エッチ体験談 12,000話 突破!!

チキンな俺だけど勇気を振り絞ってよかった話

であった当時のスペック
俺:高校1年生高校デビューを目論むも結局虐げられるグループに所属
彼女:高校1年生第一印象は暴力女黒髪眼鏡目付きが悪い。出会ったのは高校1年生のとき。

俺は微妙に虐められてたんだ。殴られたりってんじゃなくって、無視の類ね。幼小中高一貫の私立だったし、友達関係とかって入学時点である程度周囲では出来上がってたみたいで、外部の編入組みはなかなかすぐにはなじめない感じだったんだよね。ややコミュ障気味で暗黒時代と呼べるような中学時代を終えたんだから高校からは新しい俺になる!見たいに張り切ってはいたものの共通の話題で盛り上がるにしてもやっぱアニメとか漫画の話題。

言い方が悪いかも知れないけど、オタク系でもリア充系オタグループと非リア充系オタグループに分かれた、その後者に俺は属してたんだ。というのは、当初は頑張ってリア充系に属そうとした……けど、そこで待っていたのはパシリとか、弄りというなのからかいばっかだった。楽しくグループに属してるって感じじゃなくって、なんかそれこそただそこにいる空気みたいな感じでそいつらと友達って感じがまるでしなかった。

実際、楽しいと思えるような会話ができたのは俺が失礼にも非リアみたいに思っていたほうで、やっぱ俺はこういうグループで女にも縁がないまままた中学時代と同じような微妙な虐めにあいながら3年間過ごすのかと思ってた。その頃から、リア充グループから遊びに誘われるようになった。はっきりいえば新たな虐めで、誘われるけど空気状態。割り勘要員。

会話に参加なんかで気やしない。そのくせ勝手なときだけ友達扱い。用事があるからと参加を断ると、付き合い悪いな〜と集中砲火。その頃は学校に行くのもいやだった。

かと思えば、明らかな無視。存在の否定。非リアグループからも微妙に距離を置かれて俺教室で涙目。そんな毎日だったよ。この頃は結構自殺を考えてました。教師に言いつけるとかそういう考えも親に言うこともできなかったんだよね。

そこから救ってくれたのが彼女だったんだ。彼女は中学からの編入でその時も学級委員長だったと思う。そこそこクラスのまとめ役というか、しきったりもしてた印象がある。

ただ進学組というか、勉強集中型ってイメージで女子の遊んでるグループでもなく中立っていうか、俺とはそれまで接点全くなかったんだよね。授業開始前、リア充グループに弄られて涙目だった俺の顔面に衝撃が走ったんだよ。何が起きたかわからなかったけど、気がついたら床に転がってた。

頬が痛いとか、身体が痛いというか、本当に何が起きたかわからなかった。そっち見たら彼女がこぶし震わせて怒った表情でこっち見てた。教師はたぶん呆然と見てたんじゃないかな。クラスの中も何が起こったのかわかってなかったと思う。

「あんたいじめられてて、何でやり返さないの?見てていらいらするんだけど!」なんかこんな感じのこと言われた。それにすごい理不尽だと思ったけど、どういえばいいのか全くわからなかった。

「あんた男でしょ!男だったらやり返しなさいよ」みたいなこと言われたけど、誰に、何を、どうすればいいのかなんか全くわからなかった。でも、殴った彼女が俺を起こしてくれて、机の上から落ちた教科書やノートとか拾ってくれて。

「殴ったのはごめん」って謝ってくれた。でも、彼女は先生に連行されて教室出て行ったんだよね。

それがきっかけだったと思うけど非リアグループ、この言い方だめだな。その当時の友達は心配してくれて、また話しかけてくれるようになった。リア充グループも俺を苛めなくなった。逆に、リア充グループの主犯格みたいなやつが苛められてたと思う。学校も来なくなって、転校していった。

俺はその当時の友達の薦めで鉄道研究部に入部することにした。うちの学校には漫画研究部とかなくって、あるのは美術部でオタク系の集まりといえば鉄道研究部だったんだ。高校1年の頃、彼女との接点とは本当にそれくらい。

話しかけるきっかけもないし、バレンタインだって家族からしかチョコはもらえなかったというか、1年のときは女子との接点は本当にそれくらいしか記憶にないんだ。でも、友達とはそこそこオタク話で盛り上がったり、遊びに行ったりそれはそれで楽しい日々だったと思う。そして俺は2年になった。

彼女とは同じクラスでそれは3年も同じクラスってことが確定したってことでそれだけでなんとなくいろいろ期待して(妄想)喜んでた。2年になって、彼女は相変わらず学級委員長だった。変わったのが、投票で俺が学級副委員長に選ばれたこと。

内心は結構喜んだものの、待っていた現実は漫画やラノベじゃないんだから事務的なプリントの回収、学級委員会の集まりに参加、報告。彼女と会話する機会、ほぼ0。もちろん業務的な会話はあったんだけど、それ以上でもそれ以下でもなかったんだ。人生そんなもんだよなって思ってたし、なんかを期待した俺が馬鹿だったと思ってた。

俺の人生が変わったのは「文化祭実行委員」に俺と彼女がポスター製作担当に選ばれてからだった。文化祭は秋で、その担当に決まったのは夏休み前。ポスター制作担当というのは要するに、2-Aはこんな店やってます〜ってポスターの制作なんだけど、実際はあまり客引きって感じじゃなくって、適当にイラストを描くってだけのものだったんだ。

彼女と二人でポスターの制作について話し合い。机で向かい合って話し合い。滅茶苦茶緊張したのは覚えてる。「デザインどうする?」とかそこそこ会話したはずなのにあまり覚えてない。

ミュシャ風とかどう? みたいな会話はしたのは覚えてる。とりあえず、デザインを数点持ち寄って考えることになったのも覚えてる。どこで打ち合わせする?って話の際に 「○○くんどこ住んでるの?」

俺は(仮に佐藤としておきます)学校から歩いて通える距離に家があったんだよね。「んじゃ、佐藤君の家でいいんじゃないの?」すごいあせったと思う。人生初、女の子が我が家来襲。いや、部屋狭いし汚いしって言うんだけど、「じゃぁ、掃除しといてよ」

……こんな感じで、決定してたと思う。そして人生初、女子のメルアド&電話番号ゲット!!!そして夏休みに女の子が我が家に来る……!両親は二人とも仕事で家にはいない。でも、家にはばあちゃんもいるし妹もいる。弟は遊びに行ってる。

とりあえず、ご飯は外に食べに行くとかシミュレーションしながら前日になってようやく部屋の片付けしたんだよね。エロ系とかやばいのは押入れに隠したりしたけど、それでも漫画溢れる部屋は雑然としてたんだ。結局当日になっても綺麗いになったとは言いがたいし、どこに座ってもらうとか、どこでノート広げんの?とか全然決まらないうちに電話掛かってきた。「今、駅ついた。」「え?約束より1時間早くない?」「そうだっけ?」

めちゃあせったけど、駅まで彼女を迎えに行き、家に一番近い喫茶店に入り、「申し訳ないけど、30分だけ待ってくれないかな……お茶代は払っとくし」「ん〜、いいよ。」そうお願いして、全速力で家に帰り30分間で片付けました。

他の部屋に押し込みまくったりして、なんとか体裁を整えたんだよね。そして彼女を家に案内、「お邪魔しま〜す」って玄関で彼女の声が響くと、早速二階に案内しようとしたら「ご家族は?」「えっと、ばあちゃんと妹がいるだけだから……」って会談から説明してるのに、彼女はまっすぐ居間ほうに行き、「こんにちは、お邪魔します」

ってばあちゃんに挨拶してるよ。そしてばあちゃんもソファーから立ち上がって「○○(俺の名前)の祖母です――」そしてなんか和やかな顔で会話が始まってるので、「上で作業してるから、何かあったら呼んで」

って行って、会話を打ち切って二階へ非難。妹には部屋から出るなって命令してたので、妹の部屋のドアは閉まってて一安心。俺の部屋の中に入った彼女の第一声は「へぇ」だったよ。そしていきなり本棚を漁る……そして座り込んで読み出すっ!!「えっと、よかったらそれ貸そうか?」

「荷物になるからいい」「……」会話が続きませんorz漫画読んでるの遮って「作業しようっか」と言えない俺、超チキン。

「なんか飲み物もってこよっか」「さっき、喫茶で飲んだからいい」「……」

ここは俺も漫画を読むべきなのか?読むべきなのか?って悩んだのは覚えてる。「いらっしゃいませ〜」その沈黙を破ったのは部屋出るなって言っておいた馬鹿妹。

お盆にお茶乗っけて持ってきたのか……ばあちゃん、俺を呼べよぉ!って思った。その上、妹は漫画読みふけってる彼女に対して「ねぇ、お兄ちゃんの同類?」「同類?」

「オタク?」「……」妹、後でぶっ殺す……すごい殺意の波動で溢れてたと思う。

「何でそう思うの?」「だって、この部屋入って驚いてなかったし」「驚くものなの?」

「私の友達とかは、なにこれって驚いてたし」「いいから出てけって」って妹を再度、部屋から追い出し、家から出ていけと交渉するも暑いからと拒否。

下に行ってろって言うと、エッチなことするんでしょとか言うので、「するか馬鹿と」言って、とりあえず部屋に押し込んだんだ。部屋に戻っても彼女は変わらず漫画読んでたorzというか、すごい集中して読みふけってた。そして午前10時ごろから12時まで彼女は漫画をひたすら読みふけってた。

