無言でチャックを下ろす。
Oさんがごくりと唾を飲む。
一瞬もったいぶるそぶりをわざと見せながら、僕はゆっくりと勃起したペニスを露出させた。
思ったよりギンギンになっていて自分でも驚いたが、それは顔には出さない。
Oさんはというと、僕のペニスに釘付けになりながら、さっきよりもはぁはぁ言っていた。
そして、とろんとした目をパチパチとまたつかせながら、僕の勃起したペニスをひたすら見つめている。
やがてOさんが手を伸ばしかけたのを見て、僕は静かに言い放った。
「『触らせてください』」
Oさんはビクンと反応して、僕の顔を見上げた。
僕は繰り返す。
「『触らせて・ください』」
彼女は泣き顔になっていた。完全に最初の流れからは想定外の展開だったようだ。
「さ」
「さ? ……何ですか?」
僕が詰め寄ると、彼女はまたゴクンと喉を鳴らし、続いて舌なめずりをしてから、そのまま湿っぽい唇で囁いた。
「……触るだけしか……ダメですか?」
彼女は声を震わせ、懇願していた。
僕は優しく微笑んでみせた。
「どうしたいんですか?」
「く、くちで……」
そう呟く口元は、よだれが僅かににじみ出ているようで光って見えた。
そして、自覚があるのかはわからないが、どんどん前のめりになってくる。
「いいですよ」
僕が答えた瞬間だった
堰を切ったようにOさんは僕の腰に両手でしがみついてきて、貪るようにして勃起したペニスをしゃぶり始めた。
「んっ……んっ……」
時々そんな声を喉からこぼしながら、必死でしゃぶり続けている。
長年待ち続けた挙げ句に我慢の厳戒に達したような感じに見えたが、僕はそれがすごく嬉しかった。
実は正直、気持ち良くはなかった。
こちらのことは気にせず、ただ自分が満たされたいだけのようなやり方だった。
でも、それもそれで僕はとても良い気分になっていたのだ。
ひとしきり楽しんだOさんはようやく口を離す。
「ご、ごめんなさい」
僕はそう呟くOさんを、ゆっくりと後ろ向きに倒した。
「これが『ごめんなさい』なら、僕が今からすることはもっと『ごめんなさい』です」
後ろには常備品のクッションがあったが、それでも僕は彼女の肩と頭を上から抱き支えながら、衝撃にならないようにそっと寝かせた。
彼女にはもうまったく抵抗する気がないどころか、望んですらいるのは明白だった。
「K君……」
人形のように力なく無抵抗になったOさんのストッキングを、僕は時々苦労しながら脱がす。その不器用な手つきを、彼女はぼうっと見つめている。
色白の脚が露わになり、僕はその太ももに顔を近づけてキスをした。
「あっ……」
決して細くはないが、すべすべした綺麗な肌の両脚だった。
太もものところどころに優しくキスをした後、顔を離し、今度は手を這わす。
少しずつ少しずつ、脚の付け根の方へ。黒いスーツの、スカートの中へ。
Oさんはその両脚を、まだ拒むべきか微妙に悩んでいる感じで軽く広げた。その間に、手を滑り込ませる。
しゃぶり終えてから少し静かになっていた彼女の息づかいが、またはぁはぁ聞こえ始める。
下着に触れると完全に湿っている。その横から指を侵入させると、彼女のおまんこはぐしょぐしょだった。
指は入れず、表面を撫でる
「はぁっ……はぁ……」
Oさんの息づかいがさらに激しくなる。あまり声を出すと回りに聞こえてしまうので、僕は彼女をたしなめるように人差し指を口に当てて「しー……」と言った。
彼女は口をつぐみ、こっくりと頷く。
それを確認してから、僕はゆっくりと指を挿れた。暖かかった。
指の動きを激しくすると、彼女は体を仰け反らせ始めた。顔は僕の目を見ている。僕も見つめながら手を動かした。
その綺麗な顔と視線を合わせていると、初めて会った時の衝撃を思い出す。
あの日、心臓を冷たい手で握られた。
あの時、冷徹で無慈悲な眼差しに寒気を感じた。
あの瞬間、生まれて初めて、女性を目で見て、怖いと思った。
そして今、その人のおまんこに指を挿入している。
あの頃と今が頭の中で一直線には結びつかない、僕は奇妙な感覚にとらわれていた。
しばらくして彼女にせがまれ、一度指を出してクリトリスを撫で始める。彼女はこっちの方が良いようだった。僕は下手なのだが、彼女はそれでも感じてくれている。
……結構時間は経っただろうか。
やがて僕は、唐突に彼女が体をビクつかせる気配を察知した。見ると、さっきまでかいていなかった汗をその肌に浮かばせているのがわかった。
