春、いろんな人が激変した環境に何とか馴染もうと必死で頑張ってる姿をたくさん見かける。初々しいスーツ姿にまだ角が張った黒い革鞄を抱えた新社会人、自分が大学を卒業した頃を思い出して微笑ましくもなる。
ただしその姿も週末の終電間際になると様子が異なってくる。馴れない環境で昼間一生懸命精神をすり減らした新社会人たちは、夜、少しのアルコールで過ぎ去りし大学生活へのノスタルジーか、一気にその”ノリ”に戻って飲み過ぎてしまうものだ。俺がこの季節狩場にしているのは主に大箱の居酒屋かチャージがかからないカジュアルなバーだ。
特に俺が好成績を収めている店は、ノーチャージでカウンターでの都度払い、ダーツが2台設置してあるもののこじんまりとした、そして価格帯の安さから若い子で賑わうお店だ。普段はクラブが主戦場だが、ほぼリクルートスーツに毛の生えたような格好をした新社会人たちは飲みに出てもその格好のまま金曜日のクラブへ出向くことは少ない。4月初頭のある金曜日、この日も18時を過ぎると新社会人の歓迎会的な集まりが繁華街のアチラコチラで催されている。
俺も同じ業界の合同新歓的な集まりに顔を出さなければならなかった。狭い業界内の女の子には手を出さない、まして社内の子などもってのほかという主義を持っていたので、粒ぞろい女の子が集まるこの業界に身を置いたことを嘆きつつ、1軒目をさらっと流して悪友と一緒に狩りへと街に繰り出した。俺、隆と裕也は高校からの親友、マーチを出てネット中心の新興代理店に就職した俺とは違い一流大学から大手広告代理店を経て30前にしてさっさと独立を果たした裕也とは、現在のステータスこそ違えど普通に仲が良いことはもちろん、女の趣味が真反対ということで一緒に飲みに繰り出してはナンパに励んでいる戦友でもある。その日飲み会を抜けだした俺達がまず向かったのは大箱の居酒屋。いい大人になった俺達は普段ならもうほとんど行くことがないこの手の店だけど今日の目的はあくまで狩りだ。トイレに向かう動線上の半個室席を確保して着席、不味い酒を飲まされないためにボトルのスパークリングワインをオーダして二人で飲みつつ、トイレに向かう女の子をチェックする。
夜の9時を回った頃だというのにすでにいい具合に酔いが回った女の子が列に並んで頻繁に入れ替わっているのがわかる。しばらく飲み進めた時、その女の子は少し赤くなった顔で、でもまだしっかりした足取りでトイレに向かう列の最後尾にならんだ。就職活動に合わせて黒くしたのか、濡れるような黒髪にまだ真新しいスーツ、むっちりとしたおしりを包む膝丈のタイトスカートの上からでもその太ももはイヤラシくその存在を主張していた。
顔は一瞬しかチェックできなかったけど意志の強そうなくっきりとした目元(お酒で少しやわらかくなってはいたが)にぽってりとした唇、そんな俺好みの顔立ちだったし、なにより、白いブラウスの下からスーツの胸元をきつそに押し上げる、その大きすぎる胸に目が釘付けになった。裕也に「俺が行くね」的なアイコンタクトを送るとすかさず立ち上がり、そのコの後ろに並ぶ。トイレは男女兼用の個室が3つ、そこに一列で順番待ちをするようになっている。ざっと見てそのこの前に並んでいるのは6人、時間にして約3分ほど話をする猶予がありそうだ。「並んでますねー、今日は街にもいっぱい人出てたしどこのお店も満杯ですね」
「そうなんですよー、このお店入る前に2軒も断られちゃいました」最初の印象通り、気の強うそうなはっきりした目元だがさり気なく話しかけると思いの外ノリよく付き合ってくれる。サラサラのロングヘヤーに目が行って気付かなかったが小顔でパーツがはっきりしたかなりの上玉だ。「俺もこのお店学生時代以来かもしれないくらい来てなかったんだけどどこも空いてなくて久しぶりに入ったよ、今日はここ一軒目ですか?」
「いえ、会社の飲み会あったんですけど一次会で解散だったんで、同期の子たちと二軒目にきたんです。やっぱり先輩や上司と一緒だと食べてても飲んでても全然緊張しちゃって、かえってストレス溜まっちゃいますよねー、あそう、私まだ就職したてなんですけど、ホントこの先ちゃんとやっていけるか不安ですよー」酔いも手伝っているのか思った以上に饒舌にしゃべりまくる、どうやら本当にストレスが溜まっているようだ。この時点で並んでいるのはあと3人だ、もうちょいいけそうだ。
「新社会人だ、なんかそんな気してたよwどんな業界ですか?」「金融系、ですね、一応」「信販?」
「すごーい、なんでわかったんですか?」金融、という表現を使う場合信販か保険、証券のことが多い。新入社員の場合、銀行だと誇らしげに銀行です、という場合が多いし消費者金融系は躊躇して話しを濁すものだ。あとはその場のあてずっぽうだ。「雰囲気でかな?wでも大変な仕事みたいですよね信販も、内勤ですか?」
「加盟店を回る外勤の予定なんです、でも人と会うのは苦手ではないのでなんとかやっていけるかなぁとも思ってます。お仕事何系されてるんですか?普通のサラリーマンっぽくないですよね」「広告代理店だよ、めっちゃフツーのリーマンっすよw」「あー、どーりで、オシャレだと思いました!」
「いやいや、営業職ではなからネクタイしなくていいのが楽でいいくらいだよw」食いつきは悪くない。ファッションには気を使っておくものだとつくづく思った。ノータイにジャケパン、ストールを巻いて、太めのセルフレームメガネに髯、的な風貌は確かに上下ダークスーツのおっさんリーマンとはちょい異なるかもしれない。ちゃんとした職業人だけどシャレオツ感ある、のラインを狙うのは意外と難しい。ただし新社会人にとって広告代理店は高嶺の花的存在っていうのは広告不況と言われて久しいこのご時世にあってもまだ通用するらしく、若い子にはテキメン効果の高い殺し文句だ。
大学時代遊びまくってたコだったり社会人も4年目、5年目のコになると逆に広告業界=チャラい遊び人のイメージが強すぎて警戒心丸出しにされることも多いんだけど、このコはそんなにすれてないようだ。ここですでに待ち列はオレたちの前に一人、ここで勝負に出る。「まだまだ慣れないだろうけどよかったらいろんな業界に知り合いいるから今度食事会でもどうですか?異業種交流会的な」
「え、いいんですか、嬉しいです!是非お願いします、大学の同級生とか同期の子と喜ぶと思います」ということで自己紹介してあっさりメアドをゲット。菜摘は北陸出身で大学からこちらにきてそのまま就職したらしい。同時にトイレの個室に入ったけど俺のほうが早く出て自席で待機、トイレを終えて席に戻る菜摘に笑顔で手を振ると嬉しそうにはにかみ、会釈して同僚たちのもとに戻っていった。ホントに良さそうな子だったし後日ゆっくり飲みに誘おうと思っていたのに終電過ぎにまさかの展開になるとはこの時夢にも思わず…それはまたあとで話すとしてひと仕事終えた俺はこちらもさすがの手際ですでにひと仕事終えてた悪友と連れ立って次なる狩場へと移動する。
10時を回った頃、最重要狩場のダーツバーはほぼ満員の状態、ここにもやっぱり初々しくスーツに身をまとった女の子がちらほら、でもここにいるコたちは3組ほど、すべて男女混合のグループのようだ。こちらも新しい環境と先輩、上司という重圧から開放されたのか、浮足立ったはしゃぎようを見せている。カウンターでの都度払い、いわゆるキャッシュオンデリバリーのお店のいいところはもちろんその店のシステムにもよるんだけどお酒を頼むときに必ずカウンターまで来てお金を払い、その場でドリンクを待つ時間が生じることだ。
なのでこの手のお店のカウンターはまさに出会いの宝庫といえる。更にこのお店の場合、カウンターで話しかけて一緒にダーツで盛り上がるという流れづくりがとても簡単なのもポイント、ここで数々の女性をお持ち帰る俺を店員も親指を立てて言葉にこそしないがGOOD JOBの表情で見送ってくれる、そんなお店だ。悪友とカウンターに陣取りイギリスのエールを飲みながらお店の様子を改めて伺う。この日は男女比率5割程度か、新社会人風の3組はともに4から5人程度のグループで、席は違うがすでにグループ関係なく打ち解けているようで、俺達も気兼ねなく混ざりやすいシチュエーションだ。なんとなく垢抜けない子ばかりの中、ひときわ目を引く長身の女の子が一人、顔は中の上と言った程度だが、スレンダーでスラっと伸びた手足が目立つ。これは完全に悪友の好みのタイプ。
