エッチ体験談 12,000話 突破!!

愛美と青春

もう、十数年前の話になるんだけど、4年生になるとき、俺は父親の転勤に伴って、東京から中部地方の人口10万のある町に引っ越した。最初に住んだのは社宅で、敷地内には2階建てのユニットが二つずつ組になってくっついた建物が、数軒ほど立っていた。どういうわけか空き家が多く、うちの隣も空いたので、物置代わりにつかわせてもらっていた。

仮住まいということもあって、荷物の多くが、ダンボール箱に入ったまま、隣のユニットに詰め込まれていた。大きなタンスやら、家具やら、ダンボール箱やら、とりあえずいらないものが雑然と、詰め込まれたその空き家は、俺の格好の遊び場になった。社宅には、年が同じくらいの子供が何人かいた。俺は皆とすぐ仲良くなり、学校から帰ってくると、いつも一緒に遊んだ。特に気があってよく遊んだのが愛美ちゃんという一つ年下の女の子で、隣の建物に住んでいた。彼女は、成長が早く一つ下ながら、俺よりも体が少し大きかった。おてんばで、いつも男の子いっしょに走り回ったり、いろんなところによじ登ったりして、肉付きのいい体は、よく日に焼けていた。

その頃は俺たちの間で流行っていたのは缶蹴りだった。鬼に見つけられて名前を言われたら、つかまってしまう。誰かが鬼が名前を言う前に缶を蹴ったら捕まった子はみんな逃げられる、という遊びだ。そのうち皆、鬼に見つかってもすぐに誰かわからないように服をお互い取り替える「服替え」をするようになった。男の子同士、女の子同士でどっかに隠れては服を取り替えていた。あるとき、愛美ちゃんと俺は一緒に社宅の敷地を囲うコンクリートのブロック塀の外側に隠れた。塀の外は、畑になって開けていたが、塀に沿って植え込みがしてあったので、格好の隠れ場だった。彼女は、俺に「『服替え』しようか」といってきた。男の子と女の子の服だから絶対間違えるだろうと言って興奮気味だ。でも、今まで誰もそんなことをしたことが無かったのだ。俺は女の子の服をきるなんて考えただけでも気恥ずかしかった。俺がなかなか踏み切れずに躊躇しているうちに、彼女は「ここの木の陰だったら見えないからいいじゃん。脱いだらここにおいて」といって草の生えた地面を指差した。そして、彼女は植え込みの中に入って、ごそごそと自分の服を脱ぎ始めた。俺も仕方なくシャツ半ズボンを脱いで、指定された場所に置いた。女の子のシャツを着るのはなんか不思議な気分だった。思った通り少し大きめだった。

そしてスカートも履いてみた。めちゃくちゃ恥ずかしかった。そして、あれ、まだ何かあるぞ、と思って拾い上げたのは、なんとブルマー。その頃、子供心にも、女の子のブルマー姿になんとなく性的なものを感じていた俺は、愛美ちゃんのブルマーをみて異常に興奮してゾクゾクした。俺がそこで何を言ったか定かではないが、「スカートの中が見えたら困るから」という変な理由づけをした彼女の言葉を今でも覚えている。俺は顔を真っ赤にしながらぴったりとした彼女のブルマーをはいたら、中でオチンチンがカチコチに堅くなっていたのも覚えている。彼女はと見ると、俺の服の中で窮屈そうだった。

俺の半ズボンはぴちぴちで、彼女の太腿にギュウっと食い込んでいた。さて、その時の缶蹴りがどういう結末になったかは覚えていない。でも、それを境に、二人で隣の空き家に入ったりすると、「服替えの練習」と称して意味もなく服を交換して遊ぶようになった。俺にとっては、女の子の着るものを着るという行為自体が興奮の材料になって、ドキドキしてそれがたまらなかった。そのうち、俺たちは、下着まで全部交換するようになった。愛美ちゃんのパンツを履くと、堪らなく興奮してオチンチンが堅くなった。その頃のことに関する記憶はあやふやなものがあって、前後関係は確かじゃないのだけど、ちょうど同じ頃、近所の子供達数人で股間を見せあって遊んでいたことがある。誰がどういうきっかけで始めたのかもよく覚えていないが、社宅の建物の裏とかで皆であつまって、それぞれ、ズボンやらパンツやら下ろして見せた。

俺は小さい弟が一人いただけなので、女の子のあそこの形が興味深かった。男の子にはついてるべきものが無くて、そこにはただ縦の筋が一本あるだけだった。べつにそれを見てどうということは無かったのだけど、いつもドキドキしていたことだけは確かだ。その頃の仲間に浅利ちゃんといういい子ぶってる子が一人いて(当然、彼女はそういうことには加わらなかった)その子の告げ口で(多分)彼女の母親にこっぴどく叱られ、その楽しみは終わってしまったのだ。でも、完全に終わったわけではなかった。俺と愛美ちゃんは空き家で遊んでいるときに、二人だけで、下半身の見せっこをした。愛美ちゃんが言い出したとおもう。愛美ちゃんは妹しかいなかったから、オチンチンが珍しかったのだろう。興味津々で、俺の前にしゃがんで、ものめずらしそうに観察した。彼女は嬉しそうにつついたり引っ張ったりしていたが、そのうち、両手の親指と人差し指でオチンチンの皮を、根元に向けてギュウっと引っ張って、亀頭を完全に剥き出しにしてしまった。それまで、風呂上りに、皮をちょっとだけむいて遊んだことはあったが、なんとなく怖くて、完全に剥いたことは無かったので、ちょっとびっくりした。でも同時になんとなく気持ちよかった。人にオチンチンを触られることの気持ちよさを始めて知ったのもこのときだろう。

俺も、相変わらず興味津々で、そのときは愛美ちゃんの割れ目をもっとじっくりと見せてもらった。オシッコはどこから出るのかという俺の質問に、愛美ちゃんは段ボール箱に半うずもれたソファの端に腰掛けて足を開くと、ツルツルのあそこを両手で引っ張って、割れ目を開いて見せてくれた。初めて見る女の子のそこは不思議だった。たて筋だと思った場所は意外に複雑で、赤紫色のアサリ貝のようなものがついていてその真ん中はピンク色のくちゅくちゅとなって柔らかそうだった。彼女は、「ほら、私のオチンチンは、ここに穴があるでしょ?ここから出てくるの」といってピンク色の部分に指を入れて見せた。彼女は自分の性器のことをオチンチンと呼んだ。俺は、彼女が両手で広げたオマンコの入り口に顔を近づけてじっくり観察して、それから恐る恐るピンク色の部分をつついてみたが、指を入れる勇気はなかった。自分にとって非常に衝撃的なことが起こったのは、そんなある日のことだった。このときのことは、今でも昨日のことのようにはっきりと覚えている。例によって、空き家で遊んでいたときのことだ。愛美ちゃんはいきなり「ねえ、変な事してみたい?」と聞いてきた。俺にはいったい何のことを言っているのかその時には見当もつかなかった。俺が、聞き返すと、「すごい変だけど、面白いかも」と、もったいぶって、教えてくれない。俺がそれじゃわからないといって、何回も問いただすと、じゃあ「やるっていったら教えてあげる」という。好奇心に引かれて「うん、じゃあやる」というと、「絶対だよ、すっごいへんな事だけど、本当にいい?」と念を押す。俺はなんか心配になって、「えー?愛美ちゃんもやるの?」というと、彼女は「うん」というので、俺は「じゃあいいよ」といった。

でも彼女は、「えーとねー」「えーとねー」ともじもじしている。いつも、しゃきしゃきしている彼女にしては珍しい。さんざん躊躇した挙句の果て、俺に何度もせかされて、彼女は「私のオチンチンの中にリョウ君のをいれるの」と、恥ずかしそうにいうと、笑みをうかべながらおれの顔をうかがった。俺には彼女の言ったことが一瞬よくわからなかった。想像できないぐらいエッチなことだった。おれは考えただけで、興奮して心臓が張り裂けそうだった。その頃は性の知識はゼロで、オチンチンを女の子の穴の中に入れるなんて事は、当然一度も考えたこともなかったし思いつきもしなかった。当然、そんなエッチなそんな行為が、この世の中では許されるはずが無いと思った。でも、やってはいけない事だと思うとますますやってみたくなった。なんか愛美ちゃんと二人で、秘密で悪いことをするということ自体、十分な興奮材料だった。

こういった思いが頭の中をぐるぐると巡っていた。もうそれだけで股間が張り裂けそうなくらいパンパンに張っていてずきずきと痛む程だった。彼女がどうやってそんなことを思いついたのかは、今でもわからない。自分でやってみたいと思ったのか、あるいはどっかで、エロ本の類を見たのだろうか。いずれにしても一番わからないのは、その次に起こったことだった。そのとき俺がどんな表情をしていたのか想像するよりないのだが、よっぽど恐い顔をしていたのだろうか。あるいは今は忘れてしまっただけで、俺が何かひどいことを言ったのだろうか。とにかく、その直後に彼女はわっと泣き出したのだ。

そして彼女は家に帰ってしまった。俺は狐につままれたようなその気分だった。それが、俺の乙女心のミステリーに遭遇した初めての経験だった。それから、暫く俺達はお互いを避けていた。別に子供の頃よくやった「絶交」とかいうのではなく、なんとなく気まずくてお互いに誘いに行かなかったというべきだろうか。それに、どういうわけかみんな缶蹴りもしなくなった。両親もあんなに毎日べったりくっついて遊んでいた愛美ちゃんとさっぱり遊ばなくなったので、心配して何かあったのかと聞いてきたが、俺は何も言わなかった。というよりも、とてもじゃないけどいえなかった。夏休みになって、俺は、親戚の家に2、3週間くらい遊びに行った。毎年恒例の事でちょうど同い年と二つ上の従兄弟がいて、学校の友達よりも好きだったのでいつも楽しかった。でもその年は、愛美ちゃんの事が気になって仕方なかった。早く家に帰りたいと思った。彼女が言った「すごく変なこと」に思いが及ぶと、股間がムズムズした。

家に帰ると、さっそく愛美ちゃんの家に行ったが、彼女の家は留守だった。そのあと、数日さらに悶々とする日々が続いた。夏休みも終わりに近づき、宿題の黒雲が目の前に立ち込めていた頃だと思うが、愛美ちゃん一家が戻ってきた。俺が悩むまでもなく、彼女の方から誘いに来た。彼女はもう恐い顔はしていなかった。久しぶりに二人で隠れ家の空き家に行った。俺は、夏の間じゅう何回も考えていた「変なこと」について言い出す勇気が無かった。愛美ちゃんもわざとその話題を避けているようだった。俺達は、何も無かったように、例によって服を替えたりして遊んだ。股間を見せ合あってからも、お互いの前で裸になるのはなんとなく恥ずかしく、ダンボールの向こうとこっちというように隠れて服を脱いでいた。俺は、一人になってからも、「変なこと」のことを考えて悶々とした。愛美ちゃんの「オチンチン」の穴に自分のオチンチンを入れる事を想像して一人でドキドキしていた。そして今度会ったら絶対その話をしようと決心した。

その次の日、愛美ちゃんにあうと、俺は勇気を振り絞っていった。「あの、前言ってたさあ」。でもそこまで言ってそこから先が出てこない。愛美ちゃんも同じ事を考えていたに違いない。彼女が助け船を出してくれた。「あの変なこと?」と彼女がいうと、俺は顔が真っ赤になった。彼女は「もういいよ別に、気にしてないから」といった。俺はきゅうに力が出てきて「そうじゃなくて、やるって約束したじゃん。だからやろう」といった。彼女は信じられないようなかおをして、嬉しそうに「うん、やろう」といった。おれは、この時のことを大人になった今でも鮮明に覚えている。彼女はパンツを脱いでソファーに座って足を曲げて、股を広げて、両手で割れ目を広げた。俺は、ドキドキしながらズボンとパンツを脱いで、彼女の前に立つと、カチカチになって水平に突き出したオチンチンを彼女の股間に持っていった。

待ちに待った、待望の瞬間だった。夏の間何回も何回も頭に思い描いた瞬間だった。俺は息遣いが荒くなった。俺は、彼女のピンク色の入り口にオチンチンの先を当てて、押してみた。一刻も早く中に入れたくて、あせって、ぎゅうぎゅう押してみたけど、なかなか入らなかった。頭の中で何回もリハーサルをかさねた筈なのに、うまくいかない。俺の心臓は、興奮のあまりはちきれそうで、バックン、バックンという鼓動が全身につたわるのがわかった。愛美ちゃんも、緊張してるのか、「フゥーッ」と大きくため息をついた。そして、以前やったように、両手の指先で俺のオチンチンの皮をぎゅうっと後ろに押して、亀頭を露出させてから、自分の入り口にあてがってくれた。そこでもう一回ぎゅうっと押すと、今度は難なく中に入っていった。堪らなくムズムズし、頭にカーッと血が上ってくらくらしそうだった。全部中に納まって、俺達の股間はぴったりくっついた。愛美ちゃんは僕の方をみて、嬉しそうにニッコリ笑った。その瞬間、ムズムズ感が頂点に達し、俺の中で何かがはじけるような気がした。俺は、オシッコか何かが漏れるんじゃないかと思ってあわててオチンチンを引き抜いた。鋭い快感が股間からキューッと押し出され、それが背筋をや両足を伝わって全身にひろがった。そして、お尻から股にかけての筋肉がギュッ、ギュッ、ギュッと痙攣し始め、そのたびに、なんともいえない快感が波のように広がった。オチンチンもそれにあわせて、ぴくぴくと波打ったが、心配したようなものは何も出てこなかった。これが俺の始めてのオーガズムだった。なにが起こったのかわからない彼女は、心配そうに俺の顔を覗き込んで「どうしたの?」ときいた。おれは、「わかんないけど、何か漏れるかと思った。」といって、ハアハアと肩で息をしながら快感の余韻にひたっていた。

それからというもの、俺たちの興味のもっぱらの対象は「変なこと」に移った。もう「服替えの練習」もしなくなった。学校が終わってから毎日のように空き家に入ると、この禁断の遊びに夢中になった。俺達は精神的にもまだ思春期を迎えてなかったし、その時点で恋愛感情と呼べるものはまだ無かっただろう。それよりもむしろ、そのときに俺達を「変なこと」に熱中させたのは、単純に好奇心と快感だけだったと思う。そのころ、他にそんなことをしていた子供がいただろうか?俺自信はどちらかというと何でも奥手の方で(中学二年まで精通が無かったし、声変わりは高校2年)、この遊びにしても、愛美ちゃんがいなければ思いつきもしなかったはずだし、じっさい大人の遊びをしているという意識すら全く無かった。というか大人がそんな事をするものだ、ということすら知らなかった。俺はどちらかというと、数々の悪い遊び(例えば創業停止した工場の窓に石を投げて割るなど)の一種のような感覚だったと思う。唯一つの違いは、この遊びには肉体的な快感が伴っていたということだ。でも今考えると、愛美ちゃんは相当なおませちゃんだったのかもしれない。