妹が「ご飯できたよ〜」って言いにきて下に降りてばあちゃんがゆでたそうめんを4人で食べて、部屋に戻っても彼女はひたすら漫画を読み続けてた。ばあちゃんとの会話は、にこにこ笑って聞いてたのに、部屋に戻ると漫画三昧。仕方がないから俺も漫画読んでた。

部屋に夕日が差し込んでも漫画読んでた。途中でトイレに一度行った以外はひたすら。そして母親帰ってきた!!!え……と、そろそろ時間的に7時なんですけど?どんな集中力だよ!とか思うものの、そろそろ帰れよとか言えないし、むしろどういえばいいのかわからないまま、母親に呼び出され夕飯食べていってもらうかって話になって、ようやく彼女に「夕飯食べてく?」って聞きに言ったら。「え?もうこんな時間?」 とか、言うんですよ。

「でも、迷惑じゃない?」「こんにちは、はじめまして○○の母です」お袋……っ!!なんで部屋に来た!って思った。

彼女は丁寧に俺のお袋に挨拶して、お袋ご飯に誘う、迷惑じゃないですか?いいから食べていって?じゃぁ、お言葉に甘えて・・・・・・え〜!!食べてくの?って思ったけど、彼女は家に電話してた。そのうち、親父も帰ってきて7人で食卓を囲んだんだ。

親父も彼女に挨拶して、積極的に彼女に学校のこととか話しかけてた。余計なこというなよ〜って念じながら、飯の味が全くしないけどご飯とか掻きこんでたと思う。食事は波乱なく終わり、彼女が洗い物手伝おうと申し出てたけど、座っててとかお袋、丁重に断ってた。でも、食卓の上の食器は運んでくれてた。

親父に「いい子じゃないか」って何か勘違いしたようなこといわれて、そんなんじゃねーよって言ったんだよな。そして、駅まで送る際に、お袋から「荷物になるかもしれないけど……」となんか土産持たせてた。

「ちゃんと家まで送ってあげなさいね?」って言われて、時間見たら9時くらいだったと思う。盛大な家族の見送りに彼女は丁寧に頭下げて、それから駅まで歩いていったんだ。

「今日はごめんね?漫画ばっかり読んでて……」「いや、いいよ。あれ面白いよな」「うん、また続き読んでいい?」

「貸そうか?」「荷物になるからいい……」駅までついて、駅に入っていったけど「ここまででいい」「送るよ」

「遠いよ?」「余計に送るって」「帰り遅くなるよ?」「いいよ」みたいなやり取りの末、電車に乗って並んで座ったんだ。もうね、すごいどきどきだったよ。

人生初、同級生の女の子と並んで電車座ったんだもの。徒歩通学だとこういうことってないんだよね。電車の中で、次の打ち合わせの予定を確認。

彼女は夏期講習や塾とか家庭教師の予定がある時以外ならいいよと言ってくれた。場所は相変わらず俺の家で、今度はこんなに遅くまでお邪魔しないからって謝ってくれた。そして、約30分電車に揺られて駅に到着。

「ここまででいいよ」って言われたものの家まで送ると言い張り、一緒に夜道を歩いたんだけどそこからさらに20分歩いて彼女の家に到着。「ありがとね」って言葉に報われて、「気をつけて帰ってね」の言葉にうれしくなって、これってフラグ?フラグなのか?って妄想たくましく夜道や電車の中で悶えてたと思う。

経験値低いからか、これだけ女の子と関われたことが嬉しくって何かここから変わるんじゃないかって本気で期待してた。しかし……彼女は夏休みの間、何度も我が家を訪れてくれたよ。でも、肝心の打ち合わせは「それでいいんじゃない?」

と俺の描いた図案でOKだして、俺はせっせと大きい画用紙に下書きを・・・・・・そして彼女は漫画をひたすら読む……あれ?数回目では俺のベッドで寝転んで漫画を読むとか、おいおい……これは!?ってなるような無防備さを発揮するわ、ベッドで居眠りとか……誘ってるのか?誘ってるのか?って俺の心は千路に乱れてました。だってね?ベッドで寝てるんだよ?起きてるか寝てるかの違いはあっても。

俺のにおいがするベッドで寝てる。そこでオナニーしたりするんだよ?って、俺の中の悪魔と天使がよく喧嘩してたけど、いつも天使が勝利。スカートをめくるとかかもできず、タオルケット掛けたりしてましたよ。だって、家にはばあちゃんもいるし、妹とか、弟とかも帰ってくるし。

昼飯はばあちゃん謹製。夕飯はたまに食べて帰ってた。でも、まったく何も、進展しませんでした。マジで漫画を読破するために?って位にひたすら漫画を読む彼女。

でも、後期、色塗りの段階では「なんかしよっか?」とは言ってくれるものの、「じゃぁ、主線なぞってもらえるかな……」くらいしかやってもらうことがない!一度、最寄の画材屋まで買い物に行った際に、マクドナルドで一緒に昼ごはんを食べたけど、なにを話したか覚えてない!そして俺の家に帰ると、彼女はひたすら漫画を読んでた。

でも彼女は借りて帰ったりはしなかった。理由は「荷物になるから」「もってくるの面倒だし」という。ポスター完成間近……やばい、もうすぐ完成。完成したらもう彼女が家に来る理由もなくなる……って焦ってたと思う。

そうだ、デートだ。デートに誘うんだ。家で会うから漫画に負けるんだとか、そのときは結構真面目にわけのわからんkと考えてたと思う。でも、デートなんかしたことない俺、ギャルゲーなら選択肢あるけど現実には選択肢がない。……そうだ映画に誘おう。

タダ券があるんだけど、よかったらいかない?よし、完璧だ!よし、誘うぞ……!って思ったんだけどさ。これがなかなか難易度が高い。自分でどう誘ったのかあんまり覚えてないくらいにてんぱってたのは覚えてる。

でも、OK貰った!やったぞ!俺の勇気はすげぇ!!!とか、思ってたわけですよ。映画は某超大作!前評判も悪くない。これなら外れじゃないだろ……と、ポップコーンとジュース買って並んで座って……なんかカップルみたいだよなとか、どきどきしてたよ。そして映画始まって30分くらいだったかな。

映画は思った以上に面白いし、おれ自身が引き込まれて集中してみてたと思う。でも、彼女は退屈してないかな?と思ってふと横見たら……彼女首をこっちに傾けて寝てる!!ええ〜!!そんなにつまらなかった!?って軽いパニック。そして起こすべきかどうかで悩むものの、起こせないっ!!!だって、詰らないから寝ちゃったなら……とか、思うとね。

そして、映画終了。彼女まだ寝てる……orzここでキス?とか一瞬思ったものの、普通に声かけて起こしました。「あ、ごめん……私寝ちゃってた?」「あはは、疲れてたのかな」

「ごめん……」謝られると、こっちが困ってしまうんだよね。彼女は何度も謝ってたかな。「ほんとごめん」って。

そして、映画の話を彼女にして、それを彼女がうんうんって頷きながら聞いて……そして駅で別れたorzでも、その日メールで、もう一枚タダ券があると装い、後日、再度彼女を誘うことに成功!映画のチョイスが駄目だったんだなぁと、アクション性の高そうな、超映画評論で評価の高いのをチョイス!よぉし、万全だ……と、思ったけど、最初のほうで寝ちゃう彼女orz「暗くなると眠くなっちゃうんだよね……」って言われたものの、最初の30分の睡眠で覚醒したため、山場は見逃してなかったようです。そして映画後、その彼女が見てなかった部分を高騰で説明させられる俺。

彼女に映画は駄目なのかって気がついたのはこのときでした。そしてポスターは無常にも完成。「私ほとんど何もしてないね」

全く持ってその通りだけど、でも、一緒にいたからできたものだっていう感慨もあったかな。そして、やはり彼女は我が家に来なくなった。家族から「別れたの?」「お兄ちゃん、女心わかってなさそうだし」

など散々なことを言われまくったけど、話しかけられないんだからしょうがない。そして季節は夏から冬にぶっ飛びます。本当に、何もなかったんです。orz何の話かさっぱりだと思うけど、期末も終わったある日、彼女から電話が来た。

「ねぇ、もちつかない?」「はい?」「餅」

「もち?」「餅」要するに、彼女の家で餅つきするから来ない?ってお誘いでした。

俺は手土産を購入し、それなりに身だしなみを整えて彼女の家に向かった。何せ、彼女のご両親との初対面。そしてなんとかもう一度フラグを……って想いもあったよ。気分的には天国に上るような感じだったかな。

