エッチ体験談が11,000話を突破しました。

スナックで出会った台湾人ホステスとの生で中だしセックスした 長編

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バイト先の毅然とした巨乳の主婦と道場の女の子 超長編 続編

駅前の大通りをしばらく歩き、左折して細い路地に入る。
そこには左右に赤提灯が並び、夕方には焼き鳥の煙が辺り一面に立ちこめる典型的な飲み屋街が広がる。

その一角にスナックTはあった。

一見何の変哲もないスナックだ。カウンターが6席ほど。4人掛けのソファとテーブルが3セット。
一般の客ももちろん入ってくるが、見る目のある人は少々ぎょっとする。

どう見てもその筋としか思えない人がしばしば数名おり、その中の一人がカウンターにいる。
女の子は数名いる。ほとんどが台湾出身で、フィリピンの子も時々いる。日本人も、めったにいないけど時々仕事に来ていた。
店のオーナーはその筋の人で、Tは当時珍しかった売春スナックだった。

俺は数年間の海外勤務を終え、今は日本で働いていた。
所属している課が、再び海外に出る可能性の高い課だったため、俺は内心期するものがあり,日常の業務に忙しく動き回っていた。

課の先輩に面白い人がいた。丸山(仮名)さんという。型にはまらず、どんなところでも一人でも生きてゆけるタイプの人で、俺が初めて出会う種類の人だった。30代半ばで既に家を2件持っており、一件を賃貸に出してがめつく稼いでいた。

汚い金の稼ぎ方ではない。個性が強く、押しが強い。セールスの腕はかなりのものだった。
その丸山さんが何故か俺のことを気に入ってくれた。

「おい、H、今日飲みに行くぞ」
「ハイ」

連れて行かれたのがTだった。
こういう店が珍しいのか否か、未だに良く解らない。

今、こういう店の話をすると友人は面白がって話を聞いてくれるが、俺の友人は堅物が多いため面白がって聞いてくれるが、俺も友人もその手の店のことをよく知らない。
その筋の世界を知っている人から見れば、トンチンカンなことも書いてしまうだろうが、俺の知っている店ではこうだったのだ。
その点をご了解いただきたいと思う。

Tに入ったとき、一瞬別世界に入ったような気がした。雰囲気が外と全く違っていたから。
外人のホステスがいる店に入るのは、初めてだった。

日本では俺は主に居酒屋中心で、金のかかる店に行く香具師もいたが、そういう面々とは俺は余り付き合わなかった。
堅実な生活を営む先輩達は、酒に金などかけない。同僚も同様で居酒屋派が多く、パチンコギャンブルなどほとんどやらなかった。

俺は、未だにマージャン、ゴルフ、ギャンブルをやったことが無い。
外と違う雰囲気というのは、やはり正しい直感だった。

俺は古武道をやっているおかげで、気配というものに敏感になっている。
ホステスの馴れ馴れしさ、カウンターのマスターの優しげな笑顔の下にある何か異様なものを俺は感じ取ったのだった。

実際、一人でこの店に入ってきたならば、俺はビールでも飲んで、すぐに退散するだろう。

因に、こういう店に入ってしまったらホステスなど近づけないことだ。
つまみ一品に、コーラかビールなど注文し(何も注文しないですぐに出るとそれはそれで問題だから)
半分くらいに口を付けて、すぐにおあいそをしてもらう。とにかくすぐに逃げ出すことだ。

今回は、丸山さんがいたから大丈夫ではあるが。実際彼はこの店の常連だった。

「おう、ここ、どう思う?」俺は小声で答えた。「どう思うって・・・普通の店じゃなさそうですね」
「お前なら、解ると思ったよ。 だけど、ここはボッタクル所じゃないから安心しな。」

俺は、周りを見回した。客層が違う。その筋系の人がいる。また、カウンターのマスターの目も油断のならないものだった。
このような場合、アルコールを余り飲んではいけない。俺はジンジャエールを注文した。

丸山さんは、キープしていたボトルを出してもらい、飲み始めた。
丸山さんはマスターに二言三言声をかけ、俺を紹介してくれた。

マスターは、気持ちの良い笑顔を浮かべて、俺に挨拶をしてくれた。そして手ずからビールを俺に注いでくれた。
何だか、仲間内に迎えられた、そんな雰囲気だった。

おいおい、と俺は思った。こんなところには近づかないことだ、と思ったが、同時に見たことの無い世界に興味が出てきたのも確かだった。
とにかく、今日のところは丸山さんについて、様子を見ておこうと俺は決心した。

ホステスが俺達の隣に付いた。カウンターの中にも女性が一人いた。
皆二十代で、若かった。この中の2人がこれからの書き込みに出てくることになる。

一人を明美といい、カウンターの中の子は陽子といった。
両方偽名は当然。

俺の横に付いたのは、フィリピンの子だった。たどたどしい日本語である。

面倒くさいので、俺は英語で話に応じた。そこから会話はスムーズに進んだが、どこかトンチンカンな会話になる。

彼女は自分が女性として如何に優れているか、男性に奉仕するかを訴える。何のことだ、と俺は訝しく思った。
どうも彼女は、自分を俺に売り込んでいるらしい。

丸山さんに俺は聞いてみた。「彼女は何を言っているのでしょうね」
彼はニヤニヤしながら、「買ってやったらどうだ、ショートなら2万5千円だ。一晩なら3万5千円。どうだい、今日は奢るぜ。」

俺はやっとわけが解った。正直、外国にはこれに類する施設が結構ある。が、俺は日本で初めて見た。
「そういうことですか・・・」ここにいる女の子達は皆商品なのだ。

マスターも、「誰でもどうぞ」 その日は確か5人くらい女の子がいたと思う。
丸山さんは「俺は○○ちゃんにしてくれないか」と彼の隣にいる台湾人の子の肩を抱いた。

商品の品定めをするように女の子を見つめる。そういう経験が俺には新鮮だった。顔からつま先まで、じろじろ見つめても失礼に当たらない。
俺が意思表示をすれば、彼女は今日俺のものになるのだ。

女の子達も、それなりに身構えるというか、商談の対象として自分が見つめられていることが解るらしい。
俺の隣にいるフィリピンの子は、気の毒だがパスだった。

アメリカのライス国務長官を若くしたような子で、気が強そうだ。
それなりにきれいな子もいる。だが、俺はカウンターにいる陽子が気に入った。

素朴そうな感じで、目が大きい。身体も大きく、身長167センチ、胸はなかったが、がっしりした体つきで、全体的に太造りの身体だった。
秋田の田舎にいそうな感じ。頬っぺたが豊かで、ほんのり赤かった。

だが、外見は正直どうでもよかった。彼女の朴訥とした感じが、他の子から見て際立っていたのだ。誠実そうな感じがした。

娼婦に誠実さを求めるとは、俺も焼きが回っていると思った。が、どうしてもプロ然とした子は汚く見えてしまう。
陽子は俺が女の子達の品定めをしていることに気付いており、どうしますか、という雰囲気で俺を見つめていた。

俺はカウンターの中の陽子に、「貴方がいい」と伝えた。 彼女は大きく目を見開いて、びっくりした様子だった。そして、「私は駄目なのです」と俺に応えた。

「どうして? 俺は貴方が気に入ったんだ。 貴方以外とは、嫌だね」
彼女は、「困ります・・・・」と俺に言う。

しばし押し問答が続く。俺は陽子が本気で嫌がっているとは感じなかった。

彼女は真っ赤になって行く。そして、俺にビールを注いで「私は駄目なのです」と言った。俺は丸山さんの雰囲気も感じ取っており、彼も「やれ、やれ」と無言のうちに語っていた。

後になって解ったのだが、陽子は本当に駄目だったのだ。彼女だけは売り物ではなかった。彼女はマスターの妻になるべく呼ばれた子で、Tに勤めたのは2回目だった。一回目は商品として。だが、彼女を買おうという物好きは、半年の間一人だけだったと後で教えてくれた。

陽子は聡明で、真面目。お店の経理なども任せられる存在だった。彼女とマスターは、数ヶ月後台湾に新婚旅行に行く。が、その時はそんな事知る由もなかった。第1、丸山さんがそのことを知らなかったのだ。

