だいぶ昔の話だけどリーマンの俺は同期のF子と仲がよかった。F子には彼氏がいたがよくデートしてくれた。
会社帰りに食事にいったり、休日に海に行ったり、海ではレジャーシートに寝そべってタンクトップの彼女は「地区Bが見えちゃったら教えてね」などと言って笑っていた。
もちろん見えていても教えなかったが。
仕事が終わってからの食事のあとは車で家まで送っていくのだが通り道にラブホ街がある。もちろんいつも素通りさっ!
で、F子にいつも「T(俺の事、年下のくせに呼び捨て)はいい子だね」って言われた。
ハンドルきってラブホに入ろうと思えば容易いのに。そんな事はする勇気もなかった。
「まだ彼女できないの〜?」
「一人でしてるの?」などと余計なお世話だと言いたくなるようなこともよく言われた。
そんな関係が暫らく続き・・・ある日野球好きの俺のためにF子がナイターに誘ってくれた。
夜風が涼しい2階内野席でビールを片手に
俺「F子の事好きなの知ってるよね」
F「うん、ごめんね二股かけて」
俺「いいよ、こうして一緒に遊んでくれるだけで」
ちと切なかった。
帰りの車中ではまたいつもの二人に戻ったが・・・
そしていつものラブホ街へ差し掛かり少しスピードを落として走っていると
F子「一人でする時ってビデオとか見ながらするの?」
俺はちょっと戸惑ったが正直に語った
俺「F子のことを思いながらしてる」
ラブホ街のど真中で突然のH話に俺はうかつにも起ってしまった
F子もそれには気が付いた様子で頬を赤らめた
次の信号で停車したときに
俺「手握ってもいい?」
F子「えっ?いいよでもどうしたの?」
俺「今夜帰ってからこの感触を思い出してしてもいい?」
F子「まったく〜はいっ」と言ってF子は手を差し出してくれた。
F子「したいの?」と言いながら下から俺の顔を覗き込み照れ笑いを浮かべた。
目の前20m先にはラブホの入り口が光ってる。理性と性欲の激しいバトルが始まった!
信号が青になりゆっくりと発信した。ラブホの入り口が誘うように揺れている。俺はウインカーをつけスピードを落としハンドルをきる素振りをした。
F子「えっ」と小さく声を発したが
俺「あははっなんてねっ!」と冗談交じりに笑った。
ウインカーを戻しそのまま直進しながらF子の家の方へ向かった。
F子「入ってもよかったのに」
俺の顔を見つめながらつぶやくF子。
もう俺は心臓バクバク相変わらずあそこはパンパン。
Uターンしたい!そう思いつつも
俺「今度新しいパンツを穿いて来たときはヨロシク!」とつまらんギャグを飛ばすと
F子「アハハッば〜か!」といつもみたいに笑ってくれた。
マンションの前で車を降りるとき
F子「今日は楽しかったね」と言い俺の右手をギュッと握りしめた。
F子「今夜はこれでいっぱいしてもいいよおやすみっ!」
そして俺の盛り上がったままの股間をポンと叩き笑顔で手を振り玄関へと向かった。
俺「あ・・・おやすみ」
彼女がロビーの中へ消えるまで見送って俺はまた走り出した。その夜初めて泣きながら尾何をした。
その2週間後彼女は婚約と共に寿退社してしまった。
F子と仲のよかった女子社員が後で教えてくれた。
「F子最後まで迷ってやっと2週間前に婚約を決めたんだって」
俺は後悔した・・・。半年後には俺も転職し音信不通となった今だが現在彼女はとても幸せに暮らしているだろう。そうであって欲しい。
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