だが、そこで待っていたのは地獄だった。餅つきやったことないとわからないだろうけど、「無くなる爪」「やけどする手のひら」

「指が元に戻らなくなる!」「筋肉痛で体中が痛い」朝の8時から、夜の20時までノンストップ餅つき。

突いたり、餅を返したりって苦行って感じでした。しかも、彼女がいるから見栄張って……でも、その甲斐あって彼女のお父さんには気に入られたのか、苛められてたのか結構フレンドリーに接してもらえました。家に帰ったときは風呂場で動かない指を元に戻したりしながら、そういえば彼女と全然会話してねぇ〜!って思い出して悶えてました。

ちなみに餅つきに呼ばれた理由は、彼女の兄がコミケに逃亡。ゆえに男手が足りなくなって、友達いないのか?って聞かれて俺の顔が浮かんだそうです。それだけ聞けばすごい喜ばしいんだけど、たんなる労働要員?って思いつつ、お土産に山ほど餅を頂戴したので、そういうわけでもないのかもしれなかった。

だが、その甲斐あって……初詣に彼女を誘うことに成功したんだよね。餅つきの話題でお正月どうする?って聞いて予定なかったら……うん、いいよ〜と快諾!YES!くらいには思ってたかな。そして話はぶっ飛んで3年生。

俺は学級委員長に、そして彼女は風紀委員長になってた。初詣?何もなかったと思うし、なに話たか覚えてないですorz受験シーズン。全くに近いほど会話がない。デートにも誘えないっ!!彼女は風紀委員長で学校の制服写真のモデルになったことがあります。

閑話休題、見事に接点が少なくなって話しかけられなくなったのは受験のこともあるんだけど、何せきっかけがないんですよね。映画に誘った勇気はどうした!初詣に誘った勇気はどうした!って言われると思いますが、映画デートとかで微妙に失敗し、初詣でも一緒に行っただけで終わってしまい、微妙に心折れてたというか、誘えば確かに断られこそしてないものの、チキンな俺はまた誘って迷惑だったらどうしようとか、何もないのに誘っちゃだめだよなとか自己完結して再びチキン野郎に戻ってました。夏休み前、体育祭のクラスの旗を作る際に俺は勇気を出した。

今度は布地にイラストを書いていくんだけど、今度は俺のみが担当。男友達に手伝ってもらうという選択肢に逃げたかった。でも、勇気をだした。「またクラスの旗作らなきゃいけないし、手伝って貰えないかな?忙しかったらいいんだけど……」

くらいの断られるだろうな〜って諦め70%くらいでお願いしたと思う。「別にいいけど?」でも、彼女はあっさり快諾。でも、ポスターのときほどは来れないとのこと。

そりゃ受験生だし、色々用事もあるだろうしそれは仕方ないと思った。そのときは週1〜2くらいのペースで家に来てくれたと思う。最初の裁縫部分は彼女が家のミシンを使ってさっさと縫ってくれたんだけど、それ以降はデザインの意匠に関しては、あまり口出しせずに「いいんじゃない?」

位しか言われた記憶がない。そのときのデザインはなんとなく彼女をイメージした勝利の女神って感じの女神のイラストなんだけど、裸にするか服を着せるかで結構悩んだ挙句、全裸でシルエットという形になったんだけど、彼女は色塗りの一部を手伝ってくれたけど、何も言われず。似てないって言われれば確かにその通りだし、自意識過剰といえばそうだけどでも、自分としてはまた彼女が家に来てくれるようになって嬉しいかったし、何かのきっかけにしたかったのはあった。でも、受験生だし……と思うと、映画に誘ったりもできなかった。

彼女が家に来るようになって、家族からは無駄にフォローが入ってたのは覚えてる。彼女が某大学を受験するのを知ったのもある意味、お袋のおかげ。漫画のようなシチュエーションじゃないけど、「同じ大学に行くならもっと頑張らなきゃね」

って彼女の前で言われて味噌汁噴きそうになった。というのは、内心ではよし!そこを目指すぞって思ったものの偏差値的にそのときの俺ではちょっと無理な大学だというか、かなり頑張らなきゃいけないのは自分でわかってた。彼女は学年で上位の成績、俺は中の中くらい。

それこそ空とぶ蝶にあこがれる芋虫くらいの差はあったと思う。赤本買ったりして、そこを第一目標に設定して受験勉強をそこそこ頑張ってた……はずorzまぁさっき落ちたって書いたとおり落っこちましたけどね。受験で失敗した理由のひとつは、彼女にないとはいえないと思う。

というのは、その頃の自分の性欲の問題だと思うんだけど、好きな女の子が俺のベッドで寝ころがって漫画を読む。そりゃぁ、ティッシュの消費量が増えて、PENじゃなくてPENISを握りますよ。長時間寝転んでるから彼女の匂いが仄かに残ってるように思うし、『もし、俺が襲ったら……』という妄想をおかずに何度致したことか。

最低だと思うかも知れないけど、これだけ家に来てもらってて何も進展させられず、半ば以上に諦めてたっていうのもあると思う。今以上の距離を望んじゃだめなんだろうかって諦めも結構あった。好きな女の子で抜くとかありえないって思うかも知れないけど、実際のところ、そういうアクションを起こしたいけど起こせない自分に対する嫌悪感もあったんだと思う。もっと強引に行けば付き合えるんじゃないか?って思っても、自信が持てない、確証が持てない。

お袋や妹は生暖かい目で、彼女を彼女認定してるけど、俺は頑なに否定。だって付き合ってないんだから。確かに好意をもたれてるかも?って何度も思ったよ。男の家に来る。ベッドで寝転がる。

これはOKフラグ?とかね。でも、女の子のことなんかわからないし、そもそも彼女のキャラクターが理解できてなかった。友達として純粋に信頼してきてくれえるのかも?とか思うと、好意をもたれてるけどそれは友達としてでは……とか、思うとこんがらかっちゃう。

そしてオナニーという悪循環。受験のプレッシャーもあったと思うと自己弁護。そして何も進展しないまま夏休み終了orz文化祭、風紀委員の集合ブース(校内見回り)が鉄道研究部の入り口前に設定される事件が発生。はい、鉄道研究部は鉄道並べてる裏でアニメの上映会とかやってました。

なので、すさまじく焦りました。え?なにこの嫌がらせ?ってみんな思ったし、俺も思った。実際、それが彼女の差し金だとは当初思ってなかったものの、彼女は文化祭の最中ほとんどの時間を鉄道研究部のブース内で過ごし、置いてあった漫画を読破したり、アニメみたりしてたのは覚えてる。「ここ空調利いてて凄しやすい……ジュース買ってきて」

お金は二人分渡して俺にぱしらせるのはいいんだけど、他の部員からどういうことですか?って聞かれまくる。そもそも女子になれてない鉄道研究部員は彼女の近くに近寄れない、話しかけられない。腕に風紀委員って腕章があったのも一因だと思うけど、どうしていいのかわからないって感じで、それは俺だってわかってなかった。「邪魔だから出て行ってほしい」

などということもできず、「続き、ここに置いておくね?」と彼女に漫画を差し出したり、彼女を呼びに来た風紀委員の伝言を伝える役割を全うした。おかげで3年の文化際は本当にどこも回ってないんだよねorzそして、体育祭。体育祭で3年が使う、鉢巻にはこういう伝統があったんだ。

『モテルやつは女子から「使ってください」と渡される」『次に評価されるのは「縫ってくれないかな」と女子に頼むやつ(断られるケースもある)』『駄目な奴評価は自分で縫う、あるいは母親が縫う』体育祭当日に女子から渡されるかどうかがヒエラルキーを決めるとされてて、女子は女子で「誰からも頼まれない」というのがある意味のマイナス要素でそれを避けるために人気のある男子に玉砕覚悟で鉢巻を縫う(布代自腹)ということもあったらしい。俺はもちろん、彼女に頼んだ!彼女に頼みましたとも。

「あの、よかったらこれ縫ってくれないかな……」「ん?いいよ」あっさり快諾。しかし、俺はこの後の奴らの所業を許さない。

「あ、じゃぁ、俺も!いい?」鉄道研究部3年生たちである。学際で多少会話したからというか、俺が頼んでOK貰ってるのを見て、ずうずうしくも彼女に申し出てるんだよ。「ん、いいよ」

そしてそれを快諾する彼女orz浮かれる鉄道研究部のメンバーとは対照的に、ちょっと彼女がそれを断ってくれないかなって思ってた。でも、友達の手前そんなこともいえなかった。体育祭の当日、全員分の鉢巻を縫ってくれてました。そして、それ以降会話が全くありませんでしたorz「ありがとう」「どういたしまして」