そんな彼女を選んだのだから、俺には女性を見る目があったのかもしれない、と思ったりする。

この時、マスターがよく黙っていたものだと思う。今思い出しても、少々背筋が寒くなる。

陽子はほほ笑みながら、「ご免なさい、駄目なんです」と俺の手を自分の両手で包み込んだ。
この時、俺に彼女はいなかった。Mちゃんと別れた痛手は、未だに尾を引いており、出会う女子をMちゃんと比べてしまうのを押さえることができなかった。

そして、素人あいてに気軽な気持ちでセックスするなど、到底できない経験を俺は積んでいた。
友人として女性と接することはできる、セックスの相手と夢想することはできる。が、実際に行動には移せなかった。

Sさんとのトラブルを通じ、俺は責任を負える人とでないとセックスしないと決めていた。
が、それでも行きずりの恋はあった。また、俺はSさんから仕込まれた快楽が、俺を狂わせるときがあったことも、事実だった。

行きずりの女とのセックス。それは数回あった。が、俺は決して自分のことを明かさなかったし、その子と二度と会うことが無いよう、注意していた。
要するに、俺のことを多少なりとも知っている子との関係、ましてやオフィスラブなど、俺には考えられないということだ。

同期の女の子にモーションをかけられたこともある。しかし、俺は応じなかった。彼女は後に、社内恋愛から結婚する。そして、離婚に至っている。
性欲に苛まれて、悶々として眠れない夜も結構あった。

やはり女が欲しかった。でも、トルコに行く気には何故かなれなかった。月給に余裕があったわけではない。正直辛く、マスターベーションにふけった。それしかなかった。

SさんやMちゃんとの日々が蘇る。あんなに簡単に手に入っていた女体だったが、今は昔。手に入らないのは如何ともしがたかった。

同期の女の子は、あからさまに俺を挑発してきた。同期会の時など、胸元の大きく開いた服を着てきて、俺が「一体どうしたの?」と聞くと、「フフ、欲求不満なの・・・・」俺は彼女に襲いかかりたい衝動を辛うじて押さえた・・・

そんな日々を送っていた時、Tに案内されたわけだ。俺は次の出国迄の半年間、ここにお世話になることになる。プロを相手にすれば後腐れが無いはずだった。

確かにその通りではあるが、人間そんな単純なものでもない。俺は彼女らと仲良くなり、後には性病を移されて大変な思いをしたりすることになる。

同期の子との関係で、俺は相当我慢していた。
一度、研修の帰りだったろうか、2人で歩いたことがあった。彼女に夕食をご馳走し、その帰り、エレベーターの中で2人きりになった。

俺達はワインを飲み、少々酔ってお互いにもたれ掛かるような様子だった。
彼女は胸を突き出し、俺の身体に押し付けた。俺が思わず彼女の腰に手を軽く回すと、彼女は自分の下半身をも俺の太ももに押し付けてきた。

俺はブチ切れそうだった。ホテル街に歩いて行ってしまいそうな予感。
彼女は歩きながらも俺と手をつなぎ、自分の指で俺の指を愛撫していた。指の又の間を撫でたり、くすぐったり。

恋人同士でもないのに、普通このような事をするだろうか。
彼女の俺に対するアタックは、執拗だった。そして、今にも受け入れてしまいそうな俺がいた。

やったら最後だ。絶対に俺にしがみついて、離れなくなるのは目に見えていた。
性欲に負けて一生を過つよりは、女を買ったほうがマシである。そんな判断もあったわけだ。

陽子が駄目だとすると・・・

俺は諦めようとした。が、既に丸山さんがマスターに自分と俺の分、しかも一泊分を支払ってしまっていた。忘れもしない8万円。
「おい、早く決めろよ。先に行くぞ」ぐずぐずしている俺に丸山さんは決断を迫る。エイ、仕方ない。そして選んだのが明美だった。

明美は顔の美しさにおいて、陽子よりずっと上だった。
今思い出しても、綺麗な子だったと思う。

何故か明美の顔ははっきり思い出せる。余り見ない顔だからだろうか。
目がぱっちりしていて、顔立ちの彫りが深く、西洋的な顔つきだった。

目は猫のそれだった。油断のならない光がある。そして、何より娼婦としてのすれた雰囲気を漂わせていた。そして、そこが陽子との違いでもあった。
俺はマスターに、「あの子を・・・・」と伝える。声が小さくなるのが我ながらおかしい。

マスターは明美に目配せをした。明美はフン、といった感じで俺に流し目をくれ、白のカーディガンをまとい、バッグを片手に持った。

そして店を出るとき、何やら同僚と台湾語でペラペラ喋ってから俺に並んだ。残念なことに、俺は完全にのまれていた。娼婦を相手にするのは初めてな上に、こういうやり取りも初めて、落ち着いている振りをするのが精一杯だった。

既に丸山さんは俺より先に歩いている。2人は恋人同士に見えた。俺達はどう見えるだろうか。明美は「フン、フフン・・・」と鼻歌混じりで歩いている。
ちっとも緊張していない。これから仕事に行くと行った感じ、まさしく仕事ではあるのだが、余りに味気なかった。

丸山さんカップルは、少し歩いたところにあるホテルにすっと自然に入って行った。明美も、ホテルの門に一人で入ってゆく。俺は、一瞬間を置いて入ってゆくのが我ながら少々みっともなかった。

普通、セックス前には緊張しないだろうか。俺は膝が笑っているような感じだというのに、彼女はテキパキと鍵を取る。俺は呆然として見ている。
丸山さんが俺を見て、ニヤニヤしながら「ホテル代は自分で持てよな」「はい、解りました」

部屋に入る。彼女はやっと俺を見つめた。「シャワー浴びる?」「ああ・・・」俺は彼女に完全に主導権を握られていた。今から思うと、俺も可愛いものだったのだが。
俺はシャワールームに入る。総ガラス張りだ。外から丸見えだ。少々恥ずかしい。彼女が、辺りを動き回っているのが見える。

その時俺は、定期入れや財布の中身をしっかり把握していなかったことを思い出した。「まずい、護摩化されても解らない。」初めての相手には、これくらい用心しておいてもおかしくない。

湯気で曇ったガラス越しに明美の動きに注目しようとしたとき、彼女が裸でシャワールームに入ってきた。身体を隠すでもなく、堂々としたものだ。余りにあっけなく、俺の息子は立ち上がるまで行かなかった。

身体がちょっぴり太めで、胸が大きく迫力があった。顔は若く見えるが、年齢は恐らく25歳を超えている。彼女は何か歌を口ずさみながら、さっとシャワーを浴び、湯船の中の俺の横に入ってきた。

そして、俺の足の毛をふんふん言いながらつまんで、引っ張る。「イテテ」というと、「痛い? もう一度やってあげる」と今度は強く引っ張った。毛が何本か抜けたと思う。

SさんやMちゃんと何と違うことだろう。2人に対しては、俺はいつもリードしていた。それを受け入れるしおらしさが彼女等にはあったし、清楚で控え目だった。Mちゃんなど、清らかな雰囲気を漂わせていたものだ。

俺の知っている女性はそんな感じだったのだが、明美は全くそれと違っていた。

「さ、出ましょ」
「ああ・・・・」

彼女はするするとバスタオルで身体を拭く、そして俺にタオルを掛けてすっぽんぽんのままでベッドに行き、ライトを消し、ティッシュを確認し、それからそれから・・・実に手慣れたものだった。頻繁にここと使っているものと見える。

会話らしい会話はほとんど無かった。俺も彼女の横に行き、まず口づけをしようとしたが、彼女はツンと横を向いて拒否した。娼婦には口づけしないもののようだ。その代わり、その他のことはやりたい放題であることが後になって解る。

やりたい放題とは言っても、俺が何かするわけではない。正常位、バック、騎馬上位、松葉崩し(?)位のものだ。今まで体位はそれくらいで充分だった。

そして、それ以上知らなかった。その代わり、回数は3?5回と体力の限界に挑むものだった。

明美はあそこを俺に見せてくれなかった。冗談で股を開き覗き込もうとすると、本気で嫌がった。何か見せたくないものがあるのかもしれなかった。

さて、その場に戻す。

枕元辺りで何やら準備を終えると、明美はマグロ状態になった。どうぞご自由に、って感じだった。俺は彼女の乳房を入念に愛撫した。感じているのかな? ウフン、ウフンと声を出すけれど、手足や胴体は反応していない。