彼女はそれに悪知恵にも長けていた。俺は基本的に素直でいい子だったので、自分から悪いことはあまりしなかった。そのころ、俺達は同じそろばん塾に行かされていたが、彼女にそそのかされて2,3回に一回はサボるようになった。俺は罪悪感にさいなまれたが彼女はへっちゃらだった。「行ってきます」といって家をでてから、途中の駄菓子屋さんまで行ってそこで、おやつを買って、そのままUターンすると、見つからないようにこっそりと空き家にもどった。そして、時間を見計らって、何事もなかったように帰っていった。これは、見つかる危険性はかなり高かったが、他にいい隠れ家がなかったからしょうがなかった。それに秋も深まって日が短くなってくると、もう帰る自分には真っ暗だったが、電気をつけるわけにも行かず、真っ暗闇あそんでいた。幼い俺達のエッチは、大人のそれとはずいぶん違ったものだった。まず、前戯だの愛撫だのなんて面倒くさいものは一切無かった。当然キスもなかった。キスは大人が、好きな人するものだと思っていた。だからいやらしいと思っていた。裸になることも無かった。「変なこと」を始めてからも、相変わらずスッポンポンになるのは何となく恥かしくて、俺達はパンツだけを脱いで、入れた。それから、セックスというものを知らない俺はピストン運動という概念が無かったので、最初の頃はオチンチンを愛美ちゃんの中に入れるだけだった。でも、それだけでムズムズして気持ちよかった。精神的にギンギンに興奮しきっていたうえ、愛美ちゃんがちょっとでも体を動かすだけでもオチンチンを十分刺激するので、そうこうしているうちに、俺はたいていイってしまった。愛美ちゃんも、オチンチンを入れると気持ちはいいみたいだったが、まだいったことはなかったみたいで、俺がいく時どうなるのか知りたがった。でも俺には説明のしようが無かった。だから俺は行きそうになると、抜いて、オチンチンがピクピクなるのを見せてあげた。すると、彼女は喜んで、「もう一回いれて」といった。こうやって、俺たちは、何回もオチンチンを入れて遊んだ。その頃はまだ、射精が伴わなかったせいか、いった後も、オチンチンは堅いままだったと思う。あるいは柔らかくなってもまたすぐ復活したのかもしれない。とにかく二人とも飽きるまで、何回でもやった。

それに、入れようとしたけどフニャチンで困ったという記憶も一度もない。「変なこと」に関しては、愛美ちゃんが完全に主導権を握っていた。新しい体位を考えるのも彼女だった。最初のうちは愛美ちゃんが座って俺が立って入れるだけだったが、そのうち、他の体位も試すようになった。あるとき、俺がソファに座って、愛美ちゃんが俺の上にまたがるように向かい合って座って、入れていた。最初、腰の位置をいろいろずらしたりしていた愛美ちゃんは、そうすると気持ちいいのを発見したのか、自分の股間を俺の恥骨に押し付けて擦るような感じに前後にゆっくり動かし始じめた。しばらくその動作を繰り返しているうちに、彼女の様子が変になったとおもったら、「あー、なんか、ねーなんか、あー」とか言いながら、きゅうっと全身に力を入れて体をそらしたかと思うと、そのあと俺の体にしがみついてきた。彼女の穴が俺のチンチンをギュッ、ギュッ、ギュッとリズミカルに締め付けてるのを感じたので、俺には、彼女がオーガズムに達したのがすぐわかった。俺にしがみついたままの愛美ちゃんに「愛美ちゃんも、なったじゃん」といったが、彼女は何も言わずに、ただ肩でハアハアと息をしながらオマンコを、ビク、ビクと収縮させ続けていた。

それからコツを覚えたのか、愛美ちゃんも徐々にいくようになった。彼女は、いつも悩ましく腰を動かした。そして、行くときには、大きな声を上げるようになった。行くときだけでなく、その行為の最中も、気持ちよさそうな喘ぎ声を上げるようになった。それだけでなく、慣れてくると、入れながら普通のおしゃべりもするようになった。向かい合ってやる時の愛美ちゃんの表情は独特だった。気持ちが良くなってくると、彼女は体を動かしながら、切なそうな表情で俺の顔をじっと見た。さらによくなってくると、俺の顔を見ている視点が中に浮いた。そして、目をつぶるようになると、もういくのが近かった。大人になった今思うと、あの頃のエッチは自由で楽しかった。今みたいに、相手を気持ちよくさせることを考える必要もなかったし、次はどこを刺激したらいいのか、相手は感じているのか気にする必要もなあかった。行きそうになっても、相手のために持ちこたえさせようと、必死で数学の公式や恐い先生の顔を思い浮かべて頑張る必要もなかった。性感帯という概念も無かったし、当然クリトリスなんていうのも知らなかった。愛美ちゃんは胸はまだ平らだったからそっちに気を取られることもなかった。とにかく俺達が知っていたのは、彼女の「オチンチン」の穴に俺のオチンチンを入れるという行為が気持ちいいものだ、ということだけだった。だから、俺達のエッチはただ、オチンチンをオマンコにいれるというだけの単純きわまりないもので、それ以上何も無かった。実際入れるだけで、十分気持ちよかったし、その行為自体がドキドキして、楽しかった。「イク」ということも、たまたま起こるだけで、それ自体は目的じゃなかった。大体考えてみれば俺はまだ精通もしてなかったから、たまったものを吐き出すという生理的な理由がなかったわけだ。じっさい、慣れてしまうと、彼女にオチンチンを入れたまま、普通のおしゃべりをした。学校のこと、友達のこと、家族のこと、テレビのこと、将来の夢など、愛美ちゃんと話したこと、を今思い出そうとすると、俺の上にまたがって喋っていた彼女の姿が思い浮かんでしまう。最初は、心臓がぶっ飛んでしまいそうだったエッチも、半年やそこら経つと、最初のような強烈な興奮は無くなって、どちらかというと、仲良しな子が手をつないで歩くのと近い感覚になったような気がする。

冬になっても俺達の禁断の遊びは続いた。今考えると、毎日毎日よく飽きなかったものだと思う。他になにをして遊んでいたのかあまり記憶が無い。でもそれはエッチの部分だけ、強烈な印象を持ってるから、覚えていて、他のことは忘れてしまっているだけかもしれない。冬の空き家はストーブも何も無く、自分の家と隣接してるとはいえ寒かった。でも、俺達にとって、そこが安心して「変なこと」ができる唯一の場所だった。少し涼しくなった頃から、愛美ちゃんは、パンツの上にもう一枚ブルマーとか毛糸のパンツとか履いていたが、寒い時は、それらを脱がずにつけたまま、股の部分をぎゅっと横にずらして入れることも覚えた。愛美ちゃんがスカートの下にタイツを履いているときは、そういう技が使えないので、仕方なくタイツをちょっとだけさげて、後ろから入れたりした。春になって、俺達にとって都合の悪いことが起こった。空き家に人が入ってくることになったのだ。それだけではなかった。うちは、別の場所にある社宅に移ることになった。そこまで行くのに、子供の足であるいて45分、自転車を使っても20分はかかった。だからそれまでのように、簡単に会えなくなった。雨の日は完全にアウトだった。それに、会っても以前のように、自分達の隠れ家がなかった。俺達がいつも一緒に遊んでいたのを知っているので、親達も気の毒がって、週末にお互いのうちに泊りに行くことを許してくれた。(大抵は愛美ちゃんが俺のうちに遊びに来た。)これは俺達にとってすごく都合がよかった。

今度の社宅は前よりも広く子供部屋があった。その頃、弟はまだ母親と一緒に寝てたので、俺と愛美ちゃん二人だけで布団を並べて寝ていた。最初の頃は、楽しくて明け方まで寝られなかった。別にエッチをしてというわけではなく、一緒にいられるのがお互い嬉しかったのだ。でも当然エッチも沢山したことはいうまでも無い。あと、愛美ちゃんがうちに泊まりにきたときは一緒にお風呂に入った。俺の両親は俺達が子供だからいいと思ったのだろう。俺の母親は、2歳の弟と愛美ちゃんと俺を一緒にお風呂にいれてくれた。(これは変に思う人もいるかもしれないが、俺の家では、そうでもないのだ。実を言うと、俺は高校2年くらいまで下の弟と母親と一緒にお風呂に入っていた。別に性的なことは何も無かったし自分の家族としては違和感なかったんだが)。とにかく全裸の愛美ちゃんを見たそのときが初めてだ。母親は大抵、弟を連れて先に出してしまうので、俺達二人だけが残されることがよくあった。そうなったら俺達がやることは、あれしかなかった。その日、お風呂で二人っきりになった俺達は、お互い湯船の中で向かい合って座り、愛美ちゃんが俺の腰に脚を回すような格好で入れていた。暖かいお湯の中だといつもと違うせいか、二人とも気持ち良くてすぐいってしまった。あまり楽しかったので、ずっとやり続けていた。でもちょっと調子に乗りすぎてしまった。

しばらくして、いつまで経っても風呂から出てこないので心配して母親が様子を見に来た時は、二人とものぼせて、湯船の中でぐったりしていた。俺は、母親の叫ぶ声と、父親に抱かれて運ばれているのをおぼろげながら今でも記憶している。後で聞いた話だと、母親が発見した時、湯船のなかで、愛美ちゃんは俺の上に覆いかぶさるようになってたらしい。子供達が二人で仲良く抱き合って気絶している姿を、微笑ましいとさえ思ったのだろうか、母親はさんざん「あんた達は、本当に仲いいんだから」といって俺達をからかった。親達は、子供たちが気絶するまで湯船の中でセックスをしていたなんて想像すらできなかったに違いない。ある時などは、浴槽の中で、縁につかまってお尻を突き出した格好の愛美ちゃんにバックで入れていた。普通ならば洗面所の戸が開く音で、人が来るのがわかるのだけど、その時は、洗面所の戸が開いていたのか、なんの前触れもなしに、いきなり風呂場の戸がガラガラとあいて母親が顔を出した。浴槽の向きから、愛美ちゃんも俺も、母親とほぼ向かい合った状態だった。俺は、心臓が止まる思いで、オチンチンを彼女に入れたままの状態で身を堅くしていた。そうしたら、以外なことに、母親は「あんた達、そろそろ出なさいよ。またのぼせちゃうわよ」というと、そのまま行ってしまった。「フュー」。俺達は懲りずにその後もお風呂の中でのエッチを続けたけど、少なくともそれ以降のぼせて気絶することはなかった。

今考えると、よく一度たりとも見つからずにずっとエッチを続けることができたと思う。特に、例の空き家が無くなってからは、もっぱら、うちでやっていたわけだし、それも、今考えると、股間で縫い付けられてたんじゃないかと思うくらい、一緒にいるときは、結構のべつ幕なしやっていたのだから。例えば、夕方、リビングで座椅子に座ってテレビを見てるときも、そこに他に誰もいないと愛美ちゃんは俺を座椅子代わりにするように、太腿の上に乗っかってきた。そして、申し合わせたように、俺は半ズボンの裾を引っ張り上げ、チンチンを出して、彼女はパンツをずらしてそのまま入れていた。あるいは、子供部屋で、二人で本を読んだりしてるときもそうだ。彼女は本が大好きで、いろんな本を持ってきて俺の前で朗読してくれた。そのときも、俺がいすに座ると、彼女は俺にお尻を向けて俺の太腿の上にまたがって座り、彼女はパンツをずらして、俺はチンチンを出して、当たり前のようにしてはめた。そしてチンチンを入れたままの状態で、ヘレンケラーの伝記などを読んだりしていたのだから、あの頃は殆ど癖のようになっていたと思う。ちょっと話が前後するが、5年生になって間もなく俺は初恋をした。5年生になったときのクラス替えで一緒になった美紀ちゃんという子だった。彼女はクラスで一番かわいくて目だったので、最初に見たときから気になっていた。色白でポニーテールが似合うその子は、ショートカットで色の黒い愛美ちゃんと比べてずいぶん都会的に見えた。でもこれは変な話で、美紀ちゃんは地元の人で、方言を喋ったけど、愛美ちゃんは俺と同じ東京出身で二人の間では標準語を喋ってた。

美紀ちゃんも、クラスでどんどん手を上げて意見をいうような活発な子だったが、いつも男の子と一緒に走り回り、木に登ったり、変なところにもぐりこんだりしている愛美ちゃんと比べたら比較にならないぐらい女の子らしかった。大体、愛美ちゃんは俺の頭の中では解剖学的に女性というだけで、殆ど男の子と同じような存在だった。そのうち、授業中に彼女の方をちらちらと見ると、必ず彼女も自分の方を見ているのに気がついた。そして、授業中に目が合うと、あっかんベーをするようになった。俺もあっかんべーをして返した。俺はそれがなぜかドキドキして楽しかった。あれは運動会の頃だと思うが、俺はクラスの男子が集まって「お前の好きな子誰だ」という話で盛り上がっていた。皆、「そんなのいるかよ」とかいって誤魔化していたのに、俺は、正直に「美紀ちゃん」といった。そして「男子だけの秘密」

だったはずなのに、俺が美紀ちゃんを好きだという噂はすぐ広まった。数日後、俺は美紀ちゃんに、使われていない教室に呼び出された。そこで俺は彼女の愛の告白(の様なもの)を受けた。この時の情景も俺の記憶にはっきりと残っている。それは、よくある「OOくんが好きです」式の告白ではなく、もっと子供らしいものだった。

彼女は教室に入って扉をしめると、「私の好きな子教えてあげようか」といった。俺はドキドキして「うん、教えて」というと、ずいぶんもったいぶってから、「4組の山崎みつる君とぉー、2組の慎吾君とぉー、3組のとおる君とぉー」と3,4人の名前をあげて、一番最後におまけのように「あとリョウ君」と俺の名前を付け加えた。彼女が名前を上げた子は、みんなカッコいい子たちで、いかにも女の子にもてそうな人気者ばかりだった。だから自分の名前は殆ど耳に入らず、心の中で嫉妬していた。俺は、結構賢く成績も良く、授業中は目立ったけど、背が低く、運動もたいして得意じゃなかったので、お世辞にも「カッコいい」部類ではなかった。何しろ、俺のとりえは、4歳の頃からやっていたピアノだったのだから。俺ががっかりして、なんとこたえていいのかわからず黙っていると、「でも一番好きなのは最後の子」といった。そして「わかった?」というと一人で教室をでていってしまった。