くらいの記憶しかない……他の鉄道研究部の仲間は大喜びしてたし俺もそんな風に喜ぶべきだったのかとか、色々思ってたかな。クリスマス?家族で祝いましたけどなにか?プレゼントを買って渡すことも考えましたが、誘うのが怖くてできませんでした。クリスマスにデートに誘うってのはその頃の俺にはハードルが高いというか、受験生だし、忙しいよねとか、勝手に自己完結して何もできずじまい。

初詣?誘えませんとも。センター試験前だもの。実際、そのときの学力だと彼女と同じ大学無理!って感じだったし、焦りまくってました。でも必死に勉強。一日中焦って勉強、息抜きにオナニーして脳みそ馬鹿になってた気もする。そしてセンター試験……orzバレンタイン……は彼女に「義理だからお返しいらないから」

ってチョコをいただきました。舞い上がりすぎて、他の奴にも上げたのかどうか確認できずじまいでしたorzそして卒業……彼女は志望校にあっさり合格。俺不合格。滑り止めというか、当初の成績から考えればそこそこ中堅大学に合格できたのは彼女を追いかけたからだと思う。卒業式、これでもう話すこともないのかと思い、某教師と話してる彼女に近づいたんだ。

某教師は20台半ば。山田花子さんに顔が似てる先生で独身で、彼氏ずっといない先生というイメージで「俺の卒業までに先生に彼氏ができるって賭けてたのにな〜ww」って言った軽口に「あ、その賭け佐藤くんの勝ちだよ?」その言葉をきっかけに、いつ結婚するのかとか聴いて、彼女と俺とで一緒に結婚式の2次会に参加することになった。他の奴にも声をかけますねといいながら、全く声をかけませんでした。

でも、彼女がくるのに他の鉄道研究部のメンツを呼ぶのはなんか邪魔だと思ったのは正直な本心。結婚式の2次会、浜ちゃんみたいな旦那さんが先生をお姫様抱っこして腰を損傷wwその印象が強すぎたww肝心の彼女とは緊張してあまり会話できずorz先生に彼氏がいたとか意外だよねとか、見合いだって、ああ、なるほど……みたいな会話は記憶にあるんだけど、なにか進展したかといえば全く何もなくまたねって別れたけど、そこでぷつっと縁がぶち切れましたorzそして大学に入学し、俺は漫画研究会というサークルに参加。思ったよりも(腐った)女子が多いサークルだけど、気楽な感じでなじみやすかったのも決めた要員。ただし、女子のレベル……なんて俺が言うのは不遜だけど彼女のほうが綺麗だなぁとか思ってた。たぶん、おしゃべりのテンションが高いのが駄目だったんだろうか……とか、未練あるけど何もできない典型。それが俺でした。

同年代の女子も3人参加、男子3人の計6名。なにをするってサークルでもなく、機関紙をたまに出すくらいのぬるいサークルで、個人個人は同人誌作ったり色々活動はしてるけどってとこで、それだけでも、大学凄いな〜って思ってた。そして新歓コンパ。

アルコール厳禁なんだろうけど、普通にお酒のまされてました。二次会、ぶっちゃけトークとかが開始。ターゲットは1年生。「この中で童貞の人〜」とか「処女の人〜」とかそういう類のw全員が処女&童貞。まぁ、そうですよね〜wwって感じではあるんだけどさ。

女友達いる奴〜だったかな、そのときに俺は恐る恐る手を上げたら、男子では俺だけだったんだよね。手を上げてたの。そこからなぜか俺にターゲット集中。学外、学内?とか、高校時代のクラスメイトで3年間一緒で……一緒に遊びに行ったりしてました。みたいな話をしたら「おおwwwww」と歓声が上がってちょと恥ずかしいような、いい気になってたと思う。「好きなんじゃないの?」って聞かれて、そうですねって答えて、何で告白しないの?って女子の先輩に聞かれて、同じ大学に合格してたら……って思ってたんですけどねって言ったら、今からでも遅くないから告っちゃえば?とか言われたんだよね。

そして、その場で電話……orz俺の周囲にサークルの先輩方が取り囲み、説得という名の脅迫の言葉を繰り返してたと思う。彼女も大学でいい男見つけてるかもよ?とか、忘れちゃうってとか、なんかそんなの。そして勢いで電話かけた俺。ワンコール、ツーコール、めちゃ緊張したけどなかなかでない。時間も夜の9時過ぎてたと思う。

あー、なんか出ないみたいですってきろうと思ったときに彼女が出たんだよな。「もしもし?」「久しぶり」

なんか妙にテンション低い相変わらずな彼女の声聞いて、なんか凄いほっとしたようで緊張してたと思う。でも、周囲のサークルの人たちの存在を忘れてたくらいに彼女に集中してた。なにを話したかって言うのは、結構あいまいにしか覚えてないけど「元気?」「ぼちぼち」

「今大丈夫?」「大丈夫」「大学はどう?」

「まぁまぁかな」「……」はい、相変わらず会話が続かない。そりゃそうだよね。いきなり電話かけたんだもんね。

そこで外野が「告白」「告白!」みたいに言ってるのに気がつくも無視した。「えっと、映画のタダ券あるんだけど……見に行かない?」「いつ?」

「えっと、今度の日曜とかどう?」「いいよ」「え?」

「いいよ」「あ、じゃぁ、時間何時がいいかな」「何時でもいいよ」

周囲からおおおとか言ってた気もする。でも、OKもらえて、喜んでた自分の内心は告白すんのか?告白するのか?ってテンパってたと思う。電話終了後、デートのOKを貰ったと報告すると、「すげぇ!」とか「なぜ、告白しないんだよ!」とか写真見せろとか色々言われたけど、あいまいにごまかしてた。

実際、携帯で彼女を撮影したことがないorz何でって、撮るきっかけがない……orzサークルのメンバーに危うくストーキングされそうになったけど、待ち合わせ場所とかは教えず、無事回避。よし、告白するぞと映画をチョイスし前売り購入。長い時間を過ごそうと、初回上映のいい場所をゲットし、その後の段取りも考えた……そしてなぜか、映画館で彼女のお兄さんと遭遇orz偶然、斜め前の席に彼女の兄と彼女(?)が座ってて、こっちに気がつくというハプニング。彼女のお兄さんは「なにしてんの?」と彼女に聞き、「映画見に来てるに決まってる」と彼女はそっけなかった。

正直、映画の内容はハリウッド大作だけあって、そこそこ面白いんだけど周囲の環境が悪かったというか、彼女は寝てなかったけど、お兄さんの存在が気になってなんかじっくりは集中できなかったんだ。映画を見終わると、彼女はお兄さんに声もかけずにさっさと映画館を出て行く、俺もそれに追随する。そしていきなり「ねぇ、口直しに別の映画見ない?」「え?」

映画はしごですか?って思ったけど、彼女に逆らうなど出来ず、あまり評判のよろしくない某ジブリアニメを見ることに……orz映画の感想は……あれってどういう意味?とか遅まきながらの昼飯を食べながら語り合ったのでそこそこ有意義だったと思う。何より彼女が映画館で全く寝てなかったのが嬉しかったというか、ちょっと意外で「今日は寝てなかったねw」とか言ったら「もう、映画行かない」

って怒ってあわててフォローorz余計なことを言った記憶がありありとある。、「これからどうする?」って彼女に聞かれて、俺のハンドリングは相変わらず暴走気味だった。えっと、ゆっくり話しができるところ……そうだ「喫茶店でお茶でも飲まない?」

「今ご飯食べたとこ」「えっと……じゃぁ本屋でも見に行く?」「いいよ」

そして大型書店に移動。彼女と並んで雑誌を立ち読み……いいのかこれで、これがデートと呼べるのか!と情報誌を今頃必死に読み漁る俺。このときほど自分がオタクで駄目だなぁと思ったことはないんだけど、デートが疲れるなぁってどこか思ってたのも正直あったけど、どうしたら喜んで貰えるのかんぁとか思ってたら、彼女に袖を引かれて「出よ」って言われて、結構あっさり本屋から出たんだけど、その速度が速くて怒らせたのかとか思って凄い焦った。小走りに彼女の後を追ったけど、彼女なかなか止まってくれない。それに顔がなんか不機嫌そうで、自分がなにかしたのかって思った。

「ごめん、どうしたの?あの……」恐る恐るそう聞いたんだ。「ちかん」

「え?」「痴漢」「え?」

「さっきの本屋で痴漢が……」「触られたの?」「うん」

あの時の俺は殺意の波動をまとってたと思う。気がつかなかった自分にも腹立ったけど彼女に触るとか許せねぇってぶちきれてた。自分がどうとか言う前に、「どいつ?」って本屋に戻ろうとする俺に「もういいから」「よくない」「私がいいって言ってるからいいんだって」

ふしゅぅ〜ってやり場のない怒気を口から吐き出して、「どうしてもっと早く言ってくれないの。言ってくれたら……」って言ったら「言えるわけないでしょ」そういわれて、俺は謝ったよ。なんか、もう空回りしてるなぁって思ったから。