余りの勝手の違いに、俺には少々戸惑いがあった。今までは多少なりとも自信があったのだが、通じない。
そうだろう。SさんやMちゃんとの場合、交わる前から愛情という愛撫が既にあったのだから。

今だから解る。娼婦が一々感じていたら、身体が持たないだろう。

今でも不思議で仕方ないことがある。明美はいつも濡れていた。
ゼリーでも使っていたのだろうか、しかし、俺は明美がゼリー等使うのを見たことが無い。
それとも、女体というのは自分の身を守るために、濡れるものなのだろうか・・・

俺は明美に愛撫をするのも面倒になってきた。インサートの体勢を取ると、明美は大きく足を開いた。
これにも驚いた。SさんもMちゃんもこれほど大きくは股を開かなかったから。

もう一つ驚いたのは、明美はゴムを要求しなかった。そのまま俺は明美の体内に入り込んだ。
体内は、決して緩いわけではない。程好い締め付けで、具合が良いと言ってもよかろう。

では、何故あんなにあっさりと入ったのだろうかと不思議だったのは後になってから。

明美は、俺が動くと首を左右に振る。首を左右に打ち振って、「イヤ、イヤ」と言っているかのように感じられた。それは俺の興奮を呼んだ。
俺はあっという間に果てた。ドクドクと、痺れるような快感とともに彼女の体内に精液が送り込まれる・・・・

明美はすぐにシャワールームに行き、あそこを入念に洗っていた。
そして、裸のまま俺の隣りに横たわった。俺は身体を起こして、明美の乳房をいじった。

明美は嫌がらなかった。が、感じるといったそぶりも見せなかった。
乳房をいじり、乳首を舌で転がし、腰のラインに沿って俺の指先を動かした。

又しても息子は起き上がった。
明美にバックの姿勢を取るよう促すと、素直に従う。

上半身をベッドに密着させ、柔らかく腰だけを高く持ち上げていた。
俺は息子をあてがった。少し押し込むだけで、息子はスルリと入ってゆく。

俺は彼女の蜜坪をこねくり回した。一度発射しているから、射精までは結構持つ。
バックから正常位に戻して、俺は動き続けた。彼女は首を振り続ける。

随分時間がかかって、発射できた。
娼婦を買うとき、金額が幾らだと何発と決まっているところもあるらしいが、Tではそのようなこと無かったようだ。
というよりも、明美がそうでなかった。

一度、丸山さんが別の女の子で、二発以上させてくれなかったとぷんぷん怒っているのを聞いたことがある。俺はそんな事知らなかった。
明美は又してもシャワーを浴びに行き、俺もシャワーを浴びて2人して裸で横になり、寝入った。

台湾の子は、ゴムを使わない子が多かったらしい。それに反してフィリピンの子は、ゴムをつけないと触らせてもくれなかったという。
台湾の子はサービスが良いようでいて、結局高くつく。訳は後で出てくる。

隣りに女の子が寝ていると、安心できる。それが裸なら、尚更だ。何故だろうか。俺にマザコンの気があるのだろうか。
手を伸ばせば、素肌に触れられる。俺はこれが好きだ。

朝、未だ薄暗かったが、眠っていた俺の手が明美のあそこのヘアに触れていた。
軽くまさぐってみた。最初乾いていた小陰唇がヌラリと愛液で濡れ始めるのを感じた俺は、再び彼女の上にのし掛かった。

明美は、半分以上眠っていたが、それでも俺を受け入れてくれた。
それにしても若かったと思う。今は一発がせいぜいだ。

俺の妻は、排卵日の辺りに集中的に許してくれる。
身体がそうなっているらしいのだが、月に二回こういうことがある。

だから、今俺は48歳で月に5?8回のセックスがあるが、実際は4日連続が2回あるようなものなのだ。
4日連続だと、最後の方は息が切れる感じだ。

でも、当時は一日7回位までは大丈夫だった。
いい汗をかいて、俺は明美の中に出した。

愛撫も何もない、ただの射精あるのみ、欲望の充足があるだけだった。
明美は再び寝入ってしまった。無理もない。未だ6時前だ。
目覚ましを7時に掛けておいた。

目覚ましが鳴ったとき、俺は起き上がった。
何と俺の息子は朝立ちしている。

明美もそれを見て、目を丸くした。
「いい?」と俺が聞くと、「どうぞ」と言う。

再びインサート。ただ入れるだけ。そして、俺は動いた。
この最後の交わりは射精まで至らなかった。

トリガーに指は何度もかかったが、引かれるまでには至らなかった。
俺は意地になっていた。激しいピストン運動だった。

玉のような汗が出て、流れて顎に達し、明美の胸にポタポタ垂れた。
明美は、無言で首を左右に振りながら、文句も言わなかった。

交わりつつ俺が一息入れるとき、彼女はタオルで俺の背中の汗を拭いた。
カーテン越しの朝日の中、俺達は30分は交わっていた。これ以上ホテルにいると、会社に遅れる。

俺は遂に諦めたが、心は満足感だった。
明美はそんなに悪い女じゃなさそうだ・・・・
明美に聞く。

「疲れなかった?」
「少し・・・・」

俺達はホテルを出、仲の良いカップルのようにひんやりした朝の空気の中歩き続けた。

俺は週に1回くらいのペースで、Tに行くようになった。
一人でも行ってしまう、というより、一人の方がリラックスできた。

陽子は俺に親しみを覚えたらしく、俺が行くとにっこりと笑って迎えてくれたし、明美もできるだけ俺の隣りに着こうとしてくれた。
陽子は、俺に「あなた、ベッドではとても優しいんですってね・・・」と囁いた。

だが、俺は優しくなかった。愛撫もそこそこに、インサートしては果てていただけだ。

それが優しく見えるのだったら、普通の客からはどんな扱いを彼女達は受けていたのだろうかと思うことがある。
明美は俺に言った。「あなたは私に優しいから、私もあなたに優しくなる。分かる?」

Tに行っていると困ったこともあった。明美は売れっ子だった。
俺の見ている前で、チビの変な雰囲気のおじさんが「明美ちゃんお願い」という。

明美は俺の隣りにいても、商売に出て行く。当たり前のことだ。
当たり前のことだけれど、俺は明美が売られるのを見るのは辛かった。

あのエロチビおじさんが、今は明美を抱いていると思うと・・・・・
陽子はそんな俺の姿を見ていたのだろう。とても優しかった。

陽子は、俺のボトルに細工をしてくれた。他の客がキープしていたボトルから、俺のボトルに酒を足してくれていたのだ。
酔った客を見計らってだから、彼女は上手だった。が、俺はそんな彼女の気持ちの方が嬉しかった。

俺のボトルは魔法のボトルだ、などと意気がっていた当時の俺。
たとえ相手が娼婦だとはいえ、何回も逢瀬を重ね、肌を合わせる回数が増えると、お互いに普通ではいられなくなるようだ。俺がそうだった。

俺はせいぜい月に一度、明美を買うことができるくらいだ。
明美達は、店のオーナーの接待にも使われていた。その世界に生きている人達だから俺がとやかく言えることはない。が、残念だし辛かった。

陽子は、時には露骨なことをした。トイレで行き違ったことがある。
彼女は素早く俺のあそこをむんずと掴んだ。そして、素知らぬ振りをして行ってしまった。

また、一瞬抱きつかれたこともある。
後で聞いたのだが、彼女は俺に抱いて欲しかったようだ。

だが、マスターの奥さんになることが決まっていると分かっていたので、そんな事はできなかった。

ここで、明美がもし、素直な良い子だったなら、俺は彼女に入れ込んでいたかもしれない。
そして、江戸時代によく書かれていた人情物のように、にっちもさっちも行かない状況になりかねなかった。

しかし、まことに幸いなことに、明美はあちこちでトラブルを起こしていた。
彼女はよくマスターと喧嘩していた。彼女の猫に似た目は、そういう時は恐ろしい色彩をおびていた。
「おっかねえ・・・」と俺は何度も思った。

その都度俺のロマンチックな想像を、明美がぶち壊してくれたことに感謝した。
Tの中は何という環境だっただろうか。

マスターは盛大に浮気をしていた。陽子が、外出から帰ってきたマスターを見て出迎え、くるくる身体を動かしていると、マスターの後からゆったりと新人の女の子が入ってくる。