まだ、精神的に子供で、しかも鈍感な俺にはその意味が最初よくわからなかった。俺ががっかりした顔をしたいたから、最後に一言付け加えたんだろうと思った。でも、彼女が、なんで何でわざわざ俺を呼び出して、彼女の好きな子を教えてくれたのか良くわからなかった。そのうち、ひょっとしたら、彼女の言葉を額面どおりとっていいのかなも思うようになった。そう思うと、天にも昇るような気持ちになった。で、その思いは的中していたのだ。それから、毎日のように、美紀ちゃんは俺をさそって、その教室に連れて行った。でも5年生の俺達は別に何をするということも無かった。二人でたわいもない話をしたりするくらいだった。

俺は彼女と向き合っているだけでドキドキした。俺は、それから毎日彼女のことばかり考えた。毎日学校で彼女に会えるのが嬉しくて、うきうきしながら学校へいった。このあと俺は、人生最初の大失敗を犯してしまう。美紀ちゃんの告白があった頃も俺と愛美ちゃんは相変わらず泊りがけでお互いの家を行き来して、エッチな遊びを続けていた。でも俺にとって、愛美ちゃんは同じ秘密を共有するcomrade(戦友、同士)のような存在で、何でも話すことのできる、すごく仲良しな友達だった。上でも書いたように、エッチな遊びができるということを除いて、彼女が女の子だという意識がまったく無かった。彼女も同じような気持ちだろうとおもっていた。

だから、美紀ちゃんの告白をうけて有頂天になって舞い上がっていた俺は、嬉しくて黙っていうることができず、愛美ちゃんに一部始終を話してしまったのだ。愛美ちゃんは普通に聞いていた。「良かったね」とも言った。あのときは完全に舞い上がっていたので、会うたびに美紀ちゃんのことばかり話していたに違いない。それから2,3週間別に愛美ちゃんの態度は変わらなかったし俺も同じように接していた。ところが、俺には理解に苦しむ自体が発生した。ある日、美紀ちゃんが露骨に俺の視線を避けた。俺が彼女の方を見ると、「フン」と横を向いた。俺には何が起こったのか皆目見当がつかなかった。俺が休み時間に彼女を捕まえて、「僕が何かした?」と聞いても、恐い目つきで睨み返すだけで、向こうに行ってしまっい、まったく取り付く島がないとはこのことだ。美紀ちゃんは女子の中でも人気者だったから、取り巻きが一杯いた。その女の子達からも俺は冷たい視線を浴びるようになった。俺は、愛美ちゃんにその話をしたけど、あまり親身になって聞いてくれなかった。

その後も俺は、何回か美紀ちゃんを捕まえては問いただそうとしたが、「自分の胸に聞いてみな」というのが彼女のくれた唯一の答えだった。数日間そうやって悩み続けた末、何が起こったのか少しずつわかり始めた。取り巻きの一人に「あんなひどい事しといて、まだ美紀ちゃんに付きまとうなんて最低」というようなことをいわれた。「『ひどいこと』って別に何にもしてないよ」というと、彼女は「4年生の愛美って子に言ったんでしょ?」といった。問い正したわかったのは、どうも愛美ちゃんと、彼女と仲の良い同級生2,3人が、俺が愛美ちゃんに教えた美紀ちゃんの愛の告白の台詞をそのままネタに使って、美紀ちゃんをからかったようなのだ。美紀ちゃんにしてみれば自分が思いを込めて言った事を全然関係ない下級生の女にべらべら喋ったわけだから、怒って当然だった。ひとつ加えておくと、その頃、俺と愛美が仲が良いということは、学校では知られていなかった。というのも彼女とは学年が違うせいもあって、下校はばらばらだったからだ。朝は一緒に行ったが、たいてい他の子供たちとも一緒だった。

とにかく俺は信じられない思いだった。幸せの絶頂から不幸のどん底に突き落とされた気持ちだった。でも美紀ちゃんに対してなんの言い訳もしようがなかった。俺は愛美ちゃんに話したことを、ものすごく悔やんだ。愛美ちゃんを信用しきっていた俺が馬鹿だと思うと同時に、愛美ちゃんに対する怒りがこみ上げてきてしかたなかった。でも俺には、そのときなんで愛美ちゃんがそんなことをしたのかわからなかった。俺はその日、問いただすために愛美ちゃんのうちにいった。愛美ちゃんは事実を否定しなかった。でもそんなことをした理由もいってくれなかった。ただ「だってあの子、嫌いなんだもん」といった。それから美紀ちゃんの悪口をいろいろ言った。俺には愛美ちゃんがわからなくなった。俺が何を言ってもだめだった。俺がああいうと、こういう、こういうとああいうで、俺は終いに頭にきて「愛美ちゃんなんか嫌いだ」と吐くき捨てるようにいって帰ってきた。

その週末、愛美ちゃんはうちに来なかった。その次の週末も来なかった。その次の次も、さらにその次の週末も彼女は来なかった。学校でたまたま顔をあわせても彼女は知らん振りをした。俺の母親は最初、「愛美ちゃん最近来ないわね」とかいっていたが、俺が「しらねえよ、あんな奴」とかいうので、そのうち何も言わなくなった。おれは、どうでもいいと思った。その時は愛美ちゃんが憎たらしくてしょうがなかった。あいつのせいで俺の幸せがめちゃめちゃにされたと思った。でもそれ以上に、愛美ちゃんにそもそも話した自分が馬鹿だと悔やんだ。でも悔やんでも悔やみ切れなかった。その頃覚えた「覆水盆に帰らず」という言葉を心の中で繰り返した。結局そのまま愛美ちゃんとは一言も喋らないまま正月を迎えた。

愛美ちゃんがいなくなったので、以前から同級生の中で一番気の合う孝司という子とよくつるむようになった。あるとき、話が美紀ちゃんの事に及んだ。彼は、美紀ちゃんと俺の間に起こったことはしらなかった。俺は事の顛末を話して聞かせた(もちろん愛美ちゃんとのエッチの話はしなかった)そして「全部、バカ愛美のせいだ」といった。孝司は同い年とは思えないくらい大人びている奴で、学級委員長とか生徒会長とかをやるタイプだった。彼はいつもかしこいことを言うので俺は一目置いていた。孝司は俺の話を聞き終わると、「おまえ、鈍感だな。愛美ちゃん、お前が好きなんだよ。お前がもし好きで仲良くしている子から、他の奴が好きでカッコよくてとか言われたらどうする?愛美ちゃんがかわいそうだ」というような事をいった。愛美ちゃんに対する怒りもおさまりつつあった俺は、これを聞いて、自分のした事の愚かさ気がついた。そして愛美ちゃんにたいして申し訳ない気持ちで一杯になった。それからだった、俺の愛美ちゃんに対する気持ちに変化が出てきたのは。それから毎日俺は愛美ちゃんのことを考えるようになった。急に彼女がいじらしくも思え、愛おしくてしょうがなくなった。そして、以前一緒に空き家でしたさまざまなことや、一緒に泊まって楽しかった事などを思い出すたびに、胸がキューッと絞められるような思いをした。同時にしばらく忘れていた下半身のムズムズする感覚がよみがえってきた。そう思い出すと、いつも女の子に囲まれ、ツンとした美紀ちゃんを学校で見るたびに忌々しく思うようになった。そうなると不思議なもので、今度は「あいつがいなければ愛美ちゃんと俺の仲はこうならなかった」と思うようになった。

おれは愛美ちゃんを取り戻したいと思ったが、きっかけがつかめなかった。今は学校であってもまったく無視だった。声をかけてもそっぽを向かれた。手に入らないと思うと欲しくなるのが人間の性なのか、そうなると余計、愛美ちゃんのことが恋しくて仕方なくなった。孝司は手紙を書いて謝れといった。でも、俺は作文が大の苦手だった。でも、他にいいことが思いつかなかったので、俺は、散々悩んだ挙句、手紙を書くことにした。原稿用紙1枚の作文を書くのも四苦八苦の俺が、10枚くらいの長い手紙をかいた。今でも手元にある何回も消しゴムで消して汚くなった下書きを読むと、○1歳の自分がどんなに必死だったかわかる。その手紙は、今読むと恥ずかしくなるような甘い台詞で埋められていた。俺はまず自分が思ったことを正直に書いた。そして、愛美ちゃんが、世界で一番大切な人間で、心から愛している。そして以前の自分達に戻れるなら、自分は何でもする。というようなことを延々10ページに渡って書き綴ったのだ。俺はそれが書きあがってからも数日間、投函できなかった。どんな反応があるか心配だったからだ。投函してから、返事が来るまで、毎日毎日が、まるで一年のように感じた。

数日後やっと来た彼女の返事は女の子らしい便箋二枚にかわいい文字で丁寧に書いてあった。手紙をもらうまでは、リョウ君がすごく醜いいやな人に思えていて、話もしたくなかった。でも手紙を読んでリョウ君の気持ちがわかって、嬉しくて涙が止まらなかった。リョウ君をどれくらい好きだったかわかった。今すぐリョウ君の所に飛んでいきたい。でもリョウ君が来るのを待っている。ということが書いてあった。俺はこれを見て、ぶっ飛んでしまいそうだった。俺は早まる心を抑えて、電話の受話器をとると、彼女の家の番号を押した。彼女の母親が出た。「あれ、リョウ君久しぶりね、ちょっとまってね」といった。俺は、心臓がドキドキして、呼吸困難に陥りそうだった。愛美ちゃんが電話口にでると、俺は上ずった声で「手紙ありがとう」といった。それからやっとの思いで「いろいろゴメンね」といった。

受話器の向こうからは、「うん」という声がかすかに聞こえた。その後何を喋ったか覚えてないが、最後に、俺が「また仲良くしてくれる?」というと、それまで鼻をすすりながら「うん、うん」とだけ繰り返していた彼女は感極まってワーッと泣き出した。俺は「今からそっち行くよ」といって電話を切った。そのあと俺は自転車を飛ばして愛美ちゃんの家まで行った。彼女は外で待っていた。もう泣いていなかった。彼女はばつが悪そうに、上目遣いで俺の顔を見た。

その何かを訴えかけるような目が堪らなく魅力的だった。あらためて、愛美ちゃんてなんて可愛いんだろうと思った。彼女は俺が近寄ると、何もいわずに抱きついてきた。そして、しばらくそうしてから、ふと思いついたように、俺の手をとると家の裏の方に引っ張って行った。そこは、彼女の家と裏の柵の間の狭い空間で、周りから見えなかった。「ねえ・・・、キスして」といって目をつぶった。俺にとってキスなんて生まれて初めてだ。俺は、急に息が苦しくなって、俺は胃袋の下の部分がムズムズする感覚を覚えた。俺はテレビとかのシーンのみようみまねで、恐る恐る彼女の唇に軽く自分の唇を重ねてチュッっと吸った。俺が唇を話そうとすると、愛美ちゃんは「絶対逃がさないぞ」といわんばかりに俺の頭を両手で抱えて、ギュウっと唇を押し付けて激しく吸った。俺は一瞬びっくりしたけど、自分も同じように思いっきり吸った。久しぶりに股間がムズムズし股間に血液が流れ込むのがわかった。やっと苦しくなって唇を離した頃には、オチンチンがビンビンになってズボンの前を押し上げていた。

彼女は、俺の顔をジーッと穴が開くほど見つめながら、ハアハアと激しく息をしていた。その瞬間の彼女の、まるで仕切り直前のお相撲さんのような必死な表情を俺は今でも忘れない。俺はそのとき、無性に彼女の中に入れたいとおもった。すると、まるで、俺の心を読んだかのように、彼女はかべに手を突いてお尻をこっちに突き出した。俺はそれがどういう意味かすぐわかった。俺は慌ててズボンを下げてパンパンになったオチンチンを出した。そして、ハアハアと口で息をしながら、彼女のスカートをめくって、両手で紺色のブルマに手をかけるとパンツごと一気に下ろした。そこには、彼女の見慣れた「オチンチン」の入り口が割れ目からちょこっと顔を出していた。心臓が壊れそうなくらいドキドキなった。俺は、早まる気持ちを一生懸命抑えながら、自分で皮をむくと、もう無我夢中で自分のオチンチンを彼女の中に突っ込んだ。この上なく気持ちよかった。彼女も気持ちよさそうに「はぁー」と大きなため息を漏らした。まるで薬の切れた麻薬患者が、やっと薬にありついたような感じだった。

彼女は、よほど気持ちいいのか、悩ましげに腰をよじるようにしながら、そのかわいいお尻を俺の下半身にグイグイ押し付けてきた。そして自分でお尻を左右にゆっくり動かして、そのたびに気持ちよさそうに「アァ、アァ」と喘ぎ声をもらした。俺は愛美ちゃんの腰をしっかり持って、自分の下半身を彼女のお尻に一生懸命押し付けた。そしてそのうち、俺は絶頂に達し電撃のような快感がほとばしった。愛美ちゃんはその後もしばらく動いていたけど、ブルブルと全身身震いした後、股間をビクビクビクと痙攣させていってしまった。

そのあと俺達はその場で抱き合った。その瞬間、彼女はそれまで張り詰めていた気持ちが緩んで感情が一気に噴出したのか、わーっと泣き出した。彼女は俺を抱きしめて泣き続けた。俺も嬉しくて一緒に泣いた。それから俺達は夢のような毎日を過ごした。毎日、学校への行きかえりはもちろんのこと、学校でも逢引するようになった。もうすぐ6年生になるその頃、同様に思春期を迎えつつあった同級生はいろいろといたずらを仕掛けてきた。愛美ちゃんは、下駄箱に俺の苗字を書かれたし、俺達が歩いてると「ヒュー、ラブラブ」といってからかわれた。誰かが嘘のラブレターをでっち上げて、いやらしい文章を大声で読み上げたりした。でお俺達は全然気にもしなかった。俺達は二人の世界に入り込んでいて、外部の雑音は全然気にならなかった。逆にまるで、家の中から、外を吹き荒れる嵐を眺めているように、ひそかに楽しんでさえいた。今考えてみると、美紀ちゃん事件を機に俺は精神的に随分と成長した。その時を境に愛美ちゃんは俺の恋人になった。俺はそのとき,紛れもなく思春期の恋をしていた。言葉では良く表せないが、授業中でも愛美ちゃんのことを思うと、切なく胸がキューンとなった。彼女が愛しくて愛しくて仕方が無かった。それは以前みたいにただエッチな遊びをしたいという、好奇心と性欲だけに基づいた感情とはまったく別物だった。その頃は一緒にいるだけで幸せ気分いっぱいだった。