でも、どういえばよくて、どうすればよかったのかは全然わからなかったよ。「でも、ありがと」彼女のその言葉で報われた気はしたけど、でも、どこを触られたんだとか、そっちが少し気になる自分の中の悪魔をくびり殺したくはなったよ。

それ以前に、痴漢にあったら捕まえそうなイメージがあった彼女が何もせずに俺に頼ったのも意外だったけど、でも、そういう勝手なイメージは駄目なんだろうなとか、色々空ろに考えてたと思う。そしてもう一軒の大型書店に移動。俺は彼女に痴漢が寄ってきてないかばっかり気になって本はそっちのけだった。第三者的に見たら俺のほうが確実に不審者に見えてたと思う。それ以前にそっちはそこまで混雑していなくって、痴漢が近寄るような雰囲気じゃなかったけど、それでも俺は心配だったと思う。

心配にかこつけて彼女の尻見て、これを痴漢が触ったのかとか思うと、なんか憤りを凄い感じていたと思う。そして、夕飯どうしようか?と繁華街を二人で散策し、「任せるよ」って彼女に言われて、あーでもないこーでもないと某居酒屋に決定。

「こことかどう?」「ここでいいよ」と、あっさり決まってしまったというか……orz事前に考えとけよって思うけど、どこも入ったことないからさ。

ここまで書いてないけど、基本飲食費は彼女が割り勘を主張し、伝票をこっちが確保しても必ず1,000円程度、自分が食べたと思しき金額をこっちに渡してくるんだよね。だから安易に高価な店にもいけないし「奢るよ」って言っても「出すからいい」っての押し問答になり、最終的に「他のお客さんの迷惑になる」という理由で彼女もお金を払ってくれてたんだよね。居酒屋で彼女が頼んだのは日本酒。

え?飲むの?飲むんですか?じゃぁとビールを頼んだ俺。そしてコップはなぜか二つ。彼女にお酌してもらって乾杯。一気に飲み干してしまいましたよ。お互いの大学の近況を話し合って、時間は過ぎてったよ。

彼女の近況はいまだに入る部活やサークルを考えてるけど、これというのがないとかアルバイトしようかとか、1年生のときにあらかた単位を取得しておきたいとか、相変わらず真面目な感じだったかな。でも、体育会系のマネージャにしつこく誘われてて、どうしようか迷ってるって聞いて、内心焦った。体育会系のマネージャーになんかなったら、部員に……とかそういう類の心配だったと思う。余計に告白しなきゃ、告白しなきゃと思うがタイミングがつかめない。

というか、タイミングなんかないよね。単純に言うか言わないか。それだけなんだけどいえないとなったらとことんいえない。それがチキンの俺なんだよね。お酒の力を借りればいえるのかとぐいぐい飲んだけど、それがまたよくなかったと思う。会話の内容をほぼ覚えてないorz彼女に水を飲まされて、「酔ってる?」

「酔ってないよ」酔っ払いは酔ってることを否定する法則は本当です。会計の記憶も曖昧。ちゃんと払ったとは思うけど確かじゃない。

気がついたら店出てて、やばい。また終わってしまうって焦ったのはなんとなくの記憶。「大丈夫?」「大丈夫だって、ははは」

みたいな妙なテンションというか、少し酔ったというのか、少し外気に当たって酔いが醒めたのかはわからないけど、なんか焦ってたと思う。それでも彼女に「これからどうする?」そう聞かれて「二人きりになりたい」

そういえた自分が居たことに今でも驚く。それが悪魔なのか天使なのかはわからないけど。彼女は「どこ行こうか」って俺の腕を掴んでそういってくれた。今思えば、酔った俺を支えるためだったような気がするんだけど、そのときの俺は、これはOKのサインとか思ってた。もうね、なんというか初接触だったから余計にそう思ってたのかもって思うと顔から火が出そうです。

そして人生初ラブホ街……ネオンのきらめきが綺麗なんだけど、どこに入ればいいんだ……そんなことを思ってました。もちろんコンドームなんか持ってませんよ。告白するのが目的でって思ってたから。でも、そのときはホテルに、ホテルに……ってテンパってたと思う。そしてなんとなく綺麗そうなホテルに入る。彼女も着いてきてくれる。

どきどきMAXというか、なんか、このときの俺の思考はまともじゃないと思う。エレベーターの中も終始無言、部屋に入って……ようやくラブホテルに彼女と二人で入ったと実感。血の気が引いた気がする。なんで俺は告白してないのに彼女をラブホテルに連れ込んでるんだと。

どの程度のパニックかといえば、彼女は嫌がらずに着いてきてくれた!つまりOKなんだよ!いやいや、俺が無理やり連れ込んで彼女はここがラブホテルだって気が着いてないんじゃ……?そもそも、告白してないのにラブホテルにいきなり誘うとかそういうことに慣れてるとか思われたらどうしよう。大学で遊んでるとか思われたらどうしよう。みたいなわけのわからない自己完結ループの中にいたとは思う。そんな俺を尻目に彼女は俺に「とりあえず座って水飲んだら?」

って水を渡してくれて、彼女自身はは缶コーヒー飲んでた。俺は椅子に座り、彼女は向かい合うようにベッドに座ってた。そのベッドに座ってる姿で、俺はなんとも言えない艶かしさを感じてたよ。

ラブホテルのベッドだもの。もう、なんというか、自分の中の悪魔というか野獣は暴れだしそうだったかもしれないけど、でも、天使も確かに居たんだ。ちょっと待て、今日痴漢に会ったときの彼女を思い出せって。まぁ、黙り込んでただけです。水を貰って、「ありがと」しかいえないまま。

そして長い沈黙。コミュ障ですね。向かい合ったまま、俺は沈黙。彼女の視線はずっと俺に向けられてる。

にらんでるようにも見えるし、そうでないようにも思えなくもない。さぁ、言うぞ。言うぞって思うけど、口が動きません。マジです。緊張MAX過ぎて吐くというか、身体がぷるぷる震えそうで、襲うとかは全くその頃は考えてなかったんです。

告白?この状況でするとか最悪だろ?とか思いながら、俯いて黙ってたとおもう。「二人きりでなにを話したかったの?」長い沈黙の末に彼女にそう聞かれても答えられない俺超チキン。

君に告白するつもりでした。心の中でしか返事が出来ない。口が動かない。冗談のようでそれが真実。

そして再び長い沈黙。大学受験だってこんなプレッシャーはなかった。勇気を出すんだ。勇気を出せっていうけど、身体がすでに心から反逆してる舌が動かない。拒否。やめておけ、負けるとわかってる戦に参加する気ないよって言うことを聞いてくれてない。

そもそも、どっちが本音なのか自分でもわからなくなってた。そしたら頬を張られた。彼女に。「男でしょ!なにか言いたいことがあるなら言いなさいよ」

彼女切れてて、余計に小さくなる俺。彼女が怒ってるのは見て取れる。そんな自分が情けなくって涙が溢れたよ。なんで俺こんな場所にいるんだろとか何で告白しようなんておもったんだろうっておもってた。ネガティブスパイラルの真っ只中でタダひたすら内に篭っていました。

許してください。ごめんなさいって心の中で謝ってた。でも、彼女は許してくれない。「あんた私のこと好きなんでしょ?」

そう言われて心臓がはねたよ。そうだけど、肯定していいのか否定したらいいのかもわからない。馬鹿みたいだとおもうかもしてないけど、彼女に嫌われたくなかった。俺みたいなのが好意を持ってごめんなさい。それくらいの卑屈さを持ってたとおもう。

そして相変わらず、口は動かない。本当に動かないんだよ。「それとも私のこと嫌い?違うでしょ。嫌いなら誘わないよね?」その通りです。好きです。嫌いなわけなんかないです。

心の中では雄弁にしゃべれる。でも、口が動かない。怖い、怖い、ただ怖い。怒られてる。軽蔑された。怖い、いやだ、嫌われたくない。でもどういえばいいのかわからない。馬鹿みたいだって思うでしょ。自分でもそう思うけど、そのときの心理は本当にそんな感じ。

自分に自信が持てないんだ。そんな俺の胸倉を彼女が掴んだ「なに?しゃべれないの?」凄い怖い顔で俺を睨んでた。俺はこくって頷いた。

頷くことだけは何とかできた。「じゃぁ、肯定なら頷いて。否定なら首を横に振って。わかった?」俺は頷いた。涙と鼻水流して汚い顔だったと思う。

「私のこと好き?」……こく心の中は相変わらず混乱したまま。どういうこと?これは罠?罠?でも、目の前にある彼女の顔がそういう余分な思考に逃げることを許してくれない。「じゃぁ、ちゃんと言って」

「あ……が……」「ほら、言えないの?」ぷんぷん(首横に振る)「焦らなくていいから」

喉の奥から振り絞るように、勇気というか、魂を絞るように声を出したよ。「……好きです」たぶん聞こえないくらいに小さな声だったけど、言えたと思った。言えたって思った。

