オレはカメラマンをしている。仕事の中で、小学校の卒業アルバムがある。
学年四十人程度の小さな学校で、担当してから五年になる。毎年の事だが、女の子の方がマセていて、ちょこちょこ寄ってくる。男の子の方はオレの体がイカついのと、無愛想な性格のせいで興味はあるが少し怖い存在らしい。オレはガキは嫌いだけど、つかず離れずそれなりに、いい仕事をさせてもらっている。やっぱり、一年間ずっと一緒にいると、一人一人の性格が分かってくる。
今年の六年生の話。やたらと発育のいい女の子四・五人のグループがクラスを仕切ってる。六年生ともなると、性的なことに関心を持つのは仕方がないが、その女の子グループの中で、覚えたばかりのエロいことを口にするのが流行った。例えば、体の小さい男の子に、「オメー、ホーケーだからドンくさいだよ」「ドーテーのくせに、何言ってんの?」とか。
リーダー格の男の子がかばってるんだけど、どうしても口では女の子にかなわない。ちと、目にあまってきたけど、オレが先生たちにチクるのもおかしな話だし、どーでもいい事なのでしばらくはシカトしてた。そのうち、オレに対しても「エッチって気持ちいいの?」「ウチら撮ってて、勃ったりする?」
言っておくが、このグループは今まででもチョッとおかしい。完全にシカトしてた。すると、舌打ちしながら「シカトかよ」「何様?」
とか言ってくる。かなりムカついてたが、無視!ある日、リーダー格の女の子が、「ねぇ、カメラマンってさ、体が大きいとやっぱりあそこも大きいの?」って聞いてきた。ウザってー!その女の子の目を見つめ、本気の口調で言ってみる。「あぁ、オレのはデッカイよ。ギャラクティカマグナムだからな」
ポカ〜んハッとなって、急に走り去った。あれ以来、女の子たちの暴言は少なくともオレの前から消えた。リンかけは、偉大だ。
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