親達も、二人が仲直りしたあと、以前にもましてべったりしているのであきれ返っていたが、放っておいてくれた。俺達の相変わらず二人になるとエッチな遊びを続けたが、エッチの質が少しずつ代わっていったような気がする。以前みたいにただ入れれば良いというのではなく、もっと濃厚になってきた。例えば一番大きな違いは、キスをするようになったということだろうか。親達の目の届かないところにいくと、俺達はキスをした。知らないうちにフレンチキスをするようになっていた。愛美ちゃんの舌は俺の口の中にニュルニュルっと入ってきてまるで、軟体動物ように動き回った。俺の舌とその軟体動物は絡み合って遊んだ。そうすると、当然下半身が黙っていなかった。しばらくそうやっていて、我慢の限界に達すると、とっちからとも無くパンツを下げて、下でも結合した。そして向かい合って入れたまま俺達はさらにキスをした。そして、舌や口の周りの筋肉が疲れて痛くなるまでお互いの口をむさぼった。それがあまりにも刺激的なので、俺達はすぐいってしまった。変な話だが、それまでオチンチンをオマンコに入れるということは散々やってきせいか、キスの方が新鮮で刺激があった。

でもやはり快感が欲しくてオチンチンを入れずにいられなかった。やはりエッチあってのキスだった。エッチの方が主食でキスがおかずといったような感じだろうか。でも、そんな幸せな日々もそう長くは続かなかった。2月が終わろうという頃だったと思うが、俺の父親がひとこと、「オマエには気の毒だけどな、愛美ちゃんところは東京に引っ越すことになったよ」といった。新学期は向こうの学校に行くということだった。俺にはその言葉が信じられなかった。まさに晴天の霹靂とはこのことだ。俺は、せっかく一緒になれた俺達を引き離そうとする運命の女神を憎んだ。俺達はそれから、無い知恵を絞って、なんとか離れ離れにならないですむ方法を考えようとした。俺は、愛美ちゃんのうちにいって、愛美ちゃんのお父さんに頭を下げた。愛美ちゃんのお父さんは、優しそうなおじさんだったが、その彼が、申し訳なさそうに俺に向かって、「君の気持ちはよーくわかるけど、おじさんにもどうしようもないんだよ。会社の決定だからね」といった。愛美ちゃんだけこっちに残ってうちで暮らすという案は、俺の両親に却下された。

残るは駆け落ちしかなかった。もちろん「駆け落ち」なんて言葉は知らなかったけど、「二人でどっかに行こうか」と考えた。でもどこに?お金は?そうやって考えていったら、結局、子供の俺達にはとても無理だった。俺は、毎日恨めしそうにカレンダーをみてはため息をついた。俺達にとって、死刑宣告をされたのと同じだった。後残されたのは、刻々と迫る離別の日までの時間をいかに有効に活用するかということだけだった。俺達は、寸暇を惜しんで逢引を続けた。愛美ちゃんの家は、引越しの準備で忙しかったから、春休みに入ってから、愛美ちゃんはうちに泊まりに来た。俺達は毎日、将来の事を話し合った。夏休みにはどっちかの家に遊びに行こうと約束した。愛美ちゃんは、毎日手紙を書いて、一週間に一回は電話するといった。俺は作文は苦手だったけど、愛美ちゃんが相手だったら返事が書けそうなきがした。そして、もっと大きくなって高校を卒業したら結婚しようと約束した。俺達は、発情期の犬や猿のように、エッチをした。母親が午前中パートにでかけると、家には誰もいなくなって、(弟は保育園か?)思う存分エッチができた。

それに飽きると、外に遊びに行った。その頃、近くにチリ紙交換の会社があって、古雑誌が、倉庫からはみだして、裏の敷地にまではみ出して散らばっていた。時々、かなりエロい漫画や雑誌の類が混ざってることがあった。裏は、空き地になっていて、建材の様なものが積んであったりしてあって、周りからすぐ見える場所じゃなかったので、俺達はそこにいって、そういう雑誌をみつけると、そこにしゃがんで、一緒に興奮して息を飲んでの見た。今考えると、かなりソフトなもので、もろの写真とか無かったし、絵も、肝心な部分は、省略されていて、かなりの想像力を要求されるようなものだったと思うが、それでも子供だった俺達にはすごく新鮮で、興奮材料としては申し分なかった。

俺達は、興奮すると、その場ではめた。エロ漫画の登場人物を真似て、新しい体位を研究したりした。俺がピストン運動という概念を覚えたのもその頃だろう。壁に手をついた愛美ちゃんのお尻を抱えて、バックで突きまくった記憶がある。こうやって、楽しかった最後の一週間はあっという間に過ぎ去った。

愛美ちゃんの家族が引っ越す前の晩、一緒にお風呂にもはいって、パジャマも着て両親に「おやすみなさい」をいってから部屋にいくと、俺達は抱き合った。これが最後だった。泣いても笑っても、明日から俺達は離れ離れになるんだ。俺達は何もいわずにしばらく抱き合っていた。それから俺達は見つめ合った。愛美ちゃんは今にも泣き出しそうな顔をしていた。俺たちは、いつもよりもゆっくりキスをして、そのあとエッチをした。でも、それは快感を得るためというよりも、そうしていないと、そのまま、二人が一生離れ離れになってしまう様で不安で仕方なかったからだった。お互いがいったあと、つながったまま、いろんな話をした。今までの、いろんな楽しかった事。分かれてからどうするか。学校を卒業したらどうするかなど、その頃毎日話していたことの総ざらいだった。布団に入っては見たものの、俺達は眠れなかった。あれは、たぶん夜中2時か3時を回った頃だろうか、彼女が、もう一回俺との最後の思い出を作りたいといった。俺達はごぞごぞ起きだして、服をきて、ジャケットに身をつつむと、物音を立てないようにそうっと真っ暗な外に飛び出した。3月下旬なのに、真夜中の空気は思ったほど冷たくなかった。俺達はいつも遊んでいた場所を歩いて一回りした。前の社宅まで行ってみた。普段は交通の激しいバイパス道路も、今は車が一台もなく、不思議だった。俺達はそれから学校まで歩いていった。

学校の校舎は、真っ暗闇にたたずんでいた。俺達は、校舎の端の入り口を試しに引っ張ってみると、意外な事にすっと開いた。俺達は中に入ると、真っ暗の階段を上って、俺の教室に行った。夜の校舎の中は、いくら鉄筋の新しい校舎だとはいえ、不気味だった。俺達は暗い教室に入った。同じ教室が昼間見るのとは、全然違う場所にみえた。俺達が仲直りをして以来、愛美ちゃんはしょっちゅう俺の教室に来てたからもうおなじみだった。愛美ちゃんは、俺の席までいくと、机と椅子を、まるで大切なもののように、撫でた。そして机にちょこんと腰掛けると、俺のほうに向かって両手を差しのべた。俺は立ったまま彼女をぎゅうっと抱きしめた。彼女は俺の腰に両足を回して、俺の下半身を引き寄せた。

いつもだったら、興奮するこういう何気ない動作の一つ一つもこのときだけは、悲壮感を伴って俺達を余計暗い気持ちにした。俺達はそのままお互いの唇を求めた。いつもよりも激しくお互いの舌を絡めあった。俺は、さっきから愛美ちゃんのあそこに押し付けられて堅くなった俺のオチンチンをズボンから引っ張り出した。愛美ちゃんは、パンツの股を横にずらして、入り口を露出させると、もう一度「キスして」といわんばかりに俺の方に向かって口を突き出した。俺は、一人であせっているオチンチンをとりあえず彼女の入り口にあてがってあげて、愛美ちゃんの唇に自分の唇を重ねた。そして、俺の舌を彼女の口の中に押し込むのと同時に、オチンチンをゆっくりと彼女の中にうずめた。その瞬間「ウーン」と俺の口でふさがれた愛美ちゃんの口からうめき声ともため息ともいえない声が思わず漏れた。

こうやって、俺達は真夜中の教室で、二人のいつもの儀式を始めた。二人が一回いった後、俺は自分の椅子に座った。そして愛美ちゃんは俺の上にまたがった。俺は愛美ちゃんを抱きしめた。彼女は、俺の既に準備の整ったオチンチンを中に自分で導くと俺の体にしがみついた。俺はまた彼女の口を自分の口でふさいだ。二人が学校を出た時はもう既に東の空が少し薄明くなっていた。俺達は、冷たい空気の中をてをつないで無言のままゆっくり歩いて家の方へ向かった。

「私は絶対泣かないよ」と愛美ちゃんはポツリと言った。そして「だって、また、夏休みになったら会えるじゃん」と付け加えた。俺は、「うん、そうだね夏休みなんてあっという間に来ちゃうよね」といった。彼女は、「それに私たち、そのうち結婚するんでしょ?」といった。

俺が「うん、もちろん」というと、彼女は「絶対だよ。忘れないように指切しよう」といって、立ち止まって小指を突き出した。俺達は、指切りをした。俺はこの時の彼女の細い小指の感触が今でも自分の小指に残っている。俺達が家につく頃までにはすっかり明るくなっていたが、親はまだ寝ていた。俺達は体が冷えたのか急にさむくなって、布団に服を着たままもぐった。二人とも知らないうちに眠ってしまった。騒々しい物音で、目が覚めた。母親が雨戸を開けていた。「ほら、もう起きなさい」といった。おれは、引越しの日だと気がついて、もう愛美ちゃんがいなくなってしまったのではと、あわてて振り返ったら、みたら彼女は俺のすぐ横でまだスヤスヤと寝息を立てて寝ていた。母親は、俺が服のまま寝ていたのに気がついて、「あれ、パジャマはどうしたの?」といったが、俺が答えを考えているのをみて、それ以上詮索せずに、「愛美ちゃん起こしてあげてね。」といい残して部屋から出て行った。

俺は、愛美ちゃんの寝顔があまりにもかわいかったので、思わずキスをした。そうしたら、彼女は、薄目を開けて、俺の口に吸い付いてきた。俺達はまたしばらくそのままお互いの口を求め合った。朝食を食べたあと、彼女の出かける仕度も終えて、子供部屋で最後のひと時を、名残惜しんでいたら、ついにお迎えがやってきた。愛美ちゃんのお父さんの車が玄関の前に外に見えた。玄関で俺の両親と愛美ちゃんの両親の話し声が聞こえた。俺達は、子供部屋で息をひそめて、互いの両手をとってしっかり握り締めていた。そのうち、俺達を呼ぶ声が聞こえた。

俺達はお互いをぎゅうっと抱きしめた。俺達に覚悟はできていた。愛美ちゃんはひと言「絶対泣かないよ」といった。でも、「ニコニコ笑ってバイバイしようね」という彼女の顔は、今にも泣き出しそうだった。皆で玄関の外にで、彼女のバッグを車に入れたら、愛美ちゃんは、もう向こう側の人だった。両親にはさまれて愛美ちゃんは寂しそうに立っていた。何もわからない愛美ちゃんの妹はお母さんの足にまとわりついて嬉しそうだ。

親達が大人同士の挨拶をしている間、彼女は今にも泣き出しそうな顔をして、俺の方を見ていた。そして、いよいよ、挨拶が終わると、俺の父親は、よせばいいのに、わざわざ俺達に向かってこう言った。「おまえたちも、お互いにいい友達にめぐり合えて本当によかったな」そして、「本当に、楽しかったなあ」とまるで自分の事の様に付け加えた。その言葉を聞いて、それまで必死にこらえていたのに、顔の筋肉が自分の意思に反して引きつっていった。もう遅かった。目頭から熱いものがジワーと湧き出し目の前の情景が急に歪んだ。俺の顔をじーっと見つめていた愛美ちゃんの顔も、急にくしゃくしゃに歪んだと思ったら、俺達は、ほぼ同時にわぁっと大声を上げて泣き出した。いったんたが緩んでしまうと、止め処もなく後から後から涙が溢れ出した。

愛美ちゃんは思わず、俺の方に走りよって、俺に抱きついた。俺はしっかり彼女を抱きしめた。「リョウ君、好きだよ、大好きだよ、わあああーん」といいながら愛美ちゃんは体をガタガタと小刻みに震わせて泣きじゃくった。俺もなにかいいたかったけど、言葉にならならず、「うん、うん」と頷くのが精一杯だった。母親たちもそれをみてもらい泣きをして目頭を交互にぬぐっていた。ひとしきり泣いて少し落ち着くと、おれはまだ、ヒクヒクしている愛美ちゃんに、一言「絶対泣かないって言ったじゃん。笑ってバイバイなんだろ」といった。彼女は、「だって、リョウ君が泣いたんだもん、つられちゃったじゃん、バカ」といって笑い泣きした。彼女は家族と一緒に車に乗り込んだ。俺達はもう泣かなかった。俺は角まで車を追いかけていった。そして、そのあと、ずっと向こうの角を曲がって見えなくなるまでそこに佇んでいた。そうして、「ああ、行ってしまった」と思うと、どういうわけか少し、すがすがしい気分になった。

愛美ちゃんから最初の手紙が来たのはそれから数日後だった。「好きだよ」「あいたいよ」「寂しいよ」という言葉の合間に、今度移り住んだ場所のことがちょこちょこと書いてあった。その日の夜、俺は愛美ちゃんに電話を掛けた。電話の向こうの彼女の声は、頼りなく、まるで宇宙の果てと交信しているようだった。子供である自分達の間にどうもできない障壁として立ちはだかって2百キロという距離を実感させられた。

俺たちはたわいも無い会話を何時間も続けた。終いに俺達は喋ることがなくなっても、電話を切りたくなかった。ただただ微かに伝わってくる相手の息遣いを受話器を握ったままずうっと聞いていたかった。通話料も馬鹿にならかっただろうに、俺達の恵まれない小さな恋を哀れんでか、親たちは何も言わなかった。愛美ちゃんの手紙は殆ど毎日のように来た。一度に2通来るときもあった。俺も一生懸命返事を書いたがとても書ききれるものではなかった。その分電話で補った。俺たちは夏休みが待ち遠しかった。5月の連休も終わった頃だろうか、彼女から来る手紙の中に悪天候の兆候が現れていた。でもまだ子供の俺にはその重要性に気がつかなかった。「和也君」という名前がポツリ、ポツリと顔を出すようになった。近所に住んでる子で、すごく親切な子だということだ。でもその頃の俺は、あまり気にもとめていなかった。俺には、愛美ちゃんしか見えていなかった。俺の回りは、愛美ちゃんがいなくなった事をのぞいては前と何の変わりも無かった。俺も一生懸命、日記のようにして手紙を書いた。

待望の夏休みがやってきた。学校が終わって二日後、愛美ちゃんがやってきた。その日、母親が働いていたのか、俺は、一人で電車を乗り継いで新幹線の駅まで行った。愛美ちゃんはお母さんと来る事になってた。予定の時刻にプラットフォームで待っていたけど、ぞろぞろと降りてくる人のなかに愛美ちゃんはいなかった。俺は半分泣きたい気持ちをおさえて、フォームを行ったり来たりした。そのうち、人影もまばらになって、別の列車が入ってきた。それにも愛美ちゃんたちは乗っていなかった。おれは、がっかりしながら、階段をとぼとぼ下りて、改札を抜けると、「リョウくーん」という、あの可愛い愛美ちゃんの声が後ろから聞こえた。俺が振りむくと、嬉しそうな顔をした愛美ちゃんが、俺の方に向かって走っていた。俺はそのとたんに嬉しくて、涙が出てきた。愛美ちゃんはぎゅうっと俺に抱きついて「会いたかったよう」といって、泣いた。愛美ちゃんのお母さんがすぐ追いついてきて、「まあまあ、二人ともこんなところで泣いてないで、早くリョウ君のお家に行こう」といった。俺は、最高に幸せだった。そして、それから一ヶ月、夢のような毎日を過ごした。お互いに内容は違うけど、一緒に宿題をやった。二人で、理科研究もやった。

