事務員として働いています。デパート、洋品店、ブティックなどで使うディスプレイ用のマネキンのリース・販売を行う会社です。会社といっても、私が働いているのは、地方の小さな営業所なので、他に男子社員が2人いるだけです。ある日のこと。
12時になり、お昼休みです。私は、昼食を買いに近くのコンビニに行くために、事務所から外に出ました。外に出ると、隣に倉庫があり、その前が駐車場になっています。倉庫の入口の前には、男性・女性・子供など各種のマネキンが30体ほど、固まって置いてあり、その脇にトラックがとめてあります。お昼休みの後、男子社員がトラックに積んで、お得意様を巡回して、マネキンを入れ替えに行くのです。
男子社員は2人とも、外に食べに出ているらしく、姿は見えません。お昼休みの間、他に話し相手もなく、時間を持て余すことがよくあります。そんな時のために、私は、ある遊びを考え出したのです。誰もいない、暗い倉庫に入ると、服をすべて脱ぎ全裸になります。外の様子をうかがい、周りに人がいないのを確認すると、全裸にパンプスを履いただけの姿で、倉庫から出ます。そして、倉庫の前に並んでいる、30体ほどのマネキンの間にまぎれこみ、マネキンの真似をしてポーズをとって静止します。
「全裸マネキンごっこ」とでも呼べばいいのでしょうか。会社の前の道路を、車や通行人が通り過ぎて行きます。でも、誰一人として、マネキンの中に、生身の女性が全裸になってまぎれこんでいることに気づきません。均整のとれたスタイルの女性マネキンの横に立つと、ちょっと引け目を感じたりもします。でも、冷たく硬いマネキンと違い、私にはやわらかな胸やお尻があります。
それに、マネキンには感情がありませんが、私の心臓は、白昼、屋外で全裸になることの緊張とスリルで、どんどん鼓動が高まっていくのです…
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コメント一覧 (2件)
くそつまんね
お前もなボケ