余韻に浸るOさんのおまんこの周りを優しく触っていると、すぐに彼女が囁くように聞いてきた。
「しちゃうんですか……?」
「します」
僕が即答しながらOさんの下着を脱がしかけると、彼女は恥ずかしそうに口元に手をやりながらそれを黙って見ていた。
そして僕がまた少し苦労しながら下着を完全に脱がすと、何も頼まなくても彼女は両脚を完全に広げきってくれた。
僕は自分のペニスを握る。
もうOさんのおまんこは、ヨダレをだらだら垂らしている状態だった。
僕はそこに勃起したペニスを近づけ、そっとあてがった。ペニスの先端にぬめり気を感じながら、やさしく擦ってみる。これだけでもヤバイくらい気持ちがいい。
しかしそうしていると彼女に急かされてしまい、僕は位置を探りながらゆっくりと腰を押し出した。
僕のペニスは、彼女のおまんこに少しずつ飲み込まれていった。
「んっ……」
Oさんの声が暗い店内に微かに溶けてゆく。
「あぁっ……」
声が最低限の大きさになるよう堪えているのだろう。
挿入されたペニスを見下ろした後、僕はOさんの体に覆い被さり、額と額をくっつける。
僕は彼女に告げた。
「ずっと、こうしたかったんです」
彼女は嬉しそうに頷いた。
そして……
「私もです。……でも」
“まさか今日、こんなことになるなんて”
僕も思っていることとまったく同じことを、彼女が照れ笑いを浮かべながら言葉にして投げかけてきた。思わずこちらも照れ笑いする。
僕はゆっくり腰を動かし始めた。
Oさんはすぐに感じ始め、声をこぼす。
「あっ……あっ……」
僕はジーパンのチャックから出しているだけだったので、しっかりとペニスの根本までは挿入できていなかったと思うが、これはこれで興奮するものがあった。
お互いちゃんと衣服を着ている。彼女なんて正装だ。なのに生殖器官は挿入されて繋がっている。
それが現実と非現実の混在のようで、なんともたまらなかった。
「ああっ……。ああっ……」
彼女の声が大きくなってきたので手で口を塞ぎ、腰は動かしながら、僕は首を横に振った。
Oさんは、こくりこくりと2回頷く。しかし手を離すとまた声が出てしまうようだった。
また押さえようと思ったが、体制を崩しそうだったので、キスをして口で塞いだ。
そのまま腰を動かし、出し挿れを続ける。
「……っ!……っ!」
僕はもっと気持ちよくなりたくて、スピードを上げた。
ぐちゅっぐちゅっという嫌らしい音が聞こえ始める。
「んっんっんっんっ……」
Oさんの押し殺したあえぎ声も激しさを増してゆく。
キスしたり、それを離したり、少し足の角度を変えたり、スピードを変えてみたり……。色々なやり方で興じていると、心から幸せな気分になってくる。彼女も常に幸せそうな顔をしていた。
そしてひとしきり腰を振った後、僕はやがてOさんを見下ろし、そしてそのまま何かに耐えられなくなったような口調で必死に言った。
「Oさん、ごめんなさい……! 本当にごめんなさい……!」
彼女はすぐにわかったようだった。
「なっ、中にっ出すの……!? 中に出すの……!?」
僕は頷いた。
「だ、ダメ、です……! にっ妊娠、しちゃいっ、ますっ……」
「はい」
「えっ、え……あのっ」
「させます」
僕はどんどん出し挿れの勢いを激しくする。
普段僕は、避妊しないなんて最低だと思っている人間だった。なのに今、生で挿入していて、しかもそのまま種を付けようとしている。
もう完全に、理性を捨てるほうを優先していた。背徳感すら感じないほどに。
いざこういう状況になってみて、それどころじゃなくなっているのだ。
Oさんは眉間に皺を寄せて言った。
「や、やめな、さい……! せ、せき、にん……責任……」
「取ります」
「……」
「取ります」
「……」
その瞬間、Oさんは強く両目を閉じながら、両脚で僕の腰を挟んで捕らえた。僕が直前になって抜かないようにだ。彼女も理性より優先したのだ。愛欲を。
僕はOさんの体を思いきり抱きしめた。互いの耳に互いの口元が寄せられ、押し殺した息づかいが空気の流れとなって伝わる。
その空気の流れが激しくなり、その瞬間。僕の体が一気に熱くなって、Oさんへの抱擁にも力が加わった。
「……っ!!!」
「んん……っ!!」
僕のペニスは、ビクビクと痙攣のような動きをしながら、熱い精子を発射していた。
Oさんの生殖器の奥へ……。
後戻りの出来ない場所へ……。
「はぁ、はぁ」
「はぁ……はぁ……」
正直、出して冷静になったら後悔と焦りが襲ってくるだろうと予想している自分もいた。