そして俺はというと先ほど中々の上玉のメアドをゲットした余裕もあり(この時点ですでに数度のメールのやり取りが行われている、菜摘もどうやら3軒目に移ったようだ)、即持ち帰ることに重点を置いて、顔は中の中だけど全身にぽっちゃりと肉付きがよく、いや、悪友に言わせればデブなのだが、明らかな爆乳女子に的を絞った。AV女優の青木りん的な雰囲気のそのコはちょうどダーツをプレイ中、ほとんど初めての様子で大きく的を外してあらぬ方向にダーツを飛ばしてはケラケラと明るく笑ってはしゃいでいる。散々なスコアでプレーを終えてカウンターにドリンクを取りに来たそのコに早速声をかける。「いい具合にぶん投げててたね、こっちに飛んでくるんじゃないかと思ってヒヤヒヤしたよw」
カウンターは投擲位置の真横にあるためもちろんダーツが飛んでくる心配は皆無だ。「見てたんですか-w中高とソフトボールやってたんでどうしてもボール投げになっちゃうんですよねwほんとすごい難しい」「ソフトかー、どうりで力強く投げてると思ったよwダーツ初めてってわけじゃないんでしょ?」
「強いって言われても嬉しくないんですけど-!」避難めいた口調だが嬉しそうに話す「それが初めてなんですよ-、学生の頃何故かダーツバーみたいなおしゃれな所怖くてwなんかマフィア映画とかに出てくるたまり場なイメージでしたw」「いやいやw全然怖くなかったでしょ?学生の頃って事はもしかして新社会人?」もちろんぱっと見で気付いてたけど白々しく聞いてみる「そーなんですよ、今日は初めて同期飲みです、そのコとそのコと、あの人とあの人、5人できてるんですけど、他にも同い年の人がいてみんな仲良くなっちゃいまいたw」
どうやら裕也のお目当ても同じグループのようだ、女の子がもう一人と男子が二人のグループ、ただこの男子二人は他のグループの連中とのおしゃべりに夢中の様子だ。「いいね、若者、青春だね〜w」「いやーお兄さんも若いですよねw」
「今年はもう大台の30だよ、アラーサーのおっさんっすよ、あ、俺、隆です、こっちは連れの裕也ね」さり気なく自己紹介しつつ、カウンターの横で飲んでる裕也もついでに紹介した。長身のあの子も混ざりやすいように地ならしだ。「裕也さんどうもです!隆さんと裕也さんふたりとも同い年ですか?二人とも30に見えないー若いですね、私はマリエです、22です、大学出たらもう若い気がしませんw」ドリンクを受け取ったマリエはいつの間にかカウンターのスツールに座り俺の隣で腰を据えて飲む姿勢、とっても楽な展開だ。
スツールに座るマリエの腰元に目を落とすと座った時の加減か膝丈のタイトスカートが上にずり上がり、太ももの3分の1程が露出している。濃い色のストキングの網目ががっしりとした太ももに拡げられているさまがエロい。カウンターに両肘をついて両手でジンバックが入ったグラスを包むようにして飲んでいるが、左右の二の腕に挟まれた爆乳が行き場を無くして狭苦しそうに盛り上がっている上に背中を反らせて胸を突き出しているせいでまるでカウンターに乗せているようにみえる。白いブラウスの胸元ははちきれんばかりだ。是が非でも今日はこの爆乳を堪能してやる!なんて素振りは微塵も見せないように気を使いつつ新社会人の気苦労や仕事の愚痴を時に先輩社会人としてのアドバイスを交えながら聞いてあげる俺。そうこうしてる間に裕也の隣にはマリエの同僚の例の女の子が腰掛けて何やらあちらも盛り上がっているようだ。
「でもさ、仕事忙しくっても彼氏さんと週末にでも会ったらストレスも癒やされるんじゃない?」「それが彼氏も同い年なんですけど就職浪人しちゃってて、一緒に暮らしてはいるんですけど逆に気を使ってストレス溜まっちゃいますよー、自分の部屋なのになぁ」俺は雰囲気からマリエには彼氏がいないと判断してのジャブのつもりだったが意外にも彼氏と同棲中だという。逆に盛り上がる俺、彼氏がいるコは落としさえすれば責任を負わなくていいぶん遊び相手としては最適だ。ただし同棲中となれば終電オーバーやあわよくばお泊りでこの爆乳を堪能なんて思ってんだけどそれは難しそうだ。この時点10時50分一緒に話し始めて早くも30分以上経過している。首尾は上々だがマリエが住んでる場所への終電は最寄り駅で12時30分。2時間ない中今日のゲットは難しいか…そう思いはじめた時、「なんかお酒飲んだらやめてたタバコ吸いたくなっちゃいました、コンビニまで付き合ってもらえませんか?」
とマリエからのオファー。普通友達と一緒の女の子は引き離しに苦労するものだけど向こうから二人きりになりたがるとは!隣の裕也にしてみたらデブ専と罵られそうな容姿だが俺の性欲求的にはどストライク。この時点で若干ムクリと大きくなりかけたティン◯を必死に制御してマリエの頼みを快諾した。「コンビニ行ってくるわ-」「ういー」
適当な声掛けに適当な返答で裕也とは意思疎通が可能だ、その可能性ありのニュアンスを裕也に含ませ俺とマリエは店を出た。12階ビルの3階にあるこの店、エレベーターは最上階に止まったまま中々動こうとしない。「このビルの一番上キャバクラだから見送りとかあると中々動かないんだよね。動いても満員だったりするし、3階だし階段で降りちゃおっか」
マリエも即座に同意したので重い防火用の鉄扉を開いて人気のない非常階段へ入っていく。扉が閉まり数段降りると「すみません、ホントはタバコ、もともと吸わないんですよ。隆さんと二人で話してみたくて誘いだしちゃいました」「そうだったんだ、全然気にしないでむしろ嬉しいよ。なんか光栄ですwお店ガヤガヤ結構うるさいもんね。なんならココあんまり人来なそうだし腰掛けて話しちゃおっか?」
割り箸が入ったダンボールやら20L入の生ビールの樽やらを乗り越え、下の踊り場の曲がったあたりに腰を下ろす二人。この場所だと万一3階の扉から人が来ても2階の扉から人が来ても死角になる場所だし雑然と置かれた荷物のせいで心なしか密室感がある。「全然ココでもいいです、なんか我儘言ってすみません。同僚と言ってもまだ知り合ったばかりで深いとこまで話せないし」「なんかあそこだと話せないことあった?」
「うーん、そういうわけじゃないんですけど。彼氏とのこととかもうちょっと聞いて欲しかったなぁって…」隣に腰掛けるマリエはピッタリと身体を寄せてくる。ふたりともジャケットを脱いでいたので、薄いシャツの素材越しにお酒が入って高くなったマリエの体温が柔らかい感触とともにダイレクトに伝わってくる。階段に座っているため膝の位置が座面より高くなってカウンターに座っていた時よりさらにスカートの位置が上がって太ももが露出している。
「そんなにうまくいってないんだ」「今でも大好きなんですけど、やっぱり就職決まらなくてイライラしてるのかすぐ言い合いになっちゃたりするんですよね、こっちもなれない環境で疲れてるのに家に帰ってまでストレスたまっちゃうのがほんとキツくて」「確かに就活失敗した時の焦りはきっついからなぁ、これ日本ならではらしいよね。彼氏さんの味方をするわけじゃないけどキモチもわからないではないよ」
「そう、彼ホントにいい人だし優秀だと思うし私も理解してるつもりで何とか元気になってもらいたいんですけど、私がまだ入社したばっかりで研修とかで家に帰るの遅いからご飯も作ってあげられてないしその、変な話夜とかも全然なくって、ギスギスしちゃうとどう修復したらいいのかわからなくなっちゃったんですよね」「仕事で遅くなるのはホントしかたないことなんだけどねー、もう少ししたら彼氏さんも就職浪人の状況にも慣れるだろうし、ほら、春ってみんな新生活でワクワクしてるから取り残されてる感があるんじゃないかな。それこそ就職決まったら元の仲良しに戻れそうなんだけどね。俺だったらマリエちゃんが夜一緒に寝てくれるだけでイライラなんてぶっ飛んじゃうけどねw」「いやいや、私なんてユリカちゃんと違って全然可愛くないし太ってるし、彼だってしてくれないのに隆さんみたいな人なんて相手にしてくれませんよねー」