そしたら泣けてきた。情けないなぁって思うけど、言えたってことだけで胸がいっぱいだった。「もう一度、ちゃんと言って」今度はもう少し大きな声で言えたと思う「好きです」

でも彼女はそう言った俺から少し距離を置いたんだ。「私のどこが好き?」え?どこが……どこだろう。顔も好きだし、性格も好き、全部……そうだ全部だって思った。

「全部……」「全部って?」「えっと、顔も、その……性格も」

そこから彼女は色々なことを話してくれた。ショッキングなこと。色々なこと。俺が知らなかったこと。俺の知らない彼女について雄弁に語ってくれた。

話したくないだろう話を教えてくれた。自虐的な話だと思った。でも、嘘をついてるように思えなかった。「こんな私だけどいいの?」

そう言った彼女は笑ってた。正直に言えばショックだった。でも、それを聞いてもなお、俺は彼女が好きだった。俺を振るだけならそんなことを話す必要なんかないのに話してくれた彼女が好きでした。

それが彼女自身の傷だと思ったし、でも彼女自身がそれを俺に見せてくれたことがどういえばいいのかわからないけど、信用してくれてるんだと思った。「それでも、やっぱり好きです」俺はそう言った。そういえた。

彼女の話を聞いたから、余計にはっきりといえたと思う。ショッキングな内容は、後にもわかると思うので最初に書いておくと彼女は処女じゃなかった。でも、それは俺にとって些細なことだったんだよ。そしてそんな俺に彼女はキスしてくれた。

人生初キスです。なんか、もうね。ふわって感じで、現実味がないというか、彼女とキスしてる?!そのことで色々とぶっ飛んでいた気はします。そして、俺の顔を猫のように舐める彼女。涙を拭う様に,鼻水は……凄い、恥ずかしいというか、なんと言うかそこまで舐めなくてもっ!!って思ったけど、彼女は「別に汚くないよ」って言ってくれたけど、冷静に考えるとあまり綺麗じゃないと思う……それは今だから言えることであって、あの時は自分が夢の中にいるんじゃないかって思うくらいに地に足が着いていなかった。

「今日はキスまでだからね?」そういって彼女はまた俺にキスしてくれた。今度は舌が……!?俺は一生懸命彼女の舌に自分の舌を絡めたよ。未知の体験というか、未知の感覚に溺れたといってもいいと思う。彼女の舌が俺の舌と触れて、唾液が……腕は気がつくと彼女を抱きしめてた。その細い体を強く抱きしめてた。初めて抱きしめる身体は本当に小さく、細くそのまま力を入れたら折れちゃいそうだってよく聞く表現を身をもって体験してた。

貪る、貪る、ただ抱きしめ、舌を唇を求める怪物に自分がなった気がしていた。ズボンの下では俺自身がはちきれんばかりに存在を主張してたと思う。初めて甘露を味わった人間がそれに群がり、貪るって表現をどこかで聴いたけどまさにそういう感じだったと思う。

俺は彼女に夢中だったよ。彼女も俺の首に手を回し、同じように舌を唇を貪ってた。いやらしい、妖艶、淫ら、でも綺麗だった。

その表情は見たことのない女の顔で……いつも理性的な彼女からは想像できないような女の顔をしていたように思う。潤んだ瞳、上気した頬……それを目の当たりにした自分自身の暴走は止まらなかった。椅子から立ち上がり、彼女をベッドに押し倒し、再び唇を貪ってた。

「きょ、今日はキスまでなんだから……」そういいながら、唇を重ねてくる彼女に……俺は強く欲情してた。服の上から胸をもみしだいていた。

「駄目……」っていう、彼女の声はか細く、手も抵抗の色を見せず、俺の体を抱きしめていてくれたんだ。彼女も暑いと、服を脱ぎ、俺も一緒に服を脱ぎました。

部屋は薄暗く、よく見えなかったけど、でも彼女はキスをねだっていました。コンドームをつけて、セックスしたのですが……彼女に背中にいっぱい爪痕、肩に噛み傷をいただきました。今思えば、前戯ほぼなし、クンニもしてない。でも、入れる前は彼女のそこは結構濡れてたように思います。

でも、彼女は涙目で痛みにこらえてるようでした。でも、『気にしなくていいから、気持ちよくなって…」そういわれるものの、肩や背中の痛みでなかなかいけない。焦る。焦る。おかしい、オナニーだともうとっくに射精してるはずだし、気持ちいいのは気持ちいいのになぜいけないんだって焦りまくってました。

そのうちに、キスしながら動くと彼女が大きく反応するのでキスしたまま腰を動かしていたんですが……ぴきお尻の筋肉に痛みが走りました。攣ってしましました。そんなところが攣るのははじめての経験で、痛みに腰の動きを中断せざるを得ず、「どうしたの?」って彼女に心配され、情けなくも「ごめん……攣ったみたい」

そんな情けない俺の体を彼女は気遣ってくれました。痛みと情けなさと申し訳なさで、もうどうしていいのかわからなくなってて、そんな俺に「舐めてあげよっか?」そういわれて、その、喜んだ自分がいました。

初めてのフェラチオ。というか、彼女に自分の汚いチンポを舐めてもらうというなんともいえない背徳感に心の中では高ぶっていました。69という相互で舐める姿勢を本当は希望したかったものの、寝そべって彼女が俺の下半身に移動して……指で弄るのですが、どういえばわからないけど、本当に気持ちいいんです。例えるなら猫がぺろぺろ舐めるようなそんな刺激(舐めさせたことないです)でも、彼女が舐めてると思うと、余計に感じてしまう。声が漏れる感じでセックスとはまた別種の刺激だし、オナニーとはまた違う、第3の刺激って感じでした。

でも、途中で気がついたのは舐めてる彼女が見たい。でも、首を上げ続けるのはつらい、でも、動くと彼女に「動かないで」って言われる。そうか、立った状態じゃないと見えないんだ。とか、気がついたものの、動くことも出来ず、その刺激に腰がびくんびくんと動いていました。

やがて咥えられて、そこを吸われると魂までもそこから抜けるような感覚。体中からそこに何かが溢れこんでいくようになって、そして射精。ありえない刺激、気持ちいいってこういうことだったのかって気がつくくらいに気持ちいい。

オナニーの射精とは違いすぎる刺激。オナニーとはなんだったのか?っておもうような快楽。そりゃ、世の中の人は女の子に舐めてもらいたがるよねって理解できるような気持ちよさ。

そして何より驚いたのは、彼女が俺のそれを飲んだこと。え?エロ漫画じゃないんだから飲むなんて……って思ってた。汚いよって思ったけど、彼女は「ん?美味しかったよ?」

え?美味しくないでしょって唖然とする、俺に口の中から少しおすそ分けしてくれたけど、正直美味しくなかったです。自分の精液はorz一緒に並んで寝てると、彼女がもぞもぞ動いてて、どうしたの?って聞いたらオナニーしてたorz気持ちよくさせられなくってごめんなさいって気持ちでいっぱいでした。でも、彼女に「手伝って」そういわれて、頑張って手伝いました。彼女に言われるがまま、乳首を舐め、あそこに指をいれ、指でゆっくりかき回し、キスして……そうすると彼女はびくびくって震えて、行ったの?って思いましたけど、聞けませんでした。

でも、彼女が気持ちよさそうにしてると再度あそこがむくむく起き上がり、「もう一度したい」と勇気を振りしぼったところ、彼女が上になって動いてくれました。騎上位という体位なのですが、凄く気持ちよかったです。何より彼女の姿がよく見えて、凄くそれが綺麗でエッチで……騎乗位から彼女は肌を合わせる様に身体を合わせながら腰を動かし、キスを求めてきました。

「身体が離れるとさびしい」そういって、上になったまま、腰を動かしたり、キスしたり俺の身体を猫のように舐めたり、ひょっとしたら身体を見られるのが恥ずかしかったのかもしれないですが、わりと密着した状態で腰を動かしていたように思います。擦り付けるように、出し入れしたり擦ったり……その動きは気持ちよく、彼女のその肢体は綺麗で、可愛くて、なんともいえませんでした。

俺の両手は彼女のお尻を掴んで腰は彼女の動きに合わせて動いていました。加減がわからないまま、ただがむしゃらだったと思う。彼女に気持ちよくなって欲しいっていう思いも確かにあったはずなのにどこかでは彼女を蹂躙したいという暗い思いもあったと思います。

「後ろから入れていい?」そう聞いたのはそういう『犯したい』という衝動からかもしれません。エッチな意味で、俺は彼女のお尻が好きでした。

だから、そうお願いしました。「いいよ」彼女はそういって、俺にお尻を向けて四つんばいになってくれました。

その姿は猫のようで、とても綺麗で、そしていやらしく、可愛い姿でした。バックから彼女の中に入ると、それはまた違う感覚でした。犯してる、征服している、そういう気分に染まっていたように思います。