しかし実際は違った。満たされていたのだ、僕の心は。
そして本気だった。責任を取るつもりなのも。
焦っていたらきっと、終わってすぐに引き抜いただろう。そしてすぐにでも何か対策を取ろうとしたはずだ。
だけど僕は抱きしめたまま離さなかった。彼女の体を。彼女との未来を。
自分でも驚いていた。途中から目的は快楽だけじゃなくなっていた。
生殖行為のつもりだったのだ、心から。
それがこんな場所で、なのはあれだったが……。
「ねぇ……ほんとに」
彼女が耳元に囁いてきた。
「本当にこれで、出来てたら……、責任って、取れるんですか?」
「はい」
僕は少し起き上がって彼女に囁く。
「結婚します」
「はぁ……バカみたい。ほんとバカみたい。バカなんじゃないですか?」
彼女は自分の額に手をあてている。
「Oさん、あの……」
「なんですか?」
「これで出来てなかったとしても、付き合ってください」
「あれもこれも順番が違います……! 早く抜きなさい……!」
「嫌です」
全然勃起のおさまっていなかった僕は、抜かずにまた腰を動かし始めた。
「ちょっと、うそですよね!?」
僕はまたペニスの出し挿れを始める。途中やはり邪魔になってきて、一度ペニスを引き抜き、僕はジーパンと下着を脱ぎ捨てた。
間髪入れず、また挿し込む。今度は根元までしっかり入り、下腹部全体に彼女のぬめり気を帯びた体温を感じた。
「はぁ……はぁ……」
口では咎めるようなことを言っているが、明らかに彼女の方も乗り気だ。
とてもゆっくりゆっくり、一定の動きを続けながら、僕らはまた小声で少しずつ会話を紡いだ。
「Oさん、好きです。大好きです」
「K君、私……本気にしてしまいますよ……?」
「僕は本気で言ってます」
それを聞いたOさんは、やがて両手で自分の顔を覆った。涙を流しているのだろうか、その指の隙間から見えた目が潤んでいた。
「K君だけでした……」
そう言っているようだ。
その声色の変化に、僕は動きを急激に遅くした。
やがて止める。
「みんな私のこと嫌ってるんです。知ってるんです、心が無いとか、鉄とか、ヤバイ女とかサイコパスとか私のこと陰で言ってて……」
……2つ目以外は聞いたことがなかった。最近のだろうか?
「でも私が厳しくしてるのは、あの子たちのためなんです。将来ちゃんとした職についても、あんな心構えのまま社会に出たら絶対に生きていけない。それが可哀想だから、私厳しくしてるのに……。嫌われてもいいと思ってたけど、やっぱり実際嫌われてると思うとずっと寂しかった……」
僕は完全に聞くに徹していた。
「K君だけだったんです、好意を感じたのが……。こんな女なのに色々お喋りしてくれたのも、お昼ご飯に誘ってくれたのも……」
僕は彼女の両手をとり去り、彼女の顔を見た。本当に泣いていた。
僕は顔を近づけて優しくキスをした。口を離すと彼女が言った。
「トイレでの事ごめんなさい。からかいたかっただけなんです。可愛く思ってしまって……」
でも嫌だったよね、と彼女は目を背けたので僕は否定した。
ちょっと妙な快感を覚えていたのは記憶にも確かだったからだ。あれがきっかけでもあったし。
「愛してます」
「……ありがとう。本当にありがとうございます。会いに来てくれて、嬉しかった……」
僕は挿し込んだままだったのを思い出し、ゆっくりと動きを再開した。彼女は目を閉じて、この行為の感触をまた味わい始めたようだった。
そして腰の動きの波はまた激しさを増し、そのまま続けているとさっきよりも早く頂点に達し、再び僕は精子をOさんのおまんこの中に出してしまった。
もう彼女は咎めることもせず、完全にその行為を受け入れていた。
そしてまた、一度引き抜くこともせずに動き始める。
今考えても頭がどうかしていた。当時でもそう思いながらだったが、夢中でそれどころではなかった。
おかしな話である。6年も会っていなくて、久しぶりに再会したその日にこれなのだ。しかも6年前だってここまで親しかったわけではない。
もはやこの時の僕はただの動物のオスだった。
「胸、見せて欲しいです」
「はい……」
僕は、動きに合わせて体を揺らす彼女を見下ろし、そのスーツの胸元に手をやった。そしてそのボタンをひとつずつ、ゆっくり外していく。スーツを広げると白いシャツが見えきたので、そのボタンも同じように外して左右に広げた。
そちらに気が行って、自然と腰の動きは緩み始める。