よーく目を見ると、2人とも潤んでいるし、どことなく気だるい投げやりな雰囲気と言い、浮気をしてきたに相違なかった。陽子は、「2人また浮気してきたよ・・・」と俺を見て泣きそうな顔を作ったことがある。

明美はカラオケが好きだった。1回百円のカラオケを何度もやりたがる。
小銭がなくなると、俺の目を見つめる。俺は黙って千円を渡す。

明美は又しても嬉しそうに歌い始める。
ただ、1回百円とはいえ、ただではない。俺が出し渋ると、「あなたケチね」とさも軽べつしたように明美は言い、他の客のところへ飛んでいった。

男性の性については、何とかならないものだろうか。
あそこで上手くやった、ここで上手くやったという報告を2チャンでしばしば目にするが、俺はそれを見て、その男を可哀想に思う。

1回くらい上手くやったって、又やりたくなるのが男の性だ。
コンスタントにできる相手がいる場合、俺とSさんのようになるのが落ちだ。

男にとって都合のいい女など、いないと思ってよいだろう。

友人の一人は、こういう経験をした。彼はまことに都合の良い女性を見つけたと思い込んでいた。

取引相手の事務員だったが、控え目で、わがままを言わず、男が望むときにセックスさせてくれる。自慢するので、俺は止めておけと伝えておいたのだが、彼は笑って取り合わなかった。

やはり最後に彼女は豹変した。彼を家庭から奪い取るために、無言電話や何やらお昼のワイドショーそのままの状況が広がった。
ひどいものだ。

彼は青ざめたが、奥さんの心は彼から離れてしまった。
結局離婚、取引相手をも彼は怒らせ、左遷されていった。

こんな話は腐るほどある。

俺はプロ意外相手にするまいと決心していたが、実際にプロを相手にするのは、財布がもたない。

飲み代五千円、一泊三万五千円、ホテル代一万円前後で、結局1回に5万。
何度も行っていたら破産だ。

素人も駄目、プロも困難となると、早く良いお嫁さんを見つけるしかない。
そして、仲むつまじく生活し、奥さんとセックスするしかないのではないか?

俺は結婚以来18年、一度も浮気をしていない。

その代わり、奥さんを大切にして、今でも月に平均5~8回セックスをしている。
それしかないと、俺は経験上思い知っている。

また、女にきれいで家庭が円満な男は結局出世する。今、俺は評価する側だから断言できる。優秀な人間が、女ゆえに落ちていった。何人も俺は見ている・・・・

さて、続き。

明美を買うのが数度にわたると、彼女も俺に対して普通ではなくなってきた。
買われるとき、明らかに嬉しそうな顔をして、ホテルへの道のりも俺にぴったりと寄り添い、まるで恋人同士のような雰囲気があった。

ホテルの中でも嬉しそうだった。
はしゃいでいるのだから、可愛いといえば可愛い。

一晩に平均して4、5回は抱いたが、彼女は文句を言わなかった。
俺も、計画しているので、我慢できるギリギリまで待ってから彼女を買うわけだ。

時には寝物語で真面目な話になることもある。
ある時、明美は自分の処女喪失の時のことを話してくれた。

拙い日本語だった。彼女は英語を使えない。

だから、じっくりゆっくり話を聞かないといけない。

因に、相手の話をしっかり聞くのはコミュニケーションの基本だが、特に女性相手の場合話を聞かなければいけない。そして、共感してあげることだ。
相手の目を見つめて、どんなに下らない話でも、馬鹿馬鹿しい話でもしっかり聞き、共感する。
セックスよりも大切なことだと思う。

「私、友達悪かったよ」と彼女は話す。

そして、友達に誘われてアパートに行ったこと、そこには数人の男性がいたこと。
最初は一緒に食事をしたり楽しかったこと。

「そして、こうよ」と俺の手首を彼女はぐいっと握った。

俺が悲しそうな顔をすると、「本当よ・・・」

彼女は涙ぐんでいた。俺は、彼女の涙をぬぐって、そのまま愛撫にもって行き、ついでに彼女を抱いた。

犯されている彼女の姿を想像し、俺も彼女を犯しているようにイメージしたのだから、我ながら・・・・・呆れる。
陽子は俺に親しみを寄せてくれていた。

Tでは、俺に対して明らかに態度が違った。

今から思うと、マスターは気付いていたはずだ。が、見て見ぬふりをしてくれていた。
マスターが焼きうどんを作るために、カウンターの向こうに行くと、陽子はぴったりと俺に寄り添った。

俺は、陽子の太ももの感触を楽しんだり、時には胸を覗き込んだりした。
陽子は、乳首にバンドエイドをしていたが、これは何故なのだろうか。聞きそびれた。

俺は、酔っていたからこんな事ができたのだ。
今思い返すと、恐ろしいことをしていたと思う。女の子達は、それを見ていたはずだ。
が、問題にはならなかった。女の子達が黙ってくれていたのだろうか、

又はマスターが浮気の代償として大目に見ていたのだろうか・・・・・
プロのヤクザが本気になったときの恐さは、俺も後で知ることになる。

その筋の人の女房になる女を、たとえ出来心でもちょっかいを出したこと、無事に終わって本当によかったと、今では思う。
チンピラがTにはしばしば顔を出していた。

彼等の実力は、武術的には大した事はない。雰囲気や身体のバランスから分かる。
が、やはりそれなりの素人とは違う雰囲気を持っていた。

俺はTの常連になりつつあったが、俺は意識して彼等から離れていた。

離れており、支払いがきっちりして問題を起こさなければ、彼等は俺に目もくれなかった。
一度、彼等が悪質な客に怒ったのを見たことがある。

数人でたちまち彼を外に連れ出していった。あっという間の出来事だった。
俺は自分がどんなところに出入りしているのか、改めて見せられた思いだった。

Tに弟を連れて行った。彼は俺からTの話を聞き、陽子や明美に会いたがった。無理もない。弟を連れて行ったことは、後になって意味を持ってくる。

Tに入って、弟は興味深そうに周りを見回した。
大学ではラグビーを弟はやっていた。173センチ、78キロの堂々たる体格だ。

俺には陽子が付き、弟には明美の妹がついた。
何ということか、明美は兄弟で売春に来ていたのだった。

明美は太めだったが、妹は細目だった。どちらも美人だったが、似てはいなかった。
妹は、サービスが悪いので評判で、セックスが好きでなかったようだ。

それに反して明美は人気者だった。やはりセックス好きだったのだろう。
2人が似ていないので、兄弟ではないのだろうとからかったことが有る。

明美は怒って、「嘘だと思うならパスポートを見せてあげる。もし本当だったら一万円頂戴!」俺は「分かった、分かった、信じるよ」と明美をなだめた。

さて、弟は大分酔っていた。俺も馬鹿だが、弟は大馬鹿だった。

弟は調子に乗って、俺についての有ること無いことペラペラ妹に話し、実家の住所や電話番号、会社の電話番号まで教えてしまった。
こん畜生と思う。が、後の祭りだった。

会社に明美から電話がかかってくるようになった。台湾の子から、片言の日本語で電話がかかってくると、流石に目立つ。
彼女には電話しないようにきつく伝えていたが、こちらの言うことを聞くような素直な子ではない。

さて、Tにはその日明美がいなかった。弟は、明美に会うのを楽しみにしていたのだが、期待を裏切られたかなと思ったらしい。

そこに明美が入ってきた。彼女の目を見て俺はぎょっとした。
明美は怒っている。

どうも、お金か何かのトラブルがあったようだ。
明美は激しい勢いで、マスターに台湾語でまくし立てた。

こちらには目もくれない。マスターは、「ほら、Hさんがびっくりしてるよ」となだめようとするが、駄目だった。

明美は俺達に目を止め、弟に「あんた、弟さんでしょ」と一言言ったと思ったら、又してもまくし立てる。マスターは台湾語が余りわからない。
陽子が通訳する。かすかに聞こえるのには、やはりお金のトラブルだった。

「すげえな」弟が言った。「ああ・・・・」
俺は酒がまずくなった。

ベッドでの素直な明美と、お金絡みの明美はまるで別人だった。

それを弟は見ており、これは兄を明美から引き離したほうがよいと思ったらしい。

俺に面と向かっては言わないが、自宅への明美の電話は弟が全部握りつぶしていたことを後で教えられた。
弟はよかれと思ってやってくれたのだし、今の俺は弟に感謝している。
が、それを初めて聞いたときには、俺は相当弟に対して怒った。