確かに今裕也のとなりで飲んでいるユリカは顔こそ中の上程度だが、モデルでしたと言われても違和感がないくらいに手足が長く均整のとれた素晴らしいスタイルをしている。だがマリエだって太って入るけどブサイクではないしむしろよくよく見ると痩せればそれなりの顔になるんじゃないだろうか。もちろん痩せられれば俺の興味は半減するのだけど。「全然、そんなこと無いって俺はお店に入った時からマリエちゃん魅力的だな-って思ってちょい見してたんだよ、なんか変態チックでごめんね。ダーツ全然下手なのにめっちゃ楽しそうにしてるトコも凄い可愛かった」「ありがとうございます、確かにダーツは酷かったですよねwお世辞でも嬉しいです、なんか久々に癒やされてる気分です」
そう言うとさらに身体を密着させて頭を俺の方にもたれさせて来た。完全にいけるテンションだ。横乳がすでに俺の二の腕に柔らかく押し付けられていて俺のムラムラもどんどん高まっている。「俺なんかで癒やされてくれて逆に嬉しいよ」
俺は腕をマリエの肩に回し頭を撫でてあげた。酔なのか、雰囲気に飲まれているのか俺の肩にもたれかかっていた頭をこちらに向けしトロンとした目線を投げかけてくるマリエ、顔と顔の距離は10cmも無い。柄にもなくコクンと生唾を飲み込む俺、意を決しその距離を0cmにすべくゆっくりと顔を近づけるとマリエはそっと目を閉じる。
肉感のある唇は柔らかくあたたかい。一度唇を離しその弾力を確かめるように角度を変えて2度目のキス。今度は半開きの口からどちらからともなく舌が伸び、絡まりあった。ジンの香織がするキスだ。マリエの体温は高くとろけるように気持ちのいいキスだ。ヌルリとマリエの口内に舌を滑り込ませたかと思うとやさしく吸い込まれさらにマリエの舌が俺を探るように入ってくる。お互いの舌をやさしくフェラし合うようなキスの後、一瞬顔を離して目を合わせる。深くこのシチュエーションに入り込んだ表情だ。
身体をマエリの正面にむけて頭を抱き込むようにして耳を攻めてみる。「ハァァァ」と深い吐息を漏らす思いの外敏感な様だ。耳から首筋に唇を這わせ、時に耳たぶを甘咬みしてみる。どんどんと息が荒くなり、さらに体温が上がったようだ。
「胸、あたっちゃってるね、ごめんね」少し甘えたような、それでいて爽やかさを失わいない要注意を払った口調でその胸の感触を自分の身体で感じていることを伝える。「ごめんなさい。大きくって、邪魔なんです」上気した息遣い、恥ずかしそうな小声がそそる。
「邪魔だなんてそんなもったいないこと言わないでよ」といいながら、欲望を貯め続けたその胸をゆっくりと持ち上げるように触れる。しっかりとした太いワイヤー、ザラザラとしたレースの質感越しに、柔らかくあたたかい胸を感じる。凄い重量感だ。
「凄い、大きいね、重たいでしょ?」「そんな、あっ、恥ずかしいです…」「もう少し触ってもいい?」
目を伏せたまま指を口もとにあてて頷くマリエ。さっきとは反対側の耳、うなじ、首筋を攻めながらブラウスのボタンをおヘソあたりまで外す。真っ白いブラウスを開くと真っ白いブラに覆われた豊かな乳房が深い谷間を作っている。
首筋からゆっくりと鎖骨、巨大な盛り上がりへと唇で撫でる。谷間に潜り込もうとするとその弾力で窒息しそうなほどだ。マリエは必死に声を我慢しているのかしっかりと目を閉じギュッと握った拳を自分の唇に押し当てている。大好物の巨大なおっぱいを前に暴走しそうになるのを必死にこらえて紳士的に振る舞う俺。
「こんなにキレイな身体近くに有ったらストレスとは無縁になれる気がするのになぁ」「あぁあん、彼氏は、あんまり大きいおっぱい、すきじゃないみたいなんです」もうマリエは息も絶え絶えだ。
「じゃあ彼氏さんこんなにいいおっぱいほっといてるんだ、マリエも寂しいでしょ」そっとブラを下にずらして乳輪、そして乳首を晒す。身体から想像していたのとは真逆の薄ピンクでキレイな色をしている、ただし乳輪は結構大きめだ。円を描くようにして乳房を登り、先端を舌先でやさしく舐め、ゆっくりと唇全体で吸い付く。
「あん、はあぁああん」ひときわ大きな声を出すマリエ、幸いにもたくさんのダンボールや飲食店の資材で雑然としているせいか、階段室の割には全く声は反響しない。「マリエ、すごくキレイな身体、しかもそんなカワイイ声出すから俺の、大きくなっちゃたよw」マリエの手を取りゆっくりと俺の股間に持っていくと、スラックスの上から、ガチガチに張り詰めたそれをゆっくりとさすり始めた。目は相変わらずトリップしたよう虚ろげだ。このタイプは完全にMだろう。
そこそこに胸を堪能した俺は2段下がって踊り場に立った、ちょうど股間が2段目に座るマリエの顔の位置に来る高さだ。「ごめん、凄くきつくなっちゃった、ちょっとだけ外すね」というと、ベルトの金具、スラックスのボタンを外してジッパーを下ろし、ボクサーブリーフ越しに再度マリエの手をそこにあてがった。恥ずかしながらカウパー液が下着を通して滲み溢れ出している。なんのことは無い、俺もこのシチュエーションと性欲的にドストライクなマエリの身体にこの上なく興奮している。
トロンとした目でゆっくりと擦るマリエ。我慢できなくなった俺は彼女の頭を撫でながら「もっと気持ちよくしてくれる?」とお願いした。一瞬だけ俺と目を合わせ頷いたマリエはそっとボクサーブリーフをずらして俺のティン◯を露出させると右手で柔らかく扱きながら口に含んだ。体温が高いマエリの口内はこの上なく気持ちよかった。
俺が少しぽっちゃりした女性のほうが好きなのは、フェラと手コキの気持ちよさも大きな要因の一つだ。例に漏れずマリエの手の感触、舌、そして口内の感触は絶品だ。唾液を多めに含んでジュポジュポとエロい音を立てながら、手を巧みに使って俺を刺激する。普段遅漏気味な俺だけど。シチュエーションのエロさも相まってすでにイかされてしまいそうなほどだ。このままだともったいなすぎる。
「ありがとう。すっごい気持ちいいよ。もう行っちゃいそうなくらいw今度は俺がするねちょっと立ち上がって?」マリエは俺のテ◯ンコから手と口を離して言う通りに立ち上がる、言葉はもう出ない。唇の周りが唾液か俺のカウパーか、ヌラリと光っていてさらにエロく見える。ブラウスは半開き、ブラも下げられてその大きな胸をさらけ出したまま言われるがままに左足を踊り場に、右足を一段目にかけて階段の手すりに手をつく。そんなマリエの背後に回った俺は後ろからぎゅっと抱きかかえて彼女の耳元をまた口に含みながら、タイトスカートをたくしあげ、ストッキングを一気に膝元まで降ろした。ブラとセットアップだろう、白いサテン地のような光沢をもった下着にピッチリと包まれた大きなおしりとムッチリと色白の太ももがたまらなくそそる。
後ろからそっとマリエの股間に指を這わすと背中をそれせて痙攣したように反応する。ピーチ◯ョンのタグが見えるすべすべした化繊素材のパンツのその部分はすでに下着の上からもわかるほどに湿っていた。俺も自分のパンツをひざ上まで下げて後ろからパンパンになったそこをマリエの豊満なおしりの割れ目に沿わすように押し付ける。手を前から回し、パンツの中に滑り込ませて密集した濃い目の毛をかき分けてその場所を探り当てた。これも太めの女性にありがちに大陰唇が分厚く発展して膣口までが遠く感じるのだがすでにその外にまで粘液は溢れだしている。
そのヌルヌルとした粘液を指に絡め、割れ目の上部に位置するコリコリとした核をやさしく刷り上げると、先程より更に大きく身体を震わせて仰け反り、「あぁぁあっ!」と叫んだ。多少ビクつきながらもそこへの刺激を緩めない。「ここ、凄く感じるんだね、しかももうヌルヌル溢れちゃってるよ、ごめんね、俺も人のこと言えないくらいになっちゃってるからマエリの下着にいっぱい付いちゃうかも」