ところで、その頃、○1歳になった愛美ちゃんの体は明らかに変化し始めていた。俺がそれに気がついたのは、来たその日に一緒にお風呂に入ったときだった。最初、以前から肉付きが良かった彼女の、お尻のあたりが太ったように見えた。でもすぐ、それよりも、もっと顕著な変化に気がついた。彼女の胸には、それまで無かった膨らみが二つできていた。それは紛れもなく膨らみ始めたおっぱいだった。これには、6年生だった俺も興奮した。おれは、「ああ、おっぱい」と思わず言った。二人で湯船に入ってるときに俺が気になってまじまじと見ていると、彼女は、「触ってもいいよ」といった。それまで、愛美ちゃんの胸を触ったことは一度も無かった。おれはそおっと腫れ物にでも触るように触ってみた。おもったよりも堅かった。愛美ちゃんは、「うーん」と気持ちよさそうな声を上げながら笑った。「気持ちいいの?」というと、「うん」というので、もっと触ってあげた。彼女が、気持ちよさそうにうっとりした顔をすると、俺はすごく興奮した。あと、彼女の股間のふくらみの周りにも、産毛よりも濃い毛が生えつつあった。

俺の方はというと、まだ以前と変わらぬ、つるつるだった。でもそんなことはぜんぜん気にしなかった。俺たちは以前と同じようにオチンチンをオマンコにはめて遊んだ。でも、その時から、はめながら、愛美ちゃんの胸を触ったりするようになった。夏休みも終わる頃、今度は、俺と母親が、愛美ちゃんを東京の家まで送り届ける事になった。俺たちは新幹線にのって東京にいった。新幹線の中を二人で探険した。乗車口のところで二人で外を見ながら、軽くキスをしたりして、いつものようにいちゃついていたら、可愛いと思ったのだろうか、カメラマン風のおじさんが、写真を取らせてくれと頼んできたりした。その頃、俺たちの親が、どこまで俺たちの関係を知っていたか定かじゃないが、キスしたりしてるのは知っていたかも知れない。なにしろ、本当に、いつもベタベタ引っ付いていたのだから。

彼女の家は、自分が3年生まで住んでいた社宅だった。ただ家自体は、建て替えられていた。でも自分に取っては、懐かしい故郷に戻ったような気持ちだった。母親は、叔母の家に一泊、俺は、愛美ちゃんの家に一泊した。彼女が、同級生の写真などを見せてくれた。俺の知っている子も沢山いた。今回は、どういう訳か、前回の別れの時ほど感傷的にならなかった。どういうのか、また冬休みになれば会えるという確信があったからかもしれない。俺たちは、次の日、俺たちは、近くの駅で「笑って」バイバイをした。ホームの上で、冬休みに絶対あおうねといって指きりげんまんをした。その約束は結局、果たされることは無かったのだが。

俺たちはまた手紙と電話にたよる毎日が始まった。ところが、そのうち、彼女の手紙の回数が減ってきた。手紙が3日4日来ないことがあった。そして、もう冬も近づいたある日、俺は一通の手紙を受け取った。それは愛美ちゃんからじゃなかった。封筒の差出人の欄にOO和也と書いてあった。何が書いてあったか詳しくは覚えていないが、とにかく、もう愛美ちゃんと付き合うなという内容だった。「愛美をこれ以上きずつけるな」というようなことが書いてあった。これもまた晴天の霹靂だった。俺が愛美ちゃんをいつ傷つけた?なんでそんな事を、このわけのわからん赤の他人に言われなきゃいけないんだと思った。俺は、早速愛美ちゃんに電話をした。彼女にその手紙の事を話した。そして、「ねえ、いったいこの和也って子は何?」と聞くと、「お友達。私がさびしいからいろいろ私の話を聞いてくれる」といった。俺が、「ぼく、愛美ちゃんを傷つけたの?」ときくと、「ううん、私はリョウ君好きだもん。」といった。

「じゃあなんで、その人はこんなこといってんの」ときくと、「知らない」というだけだった。俺は、和也という人と付き合わないでくれという事を言ったけど、彼女は、「なんで?和也君は、すごくいい友達だもん」というだけだった。そして、いろいろ問い詰めているうちに、彼女は黙ってしまった。俺たちは、多分一時間以上も無言で電話口に立ったままだった。次の日曜日に俺は愛美ちゃんに会いに行くことにした。親に、愛美ちゃんとどうしても話したいことがあるからと頼み込んで許しをもらった。俺はその頃よく一人で電車に乗っていたので問題なかった。俺は愛美ちゃんには何も連絡しなかった。彼女の家に着くと、お母さんが玄関口にでて、おれを見てびっくりして「あらぁ、リョウ君どうしたの?」といった。愛美ちゃんは遊びに行っていなかった。

お母さんは「寒いし、上がってまったら」と言ったが俺は、玄関の外でまった。俺は何時間も待った。愛美ちゃんのお母さんが途中で心配して何回か出てきて中に入るように奨めたが、俺は外で待ち続けた。日も沈みかけて、薄暗くなり始めた頃、愛美ちゃんが戻ってきた。彼女は一人じゃなかった。結構背の高い中学生らしき男の子の腕に自分の腕を絡めて嬉しそうになんか話しながら歩いてきた。俺の姿を見るなり、彼女の顔色が変わるのがわかった。彼女はあわてて、彼から離れた。彼女は「リョウ君、どうしたの」と一言いった。その中学生は俺を見て、「ああ、お前がリョウか」と吐き捨てるようにいった。愛美ちゃんは、「和也君」と一言いった。

愛美ちゃんは、夏に会ったときよりも、一段と大きくなって、体もさらに丸みを帯びていた。俺は相変わらずチビだったから、彼女の方が10センチくらい背が高かったかもしれない。その和也という男の子は、一見不良っぽいが、なんとなく格好よかった。彼は愛美ちゃんよりも優に頭一つ以上背が高かった。俺は、その二人の前に立って、自分がちっぽけで惨めな存在に思えた。そして、彼は、それに追い討ちをかけるように、「お前、愛美をこれ以上傷つけるなっていっただろう」といった。上から降りてくる既に声変わりした低い声は威圧感があった。愛美ちゃんに何か言いたかったが、何も言えずその場で立ちすくんでいた。愛美ちゃんが「リョウ君・・・」と何か言いかけたら、そいつは、遮るように「お前は何も言わなくていい」といって、それから、毎日悩んでる愛美ちゃんを自分がいかにして慰めているかという話をした。

俺は怒りと悔しさでカーッと頭に血が上るのがわかったが、あまりにも相手に圧倒されて、何も言うことができず、ただ唇をかんでいた。最後にやっとのことで、震える唇から搾り出した言葉は「愛美ちゃんは僕が好きなんだ・・」だった。彼は、「アホかお前は」といって一笑に付した。俺は悔しくて涙がボロボロこぼれてきた。とても自分にかなう相手ではなかった。愛美ちゃんはそれを見てか「リョウ君」といって泣き出した。彼は、「見ろ、お前のせいだ、もうこいつを苦しめるな」といって彼女の肩を抱き寄せた。俺は心臓を引き裂かれるような気がした。

俺はもうその場にいたたまれなくなって、そのまま彼らに背を向けると、何も言わずに走りだした。その場から一刻も早く逃げたかった。母親が新幹線の駅まで向かいに来てくれた。彼女は俺の様子がおかしいのに気がついたのか、「愛美ちゃんとなんかあったの?」と聞いてきた。俺は、我慢してたものが一気に噴出した。「お母さーん、僕さあ、僕さあ・・」といって母親の胸で泣き崩れた。彼女はそのまま何も言わずに俺を抱いて頭を撫でてくれた。

数日後に愛美ちゃんから手紙が来た。彼女の宛名書きを見ていると、あの憎たらしい中学生と腕を組んでいる愛美ちゃんの姿が目に浮かんだ。俺は開封せずにゴミ箱に捨てた。さらに数日後にまたもう一通来た。それも開けずに捨てた。冬休みになってもお互いに連絡を取らなかった。実は、愛美ちゃんは一回電話もしてきたが、俺が出るのを拒否した。俺は、あの中学生に対する嫉妬で気が狂いそうだった。毎日、胸が苦しくて、一日中ため息をついていた。元旦に彼女から年賀状が届いた。ぱっと見たところ何の変哲も無い型どおりの年賀状だった。ただ、最後にひとこと「リョウ君、ゴメンね」と書いてあった。俺は、あの中学生の顔がまた眼に浮かんだ。「ごめんね」と言われても許せなかった。それが彼女から来た最後のメッセージだった。俺は完全に打ちひしがれ、食べ物もしばらく喉を通らず、体重も減った。両親は心配していたはずだが、何も言わなかった。それ以降、家では愛美ちゃんの話題はいっさい出なくなった。

後日母親に聞いた話だと、あのあと、母親が愛美ちゃんのお母さんと話をしたらしい。向こうの親も何があったのかしらなかった。ただ愛美ちゃんもその後しばらくふさぎこんでいたらしい。あと、俺が捨てた手紙は、母親が密かに取って隠してあった。大人になってからからそれを読むと、当時の彼女の気持ちが手に取るように伝わってくる。結局、彼女は俺と離れ離れになった寂しさから、たまたま近所に住んでいてしりあった、中学生の彼と良く話すようになった。彼女は、彼がいろんな悩みを聞いてくれるから、お兄さんのような感じで付き合っていたのだが、彼は独占良くが強く、愛美ちゃんに彼氏がいるのがいやでしょうがなく、とにかく俺たちの中を妨害するようになった。あの日は彼女も彼に威圧されて、言いたいことがいえなかったというのだ。その後の手紙にも、彼女の悲痛な心の叫びが聞こえてきそうな内容だった。でも、そのときの俺は、もうあまりの嫉妬心から思考回路がオーバーロードを起こしてたから、その手紙をその時点で読んだとしても、おそらく、頭の中に入ってこなかっただろう。

俺は、勇気をだして、「愛美ちゃん」といった。彼女はびっくりしたようにこっちを見た。俺たちは廊下の真ん中で向かい合っていた。心臓がドキドキなっていた。空白の時間がすぎていく。2年生が俺たちの方を興味ありげにジロジロみながら通り過ぎていく。あの小学校から来た生徒は全体の4分の1しかいなかったので俺たちの事を知っている子は少なかった。俺はそこから、なんて切り出して言いかわからなかった。昨日からさんざん頭のなかでリハーサルしてきたのに頭のなかは真っ白で台詞が浮かんでこなかった。始業ベルが鳴った。俺はとっさに、「放課後、会える?」ときいた。彼女は、困ったような顔をしてだまっていた。「何組?」と聞くと、彼女は「2組」と答えた。俺は「じゃあ、あとで行くから待ってて」と一方的にいって分かれた。

その日は、一日中彼女のことばかり考えて、授業は上の空だったことは言うまでも無い。俺は、あまた頭の中で何を言うのかずっと考え続けていた。愛美ちゃんが待っててくれるかどうかもわからなかった。放課後、彼女のクラスにいくと、教室の端の方の机に、愛美ちゃんがぽつんと一人で座っていた。他にはだれもいなかった。俺は、扉を後ろ手で閉めると、彼女の方に近寄っていった。彼女は不安そうな顔をして、俺の方をみていた。彼女のところまでくると、俺は彼女の前の席に座った。おれは、心臓がバクバクドキドキして痛いほどだった。俺は、まずリハーサル通り「こんにちは」といった。実際に言ってみると、なんか間の抜けた感じだが、彼女もそれにこたえて「こんにちは」といった。

彼女の視線は、机の上にあった。「久しぶり」と俺が言うと、「うん」と愛美ちゃん。それから、俺は一生懸命一日中考えていた台詞をいおうとした。「愛美ちゃん、僕さ・・・」といいだすと、彼女は、「リョウ君、もう何にもいわないで。もう終わったことだし。私が悪いのわかってるし、なに言っても許してくれないってわかってるから」

「・・・・」おれは、なんか出鼻をくじかれて、次にどう言葉を繋げていいか困っていると、愛美ちゃんは、俺の方を見て、「リョウ君、元気だった?」と、助け舟を出してくれた。「うーん、まあね・・・・愛美ちゃんは?」

「私は、うーん、わかんない・・」とまた視線を落とした。「あのさ、なんていったっけ、あの男の子」「和也君?」

「うん、まだ、仲良くしてるの?」俺は、表向きは平静を装っていたが、実は、心の中は嫉妬心で胃がよじれるような気分だった。彼女は間髪いれず、「ううん、あの後すぐ別かれた」といった。この意外な返答に、俺は、一気に落ち着きを取り戻した。「ええ?」

「なんか、あの子、すごく嫌になったの。」「なんで?仲よさそうだったじゃん」「うーん、そうなんだけど・・」

「・・・」「なんか、リョウ君にすごい意地悪だったでしょ?」「うん」

おれは頷きながら、あの、ちょっと格好をつけた憎たらしい顔を思い出していた。また、内臓をギュウと捻られるような気分になった。「リョウ君がすごく可愛そうだった」

「・・・・」おれはなんて応えていいかわからずに黙っていた。「私がまんできなくて、後でいろいろ言ったら喧嘩になっちゃって・・」

「そうだっんだ」「信じてくれないかも知れないけど、あの時も、私、リョウ君すごい好きだったから」「でも、あいつも好きだったんだろ?」

「うん、でもちょっと違ったの」「・・・」「なんかリョウ君の悪口ばっかりいうから、私、リョウ君の方が好きだってはっきり言ったの」

「・・・」「そうしたら、怒っちゃって、それから私にもいろいろ嫌がらせしてきた」「そうか」

「なんかそれで、一気に嫌いになっちゃった」俺は、この予想外な話の展開に少しびっくりしたのと同時に、嬉しくて仕方がなかった。急に全身にエネルギーがみなぎってくるのがわかった。スーパーヒーローが、やってきて、いじめっ子を、こてんぱんにやっつけてくれたような、なんともいえない爽快感を味わっていた。「わたし、東京に行ってからさ、寂しかったから、お友達もいなかったし」