明美に電話も住所も教えなかったのは、俺だったのに。
俺は明美と店の外で一度デートしたことがある。

駅前で待ちあわせ、車でアメ横に行った。
何故アメ横だったのだろうか、恐らく明美が行きたがったのだと思う。

彼女から俺は誘われたのだった。俺は鼻の下を長くしたが、俺の判断が少々甘かったことが後になって分かった。

明美はビザの関係なのだろうか、一時帰国することになっており、帰国のお土産を買いにアメ横に行きたかったわけだ。
とどのつまり、俺がお土産の一部だが買わされたわけだ。

明美は、良いものがあると俺をじっと見つめる。期待のこもった視線だ。
最初は気前よく俺も買ってあげたが、色んな店で見つめられると俺も視線をそらすようになってきた。するとちゃっかり自分で購入する。

見ていて面白かったのは、アメ横には台湾人の店員が結構いることが分かったことだ。
何故、明美が台湾人だと分かるのだろうか、台湾語で話しかけてくるのだ。

明美も不思議がっていた。ただ、明美の顔は確かに日本人離れしていた。
瓜実顔で、目元が涼しい。鼻と口も整っていて、美しかった。

ただ、連夜の不摂生とセックスの影響だろうか、体つきは緩んでいた。
俺はこのデートで、土産物を買わされたことは覚えている。
が、何を話したのかよく覚えていないのだ。

話に内容が無かったのだろうか、一瞬の彼女の動作や、声を思い出すことができるだけだ。

陽子とはそうではなかった。

俺の会社には旅行部門もあった。たまたま会社の中国への旅行パンフレットを俺がもっていたのを陽子が見つけた。

「見せてくれませんか?」

聞いてきたので、俺が見せてあげると、彼女は興味深そうに見つめる。

台湾と中国は当時国交が無かったので、中国の写真などを見たことが無かったのだという。
そこから中国共産党と、台湾の国民党との話になった。

そうだ、俺の台湾びいきの根本は、どうも陽子から来たものらしい。
何より彼女は優しく、話に心がこもっていたので、記憶に残っている。

さて、デートに戻るが、明美は俺にサービスしてくれた。

帰りの車の中で、俺は少々疲れてしまい小休止を取ったのだが、明美はシートを倒して休んでいる俺の上に、覆いかぶさるようにして甘えてきた。
俺の胸にほおずりをする。

明美は俺に対して精一杯のサービスをしているつもりらしい。
事実、俺は彼女を触り放題だった。

高速を走る間、俺は彼女の太股に手を這わせ彼女の敏感なところをまさぐった。
彼女は景色を見る振りをして、俺の為すがままだった。

車中色々お喋りをしたと思うのだが、先にも書いたが思い出せない。
駅に着いたときは、店が始まる少し前の時間であった。

そこでおりるのかと思いきや、明美は俺にあちらに曲がれこちらに曲がってと道なりの指示を出す。
どこに行くのかと思っていたら、着いたのは明美達のアパートだった。

「どうぞ」と言われ、恐る恐る部屋に入ってみた。

6畳二間のアパートで、4人が暮らしているという。

店の始まる時間になっているので、誰も部屋にはいない。
部屋には見事に何もなかった。

二段ベッドが二つ。本は雑誌が数冊。台湾のファッション誌とそれに類するもの。
一人一人衣装ケースを持っており、そこに全てが放り込まれているようだった。

俺なら、数時間も我慢できないだろう。何せ、テレビもないのだ。
本も、雑誌だけとは・・・・

明美は手早くお湯を沸かし、俺にお茶を勧めてくれた。

彼女は俺の見ている前で着替え始めた。ブラを外し、パンティーも黒の小柄のものに履き替えた。
明るい電気の下で見る明美の身体は、ぶよぶよではあったが、俺に隠し立てをしていないようにも見え、俺は個人的には気分が良かった。

俺は思わず明美に近づき、胸やお尻を直に触った。
「ダメ、ダメよ」と明美は抵抗する。力が強い、本当に嫌がっている。

「ウーロン茶、好き?」と聞かれ、頷くとパックをもってきてくれて、「はい、お土産」と言う。そして、「さあ、行きましょ」俺は彼女を車に乗せ、店の近くまで連れて行った。

彼女は着替えるために、俺をアパートに送らせたのかもしれなかった。

それでも、女性のプライバシーを直に見せてくれたのは、男として悪い気はしなかった。
が、それも俺の勝手な思い込みだったのかもしれない。

明美を見て、俺はずいぶん勉強になった。

娼婦にも、明美のような子もいれば陽子のような子もいる。
明美は、動作のあちこちがぞんざいで、身体さばきにうるさい俺には耐えるのが困難だった。

でも、きれいな娘で俺を特別な存在として見てくれているようでもあるし、肌を合わせている関係もあり、彼女に引かれてゆく心を止めようがなかったのも確かだった。
しかし、彼女の品性は下の方だったと思う。

どうしてこうなってしまうのか、処女喪失がレイプによるものだったことが、影響を落としているのだろうか?そうだとしたら、俺がカバーできないだろうかと思ったりもした。実際はそうでないと今では思うが。

優しかった陽子と、お金に汚く、定まらない明美。が、魅力は明美がずっと上。
同じ娼婦で、お互いよい環境で育っていないのだろうが、どうしてこう違うのか。

当時の俺には不思議で仕方なかった。
陽子は俺に、「貴方に買われたかった・・・」と伝えてきた。

過去形なのは、もはや叶わぬこと、という意味がある。
浮気は考えられない。その筋の人を怒らせてはいけない。何を要求されるか分からないから。

これは、陽子がマスターとの結婚式を挙げに台湾に渡る一週間前の言葉だった。
陽子の実家で式を挙げるらしい。俺は素直に「おめでとう」と伝えた。

彼女は、かすかなほほ笑みを浮かべた。
陽子は俺に、「一緒に来る?」と聞いてきた。

彼女は一体何を考えているのか、俺は彼女の顔をまじまじと見つめてしまった。
この辺りが日本人との違いなのだろうか? それとも他に意味があったのか?

今となっては分からない。俺は、その申し出を感謝しつつも断った。
マスターと陽子が台湾に行っている間、俺はTには行かなかった。

一週間くらいだったろうか、帰国後俺はプレゼントをもってTに行った。
マスターには何を買ったか忘れてしまったが、陽子には蝶のブローチを買った。

彼女はとても喜んでくれて、俺に土産をくれた。
肉の薫製だった。
入れ違いのようにして明美が帰国した。

帰国前のやり取りで、俺が彼女に伝えたことがある。
「明美が買われるのを見て、俺はとても辛く悲しかった。」と彼女は「そんなこと嘘よ、嘘・・・」と言いつつも、俺にこっそり口づけをした。

彼女は俺に空港に送って欲しいと言ったが、俺はその日仕事があった。
「残念だけど、行けないよ」と言うと、明美は一瞬泣きそうになった。

それから、自分の台湾の住所と電話番号を書いた紙を俺に握らせた。
台北市の森林街というところだった。俺はその紙を大切にしまった。

明美の帰国の日、俺は仕事に気合が入らなかった。何ともいえぬ寂しさが俺を包んでいた。空港に飛んで行きたい気持ちに何度もさせられた。

飛行機の離陸の時間、俺はペンを置いて目をつぶり、自分の人生の一ページが過ぎ去ったとでもいうのか、悲しい感慨にふけった。

明美が帰国してからは、気が抜けたような生活になった。
やはり、彼女が日本にいないと思うと寂しかった。不思議なものだ。

こんなにいろいろ思うなら、苦しいのなら、いっそ台湾に行ってみようかと思ったりした。
今度の勤務は台湾がいいかななど、思ったりもした。

その頃、俺は排尿時に違和感を感じるようになった。
何となく小便の通じが悪い。おまけに、何となく尿道がむず痒い。

おかしいおかしいと思っているうちに、尿道口から膿が出てくるようになった。
これはひょっとしてひょっとすると、俺は少々青くなった。

ともあれ、早く病院に行かねばならない。俺は今まで無断欠勤は一度もなかったのだが、今回は仕方ない。初めて有給休暇を取って、病院に行った。

なんと俺はそこで、近所のおばさんに会ってしまった。
自宅から、駅で7つ離れた病院だったのだが・・・・

「まあ、H君、いったいどうしたの、お母さんはあなたが病気だなんて言ってなかったわよ」

親しげに話しかけてくる。俺は、泌尿器科に呼ばれるので気が気ではなく、何とかごにょごにょ言って誤魔化した。
ついに呼ばれた。入ると、初老の医師であった。

「どうしました?」と聞かれ、症状を話した。
「遊びは?」と聞かれ、「はい・・・・」と答えざるを得ない。

「脱いで」と言われ、下半身裸になる。

非常に情けない思いだった。ベッドに横にさせられ、いきなり俺自身を握られた。

柔らかい手だった。思わず感じてしまった自分が、ますます情けなかった。
何度かしごかれ、尿道から出た膿をガラスになすりつけられる。
パンツとズボンを履くことを許してもらい、俺は質問した。