「はぁぁん、いいんです、もっと押し付けてください。凄い、気持ちいイイぃ」お言葉に甘えてマリエのと俺のとでぬるぬるになったサテン地にティン◯を擦り付ける。大きなマリエのおしりの割れ目に挟まれてまるで入れてしまっているように気持ちがいい。
今度は右足を二段目に上げて少し足を開かせ、股の下にあそこをあてがって腰をふる。ギンギンに反り立った俺のモノは手を使わなくてもしっかりとマリエの割れ目を捉える。両手で巨乳を揉みしだきながら立ちバック素股の状態でその感触を楽しんだ。すでにマエリの粘液は下着を染み通して俺のモノにまとわりついていた。我慢できずに「直接あててもいい?」と聞くと「はい、あててください、凄い、感じますぅう」と結構ぶっ飛んで来ている様子
ダーツバーが入るビルの非常階段で肉弾系のマリエとの濃厚な一戦を終え、終電に間に合うよう帰って行く彼女を見送くると、2軒目に入った居酒屋でメアドをゲットした菜摘から送られてきたメールを読み返した。「隆さーん、家に帰る方終電終わっちゃってました(T_T)まだ飲んでますか?良かったら今から逢えませんか??」
俺の大好物とも言える全身ムチムチ、肉布団系のマリエとは違い、菜摘はどちらかと言うとスレンダーで目鼻立ちのはっきりした美形かつ小顔。共通点といえば新社会人だということと着慣れしていないスーツの上からでも男の視線を否応なく集めてしまう胸の大きな膨らみ位だろう。終電逃したとのhelpを送ってくるということは勝率8割は堅い、あんなにカワイイ子と…なんて考えると、ついさっき濃厚なのを出したばかりなのに再びムクリと起き上がるのを感じる連れの裕也はすでにマリエの同僚である長身モデル系の女の子と店を出てしまっていた。使い勝手の良いこの店に呼び出してもいいが先ほど関係を持ったマリエの同僚がもう二人残っていたので店を変えることにして、すぐ近くのコンビニで待ち合わせた。居酒屋で別れてからだいたい3時間ぶり位だろうか、手を振りながら小走りに近づいてくる菜摘はやっぱりカワイイ、が揺れる胸にどうしても視線が行く。ぽってりとした唇と意志の強そうな目元、どうしても目を引く巨乳は芸能人で言うと護あさなといったところだろうか。さっき会った時はピシっと新社会人らしい緊張感がまだ残っていたが、スーツは少し着崩れ、表情も学生時代に戻ったかのような柔な笑みになっている。
「お疲れー、だいぶ飲んだの??あの後どこ行ってたー?」「すみませーん、こんな時間に付き合ってもらっちゃって、大丈夫でしたか?さっきのお店出てからカラオケ行ってたんですよー、気付いたら終電なくなっちゃっててw」「一緒に飲んでた子たちは?」
「ギリ終電間に合ったみたいです、ほら私○○じゃないですか、□□で乗り換えるのに11時には出なきゃならなかったのに完全遅れちゃいましたーw」それなりに飲んできたのか口調もどこかカジュアルで距離が縮んだように感じられるのが嬉しい。そしてもちろん菜摘がどこに住んでいるか、なんて話は初耳だ。「住んでるの◯○なんだー、そういや△△大行ってたんだもんね、そりゃちょい遠いね」
「あれ、そういえばどこに住んでるかとか言ってませんでしたよねwすみません、そうタクシーだと5000円位かかっちゃうから普段乗り過ごしたら漫喫なんですけど今日は隆さんいてくれて良かったです、あっ、時間も遅いので帰らなきゃならない時間になったら言ってくださいね、全然漫喫で朝まで一人でも居れるタイプなんで!」「いやいや、さすがにこんなトコに放置して帰えんないよw明日休みだし、始発出るくらいまで付き合うくらいよゆ〜っすよ、自分まだまだ若いんでw」「ありがとうございます、さすがですw、それで、あの、誘っておいて申し訳ないんですけど私もうあんまり手持ちがないんで安いお店にしたいんですけど?」
「いやいやいや、さすがにご馳走するよ、新社会人さんw」「いえ、いやほんっとそれは悪いんで自分の分は自分で!」「あ、じゃあさ、入社祝ってことでどう?今度お返しに週末コーヒーでも付き合ってくれたらいいからさ、それならいいでしょ?」
「いいんですか?こんな時間に呼び出してなんかすっごい甘えちゃって、ホントすみません」「wそういう時はありがとうございますって言ったほうが大人っぽいよw」「すみません、ありがとうございます。じゃあ今度絶対お茶付き合ってくださいね!私のおごりで!」
もちろん俺は最初からご馳走するつもりだったし菜摘が元々奢られるつもりだったのかどうかは知る由もない、がそんな軽い押し問答の末に少なくとも朝まで一緒に過ごす前提付けはできた。後はどう持ち込むか、正直ここまで魅力的なこだ、焦らずゆっくり構築するのも悪く無いという気持ちが強まる。「どう、お酒まだ飲めそう?あ、お腹は減ってたりしない?」「はい、まだ飲めますよ、結構強いんですwお腹はぁー、この時間だけどちょっと小腹な感じです、マズイですよねぇw」
「頼もしくていいじゃないですかwじゃあ食事もあるお店にしよっか、近くにスペインバルあるんだけどそこでいいかな?」「スペインバルとかオシャレすぎて緊張するんですけど!じゃあそこ、連れて行ってください!」「オシャレすぎってw大学生くらいのお客さんもよくいるよ、んで朝までやってるから飽きるまで居られて便利でしょ」
俺はじっくり距離を詰める作戦に出た。大人な雰囲気のバーで一気に口説くのもいいが、菜摘の顔を見ていると楽しい時間を過ごしたい気持ちのほうが勝り、料理もワインも美味しくまたひと通りのカクテル類も揃うお気に入りのスペインバルに連れて行くことにした。カジュアルに肩肘張らずにリラックスできる店だ。乳白色の漆喰壁に白熱球のあたたかい灯りが映える、居心地の良い空間に食欲をそそるガーリックやオリーブの香りが満ちている。カウンターの立ち飲み席もいいけどコロコロと豊かに表情を変えるその可愛い顔を眺めつつ対面で飲みたくなり二人がけのテーブル席に座った。
1杯目に軽くスペインのスパークリング、カヴァを頼み乾杯する。「美味しいぃ!カラオケのお酒って美味しくないですよね、薄くて甘ったるくてみたいな、なんかお店もすっごいカワイイしいい匂いするし!やっぱりちょっとお腹減っちゃいましたねw」凝った内装は女性受け抜群だし接客は絶妙な節度を保ったフレンドリーさをもっている。菜摘はキョロキョロと目を輝かせて心底楽しんでいるようだ、店のチョイスはバッチリはまった。
「軽くサラダと生ハムあたり頼む?」「はい、もう完全お任せでお願いします、私全然わかりませんw」「お酒、ペース早いねwもう一杯行く?」
「あ、はい、いっちゃいますw」恥ずかしさを含ませてはにかむ菜摘。これまでも結構飲んでるはずなのに菜摘のペースは中々のものだ。顔こそ色っぽく赤みを帯びているが、堅苦しさがほとんど抜けた甘え気味の口調が混ざる以外、呂律もしっかりしている。「ほんと強いよねー、普段もこんなペースで飲んでるの?」
「そうですねー、大学ではサークル山岳部だったので飲み会激しかったんですよ、私はほとんど山登ってませんでしたけどw」「山岳部か、それはお酒いっぱい飲みそうだねw、今、女子多いんでしょ?昔は男子の巣窟、ってイメージだったけど」「はい、ちょうど入学する頃から、ほら、山ガールのブームとか有ったじゃないですか。私はニセ山ガールでしたけどw」
「うん、山っぽくないわ菜摘ちゃんwでも山岳部とかにいたら男子部員で取り合いになったんじゃない?菜摘ちゃんのこと」「全然ですよ、4年間ずーっと付き合ってた彼氏がいたので他の人とは全然です」「いた、ってことは別れちゃったの?」
「あ、まだ付き合ってるので過去形はマズイですよねw」「あららw彼氏いるのにこんな時間まで飲み歩いちゃって大丈夫?」「はい、彼氏は院に進んでるんですけど今日は大学の近くで新歓、きっともう完全に酔っ払いですよ、メールも帰ってきませんし」