「・・・」「あの子が親切にしてくれたの。なんかお兄さんみたいな感じで」「・・・」俺は無言で頷きながら彼女の話を聞いていた。

「でも最後、なんかあんなると思わなかった」「そうか、知らなかった」と俺がいうと、「手紙にも書いたと思うけど・・」といって俺の顔をみた。俺は、読まずに捨ててしまった手紙の事を思い出した。「ああ、あの手紙・・・・あれ、読まないで捨てちゃった」

愛美ちゃんは驚いたような顔をして「ウソー、ひどい」というと、愛美ちゃんは俺の顔をにらんだ。俺は、一瞬、いい訳を考えようとしたけど、正直に本当の事を言った。「ごめん。だって、耐えられなかったんだよ」

「・・・」「僕さ、愛美ちゃんの書いた宛名を見るだけでさ、あいつの顔を思い出しちゃってさ」「・・・」

「なんか、心臓が引き裂かれるような気持ちになってさ、毎日、苦しくてため息ばっかりついてた」「ごめんね、本当にごめんね、私なんていっていいか・・・」彼女は下を向いた。「いいよ。もう終わったことだしさ、忘れようよ」

「うん・・・でも、わたし・・・・嬉しい、またリョウ君と話ができるなんて」このときの愛美ちゃんは本当に嬉しそうな顔をした。俺は可愛いなと思った。「わたし、またこっちに来るってわかったとき、リョウ君に会ったらどうしようってそればっかり考えてた。」

「・・・・」「あっても、無視されるだろうなって・・・」おれは、すこし心に余裕が出てきて「でも昨日、そっちが無視したじゃん」と意地悪くいった。

「うん、私なんか恐かったの」「何が?」「まだ怒ってんだろうなと思って」

「おれ、そんな顔してた?」「わかんないけど、なんて言っていいかもわからなかったし」そして、「ふー」と大きく息をすると、愛美ちゃんはうれしそうにニッコリ笑って「でもよかった。リョウ君まえと変わってなくて」といった。

「僕はもっと早く大きくなりたいたけどね、僕だけいつまでも子供みたいでさ」「でも、ちょっとおっきくなったんじゃない。」といって、愛美ちゃんは俺の足の先から頭のてっぺんまでながめた。「うん、そうかも、でも愛美ちゃんは随分変わったね、最初だれだかわかんなかった」

「私も大きくなった?」「ていうか、ちょっと太くなったんじゃない?」「いやだあ、もう、気にしてんだから」

「それに、すごいじゃん」といって、俺は自分の胸の前に両手を持ってくると、大きなおっぱいの形に動かした。子供の頃から肉付きの良かった彼女は、女性的な肉のつき方をして、さらにムッチリ度が増していたけが、特に2年間のうちに胸は良く発達して、セーラー服が窮屈に見えるくらいになっていた。「えっちー」といってい愛美ちゃんは俺のおでこをポンと叩いた。俺は、嬉しくて仕方が無かった。愛美ちゃんとこんな風に喋れる日が来るなんて、つい二日前まで思っても見なかったのだから。

思えば俺は、その前の二年間、愛美ちゃんの事を自分の心の中から消そうといつも努力しつづけていた。ほんの30分ほどの間に、俺たちは、以前ののりを取り戻しつつあった。驚異的だった。俺は、ぽんぽんと軽い会話を交わしながら、大人の女性になりつつある愛美ちゃんに新たに魅了されていた。二人の会話がふと途切れたとき、俺は愛美ちゃんの目を見ていった。「愛美ちゃん・・・」

愛美ちゃんは恥ずかしそうに「なあにぃ?恥ずかしいじゃん、そんな見たら。なにぃ?」俺は、本当は「好きだよ」、といいたかったけど、なんか気恥ずかしていえなかった。「うん、なんでもない」といってごまかすと、「なによう、いいかけて」と追及してきた。

おれは、かわりに、「僕さ、よく愛美ちゃんの夢を見てた」といった。「えー、ほんとう?私も」「エーどんな夢?」

「リョウ君が先に言って」「うん、大した事ないんだけどさ、・・・」といってから、俺は自分の夢の話をした。「へー」

「それだけ。面白くないでしょ。はい、今度、愛美ちゃんの番」「私のはねえ・・・ちょっと言うの恥ずかしい。やっぱやめる」といって恥ずかしそうな顔をした。「ずーるい、僕は教えてあげたじゃん」

「うーん、じゃ言う。私のはね、リョウ君とね、・・・海で『変なこと』してるの」と恥ずかしそうにいった。俺は、そのとき「変なこと」というすっかり忘れていた言葉を久しぶりに聞いて、心が騒いだ。なんか股間がムズムズとしてきた。俺は「『変なこと』って、どっちがエッチなんだよー」とわざと意地悪そうにニヤニヤして見せた。彼女はニコっとしたあと俺の目をじっと見て、「リョウくーん・・・・」というと急に思いつめたような顔をした。そして「わたし、今日ね・・・」といって、視線を落とした。

「今日どうしたの?」と俺がきくと、「わたしね・・・わたしね・・・」といって声を詰まらせた。彼女は、机の一点を見つめているようだった。俺はすこし待った。彼女の体が小刻みに震えるように見えた。

俺は、彼女の顔を覗き込むようにしてみた。俺の視線に気がついて、俺の方を見た彼女の目に涙がが浮かんでいた。俺が「え?泣いてるの」と思った瞬間、彼女の口元がギュウと歪んで、わーっと泣き出した。

俺は、立ち上がると、彼女のそばに行って、彼女を抱きしめてあげた。彼女は泣きながら、「ごめんねー・・・・・リョウ君・・・・本当にごめんね・・・・・リョウ君」とそれだけを何回も何回も繰り返した。

「いいよ・・・わかったから・・・もういいよ」という俺の目からも、涙がこぼれた。彼女の涙で俺の学生服の前が濡れた。

彼女はしばらく俺の胸でしゃくりあげるように泣きつづけた。そのときに不意に、ガラガラという音とともに、入り口の戸が開いて、男子が数人入ってきた。俺たちに気がつくなり、「おっとー」「ヤバイヤバイ」「なんか、なちゃってよ」と口々にいった。俺たちは、あわてて離れた。彼女はあわててセーラー服の袖手で涙をぬぐって鼻をすすりながら笑った。俺は、愛美ちゃんの手をとると、驚きのまなざしで俺たちを見ている、2年生を尻目に、教室を出た。俺たちは、外に出ると、校舎と校舎の間を通って、学校の外にでた。生徒が、門の周りに何人かたまっていた。俺たちは、無視して、あてもなく、ただ、人のいないほうへ向かって歩いていった。

歩きながら愛美ちゃんは俺に聞いた。「リョウ君って、付き合ってる子とかいるの?」俺の頭にある女のこの顔が一瞬浮かんだが、すぐかき消した。2年生の時にちょっとした事があった。でもその時点では付き合っているという状態ではなかった。俺は「ううん、いないよ。愛美ちゃんは?」と聞き返した。

愛美ちゃんは何の躊躇もなく、「私もいないよ。だってこっちに来たばっかりじゃん」といった。そのあと俺たちはしばらく何も言わないで歩いていた。でもお互いに何を言いたいのかわかっていた。俺たちは、畑の間の細い道を歩いていた。周りには誰もいなかった。しばらくして、愛美ちゃんがぽつりといった。

「わたし、また前みたいにリョウ君と仲良くしたいな」。俺は「うん、僕も」といった。俺たちは立ち止まってどちらからともなく抱き合った。そしてお互いの唇を求め合った。2年半ぶりのキスだった。俺たちはお互いの舌を絡めあった。これでもか、これでもかというように、絡めあった。俺は、行き先を失って、さまよっていた俺の魂が、やっと、帰るところを見つけたような、安堵感を味わっていた。俺は愛美ちゃんのつぶった目からツーっと一筋の涙がこぼれ落ちるのを見た。このときほど、愛美ちゃんが愛おしいと思ったことはなかった。俺はこのとき世界中で自分が一番幸せ者だと思った。あまり誇れた話じゃないんだけど、俺は中学2年生の頃から帰宅部だった。そもそもは友達に誘われて一緒に剣道部に入ったんだけど、あまり面白くなくて、次第に練習をサボるようになって、2年生になる頃から殆ど行かなくなってしまった。そして、放課後、悪ガキとつるんで悪い事をするようになった。親たちは俺が部活に行ってないのは知ってたが、悪がきとつるんでいるのは知らなかった。

だから何も言わなかった。でも今考えてみると、もし愛美ちゃんが帰ってこないで、あのまま、あの連中と付き合っていたら、どんどん悪い方に転がって、高校も行かず、今頃、何処かの牢屋にでも入っていたかもしれない。事実ヤクザになったやつもいる。でも結果的には、帰宅部だったというのは、俺と愛美ちゃんに取ってはたいへん好都合だった。俺たちは部活が無かったから学校が終わると自由だった。彼女は実際は、放送部に入っていたのだけど、別に、練習なんていうものが毎日あるわけじゃないので、帰宅部と同じようなものだった。彼女は、最初の2,3ヶ月くらい、また例の社宅に住んでいた。そしてそのあと、彼女の家族は、新築の家に移り住んだ。俺は毎日彼女の家経由で通学した。そして、前みたいに土曜日の夜どちらかの家に泊まるのを許してくれた。俺たちは中学生になっていたけど、お互いの両親にとってみたら、俺たちは前と変わらない子供に見えたのだろう、以前と同じような扱いだった。

例えば、俺たちは相変わらず、一緒にお風呂に入ってたし、同じ部屋で寝る事も許されていた。殆ど兄妹と同じような扱いだった。でも今兄妹という字を書いて思ったのだけど、学年は確かに一年離れているけど、考えてみると彼女は4月生まれだし俺は3月生まれだから、殆ど、同い年だったし、彼女の方が、体の発達も精神の発達も早かったから、俺は愛美ちゃんのお兄さん役では無かった。同い年って感じか、強いて言えば、弟役に近かったのでないかと思っている。なんにつけても、彼女にリードされていた。それに、周りから見ても、多分俺のほうが弟のように見えただろう。彼女は体型的には成人女性のにかなり近づいていた。服次第で、女子高生と言っても誰も疑わなかっただろう。それに対して俺は、まだ成長期前で、子供みたいな感じだった。でもその頃ようやく俺も少しずつ身長が伸び、かろうじて、155センチ前後の彼女と同じくらいにはなっていたと思う。俺たちにとって何よりだったのは、両方の親が俺たちの仲を支持してくれていたということだろう。それは、両親同士付き合いがあったのと、子供の頃からの長い実績があったので当然なのだが、巷に溢れるような、女の子の両親から「娘に手を出すな」なんていわれ、親の目を盗んでこそこそ付き合ったりするようなカップルと比べたら、なんと恵まれていたことだろう。ただ、俺たちの本当の関係、肉体関係があったことは、親たちには絶対言えない秘密だった。

親たちがどこまで知っていたかは聞いたことがないので、わからないが、キスをしているところぐらいは目撃されていたとしてもおかしくは無いだろう。でもそれぐらいは多めに見てくれていたのかもしれない。大体中学生にもなればデートの最中にキスの一つや二つぐらいは、その当時でも当たり前と思われていたのではないだろうか。いずれにしても、俺たちが、だれもが羨むほど愛し合っているのを一番良く知っているのは俺たちの両親だった。俺たちが仲直りしたときも、俺たちの両親達は喜んでくれて、俺の両親は、早速次の土曜日に愛美ちゃんを招待してくれてケーキまで買ってきて祝ってくれた。さて、せっかく仲直りしたから、ちょとエッチな話題に移ると、最初は、仲直りしたもの、やはり2年間のブランクは大きく愛美ちゃんが初めて家に泊まりに来る前の2,3日は会ってもキスをする位だった。やはり、俺としては、彼女の体のあまりの変化に圧倒されていたという感じだろうか。お互いに子供だった以前と何か勝手が違っていた。その頃までに、さんざんエロ本等で、大人の体に興奮する事を覚えていたから、彼女の裸を想像するだけで、非常に興奮した。愛美ちゃんが泊まりに来たときに、母親が、「二人ともご飯の前にお風呂に入ってきたら?」といった。小学生の頃、何回も聞いた台詞だった。そのとき母親が「二人とも」を「二人一緒に」と言う意味で言ったかどうかは分からない。でも俺たちは、自然とそういう解釈をした(別に違和感はなかった。何しろ、高校生になるまで母親と一緒にお風呂に入るような家だったから)。でも俺たちは、正直いってちょっと恥ずかしかった。

俺たちは、洗面所で服を脱いだ。彼女は、最初恥ずかしそうだった。彼女がシャツを脱いで、俺に背を向けてブラジャーを取った。彼女は恥ずかしいのか、俺の方を向いたときは腕組をするようにしてオッパイを隠していた。オッパイの膨らみは両手から大きくはみ出していた。それから、彼女は「リョウ君、みたい?」といたずらっ子のような顔をして言った。俺はゴクリと唾を飲んだ。彼女が「ジャジャーン」といって手を離した瞬間、俺ははっきり言って、びっくりした。度肝を抜かれた。おったまげた。鼻血が出そうになった。目の前で揺れていたオッパイは、恐ろしく巨大だった(少なくとも俺にはそう見えた)。

その頃はオッパイの大きさなど、全然興味がなかったので、何カップか聞いたこともなかったが、中学生の俺の目から見た彼女のオッパイはとにかく大きかった。実際、男子生徒の間で、あいつオッパイでかいな、注目されるぐらいの発達ぶりではあった。ま、それはともかく、そのとき俺のチンチンが見る見る大きくなったのは言うまでもない。それから、二人で裸になった。彼女は腰の周りに肉がついてお尻から太腿にかけてムッチリとして、完全に大人の女性の体型になっていた。そして、太腿の付け根のY字になった部分は、以前見慣れた縦筋一本に変わって黒い毛で覆われていた。俺は、それを見て、さいしょ、愛美ちゃんのように思えず、異様に興奮したのを覚えている。まるで他人のようだった。

俺の方はというと、相変わらず子供体格だった。背は少しずつ伸びてはいるものの、声変わりして、ビューンと背の伸びたクラスメートがうらやましかった。下も相変わらずツルツルだった。(いや、名誉のために、一見そうだったかもしれないが、実は何本か薄い毛が出てきていたという事にしよう)。でもオチンチンは結構成長していて、半分皮が剥けかけていた。勃起すると完全に亀頭が露出した。興奮してビンビンに剥けた俺のオチンチンをみて、愛美ちゃんは「うわー、リョウ君、オチンチン大きくなったね」といった。でも中学生の俺は、別に嬉しくともなんとも無かった。その頃、大きさなんて気にした事もなかった。一緒に入ると、なんか以前と比べて急に湯船が小さくなったように感じた。二人が入ると、結構狭かった。でもそんな事よりも、俺はとにかく彼女の胸の膨らみが気になってしょうがなかった。あの夏休みに膨らみかけた彼女の胸から目が離せなかった時と同じだ。でも今回はそれよりも数十倍強烈だった。