「あの・・・何なのでしょうか・・・・」
「検査をしなければ、わかりませんよ。」

つっけんどんな言い方だった。

俺にはなぜか心に負い目があり、その場をすごすごと退出し、薬をもらった。
三日後、再び有給をもらって行ってみると、検査の結果淋病だということだった。

薬を飲み続ければ治るらしい。心配していた梅毒ではなかった。
淋病は、淋しい病気である。昔の人は、うまい字を当てたものだ。

誰にも相談できず、明美に病気をうつされた口惜しさと切なさとで、俺は複雑な気持ちだった。
誰にも相談できないのだが、Tに行って陽子には話しておこうと思い、出かけた。

陽子は親切に俺の話を聞いてくれた。俺はそのことに又しても感動したのだが、これまた甘かったことが後で分かる。

「誰か他の子と遊ばなかった? 他に身に覚えないの?」などなど。

俺は明美以外考えられないことも伝えた。

陽子は、「そう、ごめんなさいね」
俺は、「まあ、いいんだよ」と不問にするつもりでいた。

ところが、後で陽子はマスターにそのことを話し、マスターはオーナーにそれを話し、連絡は台湾にまで行ってしまい、ごたごたが起こったことを俺は後で知る。その時は、そんなこと思いもしなかった。

どんなごたごただったか、俺も知るよしがなかった、が、結構大きくなったであろうことは、明美がTに戻ってこられなかったことで分かる。

俺はそんなこと露知らず、明美以外を買う気も起こらず、再び性欲を我慢する生活に戻った。
幸いにして淋病は程なく快癒した。

しかし、これには後日談がある。

俺が結婚して一年後、長女が生まれ、一見順調な生活をしているとき、突然俺の体が変化した。

どんどん痩せていったのだ。食欲は前と同じにあるのだが、腕時計がどんどん緩くなって行った。
突然痩せ始める、他に体調は悪くない・・・
エイズの危険が頭をよぎった。

今では、エイズも気を付けていれば何年も生きられる慢性疾病であるが、その当時はまさしく死の病だった。
同性愛者にしかうつらないと言われていた時代から、異性間接触によってうつる人数が増え始めた時期で、いろいろな雑誌などで特集が組まれていたので、俺も何となく知識はあった。

俺は外国では大丈夫だった。しっかりゴムをしていたし、危ないところには近づかなかったから。

いちばん危ないのが、明美との交わりだった。ゴム無しをサービスだと思っていた俺の浅はかさ。後でどれだけ悔やんだことか。
俺はいろいろ調べてみたが、危ないという確率がが高まりこそすれ、安心できる情報には当たらなかった。

感染後軽い熱発があるというが、俺にも原因不明の熱発があった。
結婚後、俺は妻としか交わらなかった。

妻は俺を信頼してくれていた。また、長女も生後半年の可愛い盛りだった。
俺が痩せる原因が、ガンであってくれたらと心底思った。

エイズだったら、妻と子供にうつしている可能性がある。
ガンなら、自分一人が死ねばよい、が、エイズは愛する者を道連れにする。

俺は検査をすることにした。病院では、手間がかかりすぎる。
俺の会社の近くに保健所があったが、そこで検査してくれるということを知った。

俺は、仕事の合間を見て、検査に行った。
結果は十日後に分かるという。この十日間は、俺にとって地獄の日々だった。

どう地獄だったか。
眠りについた長女を、妻が愛おしげになでている。可愛い。妻も、長女も。

ブスだが、よくできた妻、たとえ不細工でも涙が出るほど可愛い長女。
この二人に、俺はエイズをうつしてしまっているかもしれないのだ。

いろいろな可能性を考え、悶々とした。仕事は普通の顔でこなしたが、内心は嵐のように揺れていた。

俺は慎重177センチ、体重73キロだったが、56キロまで落ちた。
ズボンが緩くなりすぎで、はけなくなった。腕時計も、穴を三つずらした。

明らかにおかしかった。

俺は決めた。もし、エイズだったら妻に告白し、妻の判断する通りにする。
もしも、妻と子供にエイズがうつっていたら、俺は自らの命を絶つ。

俺は八千万の生命保険に入っているし、長女は学資保険がある。
俺は古武道をしているので、家には居合用の真剣がある。

ある晩、俺は刀を抜いて刀身に布を巻き、自分の腹の臍下9センチのところに切っ先をあてがい、スッと軽く引いてみた。
浅く皮膚が切れ、うっすらと血がにじみ出てきた。
「よし、これだ」と俺は思い、後は自分の頚動脈の位置を確認した。

今から思っても、異様な精神状態だったと思う。
要は、それほど追いつめられていたということだ。

ゴム無しで、娼婦を買っただけのことで。
保健所に検査結果を聞きに行った。

時間が決められていたので、待合室には何人も結果を聞きに来ている人がいた。

若い男女。真面目そうな女の子、中年の男性。
男性のカップルもいた。ホモセクシュアルだろう。

普通の男性に見えたが、その清潔感、きちんとした身だしなみはたいしたものだった。

外国でも、上流のホモカップルと知り合いになったが、保健所の二人と同じ雰囲気を漂わせていた。
俺の名前が呼ばれた。

部屋に入り、医者から結果を聞く。

「陰性です」
やった、と天にも昇る思いだった。助かった。

が、俺の次に呼ばれた女性はなかなか出てこなかった。
中で、「エーっ」と声がして、シクシク泣く声がかすかに聞こえた。

おそらく陽性だったのだろう。エイズだ。
俺は、彼女に申し訳ないような気持ちで保健所を後にした。

以上が後日談。

病気のことだが、エイズでないとわかったら後はどうでもよくなってしまった。
人間死ぬときは死ぬ。

痩せる原因に不安が無くもなかったが、エイズかと思っていたときの恐怖に比べれば、物の数ではなかった。
実際、俺は痩せ続けた。54キロまで落ち、頬はげっそりこけてきた。

その時の写真があるが、我ながら信じがたいほどの痩せ方だった。
が、痩せきった後、また肉がつき始めた。

67キロまで戻り、以後現在までこの体重が維持されている。
痩せた原因が何だったか、未だによく分からない。

後のことだが、一度、海外勤務の時胃潰瘍で入院したことがある。
過度のストレスが原因だった。胃カメラを飲み、胃の内部を点検する医者と、俺は話をした。(胃カメラを飲みながら話ができるかどうか、記憶が定かでないが、俺にはそんなイメージがある)
胃の荒れて出血した部分の画面を見ながら、医者が説明する。

そこには、過去に胃潰瘍になって治った跡がくっきりと残っていた。
境界線が白い線になっている。

「今回もひどいですが、旧い胃潰瘍はもっとひどかったようですね。苦しくなかったのですか?」
「いえ、全然。胃潰瘍があったことすら気付きませんでした。」
「そうですか・・・・まあ、治っているのですから旧いほうはよしとしましょう」