シャツの下にはさらに肌着を着ていたが、汗が染みて濡れていた。
ブラが浮き上がっていて色っぽく感じ、僕はまずその状態でOさんの胸を触った。……ほとんどブラの感覚しかわからなかった。
我慢できなくなり、すぐに肌着を上にずらして淡い色のブラを露出させる。
目が行ったのは彼女の肌の表面だった。かなり汗をかいている。そしてそれが、ブラによってつくられた胸の谷間に雫となって溜まっていた。
Oさんの胸は思ったよりは大きくはなかった。しかしブラ越しながらも形がすごく良いように見えて、とても魅力的だった。
僕はその胸に顔を寄せた。
谷間に、口と鼻をうずめる。汗の匂いがとても良い匂いで、僕はその胸にキスをした。
「あっ……」
Oさんは小さな声を漏らす。ただこの声は、ちょっとわざとらしく聞こえた。
だが構わず僕は胸の表面へのキスを続ける。その度に、しょっぱいような、爽やかなような、そんな彼女の汗の風味を口先に感じ取って興奮した。
僕は舌を這わせ、ブラのふちをこじ開けるようにして舌先を侵入させた。
少し探すと、すぐ先端は見つかったので、硬くなったそれを舌先で軽く舐めてみた。
「やっ……」
Oさんが今度は自然な感じの声を漏らす。
数回軽く舐めて焦らしてから、僕は口元全体をブラを押しのけるようにしてねじ込み、それによって姿を現した乳首を唇で咥えた。
その瞬間彼女の息づかいが聞こえ、すぐ途切れたが、さらに時おり唇で噛むようにして強く咥えると、その声はまた上気したように漏れ出ていた。
今度は舌も使い、口全体で乳首をしゃぶった。
「あっ…ぁ……ぃゃ……!」
僕は、ここまで来たらもう構わないだろうとすぐさま上体を少し起こし、彼女の後ろ側に両手を回してブラを外し、すぐさま上方向にずらした。
あっさりと露わになるOさんの両胸。
乳首は色も大きさも適度で綺麗だった。胸全体も美しい。
「っ……!」
彼女は小声で何か言って隠そうとするが、僕が取り押さえて簡単にその抵抗を無駄にした。
「綺麗です」
「ほんと、ですか……?」
僕は、ブラが外れて広がった谷間に溜まる水滴に顔を近づけて、また匂いを嗅いだり舐めたりした。
そして乳首をまたひたすら吸ったあと、上体を起こして腰の動きを再開し、手で両胸を揉みながらペニスを激しく出し挿れした。
すぐに彼女の声が大きくなりかけたので、僕は胸を両手で揉むのは諦め、また覆いかぶさりキスでその声を塞ぎながら、片方の手でバランスを取りながら、もう片方の手で胸を揉んだ。
しかし興奮してくると両手は彼女の後ろに回したくなる。
抱きしめたくなるのだ。
これはもう決まってしまっていた。
……そして結局その後、また出したのだった。

あぁ、3回も中に出してしまった。
当たり前だが時刻はとっくにランチの時間を通り過ぎていた。Oさんはそのことは笑って許してくれたし、行為後から一気に僕にべったりになって甘え倒してきた。

後日Oさんが自分で調べたところ、何故かこの時の結果は大丈夫だったのだが、それから付き合い始めた僕たちは改めて冷静になり、次からはちゃんと避妊して執り行うようになった。

深夜勤務だった彼女は、その後、昼間の勤務へ変わらせてもらうよう申請したが受け入れてもらえなかったらしく、やがては退職して別の職業に就いた。
それ以降は生活スタイルは合うようになり、とりあえず普通には上手くいっている。彼女の両親も良い人だし。
ちなみに彼女とはずっとお互い敬語で話す習慣が続いている。たぶんこれからも変わらない。何故か僕らの場合、その方が自然体で接することが出来るのだ。
そして将来のことも、ちゃんと改めたかたちで話を進めていきたいと僕は思っている。
聞くところによると、どうやら彼女は日本の神式に興味があるらしい。
僕も、その“お狐様”っぽい顔立ちで白無垢を着たらどうなるのだろうと色々想像している。

話は変わるが、何故か彼女は今でも、僕が家やホテルでトイレに入っていると勝手に入り込んでくることがたまにある。
悪い気はしないので僕もわざわざ鍵を掛けなくなっていた。
そしてそんな時彼女は必ず、お得意のあの狡猾でヤらしい、笑ったような目で見てくるのだが、余計な勘繰りを捨てて見ると実はかなり演技じみていることに気づいた。
それを知ると可愛らしく見えてくるので不思議だ。

今ではあの笑う目が、僕は大好きになっている。

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