うーん、やっぱりこんだけカワイイもん彼氏いるよなー。面と向かって飲みながら話しているうちにすっかり本気モードに入りそうになってしまっていた俺は急に冷水を浴びせられたように一瞬テンションが落ちてしまった。普段は「彼氏いる子や人妻は遊ぶには最適!」なんて嘯いている俺だがこの時ばかりは少し凹んでしまった。それでも前向きさを失わないのが俺の持ち味だ。「そかそか、最悪飲み疲れたら俺の家で寝ちゃってもいいかなーって思ってたんだけど、あ、変な意味じゃなくてね。でもさすがに彼氏さんに悪いね」
変な意味もクソも連れ帰るからには当然そのつもりなのだがいつものように紳士に、あえて押さず引いてみる。「ええー、悪いこと、なくないかもしれないですけど、全然嬉しいです、隆さんの部屋すっごいオシャレそう、行ってみたかったですー!でもさすがにそこまで図々しいお願いはできないですよー、それに彼女さんとかお家で待ってるんじゃないですか?」「それがもうしばらく彼女いないんだよね、男の一人暮らしだから全然オシャレとかじゃないよ、なんか趣味部屋って感じw」
彼氏に悪い云々の件はさらっと流された、連れ帰ってもさほど悪くないのかもしれない。「えぇえ、彼女さん、いないんですか、全然見えない!そっかーでも隆さんの趣味の部屋ってやっぱりオシャレそう、どのあたりに住んでるんですか?」「こっからでもタクシーワンメーター位、お陰で仕事帰りにすぐ飲みに出ちゃうw」
「近いですねwすっごくいいところに住んでるんだー、えぇー、見てみたいなー」なぜか食いつき抜群の菜摘、どうにも今日はツイてるらしい。さっき肉欲を思い切りぶつけたばかりなのに今度は見とれるような美女、しかも爆乳の新人OLがガッツリと食いついてきている。「なんか、全然ご期待に添える気がしないんだけどwオーダーしたもの食べちゃったらウチ来てみる?家にワインとかウイスキーだけどお酒も有るし、朝までのんびり飲もっかー」
「ホント?いいんですかー、嬉しいです!なんかほんと図々しいんですけどお邪魔させてもらおうかなー」今日は悪友とナンパに繰り出す予定だったので当然部屋は万全の状態だ。連れ込んでさえしまえば如何様にもしようはある。食事にもひとしきり「美味しい、美味しい」を連発した菜摘を連れてタクシーに乗り込み、一路我が家へと向かった。
「凄い、やっぱりめっちゃオシャレじゃないですかー、うわぁ、スピーカー大きい、あ、DJとかやるんですか?」「家で飲むときとか友達のお店で遊ぶ程度だよ、アナログレコード使うわけでもないしね、あ、ソファーとダイニングテーブルどっちがいい?」「ええと、じゃあソファーで、ココ座っちゃっていいですか?」
「うん、座ってて。えっとー、また泡のワイン飲む?甘いのも辛いのもあるよ。あと赤も白もあるかな、あと日本酒とウイスキーとビール。他にも適当にいっぱいあるわw」「ちょっと、お酒多すぎじゃないですか?どれだけ女の人連れ込んでるんですか-?w」「いやー、独り身の寂しい夜を過ごすためのお酒だよw」
「またーwええとじゃあおすすめの白ワインいいですか?」「オッケー、あ、ジャケット掛けようか」菜摘がジャケットから腕を抜くために両手を後ろに反らすとこちらを威嚇するように2つの膨らみが突き出る。ちょっとした動きでシャツがはちきれてしまいそうだ。
ジャケットを脱ぐことを想定していないのだろう、ブラウスは薄手で突き出した胸に圧迫されてブラのレース柄がうっすらと浮かび上がっている。全身がぷよぷよと心地よかったマリエとは違い、細い腕とその巨乳のコントラストがたまらない。コルクを抜いたワインとグラスを二脚、ローテーブルに置くとテレビをケーブルの音楽チャンネルに合わせた。ソファーに落ち着いてしまう前に一応準備しなくてはならない。先ほどマリエと過ごしたあの時間の残滓を処理してその時の備えておきたい。
グラスにワインを注ぎ「カンパーイ」と軽くグラスを合わせて一口飲む。「ちょっと飲んでて、お手洗い行ってくるね」と部屋を出た。
寝室からさり気なく下着を持ち出し着替える。思った通りこびりついたカウパーで下着のその部分が白くなっている。アルコールを含んだウェットティッシュでティン◯を素早く清める、絶対に見られたくない滑稽な姿だなーと自嘲気味な笑みが出る。何食わぬ顔でリビングへと戻った。これでどんな展開でもウェルカムだ。「こんないい香りの白ワイン飲んだことないです!どうしよー、美味しい、もしかして高いの開けさせちゃいました?」
なんのことはない、1000円台のイタリアワインだがライチや金木犀の様な香りが特徴的でかつ飲みやすく女性受けがいいので常備しているものだ。「全然そんなことないよ、高いワインなんて飲める身分じゃないっすよw」これは本音、今や随分差が付いてしまった裕也の家に行けば10倍の値段のワインを飲めたことだろう。
「こんないい場所にこんなに広い部屋とか十分凄いですから!いいなー、こんな部屋に住んでみたいな〜」「ありがと、まぁ築年数が古いからそんなに高くないんだよ。彼氏さんと喧嘩したらいつでも逃げ込んでいいからねw」これも本音だ。ソファーに座る菜摘の隣にすぐ座ればいいものを柄にもなくタイミングをはかりかねて所在なくグラスを持ったままウロウロする。それほど菜摘は魅力的で俺が落とされてしまいそうな危険を感じていた。
「えぇ、いいんですか?じゃあその時はよろしくお願いしますw」「いつでもいらしてください!なんなら終電逃した時また誘ってよ、いつでも飲み付き合うしウチ遊びに来てくれてもいいし」「そんな優しいこと言われたらホントに押しかけちゃいますよ?w」
「おいで、おいでー、俺も菜摘ちゃんと一緒に飲めるのすごっごい嬉しいし!」なんとなく予定調和な展開を二人でぐるぐる遠回りしながら核心に近づこうとしているようだ。もどかしいけど悪い気はしない、楽しいやりとりだ。時計はまだ1時前、時間はたっぷりある。「じゃあ今度はお泊りセット持参で遊びに来ちゃってもいいですか?お酒飲み干しちゃうかもしれませんよw」
「もちろんだよーいつ泊まりに来ても歓迎しますwあ、なんなら今も楽な格好する?Tシャツとハーフパンツとかだけど、」「あ、ありがとうございます、未だにスーツって慣れなくて、あとー、シャワー借りれたら嬉しいんですけど、カラオケとか結構はしゃいじゃったので…」上目遣いに申し訳無さそうに聞く菜摘、スーツを脱がして…の醍醐味は無くなってしまうが着衣のままのシチュエーションはマリエと十分堪能した。
「もちろん、遠慮無く使って、シャワーでもお風呂でも、なんならお背中流しましょうか?w」冗談めかして距離を測るジャブを放つ。「あー、洗いっこ楽しそうですねw」
ジャブに対してキレイなカウンターをキメてくる。直接否定するわけじゃなくこういう上手な返し、慣れているんだろうか?「さすがに菜摘ちゃんと二人で入るのはドキドキし過ぎだけどねw」「えー、隆さん慣れてるんじゃないですかー?wドキドキするのは普通私の方ですよー」悪戯っぽく笑みを浮かべてソファーから立ち上がる菜摘。浴室へ案内しろと促すようだ。
「だってさ、ほら、男子は菜摘ちゃんみたいに可愛い子の裸前にしちゃったらドキドキがわかりやすいカタチでバレちゃうじゃんwお風呂場、こっちだよ」正直に言うと裸を前にしなくても菜摘をお風呂場に案内しながらもう半分以上起き上がっている。「またまたーw私なんかじゃそんな風にならないんじゃないですか?w」
「ぜーったいなるwってか菜摘ちゃんでそうならない男はゲイでしょw」「隆さんゲイにもモテそうですよねwでも私でそうなってくれたら嬉しいですよw」実際女性よりもむしろゲイにモテてしまうのは真実だ、まぁノンケである旨を伝えれば実害がないし遊び方のセンスがいいやつが多く友人としては楽しめる。何よりゲイの友人と連れ立つと女の子が引っかかってきやすいという実益もある。
「菜摘ちゃんが嬉しくても俺が恥ずかしいじゃんw実際ほら、こんな話してるだけでももうヤバイからw」俺は正直になるべくあっけらかんとした雰囲気で起き上がりつつあるティン◯の現状をその部分に目線をやり加えてわざわざ指をさしながら告白した。バスルームへと歩きながら俺の指先をたどってあからさまに目をソコに向ける菜摘、スラックスはこんもりと盛り上がっている。