もしかしたら、旧い胃潰瘍が身体が痩せた事の原因だったかも知れない。

Tに新しい女の子が来た。
日本人だ。

以前も別の子だが、日本人がいたことがあったという。
彼女はお客を取ったが、体が続かなくて辞めたらしい。
売春というのは、思いの外重労働なのだろう。

新しい子は玲子といった。
とてもきれいな子だった。

プロなら早速買うところだが、残念なことに彼女はお客を取らない。
その筋の世界とかかわりのある子かもしれなかったが、
そんなことおくびにも出さなかった。

女優で言えば、坂口良子似だった。
Tの暗い灯の中で見る彼女は、坂口良子よりも美人に見えた。

彼女はずっと俺に付いてくれた。
もてたわけではない。他に客がいなかったのだ。

カウンターでは陽子がプンプンしていた。
俺はそんな事構わず、玲子と話し続けた。

楽しく話したが、話の内容は俺の知らない世界で、驚かされた。
愛人をしていたという。
月に2・30万のお手当てを貰っていたらしい。

それも、相手を彼女が取っ換え引っ換え、飽きると別の人と蝶のように飛び回っていたと聞いた。
彼女のような美人なら、大いにあり得ることだった。

彼女のお得意は弁護士だそうだ。

売れっ子弁護士は、自宅に帰る暇が無い。
事務所に泊まるか、事務所の近所にマンションを借りて一人暮らしが多いという。
そこに彼女は行くわけだ・・・

彼女は話が楽しかったし、人気が出ると思った。

案の定、次にTに行った時は、彼女目当ての客で盛況だった。
何とそこに丸山さんもいた。

彼のやり方を俺はつぶさに観察することができた。
最後に彼は玲子を落とすことになる。

だが、それは丸山さんの破滅への第一歩だった。

丸山さんの前に・・俺は陽子から、明美が又日本に来たということを聞いた。

俺は陽子に、「待っていれば来るかね?」と聞いたのだが、陽子の返事は曖昧だった。

どういう事か、陽子に詳しく聞いたところ、俺の淋病が台湾まで伝わって、明美がTに来られなくなったということだった。
俺はそんな事怒ってはいないのだが、他の客にうつしたかも知れないことが問題なのだそうだ。

俺のように物分かりのよい客ばかりではないらしい。
が、その筋の人に喧嘩を売れるほどの堅気がいるとは思えないとも聞いた。

要は、明美は接待に使われており、その筋の人とも大分寝ているらしい。
俺の知らないところで、何ということが行われていたのか・・・

実は、明美から俺の自宅に何度か連絡が来たらしい。
それを、前に出てきたように弟がもみ消していたのだ。

だから、俺はそんな事全然知らなかった。
遂に会社に電話が明美から来た。

何と彼女は都心で働いているらしい。クラブなど多い地区だ。
周りの聞き耳や、上司に気を付けながら、「今度行くよ」と伝える。

「高いよ、良いの?」
「それは困る・・・」
「じゃ、駅の改札で待ち合わしようか?」

俺はオーケーした。

3ヶ月ぶりに会う明美だった。

相変わらず綺麗だったが、荒んだ、気だるい雰囲気は益々彼女に染みついてきていた。
彼女は俺に会うと同時に、久し振りの再開を喜こんだわけではなかった。

会って最初に明美から出た言葉、「病気は、私のせいじゃないよ」俺はさっと冷えた。会えて嬉しいとでも言ってくれれば、俺は・・・・

その後明美の尋問が続く。誰かと寝なかったか。病気になった心当たりはないか。

俺は丁寧に応えながら、心が冷えてゆくのを止めることができなかった。
結局娼婦なんだ、心が通じるかもしれないと思ったのが、間違いなんだと。

不思議なことだ。Tにいたときより明美は素敵な服を着ていたし、彼女は美しかったが、心の中が見えたというか、こちらが愛情と誠意をかけても応えられない子なのだと思い知った。非常に辛い現実だった。

明美から病気がうつったと、彼女も認めざるを得なくなった。
「そう、もうおしまいね・・・・」と彼女はつぶやいた。どういう意味だったのだろうか・・・

俺は、明美を抱こうと思った。抱きたいと思った。
そして、終わりにしようと決心した。

「どこか別のところに行かないか?」

そこは喫茶店だった。
明美は、ニッと微笑んだ。

「いくら?」

そう、しょせん娼婦だ。

「いくらなら、いいんだい?」
「私、高いのよ。でも、貴方なら2万5千円でいいわ。病気は治っているのね?」

俺が聞きたいことだ。

「病気は治っているんだろうね。と」

オーケーだ。俺達はホテルに向けて歩き出した。

明美が俺を先導する。手慣れたものだ。きっと今の店でも、売春をしているのだろう。

俺は、かすかにでも明美に引かれていた自分の心を振り切るように、明美を抱いた。

もし、お金ではないとか、そんな素振りを明美が見せていたら俺は彼女を好きなままでいたかもしれないが、そうではなかった。
俺は悲しい思いで明美を抱いた。

ホテルに入ったら、俺は明美を抱きしめ、口づけをした。
明美は嫌がらなかった。

口づけをしたまま、明美を脱がせてゆく。脂肪の量が、増えているのが分かった。

胸を出して、俺は乳房に吸い付いた。
これが最後だと思うと、入念な愛撫になる。

明美は、俺の頭を抱えてうめき声をあげた。
大きな乳房は、ブラを外すと垂れ下がった。

乳首はピンクで、多くの人からなぶられただろうが黒くなっていなかった。
乳房をもみしだき、乳首を口に入れて舌で力を入れて転がす。

今まで俺は明美に愛撫をあまりしていなかった。
今回は、SさんやMちゃんにやっていたように丁寧に愛撫した。

明美をベッドに優しく押し倒し、服を全部脱がせた。
明美の全身をなで回す。丁寧に、優しく。

明美は演技なのだろうか、本気なのだろうか、ひく、ひくと身体を震わせる。
それからうーんと声を出し、俺の息子に手を伸ばしてきた。

息子を明美はくわえた。今までやらなかったことだ。
亀頭の周りを舌でなめ回す。実は俺はくわえられたのは初めてで、異様な快感に我を忘れた。

俺は明美の上に覆いかぶさり、大きく足を左右に広げさせた。
彼女は素直に俺のなすがままにする。

ここで、俺は馬鹿をした。ゴムをしなかったのだ。
淋病がお互いに治っているのだから、大丈夫だろうなどと考えてしまい、それが前記のエイズの恐怖につながってゆく事も知らずに・・・・

明美は濡れていた。以前も書いたが、明美のそれはするりと男性を受け入れる。

俺はそれが信じられなかったので、じっくり観察してみた。
だいたいこの辺だろうと思って身体を沈めると、多少のずれがあってもうまく息子が収まってしまう。

どうも、入り口が広いらしい。そして、中に入るとそれなりの締めつけがある。
やはりあそこの具合が良い子だ。

俺の妻など、5人子供を生んだが未だ入り口が狭い。
十分に濡れてからでないと、痛がってしまうので、愛撫に時間がかかる。

俺のように中年になると、十分な愛撫をするのは体力的にきつくなる。
明美は、ピストンの間以前のように顔を左右に振らなかった。

淡々と抱かれていた。視線は俺の胸の辺りで、半眼のとろんとした視線だった。
俺は見つめあいつつ交わるのが好きだったのだが、そうはならなかった。

俺は明美を晩に2回、明け方に2回抱いた。

最後だと思っていたので、黙々と抱いた。最後の一発は体力の限界に挑むといった感じだった。

トリガーが引かれそうで引かれないあのまどろっこしい感じ。

俺は明美の恥骨に俺の恥骨をガリガリこすり合わせるまでに、俺自身を彼女の体内にねじ込んだ。
最後の射精が終わった時、腹の底から気だるい気持ち悪さが沸き上がってきて、それは吐き気に近かった。

俺と明美はホテルを出た。

彼女は俺の腕をしっかりと抱きしめ、俺の二の腕を自分の胸に押し付けた。
楽しそうな雰囲気だった。

一緒に電車に乗った。ラッシュアワーの少し前だったが、電車は結構混んでいた。
一緒に乗ったのは3駅だったが、彼女は車中俺にぴったりくっつき、俺のあそこをまさぐった。息子はたちまち元気になった。

「また、電話ちょうだい」と彼女は言って俺に名刺を渡した。

彼女は電車から降り、俺の姿をホームから探した。
俺は何とか窓際まで動き、彼女と視線を合わせた。

ドアが閉まり、彼女は遠ざかって行った。

このまま別れてよかったのだろうか、彼女は俺との関係が続くものだと思っているじゃないか。
腕を組んだ時の彼女の楽しそうな様子は、俺のことを好きだからではないのか?等々、頭の中をぐるぐるいろいろな思いが巡る。