彼女は「なあにぃ?リョウ君、さっきから私のオッパイばっかり見てる」といって嬉しそうに笑っていった。「だって、スゴイんだもん」と俺が言うと、「おっぱい見たことないの」といった。「お母さんのはあるよ。でもこんなに大きくないじゃん」と母親の垂れ乳を思い出しながら言った。本当は2年生の頃に、他の女の子のオッパイを見たことあったのだ。でもその事は黙っていた。今彼女に言う必要の無いことだった。

彼女はあの夏休みの時と同じように「触ってもいいよ」といった。俺は生唾をゴクリとのむと、大きなゴムまりのようなオッパイを両手で撫で回した。俺に取っては、本当に大きかった。手の中に納まるどころか、一つを両手で抱えても有り余った。なんともいえない不思議な感触だった。柔らかくて気持ちよかった。愛美ちゃんは、気持ちよさそうな顔をして「ハァハァ」と口で息をした。俺が「気持ちいいの?」って聞くと、「うん」といって頷いた。俺は、さわり心地が良くて、しばらく、オッパイを触っていた。

彼女は、俺の股間に手を伸ばして、俺の固くなったオチンチンを触った。俺は堪らなくなって、彼女の腰を両手で引き寄せた。すると、彼女は、俺の上にまたがってオチンチンを持つと、自分の入り口に当てて、ゆっくり腰を下げた。俺のパンパンに張り詰めたオチンチンはゆっくり彼女の中に入いっていった。彼女の口から、「ああああ」という気持よさそうな声が漏れた。本当に気持よかった。夢のようで信じられなかった。ほんの数日前、誰が愛美ちゃんと俺がこんな事をしていると予想しだだろうか。誰が俺は、久しぶりだったのと、愛美ちゃんと仲直りできたことの嬉しさと、目の前に揺れる巨大な膨らみとのトリプルパンチで、アッと言う間にいきそうになった。以前だったら、かまわずにそのままいってたんだけど、俺はその時既に精通があって、射精するようになっていたから、あわてて彼女の腰を向こうに押して中から引き抜いた。間一髪で、俺はお湯の中に発射した。

とたんに、彼女のお臍の辺りに、なんか乳白色のものがフワフワとくらげのように浮かんだ。俺が「ああ、出ちゃった」というと、愛美ちゃんは「うわあ、えっ、何これ?」といって嬉しそうだった。俺は、フワフワ浮かんでいる精液を手桶ですくいながら、2年生のある日、オナニーをしてたらピュッピュッと精液が初めて出たという話をした。彼女はものめずらしそうに「精子が出ると気持いいの?」とか「精子って何回でもでるの」とかいろいろ聞いてきた。その時の彼女の反応をみて、俺は、彼女が俺以外の子とエッチしてないと確信した(俺は怖くて聞けなかった)。俺たちは、避妊についても話し合った。前みたいにやりたいままに、やりっぱなしじゃだめだとお互い自覚した。

その日の夜は、生まれて初めてコンドームを使った。俺は親が大量にコンドームを買い溜めしてあるのを知っていた。ある日、母親に頼まれて両親の部屋の掃除機をかけていたら、靴箱のようなものが置いてあって、ふたが開いていた。中には、1ダースいりのコンドームの箱がぎっしり。俺はその時、自分の両親がそんな事をしているという当たり前の事実を知って唖然とした。30分後に戻った時にはその箱は片付けられていたが、タンスの引き出しにしっかり入っているのをすぐ発見した。愛美ちゃんが泊まった日、俺はあらかじめそのタンスの引き出しから、こっそり一箱くすねて置いた。まだ20箱くらいあったから、どうってことはなかった。俺たちは、親に「おやすみなさい」を言って、自分達の部屋に入ると、二人で、コンドームの箱を開けて、説明書を一生懸命読んだ。

楽しかった。変な話だが、何となく大人になったような気がした。なんか、正式にエッチをするような感じだった。いかにも、「これからエッチな事をしまよ」といっているみたいで、ドキドキワクワクした。説明書を読み終わると、俺はパジャマを下げてオチンチンをだした。言うまでもなく、既にビンビン状態だった。愛美ちゃんは、説明どおりに、先端の精子溜めをつまんでよじると、ゴムの輪っかを俺の亀頭に被せようとした。愛美ちゃんは慣れていなかった上、我慢汁で、亀頭が既にヌルヌルしていたので、すんなりとうまく被さってくれなかった。俺は、嬉しくてしょうがなかったのと、愛美ちゃんの体の変化に興奮しまくっていたので、愛美ちゃんが慣れない手つきで、先っぽのところでゴチョゴチョしているうちに、堪らなくなって、ビュッビュッビュッと愛美ちゃんの手の中にいってしまった「ヒャー、やだー、ちょっとリョウくーん」といった愛美ちゃんは嬉しそうだった。俺は固いままだった。ティッシュでヌルヌルを拭いてからもう一回挑戦。今度はうまくかぶさった。愛美ちゃんは嬉しそうに、ゴムの上から、オチンチンにチュっとキスをした。

リビングの方から聞こえてくる両親が見ているテレビの音を意識しながら、俺たちはゆっくりキスをした。愛美ちゃんは口をはなして、「リョウ君、大好き」というと、また俺の口に吸い付いてきた。そして、我慢が限界に来ると、愛美ちゃんはパジャマの下を脱いでパンツを下ろして、俺の上にまたがった。そして、俺のオチンチンを持って自分のおまんこの入り口に当てると、ゆっくり中に入れた。彼女は「はぁーっ」と気持よさそうに大きな溜息をついた。彼女は俺の腰の周りに脚を回した。それから、彼女は、気の向くままに腰を上下前後左右に動かし始めた。俺は、彼女のパジャマを押し上げてオッパイをむき出しにした。彼女の動きに合わせて、胸の大きな膨らみは俺の目の前で揺れた。彼女は一心不乱に動き続けた。そして、気持よくて喘ぎ声が出そうになるのを我慢しながら、俺に「オッパイにキスして」といってきた。

俺はおっぱいを両手で抱えながら、左右かわりばんこに乳首をチュッ、チュッと吸ってあげた。そうしたら、「ああ、気持いい」といいながら、彼女は俺の頭を抱きしめて、俺の顔をオッパイにギュウッと押し付けた。俺は彼女の腰とかお尻に手を回した。以前の愛美ちゃんと比べ物にならないほど、肉がついて、柔らかかった。俺はなんか気が遠くなりそうだった。お尻を抱えて動かしながら、顔に押し付けられたオッパイを舐めていたら、彼女は「あああ、リョウくーん」と押し殺したような声を出して、あそこをピクピクと痙攣させながら、いってしまった。俺もすぐ後を追うように発射した。俺たちはしばらくその体勢のまま、絡み合っていた。そのうち、オチンチンがしぼんで来たような気がして、あわててオチンチンを引っこ抜いて、コンドームを引っ剥がした。彼女の愛液でグチョグチョのコンドームの先にしっかりと精液が溜まっていた。愛美ちゃんは嬉しそうに指でつまんだりしてみていた。俺たちは、それをしっかりティッシュに包んで、わからないようにゴミ箱に捨てた。俺たちは幸せだった。本当に幸せだった。俺たちは満ち足りた気分だった。そのあと、ちゃんとパジャマを着て、布団の中で抱き合っているうちに寝てしまった。それがおれの人生で一番幸せな夜だったかもしれない。

その頃から、愛美ちゃんと俺は、基礎体温をつけ始めた。俺は、愛美ちゃんと二人で市の図書館に行って密かに避妊法の勉強をした。いろんな避妊方法があることがわかったが、どれも大変そうだった。中学生の俺たちには、病院に行かなきゃならないものは、どれも無理だった。基礎体温法というのは自分達でもできそうだった。理屈にかなっていた。そこで早速、二人で、恥ずかしいのを我慢して婦人用体温計を買いにいった。店のおじさんは、避妊用の道具を買いに来た中学生のカップルをみて胡散臭そうな顔をしながらも、何も聞かずにだまって売ってくれた。その頃、学校一の理科少年だった俺は、毎日彼女の記録をつけるのを手伝った。

彼女は生理が始まってから既に2年、彼女の周期は驚くほど安定していた。生理一日目から毎日つけた折れ線グラフを重ねると、毎月殆ど1日2日の差で体温の上昇日が重なった。だから危険日も簡単に予想できた。俺たちは排卵予定日の前後数日を除いて、いつも生で中出しし放題だった。でも妊娠しないという確信があった。彼女は手帳に、危険日を書き込んであった。俺たちは、下手な大人よりも、避妊に関してよく知っていたかも知れない。時々放課後とかお昼の放送の時間に愛美ちゃんと一緒に放送室によく行った。放送室は、防音壁で囲まれていて外の音は入って来ないし中の音は外に漏れないようになっているので、中から鍵を閉めてしまえば、完全な密室だった。今考えると、信じられない話だが、俺たちは他の生徒がいない時、放送室でエッチした。防音室だから、思いっきり声を出しても大丈夫だった。マイクのスイッチが入っていないのを確認したらの話だが。

実はあるとき、危うく、全校に俺たちのエッチの実況中継をするところだった。彼女は昼の放送の当番だった。その日は彼女一人しかいなかった。音楽をかけたり、放送したりするのだが、俺たちはマイクのスイッチが入ったままになってるのに気がつかないで、中でふざけていた。なんかいい雰囲気になって、ちょっとエチな状況になりかかっていたとき、ドンドンドンと扉を叩く音。鍵を開けると、放送部の女の子の一人が血相変えて「あんた達、何やってんの、全部聞こえてるよ」。俺たちの顔から一瞬にして血の気がさっと引いた。みると、マイクのスイッチは確かにオンのまま。ヤベー、あと、数分あとだったら・・・さて、その年の夏の出来事について書こう。愛美ちゃんの家族とうちの家族といっしょに泊りがけで海水浴に行った。浜O湖の弁O島というところだ。

中学二年生の愛美ちゃんの水着姿は、眩しかった。ピチピチして引き締まっていた彼女の肢体は、俺の目を釘付けにした。彼女の大きなオッパイを包むが競泳タイプのワンピースのがきつそうだった。ハイレグカットのから伸びた足が魅力的だった。裸の彼女を見慣れている自分でも魅了された。俺たちは、遠浅になったところをずっと沖の方まで行ってでふざけていた。親たちは、砂浜にすわり、まだ小学生の俺の弟と愛美ちゃんの妹は波打ち際で遊んでいた。どこまで行っても水は俺たちの胸ぐらいの深さだった。親たちが豆粒のように見えるとこまで来ると俺たちは、キスをした。俺の口の中に愛美ちゃんのしたがニュルーと入ってきた。俺も負けじと愛美ちゃんの口の中に舌を入れた。海の水がついて塩辛かった。あっという間に俺の股間はパンパンに膨らんで海水パンツの前を押し上げた。

愛美ちゃんは俺の手を取ると、自分の胸に持っていった。俺は、彼女が水着に着替えてから、ずっとそのゴムまりのような膨らみに触りたくてしょうがなかった。ぴっちりした水着に包まれたその膨らみは弾力性があって柔らかかった。彼女の息遣いが荒くなるのがわかった。俺も心臓がドキドキするのがわかった。

彼女は自分から、肩紐をはずして大きなオッパイを引っ張り出した。俺はすかさず、生のオッパイを揉んだり撫でたりした。相変わらず、柔らかくて気持がよかった。彼女は「あはーん、ハァ、ハァ」と悩ましい声をだして喘ぎながら、俺の股間に手を伸ばしてきた。俺のオチンチンは完全に上を向いて、カチコチになっていた。彼女は海水パンツの中に手を入れると、俺のオチンチンを弄んだ。

俺は早く彼女の中に入れたい衝動にかられた。でも二人とも海の中だ。つかまるところもないし、寝転ぶわけにもいかないし、どうしようもなかった。近くに境界線を示すブイがぷかぷかと波に揺れているだけでつかまれるようなものは何もなかった。愛美ちゃんも我慢できなくなったようで、「リョウ君、入れて」と催促してきた。俺がどうしようかと考える間もなく彼女は俺の首に手を回して俺に飛びついてきた。彼女は足を俺の腰の周りに回すと自分の股間を俺の固くなった棒の上にグイグイ押し付けてきた。いわゆる、駅弁スタイルだ。海水の中で彼女は軽かった。

俺たちはまたキスをした。彼女は、「ねえ、早く入れて」とまた催促して来た。俺は海水パンツを下ろして海水の中でオチンチンを自由にした。それから彼女の水着のまたの部分をめくった。水中でも、そこがヌルヌルになっているのがわかった。俺は、オチンチンを彼女の股間に持っていくと、入り口に押し当てた。彼女は自分から腰をずらして、オチンチンを体内に導きいれた。「あーん」と気持よさそうな声を上げた。俺たちは海の中でゆっくり揺れた。ぬるま湯のような水が気持ちよかった。時々波が通るたびにあがっては下がる水面にあわせて俺たちも動いた。俺たちは幸せだった。そうやって、密かに水面下ではめている間にも、知らない人たちが近くに泳いできたりしてたけど、俺たちは、気にしないでエッチを続けた。絶対に見えていないと思ってもドキドキした。そのうち、愛美ちゃんは、「リョウくーん」といって俺にしがみついて、いってしまった。彼女の下半身がギュウギュウと俺のオチンチンを締め付けてきた。俺も我慢できなくなって彼女の体内に思いっきり放出した。俺たちのグラフによると、その日は、安全日だった。しばらく俺たちはそのまま波と一緒に漂っていた。俺が彼女の中から引き抜くと、例によって、白い鼻水のような精子がプカプカと浮かんだ。俺たちは、一緒に笑った。俺たちのすぐ横でブイが上下に揺れていた。

それからの数ヶ月の間、俺たちはまさに幸せの絶頂だった。毎日が楽しかった。俺は愛美ちゃんがいるから、生きているんだと思った。彼女も多分同じ気持だったに違いない。俺は、毎朝自転車で愛美ちゃんの家まで彼女を迎えにいった。そこから、彼女と2人で手を繋いで仲良く歩いて登校した。俺たちの中は学校でも有名だった。でも流石に中学生ともなると、誰もからかう者はいなかった。そしてどちらかというとみんな羨望の眼差しで俺たちを見た。学校の近所に住む全然知らないおばさんまで俺たちの事をしっていて、たまに何かの理由で俺が1人であるいていると、「あんた彼女はどうしだだい?」と聞かれた。