「ホントだw、ちょっとキツそうになってるw隆さんエッチですねーw」「いやいや、そうなるでしょwはい、ココお風呂場ね。そんなコト言ってるとホントにお風呂乱入しちゃうよw」バスタオルを用意しながらそう言うとふと目を伏せる菜摘、少しだけ照れているのか、その素振りを見せるための演技なのかは判別がつかない。
「…いいですよ、背中、流してくれるんですよね?」そういいながら顔を上げた菜摘の顔にはもう小悪魔的な笑みが戻っている。「じゃあ、俺も一緒に入っちゃおうかなw」
予定調和的にぐるぐる回っていた二人の会話はようやくひとつの核心に触れた。俺がノーネクタイのワイシャツのボタンに手をかけて開き始めると菜摘もブラウスのボタンを上から順に外し始めた。微笑みを向けながらもその様子をしっかりと見続ける俺。菜摘も笑顔で俺の目を見る。オープンカラーのブラウスのボタン、1段目を開けると深い谷間が、2段目を開けると真っ白いレースのブラが覗く。新社会人の白い下着率異常に高い。
スカートに入っていたブラウスの下部分を抜き出し3段目を開く、こんもりと丸く盛り上がった胸の形がよくわかる。素早くボタンを外し終えた俺がシャツを脱ぐ頃、菜摘も4段目、5段目とすべてのボタンを外し終えた。「胸、大きいよね、何カップ?」
菜摘のブラウスを脱がそうと襟元に手を掛けながら聞いてみる。「G、あるんですよ、重たくって、こんなのぶら下げて山登りたくなかったですw」高まるテンションを何とか押し殺し、菜摘を後ろ手にしてブラウスを脱がす、長い髪が持ち上がり白くキレイなうなじが一瞬見えた。俺のみぞおち辺りにレースの質感越しの柔らかな胸が軽く押し当てられる「でも山岳部だったんだw確かに男子より荷物多い的な感じなのかもねw」
軽口をいいながらも興奮が高まる、おそらく菜摘も一緒だろう、酔だけでは感じなかった紅潮がその顔に見て取れる。「ちょっとだけそっち向いててくださいw」スカートの裾から手を入れた格好でそう言う、ストッキングを脱ぐ姿を見られたくないという女性は多い。ストッキングを脱がすのが好きな男性が多いということを考えると残念な事実だ。
「了解、」素直にくるりと後ろを向き、ベルトを外しスラックスを脱ぐ。すでに先ほど着替えたばかりのボクサーブリーフはパンパンに張りつめ、先から滲む液で濡れ始めていた。自分の脚越しにストッキングとスカートが菜摘の足元に落とされるのを確認すると菜摘を振り返った。ちょうど手を器用に後ろに回しブラのホックを外したところだった。
肩紐とカップで吊られてなんとかまだ胸を視界から遮っていたブラをそっと手前に引く。腕を上げてサポートしてくれる菜摘。想像以上の迫力ある胸、急峻な稜線を描くロケットおっぱいと呼ぶにふさわしいキレイなシルエットの先端に淡い桜色の乳輪と標準サイズの乳首。細い腕とのコントラストは認識していたが、きゅっと引き締まったウエストに程よく張り出したヒップライン、ムッチリとしているが引き締まった太ももからスラっと伸びる脚。身長こそ160cm程度と高くはないが見事に女性的な美しさを持った身体だ。普段友人から「デブ専」と言われるほどポチャ好きの俺でもこれまでにないくらい激しく反応してしまう。
「めっちゃキレイな身体だね、ほら、もう完全に大っきくなっちゃったよw」「凄い、大きいんですね、なんか濡れてるみたいですよw」全くもって標準サイズの俺だがそう言われて悪い気はしない。視線をソコに向けて相変わらずのイタズラっぽい笑みを浮かべる菜摘の腰元に手をやりブラと同じく真っ白いレースのパンツに手をかけた。
「私が先に脱ぐんですか?なんかズルいー」そう言うと負けじと菜摘も俺の下着に手を掛けて下ろそうとしてくる、がパンパンに張っているため脱がしづらそうだ。一旦菜摘から手を離し、自分の下着をするっと脱ぎ捨てる。痛々しいほど張り詰めているのがやはり少し恥ずかしい、菜摘の視線を感じる。「ホントに大きくなっちゃってますね、背中流しっこするだけで我慢できますか?w」
と言うと自らパンツを脱ぎ、足元に落し全てを露わにした。そこはキレイに処理され整ったカタチをした楕円形の茂みになっている。うーん、この物おじしない言動。こんな顔をしてビッチなのか、だとしてもどうでもいい、それくらいこの小悪魔的な笑みの破壊力は抜きん出ている。菜摘はジャケットからでも取り出したのだろう、いつの間にか左手に持っていたシュシュでさっと髪を束ねて頭上にまとめた。華奢な肩と白いうなじ、すぐにでも口に含んでしまいたい欲求を抑える。「我慢できなくなったらこっそり自己処理するよw」全裸になりバスルームの扉を開け菜摘を中へと促す。一歩動くごとにたゆんと胸が揺れる。
「えー、何ですか?自己処理って?w」「自己処理は自己処理、我慢できなくなったら自分で処理するんだよ、菜摘ちゃんもするでしょ?」「しません!しませんよーそんなことw」
そんなおっさん臭い猥談もしっかりと拾ってくれる、テンションはさらに高まる。バスルームに入ると手早くシャワーヘッドを手に取り湯温を確かめ、「お湯、かけるよ」と声をかけて菜摘の後ろから菜摘のうなじ、肩のラインにそっとシャワーを当てる。「あったかーい、気持ちいいですね」
そういいながら菜摘はボディーソープを数プッシュ手に取り、腕、肩のライン、バストラインと泡を纏った。俺も自らにひとしきりお湯を浴びせてから、二人に直接かからない角度でお湯を出したままシャワーをフックに掛けた。「俺にも泡頂戴」
ボトルからではなく、後ろから菜摘を抱きかかえるように両手で腕の泡を小削ぎ取って自分の腕になすりつけた。キメのこまやかなすべすべした肌の質感、そしてこの細さのどこに、と驚くほどや柔らかい肉の感触が手のひらに残る。両手で自分のお腹の当たりに泡を塗りたくるように洗っていた菜摘がこちらを振り返る。菜摘のバストトップが俺のみぞおちの左右に触れる、同時に俺のティン◯の先端が彼女のキレイなへその上辺りに当たった。
「洗ってあげますねw」そう言うと、両手いっぱいに付いた泡で俺の胸からお腹、脇腹のあたりを撫で回す。上半身は離れてしまったが相変わらず俺の先端が菜摘のハラあたりをコツコツと叩く。「なんだびっくりした、おっぱいで洗ってくれるのかと思っちゃったw」
そういう俺を悪戯っぽく上目遣いに見て「じゃあ次は背中いきますね」と言いながら正面を向いたまま俺を抱き込むように背中に手を伸ばした。背中にワシャワシャと泡を擦り付ける菜摘。その大きな胸は強く俺の身体に押し付けられている。手で背中を、同時にそのたわわな乳房で前面を洗ってもらっている感覚でその柔らかさがボディーソープの泡でより一層引き立つようだ。プルプルとした優しい刺激を感じる。そして俺のモノは菜摘の身体を押しのける勢いで二人の間で屹立していた。所在なさげに宙にあった両手を菜摘の首筋から、肩のライン、背中からウエストへと柔らかく這わせる。石鹸の潤滑のお陰で滑らかだ。
「隆さん、なんかすっごい硬いの、おなかに当たってるんですけどw」菜摘の顔から悪戯っぽい笑みは消えない、いや、むしろよりいきいきと輝いて見える。再び俺の胸、脇腹に手を這わし泡を塗りつけていく。脇腹からヘソに達した両手はさらにその下の茂みを泡だらけにして、そこから鋭角に突き出したモノをやさしく包み込んだ。
「隆さん、これって自分の意志で動かせるんですか?ぴくん、ぴくんってなってますよ?w」「そんな気持ちいいことされたら勝手になっちゃうよwこんなになったの初めてかも」多少のリップサービス、もしかしたら本当にこれまでになくガチガチになっていたかもしれない。
彼女の背中を泡のついた手で撫でながらなんとか言葉を発した俺の目を見つめたまま、菜摘は両手に握った肉塊をゆっくりとこすり始めた。「私もこんなに硬くて大きいの初めてです、こやってしてて痛くないですか?」菜摘もリップサービスだろうか、そのゆっくりとした手つきが与える刺激同様、男心のツボをしっかりとついてくる。