最初はゆっくりと出し入れし、奥まで入れきると彼女がうごめく、声が漏れる。その空気、隠微さ、それこそピンク色の靄が視界を覆いつくしていたかもしれないくらいにいやらしく、俺はその空気に飲み込まれていたと思う。腰を掴んでただ奥へと腰を打ち付ける獣。彼女のことを考えていなかったと思う。

犯してる、そして彼女が喘ぐ度に暗い喜びに支配されてた気がする。彼女が四つんばいを維持できず、前かがみに身体を崩しても俺はただ腰を深く打ち付けていました。「キスして欲しい」

彼女がそういって、ゆっくり振り返って泣きそうな表情で俺を見ていました。そこで、俺は自分から舌を伸ばしてキスをしました。でも、彼女はそれこそ貪るように、寂しかったという感情を溢れさせるようにキスしてきました。

「顔が見えないのは……いや」そういわれて、ようやく自分が自分勝手なセックスをしていたってようやく気がつきました。一度、抜き、再び正常位の姿勢で彼女の中に埋没すると、彼女は俺を離すまいとするように、腕を絡め、舌を絡め、抱きつき、足を絡ませて、俺のを奥へと導いていきました。

「もっと奥まで……」その彼女の求めに応じるように、舌を絡め、彼女を押さえつけるように抱きしめ、腰を動かし続けました。奥のほう、何かに当たってるような感覚のあるそこをひたすら打ち付けていました。足をまた攣るかも知れないという恐怖はありましたが、彼女が俺の背中に傷を新たに追加し、声を我慢するように肩口に噛み付く痛みと同時に振るえ、痙攣した姿に俺はどうしようもないくらい興奮していました。いやらしさ、いとおしさ、気持ちよさ、征服感、何だかわからない感情の奔流に流されるように俺は射精していました。

それははじめての経験で、汗が滝のように溢れ、喉の奥から肺が新鮮な空気を求めて荒い呼吸を繰り返し、100mを全力で走ったよりも疲れていたかもしれないのに、なにかすがすがしいというか、彼女で射精したっていう実感、セックスしたんだって幸福な気持ちがあったように思います。あのときの感情、感覚は説明しにくいですけど、達成感のようなものがあったように思います。「気持ちよかった?」

荒い吐息を吐き出し続ける俺の額をシーツで拭きながら彼女はそう聞いてきました。こくんと、頷き、息を整えてから「凄い、気持ちよかったです」そういうと、彼女は微笑んで、「よかった……」

そういって俺を抱きしめてくれました。それが凄く幸せでどういえばいいのっかわからないくらい満たされて、彼女の体温を感じて、ただこれが夢でないことを願うしかできませんでした。。今思うと、ちゃんと抜いてゴムを処分しなきゃいけないんですけど、彼女が「もう少し、このままでいて欲しい……」そういうので、つながったまま抱き合って、何も喋らずにただ抱き合っていました。

「あの、気持ちよかったですか?」俺は不安げにそう聞いてました。自分ばっかり気持ちよくなってた申し訳なさがあったから。でも、彼女は不満そうに「気持ちよくなかったと思う?」

「あの、それがわからなかったので……」そういう俺に抱きつき、耳元で「凄い気持ちよかった」そういってくれた彼女が本当に愛おしくって、抱き合ってまたキスして、ゆっくりと意識がなくなるまで抱き合っていました。

そして翌朝、俺が気がついたときには彼女は起きていました。既に服を着て、シャワーも浴びてたのかきちんと整った様子で椅子に座って小さい音量でテレビを眺めていました。「おはよ」

その彼女の言葉に、あれが夢じゃなくって本当に彼女としたんだという実感がわいてきて、なにをでも、言えばいいのかわからず、口ごもる俺に「とりあえずシャワー浴びて目を覚ましてきたら?もうすぐ6時だし」テレビではアンパンマンが絶賛放映中で、彼女はそれを見ていたの?って思いながらも、急いで風呂に行きシャワーを浴びたら冷水で目が覚め、あわてて温度を調節して身体を綺麗に洗いながらも、まだ昨日のことが夢だったんじゃないかとか思って頬を叩いたり抓ったりしていましたけど、夢ではなく、さらにテンパってました。シャワーを浴び終わって気がついたこと。俺の服が彼女によって綺麗に畳まれていた事。昨夜脱ぎ散らかしたままだったのが綺麗にたたまれていて、それがうれしくって、でも、身体を彼女に見られるのが恥ずかしくって背中を向けてパンツ(トランクス)を履いたりしていました。

「そろそろ出よっか」そういう彼女に促されて、部屋を出る前に自動清算機械が立ちはだかりました。えっと、会計……と案内に促されるまま操作すると……え?2万6,000円え?そんなに高いの?あわてて財布を見ると1万8,000円しかないです。

どうする?どうする?凄いパニックになりました。そりゃ最初に部屋の値段とか見てたら……というか、見てなかったことを思い出して焦りました。「どうしたの?」

彼女が会計の値段を見て、すっと2万円出してくれました。それを遠慮しようとしたのですが、「いいから早くでよ?」そういわれ、彼女から1万円だけ受け取り会計を済ませまラブホテルを出ましたorzホテル外の外はまだ明るくなく、薄暗さの中でも歩いてる人がいて、ようやく日常に戻った気がしましたけど、ホテルでの失態がずーんとのしかかって、なんともいえない気分でした。

ちゃんともっと彼女のことを見てなきゃいけないのに、内面に篭って失敗を後悔ばかりしていたと思う。「喫茶店でいい?」そう彼女に促されてようやく、彼女の存在に意識が戻っていったのですが、彼女の表情は相変わらずで、それこそ何事もなかったかのようにいつもどおりで、こっちは色々な感情や思いが渦巻いてて、それこそまともに彼女の顔が見られない状態でした。

喫茶店に入り、モーニングのセットを注文。「今日の予定は?」そう彼女に言われて、え?今日もデート……ですか?って焦りました。

月曜日です。大学です。でも、ここは大学<彼女だろって思ってたので、特に用事はないよってそう言ったんだけど、「私は9時半から最初の講義なんだよね……」冷静に考えなくても、彼女のほうはどうなの?って配慮ができるくらいには頭は醒めていたと思うのにそのことにまで頭が回ってなくってまたパニックになってた。「あ、そうなんだ……」

なんかそういう切り替えしというか、受け答えしかできない自分。いまさら、自分も今日は講義あるんだよねとも言えないorz「それで3時くらいには終わると思うから、また連絡していい?」「え、あ、もちろん」

「よかった、んじゃ、どこで待ち合わせる?」でも、彼女が親しげにそういってくれることで嬉しさはあったものの、そういや告白してない?でも、これは付き合ってる状態?いや、どうなんだ?そう思うものの、確認できない。聞けません。ここまでやっていまさらなにを?よし、やり直しだ。ちゃんと告白するぞ!気合を入れなおしてたと思う。そして、俺は彼女と別れた後、某百貨店に行き、財布の中身が空っぽなことに気がついたorzその時、彼女に指輪を買ってプレゼントして、改めて告白しよう!そんなことを考えてました。今思うと、洒落にならない馬鹿だとしか思えないけどでも、このときの俺は真剣そのものでした。

そもそも百貨店の空く時間まで数時間、銀行はもうじき開く、いったん家に帰る?大学に行く?とか色々迷った挙句、コンビニで立ち読みを試みるけど、都市部のコンビニは立ち読みできないorzATMで3万円を確保したのち、1万円は彼女に返すと決め、百貨店が開くのをひたすら待ちました。そして10時だったかな。開いたと同時に百貨店に侵入。いらっしゃいませと店員に声を掛けられながら、1階の装飾品売り場を眺めると……桁が違うんですけど?って値段ばっかり。

00,000が5個とかもうね、え?そんなに高いのってブランドのコーナーを見て、さすがにそれは無理だと、値段帯の比較的安い売り場に移動。でも、高い。何で?指輪って1万円暗いじゃないの?とかパニック。店員さんに声を掛けられ挙動不審のまま逃げる俺。

どう見ても不審人物です。そしてようやく1万円くらいの売り場を発見。なんだあるんじゃないかと安心したものの、なにをどう選べばいいのかの基準がさっぱりわからない。値段で決めていいのか?デザイン?うーん、全くわからない。

軽く1時間は睨めっこしていたと思う。何度も店員さんに声を掛けられ逃げる俺orzよし、これだ、これにしよう!そう決めたのはたぶん12時位。店員さんにこれくださいといった際に、「指のサイズは何号でしょうか?」

みたいなことを聞かれてパニック。なに?それ……「たぶん、これ位だと……」「あの、それではちょっと……」そうですよね。俺が指で輪を作ったってわかりませんよね。

そして指輪を断念した俺。みなさんどうやって買ってるんですか?って聞いたけど、相手の方を一緒に連れてこられるとか、事前に調べたり……そんなの聞いたことないんですけどって思いながら、別の装飾品を探すと、親切な店員さんが声を掛けてくれたんだよね。「プレゼントにお考えですか?」「えっと、そうですね。その、まぁ、そういう感じで」