俺たちは、学校では、昼休みには放送室にいったり、そうでない時は、体育館や、屋上に上って、そこで逢引をした。ある時は唯々ふざけあった。ある時は、クラスメートの悪口を言い合った。またある時は、将来を語り合った。そして、チャンスがあれば、エッチをした。あるとき、体育館の跳び箱などの器具をしまってある場所にはいって、跳び箱と跳び箱の間に座って二人で話をしていた。そうしたら、ガラガラと戸があいて、他の生徒が入ってきた。俺たちは、息を潜めていたら、どうも、カップルのようで、男女の話し声が聞こえてきた。俺たちがいるのに気がつかずに、なんかエッチな事を始めたようで、女の子のエロっぽい喘ぎ声が聞こえ始めた。俺たちはそうなったら、出て行くわけに行かず、そのまま潜んでいたのだけど、あまりにも声がエッチで、自分達も我慢できなくなって、エッチをして始めてしまった。そうしたら、愛美ちゃんの声が大きかったのか物音がしたのか、そのカップルが、他に人がいるのに気がついて、あわてて出て行ってしまった。

顔をみるチャンスが無かったので結局誰だったかわからずじまいだったが、少なくとも俺たちのほかにも似たような事をやってるカップルがもう一つあったということがわかった。冬が近づくと、俺はいちおう受験勉強というものを始めた。その地区は、高校受験は殆ど内申書でだいたい決まるといわれていたが、それでも、入試の点数が悪かったらいいところには入れない。俺は、先生と親と話し合って、近所の県立の進学校と、滑り止めにちょとお離れた場所にある私立の進学校の二つを受ける事にした。俺の勉強の邪魔をしないようにと、愛美ちゃんは、自分も勉強道具をもって遊びに来た。それでは、勉強にならなかっただろうと思うかもしれないが、結構それでも勉強がはかどった。

県立高校は、うちから中学校に通う途中にあった。だからそこへ行けばいままでどおり毎日愛美ちゃんと通うことができた。でも私立高校は、電車を乗り継いで1時間ぐらいかかった。だから、県立高校に行けなければ、愛美ちゃんと会える時間が減ってしまうと思うと、俄然やる気が出てきた。愛美ちゃんも応援してくれた。俺が数学の問題を解いている間に英語の単語カードを作ってくれて単語を覚える手伝いまでしてくれた。彼女にとっても俺が県立に入れるかどうかは大問題だった。俺が県立にいって、次の年に彼女が入るというのが俺たちの計画だった。冬になると、彼女は、俺が風邪を引かないようにと襟巻きを編んでくれた。毎日毎日俺が勉強する脇で編み棒を動かしていた。クリスマスの頃には、おそろいの赤と紺色の可愛い襟巻きができた。俺たちはどこに行くのもそれを首に巻いていった。

愛美ちゃんは、本当にいい子だった。小学生の頃は親に隠れていろいろと悪い事をしたけど、基本的に素直でいい子だった。中学生になってから、益々いい子ぶりを発揮して、俺の母親からいつも褒められていた。愛美ちゃんと仲直りしてから、殆ど毎日のように愛美ちゃんは俺のうちに来ていたから、殆どうちの子同然のようになっていた。母親が晩御飯を作るのを手伝った。食器の片付けも手伝った。母親がいつも「女の子は、お手伝いしてくれるからいいわね、うちも女の子がいればよかったわ」と口癖のように言った。「でも、愛美ちゃんいつもお母さんの手伝いしてるからいいじゃん」、と俺は密かに思っていた。俺は、10時頃になると、愛美ちゃんを自転車の後ろに乗っけて送っていった。

彼女の家はすぐ近くだった。俺たちは、名残惜しんで、寒いのにも拘らず、玄関の外で立って話した。そして物陰でしばらく抱き合ってキスをした。そしてお休みを言って別かれた。気温がどんなに低くても、愛美ちゃんの襟巻きで包まれた首と、心の中だけは寒くなることは絶対無かった。二学期からは、愛美ちゃんの家族が新しくて広い家に移ったので、俺はよく勉強道具を持って泊まりに行った。ここでも俺は家族同然の扱いで、お風呂はもちろんのこと、寝るのも愛美ちゃんと一緒だった。愛美ちゃんの部屋は2階にあった。隣は小学校3,4年生の妹の部屋だった。愛美ちゃんの部屋はベッドが置いてあったが、俺が行くと、お母さんが、俺達のために布団を二つ出して並べて敷いてくれた。俺たちは、パジャマに着替えて歯を磨いて愛美ちゃんの両親に「おやすみなさい」といって、部屋に入って2人きりになると、思う存分エッチをした。

その頃は以前みたいにのべつ幕なしじゃなかったから、夜になるのが楽しみだった。俺達は基礎体温グラフを見ながら、ちゃんとコンドームを使った。そのあたり今考えても我ながらしっかりした中学生だと思う。確かに基礎体温法は完璧ではないかもしれないが、それで危険日以外は必ず中だししてたにも拘らず一度も妊娠しなかった。俺たちがエッチしていたのは奇跡的にどちらの親にも気がつかれなかった。直接たずねたことはないが、もし気がついていたら、いくらなんでもなにか言っただろう。ところが、一度だけ、彼女の妹に見られたことがあった。俺たちが部屋に入って、始めたところだった。愛美ちゃんが俺の上に乗っかって喘いでいたら、部屋の入り口がバッとあいて、妹が「お姉ちゃん・・」といって入ってきた。なにか用事があったのだろう。彼女の親が来る時は、階段を上ってくる音が聞こえるのでさっと布団の中にはいってしまえばよかった。それにいったん「おやすみなさい」をした後は、部屋に来ることはめったに無かった。でも、妹は隣の部屋だったから全然気がつかなかった。

愛美ちゃんは一瞬止まってから慌ててばたばたと布団の中にもぐりこんだ。妹さんは、何も言わないで行ってしまった。俺たちは、そのあと、おかしくなってクスクス笑ってしまった。そして、どうせあの子には何してたかわからなかったよ、という事にした。でも考えたら、俺たちが始めてエッチをしたのはそのくらいの年齢だった。後日大人になってから愛美ちゃんの妹さんと話していて、話題がその事に及んだとき、彼女は、ちゃんとその時の事を覚えていた。でもそのときは何をしているのかわからなかったそうだ。ただ愛美ちゃんが俺の上にのっかて遊んでるとおもったそうだ。さて、3学期にはいって、いよいよ受験が近づいた。愛美ちゃんは色んな事をしてくれた。俺のうちで、アップルパイを焼いてくれたこともあった。ケーキを作って、合格ケーキといって、上に「合格」って字を書いてくれた。

でもじつは状況はあまり芳しくなかった。学校の先生から内申点がちょっと足りなくて危ないといわれた。入試でかなり頑張らないと難しいかもしれないといわれた。俺はその事を愛美ちゃんに告げた。彼女は意外と明るく、「大丈夫だよ、リョウ君は、かしこいから」といっていた。試験の数日前から俺たちは気を引き締めるために、禁欲生活を始めた。愛美ちゃんは「わかった?今日から無しだよ」といった。

「そんな・・・」と俺。「試験がうまく行ったら、私の体がご褒美だからね」と愛美ちゃん。「じゃあうまくいかなかったら?」と俺がいうと、「もう一生エッチできないね」という。俺がすねた顔をして、、「いいよ、誰か他の子とするから」といったら、「こいつー」といいながら俺をこちょこちょとくすぐった。

「きゃっはっはっはっ、わかった、わかった、他の子としない」といっても、彼女は「許さねー」といってさらに、こちょこちょ。俺は、「そっちがそう出るなら、仕方ない」といって、ぎゅうっと彼女を抱きしめて口を口をふさぐ、彼女は反射的に俺の口に舌を差し込んで俺の舌に絡めてくる。1,2分そうやってキスをしたあと、「プふぁー、はぁはぁはぁ、どうだ分かったか」と俺がいうと、「わかった許してあげる」と彼女。こんな感じで俺たちはじゃれあった。

試験の当日、おれは愛美ちゃんはキスで見送ってくれた。俺はあまり自信が無かったが、「よし、がんばるぞ」といって出かけた。試験は感触は悪くなかった。でも点数が足りるかどうかはわからなかった。

その日の夜、彼女と一週間ぶりにエッチをした。俺は、彼女に、あんまりよくなかったかもしれない、と正直に言ったが、彼女は、「いいよ。よく頑張ったから、ご褒美あげる」といって、上を脱いでオッパイをむき出しにして俺の膝の上に座った。そういうときの彼女はこの上なく可愛いかった。彼女は俺の顔にオッパイを押し付けた。俺は試験が終わった開放感から、彼女を思う存分味わった。試験の結果が来た。だめだった。俺たちは結局4月からまた別れ別れにならなければならなくなった。でもこの世の終わりではなかった。一緒に通学できないというのと、会える時間が2,3時間減るというだけの話だった。愛美ちゃんもその悪い知らせを、明るく受け入れた。「いいじゃん、別に会えなくなる訳じゃないし、休みの日にはまた泊まればいいし」といってニッコリした。でもこれがとんでもない間違えだった事にその時点では気づきようも無かった。

4月にはいって俺たちは別々の学校にいった。週日はなんだかんだ、忙しくてあえない日さえあった。でもその代わり休みの日はお互いの家にに泊まりにいって一日中べったりした。だから2人は十分幸せだった。俺たちは、会うと、学校のことやら、将来のことやらを話し続けた。俺たちは、年取って死ぬまでの人生設計ができた。でもそんな幸せな日々も長続きしなかった。俺たちは運命の女神の残酷な仕打ちをまたぞろ経験する事になるのだ。あれは、5月半ば過ぎのある日、俺たちは愛美ちゃんのお母さんの誕生日プレゼントを買いに行った。このときのことは俺は一生忘れることができないだろう。俺たちはあるデパートの食器売り場を見ていた。いろんな形や柄の食器が所狭しと並んでいた。俺たちは、真っ白い食器がならんでいる棚なの前に立っていた、彼女は俺の腕のを両手で掴んで俺にしなだれかかるようにして、「ねえねえ、わたしの夢聞いて」といった。

「いいよ、なあに?」と俺。彼女は「私ね、結婚したらね、こういう真っ白な食器をそろえるの」とうっとりした表情でいった。俺が「真っ白の食器じゃ詰まんないじゃん」というと、「だめ、真っ白じゃなきゃだめなの」といった。「そうじゃないと、料理の色が綺麗にみえないでしょ」「そうかな」

「うん、そいで、リョウ君においしい物作ってあげるの」と嬉しそうにいった。「なに作ってくれるの」「うーん、リョウ君のすきなカレーと・・」

「ああ、おいしそう」「あと、リョウ君の好きな餃子と・・・」「ああ、おなかすいてきちゃった」

「あとリョウ君の好きなグラタン」「ああ、食べたいね」と俺がいうと、愛美ちゃんは「うん、ねー、いいでしょう?」といって俺の腕をさすった。それから彼女は「ねえ、白い食器買ってくれるでしょ?」といって、俺の肩に頬を乗っけた。おれは、「うん、じゃあ結婚したらまず最初に白い食器を買おう」といった。彼女は嬉しそうにニッコリ笑うと、「リョウ君大好き」といって、彼女は俺のほっぺたにキスをした。

俺はこんな、ささやかな事を「夢」といって嬉しそうに話す愛美ちゃんが、愛おしいくて仕方なかった。同時にこの上なく幸せな気持になった。このときの彼女の笑顔は俺の脳裏に今でもしっかり焼き付いている。これが俺が覚えている愛美ちゃんの最後の笑顔だった。この次の日、彼女は大型トラックにはねられて、帰らぬ人になった。1人で下校の途中だった。

その日、学校から帰ると、俺の母親が険しい顔をして、玄関で待ち構えていた。「愛美ちゃんが大変なことになっちゃったの」おれは彼女の言うことが最初わからなかった。それから、2人で病院まで駆けつけた。案内された病室のベッドによこたわる愛美ちゃんには既に息がなかった。

彼女の傍らで彼女の母親が泣きじゃくっていた。反対側には彼女の父親がうなだれていた。横には彼女の妹がぼーとして立っていた。愛美ちゃんは、多少むくんだような顔をしていたが、すやすやと寝ているようにみえた。俺は最初わけが分からず、「愛美ちゃん」と呼んだ。彼女は何も言わなかった。触ると皮膚がひんやりと冷たかった。今にも目を開けて「リョウ君、おはよう」って言ってキスをしてきそうに見えた。俺はもう一回「愛美ちゃん」と呼びかけた。でも彼女は目を開けなかった。俺には信じられなかった。つい昨日まで「リョウ君においしい物つくってあげるの」って嬉しそうにいった愛美ちゃんが冷たくなって息をしていないという現実を受け入れることができなかった。俺は、でも、それが変えようの無い現実なのだと言う事に気がついたとたん、俺の両目から滝のように涙がこぼれ落ちた。

俺は大声を上げて泣いた。「愛美ちゃん、なんで?なんで?なんでなの?」とやりどころの無い気持を、声に出して泣いた。冷たい愛美ちゃんの亡骸の上に覆いかぶさるようにして泣いた。泣いたからといって愛美ちゃんが帰ってくるわけではなかったけど、どうしようもなかった。

俺は「愛美ちゃん、僕と結婚するって言ったじゃん」といって泣きじゃくった。「白い食器、買ってあげるってって言ったじゃん」といって泣きじゃくった。俺は「愛美ちゃん、俺とおじいさんとおばあさんになるまで一緒だって言ったじゃん」と言ってさらに泣きじゃくった。

「どうして?、どうしてだよう?なんで死んじゃうんだよう」俺は泣いて泣いて泣きつかれて涙腺が乾ききるまで泣いた。その間、愛美ちゃんのお母さんと自分の母親が俺を交互に抱きしめてくれていた。俺が、県立高校に受かっていれば、愛美ちゃんは多分死んでいなかっただろう。俺たちはいつも回り道をして大通りを避けて歩いていた。ところが、彼女が轢かれた場所は最短距離の大通りを渡る道だった。俺が県立高校に受かっていたら、あんな危ない場所は彼女は歩いていなかっただろう。そう思うと悔やんでも悔やみきれなかった。

お葬式が終わった後、俺は、彼女の襟巻きを形見にもらった。彼女が自分で編んだ俺とお揃いのやつだ。俺はそれと、愛美ちゃんがくれた自分の襟巻きを、机の上に並べて置いた。それを見ていると、俺の頭の中に、おそろいの襟巻きをして歩いている自分と愛美ちゃんの姿が目に浮かんだ。俺はふと思いついたように2本の襟巻きを結んでみた。おそろいの襟巻きをした愛美ちゃんは嬉しそうに笑った。俺は結んだままの襟巻きを畳んで引き出しにしまった。こうしておいたら、俺たちは永遠に繋がったまでいられるような気がした。今でも時々彼女を思い出して寂しくなると、その結んだままの襟巻きを取り出して頬にあてて見る。そうすると、彼女の元気な声が聞こえてくるような気がする。おれは1人、彼女に向かって話しかけてみる。

「いいよ、真っ白な食器を買ってあげるよ」って。愛美ちゃんが嬉しそうに微笑みかえしてきた。

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