「痛いどころかめっちゃ気持ちいよ、これ、自己処理するまでもなく出ちゃいそうなくらいだよw」それを聞いた菜摘はさらに嬉しそうな表情を浮かべ、これまで一緒に動かしていた両手を別々に、右手で先端の敏感な部分を手のひらで包み込むように刺激し、左手は逆手に持ち替えて棹を上下に撫でた。先端に与えられる刺激に膝がわらいかけるのを懸命にこらえて負けじと両手を菜摘の前に回し、その豊かな胸を掌に収める、いや、正直その大きさは手に余す、とても掌では包みきれないものだ。その重たい乳房を持ち上げるように持ち上げ、両親指で同時に先端をはじいた。
菜摘は初めて笑みを消して目つぶると「うんっ」と短く甘い声を出した。続けて乳房と乳首を泡の潤滑を活かして滑らすように刺激を加える。「はぁん、アンっ」と、嬌声の感覚が短くなる。
ゆっくり開いた菜摘の黒目がちの瞳は快楽に潤み先程までの余裕は姿を潜めていた。それでもその視線はしっかりと俺の目を捉える。二人の視線がより濃厚に絡まる。二人は言葉を発しないまま理解しあってお互いに相手の唇に吸い寄せられた。
グロスで艷やかに飾られたそのポッテリとした唇は、最初の接触からすでに熱を帯びていた激しいキスの中でも十分な柔らかさを保ち、俺の唇を押し返すような弾力を持っている。お互いの性的な部分を刺激しあっていた二人の両手は相手の身体をしっかりと抱きしめるために強く相手の背中に回されていた。舌で唇の周縁部を舐めまわし、唾液をたっぷりかめた舌をお互いに貪り息をするのも忘れるほどに求め合った。どれくらいの時間だろう。唇と舌による交歓の後、どちらからともなく顔を離して目を合わせると菜摘の瞳にはまた笑みが戻っていた。
「泡、消えちゃいましたねw」「長かったねw一回流そっか」俺はお湯が流れっぱなしだったシャワーを手に取り二人の身体に残っていたボディーソープを洗い流す。
二人にお湯が当たるようにシャワーを当て、もう片方の手で菜摘の泡を丁寧に落としていると、菜摘も両手で俺の身体の泡を丹念に落としてくれる。首筋、肩、胸、脇腹、ヘソ…先ほどと同じルートに思わず緊張する。もちろんそこは相変わらず激しく漲っている。菜摘は再びそこに手を伸ばす。しっかりと凹凸にまで指を這わせて泡を落とす動き、先ほどとは違ってボディーソープの潤滑がないぶんまた違った刺激が背骨を走るように全身に拡がる。ふと、菜摘が腰を落として膝をつき、シャワーのハンドルに手を伸ばして湯を止めた。俺を見上げるように例の微笑みを見せると天井を向いて怒張している俺のモノを右手で多少強引に水平に戻し、そっと顔を近づけると唇で触れ、さらに先端を口腔内に包み込むと、一気に喉の奥までくわえ込んだ。
先ほど舌で感じた菜摘の口の中は、より一層熱く、舌や頬の内側の肉壁、それに唾液が渾然一体となってジワリとした刺激を俺のモノに与える。喉の最奥部までくわえ込んだティン◯をもう一度唇のあたりにまで戻し、再び勢い良く最奥部まで飲み込む。激しいディープスロートのストロークだ、しかも舌先と右手を巧みに使って先端の敏感な部分から棹の根本まで万遍なく絶妙な刺激を繰り返し繰り返し加えてくる。
「ちょ、菜摘ちゃん、激しいって、イッちゃうよ!」余裕もなく慌てる、今夜はすでに一回戦を終えている。三度目も可能ではあるだろうけどあまりに激しい吐精だと、3度目のその威勢が弱まる恐れもある。意に介さず菜摘は上目に俺を見つめると、目線で頷いた。どうやらこのままイケとの合図のようだ。「あっ、ちょいっ、マジでヤバイって」情けない声を出す、が一向にやめる気配はない。
しびれるような快感に立っているのがやっとになってきてしまった、もう成るように成れだ。「菜摘ちゃん、イッちゃうよ、ホント、口の中に出ちゃう!」ストロークを続けながら巧みに手を合わせる、完全にいかせる気の動き、俺を上目に捉える視線でイッてもいいと促す。限界に達する、弾けるような感覚とともに上り詰める。
「んんっ!イクっ、んうぁっ!」女性のような嬌声とともに激しいストロークに合わせ、最奥部に精は放たれた。俺は無意識のうちに左手で身体を支えるように菜摘の頭を抑えこんでしまっているし腰も勝手に動いてしまう。今日二度目とは思えない強い快感を伴う断続的に長く続く射精だ。菜摘のストロークは次第にゆっくりとなり、内部に残る精液を残らず扱き出すように手でやさしく絞り上げ、口をすぼめて吸い出す。菜摘の動きに合わせてじわじわとした快感の余韻が波のように全身を震わす。思いのほかたくさんの量を菜摘の口中に放ってしまった様だ、それを含んだまま口をすぼめ上を向いて再び俺と目を合わせると、コクンと浅く頷きながら飲み込んだ。「すごい、いっぱい出ましたね。溜まってたんですか?」
口の周りを人差し指、次いで親指で拭いながら話す菜摘の顔にはもう笑顔が戻っている。実はつい4時間ほど前に別の女性の中に放ったばかりとは言えない。「ごめん、ほんといっぱい出ちゃったよね、久しぶりもそうだけど、ってかさ、それより菜摘ちゃんがカワイイ上に上手すぎるんだよ、こんなに早く口でイカされたの初めて」
呼吸の乱れを必死に隠して何とか返事をしながらバスタブに腰を落とす。そこはやや勢いを失ったとはいえ重力に逆らうには十分な硬度を保っている。「気持良くなってくれて嬉しいです、隆さん慣れてそうだから私なんかでちゃんと最後までイッてもらえるか心配だったんですよ。それに全然、早くなかったです。あ、ごめんなさい、普段彼氏にしてるのと比べちゃいましたけど、大きさも全然隆さんの方が大きいし」菜摘もバスタブに腰掛け、手持ち無沙汰なのかまたコネコネと俺のモノをいじりながら話している。「慣れてるなんてコト無いよー、すっごい上手だったし、菜摘ちゃんの方こそ慣れてるんじゃない?なんていい方失礼だけど、ホントに気持ちよかったよ、ってさ、人のおもちゃにしてるでしょw」
「えー、だってまだ全然堅いんだもんw慣れてるっていうか、大学生の頃彼氏と一緒にAV見て一生懸命研究したんです、その成果のお陰で隆さんに褒めてもらえたんだったら嬉しいな-。実は彼氏以外とこういう風になったのはじめてなんです」あっけらかんと彼氏の話を織り交ぜる菜摘、その手は相変わらず俺のモノに触れ続け、時折指を使いながら絶妙な刺激を加える。次第に硬度が増す。なるべくそこに意識が集中しないように菜摘の顔をまっすぐ見つめて話す。「もしかしてあれ、彼氏さんが初体験だった的な?」
「はい、ウチ実家が厳しくて、女子校だったし。それで大学でこっちに出てきて一人暮らし始めて、同級生だった今の彼氏と付き合い始めて、てって感じで」ここまでの技巧をこの身に受けて経験人数一人だというのはにわかには信じがたいが、なんとなくホッとした気もする。また同時に菜摘の初めてを得て4年にわたって、そして今なお彼女を独占し続けているその彼氏に嫉妬を感じた。「隆さん、また元通りに硬くなっちゃいましたw元気なんですねw」
わざわざ上半身を傾け、首をかしげて俺の顔を悪戯っぽく覗き込む。たまらなくカワイイがその先に見える強大な胸の膨らみに目が行ってしまう。「菜摘ちゃんがずーっと触ってるからでしょwこれ不可抗力」菜摘はおもむろに腰を上げ、バスタブに座る俺の前で再び膝立ちになると、もう一度ボディーソープをプッシュして自分の胸、谷間を中心に塗りたくった。
「ちょ、菜摘ちゃん、もう…」言いかけた俺の言葉を目線で制止すると、そのまま背中を反らせて上半身を俺の方に預ける。背中を反らせてそのロケットおっぱいを突き出すと横乳を掌で持ち上げ、谷間で俺のモノを柔らかく包み込んだ。「際限ないねw菜摘ちゃんといるとなんか若返った気がするよ、下半身的にw」
いきり立つ自らの部分を半ば自嘲気味に笑う俺。「もともと若いじゃないですかーw、でもさっきあんなに出してくれたのにもうこんなに硬くなって、隆さんは絶倫なんですねw」”パイズリは気持ちよさより視覚”なんて台詞が人口に膾炙しているが、大きさ、柔らかさに加えて男を喜ばせるコツのようなものを持っている女の子のそれは、口や手、アソコに匹敵するほど快楽を与える能力を持っているものだ。