「その方は普段どういうアクセサリーをつけておられますか?」「え?」「たとえば、金属アレルギーとかある方だと、シルバーとかよりかは……」

あれ?そういうのってどうだっけ?というか、なにその金属アレルギーって……みたいな冷や汗出てたと思う。そもそも彼女がアクセサリーなんかつけてるの見たことないんだよね。そうか、そうなのか……と、装飾品売り場を後にして、マクドナルドで昼食を取りながら携帯見たら彼女からメール。

「今、お昼中」そんな可愛いメールだったと思う。こっちもお昼ご飯中ってメールを返しただけで、さっきまでの泥沼地獄から開放された気になってた。慣れない事はするもんじゃないとか、カッコウつけようとしても駄目だよなって。

でも、まだ頭の中では彼女が喜ぶプレゼントのことを考えてた。花束?とか考え、花屋に移動し、花と睨めっこ。鉢植え?でも、花束だよね。バラの花束?でも、花束ってどうなんだろ?とか、なんで今思えばそんなにプレゼントに固執してたのかはわからないけど、あの時は何かを贈って告白って強迫観念にとらわれていたと思う。

その頃は、告白はロマンチックにしなきゃいけないってどこかで思ってたと思う。ドラマや漫画、ラノベの見すぎなんだろうね。ロマンチックな告白、そもそもなんていうんだろ。

付き合って欲しい、付き合ってください。彼女になってください……どこでどんな雰囲気で言えばいいんだろう……それが全くわかってなかった。本屋でそういう雑誌を漁るも気がつけば待ち合わせの時刻の15分前。何も体勢も整ってないし、プレゼントも買えてない、なんて告白するかも決まってない。でも、行かなきゃ待たせてしまうって焦って待ち合わせ場所に移動。案の定彼女を待たせていました。でも、彼女はにこやかな顔で、「じゃぁ、どこ行こうか」ってそういって歩き始めました。

特に当てもなく歩いて、某有名大型雑貨店に到着。ここなら色々なものがあるなぁと思いつつ店内を見ると、そこには指輪を売ってるお店が……彼女がちらっとそっちを見たので、「見る?」「見るだけね?」

そういって二人で指輪売り場を見ることに。カップル?カップルみたいだよなとか、もう付き合ってるみたいだよなぁとか凄い感慨深かったんですよね。そしてそこに女の店員さんが(百貨店も女性店員さんでした)来て、「何かお探しですか?」「いえ、見てるだけなんですけど、これ可愛いですね」

「これは……」店員さん、スマイルしながら営業にやってきて、俺の緊張度MAXでした。「あのお二人はカップルさんでいらっしゃいますか?」

店員さんにそういう趣旨のことを聞かれて、彼女は「ん……」と俺の顔をちらっと見たんだ。「はい、昨日から付き合うことになって……」

はい、俺フライングーというか、暴走してたと思う。いいのか?告白してないのにそんなこといって……でも、違うとは言いたくないし、でも、そんなフォローするように「ですね、昨日からの付き合いで……」「まぁ、そうなんですか。おめでとうございます」「ありがとうございます」

そうにこやかに返してたのは彼女で、俺は呆然としてました。これは付き合ってることに?そうなのかってひゃっほーって飛び上がる気持ちを抑えてました。でも、店員さんは「じゃぁ、お付き合いの記念に…ですか?いいですね〜」

「ん〜、どうなのかな?」そうこっちをちらっと見る彼女に「そうですね」そう、店員さんに俺は言い切りました。

そして俺はペアリングを購入。素材はシルバー。お値段26,000円。お財布の中が再び寂しくなったものの、でも、早速それを彼女の指と俺の指輪に通してもらうとなんとも言えない、付き合ってるんだってそういう証のような、でも、ちゃんと言えてないけど……言わなきゃ駄目だよなって決意が強くなってたと思う。

このお買い物に関しては彼女は、「ありがと大切にするね」そういって、指輪を眺めたり、ニコニコ笑ったりうれしそうで、贈って本当によかったなぁって思ってた。そしてそこを出て俺は告白した。ありったけの勇気を振り絞って。

「あの、遊びのつもりとかないから。その、ちゃんと責任取るから」「え?」突然なに言い出すんだと思われたとは思う。

「ちゃ、ちゃんとご両親に挨拶もして、その、け、結婚したいって、その……」「え、あ、うん」「だから、その、ちゃんと告白してなかったから。あの、好きです。付き合ってください」

「え?付き合ってなかったの?」「そうじゃなくて、そのちゃんと告白」「昨日好きって言ってくれたあれは告白じゃなかったの?」

「え?あ、そうじゃなくって、そのちゃんと」「ちゃんと聞こえてたから、安心して」彼女の凄い呆れ顔というか、笑ってるような困ってるような顔に凄い恥ずかしいというか、俺なにやってんだろうなって思ったけど「あの、じゃぁ、俺彼氏になったのかな?」

「昨日からそうでしょ」そういわれて、また泣き出して、「もう、泣き虫なんだから」って彼女に涙拭かれて……全く情けないなぁって自分でも思います。

「彼氏なんだからしっかりしてよね」そういわれて、なんか急にほっとして涙が出たけど回復も早かったと思う。「あの……」

「なに?」「その、手を繋ぎたいけどいい?」言いたくて言えなかったことを言いました。

彼女は笑って、俺の手を取って、「これでいい?」そんな風に何事もなかったように俺の手を取ってくれました。そして手をつないで喫茶店でお茶して、他愛のない会話をして別れました。

その帰りに彼女に言いました「キスしたいけど、いい?」「ん、いいよ」そう彼女の許可を貰い、キスして別れた帰りの電車でそのときのことを思い出して「うっしゃっ!!」

と叫んだ怪しい人間は私です。エピローグじゃないですが、家に帰って即効妹に指輪を発見され、お袋にちくられ家族に彼女と付き合うことが露見しました。しかもお袋には泣かれる始末。親父が帰ってきて、親父に「赤飯炊け、赤飯!」

って言われるまでもなく夕飯は赤飯。その上無断外泊の件もお咎めなし。ちゃんと彼女のご両親に挨拶しようかだとか、家に連れてきなさいとか、親父から資金援助の申し出もあり、母親からはちゃんとしないと駄目だとかなんか、そんなに息子に彼女ができたのがうれしいのかというか、なんというか、凄まじいまでに居づらい空間でした。妹は、お姉ちゃんって呼んだほうがいいとかたわけたことを言っていました。

そして、部屋に戻り彼女とラブメールを送り、家族に指輪が見つかったことを報告したら、彼女も母親には報告したらしいと返信が来て少し焦る。挨拶に行ったほうがいい?とメールすると、別にいいとの回答に安心したけど、なんか、むず痒いというか、彼女のお父さんに知れたら、どうなのかなとか、色々な不安とかもあったと思う。でも、そういうメールを重ねていくうちに付き合ってるんだなって実感が出てきたような気がする。名前どう呼んだらいいのかな?というやり取りで、「呼び捨てでいいよ?」って彼女が言うので、呼び捨てにしてたらそれを聞いてた(電話での会話中)うちの両親激怒。

「呼び捨てにしないで、ちゃんと〜さんって呼びなさい」と駄目だし。そして結局「〜さん」が定着。彼女のほうからは、最初は「〜さん」「〜くん」と言われ、二人きりのときは呼び捨て、他の人がいるときは「〜くん」

親の前では「〜さん」ときっちり使い分け。それこそ、微妙にキャラクターも違う感じなのが凄いと思う。オチ、というわけじゃないけど大学卒業と同時に彼女と結婚予定です。

別にできちゃったわけじゃないです。でも、ご両親への報告は、凄く緊張したものの、「できたのか?」って聞かれて、大慌てしましたけど、思っていた以上に和やかに終わりました。

うちの両親は「こんなので本当にいいんですか?」と何度も彼女に聞く始末。彼女は笑ってたけど、でも、俺もたまにこんなのでいいの?って思うことがあります。彼女と一緒に婚約指輪を購入に行きました。

シルバーからプラチナにランクアップ。両親から資金援助と購入店舗まで紹介してもらってなので情けなさはあるものの、それでもちゃんと働いてそのお金は返す予定だったりします。式自体は身内のみで行う予定だったりします。

ちょっと書いてて指が震えますけど、なんというか、改めて彼女との軌跡を思い出してみると、本当によく結婚できたなぁって思えてきます。それに、こういう話を披露宴で赤裸々にも語れないので、こういう場所だけど書いてみようと思った次第です。書けてないこと、十分に思い出せないこと、あのときの初心、昔の記憶、段々劣化していくようで綺麗な思い出はより鮮明に、つらかった思い出は風化しようとしているんだなぁと思うんですけど、でも、ひとついえるのは彼女に出会えてよかったということ。

自分なりの勇気しか振り絞れてないけど、でも、それでも自分ができる精一杯の結果、今があると思うと、チキンな俺だけど勇気を振り絞ってよかったと思ってます。

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