これで最後だと決心して抱いたはずなのに、いまだに明美に引かれている自分。
今だから分かるのだが、明美はプロだったのだ。

プロは生活を立てなければならない。ビジネスライクな関係になるのは当然だ。
俺は彼女から思いやりや優しさを求めたが、それは愛そのものであってお金で買えるものではない。

明美は限られた中で、精いっぱい俺にサービスしてくれていたものと思う。
ただ、身体の関係になるというのは、ビジネスだけの世界でもない。

その辺りに売春という仕事の難しさがあるのだろう。
俺は知らなかったが、その後も明美からは何度も俺に電話があったらしい。弟は俺に取り次がなかった。

一度はどうしても俺と会わせて欲しいと言い張り、諦めなかったという。
最後の電話は、俺がヨーロッパで妻と二人の子供と暮らしている時だったらしい。

「兄貴は今日本にいないんです。ごめんなさい。」
「どこの国?」
「○○です。」
「結婚しているの・・・?」
「ええ、子供も二人」
「そう・・・・じゃあ、もう電話しない・・・」

これが最後だった。

ずいぶん後になって、弟からこの話を聞き、俺はため息をついた。
何とも言えぬ哀しみが、身体の芯から込み上げてきた。

明美に可愛そうなことをしたのではないか、いや、ここで別れてよかったのだ、等々切ないまでの思い出とともに、結論が出ない思いがあちこちを飛び回っていた。

俺は会社の独身寮に入っていた。
弟は寮の電話番号まで教えてはいなかった。

明美は会社に電話をかけてきたかもしれなかったが、すでに俺はいなかった。
俺は再び海外勤務を命ぜられ、すぐにヨーロッパに発ったのだった。

俺が再び帰国した時、Tは既になかった。
オーナーが何かで逮捕され、そのまま売り払われたという。

丸山さんも会社にいなかった。
陽子とマスターも、どうなったのだろうか、俺は何も知らない。

俺はTで丸山さんとソファに座った。
俺の隣には台湾の子が付く。彼女らは俺が明美しか買わないことを知っていたので、自分を売り込んだりしなかった。だから、会話をするだけで煩わしくなかった。

丸山さんの隣には玲子が付いた。
玲子は、俺に対しては普通の言葉遣いだったが、

丸山さんとの会話では、完全に女になっているのが驚きだった。

「おう、俺がおまえのために何度Tに来ていると思うんだ?」
「分かっているわよ、しつこいわね・・・・」

玲子は決して嫌がってはいない。

丸山さんの手は、デスクの下の玲子の太ももをなで回し、時には微妙なところまで手を伸ばしていた。

玲子は、「全く、もう・・・」と言いつつ彼の手をどかそうとするが、丸山さんもそう簡単にどかされはしない。

玲子の声は鼻にかかっているというか、情夫と話す娼婦のトーンがあった。

驚いたことに、丸山さんはこうやって二週間連日Tに通い詰めているのだそうだ。
お金がよく続くと思う。一回最低五千円はかかるのだが・・・

おそらくこの晩だったと思う。玲子は落ちなかったが、時刻は終電車を過ぎていた。

俺は丸山さんの泊めてくれるという言葉に甘え、手土産をもって自宅にお伺いした。
奥さんは出てこなかった。丸山さんは俺を自室に連れてゆき、簡単に布団を敷いてくれ、自分はベッドに横になった。

シングルベッドだ。もう、奥さんとはセックスレスになっているのだろう。
翌朝、朝食をご馳走になった。

奥さんはやせ形で、ショートヘア、目が大きかった。
動作がどことなく投げやりで、丸山さんとうまく行っていないのではないかと俺には思われた。

子供は二人、可愛い男の子と女の子だった。
小学校低学年と、幼稚園児。

この二人に俺は話しかけたが、顔つきが緊張している。当然だろう。
二人にお土産のお菓子を渡したところ、にっこりと笑って小さく俺にお辞儀した。

何を食べたかは覚えていないが、みそ汁がしょっぱかったのだけ覚えている。
俺は、子供達の姿が目に焼き付いた。可愛い二人の父親は、仕事は一生懸命だが、浮気にも一生懸命になっている。

こんなことで良いのか? 子供達がかわいそうではないのか?
俺が浮気をしないのは、子供達にかわいそうな思いをさせたくないという理由もある。

信頼している父と母が憎みあう。子供の心にはどれだけ大きなショックだろうか。
そう、後に丸山さんは離婚し、二人の子供は父親無しになってしまう。

数週間後、丸山さんが会社で俺に、「やったぜ」と言った。

「どうかしましたか?」
「玲子が落ちたんだ。なかなか味は良かったぜ」
「そうですか、おめでとうございます」

俺は子供達の姿を思い浮かべた。

「目標達成ですね」
「うん」

丸山さんは、それだけ俺に言うと、肩で風を切って歩いて行った。
彼の強引な手法は、営業でも女性相手にも有効だった。

もちろん時には嫌われもするが、そんな時彼の馬力はすぐに他に向き、無駄というものがなかった。
丸山さんは、女性に深入りしてはいけないということを当然ながら知っていた。

俺と会った時点で、女性経験は豊富で、その知恵は教えを請うに足りた。
男女間の深みに落ちておぼれた人間のことを、面白おかしく教えてくれた彼だったが、自分が落ちるとは思っていなかったのだろうか。

いつの間にか玲子は丸山さんの情婦のような存在になっていた。
彼は得意満面だったが、いつの間にか苦悶の表情を俺に見せるようになった。

玲子はとにかく金がかかるのだそうだ。月々のお手当てを要求してくるという。

「止めた方が良いんじゃないですか?」
「そうだよな、分かっているんだけど・・・・」

丸山さんはやり手だった。

三十台半ばにして、家を二軒持ち、一軒を賃貸で貸していた。

四十までにアパートを建てるつもりだった。アパートは一戸建ての二倍以下の金額で建てられ、家賃収入が望める。
彼は給料の他にアルバイトで金を稼いだ。俺達の会社でアルバイトするなら、土日しかない。

彼のその間の奮闘ぶり、金を貯めるまでの夫婦そろっての苦闘は聞くだけで勉強になった。
出費を削るだけ削ったら、後は食費を削るしかない。

残り物、自己収穫の野菜など、使えるものはみんな使っていた。
奥さんの苦労も、並大抵ではなかったと思う。

女性経験も豊富で、遊び時、引き際を心得ている人だった。
そんな彼が、はまりこんでしまったのだから、玲子は魔性の女だったのか。

確かに玲子は素敵だった。
きれいな上に、会話が楽しく、体つきも線がきれいだった。

丸山さんに聞いたところ、ベッドの技術も相当なものだそうだ。
離したくなくなるのも、無理はない。

彼が玲子との間で苦悶し始めている頃、俺は海外勤務の辞令を受けた。
俺の送別会に、丸山さんは最後まで付き合ってくれた。

三次会後だった。彼は道端でげーげー吐き始めた。
醜態をさらす人ではなかったのだが、心が晴れなかったのかもしれない。

「Hよ、女は怖いぞ、女は怖い・・・」と彼は盛んに俺に言った。

俺は、タクシーを呼び、運転手に五千円を握らせ彼を家に送ってくれるようにお願いした。

俺が同僚から聞いた丸山さんのその後はこうだ。

女性関係のトラブルから、彼は離婚せざるを得なかった。
二軒ある家の一軒は売却され、もう一軒は奥さんのものになった。
子供の親権を争ったらしいが、二人とも奥さん側に行ったそうだ。

丸山さんは、子煩悩だった。子供達が可愛くて仕方ないと言っていた・・・
玲子はどうも、丸山さんと切れる時に本性を現わしたらしい。

手切れ金をふっかけられ、その筋の人も出てきたという。
アパートを建てるために購入していた土地を、取られてしまった。

失意のどん底の中、彼は会社を辞めた。

数年後俺が帰国した時、丸山さんは会社におらず、その行方は様として知れなかった。
うわさで、北海道にいると聞いたことがある・・・

丸山さんがもし、玲子と遊ぶだけだったら、それも一度だけだったら、彼は多分会社で出世していただろうと思う。

彼からは多くを学ばせてもらった恩もある。残念でならない。
ただ、これに類するケースは多々あるのが現実だ。

エロをなめてはいけない。

おわり

続編

旅先で出会ったかわいい彼女との初体験、寝取られそして別れ 超長編

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