菜摘はその全てを持っている。「普通の女の子といてもこんなにならないってw菜摘ちゃんは特別なんだよ」お世辞を含まない本当にそう感じての台詞だ。菜摘の間に包み込まれたそれはすでに完全な硬度を取り戻してしまっっている。
「自分が特別だなんて思わないけど、でも嬉しいですw隆さんこそ、こんなに大きくって、固くって凄いですよね、言ってもAVはモザイクが有るし彼氏以外の見の初めてですけどね」「硬さはわかんないけど、他の男の触ったこと無いしw俺のはごくごく普通のサイズだよ」高まりつつある快感を押さえ込みながら努めて平静な口調で話す。時々俺の目を悪戯っぽく覗き見ながら豊かな胸を使ったやわらかな抱擁を続ける菜摘。
「あ、なんかぴくんってなってますね?また、イキそうですか?」今度こそ、ここでイク訳にはいかない、自分の胸を挟み込んで上下に揺らしている菜摘の手を軽く抑えその動きをやんわりと抑えて頭を抱き込むように耳元で囁いた。「うん、めっちゃいきそうだった、だから一応ここでストップね、身体流してからベッドに行こう、今度は俺も菜摘ちゃんのこと気持よくさせるからね」ほんの少しだけ気取った言い方になってしまったのが恥ずかしいが、なんとか菜摘は動きを止め、ちょっとすねたふりをするように唇を尖らせて見せてからすっと立ち上がった。
「やっぱり背中流すだけじゃ終わりませんでしたねw」お互い、ある一部分を除いて少し冷えてしまった身体を暖めながら再び身体を流し浴室を出ると、バスタオルを大雑把に身体に巻きつけただけの格好で寝室へと入った。華奢な肩、細い腕に似つかわしくないその突き出した乳房はバスタオル越しにも豊かな質量を感じさせる。もちろん、今夜はナンパ目的で家を出たので、寝室の状態も完璧だ。フロアライトだけつけると、菜摘の身体を覆っていたバスタオルをゆっくりと剥ぎ取り、ベッドに座らせた。
左手で菜摘の頭を手で支えながら軽く触れる程度のキスを数回、右手を菜摘のひざ下に回し持ち上げながら、おしりを回転軸に身体を回してその美しい曲線を持った身体をベッドの上に横たえた。キスの間隔が少しずつ短くなり程なくまた貪り合うような交歓が始まる。右手で顔の輪郭を頭の上からこめかみ、指で耳を挟むように撫で下ろして首筋から顎の先端まで、菜摘の反応を注意深く探りながらなぞる。標準的な性感帯である耳の後ろから首筋にかけてとこれもまま見られる顎の先端に性的な反射が見られた。
糸をひくような濃厚なキスから一旦離れ、菜摘の左耳の後ろに唇を寄せた。「はぁんっ」呼吸に紛れて声が出る。触れるか触れないかの距離を保ちながら耳の後ろからうなじ、首筋、顎の下を通って顎の先端へと唇を這わせそれを何往復かするうちに菜摘の声はどんどん高まってくる。顔の輪郭からルートを逸れ、鎖骨辺り、そして豊かな隆起が始まる麓の周縁部を移動する。
左手はもう片方の周縁部を、右手は脇腹から骨盤の張りのあたりをこれもまた触れるか触れないかの距離感で撫でる。「隆さん、あぁ、ん、なんか、ゾワゾワってする」荒くなって来た吐息の合間に何とか、と言った風に言葉を発する。「うん、なんか鳥肌立ってきたねwこそばゆい?」
唇は隆起のてっぺんに向けて円を描きながら上り、頂きに登ることなくまた下降を始める。左手ではたまに乳房の弾力を楽しむようにたまに強く揉み込むが乳首に触れないのは唇同様だ。「くすぐったいより、ぁあ、もっと、きもちい」腰骨あたりを漂わせていた右手を脚まで下げ、太ももを内へ、外へと掌を使って撫でる、こちらもその場所にぎりぎりまで近づいては実際には触れずに太ももへと戻る。
吐息に交じる声の量が多くなり、大きくなる。その声の動きに合わせてまず唇が、少し遅れて左手がそれぞれの頂に触れる。「ああぁあん!」高い矯正が部屋に響く。
唇をすぼめて吸い上げ、舌でチロチロとそして指で挟んだり弾居たりしながら攻め立てる。「はあぁあん、ああんっ、あんっ!」呼吸に合わせて艶っぽく喘ぐ、声に少し落ち着きを取り戻していた俺のそこに改めて血液がめぐる。右手で菜摘の左足を押上げてそのまま唇と入れ替わるように乳房を刺激する。
唇は胸を離れ、鳩尾にキスをし、ヘソのあたりを通って刈り揃えられた茂みまで辿り着く。俺は両手を胸から離してゆっくりと両脇腹を撫ぜおろして腰骨に添え、少し下がって顔を菜摘の両足の間にうずめた。そこはすでに周縁部に生えそろった毛を海藻のように濡らすほどにあふれていた。
「菜摘ちゃん、自分の手で脚を持って」と、やさしく、しかし絶対に断れない命令の口調を含ませてそう言うと、おとなしく手で膝の下を持ち上げ腰を浮かせるようにしてソコを俺の顔の前に突き出した。残念ながら羞恥に染まっているであろう菜摘の表情は伺えない。俺は菜摘によって開かれた両足の間にある最初の扉を両手の親指を使って開いた。微かに粘着的な音を立て、糸を引きならが開いたそこは肉質が薄く、割れ目の上端に位置する核が普段それを覆っている包皮を脱いですでに顔を覗かせていた。膣口の下には乳白色の粘液が溢れだし、さらにその下の穴の方へと流れだしている。その粘液をそっと舌ですくって膣口に押し戻すように割れ目に沿って舌を這わす。ほんの少しの塩気と僅かな石鹸の香りしかしない。舌を緩やかに上下させる。
「ファぁん、あっ!」舌の動きに合わせて漏れる声が更に大きくなり身体がビクンビクンと痙攣している。一呼吸置いて一番敏感な部分に唇を寄せ、舌を絡めて音を立てながら吸い上げた。「あぁあああ!」と悲鳴に近い嬌声とともにその瞬間、太ももで力いっぱい俺の顔を挟みながら、背中を大きく仰け反らせてビクン!と痙攣した後、全身の力が抜けたように一気に虚脱してしまった。
太ももの間から抜けだして顔をあげると、目を瞑ったまま大きな呼吸に合わせて胸を上下させている。さすがにクリを口でしただけでこうも簡単にイッてしまうとは思わなかった。身体をずらして額にそっとキスをするとようやく目を開いた。「大丈夫?めっちゃ息上がってるね」「はい、なんとか、なんか、真っ白になっちゃいました、こんなふうになったの、すごい、初めてです」荒い呼吸の間を縫うように何とか言葉を発する。”初めて”という言葉はその真偽は確かめようが無いものの、やはり情けなくはあるが男の小さな自尊心を刺激してくれる。
そっと菜摘の割れ目に触れると先ほどにもまして際限なく粘液があふれている。枕元に並べられている文庫本に混ざって置かれた小箱を手に取り、中から正方形のアルミの包装を取りだして菜摘の目の前で振って見せた。「もう少しいける?それとも一休みする?」
「はい、大丈夫です、もっと、お願いします」AVで勉強してるというだけあって所々の言葉に台詞っぽさがあるが、冷静ではない今の状況の中では当然プラスに作用する。菜摘の脚の間に座ったまま上半身あげて封を破る。指の腹を使って素早くいきり立ったモノに被せて菜摘に覆いかぶさり首もとや胸への唇による愛撫を加える。右手を添えて菜摘の入り口あたりに俺の先端を擦り付けるとすでにヌルヌルがそこに絡みつき、より深い所への挿入を促しているように感じられた。
「いれるよ?」「はい」菜摘は頷きとともにまっすぐに俺を見つめながら短く答えた。ヌルヌルッ、と内部の構造からの圧迫を感じながらも半ばまですんなり入った、がその先の抵抗が大きくなる。単純にキツイようだ。処女とする時のように浅いピストンを数度繰り返す。
「アッ、まだ、アンっ、来るん、ですか?」細かい往復運動に合わせて声を上げる菜摘の目が潤む。「まだ半分くらいしか入ってないよ、痛くない?」今度は言葉を発さずに2,3度頷く。俺は、上半身を少し起こして腰を沈め、ピストンの角度をやや上に向けてゆっくりとより深い所へと押し込んだ。狭い、十分な潤滑があるもののその肉壁は掌で握りしめるような圧を加えてくる。ただ決して拒む様なキツさではなく、その幾重にもなった襞で奥へ奥へと導くようにるように俺のモノを飲み込んだ。
感想などコメントをどうぞ!投稿していただいた方の励みになります!